JPH0926037A - 回転軸支持装置におけるメカニカルシール - Google Patents

回転軸支持装置におけるメカニカルシール

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JPH0926037A
JPH0926037A JP7201774A JP20177495A JPH0926037A JP H0926037 A JPH0926037 A JP H0926037A JP 7201774 A JP7201774 A JP 7201774A JP 20177495 A JP20177495 A JP 20177495A JP H0926037 A JPH0926037 A JP H0926037A
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JP
Japan
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seal
slider
ring
fixed housing
rotary shaft
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Withdrawn
Application number
JP7201774A
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English (en)
Inventor
Kazunori Murao
和則 村尾
Tsugunori Tamiya
世紀 田宮
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸支持装置のメカニカルシールにおい
て、シール部への固形物の蓄積を防止する。 【構成】 回転軸2を軸受3を介して固定ハウジング1
に支持する装置において、回転軸2上の回転円板4と、
そのシール接触面4aにハウジング1に固設したシール
支え筒18取り付けたばね7で押圧されるスライダ6とで
メカニカルシールを形成し、シール部に介装されるOリ
ング9を隙間の上流端部Eに配設することにより、潤滑
油をOリングの接触部に流して隙間に固形物が蓄積する
のを防止でき、メカニカルシールの接触面の自動調心性
を維持できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸支持装置に
おけるメカニカルシールに関し、特に固定ハウジングと
回転軸との間に設けられた空間(軸受室)に収容された
潤滑油等の液体のシールを、固定ハウジングに柔軟に取
付けられた環状のスライダを回転軸側の回転平面(シー
ル接触面)に滑り圧接させて行なうようにした、メカニ
カルシールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】縦回転軸の支持装置におけるメカニカル
シールとして、図7に示したようなものが従来提案され
ている。
【0003】すなわち図7において、符号1は固定ハウ
ジング、符号2は回転軸、符号3はハウジング1に取り
付けられ、回転軸2を回転自在に、軸方向を拘束して支
える軸受をそれぞれ示している。符号4は片面がシール
接触面4aとなっている回転円板(突出円板部)を示し
ており、この回転円板4はナット5によって軸受3と共
に回転軸2に締付けられている。符号6は円環形状のス
ライダを示しており、このスライダ6は固定ハウジング
側の部材でシール接触部6aを有していて、ばね7によ
りシール接触面4aに一定圧力で押圧されている。符号
8は固定ハウジング1に固設されたシール支え筒を示し
ており、ばね7を支持するほかシール用Oリング9を支
持する。シール接触面4aおよびシール部6aは、平滑
な仕上げ加工が施されている。ハウジング1と回転軸2
とによって形成される軸受室12には、軸受3の潤滑用の
潤滑油が封入されている。符号11は第3Oリングを示し
ている。
【0004】スライダ6とシール支え筒8との間に隙間
Dが形成されており、この隙間DはOリング9によって
軸受室12内の潤滑油が洩れないようにシールされてい
る。 上述の構成において、回転軸2が回転すると、スライダ
6はOリング9との間の摩擦力によりハウジング1に止
められて回転せず、Oリング9に支えられて軸方向と軸
線の傾きは僅少であるが自由度を有しているので、スラ
イダ6が付勢されたばね7によって回転側のシール接触
面4aに対し押し付けられたとき、自動調心作用を有
