JPH09263659A - フッ素含有オキサゾリジノン化合物を含む成型物品及びその製造方法 - Google Patents

フッ素含有オキサゾリジノン化合物を含む成型物品及びその製造方法

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JPH09263659A
JPH09263659A JP8218804A JP21880496A JPH09263659A JP H09263659 A JPH09263659 A JP H09263659A JP 8218804 A JP8218804 A JP 8218804A JP 21880496 A JP21880496 A JP 21880496A JP H09263659 A JPH09263659 A JP H09263659A
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    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/08Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】式: 【化1】 〔式中、R1 およびR2 のうちの少なくとも1個が−Q
f (Rf はフルオロ脂肪族基であり、Qは結合基であ
る)で置換されており、aは0または1であり、bは0
から2までの数であり、cは0、1または2であり、そ
してa+b+cの合計は少なくとも1である〕により表
わされる、フッ素含有オキサゾリジノン化合物を合成有
機重合体に含有させてなる成形物品。 【効果】 この成形物品は低表面エネルギー、撥水撥油
性、および防汚性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフッ素含有オキサゾ
リジノン化合物を含む繊維及びフイルム等の成形物品及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】はっ水はつ油性を付与するために繊維お
よび繊維性基材、例えば織物、紙、および皮革に各種フ
ッ素化合物組成物を使用することは公知である。例え
ば、Banks編、Organofluorine C
hemicals and Their Indust
rial Applications,Ellis H
orwood Ltd.,チチェスター、イギリス、1
979年、226〜234頁参照。このようなフッ素化
合物組成物には、例えばフッ素化合物グアニジン類(米
国特許第4,540,497号明細書、Chang
等)、陽イオンおよび非陽イオン性フッ素化合物の組成
物(米国特許第4,566,981号明細書、Howe
lls)、フッ素化合物カルボン酸およびエポキシド陽
イオン性樹脂を含む組成物(米国特許第4,426,4
66号明細書、Schwartz)、フルオロ脂肪族カ
ルボジイミド(米国特許第4,215,205号明細
書、Landucci)、およびフルオロ脂肪族アルコ
ール類(米国特許第4,468,527号明細書、Pa
tel)が包含される。フッ素化合物組成物は、各種繊
維性基材に対し、例えば噴霧、パジング、および仕上げ
浴浸漬を含めて種々な方法により施用できる。織物繊維
およびヤーンもまた、フッ素化合物を繊維紡糸仕上げ材
中に添加することにより、また繊維形成合成有機重合体
とフッ素化合物組成物との配合物の溶融押出しにより処
理できる。このような溶融押出しは、例えばMare
s,F等、「Modification of Fib
er Surfaces by Monomeric
Additives,Part I:Extrusio
n Techniques」,Textile Res
earch Journal,47巻、8号、551〜
561頁およびMares,F等、「Modifica
tion of Fiber Surfaces by
Monomeric Additives,Part
II:Absorption of Fluoroc
arbon Additives by Polyet
hylene Terephihalate」,Tex
tile Research Journal,48
巻、4号、218〜229頁、および米国特許第3,8
99,563号明細書(Oxenrider等)に記載
されている。オキサゾリジノン化合物(時にはオキサゾ
リドンとも呼ばれる)およびオキサゾリジノン化合物の
製造法は、例えばKnunyants,I.L.等、
「3−Fluoroalkyl−2−Oxazolid
inones」,Zh.Vses.Khim.O−v
.,24(6)、1979、662頁〔CA92:1
10905f〕;Iwakura,Y.等、「Poly
oxazolidones」,Journal of
Polymer Science;Part A−1;
5巻、1967、1865〜1880;Iwakur
a,Y.等、「Glycidyl Ether Rea
ctions with Urethanesand
Ureas.A New Synthetic Met
hod for 2−Oxazolidones」,
ournal of OrganicChemistr
,29巻、1964、379〜382頁;Kordo
menos,P.I.等、「Oxazolidone
Coatings.PartI:Synthesis
and Structure」,Journalof
Coatings Technology,55巻、7
00号、1983、49〜57頁:Kordomena
s,P.I.等、「Oxazolidone Coat
ings.Part II:Structure−Pr
operties Relationships an
d Thermal Stability」,Jour
nal of Coatings Technolog
,55巻、700号、1983、59〜61頁に記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は(イ)繊維または皮膜形成性合成有機
重合体と(ロ)フッ素含有オキサゾリジノン化合物との
配合物あるいは混合物の溶融押出しにより製造された繊
維、フイルム等の成形物品、ならびに例えば射出成形に
よりつくられた成形物品を提供するもので、これら繊
維、フイルム等の成形物品は低表面エネルギー、はっ水
はつ油性、および防汚性をもつ。上記オキサゾリジノン
