JPH09270177A - 光ディスク及び光ディスク用保護シート - Google Patents

光ディスク及び光ディスク用保護シート

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JPH09270177A
JPH09270177A JP8104078A JP10407896A JPH09270177A JP H09270177 A JPH09270177 A JP H09270177A JP 8104078 A JP8104078 A JP 8104078A JP 10407896 A JP10407896 A JP 10407896A JP H09270177 A JPH09270177 A JP H09270177A
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JP
Japan
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protective sheet
protective
sheet
optical disk
substrate
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JP8104078A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Takayasu Hirano
隆康 平野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特殊なケース等を使用せずに、容
易に光ディスクの表面の損傷や汚れの付着等を防止し得
るようにした、光ディスク及び光ディスク用保護シート
を提供することを目的とする。 【解決手段】 基板と保護膜とを有する光ディスク14
において、上記基板及び保護膜の外側に露出した面のう
ち、少なくとも何れか一方の面に保護シート10を備え
る光ディスク14及び光ディスク用保護シート10から
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンパクトディ
スク(CD),CD−ROMや画像用等の各種光ディス
クの表面を保護するための光ディスク及び光ディスク用
保護シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばコンパクトディスク(C
D)やCD−ROM等の市販されている光ディスクは、
読出専用であって、製造の際には、プレス工程で情報を
記録するようになっており、ユーザが自分で情報を記録
することはできない。これに対して、記録可能な所謂ラ
イトワンス型CD(CD−R)においては、信号を記録
しない状態で出荷され、ユーザ自身が、CD−Rに対し
て所望する任意の情報を一回だけ記録することができる
ようになっている。これにより、ユーザは、比較的低コ
ストにて、実質的に比較的少数のCD−ROMを複製す
ることが可能である。
【0003】このようなCD−Rは、通常図22に示す
ように、構成されている。即ち、図22において、CD
−R1は、例えばポリカーボネイト等の透明合成樹脂か
ら成る円板状の基板2の上に、順次に色素記録層3,金
反射層4そして紫外線(UV)硬化樹脂から成る保護層
5を形成することにより構成されており、上記基板2の
表面には、螺旋状に且つ所定のピッチ(例えば1.6μ
m)を有する案内溝2aが前以て形成されている。そし
て、情報記録時には、基板2側からレーザパルスLを照
射することにより、上記案内溝2aに対して、情報が書
き込まれるようになっている。即ち、記録の単位である
ピットが、上記レーザパルスLの照射によって加熱溶融
され、一部分解した色素記録層3の色素と加熱溶解され
た基板材料が相互に作用することにより、基板2上に、
サブミクロン単位の変形部(即ち、記録ピット)が形成
される。これにより、安定した所望の情報が書き込まれ
ることになる。従って、CD−Rの場合には、従来のC
D製作で使用される複雑なデータ加工工程や、大規模な
カッティング,スタンピングの設備が不要であり、CD
−Rレコーダユニットによって、容易に情報記録が行な
われ得ることになる。情報記録の後、CD−Rは、その
保護膜5の表面に、その情報記録の内容等を示す着色,
文字,デザイン等の加飾(所謂レーベルの印刷)が、シ
ルク印刷等によって形成されることになる。
【0004】ここで、上記未記録のCD−Rは、例えば
管理された比較的規模の大きい工場にて製造されるが、
情報記録及び印刷等そして販売等のための出荷は、個々
の記録すべき情報に応じて、比較的小規模の製作会社等
で行なわれることになる。従って、未記録のCD−R
は、ある程度まとまった数量単位で、個々の製作会社に
搬送されることになる。その際、各CD−Rの表面への
損傷や汚れの付着等を防止するため、バルクパック(後
