JPH09258785A - 情報処理方法および情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法および情報処理装置

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JPH09258785A
JPH09258785A JP8065923A JP6592396A JPH09258785A JP H09258785 A JPH09258785 A JP H09258785A JP 8065923 A JP8065923 A JP 8065923A JP 6592396 A JP6592396 A JP 6592396A JP H09258785 A JPH09258785 A JP H09258785A
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JP
Japan
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user
mail
dictionary
electronic mail
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP8065923A
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English (en)
Inventor
Naoto Iwahashi
直人 岩橋
Satoshi Miyazaki
敏 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8065923A priority Critical patent/JPH09258785A/ja
Publication of JPH09258785A publication Critical patent/JPH09258785A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールを、正確な読みの合成音で読み上
げる。 【解決手段】 ユーザBのコンピュータ4より送信され
てくる、ユーザA宛の電子メールは、ホストコンピュー
タ3において受信される。ホストコンピュータ3は、全
ユーザに共通の辞書の他、少なくとも語句の読みが登録
されたユーザB専用のユーザ辞書を有しており、ユーザ
Aが電話機5により自身宛の電子メールを要求すると、
ホストコンピュータ3では、ユーザBからのユーザA宛
の電子メールに記述されたメッセージが、全ユーザに共
通の辞書と、ユーザB専用のユーザ辞書とに基づいて言
語解析され、その解析結果に対応した合成音が生成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理方法およ
び情報処理装置に関する。特に、例えば電子メールなど
に記述されたメッセージを、合成音で、正確に読み上げ
ることができるようにする情報処理方法および情報処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、インターネットが急速に普及
し、メッセージのやりとりを電子メール(E-mail)で行
うことが多くなってきた。電子メールは、相手が不在か
どうかに拘らず送信することができ、また、相手方から
すれば、送信されてきた電子メールは、いつでも見るこ
とができるので、電話のように、自身または相手方のい
ずれかが不在であるために連絡をとることができないと
いったようなことがない。
【0003】しかしながら、電子メールを見るには、コ
ンピュータなどの端末が必要であり、従って、例えば外
出先から自身宛の電子メールを確認することは困難であ
った。
【0004】そこで、いわゆるパソコン(パーソナルコ
ンピュータ)通信サービスを提供しているNIFTY−
Serve(商標)などでは、電子メールの合成音によ
る読み上げサービス(以下、適宜、音声化サービスとい
う)が行われている。このサービスによれば、ユーザ
が、電話機によって、センタ局にアクセスすると、自身
宛の電子メールが合成音により読み上げられるようにな
されており、これにより、ユーザは、コンピュータがな
くても、電子メールを確認することができるようになさ
れている。
【0005】即ち、図13は、以上のような音声化サー
ビスを提供するパソコン通信システムの一例の構成を示
している。ユーザAは、コンピュータ1を有し、例えば
PSTN(Public Switched Telephone Network)やI
SDN(Integrated ServiceDigital Network)などの
公衆網2、あるいは図示せぬ専用線を介して、パソコン
通信サービスを提供するセンタ局のホストコンピュータ
63に接続されている。
【0006】なお、図13においては、コンピュータ1
のユーザA以外のユーザのコンピュータとして、ユーザ
Bが有するコンピュータ4が、公衆網2を介してホスト
コンピュータ63と接続されているが、その他のユーザ
のコンピュータも同様にして、ホストコンピュータ63
に接続されている。
【0007】ホストコンピュータ63は、いわゆる電子
メールや、電子掲示板(フォーラム)、電子会議室、チ
ャット(リアルタイム電子会議室)その他のパソコン通
信サービスを提供する他、上述したような音声化サービ
スも提供するようになされている。
【0008】即ち、例えば、いま、ユーザAがコンピュ
ータ1の他、電話機(携帯電話機)5も有しているとす
ると、ユーザAは、コンピュータ1の他、電話機5によ
っても公衆網2を介して、ホストコンピュータ63にア
クセスすることができるようになされており、これによ
り、ユーザAは、電話機5のプッシュボタン5Aを操作
して、ホストコンピュータ63に所定のコマンドを与
え、ユーザA宛に送信されてきた電子メールを、合成音
で聴くことができるようになされている。
【0009】具体的には、例えば、ユーザBが、パソコ
ン通信を行うためのソフトウェアである通信用アプリケ
ーション4Aによってホストコンピュータ63にアクセ
スし、ユーザA宛の電子メールを送信すると、その電子
メールは、公衆網2を介して、ホストコンピュータ63
で受信されて記憶される。
【0010】このように、電子メールの差出人であるユ
ーザBは、その電子メールが合成音で読み上げられるか
どうかに拘らず、電子メールを送信することができる。
【0011】その後、ユーザAが、コンピュータ1を操
作して、通信用アプリケーション1Aを起動することに
より、公衆網2を介して、ホストコンピュータ63にア
クセスし、自身宛の電子メールを要求すると、ホストコ
ンピュータ63は、ユーザA宛の電子メールを、公衆網
2を介して、コンピュータ1に送信する。コンピュータ
1では、ホストコンピュータ63からの電子メールが受
信され、例えば、図示せぬディスプレイに表示される。
これにより、ユーザAは、自身宛の電子メールを見る
(読む)ことができる。
【0012】また、ユーザAが、例えば外出先その他な
どにおいて、電話機5のプッシュボタン5Aを操作し、
音声化サービス専用の電話番号をダイヤルすることによ
り、公衆網2を介して、ホストコンピュータ63にアク
セスすると、ホストコンピュータ63は、電話機5との
間の通信リンクを確立する。そして、ユーザAが、自身
宛の電子メールを要求するコマンドを、プッシュボタン
5Aを操作することにより入力すると、その操作に対応
したプッシュボタン信号(プッシュトーン信号)(ある
いは、ダイヤルパルス)が、電話機5から、公衆網2を
介してホストコンピュータ63に送信される。
【0013】ホストコンピュータ63では、電話機5か
らプッシュボタン信号を受信すると、そのプッシュボタ
ン信号が解析(解読)される。そして、プッシュボタン
信号が、ユーザA宛の電子メールを要求するものである
場合、ホストコンピュータ63は、ユーザA宛の電子メ
ール(例えば、上述したようにしてユーザBから送信さ
れてきた電子メール)を、音声合成処理することにより
合成音とし、公衆網2を介して、電話機5に送信する。
これにより、電話機5のスピーカ5Bからは、電子メー
ルを読み上げた合成音が出力される。
【0014】従って、ユーザAは、外出先などから、電
話機5によって自身宛の電子メールを確認することがで
きる。
【0015】図14は、図13のホストコンピュータ6