化合物は例えば水性懸濁系または乳濁系、または有機溶
媒溶液からなる組成物としても利用できる。該組成物は
繊維性基材、例えば織物繊維(あるいはフィラメント)
の製造中これらの表面処理に有用であり、また仕上げら
れたあるいは加工された繊維性基材、例えば織物、カー
ペット、紙および皮革の表面処理を行なってこれらには
っ水はつ油性および防汚性を付与するために役立つ。
【0004】本発明に用いられるフッ素含有オキサゾリ
ジノン化合物は式Iにより表わすことができる。
【化5】 式中、各R1 は独立して水素;またはハロゲン原子又は
ヘテロ原子を含んでもよい、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基又はこれらの組合わせからなる基であ
ってかつ、一部が−QRf (ただし、式中Qは−S−,
−O−,
【化6】 ,−(CH2 n −(nは1〜4の整数),−SO2
(CH2 2 −,−CON(CH2 2 −,−Ar −,
−CO−,−SO−,−SO2 −,−N(CH3)−,
−SO2 NH−,−CONH−,−SO2 NR4 (CH
2 e −,−CONR4 (CH2 e −(上記式中、e
は1〜6であり、R4 はC1-4 アルキルである),−C
OO−,−CH2 CH2 OCONH−,−NHCONH
−,−CH 2 CH2 OCH2 −及び−CH2 CH2 SC
2 CH2 OCH2 −からなる群から選ばれた結合基で
あって、Rf は炭素数3〜20のフルオロ脂肪族炭化水
素である)で置換されていてもよく、各R2 は独立し
て、ヘテロ原子を含んでもよい、アルキレン基、アリー
レン基、アルアルキレン基若しくはこれらの組合わせか
らなる基であって、かつ、一部が−QRf (式中、Q及
びRf は上記で定義した通りである)で置換されていて
もよいものであって、かつR1 およびR2 のうちの少な
くとも1個は−QRf 基によって置換されており、A
は、Rf (上記で定義した通りである)若しくはヘテロ
原子を含んでもよい、アルキル基、アリール基、アルア
ルキル基、アルキレン基、アリーレン基またはアルアル
キレン基であり、aは0又は1であり、bは0から2ま
での数であり、cは0,1または2であり、そしてa+
b+cの合計は少なくとも1である。
【0005】式Iにおいて、各R1 は独立してHまたは
有機基であり、アルキル、シクロアルキル、アリールお
よびこれらの組み合わせ、例えばアルアルキルから選ぶ
ことができ、そしてハロゲン原子、フルオロ脂肪族基R
f 、および1個以上のヘテロ原子またはヘテロ原子含有
部分、例えば−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、
【化7】 および−CO−を含むことができ、そしてなるべくは活
性水素原子(即ち、ウレタン結合形成条件下、例えば2
0〜100℃において、イソシアネートと容易に反応し
うるヒドロキシル、アミノ、メルカプト、およびカルボ
キシルといった基の水素原子)を含まない方がよい。適
当なR1 基は20炭素原子までを有し、そして例えば、
H−、ClCH2 −、C6 5 −、C6 5 OCH
2 −、C8 17SO2 N(CH3 )CH2 −、C6 13
CH2 CH2 OCH2 −、およびC10 21CH2 CH2
SCH2 CH2 OCH2 −が包含される。式I中、R2
は2価の有機結合基であり、2から約20炭素原子を有
するアルキレン基、例えばエチレン、プロピレン、ヘキ
シレン、およびメチレンジシクロヘキシレン、20炭素
原子までを有するアルアルキレン基、例えば−CH2
64 CH2 −および−C6 4 CH2 6 4 −、ア
リーレン基、例えばトリレン、およびこれら基の種々な
組み合わせから選ぶことができる。R2 基はまたR f
および1個以上のヘテロ原子またはヘテロ原子含有部
分、例えば、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、
【化8】 および−CO−を含むことができ、そしてなるべく活性
水素原子を含まぬ方がよい。適当なR2 基には、例えば
−CH2 O(CH2 4 OCH2 −、−CH2 OCOC
6 4 COOCH2 −、−CH2 OC6 4 C(C
3 2 6 4 OCH2 −、C8 17SO2 N(CH
2 −)2 、C6 13CON(CH2 −)2 が包含され
る。
【0006】式I中の有機結合基Aは1価、2価、また
は多価有機基、例えばアルキル(例えば、ブチル、ヘキ
シル)、アリール(例えば、フェニル)、アルアルキル
(例えば、トリル);アルキレン(例えば、エチレン、
ヘキサメチレン)、アリーレン(例えば、トリレン)、
またはアルアルキレン(例えば、−CH2 6 4 CH
2 −および−C6 4 CH2 6 4 −)である。これ
ら有機結合基は20炭素原子までを有することができ、
1個以上のヘテロ原子またはヘテロ原子含有部分、例え
ば−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、
【化9】 および−CO−を含むことができ、そしてなるべく前記
活性水素原子を含まない方がよい。A基はオキサゾリジ
ノン部分を生成する有機イソシアネートの残基でよい。
即ち、Aはイソシアネート官能基を除外して有機イソシ
アネートの残基である。本発明に係るオキサゾリジノン
の製造に役立つイソシアネートには、例えばモノイソシ
アネート、例えばフェニルまたはトリルイソシアネー
ト、ジイソシアネート、例えばヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メチレン
ビス(4−フェニレンイソシアネート)、およびポリア
リールポリイソシアネート、例えばジメチレントリフェ
ニレントリイソシアネートが包含される。オキサゾリジ
ノン調製に使用できる他のイソシアネートには、ジイソ
シアネートおよびジオールまたはポリオールのカルバメ
ートまたはウリーレン基含有付加物が含まれる。適当な
A基には、例えばC6 5 −、CH3 6 4 −、−C
6 3 (CH3 )−、−CH2 6 4 CH2 −、−C
6 4 CH2 6 4 −、−(CH2 6 −、−(CH
2 6 N〔CONH(CH2 )―6 2 、C8 17SO
3 6 4 −、−C 6 10CH2 6 10−、C8 17
SO2 N〔C2 4 OCONHC6 3 (CH3 )−〕