述)を使用することにより、搬送されている。
【0005】このバルクパックは、例えば図23に示す
ように、構成されている。図23において、バルクパッ
ク6は、円板状のベース6aと、ベース6aの中央から
上方に延びる支柱6bと、ベース6a上に載置され、支
柱6bの上端を通過させる貫通孔6cを備えたケース6
dと、ケース6dの上から支柱6bの上端付近に形成さ
れた雄ネジ6eに螺合される固定キャップ6fから構成
されている。上記ベース6aは、CD−R1の外径より
大きく、支柱6bの外径は、CD−R1の内径1aより
僅かに大きく、またケース6dの貫通孔6cは、支柱6
bの外径及びCD−R1の内径1aにより大きく、それ
ぞれ選定されている。
【0006】これにより、バルクパック6内に複数枚の
CD−R1を収容する場合は、先づ各CD−R1の内径
1aを支柱6bに合わせて挿入した後、積層されたCD
−R1に対してケース6dを被せて、貫通孔6cを支柱
6bの上端に整合させる。これにより、ケース6dの下
縁は、ベース6aの周縁上に載置され、内部が閉鎖され
ることになる。ここで、ケース6dの上面から突出した
支柱6bの上端の雄ネジ6eに対して、キャップ6fを
螺合させる。そして、キャップ6fは、上記雄ネジ6e
に対して回転されることにより、ケース6dをベース6
aに対して押圧して、固定保持することになる。かくし
て、ケース6d内にて、各CD−R1は、支柱6bに嵌
挿された状態で、搬送等の際に、互いに擦れたり当たっ
たりしないように保持されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなバルクパック6を使用したCD−R1の搬送におい
て、バルクパック6に対して、CD−R1を収容した
り、バルクパック6から取り出したCD−R1の保護膜
5側の表面へのシルク印刷等の際に、CD−R1の表面
に、傷が付いたり、汚れが付着してしまう等によって、
CD−Rの製造歩留まりが低下してしまうという問題が
ある。
【0008】従って、これらの問題を回避するために
は、各工程における設備の保守点検に多くの時間が掛か
ったり、作業に細心の注意を払う必要がある。このた
め、稼動率が低下したり、作業終了後の検査工程を新た
に設ける等の対策が必要になるため、コストが高くなっ
てしまうという問題があった。
【0009】また、バルクパック6自体が比較的高価で
あると共に、このバルクパック6を通いケースとして使
用する際には、洗浄が必要となり、さらには空のバルク
パック6を戻す際に必要なスペースの問題があり、輸送
コストが非常に高くなってしまうという問題があった。
【0010】本発明は、以上の点に鑑み、特殊なケース
等を使用せずに、容易に光ディスクの表面の損傷や汚れ
の付着等を防止し得るようにした、光ディスク及び光デ
ィスク用保護シートを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、基板と保護膜とを有する光ディスクにおいて、上
記基板及び保護膜の外側に露出した面のうち、少なくと
も何れか一方の面に保護シートが備えられていることを
特徴とする光ディスクにより、達成される。
【0012】また、上記目的は、本発明によれば、基板
と保護膜とを有する光ディスクに対して、この基板及び
保護膜の外側に露出した面のうち、少なくとも何れか一
方の面に付されるように構成されていることを特徴とす
る光ディスク用保護シートにより、達成される。
【0013】上記構成によれば、光ディスクの搬送やレ
ーベル印刷等のハンドリングの際に、光ディスクの表面
が、保護シートによって密着して覆われているので、光
ディスクの表面に直接に傷が付いたり汚れが付着するよ
うなことはない。また、光ディスク同士を直接に重ねて
も、光ディスクの表面に直接に傷が付いたり汚れが付着
するようなことはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図21を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態による
光ディスク及び光ディスク用保護シートを示している。
図1において、光ディスク用保護シート10は、円板状
のシート材11と、このシート材11の一面に備えられ
た貼着層12とから構成されている。
【0016】上記シート材11は、例えばポリエチレ
ン,ポリプロピレン等の合成樹脂から成るシート材、あ
るいは例えばナイロン,レーヨン,ポリエチレンテレフ
タレート等の合成繊維を交絡し熱融着またはバインダ等
を使用して固着シート化した材料、もしくは例えばポリ
スチレン等の合成樹脂を発泡させシート化した材料、か
ら構成されている。
【0017】上記貼着層12は、例えばアクリル樹脂,
酢酸ビニル等から成る粘着材であって、シート材11の
一面に塗布される。
【0018】上記保護シート10は、その貼着層12の
粘着面保護のために、シリコン等を塗布して得られる非
