JPH09257895A - 磁力計 - Google Patents

磁力計

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JPH09257895A
JPH09257895A JP7207996A JP7207996A JPH09257895A JP H09257895 A JPH09257895 A JP H09257895A JP 7207996 A JP7207996 A JP 7207996A JP 7207996 A JP7207996 A JP 7207996A JP H09257895 A JPH09257895 A JP H09257895A
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JP
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output
circuit
magnetic field
calibration
reference signal
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JP7207996A
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Naoyuki Tojo
尚幸 東條
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリアンプ出力の位相変動、振幅変動等によ
る磁力計の出力変動を防止し、計測誤差の少ない磁力計
を得ることを目的とする。 【解決手段】 校正用磁界を発生させる基準信号発生回
路、電流源及び磁界発生コイルと、駆動回路の出力から
校正用の校正信号を取り出し基準信号と比較するバンド
パスフィルタ及び比較回路と、上記駆動回路の出力から
校正信号を除去するフィルタと、このフィルタの出力と
上記比較回路の出力を基に磁力計の出力変動を補正する
補正回路を追加することにより、磁力計の出力変動が生
じないようにし、計測誤差の少ない磁力計を得るように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は超伝導量子干渉素
子(Superconducting Quantum
Interference Device:以後略し
てSQUIDと呼ぶ)を用いた磁力計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の磁力計の一実施例を示すブ
ロック図である。図において1はSQUID、2は上記
SQUID1を固定するセンサブロック、3は超伝導リ
ング、4A、4Bは超伝導リング3中に設けられたジョ
セフソン接合、5は超伝導リング4と磁気的に結合した
変調帰還コイルであり、SQUID1は上記超伝導リン
グ3、ジョセフソン接合4A、4B及び変調帰還コイル
5から構成される。6は駆動回路、7はバイアス回路、
8はプリアンプ、9は乗算器、10は位相器、11は発
振器、13は帰還抵抗器、14は積分器スイッチ、15
は積分コンデンサ、16Aは増幅器、12は上記積分器
スイッチ14、積分コンデンサ15及び増幅器16Aか
ら構成される積分器であり、駆動回路6は上記バイアス
回路7、プリアンプ8、乗算器9、位相器10、発振器
11、積分器12及び帰還抵抗器13から構成され、上
記SQUID1を駆動し所望の出力を取り出す役目をす
る。OS は上記発振器11から出力される変調信号、V
H は上記積分器12から磁界計測信号として出力される
電圧である。
【0003】上記駆動回路6は一般にFLL(Flux
Locked Loop)回路と呼ばれる公知のもの
であり、その動作は、例えば、Review Of S
cientific Instrument、1984
年、第55巻、第952〜957ページに記載されてい
る。
【0004】次に動作について説明する。図9はSQU
IDの磁束−電圧特性を基にSQUIDの外部磁界を計
測する原理を示す図であり、図中、aは外部磁界に対す
るSQUID1の出力波形、b、c、dは正弦波変調磁
束を印加した時のそれぞれ動作点が、A、B、Cの時の
SQUID1の出力波形である。但し、Ф0 は磁束量子
であり、その値は2.07×10-15 Wbである。SQ
UID1を液体ヘリウムに浸すなどして冷却し超伝導状
態に転移させると、SQUIDは自分自身を鎖交する磁
束に対してФ0 を周期として変化する。今、SQUID