し、スライダ6のシール接触部6aは回転側のシール接
触面4aに隙間なくぴったりと圧接されて滑り、回転中
の液シールをすることができる。回転軸2と回転円板4
およびナット5は第3Oリング11によってシールされ、
ハウジング1とシール支え筒8は第2Oリング10によっ
てシールされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のメカニカルシールでは、スライダ6と固定ハウ
ジング1との間に隙間(図7に符号Dで示す)があるた
め、固定ハウジング1と回転軸2との間のシール部の滑
り、軸受部における機械的な接触等により生ずる摩耗
粉、潤滑油の中のチリ、潤滑油の成分の固化等による固
形分がこの隙間に蓄積し、スライダ6が傾いたり軸方向
に移動し難くなったりして、メカニカルシールの接触面
の自動調心性が損なわれてシール性が失われ、またOリ
ングにも偏摩耗による隙間が生じ、潤滑油等の液体が洩
れ出すという問題点がある。本発明は、このような問題
点の解決をはかろうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し、本
発明は、固定ハウジングにより軸受を介して回転軸を回
転可能に支持する回転軸支持装置において、上記回転軸
側の突出円板部と、同突出円板部のシール接触面に機械
的に摺接して上記軸受の軸受室内の潤滑油等の液体をシ
ールするための上記固定ハウジング側の円環形状のスラ
イダと、同スライダを上記突出円板部のシール接触面に
向かって一定圧力で押圧するばねと、上記固定ハウジン
グの内周側に配設されて上記のスライダと固定ハウジン
グとの間の隙間を液シールするためのOリングとをそな
え、同Oリングの接触点を上記のスライダと固定ハウジ
ングとの間の上記隙間の上記軸受室側の開口端部に近接
した位置となるように構成して課題解決手段としてい
る。
【0007】また、上記固定ハウジングの内周面にシー
ル支え筒を固設するとともに同シール支え筒に形成され
た内周溝に上記Oリングを嵌入し、同Oリングにより上
記のシール支え筒とスライダとの間の液シールが行なえ
るように構成して課題解決手段としている。
【0008】また、上記シール支え筒の内面上で、上記
のOリングとスライダとの接触点よりも外側に溝を形成
して課題解決手段としている。
【0009】また、上記固定ハウジングの内周面にシー
ル支え筒を固設するとともに上記スライダの外周面に上
記Oリングを嵌入可能な外周溝を形成し、同外周溝に上
記Oリングを嵌入し、同Oリングにより上記のシール支
え筒とスライダとの間の液シールが行なわれるように構
成して課題解決手段としている。
【0010】また、上記シール支え筒の上面上で、上記
のOリングと支え筒との接触点よりも外側に溝を形成し
て解決手段としている。
【0011】また、固定ハウジングにより軸受を介して
回転軸を回転可能に支持する回転軸支持装置において、
上記回転軸側の突出円板部と、同突出円板部のシール接
触面に機械的に摺接して上記軸受の軸受室内の潤滑油等
の液体をシールする上記固定ハウジング側の円環形状の
スライダと、同スライダを上記突出円板部のシール接触
面に向かって一定圧力で押圧するばねと、上記固定ハウ
ジングの内周側に配設されて上記のスライダと固定ハウ
ジングとの間の隙間を液シールするためのOリングとを
そなえ、上記固定ハウジングの内周面にシール支え筒を
固設するとともに、同シール支え筒に上記スライダの内
周側を包む筐体部を形成し、上記スライダの内周面に上
記Oリングを嵌入可能な内周溝を形成し、上記の筐体部
の外周面とスライダの内周面との液シールを行なうべく
上記内周溝に上記Oリングを嵌入し、同Oリングと上記
筐体部との接触点を、上記のスライダと筐体部との間の
隙間の下流側開口端部に近接した位置となるように構成
して課題解決手段としている。
【0012】また、固定ハウジングにより軸受を介して
回転軸を回転可能に支持する回転軸支持装置において、
上記回転軸側の突出円板部と、同突出円板部のシール接
触面に機械的に摺接して上記軸受の軸受室内の潤滑油等
の液体をシールする上記固定ハウジング側の円環形状の
スライダと、同スライダを上記突出円板部のシール接触
面に向かって一定圧力で押圧するばねと、上記固定ハウ
ジングの内周側に配設されて上記のスライダと固定ハウ
ジングとの間の隙間を液シールするためのOリングとを
そなえ、上記固定ハウジングの内周面にシール支え筒を
固設するとともに、同シール支え筒に上記スライダの内
周側を包む筐体部を形成し、同筐体部の外周面に上記O
