JPH09267270A - ダイヤモンド研磨ベルトおよびそれを用いたセメント板の研磨方法 - Google Patents

ダイヤモンド研磨ベルトおよびそれを用いたセメント板の研磨方法

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JPH09267270A
JPH09267270A JP7788196A JP7788196A JPH09267270A JP H09267270 A JPH09267270 A JP H09267270A JP 7788196 A JP7788196 A JP 7788196A JP 7788196 A JP7788196 A JP 7788196A JP H09267270 A JPH09267270 A JP H09267270A
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polishing
diamond
polishing belt
belt
cement plate
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JP7788196A
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Susumu Imamura
進 今村
Tetsuo Tanaka
哲夫 田中
Naoki Shitamae
直樹 下前
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RIKEN KORANDAMU KK
Mitsubishi Materials Corp
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RIKEN KORANDAMU KK
Mitsubishi Materials Corp
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のセメント板研磨加工においては、研磨
ロールや研磨ベルトといった消耗部品の交換に要する運
転停止時間が長くかかるため生産効率が低く、消耗部品
の再生、交換にもコストが嵩んでいた。 【解決手段】 押し出し成形を終えたセメント板Sの表
面を露出させた状態で搬送し、まずダイヤモンドの砥粒
1が固着された研磨ロール31を回転させてセメント
板Sの表面を粗く研磨し、次に、砥粒D1よりも細かい
ダイヤモンドの砥粒D2が金属めっき層44により固定
された電着砥粒部45が表面に複数設けられた研磨ベル
ト41を回転させ、粗く研磨されたセメント板Sの表面
をやや細かく研磨し、最後に、炭化ケイ素の砥粒Cが固
着された仕上げ用の研磨ベルト51を回転させ、やや細
かく研磨されたセメント板Sの表面をさらにもう一度研
磨して仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤモンドの砥
粒を用いたダイヤモンド研磨ベルトと、このダイヤモン
ド研磨ベルトを用いて押し出し成形されたセメント板の
表面を仕上げ研磨する研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の化粧版等に使用されるセメント
板については、押し出し成形後、厚みのむらを無くし表
面をより平滑にきめ細かく仕上げるために仕上げ研磨が
なされている。この仕上げ研磨を行なう研磨装置は、図
5に示すように、押し出し成形を終えたセメント板Sの
表面を露出させた状態で搬送するベルトコンベヤ(搬送
手段)1の上方に、セメント板Sの搬送方向に沿って複
数の研磨手段が配置されたものである。
【0003】これら研磨手段は、セメント板Sの搬送方
向上流側に、ダイヤモンドの砥粒が固着された研磨ロー
ル3a、4aを回転させることによって研磨を行なう粗
(中粗)研磨手段3、4と、さらにセメント板Sの搬送
方向下流側に、炭化ケイ素の砥粒が固着された環状の研
磨ベルト5a、6aを回転させることによって研磨を行
なう仕上げ研磨手段5、6とからなり、これら研磨手段
3、4、5、6によって、セメント板Sの表面を搬送し
ながら4段階に研磨を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この研磨装
置に使用されている研磨ロール3a、4aは、ロール本
体の表面にダイヤモンドの砥粒が金属めっきにより固着
されたものであるが、研削能力が低下した場合の交換に
時間がかかり、再めっきに必要なコストが高いことが指
摘されていた。また、研磨ベルト5a、6aは、交換に
