JPH09274408A - ヒートロールの温度制御装置 - Google Patents

ヒートロールの温度制御装置

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Publication number
JPH09274408A
JPH09274408A JP9025575A JP2557597A JPH09274408A JP H09274408 A JPH09274408 A JP H09274408A JP 9025575 A JP9025575 A JP 9025575A JP 2557597 A JP2557597 A JP 2557597A JP H09274408 A JPH09274408 A JP H09274408A
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JP
Japan
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heat roll
temperature
heat
cooling fan
cooling air
Prior art date
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Pending
Application number
JP9025575A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Nishikawa
知幸 西川
司 ▲梁▼嶋
Tsukasa Yanashima
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンを停止して熱源への電源供給を停止
しなくてもヒートロールの異常高温を防止することがで
きるヒートロールの温度制御装置を提供する。 【解決手段】ヒートロール9の表面温度は、ヒートロー
ル9の表面近傍における軸方向に並べて配置された3個
のサーミスタ14a〜14cによって測定される。エン
ジン制御部15は、これらサーミスタ14a〜14cに
よって測定された温度に基づいて、ヒートロール9の表
面上の温度分布を検出する。そして、エンジン制御部1
5は、このヒートロール9の表面温度が全体にわたって
均一になるように、各サーミスタ14a〜14cに対応
して設けられた冷却ファン12a〜12c,13a〜1
3cを回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電子写真装置に用
いられるヒートロールの温度制御装置に関し、特に、ヒ
ートロールに冷却風を吹き付けて冷却するヒートロール
の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ又はファクシミリに用
いられる電子写真装置は、転写ドラム上に形成されたト
ナー像を記録紙上に転写するとともに、このトナー像が
転写された記録紙をヒートロールとプレスロールとの間
に通して、トナー像を定着させるものである。このヒー
トロールは、その内部にハロゲンランプのような熱源を
内蔵しているので、プレスロールとの間で記録紙を圧接
してトナーを熱溶着することにより、トナー像を定着さ
せることができるのである。
【0003】このような電子写真装置では、様々な幅の
記録紙が使用される。例えば、ヒートロールに比べて幅
の狭い記録紙が使用される場合もある。その場合、記録
紙が常時ヒートロールの中央部へ通されると、ヒートロ
ールの端部が中央部に比して異常高温になり易い。ま
た、用紙が常時ヒートロールの片端部へ通されると、ヒ
ートロールの中央部及び他端部がこの片端部に比して異
常高温になり易い。このようにヒートロールが異常高温
になることは、安全のために防止されなければならな
い。
【0004】従来においては、ヒートロールの端部及び
中央部近傍にそれぞれ温度センサを設け、これらセンサ
によって検出された温度に基づいてヒートロールの中央
部又は端部のみが異常高温になっていると検出された場
合には、ヒートロール内の熱源への電力供給を停止し、
ヒートロールがそれ以上高温になるのを防止し、ヒート
ロールが自然冷却するのを待つようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一旦プリン
タのエンジンを停止して熱源への電力供給を停止する
と、ヒートロールの温度は低下するが、エンジンが再起
動して熱源としてのハロゲンランプが再発熱するのに時
間が掛かってしまう問題があった。
【0006】本発明の課題は、このような従来のヒート
ロールの冷却装置の問題点に鑑み、エンジンを停止して
熱源への電力供給を停止すること無くヒートロールが部
分的に異常高温となることを防止することができるヒー
トロールの温度制御装置を、提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
ヒートロールの温度制御装置は、上記課題を解決するた
めに、温度センサによって測定された温度に基づいて冷
却ファンを駆動してヒートロールを冷却するようにした
ものである。即ち、請求項1によるヒートロールの温度
制御装置は、内部に備えられた熱源から発生した熱によ
って紙上に転写されたトナーを定着させるヒートロール
の温度制御装置であって、前記ヒートロールの表面上の
温度を測定するために前記ヒートロールの軸方向に沿っ
て配置された複数個の温度センサと、前記ヒートロール
に冷却風を吹き付ける冷却ファンと、前記複数個の温度
センサによって測定された温度に基づいて前記冷却ファ
ンによる冷却風の量を制御する制御回路とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】冷却ファンは一個だけであっても複数個あ
っても良い。また、制御回路は、冷却ファンによる冷却
風を増加する場合には、それまで停止していた冷却ファ
ンを回転させるようにしても良いし、それまでも回転し
ていた冷却ファンの回転数を上げても良い。また、冷却
ファンが複数個ある場合には、各冷却ファン毎に冷却風
の量を制御しても良い。
【0009】請求項2によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項1における複数個の温度センサが、少なく
とも前記ヒートロールの中央近傍と一方の端部近傍とに
配置されているとともに、前記冷却ファンが、前記ヒー
トロールの両端部に冷却風を吹き付け得るように構成さ
れ、前記制御回路が、前記ヒートロールの端部近傍に配
置された温度センサによって測定された温度が前記ヒー
トロールの中央近傍に配置された温度センサによって測
定された温度よりも高い場合に、前記冷却ファンによる
冷却風の量を増加することで、特定したものである。こ
のように構成すれば、ヒートロールに比して幅の狭い紙
がヒートロールの中央に通される場合であっても、この
紙に接触しない部分が異常高温になることを防止するこ
とができる。
【0010】請求項3によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項2のヒートロールの両端部近傍に、夫々前
記冷却ファンが配置されていることで、特定したもので
ある。
【0011】請求項4によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項1の冷却ファンが、前記複数個の温度セン
サの夫々に対応して複数個設けられているとともに、対
応する温度センサによってその表面温度が測定される前
記ヒートロール表面上の領域に夫々冷却風を吹き付ける
ことで、特定したものである。このように構成すれば、
ヒートロールの端部に限らずどの部分が異常高温になっ
たとしても、その部分を冷却して、ヒートロール全体の
表面温度を均一にすることができる。
【0012】請求項5によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項4の制御回路が、前記複数個の温度センサ
によって測定された温度が均一でない場合には、前記温
度が均一になるように前記各冷却ファンによる冷却風の
量を調整することで、特定したものである。
【0013】請求項6によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項4又は5における複数個の温度センサ及び
冷却ファンが、前記ヒートロールの中央近傍と両端部近