リングを嵌入可能な外周溝を形成し、上記の筐体部の外
周面とスライダの内周面との液シールを行なうべく上記
外周溝に上記Oリングを嵌入して、同Oリングと上記ス
ライダとの接触点が、上記のスライダと筐体部との間の
隙間の下流側開口端部に近接した位置となるように構成
して課題解決手段としている。
【0013】そして、上述の本発明の回転軸支持装置に
おけるメカニカルシールでは、固定ハウジングとスライ
ダとの隙間は、Oリングによって固定ハウジングと回転
軸とで形成された空間(軸受室)内の潤滑油が洩れない
ようにシールされ、回転軸が回転すると、スライダはO
リングとの間の摩擦力により固定ハウジングに止められ
て回転しないが、Oリングに支えられて軸方向と軸線の
傾きは僅少であるが自由度を有している。スライダがば
ねの作用で、回転軸と一体になった突出円板部のシール
接触面としての回転平面に向かって押し付けられたと
き、スライダが有する上記の自由度により自動調心作用
が働き、スライダのシール接触部は突出円板部の回転平
面に隙間なくぴったりと圧接されて滑り、回転中に液シ
ールをすることができる。
【0014】Oリングと固定ハウジングの接触位置は、
スライダと固定ハウジング間の隙間の軸受室側の開口端
部に近接した位置にあり、回転軸の回転により生ずる潤
滑油等の液体の流れが、Oリングとスライダとの接触部
に常時流れるので、軸受やシール部における機械的な接
触等により生ずる摩耗粉、潤滑油の中のチリ、潤滑油の
成分の固化等による固形分がこの隙間に蓄積することが
無くなる。その結果、スライダが傾いたり軸方向に移動
し難くなったりしてメカニカルシールの接触面の自動調
心性が損なわれることがなくなり、またOリングも摩耗
しないので、潤滑油等の液体が洩れ出すという不具合も
なくなる。
【0015】また、固定ハウジングに固設されたシール
支え筒の筐体部をスライダの内周側まで包むように構成
し、スライダとシール支え筒との間の隙間をシールする
Oリングを、スライダの回転軸側の内周溝、又はシール
支え筒の溝に嵌め込み、Oリングとシール支え筒の接触
位置あるいはOリングとスライダとの接触位置を、スラ
イダとシール支え筒の隙間の下流側開口端部に近接した
位置とした構成のもの(請求項6,7のメカニカルシー
ル)では、軸受室からの距離が遠く、潤滑油の通路が狭
いため、潤滑油の中の摩耗粉、チリ等の固形分がOリン
グに到達する虞れが少なく、スライダのフレキシビリテ
ィが損なわれず、メカニカルシールの接触面の自動調心
性は維持され、Oリングも摩耗しないので、潤滑油等の
液体が洩れ出す不具合はない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明する。図1はその第1実施形態としての
回転軸支持装置におけるメカニカルシールの断面図、図
2は図1のものの改良例の断面図、図3は第2実施形態
としての回転軸支持装置におけるメカニカルシールの断
面図、図4は図3のものの改良例の断面図、図5は第3
実施形態としての回転軸支持装置におけるメカニカルシ
ールの断面図、図6は第4実施形態としての回転軸支持
装置におけるメカニカルシールの断面図である。なお、
図1〜6中図7と同じ符号はほぼ同一の部材を示してい
る。
【0017】まず、図1,2により第1実施形態を説明
する。この第1実施形態のものでは、スライダ6と固定
ハウジング1との間の液シールを行なうためのOリング
9が、スライダ6と固定ハウジング1の隙間の軸受室12
側開口端部付近に位置するように、固定ハウジングの内
周に固設されたシール支え筒18の内周溝に嵌め込まれて
いる(なお本装置は対称形であるので、中心線X−Xの
右半分のみを図1に示す。以下同様)。
【0018】すなわち、図1において、符号1はハウジ
ング、符号2は回転軸、符号3はハウジング1に取り付
けられ回転軸2を回転自在に軸方向を拘束して支える軸
受をそれぞれ示しており、また符号4は片面がシール接
触面4aとなっている回転円板で、ナット5によって軸
受3と共に回転軸2に突出するように締付けられてい
る。
【0019】なお回転軸2を加工して回転円板2を回転
軸2と一体成形してもよい。符号6は固定ハウジング1
側のスライダを示しており、シール接触部6aを有して
いる。シール接触面4aおよびシール接触部6aは、平
滑な仕上げ加工が施されている。符号7はスライダ6に
同一円周上等角配置された複数個の穴にそれぞれ付勢さ
れて収容された複数のばねを、また符号18は固定ハウジ
ング1に固設されたシール支え筒を示している。
