JPH09266559A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH09266559A
JPH09266559A JP7417996A JP7417996A JPH09266559A JP H09266559 A JPH09266559 A JP H09266559A JP 7417996 A JP7417996 A JP 7417996A JP 7417996 A JP7417996 A JP 7417996A JP H09266559 A JPH09266559 A JP H09266559A
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JP
Japan
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line
image
sight
screen
video
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Pending
Application number
JP7417996A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Arai
崇 荒井
Shunichi Tamai
俊一 玉井
Hirokazu Akisada
浩和 秋定
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクタによりスクリーン上に投影され
た映像を操作者の視線に応じて移動させる。 【解決手段】 コンピュータ1で生成された映像はスキ
ャンコンバータ4を介してプロジェクタ5と操作者3が
装着したヘッドマウントディスプレイ2に送られる。プ
ロジェクタ5から投影された映像は、雲台7に取り付け
たミラー6で反射されてスクリーン8に映像9として投
影される。一方、ヘッドマウントディスプレイ2内には
操作者3の視線検出回路が設けられ、ディスプレイ上の
映像11の部分12を注視して視線を移動させると、そ
の視線の移動が検出され、この検出に応じて雲台7、ミ
ラー6が回転することにより、スクリーン8上の映像9
が移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は視線検出機能を備え
映像や音声を表示する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(パソコ
ン)のディスプレイ画面、ビデオカメラ、スチルカメラ
のファインダ画面内における操作者の視線位置を検出
し、その視線位置情報によって、各種情報の入力、制御
を行うことができるようにした、いわゆる視線入力装置
が提案かつ実施され、本出願人によって出願もなされて
いる。これらの視線入力装置の主な使用形態は、ビデオ
カメラ、スチルカメラで見れば、画面内において、焦点
検出領域を使用者の見ている位置に設定するための位置
情報入力手段として用いているものや、画面内に予め表
示されている特定の領域を見ることにより、その表示の
領域に対応づけられた機能を実行するというような、ス
イッチ的な機能として用いるもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
視線入力手段は、上述のように、位置指定手段や、表示
を選択するためのスイッチ機能等にしか用いられておら
ず、入力手段として十分に活用されているとは言えな
い。たとえば、視線検出機能を有するパソコンシステム
で生成される映像をプロジェクタ等を用いてスクリーン
に投影する場合、視線検出に応じてスクリーン上の映像
を変化させることはできなかった。また、ヘッドマウン
トディスプレイにおいても視線検出に応じて映像や音声
を変化させることはできなかった。
【0004】本発明は、視線入力手段の機能をさらに活
用し、表示される映像や音声を視線検出に応じて変化さ
せて特殊な表示効果を得ることのできる表示装置を得る
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、スクリーンに映像を投影する映像投影手段と、使用
者の視線を検出する視線検出手段と、上記視線検出手段
が検出した視線に応じて上記映像投影手段の投影方向を
制御する制御手段とを設けている。
【0006】請求項3の発明においては、音声を生成す
る音声生成手段と、使用者の視線を検出する視線検出手
段と、上記視線検出手段が検出した視線に応じて上記音
声生成手段が生成する音声の音質、音量、位相のうちの
少くとも1つを制御する制御手段とを設けている。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、使用者の視線の変化
に応じて映像の投影方向が制御されることにより、スク