1の動作点が図中のA点のように設定されているものと
し、発振器11から出力される数100KHzの変調信
号OS を基に変調帰還コイル5を介して、例えば、数1
00KHzの正弦波変調磁束を印加すると、SQUID
1の出力は上記変調信号OS の2倍の周波数の全波整流
された波形になる。
【0005】ここで外部磁界が増大して動作点が図中の
B点にずれた場合にはSQUID1からは変調信号OS
と同相の信号が出力され、逆に外部磁界が減少して動作
点がC点にずれた場合には変調信号OS と逆相の出力が
出力される。これら外部磁界の増減に対応して位相及び
周波数が変化する正弦波状の信号をプリアンプ8で所望
の大きさに増幅した後、乗算器9、位相器10、発振器
11により位相検波して、さらに、積分器12で積分す
ることによって磁界変化量をDC電圧に変換し、この変
化量を帰還抵抗器13を経由して変調帰還コイル5によ
って超伝導リング3に帰還させると、この帰還電流が帰
還抵抗器13を流れることによって発生する電圧は外部
磁界の変化量を示すので、この電圧を取り出すことによ
り磁界変化量を計測することができる。
【0006】すなわち、最初閉じている積分器スイッチ
14を開くことにより、積分コンデンサ15及び増幅器
16Aが積分器として動作し、積分器スイッチ14を開
く時点で最も近い、例えばA点、D点のような極小、極
大の位置に動作点をロックし、この状態から、外部磁界
の増減に対応して超伝導リング3内の磁束Фが増減しよ
うとすると上記SQUID1の出力信号を基に上記乗算
器9、位相器10、発振器11及び積分器12によって
外部磁界の増減に対応するDC電圧が生成され、このD
C電圧が帰還抵抗器13、変調帰還コイル5を介して上
記超伝導リング3内の磁束を打ち消して常に同じ位置に
固定するように制御する。
【0007】このような制御・計測行う回路系を一般に
FLL(Flux LockedLoop)回路と呼
び、磁束ロックした状態からの外部磁界の変化量を上記
帰還電流が帰還抵抗器13を流れることによって発生す
る電圧VH を磁界計測値として取り出すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁力計は、温
度、電源変動等によって上記プリアンプ8出力の位相変
動、振幅変動が生じると、これら変動分に比例して位相
検波の出力が変動し最終的に上記積分器12の出力信号
が変動するため磁界計測誤差になるなどの問題点があっ
た。
【0009】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたものであり、プリアンプ8出力の位相変動、振幅
変動等による磁力計の出力変動を防止して計測誤差の少
ない磁力計を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による磁力計に
おいては、SQUIDと、上記SQUIDを駆動する駆
動回路とを備えた従来の磁力計に校正用の磁界を発生さ
せる基準信号発生回路、電流源及び磁界発生コイルと、
上記駆動回路の出力から校正信号を取り出し基準信号と
比較するバンドパスフィルタ及び比較回路と、上記駆動
回路の出力から校正信号を除去するフィルタと、このフ
ィルタの出力と上記比較回路の出力を基に磁力計の出力
変動を補正する補正回路を追加したものである。
【0011】また、この発明による磁力計においては、
SQUIDと、上記SQUIDを駆動する駆動回路とを
備えた従来の磁力計に校正用の磁界を発生させる基準信
号発生回路、電流源及び磁界発生コイルと、上記駆動回
路の出力から校正信号を取り出し基準信号と比較するバ
ンドパスフィルタ及び比較回路と、上記駆動回路の出力
から校正信号を除去する校正信号除去回路と、この校正
信号除去回路の出力と上記比較回路の出力を基に磁力計
の出力変動を補正する補正回路を追加したものである。
【0012】この発明による磁力計においては、SQU
IDと、上記SQUIDを駆動する駆動回路とを備えた
従来の磁力計に校正用の磁界を発生させる基準信号発生
回路、電流源及び磁界発生コイルと、上記駆動回路の出
力から校正信号を取り出し基準信号と比較するバンドパ
スフィルタ及び比較回路と、上記駆動回路の出力から校
正信号を除去するフィルタと、このフィルタの出力と上
記比較回路の出力を基に磁力計の出力変動を補正する補
正回路を追加し、さらに、上記比較回路の出力がある一
定の範囲を越えた場合に異常を知らせる良否判別回路を