2 、および−C6 4 CH2 6 3 (−)CH2 6
4 −が含まれる。一般式Iの上記フッ素含有オキサゾ
リドンの各々において、複数のR1 、R2およびA基ま
たは部分がある場合、各々は同じでも異なってもよい。
また式Iは個々の化合物または化合物の混合物も表わ
し、例えばこれらがその製造に用いた反応から生じた生
成物(複数)として得られる場合がそうである。その
上、フルオロ脂肪族基をもつ少量の副生成物、および前
記基をもつ副生成物、そして式Iで表わされないもの
も、製造時の種々な反応条件のために、前記混合物また
は反応生成物中に少量存在しうる。このような少量の、
一般には10重量パーセント未満の副生成物は本発明に
係るフッ素含有オキサゾリジノン混合物または化合物の
有用性に影響しない。
【0007】フルオロ脂肪族基Rf はフッ素化された安
定な不活性無極性の、なるべくは飽和の、1価部分であ
り、疎油性および疎水性両方である。このものは、直鎖
でも、分枝鎖でも、あるいはもし十分に大きければ、環
状でも、またはその組み合わせ、例えばアルキルシクロ
脂肪族基でもよい。フルオロ脂肪族基における骨格鎖は
鎖状酸素、6価硫黄、および(または)骨格鎖の炭素原
子にのみ結合した3価窒素ヘテロ原子を含むことがで
き、そしてこのようなヘテロ原子はRf のフルオロカー
ボン部分間に安定な結合を与え、Rf 基の不活性な性質
を妨げない。Rfは多数の炭素原子をもちうるが、Rf
が20炭素原子以下である化合物で十分でありかつその
方が好ましいのは、大きな基は通常フッ素の有効利用と
いう点で小さいRf 基で可能な程は効率的でないからで
ある。一般に、Rf は3から20炭素原子、なるべくは
6から約12炭素原子を有し、そして40から78重量
パーセント、なるべくは50から78重量パーセントの
フッ素を含有するであろう。Rf 基の末端部分はなるべ
く少なくとも3個の完全にフッ素化された炭素原子、例
えばCF3 CF2 CF2 −をもつのがよく、そして特に
適当な化合物はRf 基が完全にあるいは実質的に完全に
フッ素化されたものであり、例えばRf がペルフルオロ
アルキル、例えばCF3 (CF2 n −である場合がそ
うである。R1 またはR2 基がフルオロ脂肪族基Rf
含むとき、そのフルオロ脂肪族基はオキサゾリジノン部
分の5位炭素原子に連結基Qにより結合される。各Qは
ヘテロ原子含有基、例えば−S−、−O−、および(ま
たは)
【化10】 を含む基、あるいは有機基またはこのような基の組み合
わせからなることができ、その例として多価脂肪族、即
ち−CH2 −、−CH2 CH2 −、および−CH 2 CH
(CH2 −)2 、−SO2 N(CH2 −)2 、多価芳香
族、オキシ、チオ、カルボニル、スルホン、スルホキ
シ、−N(CH3 )−、スルホンアミド、カルボンアミ
ド、スルホンアミドアルキレン、例えば−SO2 NR4
(CH2 )― e (式中、eは1から6であり、R4 は1
から4炭素原子を有する低級アルキルである)、カルボ
ンアミドアルキレン、カルボニルオキシ、ウレタン、例
えば−CH2 CH2 OCONH−、およびウリーレン、
例えば−NHCONH−がある。特定のフッ素含有オキ
サゾリジノンに対する結合Qはこのような化合物の製造
の容易さおよび必要なその前駆物質の入手性により支配
される。しかし、Q基はなるべく前記活性水素原子を含
まない方がよい。一般に、本発明に係るフッ素含有オキ
サゾリジノン組成物は炭素に結合したフッ素を約20か
ら70重量パーセント、なるべくは約25から50重量
パーセント含むであろう。もしフッ素含有量が約20重
量パーセント未満であると、一般に非実際的な程大量の
フッ素含有オキサゾリジノン組成物が必要となり、一方
約70重量パーセントより多いフッ素含有量は望む表面
特性の達成には不必要であり、従ってフッ素の不経済な
使用となる。
【0008】本発明に係るフッ素含有オキサゾリジノン
組成物は公知の有機反応を用いて、例えばエポキシドま
たはハロヒドリン、例えばクロロヒドリンまたはブロモ
ヒドリンと有機イソシアネートとの反応(各反応におい
て、反応体の少なくとも一つはRf 基を含む)から製造
できる。反応はハロヒドリンとイソシアネートをウレタ
ン結合生成条件下で、例えば20℃から100℃で約1
から24時間反応させてウレタン中間体をつくり、続い
て塩基を添加し、約20℃から100℃で約1から24
時間反応させてオキサゾリジノン組成物を形成させるこ
とにより段階的に実施される。別法として、ジエチル亜
鉛のような触媒存在下にエポキシドをイソシアネートと
反応させて直接オキサゾリジノンをつくることもでき
る。本発明に係るフッ素含有オキサゾリジノン組成物製
造の代表的反応スキームを下に概略説明する。これらス
キーム中、Rはメチルまたは低級アルキル、例えば1か
ら18炭素原子をもつもの、であり、Rf およびAは前
に定義した通りである。
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0009】本発明に係るフッ素含有オキサゾリジノン
の合成に役立つ反応体の例に次のものがある:フッ素化合物
【化15】 イソシアネート化合物
【化16】 エポキシ化合物
【化17】
【0010】本発明に係るフッ素含有オキサゾリジノン
組成物は、合成有機重合体溶融物の添加物として特に有
用である。本発明に係るフッ素含有オキサゾリジノンを
添加した溶融物から押出した合成重合体の繊維およびフ
イルムは低表面エネルギー、はっ水はつ油性、および防
汚性をもつ。このような重合体の例として、合成線状ポ
リアミド、例えばナイロン−6およびナイロン−66、
ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、お
よびポリオレフイン、例えばポリエチレンおよびポリプ
ロピレンがある。本発明に係る繊維およびフイルムは、
固体フッ素化合物をペレット化あるいは粉末化した重合
体と均密に混合することによって固体フッ素含有オキサ
ゾリジノン組成物と固体合成重合体との配合物をつく
り、そしてこの配合物を公知の方法により繊維またはフ
イルムに溶融押出しすることにより製造できる。フッ素
含有オキサゾリジノン組成物はそれ自体を重合体と混合
することができるが、あるいはフッ素含有オキサゾリジ
ノン組成物を、重合体中フッ素化合物の「マスターバッ
チ」(濃縮物)の形で重合体と混合してもよい。また、