リーン上の映像を移動させることができる。
【0008】請求項3の発明によれば、使用者の視線の
変化に応じて生成される音声の音質、音量、位相のうち
の1つを変化させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本実施の形態で用いられる
視線検出方法について説明する。図11は視線検出方法
の原理を示す上面図(a)及び側面図(b)である。図
11において、906a、906bは観察者に対して不
感の赤外光を放射する発光ダイオード(IRED)等の
光源であり、各光源は結像レンズ911の光軸に対して
x方向(水平方向)に略対象に(a)、またy方向(垂
直方向)にはやや下側に(b)配置され、観察者の眼球
を発散照明している。眼球で反射した照明光の一部は結
像レンズ911によってイメージセンサ912に結像す
る。図12(a)はイメージセンサ912に投影される
眼球像の概略図。図12(b)はイメージセンサ912
の出力強度図である。
【0010】以下各図を用いて視線の検出方法を説明す
る。まず水平面で考えると、図11(b)において光源
906bより放射された赤外光は観察者の眼球908の
角膜910を照明する。このとき角膜910の表面で反
射した赤外光により形成される角膜反射像d(虚像)は
結像レンズ911により集光され、イメージセンサ91
2上の位置d′に結像する。同様に光源906aより放
射された赤外光は眼球の角膜910を照明する。このと
き角膜910の表面で反射した赤外光により形成された
角膜反射像e(虚像)は、結像レンズ911により集光
され、イメージセンサ912上の位置e′に結像する。
また虹彩904の端部a、bからの光束は結像レンズ9
11を介してイメージセンサ912上の位置a′、b′
に端部a、bの像を結像する。結像レンズ911の光軸
に対する眼球908の光軸の回転θが小さい場合、虹彩
904の端部a、bのx座標をxa、xbとすると、x
a、xbはイメージセンサ912上で多数点求めること
ができる(図12(a)中の×印)。そこでまず円の最
小自乗法を用いて瞳孔中心xcを算出する。
【0011】一方、角膜910の曲率中心oのx座標を
xoとすると、眼球908の光軸に対する回転角θx
は、 oc*sinθx=xc−xo ………(1) となる。また、角膜反射像dとeの中点kに所定の補正
値δxを考慮してxoを求めると、 xk=(xd+xe)/2 xo=(xd+xe)/2+δx ………(2) ここでδxは装置の設置方法/眼球距離等から幾何学的
に求められる数値であり、その算出方法は省略する。
【0012】よって、(1)式を(2)式へ代入しθx
を求めると、 θx=arcsin[[xc−{(xd+xe)/2+δx}]/oc] ………(3) さらにイメージセンサ上に投影された各々の特徴点の座
標を、′(ダッシュ)をつけて(4)式に書き換える
と、 θx=arcsin[[xc′−{(xd′+xe′)/2+δx′}]/o c/β] ………(4) となる。ここでβは結像レンズ911に対する眼球の距
離szeにより決まる倍率で、実際は角膜反射像の間隔
|xd′−xe′|の関数として求められる。
【0013】垂直面で考えると、図11(b)の様な構
成となる。ここで2個のIRED906a、906bに
より生じる角膜反射像は同位置に発生し、これをiとす
る。眼球の回転角θyの算出方法は水平面の時とほぼ同
一であるが(2)式のみ異なり、角膜曲率中心oのy座
標をyoとすると、 yo=yi+δy ………(5) ここでδyは装置の配置方法、眼球距離等から幾何学に
求められる数値であり、その算出方法は省略する。よっ
て垂直方向の回転角θyは、 θy=arcsin[[yc′−(yi′+δy′)]/oc/β] ………(6) となる。
【0014】さらに、ファインダー等の画面上の位置座
標(xn、yn)はファインダー光学系で決まる定数m
を用いると、水平面上、垂直面上それぞれ、 xn=m*arcsin[[xc′−{(xd′+xe′)/2+δx′}] /oc/β) ………(7) yn=m*arcsin[[yc′−{(yi′+δy′)]/oc/β] ………(8) となる。図9aで明らかなように、瞳孔エッジの検出は
イメージセンサ912の出力波形の立ち上がり(x
b′)、立ち下がり(xa′)を利用する。また、角膜
反射像の座標は鋭い立ち上がり部(xe′)及び(x
d′)を利用する。
【0015】次に視線検出機能を持つパソコンシステム
の構成例を説明する。図13は視線検出機能を持つパソ
コンシステムの一例を示す構成概略図である。図に示し
たパソコンシステムは、パソコンの本体部であるパソコ
ンユニット1008、操作者がパソコンの画面を観察す
るためのヘッドマウントディスプレイ1006、操作
者、または操作者以外の人がパソコンの画面を観察する