3の構成例を示している。通信部15は、公衆網2を介
して、コンピュータ1および4や、電話機5などと通信
を行うために必要な通信制御を行うようになされてい
る。メール記憶部22は、ホストコンピュータ63を有
するパソコン通信サービスの提供会社と契約したユーザ
宛に送信されてきた電子メールを記憶するようになされ
ている。なお、メール記憶部22には、パソコン通信サ
ービスの提供会社と契約したユーザ宛の電子メールを記
憶する記憶領域が、各ユーザごとに設けられており(こ
のようにユーザごとに設けられた記憶領域を、以下、適
宜、メールボックスという)、各ユーザ宛の電子メール
は、コマンド処理部23の制御の下、そのユーザのメー
ルボックスに記憶されるようになされている。
【0016】コマンド処理部23は、コンピュータ1,
4からの要求や、電話機5から送信されてくるプッシュ
ボタン信号を解析し、その解析結果に対応した処理を行
うようになされている。即ち、コマンド処理部23は、
例えばユーザBのコンピュータ4などから送信されてき
た電子メールを、メール記憶部22に供給して記憶させ
る。また、コマンド処理部23は、例えばユーザAのコ
ンピュータ1からの要求に応じて、ユーザA宛の電子メ
ールを、ユーザAのメールボックス(メール記憶部2
2)から読み出し、通信部15を制御することにより、
コンピュータ1に送信させる。さらに、コマンド処理部
23は、例えばユーザAの電話機5からの要求に応じ
て、ユーザAのメールボックスから読み出した電子メー
ルを、後述するテキスト音声合成装置74に供給し、そ
の電子メールに記述されたメッセージに対応する合成音
を生成させて、電話機5に送信する。
【0017】テキスト音声合成装置74は、日本語辞書
32、言語処理部33、音声合成部34、および音声出
力部35で構成されており、音声合成すべき、例えば日
本語の漢字仮名混じり文(入力文)が入力されると、そ
の入力文に対応する合成音を生成するようになされてい
る。
【0018】即ち、日本語辞書32には、種々の漢字の
見出し(語句)が、その読み、品詞、およびアクセント
などと対応付けられて記憶されている。言語処理部33
は、日本語辞書32を参照して、入力文を言語解析(言
語処理)するようになされている。音声合成部34は、
言語処理部33の言語解析結果に対応して合成音を生成
するようになされている。音声出力部5は、例えばD/
A変換器およびアンプなどを内蔵しており、音声合成部
34より出力される合成音(音声データ)をD/A変換
し、さらに、そのレベルを適正に調整して、コマンド処
理部23に供給するようになされている。
【0019】以上のように構成されるホストコンピュー
タ63においては、例えばユーザBのコンピュータ4か
ら、公衆網2を介して、ユーザA宛に電子メールが送信
されてくると、その電子メールは、通信部15で受信さ
れ、コマンド処理部23の制御の下、メール記憶部22
に転送され、ユーザAのメールボックスに記憶される。
【0020】その後、ユーザAが、コンピュータ1を操
作することにより、公衆網2を介して、ホストコンピュ
ータ63にアクセスし、自身宛の電子メールを要求する
と、その要求(以下、適宜、電子メール要求という)
は、通信部15で受信される。コマンド処理部23は、
通信部15で受信された電子メール要求を認識(解読)
し、これに対応して、そのユーザA用のメールボックス
(メール記憶部22)から電子メールを読み出し、通信
部15に送信させる。これにより、電子メールは、通信
部15から、公衆網2を介して、コンピュータ1に送信
され、ユーザAは、自身宛の電子メールを見ることがで
きる。
【0021】また、ユーザAが、電話機5によって、公
衆網2を介して、ホストコンピュータ63にアクセス
し、自身宛の電子メールを要求するように、プッシュボ
タン5Aを操作すると、その操作に対応するプッシュボ
タン信号は、電話機5からホストコンピュータ63に送
信され、通信部15において受信される。コマンド処理
部23では、通信部15で受信されたプッシュボタン信
号が解読され、その解読結果に対応して、ユーザA宛の
電子メールが、ユーザA用のメールボックスから読み出
され、テキスト音声合成装置74に転送される。
【0022】テキスト音声合成装置74では、コマンド
処理部23からの電子メールが、言語処理部33に供給
される。言語処理部33では、日本語辞書32を参照す
ることにより、電子メールに記述されたメッセージ中の
各語句に対して、漢字の読みが付される。さらに、言語
処理部33では、入力文の統語構造が解析され、その解
析結果に基づいて、音韻を表す音韻情報(読みに、例え
ば無声化その他を表す情報を付加したもの)と、アクセ
ントを表すアクセント情報とが付加される。
【0023】なお、言語処理部33では、まず最初に、
電子メールの中の、例えばヘッダの部分や、語句を強調
するために用いられる強調記号(例えば、メッセージ
「今日、*ミーティング*を行います。」の中の「*」
印など)、差出人の感情を表す、いわゆるフェイスマー
ク(例えば、(^^)などのマーク)などの感情記号そ
の他の合成音とするのに適当でない部分は、あらかじめ
除去されるようになされており、その除去の結果残った
部分に対してのみ、上述したような言語解析が行われる
ようになされている。電子メールのヘッダや、強調記
号、感情記号などが合成音とされると、その合成音の意
味内容が不明になることがあり、従って、この場合、そ
のようなことを防止することができる。
【0024】言語処理部33において、電子メールに記
述されたメッセージに対し、音韻情報およびアクセント
情報が付されると、即ち、メッセージが、音韻情報にア
クセント情報が付されたアクセント付き音韻情報に変換
されると、それは、音声合成部34に出力される。音声
合成部34では、アクセント付き音韻情報(アクセント
情報および音韻情報)に基づいて、韻律制御が行われな
がら、メッセージに対応する合成音が生成される。
【0025】即ち、音声合成部34では、例えば音韻情
報に対応する音素片データが、アクセント情報その他に
基づいて、強調や、抑揚、ポーズなどのメッセージの文
脈に即した韻律制御を行いながら接続される。
【0026】具体的には、音声合成部34では、アクセ
ント情報その他に基づいて、合成音に適当な抑揚や強調
部分、ポーズを付加するための韻律情報が生成され、音
素片データが、韻律情報に基づいて接続される。即ち、
韻律情報に、例えばメッセージのピッチパターンや、メ
ッセージを構成する各音韻の継続時間、各音韻のパワー
などが含まれているときは、まず、ピッチパターンに基
づいて、音素片データを接続する間隔が調整され(音素
片データのピッチ周期が調整され)、また、音韻の継続
時間に基づいて、その音韻に対応する音素片データを繰
り返し接続する回数が制御される。さらに、音韻のパワ
ーに基づいて、その音韻に対応する音素片データの振幅
が制御される。
【0027】以上のようにして音素片データを、韻律情
報に基づいて接続して得られた音声波形は、音声出力部
35に供給される。音声出力部35では、音声合成部3
4からの音声データがD/A変換され、さらに、そのレ
ベルが適正に調整されて、コマンド処理部23に供給さ
れる。
【0028】コマンド処理部23は、テキスト音声合成
装置74(音声出力部35)から合成音を受信すると、
それを、通信部15に供給する。通信部15では、コマ
ンド処理部23からの合成音が、公衆網2を介して、電
話機5に送信される。その結果、電話機5のスピーカ5
Bからは、ユーザA宛の電子メールの内容を読み上げた
合成音が出力され、これにより、ユーザAは、電話機5
によって自身宛の電子メールを確認することができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な、従来のパソコン通信システムにおいて、電子メール
に記述されたメッセージを音声合成処理する場合、言語
処理部33では、そのメッセージを言語解析するのに、
すべてのユーザに共通に、日本語辞書32が用いられる
ようになされていた。
【0030】従って、例えば差出人に特有の造語や新
語、あるいは珍しい人名や地名などの、全ユーザに共通
に使用される日本語辞書32には、通常登録されていな
い語句がメッセージ中に存在する場合には、読みやアク
セントが不正確な合成音が得られる課題があった。