要する時間は短いものの研削能力の低下が研磨ロールに
比べて早く交換頻度が高いために長期的に見て交換に要
する時間が多くなり、しかも研磨ベルトは使い捨てなの
でその分コスト高になることが指摘されていた。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、セメント板を研磨する工程において研磨ロール
や研磨ベルトといった消耗部品の交換に要する運転停止
時間を少なくして生産効率を向上させるとともに、消耗
部品の再生、交換にかかるコストを低く抑えるセメント
板の研磨方法および研磨ベルトを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたダ
イヤモンド研磨ベルトは、環状とされた布材の表面に、
ダイヤモンドの砥粒が金属めっき層により固定された電
着砥粒部が複数設けられており、該電着砥粒部は、布材
の周方向に離間して配置されていることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載されたダイヤモンド研磨ベ
ルトは、請求項1に記載された研磨ベルトにおける電着
砥粒部が布材の表面にドット状に配置されていることを
特徴とする。
【0008】請求項3に記載されたダイヤモンド研磨ベ
ルトは、請求項2に記載された研磨ベルトにおける電着
砥粒部が、格子模様の交点に配置されるごとく縦横に整
列されるとともに、研磨ベルトの回転方向に一致して配
された布材の繊維方向に対して斜めに配置されているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4に記載されたセメント板の研磨方
法は、請求項1、2、3のいずれかに記載されたダイヤ
モンド研磨ベルトを用いたセメント板の研磨方法であっ
て、押し出し成形を終えたセメント板の表面を露出させ
た状態で搬送し、その搬送過程において、まず、ダイヤ
モンドの砥粒が固着された研磨ロールを回転させてセメ
ント板の表面を削ることによって粗く研磨を行ない、粗
く研磨したときに用いた砥粒よりも細かいダイヤモンド
の砥粒が固着された環状のダイヤモンド研磨ベルトを回
転させ、粗く研磨されたセメント板の表面をもう一度削
ることによってやや細かく研磨を行ない、環状の研磨ベ
ルトを回転させ、やや細かく研磨されたセメント板の表
面をさらにもう一度削ることによって仕上げ研磨を行な
うことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るダイヤモンド研磨ベ
ルトおよびそれを用いたセメント板の研磨方法を図1な
いし図4に示して説明する。図1に示すセメント板の研
磨装置は、押し出し成形を終えたセメント板Sを搬送す
るベルトコンベヤ10と、このベルトコンベヤの上方
に、セメント板Sの表面を研磨する研磨手段20を備え
るものである。
【0011】この研磨手段20は、セメント板Sの搬送
方向上流側に配置されてセメント板Sを粗く研磨する粗
研磨手段30と、この粗研磨手段30よりもセメント板
Sの搬送方向下流側に配置されてやや細かく研磨する中
粗研磨手段40と、この中粗研磨手段40よりもセメン
ト板Sの搬送方向下流側に配置されてセメント板Sをき
め細かく研磨する仕上げ研磨手段50とからなる。
【0012】粗研磨手段30は、ダイヤモンドの砥粒D
1が固着された研磨ロール31が回転可能に支持された
もので、この研磨ロール31を、搬送途中のセメント板
Sに沿わせて回転させることによって研磨を行なうよう
になっている。砥粒D1は、ロール本体32の表面に形
成された金属めっき相によって固定されており、#30
の粒の粗いものが使用されている。
【0013】中粗研磨手段40は、砥粒D1よりも粒が
細かいダイヤモンドの砥粒D2が固着された環状の研磨
ベルト(ダイヤモンド研磨ベルト)41が、離間して配
置された回転ローラ42、42間に回転可能に支持され
たもので、この研磨ベルト41を、粗研磨手段30と同
様に搬送途中のセメント板Sに沿わせて回転させること
によって研磨を行なうようになっている。
【0014】仕上げ研磨手段50は、砥粒D2よりもや
や粒が大きい炭化ケイ素の砥粒Cが固着された環状の研
磨ベルト51が、離間して配置された回転ローラ52、
52間に回転可能に支持されたもので、この研磨ベルト
51を、粗研磨手段30、中粗研磨手段40と同様に搬
送途中のセメント板Sに沿わせて回転させることによっ
て研磨を行なうようになっている。砥粒Cは、研磨ベル
ト51の下地となる布地に接着剤によって固着されてお
り、#120の粒の細かいものが使用されている。
【0015】ところで、中粗研磨手段40における研磨