フッ素含有オキサゾリジノン組成物の有機溶媒溶液を粉
末化またはペレット化した重合体と混合し、混合物を乾
燥して溶媒を除き、次に溶融し、押出すこともできる。
別法として、融解フッ素含有オキサゾリジノン(化合物
(複数)としてまたはマスターバッチとして)を融解重
合体流中に注入して繊維またはフイルムに押出す直前に
配合物を形成させることもできる。前記のように、繊
維、例えばカーペット繊維の性質を調節するために本発
明フッ素含有オキサゾリジノン組成物を使用することに
加えて、これら組成物は低表面エネルギー、はっ水はつ
油性、および(または)防汚性をもつ不織布の製造に使
用する吹込ミクロファイバーにおける配合添加物として
も有用である。溶融添加物として使用する本発明フッ素
含有オキサゾリジノン組成物の量は、はっ水はつ油性お
よび(または)防汚性ならびに低表面エネルギーという
望む性質を達成するために十分な量とする。使用すべき
フッ素化合物の量は、なるべく押出し後の繊維またはフ
イルム中に、繊維またはフイルムの重量に基づき、約1
00から10,000ppmのフッ素、一層好ましくは
200から5000ppm、最も好ましくは400から
3000ppmのフッ素を与える量である。
【0011】繊維またはフイルムの溶融押出し後、個々
のフッ素含有オキサゾリジノン添加物に対し表面エネル
ギー低下とはっ水はつ油性を高めるため一般にアニール
工程が行なわれる。このアニール工程は合成重合体の融
解温度以下で、例えばナイロンの場合では、約150か
ら220℃で約30秒から5分間行なう。ある場合に
は、水分の存在が、例えばアニールするためにオートク
レーブを用いることにより、フッ素化合物の有効性を改
善できる。本発明に係るフッ素含有オキサゾリジノン組
成物はまた水性懸濁系または乳濁系として、あるいは有
機溶媒溶液として、織物繊維(またはフィラメント)の
処理にこれらの製造中、例えば紡糸仕上材と組み合わせ
て、あるいは織物、カーペット、紙および皮革といった
多孔質または繊維質基材の処理に使用して、これらには
っ水はつ油性および防汚性を付与することもできる。繊
維またはフィラメントはそのまま、あるいは集合した形
で、例えばヤーン、トウ、ウエブ、または粗紡、あるい
は加工された織物、例えばカーペットおよび織布といっ
た物品の形で、フッ素含有オキサゾリジノン組成物で処
理することができる。この処理は、フッ素化合物、例え
ばフッ素含有アクリレート共重合体を施用する際習慣的
に使用されている公知の技術により、フッ素含有オキサ
ゾリジノン組成物を有機溶液または水性か有機溶媒性分
散系として繊維または繊維性基材に施用することにより
実施できる。例えば、フッ素化合物が水性乳濁系または
有機溶媒溶液の形にある場合のフッ素化合物処理は、繊
維性基材を陽イオン性フッ素化合物配合物含有浴中に浸
漬することにより、基材をパディングするか、フッ素化
合物乳濁系または溶液で基材を噴霧することにより、あ
るいはフォーム、キス−ロール、あるいは計量施用、例
えばスピン仕上げにより、そして次にもし溶媒が存在す
るなら処理された基材を乾燥することにより実施でき
る。必要に応じ、フッ素化合物組成物または配合物を通
常の繊維処理剤、例えば帯電防止剤または非水性繊維潤
滑剤と共同施用することもできる。本発明に用いるフッ
素含有オキサゾリジノン化合物はまた重合体被覆物およ
び物品に対し耐水性を良くし、表面エネルギーを低下さ
せ、誘電特性を改善するために添加物として使用するこ
ともできる。このような重合体の例として、熱硬化樹脂
および熱可塑性重合体、例えばエポキシド、ウレタン、
アクリル、ポリスチレン、などがある。本発明に用いる
フッ素含有オキサゾリジノン化合物はまた他のフッ素化
合物と、例えばフッ素含有ポリ(オキシアルキレン)化
合物、オリゴマーまたは重合体との配合物として使用す
ることもできる。本発明を更に説明するため下記の例を
示すが、これに制限されることはない。
【0012】
【実施例】
例 1 機械かきまぜ機、コンデンサー、ガス導入管、温度計、
滴下ロート、および電熱マントルを取り付けた1リット
ル三頸反応フラスコに、m−キシリレンジイソシアネー
ト47.0g(0.25モル)、酢酸エチル溶媒50
g、およびジブチルスズジラウレート触媒6滴を入れ
た。混合物をかきまぜ75℃に加熱しておき、これにゆ
っくり窒素で掃気しつつ2.5時間にわたり、C8 17
SO2 N(CH3 )Hとエピクロロヒドリンとからつく
ったC8 17SO2 N(CH3 )CH 2 CH(OH)C
2 Cl 297g(0.5モル)を含む50重量パー
セント酢酸エチル溶液を加えた。実質的にすべてのイソ
シアネート基がウレタン基に変換されてしまうまで(赤
外吸収分析で測定)加熱とかきまぜを更に4時間続け
た。反応混合物は主としてウレタン中間生成物、〔C8
17SO2 N(CH3 )CH2 CH(CH2 Cl)OC
ONHCH2 2 6 4 を含む。室温(約20℃)ま
で冷却したこの混合物にかきまぜながらメタノール81
g中NaOCH3 27.0g(0.5モル)の溶液を加
えてウレタン基の閉環を行ない、オキサゾリジノンを形
成させた。反応混合物は発熱して50℃に達するが、か
きまぜながら5.5時間この温度を保った。反応混合物
を約20℃に冷却し、反応の進行中に生じた白色固体生
成物を濾集し、100gの酢酸エチルで一回、100g
ずつの脱イオン水で二回洗浄し、最後に水流ポンプ真空
下60℃で16時間乾燥した。この生成物が構造:
【化18】 をもつフッ素含有2−オキサゾリジノンであることは赤
外およびプロトンnmr分析で確認された。
【0013】例2〜例14 例1の一般手順に従い、表1に示した種々な有機アルコ
ールおよびイソシアネートを反応させて、表2に示した
本発明フッ素含有オキサゾリジノンをつくった。ウレタ
ンを閉環させてオキサゾリジノンを形成させるために用
いた塩基も表1に記載してある。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0014】下記例中、次の試験法を用いた。はっ水性(WR)試験 水/イソプロピルアルコール
試験を用いて処理試料の水性の汚れあるいは水をはじく
性質を測り、処理カーペットまたは織物のはっ水性評価
として表示する。水100パーセント/イソプロピルア
ルコール0パーセントの混合物(試験混合物のうち浸透
性最小のもの)が浸透するあるいはこの混合物に対して