【0031】電子メールによるコミュニケーションにお
いては、人名や地名などの固有名詞は重要な意義を有す
る場合が多く、このようなものを正確に読み上げること
ができないのは好ましくない。
【0032】そこで、日本語辞書32には、通常は登録
されない、上述したような各ユーザに特有の語句(以
下、適宜、特有語という)を、日本語辞書32に登録す
るようにする方法がある。しかしながら、この場合、通
常は、1つのファイルとされる日本語辞書32を記憶し
ておく記憶媒体として、莫大な記憶容量を有するものが
必要となる課題があった。
【0033】さらに、特有語の登録を、パソコン通信サ
ービスの提供会社で行うようにした場合には、その登録
に要する労力が莫大なものとなる課題があった。
【0034】そこで、特有語の登録に要する労力を軽減
する方法として、各ユーザに、日本語辞書32にアクセ
スしてもらい、各ユーザの特有語を登録してもらう方法
があるが、この場合、異なるユーザによって、同一の語
句(特有語)が、異なる読みで、重複して登録される場
合に対処するのが困難であった。
【0035】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、例えば電子メールなどに記述されたメッ
セージを、容易に、合成音で正確に読み上げることがで
きるようにするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報処
理方法は、所定のユーザの端末から送信されてきたメッ
セージを音声合成処理するときに、少なくとも語句の読
みが登録された、そのユーザ専用のユーザ辞書に基づい
て、メッセージを言語解析することを特徴とする。
【0037】請求項7に記載の情報処理装置は、少なく
とも語句の読みが登録された、各ユーザ専用のユーザ辞
書を記憶するユーザ辞書記憶手段と、所定のユーザの端
末から送信されてきたメッセージを、そのユーザ専用の
ユーザ辞書に基づいて言語解析する言語解析手段と備え
ることを特徴とする。
【0038】請求項1に記載の情報処理方法において
は、所定のユーザの端末から送信されてきたメッセージ
を音声合成処理するときに、少なくとも語句の読みが登
録された、そのユーザ専用のユーザ辞書に基づいて、メ
ッセージを言語解析するようになされている。
【0039】請求項7に記載の情報処理装置は、ユーザ
辞書記憶手段は、少なくとも語句の読みが登録された、
各ユーザ専用のユーザ辞書を記憶するようになされてお
り、言語解析手段は、所定のユーザの端末から送信され
てきたメッセージを、そのユーザ専用のユーザ辞書に基
づいて言語解析するようになされている。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したパソコ
ン通信システムの一実施例の構成を示している。なお、
図中、図13における場合と対応する部分については、
同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜
省略する。即ち、このパソコン通信システムは、ホスト
コンピュータ63に代えて、ホストコンピュータ3が設
けられている他は、図13のパソコン通信システムと同
様に構成されている。
【0041】図2は、図1のホストコンピュータ3の構
成例を示している。ROM(Read Only Memry)11
は、システムプログラムを記憶しており、CPU(Cent
ral Processor Unit)12は、このROM11に記憶さ
れているシステムプログラムや、RAM(Random Acces
s Memory)13に展開されたプログラム(アプリケーシ
ョンプログラム)にしたがって、各種の処理を実行する
ようになされている。RAM13は、CPU12が各種
の処理を実行する上において必要なプログラムやデータ
などを適宜記憶するようになされている。
【0042】ハードディスク14は、所定のアプリケー
ションプログラムや、CPU12の動作上必要なデータ
の他、パソコン通信サービスの提供会社と契約したユー
ザ宛に送信されてきた電子メールを記憶するようになさ
れている。
【0043】通信部15は、他の装置との通信を行うた
めの必要な通信制御を行うようになされている。テキス
ト音声合成装置24については後述する。
【0044】図3は、電子メールを送受信し、また、音
声化サービスを提供するホストコンピュータ3を機能的
に表したブロック図である。なお、図中、図14におけ
る場合と対応する部分については、同一の符号を付して
あり、以下では、その説明は適宜省略する。即ち、この
ホストコンピュータ3は、テキスト音声合成装置74に
代えて、テキスト音声合成装置24が設けられ、さら
に、メール判定部21が新たに設けられている他は、図
14のホストコンピュータ63と基本的に同様に構成さ
れている。
【0045】メール判定部21は、通信部15で受信さ
れた電子メールが、後述するメンテナンスメールか、ま
たはメンテナンスメール以外のもの(以下、適宜、通常
の電子メールという)かを判定するようになされてお
り、電子メールが、通常の電子メールの場合、その旨
を、コマンド処理部23に供給するようになされてい
る。
【0046】テキスト音声合成装置24は、ユーザ辞書
記憶部31が新たに設けられている他は、図14のテキ
スト音声合成装置74と同様に構成されている。ユーザ
辞書記憶部31(ユーザ辞書記憶手段)は、各ユーザ専
用のユーザ辞書を記憶するようになされている。各ユー
ザ専用のユーザ辞書には、各ユーザが使用する特有語
が、例えばその読み、アクセント、および品詞とともに
登録されている。
【0047】ここで、図4に、ユーザ辞書の構成例を示
す。この実施例においては、ユーザ辞書の最も左欄に、
特有語(語句)(の見出し)が記述されており、その右
隣には、特有語の品詞が記述されている。さらに、ユー
ザ辞書の最も右欄には、特有語の音韻情報が、アクセン
ト情報が付加された形、即ち、アクセント付き音韻情報
の形で記述されている。
【0048】なお、アクセント付き音韻情報において、
音韻情報は、基本的に、アルファベットの小文字で表し
てある。さらに、アクセント付き音韻情報において、
「-」は長音を表し、「N」は撥音を表す。また、「'」
は、アクセント情報(アクセントのある位置)を表す。
【0049】さらに、品詞の欄については、基本的に
は、語句(特有語)が、名詞(固有名詞)や、動詞、形
容詞などである旨が記述されるが、図4の実施例では、
品詞が固有名詞である場合には、その固有名詞が、例え
ば人名や地名などの、どのようなものを表すかが記述さ
れるようになされている。
【0050】ユーザ辞書記憶部31には、以上のような
ユーザ専用のユーザ辞書が、パソコン通信サービスの提
供会社と契約を結んだ各ユーザごとに記憶されている。
【0051】なお、メール判定部21およびコマンド処
理部23は、図2のCPU11に、メール記憶部22
は、図2のハードディスク14に、それぞれ相当する。
【0052】以上のように構成されるホストコンピュー
タ3においては、例えばユーザBのコンピュータ4か
ら、公衆網2を介して、ユーザA宛に電子メールが送信
されてくると、その電子メールは、通信部15で受信さ
れる。通信部15で電子メールが受信されると、メール
判定部21は、その電子メールが、メンテナンスメール
であるかどうかを判定し、メンテナンスメールでないと
判定した場合、即ち、通信部15で受信された電子メー
ルが、通常の電子メールである場合、その旨を、コマン
ド処理部23に出力する。
【0053】コマンド処理部23は、メール判定部21
より、通信部15で受信された電子メールが通常の電子
メールである旨を受信すると、その通常の電子メール
を、メール記憶部22に転送して記憶させる。即ち、こ
の場合、ユーザBからの電子メールは、ユーザA宛のも
のであるから、この電子メールは、メール記憶部22に
設けられたユーザAのメールボックスに記憶される。
【0054】その後、ユーザAが、コンピュータ1を操
作することにより、公衆網2を介して、ホストコンピュ
ータ3にアクセスし、自身宛の電子メールを要求した場
合においては、図14で説明した場合と同様に、コマン
ド処理部23によって、ユーザBから送信されてきたユ
ーザA宛の電子メールが、メール記憶部22から読み出
され、コンピュータ1に送信される。