追加したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図である。図中、1、2、6は従来と同一のもの、1
7は校正用の使用周波数帯域外の正弦波の基準信号を発
生する基準信号発生回路、18は上記基準信号発生回路
17の出力である基準信号を基に校正磁界用の電流を発
生する電流源、19は上記SQUID1の周囲に配置し
電流源18の出力を用いて校正用の磁界を発生する磁界
発生コイル、20は上記駆動回路6の出力から校正信号
を除去するフィルタ、21は上記駆動回路6の出力から
校正信号を取り出すバンドパスフィルタ、22は上記バ
ンドパスフィルタ21の出力と上記基準信号発生回路1
7の基準信号の大小を比較する比較回路、23は上記比
較回路22の出力を基に出力変動を補正する補正回路、
K は上記基準信号発生回路17から出力される基準信
号、VF は上記フィルタ20から出力される磁界計測信
号、SB は上記バンドパスフィルタ21から出力される
校正信号である。
【0014】図2は上記比較回路22の構成の一例を示
すブロック図である。図中、24A、24Bは全波整流
用のブリッジ整流回路、25A、25Bは平滑用抵抗
器、26A、26B、26C、26Dは平滑用コンデン
サ、27A、27Bはノッチフィルタ、28Aは差動増
幅器、SB は校正信号、SK は基準信号、SO は上記差
動増幅器28Aから出力される変動信号である。
【0015】図3は上記補正回路23の構成の一例を示
すブロック図である。図中29は電圧分圧用抵抗器、3
0はFET(Field Efect Transis
ter)、D、G、Sはそれぞれ上記FET30のドレ
イン、ゲート、ソース、16Bは16Aと同一の増幅器
F は磁界計測信号、SO は変動信号である。
【0016】次にこの発明の実施の形態1による磁力計
の動作について説明する。先ず、SQUID1を液体ヘ
リウムに浸す等して冷却し超伝導状態に転移させ、被測
定磁界中で積分器スイッチ14を開いた時刻に於けるS
QUID鎖交磁束を出力零の原点とし、そこからの鎖交
磁束の変化量を磁界変化量に相当する電圧VH として出
力する。
【0017】つまり、SQUID1の動作点は通常図9
のA点の位置にあり全波整流状の信号を出力するが、被
測定磁界が増減して例えば図9のB、Cの位置に移動す
ると、変調信号OS と正相、逆相の正弦波状の信号を出
力し、次にバイアス回路7、プリアンプ8、乗算器9、
位相器10、発振器11、積分器12及び帰還抵抗器1
3で構成される駆動回路6によって磁界変化量に相当す
る電圧VH を出力すると共にこの電圧VH を帰還抵抗器
13、変調帰還コイル5を介して超伝導リング3に帰還
させ瞬時にA点の位置に戻す。
【0018】この時、温度、電源変動等によって上記プ
リアンプ出力の位相変動、振幅変動が生じると、これら
変動分に比例して位相検波の出力が変動し最終的に上記
積分器の出力信号が変動して計測誤差を生じようとする
が、上記基準信号発生回路17、電流源18、磁界発生
コイル19、フィルタ20、バンドパスフィルタ21、
比較回路22及び補正回路23が磁力計の出力変動を防
いで、計測誤差を防止する。
【0019】具体的には上記基準信号発生回路17は磁
力計の使用周波数帯域のDC〜10数KHz以外、例え
ば、数10KHz一定振幅の正弦波基準信号SK を発生
し、上記電流源18はこの基準信号SK を基に数10K
Hzの正弦波電流を発生させ、上記磁界発生コイル19
はこの電流を基に校正用の数10KHz一定振幅の正弦
波磁界を常時SQUID1に印加する。
【0020】次にSQUID1と駆動回路6により外部
磁界の大きさ及び上記校正用の数10KHz一定振幅の
正弦波磁界をそれぞれ磁界計測信号、校正信号として両
者が加算された状態で電圧に変換するが、高域遮断周波
数が10数KHzに設定されているフィルタ20によっ
て、この電圧信号のうち、磁界計測信号VF のみを取り
出し、上記バンドパスフィルタ21は校正信号SB のみ
を取り出す。
【0021】上記基準信号SK とバンドパスフィルタ2
1で取り出された校正信号SB は、それぞれ、比較回路
22のブリッジ整流回路24A、平滑用抵抗器25A及
び平滑用コンデンサ26A、26Bで構成される平滑回
路、ブリッジ整流回路24B、平滑用抵抗器25B及び
平滑用コンデンサ26C、26Dで構成される平滑回路
で正弦波の振幅に対応したDC電圧に変換され、さら
に、DC電圧に変換された基準信号、校正信号は、数1
0KHzの周波数のみを遮断するように設定されている
