JPH09267198A - 粉末成形装置 - Google Patents

粉末成形装置

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Publication number
JPH09267198A
JPH09267198A JP7723896A JP7723896A JPH09267198A JP H09267198 A JPH09267198 A JP H09267198A JP 7723896 A JP7723896 A JP 7723896A JP 7723896 A JP7723896 A JP 7723896A JP H09267198 A JPH09267198 A JP H09267198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core rod
lower punch
die
punch
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7723896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Moriya
謙一 守屋
Yoshio Sasahara
良雄 笹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Powdered Metals Co Ltd filed Critical Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority to JP7723896A priority Critical patent/JPH09267198A/ja
Publication of JPH09267198A publication Critical patent/JPH09267198A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末冶金法による歯車の成形に用いる粉末成
形装置にあっては、コアロッドはその径に比べて全長が
著しく長く、しかも、その先端付近は下パンチの内径の
一か所で支持されているに過ぎないために圧縮成形時に
曲がり,位置ずれなど(偏心と総称)が生じ易く、その
結果として成形された歯車も、その外径や端面に対する
軸孔の振れが大きい、精度の低いものになるという問題
があった。 【解決手段】 下パンチ20の上・下2か所に、コアロ
ッド支持部21,23を設けてその中間は逃げ部22と
し、コアロッド30をその要部の近傍で2点支持するこ
とによりコアロッドの偏心を防いで問題を解消した。コ
アロッドを装置に取り付ける際、例えばボールベアリン
グなどを介して回動可能に取り付けると、より効果的で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として粉末冶
金の分野で用いられる粉末成形装置に関するものであっ
て、特に歯車など軸孔のある焼結機械部品を成形する場
合、製品の中心軸とその軸孔とのずれがない、高精度の
部品を成形することができる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金における粉末の成形を焼結歯車
を例として略述すると、歯車の歯形を成形するダイ,下
パンチおよび歯車の軸孔を成形するコアロッドで形成す
るダイキャビティ内に充填した原料粉末を上パンチと下
パンチとの間に圧縮することにより、所望の形状の製品
(圧粉体)が得られる。
【0003】粉末の成形に際し、ダイと下パンチとは相
対的に上下動する訳であるが、そのいずれをプレスに固
定するかにより、ダイセットの組み方がダイ固定,下パ
ンチ可動式と、一般にウイズドロアルダイセットと称さ
れる下パンチ固定,ダイ可動式とに大別される。前者は
小型の機械式プレスに多く用いられ、後者は比較的に大
型のプレスで形状の複雑な部品を量産するのに適し、焼
結機械部品成形の主流方式となっている。
【0004】図2は下パンチ固定式ダイセットの一般構
成を示したもので、下パンチ20はグランドプレート5
2を介してプレスの基台に固定されている。一方ダイ1
0はダイプレート51に,コアロッド30はプレスの下
ラム60に固定されたコラムプレート53に固定され、
ダイプレートとコラムプレートとはグランドプレートを
貫通するコラム54で連結されている。そこでダイ10
とコアロッド30は、下ラム60の作動に従って同時に
上下する訳である。ちなみに図示の状態はダイキャビテ
ィ形成〜原料粉末充填〜圧縮成形〜圧粉体排出を1サイ
クルとする成形工程中の、圧縮成形状態を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の粉末成形金型に
あっては、金型を構成する押型間の摩擦抵抗を低減する
ため例えば下パンチ20の場合は図2に示すように、コ
アロッド30と摺動する上端支持部21のみコアロッド
と滑合する寸法に仕上げ、それより下方は大径の逃げ部
22としてコアロッドとの摩擦を防いでいる。これはコ
アロッド側も同様である。なおダイと上・下パンチ,下
パンチとコアロッドなど嵌合し合う押型の間には当然所
要のクリアランスがあるが、その値は一般には10〜3
0mμ程度である。
【0006】ダイセットの構造から分かるように、コア
ロッド30はその径に比べて全長が著しく長い。そして
前述の下パンチとのクリアランスが相俟って、本来は図
2に点線で示す通り金型の中心軸と一致して立っている
コアロッド30に、圧縮成形時には実線で示すような変
形,曲がり,位置ずれなど(偏心と総称)が生じる。
【0007】焼結歯車の軸孔はコアロッドによって成形
される訳であるから、コアロッドが偏心した状態では軸
孔の偏心した圧粉体が成形されてしまう。焼結部品の矯
正は焼結後のサイジングによるのが通常であるが、軸孔
の偏心はサイジングしても、部材のスプリングバックの
ため十分な矯正は殆ど不可能である。
【0008】また、焼結体の外径なり歯面を証として軸
孔を旋削修正することはできるが、段取り増や切粉の始
末その他余分な工数と費用を要し、粉末冶金法による本
来のメリットが失われる。この様な事情から、軸孔の偏
心を生じない粉末成形装置の開発が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】従来の装置では、コアロ
ッド30はその上部は下パンチ20の上端支持部21で
のみ支えられ、下方の長い部分が自由になっていること
に問題の原因があると考えられる。
【0010】そこで下パンチの上・下2か所にコアロッ
ド支持部を設けてその中間は逃げ部とし、コアロッドを
その要部の近傍で2点支持することによって、コアロッ
ドの偏心を防いで問題を解消した。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示すように、ダイセットの
全体的な構成は従来のまま、下パンチ20の内面に若干
の改良を施した。即ち下パンチの上部にある従来の上端
支持部21に加えて、下パンチの下部にも下端支持部2
3を設けて中間は大径の逃げ部22とし、コアロッド3
0の支持を下パンチの上・下両端部での2点支持に改良
した。
【0012】次に、この本発明に係る成形装置と、図1
に示した従来の成形装置それぞれで歯先径50mm,軸
孔径20mm,厚さ40mmの平歯車を成形し、寸法精
度を比較した。なおこの場合、下パンチとコアロッドは
新・旧それぞれの方式に従い個別に作製したが、ダイと
上パンチは同じものを流用して誤差の要因を排除してあ
る。
【0013】その結果は、従来の方式では0.04あっ
た外径(歯先径)と軸孔の振れが、本発明の方式では
0.006に減少し、歯車としての精度が著しく向上し
たことが確認された。
【0014】ちなみに、コアロッド30は従来通りコラ
ムプレート53に固定でもよいが、成形品の仕様から設
定されるコアロッドの径や全長次第では下端支持部23
より下方に撓みを生じ、その影響が軸孔に及ぶ場合があ
る。その様な場合は、図1に例示した鋼球70その他適
宜の手段により、コアロッドを回動可能に支持させるの
が有効である。
【0015】
【発明の効果】本発明の成形装置ではコアロッドの偏心
が殆ど起こらないため、従来に比べて軸孔の振れが著し
く少ない焼結歯車を機械加工なしに製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉末成形装置の一実施例を説明す
る図面である。
【図2】従来の粉末成形装置における問題点を説明する
図面である。
【符号の説明】
10…ダイ, 30…コアロッド, 40…上パンチ 20…下パンチ,21…上端支持部,22…逃げ部,2
3…下端支持部 51…ダイプレート, 52…グランドプ
レート 53…コラムプレート, 54…コラム 60…下ラム, 70…鋼球