傍とに配置されていることで、特定したものである。
【0014】請求項7によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項5又は6の制御部が、他よりも高い温度を
測定している温度センサに対応する冷却ファンによる冷
却風の量を増加することで、特定したものである。
【0015】本発明の請求項8によるヒートロールの温
度制御装置は、上記課題を解決するために、使用される
紙の幅及び位置に応じて予め冷却風を制御してヒートロ
ールが加熱しないようにしたものである。即ち、請求項
8によるヒートロールの温度制御装置は、内部に備えら
れた熱源から発生した熱によって紙上に転写されたトナ
ーを定着させるヒートロールの温度制御装置であって、
前記ヒートロールに冷却風を吹き付ける冷却ファンと、
前記紙の幅及び前記ヒートロール表面上における通過位
置に基づいて前記冷却ファンによる冷却風の量を制御す
る制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項9によるヒートロールの温度制御装
置は、請求項8の制御回路が、前記紙の幅が所定の基準
値よりも狭い場合には、前記ヒートロールの表面上にお
ける前記紙が通過しない領域に吹き付けられる冷却風の
量を増加することで、特定したものである。
【0017】請求項10によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項9における冷却ファンが、前記ヒートロ
ールの中央近傍と両端部近傍とに配置されていること
で、特定したものである。
【0018】請求項11によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項10の制御回路が、前記紙の厚さが所定
の基準値以上である場合には、前記冷却ファンによる冷
却風の量を更に増加することで、特定したものである。
紙が厚いと、温度分布の程度も大きくなるので、冷却風
の量を増加することによって、このような場合に温度分
布が生じないようにすることができる。
【0019】請求項12によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項1乃至11の何れかの制御回路が、前記
冷却風の量を増加する場合には、冷却ファンの回転数を
上げることで、特定したものである。
【0020】請求項13によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項1乃至11の何れかの制御回路が、前記
冷却風の量を増加する場合には、停止状態にある冷却フ
ァンを回転させることで、特定したものである。
【0021】請求項14によるヒートロールの温度制御
装置は、上記課題を解決するために、温度センサによっ
て測定された温度に基づいて冷却ファンによる冷却風の
吹き付け位置を変位するようにしたものである。即ち、
請求項14によるヒートロールの温度制御装置は、内部
に備えられた熱源から発生した熱によって紙上に転写さ
れたトナーを定着させるヒートロールの温度制御装置で
あって、前記ヒートロールの表面上の温度を測定するた
めに前記ヒートロールの軸方向に沿って配置された複数
個の温度センサと、前記ヒートロールに冷却風を吹き付
ける冷却ファンと、前記冷却ファンによる冷却風を前記
ヒートロールの表面上の何れかの部位に変位可能に案内
する案内手段と、前記複数個の温度センサによって測定
された温度に基づいて前記案内手段を制御し、前記冷却
風の前記ヒートロールの表面における吹き付け位置を変
位する制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0022】案内手段は、一個のダクトの吹き出し口を
可動するものであっても良いし、複数のダクトを固定的
に設けて冷却風の通過を断続するものであっても良い。
また、上下左右が閉じた完全なダクトの形態を有してい
なくても、冷却風の流れを変える整流板のような形態で
あっても良い。制御回路は、この案内手段の制御に併せ
て、冷却ファンによる冷却風の量を制御しても良い。
【0023】請求項15によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項14における複数個の温度センサが、前
記ヒートロールの中央近傍と両端部近傍とに配置されて
いるとともに、前記制御回路が、前記複数の温度センサ
によって測定された温度が均一でない場合には、前記温
度が均一になるように前記各冷却風の前記ヒートロール
の表面における吹き付け位置を変位することで、特定し
たものである。
【0024】請求項16によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項14又は15の案内手段が、前記冷却フ
ァンによる冷却風を前記ヒートロールの表面上に導く移
動可能なダクトであることで、特定したものである。
【0025】請求項17によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項4の制御回路が、何れかの前記温度セン
サによって測定された温度が予め定めた所定の範囲を超
える場合には、前記温度が前記所定の範囲内となるよう
に前記各冷却ファンによる冷却風の量を調整すること
で、特定したものである。
【0026】請求項18によるヒートロールの温度制御
装置は、請求項17における複数個の温度センサ及び前
記冷却ファンが、前記ヒートロールの中央近傍と両端部
近傍とに配置されていることで、特定したものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。この実施の形態は、本発明によ
るヒートロールの温度制御装置を、レーザービームプリ
ンタに適用した例を示すものである。 <レーザビームプリンタの概略構成>このレーザビーム
プリンタ21の概略構成を、図1の側面構成図に基づい
て説明する。このレーザビームプリンタは、外部のパソ
コン等に接続されて使用されるとともに、このパソコン
等から送信されてきた印字データ(画像データを含む)
を、連続紙(ファンフォールド紙)上に印字するもので
ある。
【0028】先ず、図1において、この感光ドラム1の
周囲には、時計方向の順に、帯電部2,反射ミラー4,
現像部5,及び、転写部7が設けられている。そして、
感光ドラム1が図中時計方向に回転すると、先ず、帯電
部2が感光ドラム1の表面を帯電させる。次に、反射ミ
ラー4が、レーザ走査ユニット3から印字データに応じ
て出射された走査光(変調光)を、感光ドラム1に向け
て反射し、この感光ドラム1の表面に静電潜像を形成す
る。次に、現像部5がこの静電潜像にトナーを付着させ
て、トナー像として顕像化する。次に、転写部7が、フ
ァンフォールド紙6上にこのトナー像を転写する。
【0029】このファンフォールド紙6は、レーザプリ
ンタ21の供給口21aから排出口21bまで引き通さ
れた連続紙であり、その両側縁には、一定ピッチで送り
孔(図示略)が開けられている。トラクタ8は、この送
り孔に嵌合する突起8aが多数形成されたベルトコンベ
アであり、この突起8aによって、ファンフォールド紙
6を感光ドラム1の回転周速と同一速度で搬送する。
【0030】このトラクタ8によって搬送されるファン
フォールド紙6の下流側には、このファンフォールド紙
6を両面側から挟み込んで圧接するヒートロール9及び
プレスロール11が設けられている。このヒートロール
9は、その内部に発熱用のハロゲンランプ10を内蔵し
ており、図示せぬモータによってファンフォールド紙6
の搬送速度と同一の回転周速で回転駆動される。一方、
プレスロール11は、一定圧力でヒートロール9に圧接
しており、ヒートロール9の回転につられて回転駆動さ
れる。従って、ファンフォールド紙6のトナー像が転写
されている部分がこのヒートロール9とプレスロール1
1との間を通過すると、トナーが熱と圧力によって押し
潰されてファンフォールド紙6上に溶着されて、トナー
像が定着されるのである。
【0031】このヒートロール9の表面上には、このヒ
ートロール9の表面温度を測定するための3個(図1で
は一個のみ図示)のサーミスタ14が設けられている。
また、ファンフォールド紙6に対してヒートロール9と
同じ側においてこのヒートロール9よりもトラクタ8寄
りの位置には、このヒートロール9に冷却風を吹き付け
るための3個(図1では一個のみ図示)の冷却ファン1
2が配置されている。一方、ファンフォールド紙6に対