ノッチフィルタ27A、27Bによって、それぞれ、正
弦波成分を完全に除去された後、上記差動増幅器28A
によって後者から前者が減算されて両者の大小が比較さ
れ、磁力計の変動分すなわち変動信号SO として出力さ
れる。
【0022】次に上記磁界計測信号VF 、変動信号SO
は上記補正回路23のそれぞれ電圧分圧用抵抗器29、
FET30のゲートGに入力されて、変動信号SO の電
圧に逆比例して上記FET30のドレインD−ソースS
間の動作抵抗RDSが変化するように制御し、この動作抵
抗RDSと上記電圧分圧用抵抗器29の抵抗値RB により
次式に示す分圧比Kに分圧して、上記磁力計の変動分を
打ち消す。
【0023】
【数1】
【0024】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2を示すブロック図である。図中、1、2、6、17
〜19、21〜23は実施形態1と同一のもの、31は
上記駆動回路6の出力に含まれる校正信号を除去する校
正信号除去回路である。
【0025】図5は上記校正信号除去回路31の構成の
一例を示すブロック図である。図中、16Cは16Aと
同一の増幅器、28Bは28Aと同一の差動増幅器、S
B 、VH は、それぞれ、校正信号、駆動回路6の出力で
ある。
【0026】次にこの発明の実施の形態2による磁力計
の動作について説明する。先ず、SQUID1を液体ヘ
リウムに浸す等して冷却し超伝導状態に転移させ、被測
定磁界中で積分器スイッチ14を開いた時刻に於けるS
QUID鎖交磁束を出力零の原点とし、そこからの鎖交
磁束の変化量を磁界変化量に相当する電圧VH として出
力する。
【0027】つまり、SQUID1の動作点は通常図9
のA点の位置にあり全波整流状の信号を出力するが、被
測定磁界が増減して例えば図9のB、Cの位置に移動す
ると、変調信号OS と正相、逆相の正弦波状の信号を出
力し、次に駆動回路6によって磁界変化量に相当する電
圧VH を出力すると共にこの電圧VH を超伝導リング3
に帰還させ瞬時にA点の位置に戻す。
【0028】この時、電源変動等によって上記プリアン
プ8出力の位相変動、振幅変動が生じると、これら変動
分に比例して位相検波の出力が変動し最終的に上記積分
器の出力信号が変動して計測誤差を生じようとするが、
上記基準信号発生回路17、電流源18、磁界発生コイ
ル19及びバンドパスフィルタ21により、実施形態1
と全く同様に校正用の基準信号SK /校正信号SB を発
生/算出し、さらに、上記比較回路22で磁力計の変動
分を変動信号SO として出力する一方、上記校正信号S
B 、駆動回路6の出力VH は、それぞれ、校正信号除去
回路31の増幅器16C、差動増幅器28Bに入力され
て、先ず校正信号SB の振幅が駆動回路6の出力VH
含まれている校正信号の振幅に合わされて、次に、上記
差動増幅器28Bにより駆動回路6の出力VH から上記
振幅の合わせた校正信号を減算して上記駆動回路6の出
力VH に含まれている校正信号を除去し磁界計測信号V
Fのみを取り出す。
【0029】次に上記磁界計測信号VF 、変動信号SO
を上記補正回路23に送り込み、実施形態1と全く同様
の方法で磁力計の変動分を打ち消す。
【0030】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3を示すブロック図である。図中、1、2、6、17
〜23は実施形態1と同一のもの、32は上記比較回路
22の出力を基にSQUID及び回路の良否を判別する
良否判別回路である。
【0031】図7は上記良否判別回路32の構成の一例
を示すブロック図である。図中、33A、33Bはコン
パレータ、34A、34Bは基準電圧源、SO は変動信
号である。
【0032】次にこの発明の実施の形態3による磁力計
の動作について説明する。先ず、SQUID1を液体ヘ
リウムに浸す等して冷却し超伝導状態に転移させ、被測
定磁界中で積分器スイッチ14を開いた時刻に於けるS
QUID鎖交磁束を出力零の原点とし、そこからの鎖交
磁束の変化量を磁界変化量に相当する電圧VH として出
力する。
【0033】つまり、SQUID1の動作点は通常図9
のA点の位置にあり全波整流状の信号を出力するが、被
測定磁界が増減して例えば図9のB、Cの位置に移動す
ると、変調信号OS と正相、逆相の正弦波状の信号を出
力し、次に駆動回路6によって磁界変化量に相当する電
圧VH を出力すると共にこの電圧VH を超伝導リング3
に帰還させ瞬時にA点の位置に戻す。
