JPH09269254A - 液位伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は信頼性の高い液位伝送装置を提供す
ることを課題としている。 【解決手段】 本発明の液位伝送装置は、検出器３に収
納されて上方から大気圧を受け下方から液圧を受ける受
圧ダイアフラム６と、一端を受圧ダイアフラム６より下
側の検出器底部に接続され他端を液面下まで立ち上げら
れた導圧管４とを備えたことを特徴としている。 【効果】 本発明により液位伝送装置の保守安全性を向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液中に投げ込まれ
た圧力計を信号変換して液位を計測する液位伝送装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術は、測定対象となる液中に測
定器を沈めることによって液圧を計測して伝送し、その
結果を信号変換して液位を算出する投げ込み式の液位伝
送装置が用いられている。

【０００３】そして、従来の液位伝送装置は圧力センサ
を内臓し、対象となる液中に沈められる検出器と、この
検出器に地上の大気圧を導きながら、検出器によって測
定された圧力値を地上側に導くケーブルと、地上側に設
置されケーブルを固定すると共にケーブルを介して検出
器に電源を供給する中継ハウジング（箱装置）とを備え
ている。

【０００４】そして、検出器に設けられた圧力センサに
よって液位の変化を測定し、これを所定の電気信号に変
換して伝送する。また、圧力は検出器の先端に設けられ
た受圧ダイアフラム（膜装置）を介し圧力サンサに伝送
されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の液位伝送装置に
おいては、検出器の先端に設けられた受圧ダイアフラム
部に汚泥やヘドロ（粘性の強い泥）が付着し、測定誤差
が大きくなると言った問題があった。

【０００６】本発明は、検出器の受圧ダイアフラム部
に、汚泥やヘドロ等が付着することを防止し、測定誤差
をなくし、精度良く検出し、極めて信頼度の高い投げ込
み式の液位伝送装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の液位伝送装置
は、液の中に沈められて液圧を計測する検出器と、検出
器に収納されて上方から大気圧を受け下方から液圧を受
ける受圧ダイアフラムと、受圧ダイアフラムに接続され
大気圧と液圧との差圧を計測する圧力センサと、圧力セ
ンサに接続され圧力センサから出力された圧力値を液位
信号に変換する圧力／液位変換器と、圧力／液位変換器
に接続され圧力／液位変換器からの信号を伝送するケー
ブルと、このケーブルを接続する中継ハウジングと、一
端を受圧ダイアフラムより下側の検出器底部に接続され
他端を液面下まで立ち上げられた導圧管とを備えたこと
を特徴としている。

【０００８】また、請求項２に記載した液位伝送装置
は、一端を検出器底部に接続され他端を液面上まで立ち
上げられた導圧管を備えたことを特徴としている。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に本発明の液位伝送装置の実施
の形態を説明する。図１および図２において、検出器３
は液８の中に沈められて液圧を計測する装置である。受
圧ダイアフラム６は検出器３に収納されて上方から大気
圧を受け下方から液圧を受ける膜装置である。

【００１０】圧力センサ５は受圧ダイアフラム６に接続
され大気圧と液圧との差圧を計測する計測器である。ケ
ーブル２は圧力センサ５から出力された圧力値を圧力／
液位変換器９により変換された信号を伝送する伝送用電
線であり、中継ハウジング１は一方をケーブル２を介し
て圧力／液位変換器９に接続されて信号を中継する中継
装置である。

【００１１】導圧管４は一端を受圧ダイアフラム６より
下側の検出器底部に接続され他端を液面下まで立ち上げ
られた管であり、検出器３の受圧ダイアフラム６へ上方
（上側）圧力を導く働きを有している。

【００１２】以上のように構成したので、汚泥やヘドロ
の堆積している液中（液底）に検出器３を沈めても受圧
ダイアフラム６に汚泥やヘドロが付着することなく、正
常に液位を測定することが可能である。

【００１３】また、図３は請求項２に記載した液位伝送
装置を示しており、一端を検出器３の底部に接続され他
端を液面上まで立ち上げられた導圧管７を備えたことを
特徴としている。

【００１４】そして、導圧管４に万一汚泥やヘドロが付
着し、導圧管４が詰まると言った事態が発生したとして
も、液面上まで延ばした導圧管７に例えば水を流し込ん
だりして圧力を加え、詰まった物質を除去することがで
きる。

【００１５】なお、上記実施例では、導圧管４、７の数
をそれぞれ一本の場合について説明したが、何らこの数
量に限定されるものでないことは言うまでもないことで
ある。即ち、例えば、導圧管の数量を４本としたり、導
圧管（パイプ）ではなく検出器全体を覆うような導圧管
により受圧ダイアフラムに圧力を導くようにしても、前
述と同様の作用および効果が得られるものである。

【００１６】以上のように、本発明により、検出器に設
けられた受圧ダイアフラムの部分に、汚泥やヘドロなど
が付着することを防止することができ、測定誤差をなく
し、液位を精度良く検出し、極めて信頼性の高い液位伝
送装置を提供することができる。

【００１７】また、たとえ導圧管に汚泥やヘドロ等が付
着し、詰まった場合においても、導圧管を液面上まで延
ばした形状にし、導圧管に圧力を印加するか、または液
体を流し込むことによって、その詰まりを除去すること
が可能となり、メンテナンス（保守管理）を容易にする
ことが可能である。

【００１８】

【発明の効果】本発明により、液位伝送装置の精度を向
上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す液位伝送装置の構成図
である。

【図２】図１の検出器の部分を拡大して示す構成図であ
る。

【図３】請求項２の実施例を示す液位伝送装置の構成図
である。

【符号の説明】

１ 中継ハウジング ２ ケーブル ３ 検出器 ４ 導圧管 ５ 圧力センサ ６ 受圧ダイアフラム ７ 導圧管 ８ 液 ９ 圧力／液位変換器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液の中に沈められて液圧を計測する検出器
   と、この検出器に収納されて上方から大気圧を受け下方
   から液圧を受ける受圧ダイアフラムと、この受圧ダイア
   フラムに接続され前記大気圧と前記液圧との差圧を計測
   する圧力センサと、この圧力センサに接続され前記圧力
   センサから出力された圧力値を液位信号に変換する圧力
   ／液位変換器と、この圧力／液位変換器に接続され前記
   圧力／液位変換器からの信号を伝送するケーブルと、こ
   のケーブルを接続する中継ハウジングと、一端を前記受
   圧ダイアフラムより下側の検出器底部に接続され他端を
   液面下まで立ち上げられた導圧管と、を具備してなる液
   位伝送装置。
2. 【請求項２】一端を前記検出器底部に接続され他端を液
   面上まで立ち上げられた導圧管を具備したことを特徴と
   する請求項１に記載した液位伝送装置。