してプレスロール11と同じ側においてこのプレスロー
ル11よりもトラクタ8寄りの位置にも、このプレスロ
ール11に冷却風を吹き付けるための3個(図1では一
個のみ図示)の冷却ファン13が配置されている。これ
らサーミスタ14及び両冷却ファン12,13の各ロー
ル9,11に対する位置関係を、図2の斜視図に示す。
【0032】この図2に示されるように、トラクタ8側
から見て、ヒートロール9の左側端部近傍の表面に対向
して、ヒートロール9の左側端部近傍の表面温度を測定
するための第1サーミスタ14aが配置されている。ま
た、ヒートロール9の右側端部近傍の表面に対向して、
ヒートロール9の右側端部近傍の表面温度を測定するた
めの第3サーミスタ14cが配置されている。また、ヒ
ートロール9の中央近傍の表面に対向して、ヒートロー
ル9の中央近傍の表面温度を測定するための第2サーミ
スタ14bが配置されている。
【0033】また、第1サーミスタ14aに対応して、
ヒートロール9の左側端部近傍に冷却風を吹き付けるた
めの第1ヒートロール冷却ファン12aが配置され、第
3サーミスタ14cに対応して、ヒートロール9の右側
端部近傍に冷却風を吹き付けるための第3ヒートロール
冷却ファン12cが配置され、第2サーミスタ14bに
対応して、ヒートロール9の中央近傍に冷却風を吹き付
けるための第2ヒートロール冷却ファン12bが配置さ
れている。
【0034】さらに、ファンフォールド紙6を挟んで第
1ヒートロール冷却ファン12aと対称な位置には、プ
レスロール11の左側端部近傍に冷却風を吹き付けるた
めの第1プレスロール冷却ファン13aが配置され、第
3ヒートロール冷却ファン12cと対称な位置には、プ
レスロール11の右側端部近傍に冷却風を吹き付けるた
めの第3プレスロール冷却ファン13cが配置され、第
2ヒートロール冷却ファン12bと対称な位置には、プ
レスロール11の中央近傍に冷却風を吹き付けるための
第2プレスロール冷却ファン13bが配置されている。
なお、本実施形態においては、第1サーミスタ14aと
第3サーミスタ14cとの間隔は、8インチ以上離れて
いる。また、第1サーミスタ14aと第2サーミスタ1
4bとの間隔,及び、第2サーミスタ14bと第3サー
ミスタ14cとの間隔は、4インチ以上離れている。
【0035】これら各サーミスタ14a〜c及び各冷却
ファン12a〜c,13a〜cは、夫々エンジン制御部
15に接続されている。このエンジン制御部15には、
他に、コントローラ部16及びハロゲンランプ10が接
続されている。このコントローラ部16には、他に、操
作部17及び上述した外部のパソコン等18が接続され
ている。
【0036】この外部のパソコン等18は、コントロー
ラ部16に対して、印字データの他、印字がなされる紙
の幅及び厚さの指定情報,並びに、印字位置の指定情報
を送信する。この印字位置の指定情報は、反射ミラー4
側から見て、レーザ走査ユニット3及び反射ミラー4に
よる静電潜像の中心を感光ドラム1の中央に合わせるの
か(センターレジスト)、静電潜像の左端を感光ドラム
1の左端に合わせるのか(左サイドレジスト)、静電潜
像の右端を感光ドラム1の右端に合わせるのか(右サイ
ドレジスト)を、指定する情報である。
【0037】これら紙の幅及び厚さの指定情報,並び
に、印字位置の指定情報は、操作部17によって直接コ
ントローラ部16に入力することも可能である。コント
ローラ部16は、このレーザビームプリンタ21全体の
制御を行う処理装置であり、外部のパソコン等18から
受け取った印字データに基づいてレーザビーム走査ユニ
ット3から出射されるレーザビームを変調するととも
に、紙の幅の指定情報,及び、印字位置の指定情報に基
づいてレーザビーム走査ユニット3に走査を行わせる。
コントローラ部16は、また、感光ドラム1,トラクタ
8,及びヒートロール9を駆動してファンフォールド紙
6を搬送するとともに、帯電部2,現像部5及び転写部
7を起動して、ファンフォールド紙6上にレーザビーム
走査によるトナー像を形成する。コントローラ部16
は、一件の印字データに基づく印字を行う際には、エン
ジン制御部15に対して、紙の幅及び厚さの指定情報,
並びに、印字位置の指定情報を通知するとともに、印字
の開始を通知する。
【0038】制御回路としてのエンジン制御部15は、
コントローラ部16からの制御下でプリンタエンジン
(ヒートローラ9を回転する図示せぬモータやハロゲン
ランプ10等)を駆動・制御する回路である。エンジン
制御部15は、このレーザビームプリンタ21が運転状
態にある際には、ハロゲンランプ10を点灯して、ヒー
トロール9を加熱する。
【0039】エンジン制御部15は、コントローラ部1
6から印字を行う紙の幅及び厚さの指定情報、並びに、
印字位置の指定情報の通知を受けた時には、これら情報
を分析して、ヒートロール9表面上におけるファンフォ
ールド紙6が通過する部位と通過しない部位とを特定す
る。そして、ファンフォールド紙6が通過する部位の近
傍に位置するサーミスタ14a〜cを温度制御用として
設定し、この温度制御用として設定されているサーミス
タ14によって測定されたヒートロール9の表面温度に
基づいて、ハロゲンランプ10を点滅させる。このよう
にして、エンジン制御部15は、この部位におけるヒー
トロール9の表面の温度がトナーを定着させるに適した
所定の一定値を保つよう制御する。
【0040】一方、エンジン制御部15は、ファンフォ
ールド紙6が通過しない部位の近傍に位置しているヒー
トロール冷却ファン12及びプレスロール冷却ファン1
3を回転させることによって当該部位に冷却風を吹き付
け、この部位がファンフォールド紙6が通過する部位に
比べて異常高温となることを未然に防止する。なお、エ
ンジン制御部15は、指定情報に含まれる紙の厚さが所
定の基準値よりも厚い場合には、ヒートロール冷却ファ
ン12及びプレスロール冷却ファン13の回転数を上げ
て、冷却風の量を増加する。
【0041】印字途中において、エンジン制御部15
は、温度制御用として設定されているサーミスタ14に
よって測定された表面温度とその他のサーミスタ14に
よって測定された表面温度とを比較することにより、ヒ
ートロール9の表面上における温度分布を認識する。そ
して、ファンフォールド紙6が通過する部分の表面温度
に比して異常に高温な部分を検知した場合には、この高
温部分の近傍に位置しているヒートロール冷却ファン1
2及びプレスロール冷却ファン13の回転数を上げて冷
却風の量を増加させ、この高温部分を冷却する。一方、
ファンフォールド紙6が通過する部分の表面温度に比し
て異常に低温な部分を検知した場合には、この低温部分
の近傍に位置しているヒートロール冷却ファン12及び
プレスロール冷却ファン13の回転数を下げて冷却風の
量を減少させ、この低温部分の表面温度を上昇させる。
以上の制御により、エンジン制御部15は、ヒートロー
ル9の表面温度を均一に保つことができる。
【0042】なお、エンジン制御部15から各冷却ファ
ン12,13へ制御信号を伝達する信号線は、途中で2
本に分岐して、夫々ファンフォールド紙6に対して対称
位置にあるヒートロール冷却ファン12及びプレスロー
ル冷却ファン13に繋がっている。従って、これら対称
位置にある一組のヒートロール冷却ファン12及びプレ
スロール冷却ファン13には、同じ制御信号が伝達され
ることになるので、それらは完全に同期してその回転数
を上下することになる。以下においては、対称位置にあ
る一組のヒートロール冷却ファン12及びプレスロール
冷却ファン13を総称して、冷却ファン12,13(第
1冷却ファン12a,13a,第2冷却ファン12b,
13b,第3冷却ファン12c,13c)という。 <エンジン制御処理>次に、エンジン制御部15におい
て実行される制御処理を、図3乃至図5のフローチャー
トを用いて説明する。
【0043】この制御処理は、コントローラ部16から
紙の情報(紙の幅及び厚さの指定情報,並びに、印字位
置の指定情報)を受信した事をトリガとして、スタート
する。スタート後最初のS001では、エンジン制御部
15は、この紙の情報の入力が完了するのを待つ。紙の
情報の入力が済んだ場合には、エンジン制御部15は、
処理をS002に進める。
【0044】このS002では、エンジン制御部15
は、S001にて入力された紙の情報(印字位置の指定
情報)を分析して、紙の位置(印字位置)を識別する。
具体的には、印字位置の指定情報が左サイドレジストを
