JPH09256645A - 多層階建物における既設柱の補強工法 - Google Patents

多層階建物における既設柱の補強工法

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JPH09256645A
JPH09256645A JP9325996A JP9325996A JPH09256645A JP H09256645 A JPH09256645 A JP H09256645A JP 9325996 A JP9325996 A JP 9325996A JP 9325996 A JP9325996 A JP 9325996A JP H09256645 A JPH09256645 A JP H09256645A
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三晴 加藤
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智基 古田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層階建物の既設柱に取り付けて柱を補強で
きる工法を提供する。 【解決手段】 主筋鉄筋20の上部に収容スリーブ体2
2を固着してその上端面を開口させ、下端に欠設した切
欠部23に鉄筋20の下端部201を露出させたPC板
を設け、これを各階の補強すべき既設柱1の露出外周部
に、下のスラブ上面と上のスラブ下面との間に施工間隙
をおいて配置し、ついでスラブに透設した取付孔16か
ら、長ナット30を螺着した短い接続鉄筋3を下のPC
板2の収容スリーブ体22に挿入し、上のスラブ上に配
置した同一のPC板の切欠部23で長ナット30を螺動
させて該切欠部23に露出している鉄筋20の下端部と
接続鉄筋3とを連結した後、鉄筋20の露出部、スラブ
の取付孔16、収容スリーブ体内、PC板とスラブ上下
面の施工間隙及びPC板裏面と既設柱1との間隙にモル
タルを注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルや集合住宅等
の多層階建物において既設柱を補強する工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の既設柱を補強する方法としては、
既設柱を鋼板で巻き付けた後、鋼板と既設柱との間にモ
ルタル注入することが知られているが、柱が全周に露出
していることが必要であって高架脚柱、或いは駅やホー
ル等の柱に対して有効である。しかしながら、多層階建
物においては既設柱が全周に露出していないためこの工
法は使用できないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、柱が
一部に露出しているような多層階建物の既設柱に取り付
けて補強できる工法を提供するものである。特に、共同
住宅のように既設柱の室外に露出した部分を室外から補
強することで居住者の生活に配慮できる補強工法であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ビル
や集合住宅等の多層階建物における既設柱を補強するも
のにおいて、各階の補強しようとする既設柱の露出して
いる外周部に、鉄筋や鉄板等の鋼材を上下端前側に露出
させて成る補強用PC板を下のスラブ上面と上のスラブ
下面との間に夫々若干の施工間隙をおいて配置し、夫々
のスラブに取付孔を上下方向に透設して該スラブを介し
た上下のPC板の対向する上下端で露出した鋼材を連結
材で連結した後、鋼材の露出部、スラブの取付孔、PC
板とスラブ上下面の施工間隙及びPC板裏面と既設柱と
の間隙等の空隙に接着材を注入することでスラブを介し
て上下のPC板を連結固着することを特徴とする多層階
建物における既設柱の補強工法である。なお、鉄筋や鉄
板等の鋼材の上部に接続材としての収容スリーブ体を固
着してその上端面を開口させた状態で埋設すると共に、
鉄筋を下端前側に欠設した切欠部に露出させた補強用P
C板を設け、これを各階の補強しようとする既設柱の露
出している外周部に、下のスラブ上面と上のスラブ下面
との間に夫々若干の施工間隙をおいて配置し、ついでス
ラブに透設した上下方向の取付孔から、連結用の長ナッ
トを螺着した短い接続鉄筋を下のPC板の収容スリーブ
体に挿入すると共に、上のスラブ上に配置した同一のP
C板の切欠部で長ナットを螺動させて該切欠部に露出し
ている鉄筋と接続鉄筋とを連結した後、鉄筋の露出部、
スラブの取付孔、収容スリーブ体内、PC板とスラブ上
下面の施工間隙及びPC板裏面と既設柱との間隙に接着
材を注入することでスラブを介して上下のPC板を連結
固着してもよい。また、上下端部前側に欠設した切欠部
に鋼板を露出させた補強用PC板を設け、これを各階の
補強しようとする既設柱の露出している外周部に、下の
スラブ上面と上のスラブ下面との間に夫々若干の施工間
隙をおいて配置し、ついでスラブに透設した上下方向の
取付孔から、上端に巾広な接合面部を有する上連結片を
挿入して下のPC板の上端部の切欠部に露出している鋼
