JPH09258011A - レンズシート - Google Patents

レンズシート

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JPH09258011A
JPH09258011A JP8068156A JP6815696A JPH09258011A JP H09258011 A JPH09258011 A JP H09258011A JP 8068156 A JP8068156 A JP 8068156A JP 6815696 A JP6815696 A JP 6815696A JP H09258011 A JPH09258011 A JP H09258011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens sheet
sheet
transparent
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP8068156A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ono
禎之 小野
Toru Aikawa
徹 相川
Takashi Abe
崇 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP8068156A priority Critical patent/JPH09258011A/ja
Publication of JPH09258011A publication Critical patent/JPH09258011A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線(電子線)硬化性樹脂の硬化物によるレ
ンズシートが、使用環境下において、外光(日照光や照
明光)に含まれる紫外線の影響によって、黄変する性能
劣化の問題を解決し、耐候性の良好なレンズシートを提
供する。 【解決手段】透明支持体の片面に、レンズ部を構成する
凹凸が放射線硬化性樹脂の硬化物により形成されたレン
ズシートにおいて、前記支持体の他面(または、前記レ
ンズ部の表面)に、紫外線吸収剤を含む保護層を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレネルレンズシ
ートやレンチキュラーシートに代表されるレンズシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記レンズシートは、透明な熱可塑性樹
脂シートをプレス成型したり、溶融押し出しと同時に成
型を行なうことにより製造されているが、熱可塑性樹脂
に対する各種の成型法では、後述するファインピッチ化
が非常に困難である。その理由は、熱成型後の冷却時に
温度の不均一が生じ、成型物に反りが発生したり、熱収
縮の不均一が発生するというプラスチック特有の熱戻り
現象に起因するためである。
【0003】近年、液晶プロジェクションテレビが普及
し、その映像を観察するための透過型スクリーンが要求
されている。映像画質の高精細化に伴い、液晶プロジェ
クターの画素数も増大していることから、レンチキュラ
ーシートに対してもシリンドリカルレンズのファインピ
ッチ化が要求されている。具体的には、現状の0.7m
m前後から0.3mm以下のファインピッチ化が要求さ
れている。
【0004】ファインピッチなレンズシートを成型する
のに好適な製造方法として、紫外線(または、電子線)
硬化性樹脂を用いた各種の成型方法が公知であり、以下
に例示する提案が代表される。紫外線(電子線)硬化性
樹脂を用いることによって、熱可塑性樹脂による成型品
では実現不可能なファインピッチ化が可能であり、最小
ピッチ50μmまでの微細なピッチのレンチキュラーシ
ートも作製することができる。
【0005】特開昭61−177215号公報 フレネル金型と透明樹脂板との隙間に紫外線硬化性樹脂
を注入して、紫外線を照射することにより、透明樹脂板
と、この透明樹脂板に重合接着され、かつ反透明樹脂板
側にフレネルレンズ面を有する紫外線硬化性樹脂とを備
えてなるフレネルレンズ(およびその製造方法)。
【0006】特開昭63−134227号公報 フレネル金型に紫外線(電子線)硬化性樹脂を塗布した
後、前記樹脂にフィルムを脱泡しながらラミネートし、
紫外線(電子線)を照射して成型後、フィルム(および
樹脂)を離型した後、透明基板と一体化する。
【0007】上記提案に代表される、紫外線(電子線)
硬化性樹脂の硬化物によるレンズシートは、使用環境下
において、外光(日照光や照明光)に含まれる紫外線の
影響によって、変色(黄変)などの性能劣化の問題を有
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
解決を図るものであり、耐候性の良好なレンズシートを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、透明支持体の片面に、レンズ部を構成する凹凸が放
射線硬化性樹脂の硬化物により形成されたレンズシート
において、前記支持体の他面に、紫外線吸収剤を含む保
護層が形成された構成であることを特徴とするレンズシ
ートである。
【0010】請求項2に記載の発明は、透明支持体の片
面に、レンズ部を構成する凹凸が放射線硬化性樹脂の硬
化物により形成されたレンズシートにおいて、前記レン
ズ部の表面に、紫外線吸収剤を含む保護層が形成された
構成であることを特徴とするレンズシートである。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記保護層がさ
らに拡散剤を含む構成であることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のレンズシートである。
【0012】透明支持体としては、光透過性の良好な樹
脂フィルム(シート)が使用可能であり、アクリル樹
脂,ポリカーボネイト樹脂,ポリエステル樹脂などが例
示されるが、放射線硬化性樹脂との密着性の点からポリ
カーボネイト樹脂が好ましい。
【0013】放射線(紫外線)硬化性樹脂としては、一
般的に使用されているエポキシアクリレート系,ウレタ
