JPH09260996A - 弾性表面波装置 - Google Patents
弾性表面波装置Info
- Publication number
- JPH09260996A JPH09260996A JP8062468A JP6246896A JPH09260996A JP H09260996 A JPH09260996 A JP H09260996A JP 8062468 A JP8062468 A JP 8062468A JP 6246896 A JP6246896 A JP 6246896A JP H09260996 A JPH09260996 A JP H09260996A
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- Japan
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- surface acoustic
- acoustic wave
- mode
- interdigital
- wave device
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-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/25—Constructional features of resonators using surface acoustic waves
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 共振器型弾性表面波フィルタでは、弾性表面
波の伝搬方向と垂直な方向に分布するモード(以下横モ
ード)の基本モードが主応答になるのに対して、横2次
モードはスプリアスとなる。水晶基板等の電気機械結合
係数が小さい圧電基板上に形成された弾性表面波装置で
は、2次スプリアスモードの抑圧が十分得られない場合
があり、これを解決する。 【解決手段】 水晶基板上に形成された共振器弾性表面
波装置において、交叉指状電極指2の形状を、電極指交
叉幅Wの開口長W0に対する比率を75%〜85%とな
るよう構成することで、横2次モードの電荷を相殺し励
振を抑圧する。
波の伝搬方向と垂直な方向に分布するモード(以下横モ
ード)の基本モードが主応答になるのに対して、横2次
モードはスプリアスとなる。水晶基板等の電気機械結合
係数が小さい圧電基板上に形成された弾性表面波装置で
は、2次スプリアスモードの抑圧が十分得られない場合
があり、これを解決する。 【解決手段】 水晶基板上に形成された共振器弾性表面
波装置において、交叉指状電極指2の形状を、電極指交
叉幅Wの開口長W0に対する比率を75%〜85%とな
るよう構成することで、横2次モードの電荷を相殺し励
振を抑圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波装置に関
し、特にVHF帯やUHF帯の周波数で動作する縦モー
ドを利用した共振器型弾性表面波装置に関するものであ
る。
し、特にVHF帯やUHF帯の周波数で動作する縦モー
ドを利用した共振器型弾性表面波装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】共振器型弾性表面波装置においては、弾
性表面波の伝搬方向と垂直にエネルギが分布するモード
(以下、横モードと呼ぶ)の基本モードが主伝搬モード
となる。これに対して、横2次モードはスプリアスとな
る場合がある。
性表面波の伝搬方向と垂直にエネルギが分布するモード
(以下、横モードと呼ぶ)の基本モードが主伝搬モード
となる。これに対して、横2次モードはスプリアスとな
る場合がある。
【0003】このスプリアスを抑圧するために、従来
は、図8に示す如く交叉指状電極91,92及びグレー
ティング反射器4,5の開口長W0を、横モードスプリ
アスがカットオフする様に狭くする技術がある。尚、1
0は圧電基板を示す。
は、図8に示す如く交叉指状電極91,92及びグレー
ティング反射器4,5の開口長W0を、横モードスプリ
アスがカットオフする様に狭くする技術がある。尚、1
0は圧電基板を示す。
【0004】他の技術としては、図9に示す如く、交叉
指状電極81の交叉指の長さにCOS関数の重み付けを
施すものもある。
指状電極81の交叉指の長さにCOS関数の重み付けを
施すものもある。
【0005】また、別の技術としては、特開昭62−2
19709号公報に開示の如く、交叉指状電極の開口長
W0に対する交叉幅Wの比W/W0を、0.65〜0.
75とする手法も提案されている。
19709号公報に開示の如く、交叉指状電極の開口長
W0に対する交叉幅Wの比W/W0を、0.65〜0.
