JPH09267753A - ステアリング装置の中間軸 - Google Patents

ステアリング装置の中間軸

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JPH09267753A
JPH09267753A JP7977596A JP7977596A JPH09267753A JP H09267753 A JPH09267753 A JP H09267753A JP 7977596 A JP7977596 A JP 7977596A JP 7977596 A JP7977596 A JP 7977596A JP H09267753 A JPH09267753 A JP H09267753A
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
intermediate shaft
steering device
hollow shaft
serration
Prior art date
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Pending
Application number
JP7977596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Aota
健一 青田
Munehiro Morita
宗宏 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Koyo Machine Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd, Koyo Machine Industries Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP7977596A priority Critical patent/JPH09267753A/ja
Publication of JPH09267753A publication Critical patent/JPH09267753A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリング装置の中間軸において、製造工程
や組立工程での無駄を無くし、コスト低減を図るととも
に、確実な衝撃吸収を図ること。 【解決手段】所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方向
に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸7で
あって、内周に雌セレーション8aを有する中空軸8
と、外周の数箇所に軸線Oに対して若干傾斜しかつ中空
軸8の雌セレーション8aの全歯のうちのいずれかの歯
間に無理嵌めされるねじれ歯9aを有する挿入軸9とか
らなる。衝撃を受けると、中空軸8と挿入軸9とが短縮
するように動くが、挿入軸9のねじれ歯9aが前記動き
の抵抗となって衝撃を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要以上の衝撃荷
重を受けたときに軸方向に短縮して衝撃吸収するステア
リング装置の中間軸に関する。なお、中間軸は、自動車
のステアリング装置においてステアリングシャフトとス
テアリングギアとの間に設けられる。
【0002】
【従来の技術】図5は、自動車の一般的なステアリング
装置の構成を示している。図中、1はステアリングホイ
ール、2はステアリングコラム、3はステアリングシャ
フト、4はステアリングギア、5,6は自在継手、7は
中間軸である。
【0003】中間軸7は、ステアリングホイール1に加
わる回転操作力をステアリングギア4側に伝達するもの
であるが、衝突時等に過大な衝撃が加わったとき、その
衝撃が運転者側に伝わらないよう、短縮して衝撃を吸収
する構造になっている。
【0004】図6は、中間軸の要部破断の側面図であ
る。中間軸7は、互いに軸方向変位可能に連結される中
空軸8と挿入軸9とからなる。中空軸8の内周には雌セ
レーション8aが設けられており、挿入軸9の先端側の
外周には中空軸8の雌セレーション8aに嵌合する雄セ
レーション9aが設けられている。この挿入軸9の雄セ
レーション9aの形成領域の途中部分の外周には、周溝
10が形成されている。一方、中空軸8において前記周
溝10に対応する領域で180度対向する二箇所には、
径方向に貫通する孔11が設けられている。そして、こ
の孔11を通じて周溝10と中空軸8との間の間隙に樹
脂12が充填されており、この充填樹脂12の固化によ
り、中空軸8と挿入軸9とが一体的に結合されている。
【0005】このような構成の中間軸7では、過大な衝
撃が加わると、充填樹脂12が剪断されることになり、