【0055】また、ユーザAが、電話機5によって、公
衆網2を介して、ホストコンピュータ3にアクセスし、
自身宛の電子メールを要求するように、プッシュボタン
5Aを操作した場合においては、やはり、図14で説明
した場合と同様に、コマンド処理部23によって、ユー
ザBから送信されてきたユーザA宛の電子メールが、メ
ール記憶部22から読み出され、テキスト音声合成装置
24に転送される。
【0056】テキスト音声合成装置24では、コマンド
処理部23からの電子メールが、言語処理部33(言語
解析手段)に供給される。言語処理部33は、電子メー
ルを受信すると、その電子メールの差出人であるユーザ
B専用のユーザ辞書を、ユーザ辞書記憶部31から検索
する。そして、言語処理部33では、日本語辞書32の
他、ユーザB専用のユーザ辞書も参照して、電子メール
に記述されたメッセージ中の各語句に対して、漢字の読
みが付される。さらに、言語処理部33では、入力文の
統語構造が解析され、その解析結果に基づいて、音韻情
報よびアクセント情報、即ちアクセント付き音韻情報が
生成される。
【0057】即ち、いま、ユーザBから送信されてきた
ユーザA宛の電子メールに記述されたメッセージが、例
えば「敏さん、お久しぶりです。」であったとし、「敏
さん」は、「サトシサン」と読む人名であるとする。さ
らに、日本語辞書32には、漢字「敏」について、読み
「ビン」しか登録されておらず、ユーザB専用のユーザ
辞書は、図4に示したものであるとする。
【0058】この場合、言語処理部33において、ユー
ザB専用のユーザ辞書を参照せずに、日本語辞書32だ
けを参照して、ユーザA宛の電子メールを言語解析した
とすると、日本語辞書32には、漢字「敏」について、
読み「ビン」しか登録されていないから、言語解析の結
果得られるアクセント付き音韻情報(音韻情報およびア
クセント情報)は、「biNsaN, ohisashiburide'su」と
なり、本来、「sa'toshi」というアクセント付き音韻情
報に変換されるべき漢字「敏」が、「biN」に変換さ
れ、コミュニケーションを図る上において重要な固有名
詞(ここでは、人名)が、誤った音韻情報に変換される
ことになる。
【0059】しかしながら、本実施例では、言語処理部
33において、日本語辞書32だけでなく、ユーザB専
用のユーザ辞書も参照して、言語解析が行われるので、
メッセージ「敏さん、お久しぶりです。」は、正確なア
クセント付き音韻情報「sa'toshisaN ohisashiburide's
u」に変換される。
【0060】即ち、言語処理部33では、メッセージ
「敏さん、お久しぶりです。」が言語解析(日本語解
析)され、例えば文脈や、前後の語句などから、漢字
「敏」が人名であると判断される。この場合、言語処理
部33は、品詞の欄が人名になっている語句「敏」のア
クセント付き音韻情報「sa'toshi」を、ユーザB専用の
ユーザ辞書(図4)から読み出し、漢字「敏」を、この
アクセント付き音韻情報「sa'toshi」に変換する。
【0061】さらに、言語処理部33では、メッセージ
の他の部分「さん、お久しぶりです。」については、従
来における場合(図14における場合)と同様に処理が
行われ、即ち、これにより、メッセージ「さん、お久し
ぶりです。」は、日本語辞書33を用いて、アクセント
付き音韻情報「saN, ohisashiburide'su」に変換され
る。
【0062】以上のようにして、メッセージ「敏さん、
お久しぶりです。」は、正確なアクセント付き音韻情報
「sa'toshisaN ohisashiburide'su」に変換される。
【0063】なお、上述の場合においては、メッセージ
中の語句の品詞と一致する品詞が、ユーザ辞書に登録さ
れているときに、その語句を、ユーザ辞書を用いて、ア
クセント付き音韻情報に変換するようにしたが、その
他、例えば、語句の品詞に拘らず、その語句と一致する
語句が、ユーザ辞書に登録されているときには、その語
句を、ユーザ辞書を用いて、アクセント付き音韻情報に
変換するようにしても良い。即ち、まず最初に、ユーザ
辞書を参照して、メッセージをアクセント付き音韻情報
に変換し、その後、日本語辞書32を参照して、残りの
メッセージをアクセント付き音韻情報に変換するように
しても良い。
【0064】以上のようにして得られたアクセント付き
音韻情報は、言語処理部33から音声合成部34に供給
され、以下、図14で説明したように合成音とされて、
電話機5に送信される。その結果、電話機5のスピーカ
5Bからは、ユーザA宛の電子メールの内容を正確に読
み上げた合成音「さとしさん、おひさしぶりです。」が
出力される。
【0065】以上のように、ユーザBが使用する特有語
を、ユーザB専用のユーザ辞書に登録しておくようにし
たので、ユーザBから送信されてきた電子メールを、容
易に、正確な読み、アクセントの合成音とすることがで
きる。
【0066】また、ユーザ辞書は、各ユーザごとに用意
されるので、1つのユーザ辞書が莫大な大きさになるこ
とはなく、従って、ホストコンピュータ3では、契約し
たユーザ数が増加し、1つの記憶媒体に、すべてのユー
ザについてのユーザ辞書を記憶させておくことができな
くなった場合には、記憶媒体(記録媒体)を追加し、そ
の記憶媒体に、ユーザ辞書を記憶させるようにすること
ができる。
【0067】次に、ユーザ専用のユーザ辞書の作成を、
パソコン通信サービスの提供会社で行うようにした場合
には、前述したように、その作業に要する労力が莫大な
ものとなる。そこで、ホストコンピュータ3において
は、ユーザ辞書に対する語句(単語)の登録や、削除な
どの、ユーザ辞書の変更は、各ユーザによって行うこと
ができるようになされている。
【0068】即ち、例えば、ユーザB専用のユーザ辞書
の変更は、ユーザBが、コンピュータ4を操作すること
により、ユーザ辞書を変更するための電子メールである
メンテナンスメールを、ホストコンピュータ3に送信す
ることで行うことができるようになされている。
【0069】図5は、メンテナンスメールにしたがっ
て、ユーザ辞書の変更その他のユーザ辞書に対する処理
(以下、適宜、メンテナンス処理という)を行うホスト
コンピュータ3を機能的に表したブロック図である。な
お、通信部15、メール判定部21、およびユーザ辞書
記憶部31は、図3に示したものと同一のものである。
【0070】メンテナンス情報処理部41は、メール判
定部21の出力にしたがって、メンテナンス処理を行う
ようになされている。即ち、メール判定部21は、上述
したように、通信部15で受信された電子メールが、メ
ンテナンスメールか、または通常の電子メールかを判定
し、電子メールが通常の電子メールの場合には、その旨
を、コマンド処理部23に供給するようになされている
が、電子メールがメンテナンスメールの場合には、その
メンテナンスメールを、メンテナンス情報処理部41に
出力するようになされており、メンテナンス情報処理部
41は、そのメンテナンスメールにしたがって、ユーザ
辞書記憶部31に記憶されているユーザ辞書を変更し、
また、辞書一覧メール作成部42やメンテナンス処理完
了通知メール作成部43を制御するようになされてい
る。
【0071】辞書一覧メール作成部42は、メンテナン
ス情報処理部41の制御の下、ユーザ辞書記憶部31に
記憶されたユーザ辞書の登録内容を記述した電子メール
(以下、適宜、辞書一覧メールという)を作成するよう
になされている。メンテナンス処理完了通知メール作成
部43は、メンテナンス情報処理部41によって行われ
たユーザ辞書の変更の内容を記述した電子メール(以
下、適宜、メンテナンス処理完了通知メールという)を
作成するようになされている。
【0072】なお、メンテナンス情報処理部41、辞書
一覧メール作成部42、およびメンテナンス処理完了通
知メール作成部43は、いずれも図2のCPU12に対
応する。
【0073】次に、ユーザBが、ユーザB専用のユーザ
辞書に対して、メンテナンス処理を行う場合を例に、図
5のホストコンピュータ3の動作について説明する。こ
の場合、ユーザBは、通常の電子メールを送信するのと
同様にして、例えば図6に示すようなメンテナンスメー
ルを、ホストコンピュータ3に送信する。
【0074】ここで、メンテナンスメールについて、図
6を参照して説明する。なお、図6(後述する図7乃至
図9においても同様)では、例えば、電子メール(メン