75とする手法も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す如く、開口
長W0を単に最小としたり、また図9に示す如く、CO
S型の重み付けを施したりする技術では、交叉指状電極
の形状が制限されて、弾性表面波デバイスの所望特性を
得るのが困難になる場合があり、設計が制限されるとい
う欠点がある。
長W0を単に最小としたり、また図9に示す如く、CO
S型の重み付けを施したりする技術では、交叉指状電極
の形状が制限されて、弾性表面波デバイスの所望特性を
得るのが困難になる場合があり、設計が制限されるとい
う欠点がある。
【0007】特開昭62−219709号公報に開示の
技術を用いても、水晶基板等の電気機械結合係数が小さ
な圧電基板上の弾性表面波装置では、横2次スプリアス
モードの抑圧効果は殆ど得られない場合がある。
技術を用いても、水晶基板等の電気機械結合係数が小さ
な圧電基板上の弾性表面波装置では、横2次スプリアス
モードの抑圧効果は殆ど得られない場合がある。
【0008】その理由は以下の通りである。電気機械結
合係数が小さな基板では、交叉指状電極内を伝搬する弾
性表面波の速度と、この弾性表面波と同じ方向で交叉指
状電極内以外の部分を伝搬する弾性表面波の速度との差
が小さくなり、横モードエネルギの交叉指状電極内への
閉じ込めが弱まる。
合係数が小さな基板では、交叉指状電極内を伝搬する弾
性表面波の速度と、この弾性表面波と同じ方向で交叉指
状電極内以外の部分を伝搬する弾性表面波の速度との差
が小さくなり、横モードエネルギの交叉指状電極内への
閉じ込めが弱まる。
【0009】この時、横モード分布は弾性表面波の伝搬
方向に対して垂直方向横側に広がる。そして、横2次モ
ードの分布(図2の22参照)の頂点位置が、交叉指状
電極の外側方向に移動すると同時に、横2次モード励振
をキャンセルする開口長も大きくなるためである。
方向に対して垂直方向横側に広がる。そして、横2次モ
ードの分布(図2の22参照)の頂点位置が、交叉指状
電極の外側方向に移動すると同時に、横2次モード励振
をキャンセルする開口長も大きくなるためである。
【0010】本発明の目的は、横2次モードを十分に抑
圧してなおかつ設計の自由度が高い縦モード共振器型弾
性表面波装置を提供することである。
圧してなおかつ設計の自由度が高い縦モード共振器型弾
性表面波装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による弾性表面波
装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主表面上に形成
された交叉指状電極とを含み、前記交叉指状電極の開口
長に対する交叉幅の比を0.75〜0.85(0.75
は除く)の範囲内の値に設定したことを特徴としてい
る。
装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主表面上に形成
された交叉指状電極とを含み、前記交叉指状電極の開口
長に対する交叉幅の比を0.75〜0.85(0.75
は除く)の範囲内の値に設定したことを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の作用を述べる。共振器型
弾性表面波装置の横モードスプリアスで問題となるの
は、主たる共振モードである横基本モードに対する横2
次モードの分布である。基本モードの分布は、図2の2
1で示す如く、全て正領域であるのに対し、スプリアス
である横2次モード分布には、図2の22で示す如く正
と負との両領域が存在する。従って、横2次モード分布
の正と負との領域の面積がほぼ等しくなる様に交叉指状
電極の指の交叉幅を適当に選択することで、2次モード
の発生エネルギはほぼ相殺されることになる。その結
果、横2次モードの弾性表面波は交叉指状電極によって
励振,受信されることがなくなる。
弾性表面波装置の横モードスプリアスで問題となるの
は、主たる共振モードである横基本モードに対する横2
次モードの分布である。基本モードの分布は、図2の2
1で示す如く、全て正領域であるのに対し、スプリアス
である横2次モード分布には、図2の22で示す如く正
と負との両領域が存在する。従って、横2次モード分布
の正と負との領域の面積がほぼ等しくなる様に交叉指状
電極の指の交叉幅を適当に選択することで、2次モード
の発生エネルギはほぼ相殺されることになる。その結
果、横2次モードの弾性表面波は交叉指状電極によって
励振,受信されることがなくなる。
【0013】以下に、本発明の実施例について図面を用
いて説明する。
いて説明する。
【0014】図1は本発明の実施例の共振器型弾性表面
波フィルタの平面図である。図1において、圧電基板1
として水晶基板を用いており、この水晶基板1の一主表
面上に、金属薄膜にて形成された交叉指状電極2及び3
とが、各交叉部分が互いに向い合う様に設けられてい
る。
波フィルタの平面図である。図1において、圧電基板1
として水晶基板を用いており、この水晶基板1の一主表
面上に、金属薄膜にて形成された交叉指状電極2及び3
とが、各交叉部分が互いに向い合う様に設けられてい