中空軸8内に挿入軸9が入り込んで中間軸7全体が短縮
し、これによって衝撃を吸収するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、組立時に、充填樹脂12の注入、硬化作業が必要
であるために手間がかかるなど、作業効率が悪く、製作
費が嵩むことが指摘される。
【0007】また、使用場所が高温になりやすいエンジ
ンルーム内であるため、充填樹脂12の強度の低下防止
に考慮しなければならず、万一、強度が低下した場合、
所要の剪断抵抗が得られなくなることが考えられるな
ど、抜け荷重のばらつきにつながることが考えられる。
なお、抜け荷重とは、中間軸7を短縮するときの衝撃荷
重のことである。さらに、充填樹脂12が剪断されると
抜け荷重が急激に低下しやすく、十分な衝撃吸収に配慮
が必要である。
【0008】したがって、本発明は、ステアリング装置
の中間軸において、製造工程や組立工程での無駄を無く
し、コスト低減を図ることを目的とする。また、本発明
は、雰囲気温度に関係なく抜け荷重を一定に管理できる
ようにすることも目的としている。さらにまた、本発明
は、抜け荷重が急激に低下することなく、しばらく持続
して十分かつ確実に衝撃を吸収できるようにすることも
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所要以上の衝
撃荷重を受けたときに軸方向に短縮して衝撃吸収するス
テアリング装置の中間軸において、次のように構成す
る。
【0010】本発明の第1の中間軸は、内周に雌セレー
ションを有する中空軸と、外周の数箇所に軸線に対して
若干傾斜しかつ前記中空軸の雌セレーションの全歯のう
ちのいずれかの歯間に無理嵌めされるねじれ歯を有する
挿入軸とからなる。
【0011】本発明の第2の中間軸は、内周に雌セレー
ションを有する中空軸と、外周に雄セレーションを有す
る挿入軸とからなり、かつ、前記挿入軸の雄セレーショ
ンが軸線に対して若干傾斜されていて、この雄セレーシ
ョンの各歯が前記中空軸の雌セレーションの各歯間に無
理嵌めされている。
【0012】上記本発明では、中空軸の雌セレーション
に対して挿入軸の外周の一部を食い込ませるように無理
嵌めして結合している。しかし、中間軸が軸方向の衝撃
を受けると、挿入軸と中空軸とが短縮するよう相対的に
動いて衝撃を吸収する。なお、衝撃吸収は、挿入軸のね
じれ歯または傾斜する雄セレーションが中空軸の雌セレ
ーションを軸方向に沿って塑性変形することにより行わ
れる。
【0013】このような本発明の構成では、組立は無理
嵌めつまり圧入作業だけと簡単になる上、挿入軸には、
その外周の数箇所または外周の全面に軸線に対して所要
角度傾斜する歯または雄セレーションを形成するだけで
よく、それ以外に特別な加工や手間が不要となる。この
圧入時のしめしろや圧入幅などによって、圧入荷重を簡
単に可変設定できるようになる。また、抜け荷重が使用
雰囲気温度に影響されて変化することがない。さらに、
傾斜する歯や雄セレーションが雌セレーション形成範囲
を通過する間、一定の抜け荷重を持続し、十分かつ確実
に衝撃を吸収できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1ないし図4に
示す実施例に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図4は本発明の一実施例にかか
り、図1は、中間軸の要部破断の側面図、図2は、中間
軸の分解図、図3は、中空軸の雌セレーションと挿入軸
の雄セレーションとの噛み合い状態を示す一部の平面展
開図、図4は、中空軸と挿入軸との嵌合領域の上半分の
縦断面図である。
【0016】図中、5および6は自在継手、7は中間軸
である。中間軸7は、軸方向で短縮しうる状態に嵌合さ
れる中空軸8と挿入軸9とからなる。これら中空軸8と
挿入軸9は金属材からなる。
【0017】中空軸8は、内周に雌セレーション8aが
形成されている。挿入軸9は、外周に軸線Oに対して所
要角度θ傾斜する雄セレーション9aが形成されてい
る。つまり雄セレーション9aは、円形外周に形成され
るので、一般的な直線形状ではなくゆるやかなサインカ
ーブを描くようなねじれた形状になっている。なお、図
では、雄セレーション9aを単純な直線形状として記載
している。このような雌セレーション8aおよび雄セレ
ーション9aは、引き抜き加工や転造加工により形成さ
れる。
【0018】詳しくは、雄セレーション8aの各歯は、
雌セレーション8aの各歯の間にそれぞれ一対一の関係
で入り込むように設定されているが、図4に示すよう
に、雄セレーション8aの各歯の山部分において軸方向
に離れた二カ所が、雌セレーション9aの歯間の互いに
向き合う斜面にそれぞれ食い込まされている。これによ
り、中空軸8と挿入軸9とが軸方向で相対的に動かない