テナンスメール)のヘッダ(メールヘッダ)として、少
なくとも、その電子メールの宛先を記述する欄(同図に
おいて、To:以降の部分)、差出人を記述する欄(同図
において、From:以降の部分)、およびタイトルを記述
する部分(同図において、Subject:以降の部分)が設け
られ、そのメールヘッダに続いて、本文が記述されるも
のとしてある。また、電子メールの宛先および差出人
は、インターネットにおける電子メールアドレス(E-ma
ilアドレス)(IDとドメイン名からなる(ID)@
(ドメイン名)の形式でなるもの)で特定されるものと
してある。
【0075】ユーザBは、ユーザB専用のユーザ辞書に
語句を登録する場合、例えば図6(a)に示すようなメ
ンテナンスメールを作成する。即ち、宛先の欄には、例
えばホストコンピュータ3において、メンテナンス処理
用に設定された電子メールアドレス(ここでは、「main
tenance@***.***.sony.co.jp」とされている)を記述
し、差出人の欄には、例えばユーザBの電子メールアド
レス(ここでは、「miyazaki@***.***.sony.co.jp」と
されている)を記述する。さらに、タイトルの欄には、
例えばユーザ辞書に語句を登録するメンテナンス処理を
指令する登録コマンド(ここでは、「登録」とされてい
る)を記述する。
【0076】そして、本文の欄には、例えば、ユーザ辞
書に登録する語句、その品詞、およびそのアクセント付
き音韻情報を、コンマ「,」で区切って記述する。ユー
ザ辞書に登録する語句が複数ある場合には、例えば、語
句ごとに行を改めて記述を行う。
【0077】また、ユーザBは、ユーザB専用のユーザ
辞書から語句を削除する場合、例えば図6(b)に示す
ようなメンテナンスメールを作成する。即ち、宛先また
は差出人の欄には、例えば図6(a)における場合と同
様に、メンテナンス処理用に設定された電子メールアド
レスまたはユーザBの電子メールアドレスを、それぞれ
記述する。さらに、タイトルの欄には、例えばユーザ辞
書から語句を削除するメンテナンス処理を指令する削除
コマンド(ここでは、「削除」とされている)を記述す
る。
【0078】そして、本文の欄には、ユーザ辞書から削
除する語句、その品詞、およびそのアクセント付き音韻
情報を、例えば図6(a)における場合と同様に、コン
マ「,」で区切って記述する。ユーザ辞書から削除する
語句が複数ある場合には、やはり、語句ごとに行を改め
て記述を行う。
【0079】さらに、ユーザBは、ユーザB専用のユー
ザ辞書の登録内容の一覧を要求する場合、例えば図6
(c)に示すようなメンテナンスメールを作成する。即
ち、宛先または差出人の欄には、例えば図6(a)にお
ける場合と同様に、メンテナンス処理用に設定された電
子メールアドレスまたはユーザBの電子メールアドレス
を、それぞれ記述する。さらに、タイトルの欄には、例
えばユーザ辞書の登録内容の一覧を要求する一覧コマン
ド(ここでは、「一覧」とされている)を記述する。
【0080】なお、この場合、本文の欄には、何も記述
しない。
【0081】ユーザBは、希望するメンテナンス処理
(ユーザ辞書への登録処理、ユーザ辞書からの削除処
理、ユーザ辞書の登録内容の一覧を要求する処理)に応
じて、上述したようなメンテナンスメールとしての電子
メールを作成し、コンピュータ4からホストコンピュー
タ3に送信する。
【0082】コンピュータ4から電子メールが送信され
てくると、ホストコンピュータ3では、通信部15にお
いて、その電子メールが受信され、上述したように、そ
れが、メンテナンスメールであるかどうかが、メール判
定部21によって判定される。
【0083】ここで、メール判定部21において、この
判定は、電子メールの宛先の欄を参照することによって
行われる。即ち、電子メールの宛先の欄に、メンテナン
ス処理用に設定された電子メールアドレス(「maintena
nce@***.***.sony.co.jp」)が記述されている場合、そ
の電子メールはメンテナンスメールであると判定され
る。逆に、電子メールアドレスの宛先の欄に、メンテナ
ンス処理用に設定された電子メールアドレス以外のアド
レスが記述されている場合、その電子メールは、通常の
電子メールと判定され、以下、図3で説明した処理が行
われる。
【0084】メール判定部21において、電子メールが
メンテナンスメールであると判定された場合、そのメン
テナンスメールは、メール判定部21からメンテナンス
情報処理部41に供給される。メンテナンス情報処理部
41は、メンテナンスメールを受信すると、その差出人
の欄に記述された電子メールアドレスによって特定され
るユーザ、即ち、ここでは、ユーザBを認識する。さら
に、メンテナンス情報処理部41は、メンテナンスメー
ルのタイトルの欄を参照し、実行すべきメンテナンス処
理を認識し、そのメンテナンス処理を行う。
【0085】即ち、タイトルの欄に登録コマンドが記述
されている場合、メンテナンス情報処理部41は、ユー
ザ辞書記憶部31に記憶されているユーザB(差出人の
欄から認識したユーザ)専用のユーザ辞書に、本文の記
述内容を、新たに登録する。また、タイトルの欄に削除
コマンドが記述されている場合、メンテナンス情報処理
部41は、ユーザ辞書記憶部31に記憶されているユー
ザB専用のユーザ辞書から、本文の記述内容を削除す
る。さらに、タイトルの欄に一覧コマンドが記述されて
いる場合には、メンテナンス情報処理部41は、ユーザ
辞書記憶部31に記憶されているユーザB専用のユーザ
辞書の登録内容を記述した電子メールを作成するよう
に、辞書一覧メール作成部42を制御する。
【0086】これに対応して、辞書一覧メール作成部4
2は、ユーザ辞書記憶部31に記憶されているユーザB
専用のユーザ辞書を読み出し、その登録内容を記述した
電子メールである辞書一覧メールを作成する。この辞書
一覧メールは、通信部15を介して、ユーザBのコンピ
ュータ4に送信される。
【0087】従って、ユーザBは、メンテナンスメール
により、自身のユーザ辞書に対する語句(特有語)の登
録や削除、さらには、その登録内容の確認を行うことが
できる。
【0088】なお、ユーザB専用のユーザ辞書に対する
特有語の登録または削除が行われた場合においては、ホ
ストコンピュータ3には、その登録または削除によるユ
ーザ辞書の変更内容を記述した電子メールであるメンテ
ナンス処理完了通知メールを、ユーザBに送信させるよ
うにすることが可能である。
【0089】即ち、メンテナンス情報処理部41は、ユ
ーザB専用のユーザ辞書に対して特有語の登録または削
除を行った後、メンテナンス処理完了通知メール作成部
43を制御することにより、特有語の登録または削除の
うちのいずれを行ったのかを示す旨と、その登録または
削除を行った特有語とを記述したメンテナンス処理完了
通知メールを作成させる。このメンテナンス処理完了通
知メールは、メンテナンス処理完了通知メール作成部4
3から通信部15に供給され、さらに通信部15からユ
ーザBのコンピュータ4に送信される。
【0090】この場合、ユーザBは、メンテナンス処理
の内容を確認することができる。
【0091】なお、ユーザBから送信されてくるメンテ
ナンスメールの中には、ユーザB専用のユーザ辞書に既
に登録されている特有語の登録や、また、登録されてい
ない特有語の削除などを指示するものがある可能性があ
る。このような場合、メンテナンス情報処理部41で
は、そのような特有語の登録や削除は行われない。ま
た、この場合、メンテナンス処理完了通知メールには、
そのような特有語の登録や削除を行わなかった旨が記述
される。
【0092】さらに、メンテナンスメールの記述形式
は、図6に示したものに限定されるものではない。即
ち、図6においては、タイトルの欄に記述する登録コマ
ンド、削除コマンド、または一覧コマンドを、それぞれ
日本語による表記の「登録」、「削除」、または「一
覧」とするようにしたが、登録コマンド、削除コマン
ド、および一覧コマンドは、日本語の他、例えば、それ
ぞれのメンテナンス処理を区別することのできるアルフ
ァベットや数字などで記述することも可能である。ここ
で、登録コマンド、削除コマンド、または一覧コマンド
を、英語による表記の、例えば「ADD」、「DEL」(「DE
LETE」)、または「ALL」とそれぞれした場合のメンテ