【0020】さらに、スライダ6と固定ハウジング1の
隙間開口部付近に、固定ハウジング1に形成された内周
溝に嵌め込まれて、スライダ6と固定ハウジング1との
間を液シールするOリング9が取り付けられている。ハ
ウジング1と回転軸2によって形成される空間(軸受
室)12には、軸受3の潤滑用の潤滑油が封入されてい
る。符号10は固定ハウジング1とシール支え筒18との間
をシールする第2Oリングを、符号11は回転軸2と座板
4およびナット5とをシールする第3Oリングをそれぞ
れ示している。また符号3aは軸受3のインナ・レース
を示している。
【0021】上述の構成において、スライダ6とシール
支え筒18とは、Oリング9によって空間(軸受室)12内
の潤滑油が洩れないようにシールされ、回転軸が回転す
ると、スライダ6はOリング9との間の摩擦力によりハ
ウジング1に止められて回転せず、Oリング9によって
軸方向と軸線の傾きが僅少であるが自由度を有してい
る。スライダ6が付勢されたばね7によって回転側のシ
ール接触面4aに対し押し付けられるとき、スライダ6
には上記自由度による自動調心作用が働き、スライダ6
のシール接触部6aは回転側のシール接触面4aに隙間
なくぴったりと圧接して滑り、装置回転中の液シールを
することができる。Oリング9は同時に、回転に伴って
生じる可能性のあるスライダ6の振動に対する制振作用
も有している。
【0022】回転軸2と回転円板4とは、第3Oリング
11によってシールされ、ハウジング1とシール支え筒18
とは第2Oリング10によってシールされている。Oリン
グ9と固定ハウジング1との接触位置は、符号Eで示し
たように、スライダ6と固定ハウジング1(シール支え
筒18)との隙間の軸受室12側開口端部に近接した位置に
あり、回転軸2の回転により生じる潤滑油等の液体の流
れが、Oリング9とスライダ6との接触部に常時流れる
ので、軸受やシール部における機械的な接触等により生
ずる摩耗粉、潤滑油の中のチリ、潤滑油の成分の固化等
による固形分がこの隙間に蓄積することが無く、従って
スライダ6が傾いたり、軸方向に移動し難くなったりし
て、このメカニカルシールの接触面の自動調心性が損な
われることなく、またOリング9も摩耗しないので、潤
滑油等の液体が洩れ出す不具合はない。
【0023】図2に示した改良例では、シール支え筒18
の内面上で、スライダ6とOリング9との接触点の外側
部に溝50が形成されていて、固形物を溝50にためてスラ
イダ6とOリング9との間に固形物がさらにたまりにく
いようになっている。なおこの効果は、回転軸2が縦軸
の場合特に顕著である。
【0024】次に、図3、4により第2実施形態を説明
する。図3に示したものが、図1のものと異なる点は、
スライダ16と固定ハウジング1に固設されたシール支え
筒18との間をシールするOリング9が、スライダ16の外
周面に形成された外周溝に嵌め込まれている構成であ
り、その他の構成は図1のものと全く同じである。図3
中の符号16aはスライダ16のシール接触部を示す。
【0025】この図3のものにおいても、Oリング9は
スライダ16と固定ハウジング1(シール支え筒19)との
隙間の軸受室12側の開口端部ぎりぎりの位置に置かれて
いて、図1の構成のものと同様に、潤滑油等の液体の流
れが、Oリング9とシール支え筒19との接触部に常時流
れ、これにより潤滑油の中の摩耗粉、チリ等の固形分が
Oリング9付近に堆積する虞れがなくなり、スライダ16
のフレキシビリティが損なわれず、メカニカルシール部
の接触面の自動調心性は維持され、またOリング9も摩
耗しないので、潤滑油等の液体が洩れ出す不具合をなく
すことができる。
【0026】図4に示した改良例では、シール支え筒19
の内面上で、シール支え筒19とOリング9との接触点の
外側部に溝50が形成されていて、固形物をこの溝50にた
めることにより、シール支え筒19とOリング9との間に
固形物をさらにたまり難くしている。この効果は、回転
軸が縦軸の場合特に顕著である。
【0027】さらに、図5により第3実施形態を説明す
る。図5に示したメカニカルシールでは、固定ハウジン
グ1に固設しているシール支え筒22にスライダ21の内周
側まで包む形状の筐体部22aが形成され、スライダ21と
シール支え筒22との隙間をシールするOリング9を、ス
ライダ21の内周面に形成された内周溝に嵌め込むととも
に、Oリング9とシール支え筒22の接触位置を、スライ
ダ21とシール支え筒22との隙間の上側開口部、すなわち