示している場合には、エンジン制御部15は、紙(印字
位置)の左端が供給口21a側から見て感光ドラム1及
びヒートロール9の左端に合致されると判断して、処理
をS003に進める。また、印字位置の指定情報がセン
ターレジストを示している場合には、エンジン制御部1
5は、紙(印字位置)の中心が感光ドラム1及びヒート
ロール9の中央に合致されると判断して、処理をS00
9に進める。また、印字位置の指定情報が右サイドレジ
ストを示している場合には、エンジン制御部15は、紙
(印字位置)の右端が供給口21a側から見て感光ドラ
ム1及びヒートロール9の右端に合致されると判断し
て、処理をS014に進める。
【0045】S003では、エンジン制御部15は、第
1サーミスタ14aを温度制御用サーミスタとして設定
する。次のS004では、エンジン制御部15は、紙の
情報(紙の幅の指定情報)を分析して、紙幅が8インチ
以上であるかどうかをチェックする。そして、紙幅が8
インチ以上であれば、ファンフォールド紙6が通過しな
い部位が殆どない故にヒートロール9及びプレスロール
11の表面上に温度分布が生じないとみなし、S005
において、全ての冷却ファン12,13を停止する。こ
れに対して、紙幅が8インチ未満であれば、エンジン制
御部15は、S006において、紙幅が4インチ以上で
あるかどうかをチェックする。そして、紙幅が4インチ
以上であれば、ヒートロール9及びプレスロール11の
右端近傍が高温になり易いとみなし、S007におい
て、第3冷却ファン12c,13cを、初期速度NRで
回転させる。これに対して、紙幅が4インチ未満であれ
ば、ヒートロール9及びプレスロール11の中央近傍及
び右端近傍が高温になり易いとみなし、S008におい
て、第2冷却ファン12b,13b及び第3冷却ファン
12c,13cを、初期回転数NR[rpm]で回転させ
る。何れの場合においても、エンジン制御部15は、次
に、処理をS019に進める。
【0046】一方、S009では、エンジン制御部15
は、第2サーミスタ14bを温度制御用サーミスタとし
て設定する。次のS010では、エンジン制御部15
は、紙の情報(紙の幅の指定情報)を分析して、紙幅が
8インチ以上であるかどうかをチェックする。そして、
紙幅が8インチ以上であれば、ファンフォールド紙6が
通過しない部位が殆どない故にヒートロール9及びプレ
スロール11の表面上に温度分布が生じないとみなし、
S011において、全ての冷却ファン12,13を停止
する。これに対して、紙幅が8インチ未満であれば、エ
ンジン制御部15は、ヒートロール9及びプレスロール
11の両端近傍が高温になり易いとみなし、S012に
おいて、第1冷却ファン12a,13a及び第3冷却フ
ァン12c,13cを、初期回転数NR[rpm]で回転
させる。何れの場合においても、エンジン制御部15
は、次に、処理をS019に進める。
【0047】一方、S013では、エンジン制御部15
は、第3サーミスタ14cを温度制御用サーミスタとし
て設定する。次のS014では、エンジン制御部15
は、紙の情報(紙の幅の指定情報)を分析して、紙幅が
8インチ以上であるかどうかをチェックする。そして、
紙幅が8インチ以上であれば、ファンフォールド紙6が
通過しない部位が殆どない故にヒートロール9及びプレ
スロール11の表面上に温度分布が生じないとみなし、
S015において、全ての冷却ファン12,13を停止
する。これに対して、紙幅が8インチ未満であれば、エ
ンジン制御部15は、S016において、紙幅が4イン
チ以上であるかどうかをチェックする。そして、紙幅が
4インチ以上であれば、ヒートロール9及びプレスロー
ル11の左端近傍が高温になり易いとみなし、S001
7において、第1冷却ファン12a,13aを、初期回
転数NR[rpm]で回転させる。これに対して、紙幅が
4インチ未満であれば、ヒートロール9及びプレスロー
ル11の中央近傍及び左端近傍が高温になり易いとみな
し、S018において、第1冷却ファン12a,13a
及び第2冷却ファン12b,13bを、初期速度NRで
回転させる。何れの場合においても、エンジン制御部1
5は、次に、処理をS019に進める。
【0048】S019では、エンジン制御部15は、紙
の情報(紙の厚さの指定情報)を分析して、紙厚が0.
15mm以下であるかどうかを識別する。そして、紙厚
が0.15mm以下であれば、処理をそのままS021
に進める。これに対して紙厚が0.15mmより厚い場
合には、エンジン制御部15は、ヒートロール9及びプ
レスロール11の表面上に温度分布が生じる場合にはそ
の温度分布の程度がより大きくなるとみなし、S020
において現在回転している冷却ファン12,13の回転
数を初期回転数(NR[rpm])の1.5倍(1.5N
R[rpm])へ上昇させてから、処理をS021に進め
る。
【0049】S021では、エンジン制御部15は、コ
ントローラ部16から印字の開始が通知されてくるのを
待つ。そして、印字の開始が通知されると、エンジン制
御部15は、処理をS022へ進める。
【0050】S022では、エンジン制御部15は、S
003,S009又はS013にて温度制御用と設定し
たサーミスタ14によって測定される温度(以下、「T
R」という)に基づいて、ヒートロール9表面上におけ
る当該温度制御用サーミスタ14によって測定される部
位の表面温度が一定となるように、ハロゲンランプ10
をON/OFF調節する。即ち、エンジン制御部15
は、当該温度制御用サーミスタ14によって測定された
温度が所定の基準値以下である場合のみハロゲンランプ
10を点灯するように、ハロゲンランプ10を制御する
のである。
【0051】次のS023では、エンジン制御部15
は、第1サーミスタ14aによって測定された温度(T
1)から温度制御用サーミスタ14によって測定された
温度(TR)を減算し、それらの温度差をチェックす
る。そして、T1及びTRの差が+/−10度以内であ
った場合(第1サーミスタ14aが温度制御用サーミス
タとして設定されている場合を含む)には、エンジン制
御部15は、処理をそのままS028に進める。
【0052】一方、第1サーミスタ14aによって測定
された温度(T1)が温度制御用サーミスタ14によっ
て測定された温度(TR)より10度以上高い場合に
は、エンジン制御部15は、S024において、第1冷
却ファン12a,13aの現在の回転数が初期回転数
(NR[rpm])の2倍(2NR[rpm])以上であるか
どうかをチェックする。そして、現在の回転数が2NR
[rpm]以上である場合には、エンジン制御部15は、
処理をそのままS028へ進める。これに対して、現在
の回転数が2NR[rpm]未満である場合には、エンジ
ン制御部15は、S025において、第1冷却ファン1
2a,13aの回転数を、現在値よりも50%上昇させ
る。なお、この際、第1冷却ファン12a,13aが元
々停止していた場合には、初期回転数(NR[rpm])
の50%(0.5NR[rpm])で第1冷却ファン12
a,13aを回転する。その後、エンジン制御部15
は、処理をS028に進める。
【0053】一方、第1サーミスタ14aによって測定
された温度(T1)が温度制御用サーミスタ14によっ
て測定された温度(TR)より10度以上低い場合に
は、エンジン制御部15は、S026において、第1冷
却ファン12a,13aが停止しているかどうかをチェ
ックする。そして、第1冷却ファン12a,13aが停
止している場合には、エンジン制御部15は、処理をそ
のままS028へ進める。これに対して、第1冷却ファ
ン12a,13aが停止していない場合には、エンジン
制御部15は、S027において、第1冷却ファン12
a,13aの回転数を、現在値よりも50%下降させ
る。その後、エンジン制御部15は、処理をS028に
進める。
【0054】S028では、エンジン制御部15は、第
2サーミスタ14bによって測定された温度(T2)か
ら温度制御用サーミスタ14によって測定された温度
(TR)を減算し、それらの温度差をチェックする。そ
して、T2及びTRの差が+/−10度以内であった場
合(第2サーミスタ14bが温度制御用サーミスタとし
て設定されている場合を含む)には、エンジン制御部1
5は、処理をそのままS033に進める。
【0055】一方、第2サーミスタ14bによって測定
された温度(T2)が温度制御用サーミスタ14によっ
て測定された温度(TR)より10度以上高い場合に
は、エンジン制御部15は、S029において、第2冷