ための外部モニタ1009により構成されている。ここ
で、ヘッドマウントディスプレイ1006は、ゴーグ
ル、メガネフレーム等の部材により操作者の目の近傍に
固定されている。
【0016】ヘッドマウントディスプレイ1006は、
LCD等を有する表示素子1002と、拡大観察系を実
現するための特殊プリズム1003、撮影者の目100
5の視線を検出する視線検出回路1064と、パソコン
画面を表示素子1002へ表示する表示回路1007
と、撮影者の目1005に赤外発光ダイオード106
0、1061と、赤外光を結像する結像レンズ1062
a、1062bと、この結像レンズ系1062により結
像された赤外光を電気信号に変換する光電変換素子とし
てのイメージセンサ1063と、このイメージセンサ1
063上の撮影者の目1005の像を基に、撮影者の表
示素子1002上の注視点を求める視線検出回路106
4とを具備している。
【0017】次に、ヘッドマウントディスプレイ100
6における、観察系の光学作用について説明する。表示
素子1002からの光は第3の光学作用面cで、屈折透
過し、第1の光学作用面aで全反射し、第2の光学作用
面bの反射層で反射し、再び第1の光学作用面aを屈折
透過し、観察者の視度に適合した拡がり角(収束角、平
行)の光束となり、目側に射出する。ここで、観察者の
目1005と表示素子1002の中心を結ぶ線を基本光
軸として示している。観察者の視度に対する調整は、表
示素子1002を、プリズム1003の光軸に沿って平
行移動することにより可能となる。ここで、プリズム1
003は、像性能と歪を補正し、テレセントリックな系
とするために、3つの作用面をそれぞれ回転対称軸を有
しない3次元曲面で構成するのが望ましく、ここでは、
基本光軸を含み、紙面に平行な平面にのみ対称な曲面構
造をしている。
【0018】次に、ヘッドマウントディスプレイ100
6における、視線検出系の光学作用について説明する。
裸眼用赤外発光ダイオード1060(奥行き方向に2
個)、眼鏡用赤外発光ダイオード1061(奥行き方向
に2個)から発した光は、第2の光学作用面bに設けら
れた開口部1012、1013、1014、1015を
通して、視線検出系の光軸とは異なる方向から観察者の
目を照明する。照明光は観察者の角膜、瞳孔で反射散乱
され、角膜で反射した光は角膜反射像を形成し、瞳孔で
散乱した光は瞳孔像を形成する。これらの光は、第2の
光学作用面bに設けられた開口部1010を通して、結
像レンズ系1062によりイメージセンサ1063上に
結像される。イメージセンサ1063から得られる目の
画像は、前述した視線検出原理によって構成された視線
検出回路1064により注視点データを出力することが
できる。
【0019】ここで、結像レンズ系は、1062a、1
062b、2枚のレンズで構成されている。特に106
2bのレンズは、くさび形状をしたレンズで、これによ
り結像レンズ系を、少ないレンズで構成することができ
小型化に適している。このレンズの斜めの面に、曲率を
つけることで、第2の光学作用面bで発生する偏心収差
を有効に補正することができる。さらに、結像レンズ系
には少なくとも非球面を1面設けると、軸外の結像性能
を補正する上で有効である。結像レンズ系の絞りは、第
2の光学作用面bに設けた開口部に近いほうが、開口部
1010を小さくすることができ、観察系に対する中抜
けを防ぐのに有効であり、できれば開口部と絞りが一致
しているのが望ましい。開口部は、2mmより小さく設
定したほうが、目の瞳孔より小さくなり、さらに観察系
に対する中抜けを防ぐのに有効である。目を照明する光
は、視感度の低い光がよいので、赤外光を使用してい
る。このとき、結像レンズ系に可視光をカットする部材
のレンズを少なくとも1個設けると、視線の検出精度を
向上することができる。
【0020】図14は上記プリズム1003を側面から
見た図である。ここで、上記光学作用面bは、反射用の
ミラーコーティングが施されているが、上記結像レンズ
系1062及び赤外発光ダイオード(1060、106
1)用の開口部、すなわちミラーコーティング未処理部
(1010は結像用、1012、1013は裸眼用赤外
発光ダイオード用、1014、1015は眼鏡用赤外発
光ダイオード用)が設けられている。なお前述したよう
に、これらはファインダ観察系に影響のない程度に小さ
いものであり、2mm以下位が望ましい。このようにミ
ラーコーティング開口部を設け、照明光源をプリズム1
003をはさんで目と反対側に配置したため、プリズム
1003の屈折力を強くし、高視野化した場合でも、目
の高さに近い位置から適切に照明することができる。
【0021】ここで、上記赤外発光ダイオードは、異な
る配置で裸眼用と眼鏡用とを使い分けている。裸眼用2
個(1060)は、光軸からやや離れた下部から同一高