板に溶接し該上連結片の接合面部をスラブの取付孔の上
端部付近に位置させ、上のスラブの上に配置した同一の
PC板の下端切欠部に露出している鋼板と該上連結片の
接合面部とを下連結片で溶接連結した後、鋼板や連結片
の露出部、スラブの取付孔、PC板とスラブ上下面の施
工間隙及びPC板裏面と既設柱との間隙に接着材を注入
することでスラブを介して上下のPC板を連結固着して
もよい。本発明でPC板とは、工場生産されるプレキャ
ストコンクリート板のことをいう。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示した形
態例で説明する。図1は集合住宅における既設柱1の廊
下側に露出した部分に補強を施した形態例において、2
はそれに用いる補強用PC板であり、図2及び図3のよ
うに、外周にネジ部を有する主筋の鉄筋20と配筋21
を埋設し、鉄筋20の上部には内空筒状の収容スリーブ
体22を下端のネジ部で固着してその上端面を開口させ
た状態で埋設してある。
【0006】また、該鉄筋20の下端部201はPC板
2の下端部に欠設した切欠部23に露出させており、切
欠部23は前面と下端面に欠設開口している。また、P
C板2にはボルトの取付孔24が横方向に透設してあ
り、前面側を巾広くしてナットの配置孔240としてい
る。さらに、PC板2の裏面は波状に凹凸状態としてい
る。 なお、特に必要のない図においては配筋を省略して
図示している。
【0007】次にその取付補強工法を説明する。まず、
図4のように、既設柱1に廊下側から穿設した取付孔1
0に接着剤を介しボルト11を前に突出させて固着す
る。また、スラブ15には図5のように上下の取付孔1
6を透設する。この状態から取付孔240をボルト11
に通してナット12で螺着してPC板2を固定し、図5
のように、夫々のスラブ15の取付孔16の下にPC板
2の夫々の収容スリーブ体22を位置させるのである。
なお、PC板2の裏面と既設柱1との間、及び該スラブ
15の下面とPC板2の上端面との間に夫々若干の施工
間隙を確保する。
【0008】次に図6のように、連結用の長ナット30
を螺着した短い接続鉄筋3を、スラブ15の取付孔16
に上から挿通して下のPC板2の収容スリーブ体22に
挿入する。この際、接続鉄筋3の上端がスラブ15の上
面となる長さが最適である。そして、図7のように、上
側のスラブ15の上に別のPC板2を前記同様の図4の
ようにして固定し、そのPC板2の下端切欠部23から
手を入れて長ナット30を上に螺動させ、図8のよう
に、該切欠部23に露出している鉄筋下端部201と接
続鉄筋3とを上下に連結するのである。
【0009】最後に、図9のように、鉄筋の露出した切
欠部23、スラブの取付孔16、収容スリーブ体22
内、PC板2とスラブ上下面の施工間隙及びPC板2裏
面と既設柱1との間隙等の空隙にモルタル4を圧入する
のである。これにより、接続鉄筋3が固定されてモルタ
ル4と共に上下のPC板2を連結するのであり、上下の
PC板2が夫々上下のスラブ15の間で既設柱1に固着
されるのである。
【0010】なお、PC板2は下階から取り付けるので
あり、最下位のPC板2は、図10のように、長ナット
30を螺着した短い接続鉄筋3を廊下基礎17に穿設し
た取付孔170に挿入して、前記同様に既設柱1に固定
したPC板2の下端部201と接続鉄筋3とを上下に連
結した後、空隙部にモルタル4を圧入して固定すればよ
い。
【0011】このように本形態例によると、補強用のP
C板2が裏面の凹凸部でのモルタル4及びボルト11に
よって既設柱1に強く固着されると共に、スラブ15を
介して補強用のPC板2が上下端で鉄筋20と接続鉄筋
3とによって連結されているため上下のスラブ15の間
で固着状態となることから、上下のPC板2が夫々のス
ラブ15と既設柱1と一体となりきわめて堅固な柱の補
強となるのである。また、 切欠部23における長ナッ
ト30の操作で簡単に上下のPC板2が連結できるので
あり、作業性が向上するのである。
【0012】次に第2の形態例を説明する。図11で示
すPC板26は、前形態例のPC板2の主筋を鉄筋2
0,21に替えて鉄板5としたもので、同一の収容スリ
ーブ体22を鉄板5の上部に溶接して収容スリーブ体2
2の上端面を開口させると共に、鉄板5の下部に鉄筋2
7を溶接して鉄筋27の下端部を、前面と下端面に欠設
開口した切欠部23に露出させたPC板としており、そ
の他の構成はボルトの取付孔24を透設する等前記のP
C板2と同様である。なお、鉄板5の外周にはフープ配
筋が埋設してある。
【0013】このPC板26を用いた補強工法は、前形
態例と全く同一であり、PC板26を既設柱1に固定し
た後、図12のように、長ナット30を螺着した接続鉄
筋3を、スラブ15の取付孔16に挿通して下のPC板
2の収容スリーブ体22に挿入し、上側のスラブ15の
上に別のPC板2の下端切欠部23から手を入れて長ナ
ット30を上に螺動させ、図13のように、鉄筋下端部
と接続鉄筋3とを上下に連結した後、鉄筋の露出した切
欠部23、スラブの取付孔16、収容スリーブ体22