却ファン12b,13bの現在の回転数が初期回転数
(NR[rpm])の2倍(2NR[rpm])以上であるか
どうかをチェックする。そして、現在の回転数が2NR
[rpm]以上である場合には、エンジン制御部15は、
処理をそのままS033へ進める。これに対して、現在
の回転数が2NR[rpm]未満である場合には、エンジ
ン制御部15は、S030において、第2冷却ファン1
2b,13bの回転数を、現在値よりも50%上昇させ
る。なお、この際、第2冷却ファン12b,13bが元
々停止していた場合には、初期回転数(NR[rpm])
の50%(0.5NR[rpm])で第2冷却ファン12
b,13bを回転する。その後、エンジン制御部15
は、処理をS033に進める。
【0056】一方、第2サーミスタ14bによって測定
された温度(T2)が温度制御用サーミスタ14によっ
て測定された温度(TR)より10度以上低い場合に
は、エンジン制御部15は、S031において、第2冷
却ファン12b,13bが停止しているかどうかをチェ
ックする。そして、第2冷却ファン12b,13bが停
止している場合には、エンジン制御部15は、処理をそ
のままS033へ進める。これに対して、第2冷却ファ
ン12b,13bが停止していない場合には、エンジン
制御部15は、S032において、第2冷却ファン12
b,13bの回転数を、現在値よりも50%下降させ
る。その後、エンジン制御部15は、処理をS033に
進める。
【0057】S033では、エンジン制御部15は、第
3サーミスタ14cによって測定された温度(T3)か
ら温度制御用サーミスタ14によって測定された温度
(TR)を減算し、それらの温度差をチェックする。そ
して、T3及びTRの差が+/−10度以内であった場
合(第3サーミスタ14cが温度制御用サーミスタとし
て設定されている場合を含む)には、エンジン制御部1
5は、処理をそのままS038に進める。
【0058】一方、第3サーミスタ14cによって測定
された温度(T3)が温度制御用サーミスタ14によっ
て測定された温度(TR)より10度以上高い場合に
は、エンジン制御部15は、S034において、第3冷
却ファン12c,13cの現在の回転数が初期回転数
(NR[rpm])の2倍(2NR[rpm])以上であるか
どうかをチェックする。そして、現在の回転数が2NR
[rpm]以上である場合には、エンジン制御部15は、
処理をそのままS038へ進める。これに対して、現在
の回転数が2NR[rpm]未満である場合には、エンジ
ン制御部15は、S035において、第3冷却ファン1
2c,13cの回転数を、現在値よりも50%上昇させ
る。なお、この際、第3冷却ファン12c,13cが元
々停止していた場合には、初期回転数(NR[rpm])
の50%(0.5NR[rpm])で第3冷却ファン12
c,13cを回転する。その後、エンジン制御部15
は、処理をS038に進める。一方、第3サーミスタ1
4cによって測定された温度(T3)が温度制御用サー
ミスタ14によって測定された温度(TR)より10度
以上低い場合には、エンジン制御部15は、S036に
おいて、第3冷却ファン12c,13cが停止している
かどうかをチェックする。そして、第3冷却ファン12
c,13cが停止している場合には、エンジン制御部1
5は、処理をそのままS038へ進める。これに対し
て、第3冷却ファン12c,13cが停止していない場
合には、エンジン制御部15は、S037において、第
3冷却ファン12c,13cの回転数を、現在値よりも
50%下降させる。その後、エンジン制御部15は、処
理をS038に進める。
【0059】S038では、エンジン制御部15は、S
021にて印字の開始が通知された印字データに基づく
印字が完了したかどうかをチェックする。そして、未だ
当該印字データに基づく印字が完了していない場合に
は、エンジン制御部15は、処理をS022へ戻す。こ
れに対して、当該印字データに基づく印字が完了した場
合には、エンジン制御部15は、この制御処理を終了
し、次の紙の情報(紙の幅及び厚さの指定情報,並び
に、印字位置の指定情報)がコントローラ部16から通
知されてくるのを待つ。 <実施形態による作用>以上のように構成された本実施
形態によれば、外部のパソコン等18又は操作部17を
通じてオペレータによって指定された紙の幅及び印字位
置に基づき、ファンフォールド紙6が通過しないために
異常高温になり易いヒートロール9表面上の部位が、予
め特定される。そして、このような異常高温の発生を未
然に防ぐために、印字の初期から、このような部位に対
して何れかの冷却ファン12,13によって冷却風が吹
き付けられる。さらに、外部のパソコン等18又は操作
部17を通じてオペレータによって指定された紙の厚さ
が0.15mmより厚い場合には、異常高温の程度がよ
り大きくなると予想されるので、冷却風の量が増量され
る。
【0060】そして、実際の印字を遂行した結果、予測
を超えた温度分布が生じた場合には、この温度分布を矯
正してヒートロール9の表面上の温度を均一にするため
に、ファンフォールド紙6が通過する部分の温度よりも
10度以上高温な部位に吹き付けられる冷却風を増量し
(10度以上高い温度を計測したサーミスタ14に対応
する冷却ファン12,13の回転数を上げ)、ファンフ
ォールド紙6が通過する部分の温度よりも10度以上低
温な部位に吹き付けられる冷却風を減少する(10度以
上低い温度を計測したサーミスタ14に対応する冷却フ
ァン12,13の回転数を下げる)。これにより、印字
開始後においてヒートロール9及びプレスロール11表
面上に温度分布が生じても、直ちにこれを矯正すること
ができる。
【0061】
【実施形態2】本発明の第2の実施形態は、上述の第1
の実施形態と比較して、温度制御用サーミスタ4によっ
て測定された温度(TR)と他のサーミスタ4によって
測定された温度(T1〜T3)との差に応じた冷却ファ
ン12,13の制御(S023〜S037)を行わず、
各サーミスタ4によって測定された温度(T1〜T3)
を予め設定された上限値(TH)及び下限値(TL)と
夫々比較し、その比較結果に基づいて、各温度(T1〜
T3)が上限値と下限値との間(ハロゲンランプ10の
ON/OFFによる温度制御可能範囲)となるように制
御することを、特徴とする。
【0062】本第2実施形態のハード構成は、第1実施
形態のものと全く同じであるので、その説明を省略す
る。 <エンジン制御処理>本第2実施形態のエンジン制御部
15において実行される制御処理を、図6乃至図8のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0063】この制御処理におけるS101〜S122
の処理は、上述の第1実施形態におけるS001〜S0
22の処理と全く同じなので、その説明を省略する。S
123では、エンジン制御部15は、第1サーミスタ1
4aによって測定された温度(T1)をチェックする。
そして、T1が予め設定された下限値(TL)と上限値
(TH)との間である場合には、エンジン制御部15
は、処理をそのままS128に進める。
【0064】一方、第1サーミスタ14aによって測定
された温度(T1)が予め設定された上限値(TH)以
上である場合には、エンジン制御部15は、S124に
おいて、第1冷却ファン12a,13aの現在の回転数
が初期回転数(NR[rpm])の2倍(2NR[rpm])
以上であるかどうかをチェックする。そして、現在の回
転数が2NR[rpm]以上である場合には、エンジン制
御部15は、処理をそのままS128へ進める。これに
対して、現在の回転数が2NR[rpm]未満である場合
には、エンジン制御部15は、S125において、第1
冷却ファン12a,13aの回転数を、現在値よりも5
0%上昇させる。なお、この際、第1冷却ファン12
a,13aが元々停止していた場合には、初期回転数
(NR[rpm])の50%(0.5NR[rpm])で第1
冷却ファン12a,13aを回転する。その後、エンジ
ン制御部15は、処理をS128に進める。
【0065】一方、第1サーミスタ14aによって測定
された温度(T1)が予め設定された下限値(TL)以
下である場合には、エンジン制御部15は、S126に
おいて、第1冷却ファン12a,13aが停止している
かどうかをチェックする。そして、第1冷却ファン12
a,13aが停止している場合には、エンジン制御部1
5は、処理をそのままS128へ進める。これに対し