さで、光軸対称に狭い幅で左右1個ずつ、眼鏡用2個
(1061)は、光軸からかなり離れた下部から同一高
さで、光軸対称に広い幅で左右1個ずつ配置されてい
る。その理由は3つあり、その1つは眼球距離によっ
て、より良い照明条件を得るためで、できるだけ眼の検
出エリアを均等に照明するような位置になっている。2
つめは上記角膜反射像が、瞼でケラレないような高さに
する必要があるため、裸眼用赤外発光ダイオードは眼鏡
用赤外発光ダイオードに比べて、高い位置にある。3つ
めは赤外光が眼鏡に反射してできるゴーストが、検出に
影響の少ない周辺部に現れるようにするため、眼鏡用赤
外発光ダイオードは裸眼用より左右、下に、離れた位置
にある。なお、眼球と眼鏡の判別は、上記角膜反射像の
間隔|xd′−xe′|から、眼球とプリズム1003
の距離を算出することで行う。また、視線検出回路10
64は、イメージセンサ1063上の撮影者の眼100
5の像を基に、前述した原理に従い、撮影者の、表示素
子1002画面上の注視点を求めるものである。
【0022】次に、パソコンユニットについて説明す
る。第13図において、1008はパソコンユニットで
ある。1814はCPUであり、プログラムやデータの
演算処理を行う。1813は各デバイスを結ぶシステム
バス、1818は、ROM1816やRAM1817の
制御を行うメモリコントローラ、1812はビデオRA
M1811に書かれた内容がディスプレイに表示される
よう制御するビデオグラフイックコントローラである。
1815はポインティングデバイス、キーボードをコン
トロールするアクセサリーデバイスコントローラであ
り、ここではヘッドマウントディスプレイ1006の、
視線検出回路1064に接続される。1819は周辺装
置制御用のI/Oチャンネルであり、ここでは、ヘッド
マウントディスプレイの表示回路1007に接続され
る。
【0023】以上の構成により、ヘッドマウントディス
プレイ1006の視線検出回路1064により検出され
た操作者の視線位置情報を、パソコンユニット1008
の、ポインティングデバイスとして適用することがで
き、画面のスクロールや、メニュー選択に応用すること
ができる。また同時に、外部モニタ1009にパソコン
画面を表示することができるため、操作者以外の人がパ
ソコン画面を見ることができる。また、片眼用ヘッドマ
ウントディスプレイを用いれば、操作者自身も外部モニ
タ1009を見ることができる。
【0024】図1は本発明の第1の実施の形態を示すも
ので、コンピュータ1で生成された映像をプロジェクタ
5を介してスクリーン上に投影すると共に、投影された
映像を操作者の視線検出に応じて変化させるようにした
システムの構成例を示す。図1において、1は映像を生
成するコンピュータ、2は生成された映像を表示する視
線入力スカウタ式のヘッドマウントディスプレイで、前
述した視線検出回路1064が設けられている。3はヘ
ッドマウントディスプレイ2を顔面に装着した操作者
(映像の体験者)である。
【0025】4はコンピュータ1で生成された映像をプ
ロジェクタ5及びヘッドマウントディスプレイに適した
形式に変換するスキャンコンバータ、5は変換された映
像を投影するプロジェクタ、6はプロジェクタ5の映像
を反射させるミラー、7はミラー6を取付けた雲台、8
はミラー6で反射された映像が投影されるスクリーン、
9はスクリーン7上に投影された映像、10はスクリー
ン8上の映像9を観察する観察者である。11はヘッド
マウントディスプレイ2で表示されている映像、12は
映像11上の操作者2の視線が注視している映像領域
で、スクリーン8上の映像9と対応する。尚、操作者2
及び観察者10はイヤホンあるいはスピーカにより音声
を聞くことができるように構成してもよい。
【0026】図2はプロジェクタ5、ミラー6、雲台7
の部分の機構を示すもので、ミラー6は台座13に取付
けられ、台座13は雲台7と回転座14を介して回転自
在に連結されている。尚、雲台7は内部にモータや制御
回路が設けられているものとする。15は投影される映
像の光軸であり、雲台7の回転中心である。尚、プロジ
ェクタ5、雲台7はそれぞれ固定されている。
【0027】図3はシステムの電気的な構成を示すブロ
ック図である。21はCPUで、全体の制御を行う。2
3はハードディスク、22はハードディスクコントロー
ラで、ハードディスク23内のデータ、プログラム等の
入出力制御を行う。24はキーボード、25はマウス
で、CPU21へプログラムの開始などの指示を出す。
26はRAMでプログラムやデータを格納する。27は
通信回線インターフェースAで雲台7の制御信号等を通
信する。28は通信インターフェースBで、ヘッドマウ
ントディスプレイ2と通信する。29は映像データを格
納するビデオRAM、30は表示コントローラで、ビデ