【0034】この時、温度、電源変動等によって上記プ
リアンプ8出力の位相変動、振幅変動が生じると、これ
ら変動分に比例して位相検波の出力が変動し最終的に上
記積分器の出力信号が変動して計測誤差を生じようとす
るが、上記基準信号発生回路17、電流源18、磁界発
生コイル19及びバンドパスフィルタ21により、実施
形態1と全く同様に校正用の基準信号SK /校正信号S
B を発生/算出して、上記比較回路22で磁力計の変動
分を変動信号SO として出力し、また、上記フィルタ2
0により上記駆動回路6の出力VH に含まれている校正
信号を除去して磁界計測信号VF のみを取り出す。
【0035】次に上記磁界計測信号VF 、変動信号SO
を上記補正回路23に送り込み、実施形態1と全く同様
の方法で磁力計の変動分を打ち消すと共に上記変動信号
Oを良否判別回路32のコンパレータ、33A、33
B及び基準電圧源34A、34Bで構成されたウィンド
ウコンパレータに送り込み、基準電圧源33A、33B
で、例えば、DC電圧に変換された基準信号の1/2、
2倍にそれぞれ設定されている下限値、上限値の範囲内
に入っているか否か判別し、範囲外の時には良否判別信
号VF をLowレベルにしてSQUID1及び駆動回路
6に異常があることを報知する。
【0036】尚、実施形態1〜3では、SQUID1は
超伝導リング中に2つのジョセフソン素子を含み直流バ
イアス電流を流して駆動するDC−SQUIDを例とし
て説明を行ったが、超伝導リング中に1つのジョセフソ
ン素子を含み交流バイアス電流で駆動するRF−SQU
IDを用いることもできる。
【0037】
【発明の効果】この発明は、SQUIDと、上記SQU
IDを駆動する駆動回路とを備えた従来の磁力計に校正
用の磁界を発生させる基準信号発生回路、電流源及び磁
界発生コイルと、上記駆動回路の出力から校正信号を取
り出し基準信号と比較するバンドパスフィルタ及び比較
回路と、上記駆動回路の出力から校正信号を除去するフ
ィルタと、このフィルタの出力と上記比較回路の出力を
基に磁力計の出力変動を補正する補正回路を追加するこ
とにより、プリアンプ出力の位相変動、振幅変動等によ
る磁力計の出力変動が生じないようにしたので計測誤差
の少ない磁力計を得ることができる。
【0038】また、この発明は、SQUIDと、上記S
QUIDを駆動する駆動回路とを備えた従来の磁力計に
校正用の磁界を発生させる基準信号発生回路、電流源及
び磁界発生コイルと、上記駆動回路の出力から校正信号
を取り出し基準信号と比較するバンドパスフィルタ及び
比較回路と、上記駆動回路の出力から校正信号を除去す
る校正信号除去回路と、この校正信号除去回路の出力と
上記比較回路の出力を基に磁力計の出力変動を補正する
補正回路を追加することにより、プリアンプ出力の位相
変動、振幅変動等による磁力計の出力変動が生じないよ
うにしたので計測誤差の少ない磁力計を得ることができ
る。
【0039】この発明は、SQUIDと、上記SQUI
Dを駆動する駆動回路とを備えた従来の磁力計に校正用
の磁界を発生させる基準信号発生回路、電流源及び磁界
発生コイルと、上記駆動回路の出力から校正信号を取り
出し基準信号と比較するバンドパスフィルタ及び比較回
路と、上記駆動回路の出力から校正信号を除去するフィ
ルタと、このフィルタの出力と上記比較回路の出力を基
に磁力計の出力変動を補正する補正回路を追加し、さら
に、上記比較回路の出力がある一定の範囲を越えた場合
に異常を知らせる良否判別回路を追加することにより、
プリアンプ出力の位相変動、振幅変動等による磁力計の
出力変動が生じないようにし、かつ、上記比較回路の出
力がある一定の範囲を越えた場合に異常を知らせるよう
にしたので計測誤差の少ない磁力計を得るとともにSQ
UIDや電子回路の良否判別が自動的にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック図で
ある。
【図2】 比較回路22の構成の一例を示すブロック図
である。
【図3】 補正回路23の構成の一例を示すブロック図
である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すブロック図で
ある。
【図5】 校正信号除去回路31の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3を示すブロック図で
ある。