ナンスメールを、図7(図7(a)、図7(b)、また
は図7(c))に示す。
【0093】また、図6においては、宛先の欄に、メン
テナンス処理用に設定された電子メールアドレスを記述
するようにしたが、宛先の欄には、例えば、パソコン通
信サービスの提供会社と連絡をとるために設定された電
子メールアドレスを記述するようにすることも可能であ
る。この場合、例えば、タイトルの欄に、電子メールが
メンテナンスメールである旨を記述し、登録コマンド、
削除コマンド、または一覧コマンドは、本文に含めるよ
うにすることができる。
【0094】ここで、宛先の欄に、パソコン通信サービ
スの提供会社と連絡をとるための設定された電子メール
アドレスとして、例えば「host@***.***.sony.co.jp」
を記述するとともに、タイトルの欄に、電子メールがメ
ンテナンスメールである旨を示す、例えば「辞書メンテ
ナンス」を記述し、さらに、本文に、登録コマンド、削
除コマンド、または一覧コマンドを記述するようにした
場合のメンテナンスメールを、図8(図8(a)、図8
(b)、または図8(c))に示す。
【0095】なお、図8では、本文において、「Comman
d:」に続いて、登録コマンド「登録」、削除コマンド
「削除」、または一覧コマンド「一覧」を記述すること
で、これらのコマンドと、ユーザ辞書に対して登録また
は削除すべき特有語とを区別するようになされている。
【0096】また、この場合においても、上述したよう
に、登録コマンド、削除コマンド、または一覧コマンド
の表記方法は、特に限定されるものではない。ここで、
図8における登録コマンド、削除コマンド、または一覧
コマンドを、英語による表記の、例えば「ADD」、「DE
L」、または「ALL」とそれぞれした場合のメンテナンス
メールを、図9(図9(a)、図9(b)、または図9
(c))に示す。なお、図9の実施例では、タイトルの
欄におけるメンテナンスメールである旨も、英語により
記述してある(ここでは、「dictionary maintenance」
としてある)。
【0097】次に、以上においては、本発明を、ホスト
コンピュータが1つのコンピュータネットワークである
パソコン通信システムに適用した場合について説明した
が、本発明は、その他、複数のホストコンピュータ(サ
ーバ)を有する、例えばインターネットなどの広域コン
ピュータネットワークを利用したネットワークシステム
についても適用可能である。
【0098】図10は、そのようなネットワークシステ
ムの一実施例の構成を示している。なお、図中、図1に
おける場合と対応する部分については、同一の符号を付
してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0099】ユーザAが有するコンピュータ1は、公衆
網2、あるいは図示せぬ専用線を介して、サービスプロ
バイダ(接続業者)が有するSP(Service Provider)
サーバ53に接続されている。そして、SPサーバ53
は、インターネット54に接続されている。即ち、コン
ピュータ1は、SPサーバ53を介して、インターネッ
ト54に接続されている。
【0100】また、ユーザBが有するコンピュータ4
は、公衆網2や専用線を介して、他のサービスプロバイ
ダが有するSPサーバ55に接続されている。そして、
SPサーバ55はインターネット54に接続されてお
り、従って、コンピュータ4は、SPサーバ55を介し
て、インターネット54に接続されている。
【0101】なお、図10の実施例では図示していない
が、ユーザAおよびB以外のユーザのコンピュータも同
様にして、SPサーバ53や55、あるいは他のサービ
スプロバイダが有するサーバや、大学や企業その他に設
置されているサーバ(ホストコンピュータ)を介して、
インターネット54に接続されている。
【0102】また、ユーザは、インターネット54に直
接接続することも可能であるが、通常は、サービスプロ
バイダと契約し、図10に示したように、公衆網2を介
して、SPサーバ53または55にアクセスすること
で、インターネット54に接続される。
【0103】インターネット54においては、TCP/
IP(Transmission Control Protocol/Internet Proto
col)と呼ばれるプロトコルにしたがって、コンピュー
タ相互間で通信を行うようになされている。また、イン
ターネット54上には、WWWが構築されており、この
WWWでは、HTTP(Hyper Text Transfer Protoco
l)と呼ばれるプロトコルにより、データの転送を行
い、HTML(Hyper TextMarkup Language)で画面を
記述することにより、情報の検索や表示を、簡単に行う
ことができるようになされている。さらに、インターネ
ット54においては、WWWの他、例えば電子メール
(E-mail)や、パソコン通信でいうところの掲示板に相
当するネットニュースなどのサービスも提供されてお
り、ユーザは、電子メールのやりとりをしたり、また、
特定のテーマについての記事を書き込み、その記事を読
むことができるようになされている。なお、電子メール
は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)と呼
ばれるプロトコルで、また、ネットニュースにおける記
事は、NNTP(Network News Transfer Protocol)と
呼ばれるプロトコルで、それぞれ転送されるようになさ
れている。
【0104】なお、SPサーバ53および55は、基本
的には、図2に示したホストコンピュータ3と同様に構
成されている。
【0105】以上のよう構成されるネットワークシステ
ムにおいても、例えばユーザAは、コンピュータ1の
他、電話機5によっても公衆網2を介して、SPサーバ
53にアクセスすることができるようになされており、
これにより、図1で説明した音声化サービスの提供を受
けることができるようになされている。
【0106】即ち、例えば、いま、ユーザBが、ソフト
ウェアである電子メール(E-mail)を送受信するための
電子メール用アプリケーション4Bによって電子メール
を作成し、ユーザA宛に送信したものとすると、その電
子メールは、公衆網2を介して、SPサーバ55で受信
される。SPサーバ55は、電子メールを受信すると、
その電子メールに記述されたメッセージを言語解析し、
アクセント付き音韻情報を作成する。さらに、SPサー
バ55は、作成したアクセント付き音韻情報を、(例え
ば、いわゆる添付ファイルとして、)受信した電子メー
ルに添付し(このようにアクセント付き音韻情報が添付
された電子メールを、以下、適宜、音韻情報付き電子メ
ールという)、その電子メールの宛先となっているユー
ザが接続されたサーバに転送する。
【0107】即ち、この場合、SPサーバ55は、音韻
情報付き電子メールを、インターネット54を介して、
ユーザAが有するコンピュータ1と接続されているSP
サーバ53に転送する。これに対応して、SPサーバ5
3では、ユーザA宛の音韻情報付き電子メールが、ユー
ザAのメールボックスに記憶される。
【0108】その後、ユーザAが、コンピュータ1を操
作して、電子メール用アプリケーション1Bを起動する
ことにより、公衆網2を介して、SPサーバ53にアク
セスし、自身宛の電子メールを要求すると、SPサーバ
53は、ユーザA宛の電子メール(音韻情報付き電子メ
ール)を、ユーザAのメールボックスから読み出し、公
衆網2を介して、コンピュータ1に送信する。コンピュ
ータ1では、SPサーバ53からの電子メールが受信さ
れ、例えばディスプレイに表示される。これにより、ユ
ーザAは、自身宛の電子メールを見る(読む)ことがで
きる。
【0109】また、ユーザAが、電話機5のプッシュボ
タン5Aを操作し、音声化サービス専用の電話番号をダ
イヤルすることにより、公衆網2を介して、SPサーバ
53にアクセスすると、SPサーバ53と電話機5との
間で通信リンクが確立される。そして、ユーザAが、自
身宛の電子メールを要求するコマンドを、プッシュボタ
ン5Aを操作することにより入力すると、その操作に対
応したプッシュボタン信号が、電話機5から、公衆網2
を介してSPサーバ53に送信される。
【0110】SPサーバ53では、電話機5からプッシ
ュボタン信号を受信すると、そのプッシュボタン信号が