オRAM29の映像データをスキャンコンバータ4に出
力する制御を行う。31は映像を表示するモニタであ
る。
【0028】次に上記構成による動作について図4のフ
ローチャートを用いて説明する。キーボード24又はマ
ウス25からプログラム実行開始の要求があると、CP
U21はハードディスクからプログラムをRAM26上
に読み込み実行を開始する。まずステップS1で3次元
仮想空間を表現するモデルデータをハードディスク23
よりRAM24上に読み込む。次にステップS2で、例
えば仮想空間内の視線位置を所定のスタート位置に設定
する等の初期化処理を行う。次にステップS3で通信イ
ンターフェースA、B27、28を通じて初期化信号を
雲台7、ヘッドマウントディスプレイ2に送ってこれら
を初期化する。
【0029】次にステップS4では、最初の映像を生成
するためにCPU21がRAM26上にロードされてい
る3Dデータに対してレンダリング処理を施す。レンダ
リングの方法に関しては公知であるのでここでは詳述し
ない。レンダリングされた映像はステップS5で表示コ
ントローラ30、スキャンコンバータ4を経由してヘッ
ドマウントディスプレイ2、モニタ31に送られてそれ
ぞれ表示されると共に、プロジェクタ5に送られ、ミラ
ー6を介してスクリーン8に投影されて表示される。そ
してステップS6で、キーボード24又はマウス25か
ら終了の指示があるか否かを調べ、指示があればステッ
プS7で終了処理を行って、1回の操作を終了とする。
【0030】終了の指示がない場合は、ステップS8に
進み、ヘッドマウントディスプレイ2から操作者3の視
線を検出した視線位置情報を読み込む。次にステップS
9で、読み込まれた視線位置情報に基づいて、3次元仮
想空間内の視点位置を幾何学的方法や透視法等を用いて
算出する。次にステップS10で、上記算出された位置
に3次元仮想空間内の視点位置を移動する。そしてステ
ップS11で、上記ステップS8で読み込んだ視線位置
情報とその前に読み込んだ視線位置情報(最初は原点)
とからミラー6(雲台7)の回転角、即ちパンニング角
度及びチルト角度を算出し、算出した値に応じてミラー
6(雲台7)を動かすための制御信号を通信インターフ
ェースA27を通じて雲台7に送る。これによって雲台
7が回転して、スクリーン8上の映像9は操作者2の視
線の移動及び方向に同期して移動させることができる。
【0031】この場合、本実施の形態では、スクリーン
8上に投影される映像は、ミラー6(雲台7)のパンニ
ングによって回転することになる。図5において、スク
リーン8中央の映像Aをホームポジションとすると、ミ
ラー6が左右に回転すると映像B、Cは映像Aを回転し
たものとなる。これは映像を投影するプロジェクタ5を
固定しているために起こる現象である。従って、プロジ
ェクタ5を直接雲台5に乗せて回転させるようにするこ
とにより、スクリーン8上で映像が回転することをなく
すことができる。但し、その場合、雲台5に設けるモー
タがプロジェクタ5の重量に耐える程の強力な、従って
高価なモータを用いる必要がある。また、モータの回転
スピードもそれ程速くすることができないという短所が
生じる。
【0032】尚、本実施の形態は、プロジェクタ5の光
軸の中心(雲台5のパンニング中心)から同心円上にス
クリーン8を張って映像を観察する場合である。
【0033】図4のステップS11が終了すると再びス
テップS4に戻り、新たな3次元仮想空間内の視点位置
で映像を描画すべく再びレンダリングを行う。以上の動
作を繰り返して行うことにより、操作者2の視線位置に
同期してスクリーン8上に投影する映像を移動するの
で、他の観察者10が操作者3の仮想的な3次元空間内
をウォークスルーしていく様子(スクリーン映像)と視
線位置(スクリーン上の映像位置)とを同時に観察でき
る。
【0034】本実施の形態では、1回の制御指令による
雲台7の回転時間が1回のレンダリング時間を越えてし
まう場合、検出された視線位置情報は評価しないように
した。従って、スクリーン8に投影される位置が完全に
視線位置に一致しているわけでない。また、もし、完全
に追従できるくらいの雲台があったとしても、人間の眼
球の振れが細かく速いために観察者は酔ってしまうので
はないかと考えられる。おおよその視線位置が追従でき
ることで十分な効果が得られる。
【0035】図6は第2の実施の形態を示すもので、図
3と対応する部分には同一符号を付して重複する説明を
省略する。本実施の形態の第1の実施の形態との相違点
はヘッドマウントディスプレイ2への第1の映像出力系
統とプロジェクタ5への第2の映像出力系統とを別系統
として異る映像を表示するようにした点である。このた
めに図6においては、表示コントローラB32、スキャ
ンコンバータB33から成る映像出力系統を設け、この