る。
【0015】これ等交叉指状電極2,3の外側(すなわ
ち、交叉指状電極2の左側と交叉指状電極3の右側)に
は、同じく金属薄膜からなるグレーティング反射器4,
5が形成されている。
ち、交叉指状電極2の左側と交叉指状電極3の右側)に
は、同じく金属薄膜からなるグレーティング反射器4,
5が形成されている。
【0016】交叉指状電極に対して交流電圧を印加する
と、圧電作用により水晶基板1の表面上に交叉指と垂直
な方向に伝搬する弾性表面波が励振される。
と、圧電作用により水晶基板1の表面上に交叉指と垂直
な方向に伝搬する弾性表面波が励振される。
【0017】また、逆に交叉指状電極に弾性表面波が入
射すると、その弾性表面波の振幅に比例した電圧が交叉
指状電極に発生する。
射すると、その弾性表面波の振幅に比例した電圧が交叉
指状電極に発生する。
【0018】これ等交叉指状電極の外側に設けられてい
るグレーティング反射器4,5は、こうして励振された
弾性表面波が外部へ漏れない様に、内側へ反射して弾性
表面波のエネルギを内部へ閉じ込める役割を担うもので
ある。
るグレーティング反射器4,5は、こうして励振された
弾性表面波が外部へ漏れない様に、内側へ反射して弾性
表面波のエネルギを内部へ閉じ込める役割を担うもので
ある。
【0019】そして、本発明の特徴とするところは、従
来技術である特開昭62−219709号公報のそれと
は異なり、交叉指状電極2,3の開口長W0に対する交
叉幅Wの比W/W0を、0.75〜0.85(0.75
は含まず)の範囲に設定したことにある。
来技術である特開昭62−219709号公報のそれと
は異なり、交叉指状電極2,3の開口長W0に対する交
叉幅Wの比W/W0を、0.75〜0.85(0.75
は含まず)の範囲に設定したことにある。
【0020】図2を参照して動作を説明する。横モード
分布21及び22のうち斜線部分や網目部分が励振領域
となる。ここで、横2次モード分布22には正負の両領
域が存在するが、丁度この両領域の面積が等しくなる様
に電極交叉幅Wを開口長W0よりも小とすると、正
(+)領域と負(−)領域の電極が相殺し、横2次モー
ド22の励振は抑圧されることになるのである。
分布21及び22のうち斜線部分や網目部分が励振領域
となる。ここで、横2次モード分布22には正負の両領
域が存在するが、丁度この両領域の面積が等しくなる様
に電極交叉幅Wを開口長W0よりも小とすると、正
(+)領域と負(−)領域の電極が相殺し、横2次モー
ド22の励振は抑圧されることになるのである。
【0021】また、主たる伝搬モードである横基本モー
ド21の励振効率は斜線部分の面積が決定されるが、交
叉幅を小としたことによる効率の低下は数%に過ぎず、
よって問題とはならない。
ド21の励振効率は斜線部分の面積が決定されるが、交
叉幅を小としたことによる効率の低下は数%に過ぎず、
よって問題とはならない。
【0022】図3は横2次モード励振効率のW/W0依
存性の理論計算結果を示す。例として、特開昭62−2
19709号公報の例に当てはまる場合の計算例を曲線
41に示し、本発明が適用される場合の計算例を曲線4
2に示している。
存性の理論計算結果を示す。例として、特開昭62−2
19709号公報の例に当てはまる場合の計算例を曲線
41に示し、本発明が適用される場合の計算例を曲線4
2に示している。
【0023】この図3では、変換効率の絶対値が大きい
場合が横2次スプリアスモードが抑圧されていることを
示している。曲線42は、基板1としてSTカット水晶
板を使用し、弾性表面波長λに対する交叉指状電極の指
膜厚Hの比H/λを0.03とし、交叉指状電極の指の
開口長Wを20λとした場合の計算値である。
場合が横2次スプリアスモードが抑圧されていることを
示している。曲線42は、基板1としてSTカット水晶
板を使用し、弾性表面波長λに対する交叉指状電極の指
膜厚Hの比H/λを0.03とし、交叉指状電極の指の
開口長Wを20λとした場合の計算値である。
【0024】この曲線42において、W/W0=0.8
では横2次モードの励振効率は80dBに抑圧されるの
に対し、W/W0=0.65では抑圧の度合いは減少し
て30dB程度しか得られていない。
では横2次モードの励振効率は80dBに抑圧されるの
に対し、W/W0=0.65では抑圧の度合いは減少し
て30dB程度しか得られていない。
【0025】以上の事実から見れば、ニオブ酸リチウム
(Li Nb O3 )基板やタンタル酸リチウム(Li Ta
O3 )基板等の電気機械結合係数が大きな圧電基板上
に、弾性表面波装置を構成した場合には、特開昭62−
219709号公報の手法を適用すれば、横2次スプリ
アスモードの十分な抑圧が可能となるが、水晶基板等の
電気機械結合係数が小さな基板上に構成された弾性表面
波装置では、横2次スプリアスモードの抑圧効果は十分
に得られない場合があることが判った。
(Li Nb O3 )基板やタンタル酸リチウム(Li Ta
O3 )基板等の電気機械結合係数が大きな圧電基板上
に、弾性表面波装置を構成した場合には、特開昭62−
219709号公報の手法を適用すれば、横2次スプリ
アスモードの十分な抑圧が可能となるが、水晶基板等の