粘着性を備えた剥離シート13が貼着され得る。
【0019】このような構成の保護シート10は、CD
−Rの形状に対応した円板状に、打ち抜き加工等によっ
て成形されることにより、完成することになる。
【0020】本発明の実施の形態による光ディスク用保
護シート10は、以上のように構成されており、保護シ
ート10は、使用の際には、上記剥離シート13を剥離
させた状態にて、図2に示すように、CD−R14の基
板14a側及び保護膜14b側に、貼着して付される。
【0021】これにより、CD−R14は、その基板1
4a及び保護膜14bが、共に、上記保護シート10に
よって保護されることになる。従って、CD−R14
は、レーベル印刷や情報書込等のために輸送される際
に、そのまま互いに重ね合わされたとしても、その基板
14a及び保護膜14bの表面が傷ついたり、汚れが付
着するようなことがなく、確実に保護され得ることにな
る。
【0022】尚、図2においては、保護シート10は、
CD−R14の基板14a側及び保護膜14b側の双方
に貼着されているが、何れか一方のみに貼着されていて
もよい。この場合、保護シート10が貼着された面が保
護シート10によって保護され得ることになる。
【0023】また、図2においては、保護シート10が
再剥離性シートで構成されている場合は、CD−R14
に記録し、またはCD−R14を再生するとき、あるい
は製品として出荷する前に保護シート10がCD−R1
4から容易に剥離されることになる。
【0024】図3は、本発明の第2の実施の形態による
光ディスク及び光ディスク用保護シートを示している。
図3において、保護シート20は、合成ゴム等の軟質性
材料の表面に、多数の微小突起から成る吸盤部21を備
えている。具体的には、保護シート20は、シリコーン
ゴム等に対して、ジメチルポリシロキサン,メチルビニ
ルポリシロキサン等の有機ケイ素化合物に、シリカ等の
充填剤や分散剤等を添加して得られたコンパウンドに有
機過酸化物等加硫剤を添加して、加熱ロールにてシート
状に形成する際に、加熱ロールの表面に、微小突起21
a(図4参照)に対応するエンボスを形成しておくこと
により、吸盤部21を備えるように、形成される。
【0025】尚、本発明の第3の実施の形態による光デ
ィスク及び光ディスク用保護シートによれば、保護シー
ト20は、上記微小突起の代わりに、図5に示すよう
に、微小凹部21bによる吸盤部21を備えている。
【0026】このような構成の保護シート20によれ
ば、上記微小突起21aまたは微小凹部21bが吸盤効
果を有することによって、保護シート20がCD−Rの
表面に貼着されたとき、微小圧力によって、保護シート
20とCD−Rとの間に画成される空間内にて、内部の
空気が押し出され、内部気圧が低下することにより、保
護シート20がCD−R14の表面に吸着され得ること
になる。これに対して、保護シート20がCD−R14
の表面から剥離される際には、この低圧を破壊すること
によって、保護シート20は、容易にCD−R14の表
面から剥離され得ることになる。
【0027】図6は、本発明の第4の実施の形態による
光ディスク及び光ディスク用保護シートを示している。
図6において、保護シート30は、多数の平行四辺形の
微小凹部31を備えている。これにより、保護シート3
0は、CD−R14の表面に貼着されたとき、同様に上
記微小凹部31の吸盤効果によって、CD−R14の表
面に吸着され得ることになる。
【0028】図7は、本発明の第5の実施の形態による
光ディスク及び光ディスク用保護シートを示している。
図7において、保護シート40は、多数の四角錘を伏せ
た形状の微小凹部41を備えている。これにより、保護
シート40は、CD−R14の表面に貼着されたとき、
同様に上記微小凹部41の吸盤効果によって、CD−R
14の表面に吸着され得ることになる。
【0029】上記の説明においては、保護シート10,
20,30,40のシート材11として、シリコーンゴ
ムが使用されている場合について示されているが、これ
に限らず、例えば軟質でゴム弾性(即ち、引張りに対し
てよく延びると共に、離したとき元の形状に迅速に戻る
ような性質)を有するものであれば、他の材料、例えば
合成ゴム,スチレン・ブタジエン・ラバー,ブチルゴ
ム,ウレタンゴム,アクリルゴムや高温で可塑性を有す
る熱可塑性エラストマー等も使用することができる。
【0030】図8は、本発明の第6の実施の形態による
光ディスク及び光ディスク用保護シートを示している。
図8において、保護シート50は、その表面に粘着層5
1を塗布する際に、長尺の保護シート50の一側に沿っ
て、粘着層51を塗布しない非粘着領域51aを形成し
ておく。そして、個々の保護シート50を打抜き加工す
る際に、図8の下段に示すように、個々の保護シート5
0の一部が、非粘着領域51aに掛かるようにして、打
抜き加工が行なわれる。このような保護シート50によ