映像出力をプロジェクタ5とモニタ34で表示するよう
にしている。
【0036】その場合、ヘッドマウントディスプレイ2
で表示される第1の映像とプロジェクタ5で表示される
第2の映像とを異る映像にしたことにより、操作者3の
みが他の観察者10とは異る臨場感を体験することがで
きる。
【0037】図7は第3の実施の形態を示すもので、操
作者3の視線検出に応じて操作者3が聞く音声を変える
ようにした場合である。図7において、操作者3はヘッ
ドホン16を装着してコンピュータ1で生成された音声
を聞くことができるようにしている。他の部分は図1と
同じように、コンピュータ1で生成された映像はスキャ
ンコンバータ4を介してヘッドマウントディスプレイ2
に送られることにより、操作者3が映像11を見ること
ができる。
【0038】図8はシステムの構成例であり、図3と対
応する部分には同一符号が付されている。図8において
は、サウンドジェネレータ35を設け、ここで生成され
た音声を音声出力ポート36を通じてヘッドホン16に
送るようにしている。尚、本実施の形態では、操作者2
がそのまま体験者となる。
【0039】次に上記構成による動作について図9のフ
ローチャートを用いて説明する。図9のステップS30
1〜S309では、図3のステップS1〜S9と実質的
に同じ処理が行われる。但し、ステップS303による
初期化はヘッドマウントディスプレイ2のみに対して行
われる。
【0040】次にステップS310では、検出された視
線位置上に3次元仮想空間内の特別なオブジェクトが無
いかどうかを判別する。これはまず、検出された視線位
置(表示映像上)から3次元仮想空間内の奥の方向に向
かってオブジェクトがあるかどうかを探し、最初に見つ
かったものをターゲットオブジェクトとする。演算方法
は幾何学演算なのでここでは詳述しない。また、見つか
ったオブジェクトに関してはあらかじめ特別なオブジェ
クトかどうかが記述されている(S301で読み込むモ
デルを生成するときに指定する)。もし特別なオブジェ
クトでなかった場合は、ステップS311で、もしその
モデル記述に音声を発生するものがあれば、通常通り音
を再生する。
【0041】また、ステップS310で見つかったオブ
ジェクトが特別なモデルとして指定されていた場合は、
ステップS312で所定の音声エフェクトをかける。こ
れはRAM26上にロードされている3D空間モデルデ
ータから対象のオブジェクト記述部分を探しだし、その
中に記述されている音声エフェクトの識別子を取得す
る。かけるエフェクトの内容は識別子ごとに別途RAM
上にロードされている。本実施の形態での音声エフェク
トとしては、音量を大きくする、音質を変化させる、位
相を変化させる、の3種類を用意してあり、それぞれの
変化させる度合いが記述されている。このエフェクトの
内容に応じて、通常再生すべき音声に対してエフェクト
をかけて再生する。音声エフェクトをかけるための演算
方法は公知の信号処理なのでここでは詳述しない。
【0042】次にステップS313で対象のモデルに対
してエフェクトをかける。これは音声と同様にモデルエ
フェクトが記述されており、そのエフェクトを対象モデ
ルに対してかける。例えば本実施の形態で用いたエフェ
クトとしては、そのオブジェクトを回転する、膨張/退
縮を繰り返す、振動する、透明度が変化する、所定の方
向に伸び/縮みする、穴があく、爆発する、霧状にな
る、溶ける、などである。オブジェクトにエフェクトを
かけるための演算方法は公知の3次元画像処理、幾何学
演算なのでここでは詳述しない。
【0043】次にステップS314に入り、モデルのエ
フェクトに応じてレンダリンググループをかける。例え
ばオブジェクトの回転を行う場合、少しずつ回しながら
必要回数分レンダリングを行わせる。これによって映像
観察者から見ると物体が回転しているように見える。次
に、ステップS315で、視点位置をステップS309
で算出された位置へ移動する。そして新たな3次元仮想
空間内の視点位置でシーンを描画すべくレンダリングを
行う。以上を繰り返して行うことにより、操作者/体験
者が仮想的な3次元空間内をウォークスルーしていく上
で特別なオブジェクトに遭遇したとき音声と映像の双方
が変化するので、操作者(体験者)3に対して効果的な
合図等を送ることができる。
【0044】図10は第4の実施の形態を示すもので、
プロジェクタ5を用いてヘッドマウントディスプレイ2
と同じ映像を外部のスクリーンに投影する場合である。
即ち、CPU21で生成された映像は表示コントローラ
30、スキャンコンバータ4を経由してヘッドマウント
ディスプレイ2、プロジェクタ5、モニタ31に配送さ
れてそれぞれ映像が表示される。この場合、第1の実施
の形態のように雲台やミラーを制御するようにしてもよ
い。尚、ヘッドマウントディスプレイ2は、表示素子を