ンアクリレート系などが使用される。
【0014】保護層のベースとなるフィルムとしては、
フッ素フィルムあるいはフッ素樹脂とアクリル樹脂とを
組み合わせた2層フィルムが使用可能であり、着色透光
性を有するポリエステルフィルムも使用可能である。特
に、耐候性やコストの点から、フッ素樹脂とアクリル樹
脂とを共押出し成型してなる2層フィルムが好適であ
る。
【0015】レンズシート(レンチキュラーシート)を
透過型スクリーンに使用する場合などには、プロジェク
ターからの投影光を結像させる(または、観察される視
野角度を拡げる)ための拡散層を形成する必要があり、
拡散剤(SiO2 ,Al2 3 ,CaCO3 などの無機
質粉末)の混入されたフィルムをレンズシートにラミネ
ート形成することなどが行なわれている。この場合、保
護層に拡散剤を含ませ、保護層が拡散剤フィルムも兼ね
るようにすることによって、レンズシートの層構成が簡
素化される。(請求項3に対応)
【0016】また、観察者側からの外光による反射防止
や、観察される画像のコントラストを向上させるため
に、着色透光性を有するスモークフィルムをレンズシー
トにラミネート形成することも行なわれている。
【0017】何れの場合においても、観察者側にレンズ
部が面し、その表面に紫外線吸収剤を含む保護層を形成
するにあたっては、レンズ部の光学特性が損なわれない
ように、レンズ部を構成する凹凸が保護層によって埋め
られないようにする必要がある。(請求項2に対応;図
2参照)
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
詳細に説明する。図1は請求項1に対応するレンズシー
トの構成を示す断面説明図であり、図2は請求項2に対
応するレンズシートの構成を示す断面説明図である。
【0019】透明支持体2の片面に、レンズ部1を構成
する凹凸(同図では、シリンドリカルレンズ群が形成さ
れたレンチキュラーシートについてであるが、それに限
らないことは言うまでもない)が放射線硬化性樹脂の硬
化物により形成されており、透明支持体2の他面(図
1;透過型スクリーンとしての用い方)またはレンズ部
1の表面(図2;レンチキュラーディスプレイとしての
用い方)に、紫外線吸収剤を含む保護フィルム3が形成
された構成である。
【0020】透明支持体2と放射線硬化性樹脂の硬化物
からなるレンズ部1とが積層合体された構成のレンズシ
ートは、既存の手法により作製することができる。前記
レンズシートに、使用目的に応じて、所望の側に保護フ
ィルム3を加熱・加圧しながらラミネート形成(熱接
着)するが、必要に応じて、粘着剤を介しての接着であ
っても良い。また、図2の構成の場合には、レンズシー
ト全面で保護フィルム3が接着されることは不要であ
り、単なる積層による接合のみでも構わない。
【0021】
【実施例】透明支持体2としてポリカーボネイト樹脂を
用い、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化性樹脂の硬
化物からなるレンズ部1とが積層合体された構成のレン
ズシートに、保護フィルム3としてフッ素樹脂とアクリ
ル樹脂とを共押し出しにより成型した2層フィルム(紫
外線吸収剤を含む)を用い、図1に示す構成のレンズシ
ートを作製した。
【0022】前記レンズシートに、保護フィルム3側よ
り紫外光を50時間照射したところ、レンズ部1の黄変
による性能劣化は見られなかった。なお、紫外光の照射
は、JIS B 7753(サンシャインカーボンアー
ク灯式耐候性試験機)に規定された装置に準拠して行な
った。
【0023】なお、同一条件にて、保護フィルム3を形
成していない構成のレンズシートに紫外光を50時間照
射した後の光線透過率を示す曲線(図3のc)と、保護
フィルム3を形成していない構成のレンズシート(紫外
光の照射前)の光線透過率を示す曲線(図3のa)、と
を比較データとして図3に併せて表す。本実施例による
データ(紫外光の照射後、保護フィルム3を剥離して測
定)は図3のbである。
【0024】図3での比較より明らかなように、bとc
とでは、約300〜450nmにおける光線透過率が異
なり、保護フィルム3の有無による効果が顕著である。
特に、可視領域の波長(400〜700nm)のうち、
400〜450nmの領域における光線透過率が低い
と、レンズシートが、前記領域の波長の補色にあたる黄
色に変色することになる。
【0025】
【発明の効果】本発明によって、紫外線(電子線)硬化
性樹脂の硬化物によるレンズシートが、使用環境下にお
いて、外光(日照光や照明光)に含まれる紫外線の影響
によって、変色(黄変)する性能劣化の問題が解決さ
れ、耐候性の良好なレンズシートが提供された。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズシートの一例を示す断面説明
図。
【図2】本発明のレンズシートの他例を示す断面説明
図。
【図3】レンズシートの光線透過率を比較して示すグラ
フ。
【符号の説明】
1…レンズ部 2…透明支持体 3…保護層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明支持体の片面に、レンズ部を構成する
    凹凸が放射線硬化性樹脂の硬化物により形成されたレン
    ズシートにおいて、 前記支持体の他面に、紫外線吸収剤を含む保護層が形成
    された構成であることを特徴とするレンズシート。
  2. 【請求項2】透明支持体の片面に、レンズ部を構成する
    凹凸が放射線硬化性樹脂の硬化物により形成されたレン
    ズシートにおいて、 前記レンズ部の表面に、紫外線吸収剤を含む保護層が形
    成された構成であることを特徴とするレンズシート。
  3. 【請求項3】前記保護層がさらに拡散剤を含む構成であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレ
    ンズシート。
JP8068156A 1996-03-25 1996-03-25 レンズシート Pending JPH09258011A (ja)

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