ベルト41は、図2および図3に示すように、環状とさ
れた表布材(布材)43の表面に、ダイヤモンドの砥粒
2を金属めっき層44により固定した電着砥粒部45
が複数設けられたものである。なお、表布材43の裏面
には、表布材43と同様に環状とされた裏布材46が、
接着層47を介して全面に貼り付けられている。
【0016】表布材43は、ポリエステル等の化学繊維
からなり、その織り方は平織りや綾織り、あるいは他の
織り方のいずれでもよいが、伸びを防ぐたのに織り目が
緻密であることが望ましい。また、織り糸の太さは、繊
維の種類や用途にもよるが75〜400デニール程度、
特に75〜300デニールであることが望ましい。75
デニール未満では布地が薄すぎて強度が不足し、400
デニールよりも太いと布が厚くなりすぎて必要な柔軟性
が得られない。
【0017】表布材43には、導電性を付与するために
Cu(銅)の無電解めっき層48が全体に形成されてい
る。この無電解めっき層48の析出量は0.1〜0.5
g/dm2、望ましくは0.2〜0.3g/dm2とされ
る。0.1g/dm2未満では十分な導電性が得られ
ず、0.5g/dm2より厚ければ繊維が硬化しすぎて
しまう。
【0018】電着砥粒部45は、#170のダイヤモン
ドの砥粒D2と、これら砥粒D2を表布材43に接着する
金属めっき層44とから構成されている。この金属めっ
き層44の厚さは、砥粒D2の平均粒径の30〜70
%、特に40〜50%が望ましい。30%未満では砥粒
保持力が低下して砥粒D2の脱落が増加し、70%より
大きければ砥粒D2の突出量が減って研磨の切れ味が低
下する。
【0019】電着砥粒部45はひとつひとつが小さな円
形であり、これらが表布材43の表面に、お互いに離間
して格子模様の交点に配置されるごとく縦横に整列され
てドット状とされており、しかも研磨ベルト41の回転
方向に一致して配された布材の繊維方向(図中矢印X方
向)に対して斜め(θ=72°)に配置されて千鳥模様
とされている。
【0020】一方、裏布材46は主に研磨ベルト41の
引っ張り強度を高めるもので、要求される強度に応じて
表布材よりも厚手の布が選択される。その材質や織り方
は表布材と同様でよいが、より引っ張り強度を高めるた
めに、特に長手方向に各種の強化繊維を混紡してもよ
い。
【0021】接着層47を形成する接着剤としては弾力
性に富むものが好ましく、ゴム系接着剤、ウレタン系接
着剤、エポキシ系弾性接着剤等から適宜選択される。な
お、接着強度上の要求を満たすことができれば、弾力性
を高めるために発泡させてもよい。
【0022】ここで、上記の研磨ベルト41の製造方法
を説明する。まず、表布材43に、無電解めっき時にC
uを析出させるための表面触媒化処理を施す。なお、表
布材43はあらかじめ十分に引き伸ばしておくことが望
ましい。こうしておくことによって繊維の微視的な緩み
が是正されて表面の平坦度が高められる。
【0023】表面触媒化処理は、表布材を構成する繊維
糸の正面に、Au、Pt、Pd、Ag等の貴金属触媒核
を付与する処理で、表布材43をまずSnCl2等の還
元剤溶液に浸漬してセンシタイジングした後、これを水
洗いし、さらにPdCl2等の貴金属の塩溶液に浸漬し
て水洗いする。
【0024】次に、こうして得られた表布材43をCu
の無電解めっき液に浸漬し、表面触媒化処理が施された
繊維表面に金属被膜を析出させ、布全体に導電性を付与
する。
【0025】次に、無電解めっき層48を形成した表布
材43を十分に洗浄した後、電着砥粒部45を形成する
部分が丸く除去されたマスキングを表布材43の表面に
施したうえで砥粒D2を分散したCuの電気めっき液に
浸漬して電源陰極に接続し、電気めっき液内に配置した
陽極との間で通電することによって、マスキングが除去
された部分に砥粒D2を金属めっき層44で固着して電
着砥粒部45を形成する。
【0026】そして、マスキングを除去した後、表布材
43の裏面に接着剤を用いて裏布材46を貼り付けるこ
とによって研磨ベルト41を得る。
【0027】次に、上記のセメント板の研磨装置を用い
て、押し出し成形を終えたセメント板Sを研磨するその
行程を説明する。
【0028】押し出し成形を終えたセメント板Sをベル
トコンベヤ10によって搬送しながら、まず、粗研磨手
段30において、ダイヤモンドの砥粒D1が固着された
研磨ロール31を回転させることによって粗研磨を行な
う。
【0029】次に、中粗研磨手段40において、ダイヤ
モンドの砥粒D2が固着された研磨ベルト41を回転さ
せることによって中粗研磨を行なう。このとき、研磨ベ
ルト41には、小さな円形の電着砥粒部45がお互いに