れば、CD−R14に貼着された保護シート50は、こ
の非粘着領域51aの部分から、容易にCD−R14か
ら剥離され、CD−R14に無用な力を加えることがな
くなる。また、保護シート50を剥離する際に発生する
帯電作用も軽減され、保護シート50剥離後のCD−R
14の表面への塵埃の付着も軽減される。
【0031】図9は、本発明の第7の実施の形態による
光ディスク及び光ディスク用保護シートを示している。
図9において、保護シート60は、その表面に粘着層6
1を塗布した後に、長尺の保護シート60の一側を内側
に折り返して貼着することにより、粘着層61が露出し
ない非粘着領域61aを形成しておく。そして、個々の
保護シート60を打抜き加工する際に、図9の下段に示
すように、個々の保護シート60の一部が、非粘着領域
61aに掛かるようにして、打抜き加工が行なわれる。
このような保護シート60によれば、CD−R14に貼
着された保護シート60は、この非粘着領域61aの部
分から、容易にCD−R14から剥離され得ることにな
る。
【0032】図10は、本発明の第8の実施の形態によ
る光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図10において、保護シート70は、弾性材料から
形成されたシートに、微小突起または微小凸部から成る
吸盤部71を形成する際に、一部が平滑に形成されたロ
ールを使用して、長尺の保護シート70の一側に沿っ
て、吸盤部71のない非吸着領域71aを形成してお
く。そして、個々の保護シート70を打抜き加工する際
に、図10の下段に示すように、個々の保護シート70
の一部が、非吸着領域71aに掛かるようにして、打抜
き加工が行なわれる。このような保護シート70によれ
ば、CD−R14に貼着された保護シート70は、この
非吸着領域71aの部分から、容易にCD−R14から
剥離され得ることになる。
【0033】図11は、本発明の第9の実施の形態によ
る光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図11において、保護シート80は、図8乃至図1
0に示した保護シート50,60,70における弓形の
非粘着領域または非吸着領域とは異なり、複数個の粘着
部または吸着部81が、保護シート80全体に亘って分
散して配置されている。これにより、保護シート80の
CD−R14の表面に対する粘着力または吸着力が大幅
に低減され得ることになる。従って、保護シート80の
CD−R14からの剥離の際に、剥離に要する力が小さ
くて済むので、CD−R14が変形してしまうようなこ
とがない。
【0034】図12は、本発明の第10の実施の形態に
よる光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図12において、保護シート90は、図11に示し
た保護シート80と同様に、粘着部または吸着部91
が、保護シート90の周縁に沿って環状に配設されてい
る。これにより、保護シート90のCD−R14の表面
に対する粘着力または吸着力が大幅に低減され得ること
になる。従って、保護シート90のCD−R14からの
剥離の際に、剥離に要する力が小さくて済むので、CD
−R14が変形してしまうようなことがない。
【0035】図11または図12による保護シート80
または90の作成は、粘着部を有する保護シートの場合
には、シート材に粘着材を塗布する際に、粘着材塗布用
ロールの表面に、粘着材塗布エリアと粘着材を塗布しな
いエリアを形成することによって、容易に行なわれ得
る。また、吸着部を有する保護シートの場合には、非吸
着領域に対応するロール表面を平滑に形成しておくこと
により、保護シートが容易に形成され得る。
【0036】図13は、上述した保護シート10,2
0,30,40,50,60,70,80,90の変形
例を示している。図13において、保護シート10は、
その粘着層12とは反対側の面に、帯電防止層15を備
えている。
【0037】この帯電防止層15は、アニオン系,カチ
オン系または非イオン系等の界面活性剤や極性のある高
分子材料から成る帯電防止材を、例えばイソプロピルア
ルコール等の溶剤により希釈して、ロールコータ等を使
用して塗布されている。これにより、保護シート10
は、容易に帯電防止性を付与されることになる。
【0038】また、帯電防止層15は、例えば酸化ス
ズ,アンチモン等の導電性微粉末をポリエステル系の樹
脂に例えば3重量%添加したものを、ロールコータ等を
使用して塗布される。これにより、保護シート10に対
してコロナ放電により、8.5kVの電圧を60秒間印
加した後の放電状態に関して、帯電量の半減期が約20
秒となり、帯電防止層15の塗布前では半減期が数十分
以上であるのに比較して、著しく改善され得ることにな
る。
【0039】さらに、帯電防止層15は、シート材とし