ように拘束されるとともに、中空軸8と挿入軸9との間
の周方向の遊びが無くされている。
【0019】そして、上記構造では、衝撃荷重を受けた
ときに、従来のように樹脂部分が剪断して衝撃を吸収し
てから急激に中間軸7が抵抗なく短縮するというように
はならず、短縮動作において挿入軸9の雄セレーション
9aが中空軸8の雌セレーション8aの形成領域を通過
するまでの期間について衝撃の吸収を継続し、この期間
を過ぎてから急激に中間軸7が抵抗なく短縮するように
なっている。これにより、十分な衝撃吸収が達成できる
ようになる。なお、衝撃吸収は、挿入軸9の傾斜する雄
セレーション9aが中空軸8の雌セレーション8aを軸
方向に沿って塑性変形することにより行われる。しか
も、従来例の樹脂の剪断を利用した衝撃吸収構造のよう
に、使用雰囲気温度による劣化がなく、抜け荷重が一定
に維持されるので、信頼性が高い。
【0020】ところで、上記構造の中間軸7の場合、挿
入軸9と中空軸8との圧入時のしめしろおよび圧入幅つ
まり雄セレーション9aの傾斜角度θおよび雌セレーシ
ョン8aの長さ寸法とを適宜設定することで、抜け荷重
を任意に可変することができる。この抜け荷重は、通
常、要求に応じて設定される。
【0021】以上説明したような中間軸7の場合、それ
を構成する中空軸8については従来例のような樹脂の引
っ掛かかりとなる孔を設ける必要がないので製作工数を
少なくでき、また、挿入軸9は、例えば母材となる軸体
の外周の所要長さ領域に所要角度θ傾斜する雄セレーシ
ョン9aを形成するだけでよく、従来の挿入軸に比べ
て、周溝の形成を省略できるので、製作工程数が少なく
なる。しかも、組立作業としては、中空軸8に対して挿
入軸9を無理嵌めするだけの簡単なもので済み、従来の
ような手間のかかる樹脂の注入、硬化処理が不要とな
る。このようなことから、従来例に比べて製作コストを
大幅に低減できるようになる。
【0022】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。例え
ば中空軸8と挿入軸9とはセレーション嵌合ではなくス
プライン嵌合とするものであってもよい。また、挿入軸
9に形成する雄セレーション9aの歯数を少なくしたの
も本発明に含む。
【0023】
【発明の効果】本発明では、使用雰囲気温度の影響によ
る劣化がなく、抜け荷重を一定に維持できるので、高い
信頼性が得られる。また、中間軸を構成する中空軸と挿
入軸との無理嵌め部分を寸法管理することによって抜け
荷重を任意に設定することができるので、要求される衝
撃荷重に応じて簡単かつ正確に幅広く対応できるように
なる。しかも、組立時に、従来のような手間のかかる作
業を必要としないから、コスト低減に貢献できて、比較
的安価に実現できるようになる。さらに、抜け荷重を持
続することができ、十分かつ確実に衝撃を吸収できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の中間軸の要部破断の側面図
【図2】図1の中間軸の分解図
【図3】中空軸の雌セレーションと挿入軸の雄セレーシ
ョンとの噛み合い状態を示す一部の平面展開図
【図4】中空軸と挿入軸との嵌合領域の上半分の縦断面
【図5】一般的なステアリング装置の構成を示す側面図
【図6】従来の中間軸の要部破断の側面図
【符号の説明】
7 中間軸 8 中空軸 8a 中空軸の雌セレーション 9 挿入軸 9a 挿入軸の雄セレーション

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方
    向に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸で
    あって、 内周に雌セレーションを有する中空軸と、外周の数箇所
    に軸線に対して若干傾斜しかつ前記中空軸の雌セレーシ
    ョンの全歯のうちのいずれかの歯間に無理嵌めされるね
    じれ歯を有する挿入軸とからなる、ことを特徴とするス
    テアリング装置の中間軸。
  2. 【請求項2】 所要以上の衝撃荷重を受けたときに軸方
    向に短縮して衝撃吸収するステアリング装置の中間軸で
    あって、 内周に雌セレーションを有する中空軸と、外周に雄セレ
    ーションを有する挿入軸とからなり、 かつ、前記挿入軸の雄セレーションが軸線に対して若干
    傾斜されていて、この雄セレーションの各歯が前記中空
    軸の雌セレーションの各歯間に無理嵌めされている、こ
    とを特徴とするステアリング装置の中間軸。
JP7977596A 1996-04-02 1996-04-02 ステアリング装置の中間軸 Pending JPH09267753A (ja)

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