離間して格子模様の交点に配置されるごとく縦横に整列
されてドット状とされているので、研磨ベルト41がそ
の周方向に非常に柔軟になるとともに、セメント板Sの
研削粉が電着砥粒部45の間から後方に流されるように
なる。しかも、ドット状に配置された電着砥粒部45
が、研磨ベルト41の回転方向に一致して配された布材
の繊維方向に対して斜めに配置されて千鳥模様とされて
いるので、電着砥粒部45がセメント板Sの表面に満遍
なく接触し、セメント板Sの表面が平滑に研削される。
【0030】最後に、仕上げ研磨手段50において、炭
化ケイ素の砥粒Cが固着された環状の研磨ベルト51を
回転させることによって仕上げ研磨を行なう。以上の三
段階の研磨行程を経ることによって滑らかな表面を有す
るセメント板Sが製作される。
【0031】上記のセメント板の研磨装置において中粗
削り用として使用される研磨ベルト41には、小さな円
形の電着砥粒部45がお互いに離間して格子模様の交点
に配置されるごとく縦横に整列されてドット状とされて
いるので、研磨ベルト41がその周方向に非常に柔軟に
なって滑らかに回転するようになり、電着砥粒部45が
表布材43から剥がれにくい。また、セメント板Sの研
削粉が電着砥粒部45の間から後方に流されるようにな
ってベルトの表面、特に電着砥粒部45の進行方向前部
の僅かな段差にも研削粉がたまりにくい。
【0032】さらに、ドット状に配置された電着砥粒部
45が、研磨ベルト41の回転方向に一致して配された
表布材43の繊維方向に対して斜めに配置されて千鳥模
様とされているので、電着砥粒部45がセメント板Sの
表面に満遍なく接触してセメント板Sに研磨によるすじ
がつきにくい。
【0033】このように、研磨ベルト41は研削能力が
高く耐久性にも優れているために交換頻度が低い。しか
も、この研磨ベルト41を中粗研磨手段40に採用し、
その前段に粗研磨手段30を、後段に仕上げ研磨手段5
0をそれぞれ配置し、ダイヤモンドの砥粒を用いた研磨
ロール31、炭化ケイ素の砥粒を用いた研磨ベルト51
をそれぞれ1基ずつとしたので、従来の研磨装置に比べ
て交換による作業の中断時間が半減する。すなわち、従
来の研磨装置に比べて消耗部品の交換による作業の中断
時間が半減して生産効率が向上するとともに、新品への
交換頻度が非常に少なくなってランニングコストが削減
される。
【0034】
【実施例】上記のように構成された研磨ベルト41を使
用して実際にセメント板Sの研磨試験を行い、研磨ベル
ト41の研削能力および寿命を調査した。なお、この試
験においては、粗研磨手段30、仕上げ研磨手段50に
よる研磨は行わず、中粗研磨手段40のみを用いるもの
とし、この中粗研磨手段40に研磨ベルト41を装着し
てセメント板Sの研磨を行った場合と、同じ条件で従来
の炭化ケイ素の砥粒が固着された研磨ベルトを装着して
研磨を行った場合について、セメント板Sの研削のべ長
さに対するセメント板S表面の換算取代(研削される厚
み)大きさをそれぞれ測定した。以下に当該研磨試験に
各試験条件を示す。 セメント板送り速度:5m/min ベルト速度:800m/min ベルトサイズ:100mm×1525mm 研削負荷:0.288HP/25mm 被研削材:押し出しセメント板 60mm(幅)×60
0(長さ)mm コンタクト(回転ローラ):38φスチールプレーンロ
ール
【0035】試験により測定されたセメント板Sの研削
のべ長さに対するセメント板表面の換算取代の大きさを
表すグラフを図4に示す。グラフから明確なように、研
磨ベルト41を装着した場合においては、試験修了まで
換算取代148〜169μmが維持された。試験開始か
ら終了まで(セメント板Sののべ長さ1200mまで)
ほとんど安定した研削能力が示された。また、のべ長さ
1200mの時点でも依然として研削能力の低下が見ら
れないことから、これ以上の寿命を有するものと推測さ
れる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載されたダイヤモンド研磨
ベルトによれば、環状とされた布材の表面に、ダイヤモ
ンドの砥粒を金属めっき層により固定した電着砥粒部が
複数設けられており、該電着砥粒部は、布材の周方向に
離間して配置されているので、金属めっきされる部分が
減り、ベルト自体が布材の周方向に非常に柔軟になって
回転が滑らかになり、電着砥粒部が布材から剥がれにく
くすることができる。
【0037】請求項2に記載されたダイヤモンド研磨ベ
ルトによれば、研磨ベルトにおける電着砥粒部が布材の
表面にドット状に配置されているので、セメント板の研