て、基材にカーボン等を混練した後、シート状に形成す
ることにより、構成されていてもよい。
【0040】かくして、帯電防止層15が備えられるこ
とにより、保護シート10等は、例えばCD−R14か
ら剥離される際に発生する帯電作用が軽減され、保護シ
ート10等の剥離後の帯電による塵埃等の再付着が大幅
に軽減され得ることになる。
【0041】図14は、本発明の第11の実施の形態に
よる光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図14において、保護シート100は、シート材1
01と、その表面に形成された粘着層または吸着層10
2とから構成されていると共に、そのシート材101の
一側に沿って、肉厚部103が形成されている。この肉
厚部103は、例えばシート材101の表面の一部に、
シート材101と同じ材料から成る部材を接着,粘着等
により重ねることにより、形成され得るが、これに限ら
ず、例えば図9に示すと同様に、粘着層または吸着層1
02を形成したシート材101の一部を内側に折り返し
て、粘着層または吸着層102を互いに貼着することに
よっても構成され得る。また、上記肉厚部103は、シ
ート材101と一体に、例えば図15に示すように、異
型シート材104として、押出成形されてもよい。この
場合、異型シート材104は、対応した形状を有するよ
うに形成された、押出成形用の押出ダイ105を使用す
ることにより、容易に成形され得る。
【0042】このように保護シート100に肉厚部10
3が設けられているため、この部分からの保護シート1
00の剥離がCD−R14に無用な力を加えず、容易に
行なわれるとともに、剥離の際に発生する帯電作用が軽
減される。したがって、保護シート100の剥離後のC
D−R14の表面への塵埃の付着が軽減される。
【0043】図16は、本発明の第12の実施の形態に
よる光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図16において、保護シート110は、図1に示し
た保護シート10と同様にして、シート材111と、シ
ート材111の表面に形成された粘着層または吸着層1
12とから構成されていると共に、シート材全体に亘っ
て、波形状に(あるいはエンボス加工されて)形成され
ている。これにより、保護シート110がCD−R14
の表面に貼着されたとき、保護シート110の粘着層ま
たは吸着部112の一部のみがCD−R14の表面に貼
着されることになる。従って、CD−R14に対する粘
着力または吸着力が大幅に低減され得るので、保護シー
ト110のCD−R14からの剥離の際に、剥離に要す
る力が小さくて済むので、CD−R14が変形すること
はなく、剥離の際に発生する帯電作用が軽減されると共
に、CD−R14の販売や頒布のために、保護シート1
10を剥離する場合の作業効率が向上することになる。
【0044】図17は、本発明の第13の実施の形態に
よる光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図17において、保護シート120は、図1に示し
た保護シート10と同様にして、シート材121と、シ
ート材121の表面に形成された粘着層または吸着層1
22とから構成されていると共に、シート材121の粘
着層または吸着層122とは反対側の表面に、少なくと
もその一部に、印刷等による着色,文字等の加飾123
が備えられている。この加飾123は、例えばポリエチ
レン,ポリプロピレン等から成るシート材121に対し
て、粘着層または吸着層122を形成した後、反対側の
表面に対して、グラビア印刷等により、印刷することに
より、備えられ得る。
【0045】このような加飾123を備えた保護シート
120によれば、CD−R14に保護シート120が貼
着されていることが作業者により容易に視認され得るこ
とになると共に、CD−R14の使用上の注意書きを記
載することも可能になり、あるいは誤って保護シート1
20が貼着されたCD−R14を記録または再生装置に
装着した場合には、記録または再生装置が、保護シート
120の存在によりCD−R14を認識することができ
なくなるので、このような保護シート120が貼着され
たCD−R14を受け付けなくなる等の効果が得られる
ことになる。尚、加飾123としては、図17に示すよ
うな着色,文字等に限らず、例えば図18に示すような
色の塗り分けによるデザイン124も利用することが可
能である。
【0046】図19は、本発明の第14の実施の形態に
よる光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図19において、保護シート130は、図1に示し
た保護シート10と同様にして、シート材131と、シ
ート材131の表面に形成された粘着層または吸着層1
32とから構成されていると共に、この場合、CD−R