持たない前面がシースルーのものが用いられる。
【0045】このように構成することによって、操作者
3の見る映像と視線情報とが、他の多数の観察者とスク
リーンを通じて共通に観察できるので、例えばイベント
などに用いて効果的である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、視線の検出に応じてスクリーンに投影する方向
を変化させるようにしたことにより、デモ的な効果等の
エンターテイメント的な効果が得られると共に、スクリ
ーン全体に映像を投影しなくてもよいのでプロジェクタ
等の映像投影手段を小形にすることができる。
【0047】また、請求項3の発明によれば、視線の検
出に応じて音声を変化させるようにしたことにより、例
えば音の変化によって操作の指示や合図等を与えたり、
また、エンターテイメント的なアートやゲーム等の分野
での効果音を得ることができる。
【0048】また、プロジェクタの投影方向を変えるの
にミラーを設けて回転させることにより、プロジェクタ
自身を回転させるのに比べて、モータを小型にかつ回転
速度を速くすることができると共に、安価にすることが
できる。
【0049】また、使用者が観察する映像表示手段を設
け、これを観察するときの視線を検出することにより、
使用者は他のスクリーン等の映像を観察する人々と同じ
映像を見ることができる。特に、映像表示手段を使用者
の顔面に装着するものにすれば使用者は臨場感のある映
像を観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】図1の要部の拡大側面図である。
【図3】第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図5】スクリーン上で映像が回転することを説明する
構成図である。
【図6】第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】第3の実施の形態を示す構成図である。
【図8】第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図9】第3の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図10】第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図11】視線検出の原理を示す構成図である。
【図12】視線検出の原理を示す目の正面図及びイメー
ジセンサの出力強度を示す特性図である。
【図13】ヘッドマウントディスプレイを用いたパソコ
ンシステムを示すブロック図である。
【図14】図13の要部の構成図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 ヘッドマウントディスプレイ 3 操作者(映像の体験者) 5 プロジェクタ 6 ミラー 7 雲台 8 スクリーン 9 映像 16 ヘッドホン 29 ビデオRAM 35 サウンドジェネレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンに映像を投影する映像投影手
    段と、 使用者の視線を検出する視線検出手段と、 上記視線検出手段が検出した視線に応じて上記映像投影
    手段の投影方向を制御する制御手段とを備えた表示装
    置。
  2. 【請求項2】 上記映像投影手段が投影する映像を反射
    して上記スクリーン上に投影するミラーを回転自在に設
    け、上記制御手段が上記ミラーの回転を制御することを
    特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 音声を生成する音声生成手段と、 使用者の視線を検出する視線検出手段と、 上記視線検出手段が検出した視線に応じて上記音声生成
    手段が生成する音声の音質、音量、位相のうちの少くと
    も1つを制御する制御手段とを備えた表示装置。
  4. 【請求項4】 映像を表示して上記使用者が観察するた
    めの映像表示手段を設け、上記視線検出手段は、上記観
    察中における上記使用者の視線を検出することを特徴と
    する請求項1又は3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 上記映像表示手段は、上記使用者の顔面
    に装着されるものであることを特徴とする請求項4記載
    の表示装置。
  6. 【請求項6】 上記映像表示手段で表示される映像を上
    記視線検出手段の検出に応じて変化させるようにした請
    求項4記載の表示装置。
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