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイ10,下パンチ20,およびこれを
    貫通するコアロッド30で形成するダイキャビティ内に
    充填した原料粉末を上パンチ40と下パンチとの間に圧
    縮することにより所望の形状の圧粉体を得る粉末成形装
    置において、下パンチの内径中央部はコアロッドより大
    径の逃げ部22とし、下パンチの内径上端および下端に
    それぞれコアロッドと滑合する上端支持部21および下
    端支持部23を設けることにより、コアロッドを下パン
    チの上下両端で2点支持させたことを特徴とする粉末成
    形装置。
  2. 【請求項2】 装置へのコアロッドの取り付けが、回動
    可能に取り付けられている、請求項1に記載の粉末成形
    装置。
JP7723896A 1996-03-29 1996-03-29 粉末成形装置 Pending JPH09267198A (ja)

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JP7723896A JPH09267198A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 粉末成形装置

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JP7723896A JPH09267198A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 粉末成形装置

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JPH09267198A true JPH09267198A (ja) 1997-10-14

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ID=13628292

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JP7723896A Pending JPH09267198A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 粉末成形装置

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JP (1) JPH09267198A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1328036C (zh) * 2005-05-09 2007-07-25 上海爱普生磁性器件有限公司 粉末模压成形的整体模具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1328036C (zh) * 2005-05-09 2007-07-25 上海爱普生磁性器件有限公司 粉末模压成形的整体模具

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Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20050729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523