電気機械結合係数が小さな基板上に構成された弾性表面
波装置では、横2次スプリアスモードの抑圧効果は十分
に得られない場合があることが判った。
【0026】ところで、W/W0の上限値としては、
0.85が望ましい。これは、水晶基板上の共振器型弾
性表面波装置の実用面から考慮して、金属グレーティン
グ反射器の本数200本以上,反射率0.5以上が最低
でも必要であるとすれば、W/W0=0.85より大な
る範囲では、これ等の値は実現不可能であるからであ
る。
0.85が望ましい。これは、水晶基板上の共振器型弾
性表面波装置の実用面から考慮して、金属グレーティン
グ反射器の本数200本以上,反射率0.5以上が最低
でも必要であるとすれば、W/W0=0.85より大な
る範囲では、これ等の値は実現不可能であるからであ
る。
【0027】以上の点を考慮すれば、W/W0は0.7
5〜0.85の範囲が適切である。尚、下限値の0.7
5なる値は、特開昭62−219709号公報では含ま
れているが、この公報においては、電気機械結合係数が
小なる水晶基板等に対しての適用は何等考慮されていな
いことから、水晶基板を用いる場合には、0.75の下
限値をも含んで考えても良い。
5〜0.85の範囲が適切である。尚、下限値の0.7
5なる値は、特開昭62−219709号公報では含ま
れているが、この公報においては、電気機械結合係数が
小なる水晶基板等に対しての適用は何等考慮されていな
いことから、水晶基板を用いる場合には、0.75の下
限値をも含んで考えても良い。
【0028】図4は本発明の具体的実施例の平面図であ
り、STカット水晶基板1の一主表面上に縦モード共振
器型表面波フィルタを構成した場合のものである。図5
はその周波数対振幅特性を示す図である。
り、STカット水晶基板1の一主表面上に縦モード共振
器型表面波フィルタを構成した場合のものである。図5
はその周波数対振幅特性を示す図である。
【0029】中心周波数は249.3MHzとし、交叉
指状電極2,3を形成する材料にはアルミニウムを用い
ている(膜厚が0.32μmとする)。また、交叉指状
電極2,3の開口長Wは20λとし、電極指交叉幅Wは
16λとしている。更に、入出力交叉指状電極2,3の
対数は、共に250対である。
指状電極2,3を形成する材料にはアルミニウムを用い
ている(膜厚が0.32μmとする)。また、交叉指状
電極2,3の開口長Wは20λとし、電極指交叉幅Wは
16λとしている。更に、入出力交叉指状電極2,3の
対数は、共に250対である。
【0030】従って、図4の例の電極指交叉幅の開口長
に対するW/W0は0.8となる。比較のために、電極
指交叉幅Wを19.75λ(W/W0=0.99)とし
た弾性表面波フィルタの周波数対振幅特性を図6に併せ
て示している。
に対するW/W0は0.8となる。比較のために、電極
指交叉幅Wを19.75λ(W/W0=0.99)とし
た弾性表面波フィルタの周波数対振幅特性を図6に併せ
て示している。
【0031】図6では、横2次スプリアスモード72が
主共振71の高域近傍に大きく現われているのに対し、
本発明を適用した図5の振幅特性では、主共振61の高
域近傍に現われる横2次スプリアスモード62は35d
B以上抑圧されており、本発明の効果が確認できる。
主共振71の高域近傍に大きく現われているのに対し、
本発明を適用した図5の振幅特性では、主共振61の高
域近傍に現われる横2次スプリアスモード62は35d
B以上抑圧されており、本発明の効果が確認できる。
【0032】図7は本発明の他の実施例の平面図であ
り、1ポート型弾性表面波共振子の場合である。交叉指
状電極は1組(符号2で示す)のみであり、その両側に
グレーティング反射器4,5を設けている。この場合も
交叉指状電極2のW/W0は上述した範囲に選定され、
横2次モードのスプリアス抑圧効果が得られる。
り、1ポート型弾性表面波共振子の場合である。交叉指
状電極は1組(符号2で示す)のみであり、その両側に
グレーティング反射器4,5を設けている。この場合も
交叉指状電極2のW/W0は上述した範囲に選定され、
横2次モードのスプリアス抑圧効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、開口
長と交叉幅との比率の制限を受けるのみであるので、従
来の交叉指状電極の重み付けによるスプリアス抑圧手法
や、開口長を小とする手法に比し、設計の自由度が大と
なるという効果がある。
長と交叉幅との比率の制限を受けるのみであるので、従
来の交叉指状電極の重み付けによるスプリアス抑圧手法
や、開口長を小とする手法に比し、設計の自由度が大と
なるという効果がある。
【0034】また、水晶基板等の電気機械結合係数が小
となる圧電基板を用いた弾性表面波装置に対しても横2
次スプリアスモードの抑圧が十分可能となるという効果
がある。
となる圧電基板を用いた弾性表面波装置に対しても横2
次スプリアスモードの抑圧が十分可能となるという効果
がある。
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】図1の実施例において発生する横モードを説明
する図である。
する図である。