削粉が電着砥粒部の間から後方に流されるようになり、
これによってベルトの表面、特に電着砥粒部の進行方向
前部の僅かな段部に研削粉がたまりにくくなる。したが
って、従来の研磨ベルトに比べてより長時間その研削能
力を高く保つことができる。
【0038】請求項3に記載されたダイヤモンド研磨ベ
ルトによれば、電着砥粒部が、格子模様の交点に配置さ
れるごとく縦横に整列されるとともに、研磨ベルトの回
転方向に一致して配された布材の繊維方向に対して斜め
に配置されているので、電着砥粒部がセメント板の表面
に満遍なく接触するようになる。したがって、研磨によ
るすじをつきにくくしてセメント板の表面を平滑に仕上
げることができる。
【0039】請求項4に記載されたセメント板の研磨方
法によれば、研磨の工程を粗研磨、中粗研磨、仕上げ研
磨の3段階とすることによって、従来に比べて各研磨工
程に備わる消耗部品が全体として少なくなり、しかも中
粗研磨の工程において、従来の研磨ベルトに比べて耐久
性、研削能力が高いダイヤモンド研磨ベルトを採用する
ことにより、全体としてそれら消耗部品の交換による作
業の中断時間を短縮して生産効率を向上させるととも
に、消耗部品の再生、新品との交換にかかるランニング
コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイヤモンド研磨ベルトを備える
セメント板の研削装置の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るダイヤモンド研磨ベルトの実施の
形態を示す平面図である。
【図3】図2におけるIII−III線矢視断面図であ
る。
【図4】本発明に係るダイヤモンド研磨ベルトの研磨試
験の結果を示すグラフである。
【図5】従来のセメント板の研磨装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ベルトコベヤ 20 研磨手段 30 粗研磨手段 31 研磨ロール 40 中粗研磨手段 41 研磨ベルト(ダイヤモンド研磨ベルト) 43 表布材(布材) 44 金属めっき層 45 電着砥粒層 48 無電解めっき層 50 仕上げ研磨手段 51 研磨ベルト D1、D2 ダイヤモンドの砥粒 C 炭化ケイ素の砥粒 S セメント板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下前 直樹 福島県いわき市泉町黒須野字江越246−1 三菱マテリアル株式会社いわき製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状とされた布材の表面に、ダイヤモン
    ドの砥粒が金属めっき層により固定された電着砥粒部が
    複数設けられており、 該電着砥粒部は、布材の周方向に離間して配置されてい
    ることを特徴とするダイヤモンド研磨ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたダイヤモンド研磨
    ベルトにおいて、 前記電着砥粒部が布材の表面にドット状に配置されてい
    ることを特徴とするダイヤモンド研磨ベルト。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたダイヤモンド研磨
    ベルトにおいて、 前記電着砥粒部が、格子模様の交点に配置されるごとく
    縦横に整列されるとともに、研磨ベルトの回転方向に一
    致して配された布材の繊維方向に対して斜めに配置され
    ていることを特徴とするダイヤモンド研磨ベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載され
    たダイヤモンド研磨ベルトを用いたセメント板の研磨方
    法であって、 押し出し成形を終えたセメント板の表面を露出させた状
    態で搬送し、その搬送過程において、 ダイヤモンドの砥粒が固着された研磨ロールをその周方
    向に回転させてセメント板の表面を削ることによって粗
    く研磨を行ない、 粗く研磨したときに用いた砥粒よりも細かいダイヤモン
    ドの砥粒が固着された環状のダイヤモンド研磨ベルトを
    その周方向に回転させ、粗く研磨されたセメント板の表
    面を削ることによってやや細かく研磨を行ない、 環状の研磨ベルトをその周方向に回転させ、やや細かく
    研磨されたセメント板の表面を削ることによって仕上げ
    研磨を行なうことを特徴とするセメント板の研磨方法。
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