のみ抵抗性がある処理カーペットは0の評価が与えられ
る(存在するイソプロピルアルコールの量を表わす)。
これに対して水0パーセント/イソプロピルアルコール
100パーセントの混合物(試験混合物のうち最も浸透
性が大きい)に対して抵抗性のある処理織物は10の評
価が与えられる。他の中間値は他の水/イソプロピルア
ルコール混合物を用いて決定する。はっ水性の評価は1
0秒間の接触後織物に浸透しないあるいは濡らさない浸
透性最大の混合物に相当する。一般に1(水90%/イ
ソプロピルアルコール10%)またはそれ以上の、例え
ば2(水80%/イソプロピルアルコール20%)のは
っ水性評価がカーペットに対して望ましい。はつ油性(OR)試験 処理カーペットおよび織物試
料のはつ油性をAATCC標準試験法118−1978
により測定する。この試験は種々な表面張力をもつ油の
浸透に対する処理織物の抵抗性に基づく。試験油中最小
浸透性のNujolTMに対してのみ抵抗性のある処理織
物は1の評価が与えられるが、これに対してヘプタン
(試験油中浸透性最大)に抵抗する処理織物は8の値が
与えられる。他の中間値は他の純粋油または油混合物を
用いて決定される。評価されたはつ油性は、標準試験法
による30秒接触でなく、10秒の接触後織物に浸透し
ない、あるいは織物を濡らさない最大浸透性の油(また
は油混合物)に相当する。数値が大きい程はつ油性が良
いことを示す。一般に、織物に対して2以上のはつ油性
が望ましい。
【0015】ウォーク−オン−ソイリング(WOS)試
処理カーペットおよび未処理カーペットの防汚性
は、AATCC試験法122−1979に従い歩行者の
往来に暴露することにより決定される。暴露の場所は人
通りの多い産業ビルの通廊(廊下)で約10,000回
の「往来(あるいは1WOSサイクル)」の暴露が得ら
れるようにした。試料は定期的に位置を替えてむらなく
暴露するようにし、この試験中(就業日4日かかる)2
4時間毎に電気掃除機をかける。各WOS暴露サイク
ル、即ち10,000回の「往来」後、そして視覚によ
る評価の前、カーペット試料を電気掃除機で掃除し、次
に49℃の水1ガロン中にHooverカーペット乳化
剤4オンスを含む溶液からつくった水性クリーニング溶
液を使用し、機械を最初カーペットの四角形上を一方向
に移動させ次に直角で一回移動させることにより、M
r.CleenTMカーペットスチームクリーニング機を
使用することによりスチームクリーニング(SC)を行
なった。スチームクリーニング機で水を使用して試料を
すすぎ、次に一晩乾燥させ、未処理カーペット試料と比
較して汚れの度合を視覚により評価した。評価後、各カ
ーペット試料について一般に更に汚損サイクルおよび評
価を行なうが、各場合共WOSサイクル、電気掃除機に
よる掃除、スチームクリーニング、乾燥および視覚によ
る評価を含む。 WOS評価* 説 明 0 対照に等しい。 ±2 対照よりやや良い(+)か悪い(−)。 ±4 対照と比較して有意差あり。 ±6 対照と比較して明白な有意差あり。 ────────────────────────────────── * 4倍したGrey尺度値 記載のように評価値は−6から+6まで変動するが、マ
イナス(−)値は対照より強い汚損を示し、またプラス
(+)の値は対照より汚損の少ないことを示し、0は対
照と同じ汚損を示す。
【0016】表面エネルギー(繊維) 繊維に対する
表面エネルギーの測定は、「A Simple App
aratus and Technique for
Contact−Angle Measurement
on Small Denier Single F
ibers,」Textile Research J
ournal、39巻、958〜962頁(1969)
に記載の接触角法を用いて行なう。表面エネルギー(フイルム) フイルムに対する表面
エネルギー測定は、LubinolTM鉱油(Purep
ac Pharmaceutical Co.,Kal
ipharma,Inc.の一部門から入手できる)お
よびグリセリンを使用して、「Estimation
of the Surface FreeEnergy
of Polymers」,Journal of
Applied Polymer Science、1
3巻、174〜177頁(1969)記載の接触角法を
用いて行なう。180°はがれ接着 幅1インチの感圧接着テープ
(Type SCTT−100、3M Company
から入手できる)片を、フイルムの外側部分に4.5ポ
ンド(2kg)荷重の硬質ゴムローラー下で各方向に2
回ずつローラーをかけて接着させる。テープをフイルム
から30.5cm/分の速度で180°ではがす。試験
は室温において最初に、1日接着後、および7日接着後
に行なう。テープ接着 1/2インチ幅のScotch(登録商
標)ブランドNo.898フィラメントテープ片をフイ
ルムの外側部分に、4.5ポンド(2kg)荷重の硬質
ゴムローラ下で、各方向に2回ずつローラーをかけて接
着させる。接着後直ちに25.4cm/分の速度でテー
プをフイルムから180°ではがす。
【0017】例15〜例22 表2のフッ素含有オキサゾリジノン(FC)(化合物番
号は例番号に相当)を乾燥(105℃一晩)ナイロン6
6ペレットと種々な濃度で乾燥混合し、混合物を成形型
温度280℃で、延伸比3.5を用いて2100デニー
ル/110フィラメントヤーンに溶融押出しした。次に
ヤーンをタフト化してカーペットに加工した。Dupo
nt & Co.から入手できる均染剤Alkanol
TM ND1重量パーセントおよびpH6.5とするため
硫酸アンモニウム2重量パーセントを含む水性浴を用い
てこのカーペットを30:1液比で模擬染色した。模擬
染色したカーペットを水ですすぎ、遠心脱水し、余分の
水を吸取って除き、70℃で20分間乾燥した。カーペ
ット繊維のフッ素分析(評価した場合)を表3に示す。
模擬染色したカーペットを板に装着し、装着カーペット
試料を190℃のオーブン中で90秒間ヒートセットし
た。この装着カーペットを1回の汚損サイクル後および
更に追加の汚損サイクル後ウォーク−オン−ソイリング
(WOS)について試験した。評価値の後のカッコ中に
汚損サイクル数を付した。結果を表3に示す。
【表6】
【0018】例23〜例28 表2のフッ素含有オキサゾリジノン(FC)(化合物番
号は例番号に相当)を乾燥(105℃一晩)ナイロン6