て、第1冷却ファン12a,13aが停止していない場
合には、エンジン制御部15は、S127において、第
1冷却ファン12a,13aの回転数を、現在値よりも
50%下降させる。その後、エンジン制御部15は、処
理をS128に進める。
【0066】S128では、エンジン制御部15は、第
2サーミスタ14bによって測定された温度(T2)を
チェックする。そして、T1が予め設定された下限値
(TL)と上限値(TH)との間である場合には、エン
ジン制御部15は、処理をそのままS133に進める。
【0067】一方、第2サーミスタ14bによって測定
された温度(T2)が予め設定された上限値(TH)以
上である場合には、エンジン制御部15は、S129に
おいて、第2冷却ファン12b,13bの現在の回転数
が初期回転数(NR[rpm])の2倍(2NR[rpm])
以上であるかどうかをチェックする。そして、現在の回
転数が2NR[rpm]以上である場合には、エンジン制
御部15は、処理をそのままS133へ進める。これに
対して、現在の回転数が2NR[rpm]未満である場合
には、エンジン制御部15は、S130において、第2
冷却ファン12b,13bの回転数を、現在値よりも5
0%上昇させる。なお、この際、第2冷却ファン12
b,13bが元々停止していた場合には、初期回転数
(NR[rpm])の50%(0.5NR[rpm])で第2
冷却ファン12b,13bを回転する。その後、エンジ
ン制御部15は、処理をS133に進める。
【0068】一方、第2サーミスタ14bによって測定
された温度(T2)が予め設定された下限値(TL)以
下である場合には、エンジン制御部15は、S131に
おいて、第2冷却ファン12b,13bが停止している
かどうかをチェックする。そして、第2冷却ファン12
b,13bが停止している場合には、エンジン制御部1
5は、処理をそのままS133へ進める。これに対し
て、第2冷却ファン12b,13bが停止していない場
合には、エンジン制御部15は、S132において、第
2冷却ファン12b,13bの回転数を、現在値よりも
50%下降させる。その後、エンジン制御部15は、処
理をS133に進める。
【0069】S133では、エンジン制御部15は、第
3サーミスタ14cによって測定された温度(T3)を
チェックする。そして、T3が予め設定された下限値
(TL)と上限値(TH)との間である場合には、エン
ジン制御部15は、処理をそのままS138に進める。
【0070】一方、第3サーミスタ14cによって測定
された温度(T3)が予め設定された上限値(TH)以
上である場合には、エンジン制御部15は、S134に
おいて、第3冷却ファン12c,13cの現在の回転数
が初期回転数(NR[rpm])の2倍(2NR[rpm])
以上であるかどうかをチェックする。そして、現在の回
転数が2NR[rpm]以上である場合には、エンジン制
御部15は、処理をそのままS138へ進める。これに
対して、現在の回転数が2NR[rpm]未満である場合
には、エンジン制御部15は、S135において、第3
冷却ファン12c,13cの回転数を、現在値よりも5
0%上昇させる。なお、この際、第3冷却ファン12
c,13cが元々停止していた場合には、初期回転数
(NR[rpm])の50%(0.5NR[rpm])で第3
冷却ファン12c,13cを回転する。その後、エンジ
ン制御部15は、処理をS138に進める。
【0071】一方、第3サーミスタ14cによって測定
された温度(T3)が予め設定された下限値(TL)以
下である場合には、エンジン制御部15は、S136に
おいて、第3冷却ファン12c,13cが停止している
かどうかをチェックする。そして、第3冷却ファン12
c,13cが停止している場合には、エンジン制御部1
5は、処理をそのままS138へ進める。これに対し
て、第3冷却ファン12c,13cが停止していない場
合には、エンジン制御部15は、S137において、第
3冷却ファン12c,13cの回転数を、現在値よりも
50%下降させる。その後、エンジン制御部15は、処
理をS138に進める。
【0072】S138では、エンジン制御部15は、S
121にて印字の開始が通知された印字データに基づく
印字が完了したかどうかをチェックする。そして、未だ
当該印字データに基づく印字が完了していない場合に
は、エンジン制御部15は、処理をS122へ戻す。こ
れに対して、当該印字データに基づく印字が完了した場
合には、エンジン制御部15は、この制御処理を終了
し、次の紙の情報(紙の幅及び厚さの指定情報,並び
に、印字位置の指定情報)がコントローラ部16から通
知されてくるのを待つ。 <実施形態による作用>以上のように構成された本第2
実施形態によれば、実際の印字を遂行した結果、予め定
めた下限値(TL)と上限値(TH)との間(ハロゲン
ランプ10のON/OFFによる温度制御可能範囲)を
超えた低温部分又は高温部分が生じた場合には、この温
度分布を矯正してヒートロール9の表面温度を全体的に
温度制御可能範囲内に収める様、上限値(TH)以上の
高温部分に吹き付けられる冷却風を増量するとともに下
限値(TL)以下の低温部分に吹き付けられる冷却風を
減少する。これにより、印字開始後においてヒートロー
ル9及びプレスロール11表面上に温度分布が生じて
も、直ちにこれを矯正することができる。
【0073】
【実施形態3】図9は、本発明によるヒートロール温度
制御装置が適用されたレーザービームプリンタにおける
感光ドラム1−ヒートロール9間の各構成部材の平面図
である。なお、この図9では、ファンフォールド紙6よ
りも上側(ヒートロール9側)の構成のみを図示し、第
1実施形態と同じ構成部材に同じ引用番号を付してい
る。
【0074】本第3実施形態においては、図9に示され
るように、ヒートロール9用の冷却ファン22は、ヒー
トロール9の中央部分の表面から若干離間した位置に、
一個のみ固設されている。この冷却ファン22の両側縁
とヒートロール9の両端との間には、冷却ファン22か
ら吹き出される冷却風の拡散を防ぐための固定仕切板2
3a,23bが固設されている。また、ヒートロール9
の近傍において両固定仕切板23a,23b間を3等分
する位置には、夫々、図9の紙面に直交する方向を向い
た回転軸24a,25aが設けられている。そして、こ
れら各回転軸24a,25aには夫々移動仕切板24,
25の一端が回転自在に軸支されており、これら各移動
仕切板24,25がこれら回転軸24a,25aを中心
に回動自在となっている。これら各移動仕切板24,2
5の他端には、図9の紙面に直交する方向を向いたカム
ピン24b,25bが固着されている。なお、これら各
固定仕切板23a,23b,及び移動仕切板24,25
の形状は、図9の紙面に直交する方向にヒートロール9
の直径と略等しい幅を有する矩形板状となっている。
【0075】一方、冷却ファン22のファンフォールド
紙6側には、この冷却ファン22から若干離間して、そ
の長軸をファンフォールド紙6の搬送方向に向けた状態
で、矩形板状の仕切板調整具26が配置されている。こ
の仕切板調整具26の裏側面には、ファンフォールド紙
6の搬送方向に向けて架設されたボールネジ28に螺合
するボールナット(図示略)が固着されている。従っ
て、モータ27によってこのボールネジ28を正逆何れ
かの方向に回転駆動することにより、この仕切板調整具
26を、ファンフォールド紙6の搬送方向に進退するこ
とができる。
【0076】この仕切板調整具26の平面構成を図10
に示す。この図10から明らかなように、この仕切板調
整具26の表面には、移動仕切板24のカムピン24b
がはまりこむカム溝26a及び移動仕切板25のカムピ
ン25bがはまりこむカム溝26bが形成されている。
従って、この仕切板調整具26を進退させることによ
り、両カム溝26a,26bの形状によって一意に定ま
る回転位置へ、両移動仕切板24,25を回転移動させ
ることができる。その結果、両固定仕切板23a,23
bと両移動仕切板24,25とによって構成されるダク
トの形状を変化させ、ヒートロール9表面上の任意の部
位へ冷却風を吹き付けることが可能になる(案内手段に
相当)。
【0077】即ち、いま、図9に示すように、冷却ファ
ン22の中央を通ってファンフォールド紙6の幅方向を
向いた参照線FCを定義したとする。そして、仕切板調
整具26に対する参照線FCの相対位置関係が図10の
P4に示す状態となる様に、この仕切板調整具26が移
動した場合には、固定仕切板23aと移動仕切板24と