解析(解読)される。そして、プッシュボタン信号が、
ユーザA宛の電子メールを要求するものである場合、S
Pサーバ53は、そのユーザA宛の電子メール(音韻情
報付き電子メール)を、ユーザAのメールボックスから
読み出し、それに添付されているアクセント情報付き音
韻情報に基づいて、合成音を生成する。さらに、SPサ
ーバ53は、この合成音を、公衆網2を介して、電話機
5に送信する。従って、これにより、電話機5のスピー
カ5Bからは、電子メールに記述されたメッセージを読
み上げた合成音が出力される。
【0111】従って、ユーザAは、外出先などから、電
話機5によって自身宛の電子メールを確認することがで
きる。
【0112】図11は、宛先をユーザAとして、ユーザ
Bが電子メールを送信し、これを、ユーザAが受信する
場合のSPサーバ53および55を機能的に表したブロ
ック図である。
【0113】SPサーバ53は、通信部215、メール
判定部221、メール記憶部222、コマンド処理部2
23、および音声処理部224から構成されている。ま
た、音声処理部224は、音声合成部234および音声
出力部235から構成されている。なお、通信部21
5、メール判定部221、メール記憶部222、コマン
ド処理部223、音声合成部234、または音声出力部
235は、図3の通信部15、メール判定部21、メー
ル記憶部22、コマンド処理部23、音声合成部34、
または音声出力部35それぞれと、基本的機能が同一の
ものである。
【0114】SPサーバ55は、通信部115、メール
判定部121、コマンド処理部123、および音声処理
部124から構成されている。また、音声処理部124
は、ユーザ辞書記憶部131、日本語辞書132、およ
び言語処理部133から構成されている。なお、通信部
115、メール判定部121、コマンド処理部123、
ユーザ辞書記憶部131、日本語辞書132、または言
語処理部133は、図3の通信部15、メール判定部2
1、コマンド処理部23、ユーザ辞書記憶部31、日本
語辞書32、または言語処理部33それぞれと、基本的
機能が同一のものである。
【0115】以上のように構成されるSPサーバ53お
よび55においては、ユーザBのコンピュータ4から、
公衆網2を介して、ユーザA宛に電子メールが送信され
てくると、その電子メールは、通信部115で受信され
る。通信部115で電子メールが受信されると、メール
判定部121は、その電子メールが、メンテナンスメー
ルであるかどうかを判定し、メンテナンスメールでない
と判定した場合、即ち、通信部115で受信された電子
メールが、通常の電子メールである場合、その旨を、コ
マンド処理部123に出力する。
【0116】コマンド処理部123は、メール判定部1
21より、通信部115で受信されたユーザBからの電
子メールが通常の電子メールである旨を受信すると、そ
の電子メールを、音声処理部124に転送する。
【0117】音声処理部124は、コマンド処理部12
3からの電子メールが、言語処理部133(言語解析手
段)に供給される。言語処理部133は、電子メールを
受信すると、その電子メールの差出人であるユーザB専
用のユーザ辞書を、ユーザ辞書記憶部131から検索す
る。そして、言語処理部133では、日本語辞書132
の他、ユーザB専用のユーザ辞書も参照して、電子メー
ルに記述されたメッセージが、言語処理部33における
場合と同様にして、アクセント付き音韻情報に変換され
る。
【0118】以上のようにして得られたアクセント付き
音韻情報は、音声処理部124(言語処理部133)か
らコマンド処理部123に供給される。コマンド処理部
123は、音声処理部124からアクセント付き音韻情
報を受信すると、それを、ユーザBからの電子メールに
添付することで、音韻情報付き電子メールとする。さら
に、コマンド処理部123は、通信部115を制御する
ことにより、この音韻情報付き電子メールを、インター
ネット54を介して、SPサーバ53に転送させる。
【0119】このようにしてSPサーバ55から転送さ
れてくる音韻情報付き電子メールは、SPサーバ53の
通信部215によって受信される。通信部215で電子
メールが受信されると、メール判定部221は、その電
子メールが、メンテナンスメールであるかどうかを判定
し、メンテナンスメールでないと判定した場合、即ち、
通信部215で受信された電子メールが、通常の電子メ
ール(ここでは、音韻情報付き電子メール)である場
合、その旨を、コマンド処理部223に出力する。
【0120】コマンド処理部223は、メール判定部2
21より、通信部215で受信された電子メールが通常
の電子メールである旨を受信すると、その通常の電子メ
ールを、メール記憶部222に転送して記憶させる。即
ち、この場合、ユーザBからの電子メールは、ユーザA
宛のものであるから、この電子メール(音韻情報付き電
子メール)は、メール記憶部222に設けられたユーザ
Aのメールボックスに記憶される。
【0121】その後、ユーザAが、コンピュータ1を操
作することにより、公衆網2を介して、SPサーバ53
にアクセスし、自身宛の電子メールを要求した場合にお
いては、ユーザBから送信されてきたユーザA宛の音韻
情報付き電子メールが、メール記憶部222におけるユ
ーザAのメールボックスから読み出され、コンピュータ
1に送信される。
【0122】また、ユーザAが、電話機5によって、公
衆網2を介して、SPサーバ53にアクセスし、自身宛
の電子メールを要求するように、プッシュボタン5Aを
操作した場合には、コマンド処理部223において、ユ
ーザBから送信されてきたユーザA宛の電子メールが、
メール記憶部222におけるユーザAのメールボックス
から読み出され、それに添付されているアクセント付き
音韻情報が、音声処理部224に転送される。
【0123】音声処理部224では、コマンド処理部2
23からのアクセント付き音韻情報が、音声合成部23
4に供給され、以下、音声合成部234または音声出力
部235において、音声合成部34または音声出力部3
5それぞれにおける場合と同様の処理が行われることに
より、ユーザA宛の電子メールに記述されたメッセージ
に対応する合成音が生成される。この合成音は、コマン
ド処理部223および通信部215を介して、電話機5
に送信され、これにより、電話機5のスピーカ5Bから
は、ユーザA宛の電子メールの内容を読み上げた合成音
が出力される。
【0124】この場合、SPサーバ55において、ユー
ザB専用のユーザ辞書ユーザBを参照して、ユーザBか
らの電子メールに記述されたメッセージからアクセント
付き音韻情報が生成されるので、SPサーバ53におい
て、このようなアクセント付き音韻情報に基づいて生成
される合成音は、ユーザBから送信されてきた電子メー
ルを正確に読み上げたものとなる。
【0125】次に、図10のネットワークシステムにお
いても、SPサーバ55のユーザ辞書記憶部131に記
憶されたユーザB専用のユーザ辞書の変更は、ユーザB
が、コンピュータ4を操作することにより、ユーザ辞書
を変更するための電子メールであるメンテナンスメール
を、SPサーバ55に送信することで行うことができる
ようになされている。
【0126】図12は、メンテナンスメールにしたがっ
て、メンテナンス処理を行うSPサーバ55を機能的に
表したブロック図である。
【0127】同図において、通信部115、メール判定
部121、ユーザ辞書記憶部131、メンテナンス情報
処理部141、辞書一覧メール作成部142、またはメ
ンテナンス処理完了通知メール作成部143は、図5に
おける通信部15、メール判定部21、ユーザ辞書記憶
部31、メンテナンス情報処理部41、辞書一覧メール
作成部42、またはメンテナンス処理完了通知メール作
成部43それぞれと同様に構成されるものであり、従っ
て、ユーザBは、例えば図6乃至図9に示したようなメ
ンテナンスメールを作成し、SPサーバ55に送信する
ことで、自身専用のユーザ辞書のメンテナンス処理を行
うことができる。
【0128】以上、本発明を適用したパソコン通信シス
テムおよびネットワークシステムについて説明したが、
本発明は、その他、端末から送信されてきたメッセージ
に対応する合成音を生成するあらゆるシステムに適用可
能である。
【0129】なお、本実施例においては、電子メール
(メッセージ)を日本語で記述するものとしたが、電子