6ペレットと種々な濃度で乾燥混合し、混合物を280
℃の成形型温度で、延伸比3.5を用いて2100デニ
ール/110フィラメントヤーンに溶融押出しした。次
にこのヤーンをタフト化してカーペットに加工した。こ
のカーペットをDupontから得られる均染剤Alk
anolTM ND1重量パーセントとpH6.5とする
ための硫酸アンモニウム2重量パーセントとを含む水性
浴を用いて30:1の液比で模擬染色した。模擬染色し
たカーペットを水ですすぎ、遠心脱水し、余分の水を吸
取って除き、70℃で20分間乾燥した。模擬染色した
カーペットを板に装着し、装着したカーペット試料をオ
ーブン中190℃で90秒間ヒートセットした。この装
着カーペットを1回の汚損サイクル後および更に追加の
汚損サイクル後にウォーク−オン−ソイリング(WO
S)について試験した。詳価の後のカッコ中に汚損サイ
クル数を添えた。結果を表4に示す。
【表7】
【0019】例29〜例43 表2(化合物番号は例番号に相当)のフッ素含有オキサ
ゾリジノンを含むナイロン6フィラメントヤーンを例1
5〜例22と同様にして溶融押出しによりつくるが、た
だし成形型温度を270℃とし、ヤーンは約1100デ
ニール/68フィラメントヤーンとした。次にこのヤー
ンをタフト化してカーペットに加工した。カーペットを
示されたように流染または連続式染色法いずれかを用い
て黄色染料で染色した。流染および連続染色した試料に
対しては染色後、また流染した試料に対しては染色しそ
して更に190℃で90秒間ヒートセットした後に試料
を例15〜例22と同様にウォーク−オン−ソイリング
に対して試験した。結果を流染カーペットに対しては表
5(例29〜例38)に、また連続染色したカーペット
に対しては表6(例39〜例43)に示す。
【表8】
【表9】
【0020】例44〜例49および比較例1および2 例44〜例49においては、例1のフッ素含有オキサゾ
リジノン3500ppmを含むナイロン66カーペット
ヤーンを表7に示した寸法を有するヤーンに例15〜例
28のようにして紡糸した。比較例1および2において
は、フッ素含有オキサゾリジノンを含まないナイロン6
6を約2100デニール/110フィラメントヤーンに
紡糸した。これらヤーンをタフト化してカーペットに加
工した。試料を表6に示した時間オートクレーブ中12
5℃でアニールし、はつ油性(OR)、はっ水性(W
R)、および表面エネルギー(SE)に対し試験し結果
を表7に示した。
【表10】
【0021】例50〜例55および比較例3〜5 例50〜例55においては、ナイロン6の1100デニ
ール/68フィラメントカーペットヤーンを例29〜例
43記載のようにして調製するが、ただし例50〜例5
2は例1のフッ素含有オキサゾリジノンを含み、例53
〜例55は例6のフッ素含有オキサゾリジノンを表8に
示した濃度で含んだ。比較例3〜5においては、フッ素
含有オキサゾリジノンを含まないナイロン6カーペット
ヤーンを1100デニール/68フィラメントヤーンに
紡糸した。これらヤーンを直径約5cmのチューブに編
み、例29〜例38と同様に染色した。次に、例51、
例54および比較例4のチューブを190℃で90秒間
ヒートセットした。例52、例55および比較例5のチ
ューブは染色後160℃で5分間ヒートセットした。こ
れらチューブをはつ油性(OR)およびはっ水性(W
R)について試験し、結果を表8に示した。
【表11】
【0022】例56および例57 成形型温度280℃、延伸比3.5を用いてナイロン6
のシーズ−コアー3000デニール/100フィラメン
トヤーンを溶融押出しした。このフィラメントシーズは
繊維の約25%を占め、例1のフッ素含有オキサゾリジ
ノン(FC)を表9に示した量(重量%)で含有した。
フィラメントコアーはフッ素化合物添加物を含まなかっ
た。ヤーンをタフト化してカーペットに加工し、フッ素
含有量(ppm)について試験した。カーペットを例1
5〜例22のように模擬染色し、再びフッ素含有量(p
pm)について試験し、ウォーク−オン−ソイリング
(WOS)に対し評価した。結果を表9に示す。
【表12】
【0023】例58〜例65および比較例6および7 例58〜例61においては、例1のフッ素含有オキサゾ
リジノンをポリプロピレンペレット(Exxon C
o.から入手できるPP−3014、メルトフローイン
デックス12;GPCによる平均分子量161,00)
と表10に示した量で乾燥混合し、1−インチWayn
e押出機(Wayne Machineand Die
Co.から入手可能)および1.25インチKill
ion成形型および塔(Killion Extrud
ers,Inc.から入手可能)を使用してフィルムと
して押出した。このフィルムは厚さ2.5ミル(64ミ
クロン)を有する円周20cmの吹込フィルムのチュー
ブの形で押出した。押出機温度は200℃(ゾーン
1)、240℃(ゾーン2)、および290℃(ゾーン
3)とし、溶融温度は245℃、そして成形型温度は2
10℃とした。例62〜例65に対しては、例58〜例
61の各フィルムの一部を120℃で10分間アニール
した。比較例6および7に対しては、フッ素含有オキサ
ゾリジノンを含まないポリプロピレンフィルムを例58
〜例61と同様に押出した。比較例7に対しては、フィ
ルムを例62〜例65と同様にアニールした。押出し
後、各フィルムのフッ素含量を測定した。各フィルムを
表面エネルギー、180°はがれ接着およびテープ接着
について試験した。結果を表10に示す。
【表13】
【0024】例66〜例71および比較例8 例66〜例71に対しては、ポリ塩化ビニル(Geon
TM 110×426、B.F.Goodrich Ch
em.Co.から入手可能)1740g、可塑剤(Sa
nticizerTM 441,Monsanto Ch
em.Co.から入手可能)576g、TiO2 (Ti
tanoxTM 2160、National Lead
Co.から入手可能)360g、有機スズ安定剤1
7.4g、潤滑剤(Acryloid k 175、R
ohm and Haas Co.から入手可能)3
4.8g、および例1のフッ素含有オキサゾリジノン
(表11記載の量)を含むポリ塩化ビニル組成物を調製
した。この組成物をGunther Papermei
er KG強力ミキサーで混合し、3.2mm成形型を
使用しペレットとして押出した。比較例8に対しては、