の間,及び両移動仕切板24,25間が閉じられるの
で、感光ドラム1側から見て、ヒートロール9の左端部
近傍にのみ冷却風が吹き付けられるようになる。
【0078】また、仕切板調整具26に対する参照線F
Cの相対位置関係が図10のP2に示す状態となる様
に、この仕切板調整具26が移動した場合には、固定仕
切板23aと移動仕切板24との間のみが閉じられるの
で、感光ドラム1側から見て、ヒートロール9の左端部
近傍と中央近傍のみに冷却風が吹き付けられるようにな
る。
【0079】また、仕切板調整具26に対する参照線F
Cの相対位置関係が図10のP0に示す状態となる様
に、この仕切板調整具26が移動した場合には、各固定
仕切板23a,23b,及び各移動仕切板24,25の
間が均等に開けられるので、ヒートロール9全体に冷却
風が吹き付けられるようになる。
【0080】また、仕切板調整具26に対する参照線F
Cの相対位置関係が図10のP1に示す状態となる様
に、この仕切板調整具26が移動した場合には、両移動
仕切板24,25間のみが閉じられるので、ヒートロー
ル9の両端部近傍にのみ冷却風が吹き付けられるように
なる。
【0081】また、仕切板調整具26に対する参照線F
Cの相対位置関係が図10のP3に示す状態となる様
に、この仕切板調整具26が移動した場合には、各固定
仕切板23a,23b,及び各移動仕切板24,25の
間が均等に開けられるので、ヒートロール9全体に冷却
風が吹き付けられるようになる。
【0082】また、仕切板調整具26に対する参照線F
Cの相対位置関係が図10のP5に示す状態となる様
に、この仕切板調整具26が移動した場合には、固定仕
切板23bと移動仕切板25との間のみが閉じられるの
で、感光ドラム1側から見て、ヒートロール9の右端部
近傍と中央近傍にのみ冷却風が吹き付けられるようにな
る。
【0083】また、仕切板調整具26に対する参照線F
Cの相対位置関係が図10のP6に示す状態となる様
に、この仕切板調整具26が移動した場合には、固定仕
切板23bと移動仕切板25との間,及び移動仕切板2
5,24間が閉じられるので、感光ドラム1側から見
て、ヒートロール9の右端部近傍にのみ冷却風が吹き付
けられるようになる。
【0084】本実施形態におけるエンジン制御部15
は、各サーミスタ14a〜cによって測定されたヒート
ロール9の表面温度に基づいて、モータ27の回転方向
及び回転量を制御し、仕切板調整具26の位置を制御す
る。
【0085】即ち、第一実施形態の場合と同様に、最初
に、入力された紙の情報を分析して、左サイドレジスト
であるか、センターレジストであるか、右サイドレジス
トであるかを判定する。
【0086】そして、左サイドレジストである場合に
は、第1サーミスタ14aを温度制御用として設定し、
紙幅が8インチ未満である場合のみ、冷却ファン22を
回転させるとともに、仕切板調整具26を進退する。即
ち、紙幅が4インチ以上である場合には、この仕切板調
整具26に対して参照線FCが図10のP6の位置に移
動するようにする。これにより、感光ドラム1側から見
て、ヒートロール9の右端部近傍にのみ冷却風が吹き付
けられる。また、紙幅が4インチ未満である場合には、
この仕切板調整具26に対して参照線FCが図10のP
5の位置に移動するようにする。これにより、感光ドラ
ム1側から見て、ヒートロール9の中央部近傍及び右端
部近傍のみに冷却風が吹き付けられる。
【0087】また、センターレジストである場合には、
第2サーミスタ14bを温度制御用として設定し、紙幅
が8インチ未満である場合のみ、冷却ファン22を回転
させるとともに、仕切板調整具26を進退して、この仕
切板調整具26に対して参照線FCが図10のP1の位
置に移動するようにする。これにより、ヒートロール9
の両端部近傍にのみ冷却風が吹き付けられる。
【0088】また、右サイドレジストである場合には、
第3サーミスタ14cを温度制御用として設定し、紙幅
が8インチ未満である場合のみ、冷却ファン22を回転
させるとともに、仕切板調整具26を進退する。即ち、
紙幅が4インチ以上である場合には、この仕切板調整具
26に対して参照線FCが図10のP4の位置に移動す
るようにする。これにより、感光ドラム1側から見て、
ヒートロール9の左端部近傍のみに冷却風が吹き付けら
れる。また、紙幅が4インチ未満である場合には、この
仕切板調整具26に対して参照線FCが図10のP2の
位置に移動するようにする。これにより、感光ドラム1
側から見て、ヒートロール9の中央部近傍及び左端部近
傍のみに冷却風が吹き付けられる。
【0089】なお、エンジン制御部15は、紙の情報に
よって0.15mmより厚い紙が指定されている場合に
は、冷却ファン22の回転数を初期回転数(NR[rp
m])の1.5倍(1.5NR[rpm])へ上昇させて、
冷却風を増量する。
【0090】そして、印字開始後では、エンジン制御部
15は、温度制御用サーミスタ14によって測定された
温度に基づいて、この温度制御用サーミスタ14にて測
定される領域の表面温度が一定値になるように、ハロゲ
ンランプ10をON/OFF制御する。
【0091】以後、エンジン制御部15は、各サーミス
タ14a〜cによって測定される温度に基づいて、ヒー
トロール9の表面に温度分布が生じているかどうかを検
知する。
【0092】そして、第1サーミスタ14aが温度制御
用として設定されている場合において、他の二つのサー
ミスタ14b,14cによって測定された温度が第1サ
ーミスタ14aによって測定された温度よりも10度以
上高くなった場合には、仕切板調整具26を移動して、
この仕切板調整具26に対して参照線FCが図10のP
5の位置に移動するようにする。また、第3サーミスタ
14cによって測定された温度のみが第1サーミスタ1
4aによって測定された温度よりも10度以上高くなっ
た場合には、仕切板調整具26に対して参照線FCが図
10のP6の位置に移動するようにする。なお、これら
の際において、それまで冷却ファン22が停止していた
場合には、冷却ファン22を初期回転数(NR[rp
m])の50%(0.5NR[rpm])で回転させる。
【0093】また、第2サーミスタ14bが温度制御用
として設定されている場合において、他の二つのサーミ
スタ14a,14cによって測定された温度が第2サー
ミスタ14bによって測定された温度よりも10度以上
高くなった場合には、仕切板調整具26を移動して、こ
の仕切板調整具26に対して参照線FCが図10のP1
の位置に移動するようにする。また、第1サーミスタ1
4aによって測定された温度のみが第2サーミスタ14
bによって測定された温度よりも10度以上高くなった
場合には、仕切板調整具26に対して参照線FCが図1
0のP4の位置に移動するようにする。また、第3サー
ミスタ14cによって測定された温度のみが第2サーミ
スタ14bによって測定された温度よりも10度以上高
くなった場合には、仕切板調整具26に対して参照線F
Cが図10のP6の位置に移動するようにする。なお、
これらの際において、それまで冷却ファン22が停止し
ていた場合には、冷却ファン22を初期回転数(NR
[rpm])の50%(0.5NR[rpm])で回転させ
る。
【0094】また、第3サーミスタ14cが温度制御用
として設定されている場合において、他の二つのサーミ
スタ14a,14bによって測定された温度が第3サー
ミスタ14cによって測定された温度よりも10度以上
高くなった場合には、仕切板調整具26を移動して、こ
の仕切板調整具26に対して参照線FCが図10のP2
の位置に移動するようにする。また、第1サーミスタ1
4aによって測定された温度のみが第3サーミスタ14
cによって測定された温度よりも10度以上高くなった
場合には、仕切板調整具26に対して参照線FCが図1
0のP4の位置に移動するようにする。なお、これらの
際において、それまで冷却ファン22が停止していた場
合には、冷却ファン22を初期回転数(NR[rpm])
の50%(0.5NR[rpm])で回転させる。
【0095】以上のような冷却ファン22の回転及び仕
切板調整具26を移動しても、なお、ヒートロール9の
表面に温度分布がある場合には、仕切板調整具26の位
置をそのままにして、冷却ファン22の回転数を現在値
よりも50パーセント上げて、冷却風を増量する。
【0096】本第3実施形態におけるその他の構成及び
作用は、第1実施形態のものと同じであるので、その説
明を省略する。
【0097】