隙間の下流端部に近接した位置に来るように構成されて
いる。なおこの図5のものは、Oリング9の取り付け位
置が変わったほかは図1のものとほぼ同様の構造であ
る。図5中の符号21aはスライダ21のシール接触部を示
す。
【0028】この図5に示したメカニカルシールは、O
リング9の設置位置が軸受室12から遠く、かつ狭い潤滑
油の通路を介して軸受室12に連通しているため、潤滑油
の中の摩耗粉、チリ等の固形分がほとんどOリング9に
到達する虞れがない。また、たとえ固形分がまぎれこん
できても遠心力によりシール支え筒の内面外側部より内
側には入ることなく、従ってOリングまで到達しない。
したがってスライダ21のフレキシビリティが損なわれる
おそれがなく、メカニカルシールの接触面の自動調心性
は維持され、Oリング9も摩耗しないので、潤滑油等の
液体が洩れ出す不具合はない。
【0029】図6により第4実施形態を説明する。図6
に示したメカニカルシールでは、固定ハウジング1の内
周面に固設されたシール支え筒26に、スライダ25の内周
側まで包む形状の筐体部26aが形成され、スライダ25と
シール支え筒26との隙間をシールするOリング9をシー
ル支え筒26の筐体部の26aの外周面に形成された外周溝
に嵌め込むとともに、Oリング9とスライダ25との接触
位置が、スライダ25とシール支え筒26との隙間の上側開
口部すなわち隙間の下流端部に近接した位置になるよう
に構成されている。この図6に示したメカニカルシール
は、図5に示したメカニカルシールにおけるOリング9
の嵌入溝を、スライダ25側からシール支え筒26側に変更
したものであり、その他の構造は図5のメカニカルシー
ルと全く同様である。また、その作用も図5のメカニカ
ルシールと同じである。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば次
のような効果ないし利点が得られる。 (1)メカニカルシールにおいて、Oリングとスライダ
との間の隙間を極力少なくすることにより、回転軸の回
転による潤滑油等の液体を、Oリングとスライダ、又は
Oリングと固定ハウジングとの接触部に常時流すことが
でき、チリ、摩耗粉等の堆積を防ぐことができる。 (2)上記(1)により、摩耗粉等が入らないので、ス
ライダの動きの柔軟性が失われぬようになり、Oリング
が摩耗することなく、メカニカルシールはその機能を維
持することができる。 (3)Oリングを内側(上記隙間の下流端部)に設けた
ものは、Oリングを潤滑油等の液体室(軸受室)から遠
い位置に配設できて、チリ、摩耗粉がOリングの近辺に
来ないようにすることができ、Oリングの柔軟性が損な
われず、Oリングが摩耗することなく、この構造のメカ
ニカルシールもその機能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのメカニカルシー
ル断面図。
【図2】同改良例の要部断面図。
【図3】同第2実施形態としてのメカニカルシールの要
部断面図。
【図4】同改良例の要部断面図。
【図5】同第3実施形態としてのメカニカルシールの要
部断面図。
【図6】同第4実施形態としてのメカニカルシールの要
部断面図。
【図7】従来のメカニカルシールの断面図。
【符号の説明】
1 固定ハウジング 2 回転軸 3 軸受 3a 軸受のインナ・レース 4 突出円板部としての回転円板 4a シール接触面 5 ナット 6,16,21,25 スライド 6a,16a,21a,25a シール接触部 7 ばね 9 Oリング 10 第2Oリング 11 第3Oリング 12 軸受室 18,19,22,26 シール支え筒 22a,26a 筐体部 50 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ハウジングにより軸受を介して回転
    軸を回転可能に支持する回転軸支持装置において、 上記回転軸側の突出円板部と、 同突出円板部のシール接触面に機械的に摺接して上記軸
    受の軸受室内の潤滑油等の液体をシールするための上記
    固定ハウジング側の円環形状のスライダと、 同スライダを上記突出円板部のシール接触面に向かって
    一定圧力で押圧するばねと、 上記固定ハウジングの内周側に配設されて上記のスライ
    ダと固定ハウジングとの間の隙間を液シールするための
    Oリングとをそなえ、 同Oリングの接触点が上記のスライダと固定ハウジング
    との間の上記隙間の上記軸受室側の開口端部に近接した