例66〜例71と同様にポリ塩化ビニル組成物を調製し
たが、ただしフッ素含有オキサゾリジノンを添加しなか
った。表11に示した厚さでBrabender押出機
(スクリュー1.9cm、成形型スリット15cm)を
使用して170℃(ゾーン1)、205℃(ゾーン
2)、205℃(ゾーン3)、170℃(アダプタ
ー)、および180℃(成形型)の温度でフィルムを押
出した。試料をフッ素含量および表面エネルギーについ
て試験した。フィルムの一部を125℃で5分および1
0分間アニールし、表面エネルギーの試験をした。結果
を表11に示す。
【表14】
【0025】例72および比較例9 メルトフローインデックス6を有するポリエチレンテレ
フタレートペレットを用いてポリエステルフィルムを厚
さ125〜250ミクロンで押出した。例72に対して
は、例1のフッ素含有オキサゾリジノン0.51重量パ
ーセントを溶融物に添加した。フィルムをフッ素含量に
ついて試験したところ、1705ppmのフッ素を含む
ことが判った。比較例9に対しては、溶融物にフッ素含
有オキサゾリジノンを添加しなかった。各フィルムの表
面エネルギーを試験した。例72のフィルムは表面エネ
ルギー16.3ダイン/cmを有した。比較例9のフィ
ルムは表面エネルギー37.6ダイン/cmを有した。 例73〜例77および比較例10 表12に示した量でフッ素含有オキサゾリジノン(化合
物番号は例番号に相当)を用いてポリプロピレンフィル
ムを厚さ125から250ミクロンで押出した。比較例
10に対しては、溶融物へフッ素含有オキサゾリジノン
を添加しなかった。各フィルムの表面エネルギーを測定
した。結果を表12に示す。
【表15】
【0026】例78〜例80および比較例11 表13に記載の量でフッ素含有オキサゾリジノン(化合
物番号は例番号に相当)を用いて、ナイロン66フィル
ムを厚さ125から250ミクロンで押出した。比較例
11に対しては、溶融物にフッ素含有オキサゾリジノン
を添加しなかった。各フィルムの表面エネルギーを測定
し、結果を表13に示す。
【表16】
【0027】例81〜例88および比較例8〜15 例1のフッ素含有オキサゾリジノンをフルオロカーボン
含量0.5重量パーセントでポリプロピレンペレット
(COSDEN樹脂:Dypro 8771、MFI=
9)と乾燥配合する。これら混合物を50mm Rhe
otec単スクリュー押出機でフィルムに押出した。押
出し条件は、ゾーン1:190℃、ゾーン2:245
℃、ゾーン3:245℃、後混合装置:245℃、ネッ
クチューブ:250℃、フィルム成形型:245℃。ス
クリュー速度は60回転/分にまた注型ホイールは12
回転/分にセットした。押出されたフィルムは幅35.
5cm、厚さは0.127mmであった。異なる注型ホ
イール温度、15℃および65℃を用いた。比較のた
め、純ポリプロピレンの対照フィルムを両条件で調製し
た。フッ素分析および表面エネルギーの測定を行なっ
た。両方の対照フィルムはフッ素を含まず、そして表面
エネルギー32ダイン/cmを有した。15℃で注型し
たフッ素含有オキサゾリジノン含有ポリプロピレンフィ
ルムは3600ppmのフッ素を含み、表面エネルギー
13.1ダイン/cmを有したのに対し、65℃で注型
したものは3000ppmのフッ素を含み、表面エネル
ギー12.9ダイン/cmを有した。下記の感圧接着テ
ープによる180°はがれ接着試験を用いて各フィルム
を剥離性について試験した。 タイプA:Scotch(登録商標)ブランドテープN
o.8411、3M Companyから入手可能(ポ
リエステルフィルム裏材上アクリレート接着材); タイプB:Scotch(登録商標)ブランドテープN
o.KR3252、3MCompanyから入手可能
(ポリプロピレン裏材上スチレン/イソプレン/スチレ
ンブロック共重合体接着材); タイプC:Scotch(登録商標)ブランドテープN
o.Y4205、3MCompanyから入手可能(ア
クリル酸ベースフォームテープ)(あらかじめクロム板
に接着し取り除いた);および タイプD:ポリエステル裏材上ポリ(ジメチルシロキサ
ン)接着材(DC−355、Dow Corning
Companyから入手可能)。 結果を表14に示す。
【表17】
【0028】表14のデータは、フッ素含有オキサゾリ
ジノンを含むポリプロピレンフィルムがテープBおよび
Cの接着材に関して勝れた剥離性を、テープDの接着材
に関して勝れた短期剥離性を有するが、テープAについ
てはごくぎりぎりの初期剥離性を有するに過ぎないこと
を示す。 例89〜例100および比較例16〜27 N−メチルピロリドン(例89〜96)あるいはメチル
エチルケトン(例97〜100)中例1のフッ素含有オ
キサゾリジノンの0.2重量パーセント溶液を各種基材
にパジング操作で施した。湿潤吸収量を表15に示す。
未処理基材は比較例とした。各例および比較例の材料を
フッ素含量、はつ油性(OR)、およびはっ水性(W
R)に対して試験した。結果を表15に示す。
【表18】
【0029】例101〜例103および比較例28 融解吹込ミクロファイバーウェブを、Wente,Va
n A.「Superfine Thermoplas
tic Fibers」、Industrial an
d Engineering Chemistry、4
8巻、8号、1956年、1342〜1346頁および
Naval Research Laboratory
Report 111437、4月15日、1954
年に記載されているように、ポリプロピレン樹脂(Es
corene pp 3085、メルトファイバーイン
デックス:35、Exxon Chemical Am
ericasから入手可能)を使用して調製した。例1
01〜例103においては、例1のフッ素含有オキサゾ
リジノンそれぞれ0.2、0.5および1.0重量パー
セントを溶融物に添加した。比較例28においては、フ
ッ素化合物を添加しなかった。平均繊維直径は約4ミク
ロンであった。各例におけるウェブ試料をフッ素含量お
よび基本重量について試験した。例101および比較例
28では、ウェブ試料を130℃で1分および5分間ア
ニールした。例102と103では、ウェブ試料を13
0℃で0.25分、0.5分、1分および5分間アニー
ルした。アニールしなかった試料とアニールした試料を
はっ水性(WR)およびはつ油性(OR)について試験
した。結果を表16に示す。
【表19】