14の両面に貼着されるべき二つの保護シートが連結部
133を介して連接されている。このような保護シート
130は、図20に示すように、保護シート130が貼
着されるべきCD−R14の直径のほぼ二倍より大きい
幅を有するシート材料134から、連結部133を介し
て互いに連接した状態で、打抜き加工によって、形成さ
れる。これにより、CD−R14の両面、即ち基板側及
び保護膜側の双方に対して、それぞれ保護シート130
を貼着する場合に、作業効率が向上することになる。
【0047】図21は、本発明の第15の実施の形態に
よる光ディスク及び光ディスク用保護シートを示してい
る。図21において、保護シート140は、図1に示し
た保護シート10と同様にして、シート材131と、シ
ート材131の表面に形成された粘着層または吸着層1
32とから構成されていると共に、全体が袋状に形成さ
れている。これにより、保護シート140の中にCD−
R14を挿入することによって、CD−R14の両面、
即ち基板側及び保護膜側の双方に対して、それぞれ保護
シート130が貼着されることになり、貼着作業が容易
になると共に、CD−R14に対する密閉性が高いこと
から、防塵効果が著しく向上することになる。
【0048】尚、上記実施の形態においては、図21の
保護シート140を除いては、何れの保護シート10乃
至130も、貼着されるべきCD−R14とほぼ同径に
形成されているが、CD−R14より大径に形成されて
いてもよく、この場合、印刷その他の工程が終了した
後、保護シートを剥離して、キャリングケース等に収納
する際に、直接CD−R14に手を触れることなく、C
D−R14の縁から突出した保護シートの部分を以て作
業を行なうことができるので、作業性が向上することに
なる。
【0049】さらに、上記実施の形態においては、保護
シートが貼着される光ディスクとして、CD−Rについ
て説明されているが、これに限らず、同様に円板状の基
板と、その上に順次に形成された記録層,保護膜とから
構成される他の光ディスク、例えばCDやCD−ROM
あるいは画像記録用の光ディスク等についても本発明を
適用し得ることは明らかである。
【0050】以上述べたように、本発明の実施の形態に
よれば、CD−R14の搬送やレーベル印刷等のハンド
リングの際に、CD−R14の表面が、再剥離性シート
10等によって密着して覆われているので、CD−R1
4の表面に直接に傷が付いたり汚れが付着するようなこ
とはなく、CD−R14の製造における歩留まりが向上
すると共に、安定した高品質のCD−R14が得られる
ことになる。また、CD−R14同士を直接に重ねて
も、CD−R14の表面に直接に傷が付いたり汚れが付
着するようなことはないので、CD−R14を特殊なケ
ース等に収容せずに、輸送することが可能であり、輸送
コストが低減され得ることになる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、特
殊なケース等を使用せずに、容易に光ディスクの表面の
損傷や汚れの付着等を防止できる、極めて優れた光ディ
スク及び光ディスク用保護シートが提供されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク用保護シートの第一の
実施形態の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の保護シートをCD−Rの両面に貼着する
場合の分解斜視図である。
【図3】本発明による光ディスク用保護シートの打抜き
加工前の状態を示す第二の実施形態の構成を示す概略斜
視図である。
【図4】図3の保護シートの要部を拡大した斜視図及び
線Aに沿った断面図である。
【図5】本発明による光ディスク用保護シートの第三の
実施形態における要部を拡大した斜視図及び線Bに沿っ
た断面図である。
【図6】本発明による光ディスク用保護シートの打抜き
加工前の状態を示す第四の実施形態を示す概略平面図及
び線Cに沿う断面図である。
【図7】本発明による光ディスク用保護シートの打抜き
加工前の状態を示す第五の実施形態を示す概略平面図及
び線Dに沿う断面図である。
【図8】本発明による光ディスク用保護シートの第六の
実施形態における打抜き加工前の状態を示す概略斜視図
と平面図である。
【図9】本発明による光ディスク用保護シートの第七の
実施形態における打抜き加工前の状態を示す概略斜視図
及び部分拡大平面図である。
【図10】本発明による光ディスク用保護シートの第八
の実施形態における打抜き加工前の状態を示す概略斜視
図と平面図である。
【図11】本発明による光ディスク用保護シートの第九
の実施形態を示す平面図である。
【図12】本発明による光ディスク用保護シートの第十
の実施形態を示す平面図である。
【図13】本発明による光ディスク用保護シートの帯電
防止層を備えた変形例を示す要部断面図である。
【図14】本発明による光ディスク用保護シートの第十