【図3】本発明の効果を説明するための横2次スプリア
スモードの励振効率の理論計算値を示す図である。
スモードの励振効率の理論計算値を示す図である。
【図4】本発明の一具体例を説明する平面図である。
【図5】本発明の実施例のフィルタの周波数対振幅特性
を示す図である。
を示す図である。
【図6】従来手法によるフィルタの周波数対振幅特性を
示す図である。
示す図である。
【図7】本発明の他の実施例の平面図である。
【図8】従来の弾性表面波装置の一例を示す平面図であ
る。
る。
【図9】従来の弾性表面波装置の他の例を示す平面図で
ある。
ある。
1 水晶基板 2,3 交叉指状電極 4,5 グレーティング反射器 21 横基本モード分布 22 横2次モード分布
Claims (4)
- 【請求項1】 圧電基板と、この圧電基板の一主表面上
に形成された交叉指状電極とを含み、前記交叉指状電極
の開口長に対する交叉幅の比を0.75〜0.85
(0.75は除く)の範囲内の値に設定したことを特徴
とする弾性表面波装置。 - 【請求項2】 前記圧電基板は水晶基板であることを特
徴とする請求項1記載の弾性表面波装置。 - 【請求項3】 前記交叉幅は前記交叉指状電極内におい
て一定に設定されていることを特徴とする請求項1また
は2記載の弾性表面波装置。 - 【請求項4】前記交叉指状電極の両側に設けられたグレ
ーティング反射器を含むことを特徴とする請求項1〜3
いずれか記載の弾性表面波装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8062468A JPH09260996A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 弾性表面波装置 |
US08/813,100 US5856720A (en) | 1996-03-19 | 1997-03-07 | Surface acoustic wave device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8062468A JPH09260996A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 弾性表面波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09260996A true JPH09260996A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13201074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8062468A Pending JPH09260996A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 弾性表面波装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5856720A (ja) |
JP (1) | JPH09260996A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6005326A (en) * | 1996-10-14 | 1999-12-21 | Nec Corporation | Surface acoustic wave device |
US6781282B1 (en) | 2002-04-04 | 2004-08-24 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Longitudinally coupled resonator-type surface acoustic wave device |
JP2007049288A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Seiko Epson Corp | 複数段接続縦結合多重モード弾性表面波フィルタ |
EP2009789A2 (en) | 2007-06-29 | 2008-12-31 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. | Damper on the busbars of a SAW filter |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0685492B2 (ja) * | 1986-03-19 | 1994-10-26 | 日本電気株式会社 | 弾性表面波共振子 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP8062468A patent/JPH09260996A/ja active Pending
-
1997
- 1997-03-07 US US08/813,100 patent/US5856720A/en not_active Expired - Lifetime
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