    位置となるように構成されていることを特徴とする、回
    転軸支持装置におけるメカニカルシール。
  2. 【請求項2】 上記固定ハウジングの内周面にシール支
    え筒が固設されるとともに同シール支え筒に形成された
    内周溝に上記Oリングが嵌入されて同Oリングにより上
    記のシール支え筒とスライダとの間の液シールが行なえ
    るように構成されていることを特徴とする、請求項1に
    記載の回転軸支持装置におけるメカニカルシール。
  3. 【請求項3】 上記シール支え筒の内面上で、上記のO
    リングとスライダとの接触点よりも外側に溝が形成され
    ていることを特徴とする、請求項2に記載の回転軸支持
    装置におけるメカニカルシール。
  4. 【請求項4】 上記固定ハウジングの内周面にシール支
    え筒が固設されるとともに上記スライダの外周面に上記
    Oリングを嵌入可能な外周溝が形成され、 同外周溝に上記Oリングが嵌入されて同Oリングにより
    上記のシール支え筒とスライダとの間の液シールが行な
    われるように構成されていることを特徴とする、請求項
    1に記載の回転軸支持装置におけるメカニカルシール。
  5. 【請求項5】 上記シール支え筒の上面上で、上記のO
    リングとシール支え筒との接触点よりも外側に溝が形成
    されていることを特徴とする、請求項4に記載の回転軸
    支持装置におけるメカニカルシール。
  6. 【請求項6】 固定ハウジングにより軸受を介して回転
    軸を回転可能に支持する回転軸支持装置において、 上記回転軸側の突出円板部と、 同突出円板部のシール接触面に機械的に摺接して上記軸
    受の軸受室内の潤滑油等の液体をシールするための上記
    固定ハウジング側の円環形状のスライダと、 同スライダを上記突出円板部のシール接触面に向かって
    一定圧力で押圧するばねと、 上記固定ハウジングの内周側に配設されて上記のスライ
    ダと固定ハウジングとの間の隙間を液シールするための
    Oリングとをそなえ、 上記固定ハウジングの内周面にシール支え筒が固設され
    るとともに、同シール支え筒に上記スライダの内周側を
    包む筐体部が形成され、 上記スライダの内周面に上記Oリングを嵌入可能な内周
    溝が形成され、 上記の筐体部の外周面とスライダの内周面との液シール
    を行なうべく上記内周溝に上記Oリングが嵌入され、 同Oリングと上記筐体部との接触点が、上記のスライダ
    と筐体部との間の隙間の下流側開口端部に近接した位置
    となるように構成されていることを特徴とする、回転軸
    支持装置におけるメカニカルシール。
  7. 【請求項7】 固定ハウジングにより軸受を介して回転
    軸を回転可能に支持する回転軸支持装置において、 上記回転軸側の突出円板部と、 同突出円板部のシール接触面に機械的に摺接して上記軸
    受の軸受室内の潤滑油等の液体をシールするための上記
    固定ハウジング側の円環形状のスライダと、 同スライダを上記突出円板部のシール接触面に向かって
    一定圧力で押圧するばねと、 上記固定ハウジングの内周側に配設されて上記のスライ
    ダと固定ハウジングとの間の隙間を液シールするための
    Oリングとをそなえ、 上記固定ハウジングの内周面にシール支え筒が固設され
    るとともに、同シール支え筒に上記スライダの内周側を
    包む筐体部が形成され、 同筐体部の外周面に上記Oリングを嵌入可能な外周溝が
    形成され、 上記の筐体部の外周面とスライダの内周面との液シール
    を行なうべく上記外周溝に上記Oリングが嵌入され、 同Oリングと上記スライダとの接触点が、上記のスライ
    ダと筐体部との間の隙間の下流側開口端部に近接した位
    置となるように構成されていることを特徴とする、回転
    軸支持装置におけるメカニカルシール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112088249A (zh) * 2018-05-07 2020-12-15 利勃海尔比伯拉赫零部件有限公司 用于调节大型滚动轴承的致动驱动器
CN112088249B (zh) * 2018-05-07 2023-11-03 利勃海尔比伯拉赫零部件有限公司 用于调节大型滚动轴承的致动驱动器

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