【図7】 良否判別回路32の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図8】 従来の磁力計の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図9】 DC−SQUIDが外部磁界を計測する原理
を示す図である。
【符号の説明】
1 SQUID、2 センサブロック、3 超伝導リン
グ、4A、4B ジョセフソン接合、5 変調帰還コイ
ル、6 駆動回路、7 バイアス回路、8 プリアン
プ、9 乗算器、10 位相器、11 発振器、12
積分器、13 帰還抵抗器、14 積分器スイッチ、1
5 積分コンデンサ、16A、16B、16C 増幅
器、17 基準信号発生回路、18 電流源、19 磁
界発生コイル、20 フィルタ、21 バンドパスフィ
ルタ、22 比較回路、23 補正回路、24A、24
B ブリッジ整流回路、25A、25B 平滑用抵抗
器、26A、26B、26C、26D 平滑用コンデン
サ、27A、27B ノッチフィルタ、28A、28B
差動増幅器、29 電圧分圧用抵抗器、30 FE
T、31 校正信号除去回路、32 良否判別回路、3
3A、33B コンパレータ、34A、34B 基準電
圧源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超伝導量子干渉素子と、上記超伝導量子
    干渉素子を駆動し所望の出力を得る駆動回路と、使用周
    波数帯域外の正弦波の基準信号を発生する基準信号発生
    回路と、上記基準信号発生回路の出力を基に校正磁界用
    の電流を発生する電流源と、上記超伝導量子干渉素子の
    周囲に配置し上記電流源の電流を用いて校正用磁界を発
    生する磁界発生コイルと、上記駆動回路の出力から校正
    信号を除去するフィルタと、上記駆動回路の出力から校
    正信号を取り出すバンドパスフィルタと、上記バンドパ
    スフィルタの出力と上記基準信号発生回路の基準信号の
    大小を比較する比較回路と、上記比較回路の出力を基に
    上記駆動回路の出力変動を補正する補正回路とを備えた
    ことを特徴とする磁力計。
  2. 【請求項2】 超伝導量子干渉素子と、上記超伝導量子
    干渉素子を駆動し所望の出力を得る駆動回路と、使用周
    波数帯域外の正弦波の基準信号を発生する基準信号発生
    回路と、上記基準信号発生回路の出力を基に校正磁界用
    の電流を発生する電流源と、上記超伝導量子干渉素子の
    周囲に配置し上記電流源の電流を用いて校正用磁界を発
    生する磁界発生コイルと、上記駆動回路の出力から校正
    信号を取り出すバンドパスフィルタと、上記バンドパス
    フィルタの出力を基に上記駆動回路の出力に含まれてい
    る校正信号を除去する校正信号除去回路と、上記バンド
    パスフィルタの出力と上記基準信号発生回路の基準信号
    の大小を比較する比較回路と、上記比較回路の出力を基
    に上記駆動回路の出力変動を補正する補正回路とを備え
    たことを特徴とする磁力計。
  3. 【請求項3】 上記比較回路の出力がある一定の範囲を
    越えた場合に異常を知らせる良否判別回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の磁力計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949926B2 (en) 2002-06-14 2005-09-27 Hitachi High-Technologies Corporation Biomagnetic measurement apparatus
CN104569884A (zh) * 2013-10-18 2015-04-29 中国科学院上海微***与信息技术研究所 一种超导量子干涉器件三轴磁强计的标定装置及方法

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US6949926B2 (en) 2002-06-14 2005-09-27 Hitachi High-Technologies Corporation Biomagnetic measurement apparatus
CN104569884A (zh) * 2013-10-18 2015-04-29 中国科学院上海微***与信息技术研究所 一种超导量子干涉器件三轴磁强计的标定装置及方法

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