【発明の効果】以上のように構成した本発明のヒートロ
ールの温度制御装置によると、エンジンを停止して熱源
への電力供給を停止しなくてもヒートロールが部分的に
異常高温となることを防止することができる。また、ヒ
ートロールへの冷却風の吹き付け位置を変えられるよう
に構成すれば、ヒートロール表面上の温度分布の発生を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるヒートロールの
温度制御装置が適用されたレーザービームプリンタの側
面構成図
【図2】 図1のヒートロール近傍の部分斜視図
【図3】 図2のエンジン制御部において実行される制
御処理を示すフローチャート
【図4】 図2のエンジン制御部において実行される制
御処理を示すフローチャート
【図5】 図2のエンジン制御部において実行される制
御処理を示すフローチャート
【図6】 本発明の第2実施形態によるエンジン制御部
において実行される制御処理を示すフローチャート
【図7】 本発明の第2実施形態によるエンジン制御部
において実行される制御処理を示すフローチャート
【図8】 本発明の第2実施形態によるエンジン制御部
において実行される制御処理を示すフローチャート
【図9】 本発明の第3実施形態によるヒートロールの
温度制御装置の平面図
【図10】 図9の仕切板調整具の平面図
【符号の説明】
9 ヒートロール 12 冷却ファン 14 サーミスタ 15 エンジン制御部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に備えられた熱源から発生した熱によ
    って紙上に転写されたトナーを定着させるヒートロール
    の温度制御装置であって、 前記ヒートロールの表面上の温度を測定するために前記
    ヒートロールの軸方向に沿って配置された複数個の温度
    センサと、 前記ヒートロールに冷却風を吹き付ける冷却ファンと、 前記複数個の温度センサによって測定された温度に基づ
    いて前記冷却ファンによる冷却風の量を制御する制御回
    路とを備えたことを特徴とするヒートロールの温度制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記複数個の温度センサは、少なくとも前
    記ヒートロールの中央近傍と一方の端部近傍とに配置さ
    れているとともに、 前記冷却ファンは、前記ヒートロールの両端部に冷却風
    を吹き付け得るように構成され、 前記制御回路は、前記ヒートロールの端部近傍に配置さ
    れた温度センサによって測定された温度が前記ヒートロ
    ールの中央近傍に配置された温度センサによって測定さ
    れた温度よりも高い場合に、前記冷却ファンによる冷却
    風の量を増加することを特徴とする請求項1記載のヒー
    トロールの温度制御装置。
  3. 【請求項3】前記ヒートロールの両端部近傍に、夫々前
    記冷却ファンが配置されていることを特徴とする請求項
    2記載のヒートロールの温度制御装置。
  4. 【請求項4】前記冷却ファンは、前記複数個の温度セン
    サの夫々に対応して複数個設けられているとともに、対
    応する温度センサによってその表面温度が測定される前
    記ヒートロール表面上の領域に夫々冷却風を吹き付ける
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートロールの温度制
    御装置。
  5. 【請求項5】前記制御回路は、前記複数個の温度センサ
    によって測定された温度が均一でない場合には、前記温
    度が均一になるように前記各冷却ファンによる冷却風の
    量を調整することを特徴とする請求項4記載のヒートロ
    ールの温度制御装置。
  6. 【請求項6】前記複数個の温度センサ及び前記冷却ファ
    ンは、前記ヒートロールの中央近傍と両端部近傍とに配
    置されていることを特徴とする請求項4又は5記載のヒ
    ートロールの温度制御装置。
  7. 【請求項7】前記制御部は、他よりも高い温度を測定し
    ている温度センサに対応する冷却ファンによる冷却風の
    量を増加することを特徴とする請求項5又は6記載のヒ
    ートロールの温度制御装置。
  8. 【請求項8】内部に備えられた熱源から発生した熱によ
    って紙上に転写されたトナーを定着させるヒートロール
    の温度制御装置であって、 前記ヒートロールに冷却風を吹き付ける冷却ファンと、 前記紙の幅及び前記ヒートロール表面上における通過位
    置に基づいて前記冷却ファンによる冷却風の量を制御す
    る制御回路とを備えたことを特徴とするヒートロールの
    温度制御装置。
  9. 【請求項9】前記制御回路は、前記紙の幅が所定の基準
    値よりも狭い場合には、前記ヒートロールの表面上にお
    ける前記紙が通過しない領域に吹き付けられる冷却風の
    量を増加することを特徴とする請求項8記載のヒートロ
    ールの温度制御装置。
  10. 【請求項10】前記冷却ファンは、前記ヒートロールの
    中央近傍と両端部近傍とに配置されていることを特徴と
    する請求項9記載のヒートロールの温度制御装置。
  11. 【請求項11】前記制御回路は、前記紙の厚さが所定の
    基準値以上である場合には、前記冷却ファンによる冷却
    風の量を更に増加することを特徴とする請求項10記載
    のヒートロールの温度制御装置。
  12. 【請求項12】前記制御回路は、前記冷却風の量を増加
    する場合には、冷却ファンの回転数を上げることを特徴
    とする請求項1乃至11の何れかに記載のヒートコント
    ロールの温度制御装置。
  13. 【請求項13】前記制御回路は、前記冷却風の量を増加
    する場合には、停止状態にある冷却ファンを回転させる
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のヒ
    ートロールの温度制御装置。
  14. 【請求項14】内部に備えられた熱源から発生した熱に
    よって紙上に転写されたトナーを定着させるヒートロー
    ルの温度制御装置であって、 前記ヒートロールの表面上の温度を測定するために前記
    ヒートロールの軸方向に沿って配置された複数個の温度
    センサと、 前記ヒートロールに冷却風を吹き付ける冷却ファンと、 前記冷却ファンによる冷却風を前記ヒートロールの表面
    上の何れかの部位に変位可能に案内する案内手段と、 前記複数個の温度センサによって測定された温度に基づ
    いて前記案内手段を制御し、前記冷却風の前記ヒートロ
    ールの表面における吹き付け位置を変位させる制御回路
    とを備えたことを特徴とするヒートロールの温度制御装
    置。
  15. 【請求項15】前記複数個の温度センサは、前記ヒート
    ロールの中央近傍と両端部近傍とに配置されているとと
    もに、 前記制御回路は、前記複数の温度センサによって測定さ
    れた温度が均一でない場合には、前記温度が均一になる
    ように前記各冷却風の前記ヒートロールの表面における
    吹き付け位置を変位することを特徴とする請求項14記
    載のヒートロールの温度制御装置。
  16. 【請求項16】前記案内手段は、前記冷却ファンによる
    冷却風を前記ヒートロールの表面上に導く移動可能なダ
    クトであることを特徴とする請求項14又は15に記載
    のヒートロールの温度制御装置。
  17. 【請求項17】前記制御回路は、何れかの前記温度セン
    サによって測定された温度が予め定めた所定の範囲を超
    える場合には、前記温度が前記所定の範囲内となるよう
    に前記各冷却ファンによる冷却風の量を調整することを
    特徴とする請求項4記載のヒートロールの温度制御装
    置。
  18. 【請求項18】前記複数個の温度センサ及び前記冷却フ
    ァンは、前記ヒートロールの中央近傍と両端部近傍とに
    配置されていることを特徴とする請求項17記載のヒー
    トロールの温度制御装置。
JP9025575A 1996-02-09 1997-02-07 ヒートロールの温度制御装置 Pending JPH09274408A (ja)

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