メールを記述する言語は、日本語だけに限定されるもの
ではない。即ち、電子メールは、例えば英語やフランス
語などの日本語以外の言語で記述しても良いし、また、
2以上の言語によって記述しても良い。
【0130】さらに、図10の実施例では、コンピュー
タネットワークとして、インターネット54を利用した
場合について説明したが、本発明は、その他のコンピュ
ータネットワークを利用したネットワークシステムにも
適用可能である。
【0131】また、図11の実施例においては、音声合
成部234を、SPサーバ53に設けるようにしたが、
音声合成部234は、例えばSPサーバ55における言
語処理部133の後段に設けるようにすることが可能で
ある。この場合、SPサーバ55においては、電子メー
ルには、音声合成部234の出力が添付されることにな
る。
【0132】さらに、図11の実施例においては、音声
処理部124を、電子メールの送信者であるユーザBの
コンピュータ4と接続されているSPサーバ55に設け
るようにしたが、音声処理部124は、電子メールの受
信者であるユーザAのコンピュータ1と接続されている
SPサーバ53に設けるようにすることが可能である。
但し、音声処理部124、即ち、ユーザB専用のユーザ
辞書を、受信者側のSPサーバに設けるようにした場合
においては、ユーザBが送信する電子メールを受信する
可能性のあるすべてのサーバに、ユーザB専用のユーザ
辞書を設ける必要がある。
【0133】また、図4の実施例では、ユーザ辞書に、
特有語(語句)、品詞、アクセント情報、および音韻情
報(図4では、アクセント情報と音韻情報とをまとめ
て、アクセント付き音韻情報としてある)を1組として
登録するようにしたが、ユーザ辞書には、特有語とその
音韻情報だけや、特有語とその音韻情報およびアクセン
ト情報だけなどを登録するようにすることも可能であ
る。さらに、ユーザ辞書には、特有語とその読みだけを
登録するようにすることも可能である。
【0134】さらに、本実施例では、ユーザBからユー
ザAに対して電子メールが送信される場合を例に、本発
明を説明したが、その逆に、ユーザAからユーザBに対
して電子メールが送信される場合も同様の処理が行われ
る。
【0135】また、本実施例では、電子メール(メンテ
ナンスメール)を送信することにより、メンテナンス処
理を行うようにしたが、メンテナンス処理は、その他の
手段によって行うようにすることも可能である。即ち、
例えば、SPサーバ55において、メンテナンス処理を
行うためのホームページを、ユーザに提供するように
し、ユーザに、このホームページに対して所定の事項を
入力してもらうことにより、メンテナンス処理を行うよ
うにすることなどが可能である。
【0136】
【発明の効果】請求項1に記載の情報処理方法および請
求項7に記載の情報処理装置によれば、所定のユーザの
端末から送信されてきたメッセージを音声合成処理する
ときに、少なくとも語句の読みが登録された、そのユー
ザ専用のユーザ辞書に基づいて、メッセージが言語解析
される。従って、所定のユーザからのメッセージを、正
確に読み上げた合成音を、容易に得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパソコン通信システムの一実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のホストコンピュータ3の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1のホストコンピュータ3を機能的に表した
ブロック図である。
【図4】図3のユーザ辞書記憶部31に記憶されたユー
ザ辞書を示す図である。
【図5】図1のホストコンピュータ3を機能的に表した
ブロック図である。
【図6】メンテナンスメールを示す図である。
【図7】メンテナンスメールを示す図である。
【図8】メンテナンスメールを示す図である。
【図9】メンテナンスメールを示す図である。
【図10】本発明を適用したネットワークシステムの一
実施例の構成を示す図である。
【図11】図10のSPサーバ53および55を機能的
に表したブロック図である。
【図12】図10のSPサーバ55を機能的に表したブ
ロック図である。
【図13】従来のパソコン通信システムの一例の構成を
示す図である。
【図14】図13のホストコンピュータ63の構成例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ, 2 公衆網, 3 ホストコンピ
ュータ, 4 コンピュータ, 5 電話機, 11
ROM, 12 CPU, 13 RAM,14 ハー
ドディスク, 15 通信部, 21 メール判定部,
22 メール記憶部, 23 コマンド処理部, 2
4 テキスト音声合成装置, 31ユーザ辞書記憶部
(ユーザ辞書記憶手段), 32 日本語辞書, 33
言語処理部(言語解析手段), 34 音声合成部,
35 音声出力部, 41メンテナンス情報処理部,
42 辞書一覧メール作成部, 43 メンテナンス
処理完了通知メール作成部, 53 SPサーバ, 5
4 インターネット,55 SPサーバ, 115 通
信部, 121 メール判定部, 123コマンド処理
部, 124 音声処理部, 131 ユーザ辞書記憶
部(ユーザ辞書記憶手段), 132 日本語辞書,
133 言語処理部(言語解析手段), 141 メン
テナンス情報処理部, 142 辞書一覧メール作成
部,143 メンテナンス処理完了通知メール作成部,
215 通信部, 221メール判定部, 222
メール記憶部, 223 コマンド処理部, 224
音声処理部, 234 音声合成部, 235 音声出
力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 11/00 302 9466−5K H04L 11/20 101B // H04M 3/42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末から送信されてきたメッセージに対
    応する合成音を生成するための処理を行う情報処理装置
    における情報処理方法であって、 前記情報処理装置は、少なくとも語句の読みが登録され
    た、各ユーザ専用のユーザ辞書を記憶するユーザ辞書記
    憶手段を備え、 所定のユーザの前記端末から送信されてきた前記メッセ
    ージを音声合成処理するときに、そのユーザ専用の前記
    ユーザ辞書に基づいて、前記メッセージを言語解析する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ユーザ辞書には、前記語句の読みの
    他、アクセントも登録されていることを特徴とする情報
    処理方法。
  3. 【請求項3】 前記端末より送信されてくる所定の情報
    に基づいて、前記ユーザ辞書の登録内容を変更すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ユーザ辞書の変更内容を、前記端末
    に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報処理
    方法。
  5. 【請求項5】 前記端末からの要求に応じて、前記ユー
    ザ辞書の登録内容を、その端末に送信することを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理方法。
  6. 【請求項6】 前記メッセージは、前記端末から、電子
    メールとして送信されてきたものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】 端末から送信されてきたメッセージに対
    応する合成音を生成するための処理を行う情報処理装置
    であって、 少なくとも語句の読みが登録された、各ユーザ専用のユ
    ーザ辞書を記憶するユーザ辞書記憶手段と、 所定のユーザの前記端末から送信されてきた前記メッセ
    ージを、そのユーザ専用の前記ユーザ辞書に基づいて言
    語解析する言語解析手段とを備えることを特徴とする情
    報処理装置。
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