一の実施形態を示す平面図及び側面図である。
【図15】図14の光ディスク用保護シートのシート材
の押出成形を示す概略斜視図である。
【図16】本発明による光ディスク用保護シートの第十
二の実施形態における打抜き加工前の状態を示す概略斜
視図である。
【図17】本発明による光ディスク用保護シートの第十
三の実施形態を示す概略斜視図である。
【図18】図17の光ディスク用保護シートの変形例を
示す概略斜視図である。
【図19】本発明による光ディスク用保護シートの第十
四の実施形態を示す概略斜視図である。
【図20】図19の光ディスク用保護シートの打抜き加
工前の状態を示す概略平面図である。
【図21】本発明による光ディスク用保護シートの第十
五の実施形態を示す概略斜視図である。
【図22】従来の光ディスクとしてのCD−Rの構成例
を示す要部断面図である。
【図23】従来のCD−R運搬用のバルクパックの構成
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,9
0,100,110,120,130,140・・・保
護シート、11,101,111,121,131・・
・円板状シート材、12・・・貼着層、13・・・剥離
シート、14・・・CD−R、15・・・帯電防止層、
21,71・・・吸盤部、21a・・・微小突起、21
b,31,41・・・微小凹部、51,61・・・粘着
層、51a,61a・・・非粘着領域、71a・・・非
吸着領域、81,91・・・粘着部または吸着部、10
2,112,122,132・・・粘着層または吸着
層、103・・・肉厚部、104・・・異型シート材、
105・・・押出ダイ、123,124・・・加飾、1
33・・・連結部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と保護膜とを有する光ディスクにお
    いて、 上記基板及び保護膜の外側に露出した面のうち、少なく
    とも何れか一方の面に保護シートが備えられていること
    を特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 上記保護シートが粘着性または吸着性で
    あって、上記基板及び/または保護膜の表面に付されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 基板と保護膜とを有する光ディスクに対
    して、この基板及び保護膜の外側に露出した面のうち、
    少なくとも何れか一方の面に付されるように構成されて
    いることを特徴とする光ディスク用保護シート。
  4. 【請求項4】 上記保護シートが、粘着性または吸着性
    であって、上記基板及び/または保護膜の表面に付され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の保護シート。
  5. 【請求項5】 上記保護シートが、合成ゴム等の軟質性
    材料の表面に多数の吸盤状の効果を有する微小突起また
    は微小凹部が形成された、吸着性の再剥離性シートであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の保護シート。
  6. 【請求項6】 上記保護シートが、その少なくとも一部
    に、非粘着性部分または非吸着性部分を有するように、
    構成されていることを特徴とする請求項4に記載の保護
    シート。
  7. 【請求項7】 上記保護シートが、帯電防止処理が施さ
    れ、または非帯電性材料から形成されることにより、非
    帯電性を備えていることを特徴とする請求項4に記載の
    保護シート。
  8. 【請求項8】 上記保護シートが、その少なくとも一部
    にて、比較的厚く形成されていることを特徴とする請求
    項3に記載の保護シート。
  9. 【請求項9】 上記保護シートが、その少なくとも一部
    に、印刷等による着色,文字,デザイン等の加飾が施さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の保護シー
    ト。
  10. 【請求項10】 光ディスクの基板及び保護膜の表面に
    対して、それぞれ付される保護シートが、互いに連接さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の保護シー
    ト。
  11. 【請求項11】 上記保護シートが、付されるべき光デ
    ィスクの外径によりも大径に形成されていることを特徴
    とする請求項3に記載の保護シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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