【0030】例104〜例106および比較例29 融解吹込繊維ウェブを例104〜例106および比較例
29と同様に調製したが、ただし平均繊維寸法を約20
ミクロンとした。各ウェブの試料を130℃で5分間ア
ニールした。各ウェブについて基本重量を測定した。ア
ニールした試料およびしなかった試料をはっ水性(W
R)およびはつ油性(OR)について試験した。結果を
表17に示す。
【表20】
【0031】例107〜例109および比較例30 融解吹込繊維ウェブを例107〜例109および比較例
30におけるように調製したが、ただしポリプロピレン
の代りにナイロン樹脂(タイプ60H、Monsant
o Co.から入手可能)を使用し、繊維直径を40ミ
クロンとした。各ウェブの基本重量を測定した。各ウェ
ブの試料を160℃で5分間アニールした。アニールし
た試料およびしなかった試料をフッ素含量、はっ水性お
よびはつ油性について評価した。結果を表18に示す。
【表21】 本発明の範囲と主旨から離れることなく本発明の種々な
修正および変更が当業者にとって明白であろう。本発明
は説明を目的としてここに示した記述に限定すべきでな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 C08L 101/00 D01F 6/46 D01F 6/46 A 6/90 301 6/90 301 6/92 301 6/92 301G (72)発明者 リチャード マーク スターン アメリカ合衆国ミネソタ州セント ポー ル,3エム センター(番地なし) (72)発明者 ジョン アンドリュー テムペランテ アメリカ合衆国ミネソタ州セント ポー ル,3エム センター(番地なし)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 〔式中、各R1 は独立して水素;またはハロゲン原子又
    はヘテロ原子を含んでもよい、アルキル基、シクロアル
    キル基、アリール基又はこれらの組合わせからなる基で
    あってかつ、一部が−QRf (ただし、式中Qは−S
    −,−O−, 【化2】 ,−(CH2 n −(nは1〜4の整数),−SO2
    (CH2 2 −,−CON(CH2 2 −,−Ar −,
    −CO−,−SO−,−SO2 −,−N(CH3)−,
    −SO2 NH−,−CONH−,−SO2 NR4 (CH
    2 e −,−CONR4 (CH2 e −(上記式中、e
    は1〜6であり、R4 はC1-4 アルキルである),−C
    OO−,−CH2 CH2 OCONH−,−NHCONH
    −,−CH 2 CH2 OCH2 −及び−CH2 CH2 SC
    2 CH2 OCH2 −からなる群から選ばれた結合基で
    あって、Rf は炭素数3〜20のフルオロ脂肪族炭化水
    素である)で置換されていてもよく、各R2 は独立し
    て、ヘテロ原子を含んでもよい、アルキレン基、アリー
    レン基、アルアルキレン基若しくはこれらの組合わせか
    らなる基であって、かつ、一部が−QRf (式中、Q及
    びRf は上記で定義した通りである)で置換されていて
    もよいものであって、かつR1 およびR2 のうちの少な
    くとも1個は−QRf 基によって置換されており、A
    は、Rf (上記で定義した通りである)若しくはヘテロ
    原子を含んでもよい、アルキル基、アリール基、アルア
    ルキル基、アルキレン基、アリーレン基またはアルアル
    キレン基であり、aは0又は1であり、bは0から2ま
    での数であり、cは0,1または2であり、そしてa+
    b+cの合計は少なくとも1である〕により表わされ
    る、フッ素含有オキサゾリジノン化合物を合成有機重合
    体に含有させてなる成型物品。
  2. 【請求項2】 合成有機重合体が繊維形成性合成有機重
    合体であり、成形物品が繊維である請求項1記載の物
    品。
  3. 【請求項3】 合成有機重合体が皮膜形成性合成有機重
    合体であり、成形物品がフイルムである請求項1記載の
    物品。
  4. 【請求項4】式: 【化3】 〔式中、各R1 は独立して水素;またはハロゲン原子又
    はヘテロ原子を含んでもよい、アルキル基、シクロアル
    キル基、アリール基又はこれらの組合わせからなる基で
    あってかつ、一部が−QRf (ただし、式中Qは−S
    −,−O−, 【化4】 ,−(CH2 n −(nは1〜4の整数),−SO2
    (CH2 2 −,−CON(CH2 2 −,−Ar −,
    −CO−,−SO−,−SO2 −,−N(CH3)−,
    −SO2 NH−,−CONH−,−SO2 NR4 (CH
    2 e −,−CONR4 (CH2 e −(上記式中、e
    は1〜6であり、R4 はC1-4 アルキルである),−C
    OO−,−CH2 CH2 OCONH−,−NHCONH
    −,−CH 2 CH2 OCH2 −及び−CH2 CH2 SC
    2 CH2 OCH2 −からなる群から選ばれた結合基で
    あって、Rf は炭素数3〜20のフルオロ脂肪族炭化水
    素である)で置換されていてもよく、各R2 は独立し
    て、ヘテロ原子を含んでもよい、アルキレン基、アリー
    レン基、アルアルキレン基若しくはこれらの組合わせか
    らなる基であって、かつ、一部が−QRf (式中、Q及
    びRf は上記で定義した通りである)で置換されていて
    もよいのであって、かつR1 およびR2 のうちの少なく
    とも1個は−QRf 基によって置換されており、Aは、
    f (上記で定義した通りである)若しくはヘテロ原子
    を含んでもよい、アルキル基、アリール基、アルアルキ
    ル基、アルキレン基、アリーレン基またはアルアルキレ
    ン基であり、aは0又は1であり、bは0から2までの
    数であり、cは0,1または2であり、そしてa+b+
    cの合計は少なくとも1である〕により表わされる、フ
    ッ素含有オキサゾリジノン化合物を合成有機重合体に配
    合し、前記配合物を溶融押出しすることを特徴とする成
    形物品の製造法。
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