内、PC板2とスラブ上下面の施工間隙及びPC板2裏
面と既設柱1との間隙にモルタル4を圧入すればよい。
【0014】さらに第3の形態例を説明すると、図14
及び図15で示すPC板28は、構造鋼材として鉄板6
を埋設し、上下端部の一部に前面と下端面に欠設開口し
た切欠部23に鉄板6の夫々端部の一部を露出させた構
成としており、ボルトの取付孔24を透設した部位の鉄
板6にボルトの挿通孔61が透設してある。なお、鉄板
6の外周にはフープ配筋が埋設してある。
【0015】そのPC板28を用いた補強工法は、ま
ず、図16のように、既設柱1に廊下側から穿設した取
付孔10に接着剤を介してボルト11を突設固着する。
ついでボルト11に取付孔240及び鉄板6の挿通孔6
1を通しナット12で螺着してPC板28を固定し、図
17のように、スラブ15に透設した上下方向の取付孔
16の下にPC板28の切欠部23を対向配置させる。
なお、PC板2の裏面と既設柱1との間、及び該スラブ
15の下端面とPC板28の上端面との間に夫々若干の
施工間隙を確保する。
【0016】次に図18のように、スラブ15の取付孔
16から、上連結片となる鉄板片7を挿入して下のPC
板28の上端部の切欠部23に露出している鉄板6に鉄
板片7の下部を溶接して鉄板片7の上端に形成した巾広
の接合面部70をスラブ15の取付孔16の上端部に位
置させる。ついで図19のように、上のスラブ15の上
に同一のPC板28を同様にしてスラブ15上面と施工
間隙をおいて既設柱1に固着配置する。
【0017】そして、図20のように、上のPC板28
の下端切欠部23に露出している鉄板6に下連結片とな
る鉄板片8の上部を溶接すると共に、鉄板片8の下端を
鉄板片7の接合面部70に溶接するのである。最後に、
図21のように、鉄板6及び鉄板片7,8の露出した切
欠部23、スラブの取付孔16、PC板28とスラブ上
下面の施工間隙及びPC板28の裏面と既設柱1との間
隙にモルタル4を圧入するのである。これにより、鉄板
片7,8を介して上下のPC板28が連結されるのであ
り、上下のPC板28が夫々上下のスラブ15の間で既
設柱1に固着されるのである。
【0018】これによると、構造鋼材が鉄板であるため
強度に優れた補強となり、またPC板28を連結する鉄
板片7,8の溶接を正面からできて作業性が向上するの
である。さらに、図21のように上下のPC板28の配
置が前後方向にずれても鉄板片7の接合面部70が巾広
なため確実に上の鉄板片8を溶接できるのである。この
場合、上下のPC板28の配置が左右方向にずれた場合
でも同様に鉄板片7の接合面部70が巾広なため確実に
上の鉄板片8を溶接できるのである。この形態例では、
上連結片及び下連結片の形状や接合面部の構成は適宜で
ある。
【0019】形態例は夫々前記の構成としたが、本発明
はこれに限定されない。例えばPC板の形状及び構成は
問わず、図22のように鉄板を裏面に露出させた構成で
もよく、これによると薄いPC板に形成できるのであ
る。既設柱の露出した外周部に接着できればよい。ま
た、上下のPC板を連結するための鉄筋や鋼板等の鋼材
の構成及び露出位置も限定されず、それらを連結する連
結材の形状や構成も適宜である。なお、連結材で連結す
る上下のPC板の鋼材は主筋等の構造鋼材に連結されて
いなくてもよく、PC板内に固着されていればよい。
【0020】また、PC板の既設柱への固定手段はモル
タル等の接着材の注入で固着できればよく、夫々の形態
例のようにボルト止めしなくてもよい。図22のPC板
の場合は鉄板部を接着剤で固着してもよい。また、既設
柱への取り付け位置は室内側からの両方からでもよい
が、集合住宅では居住者に不便をかけさせないため室外
側の廊下側やバルコニー側からの施工がよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、補強用のP
C板が上下で夫々のスラブ及び既設柱と一体となること
から、既設柱の剪断曲げ強度の向上及び接合部の耐力の
向上が図れて堅固な柱の補強となり建物全体の耐力が向
上するのである。また請求項2では、収容スリーブ体へ
の接続鉄筋の挿入と切欠部における長ナットの操作で簡
単に上下のPC板が連結できるのであり、請求項3では
強度の大きなPC板が形成できて一層優れた補強効果と
なり、上下のPC板の配置が前後や左右方向にずれても
確実に溶接固着できることから作業が円滑にできるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の施工形態例の縦断斜視図であ
る。
【図2】そのPC板の一部切欠した斜視図である。
【図3】そのPC板の一部切欠した拡大横断面図であ
る。
【図4】その既設柱に取り付けた状態の要部縦断側面図
である。
【図5】その既設柱への取付状態でのPC板上部の要部
縦断正面図である。
【図6】スラブの取付孔から収容スリーブ体に接続筋を
挿入した要部縦断正面図である。
【図7】上下のPC板をスラブを介して対向させた要部
縦断正面図である。
【図8】上下のPC板を長ナットで連結した要部拡大縦
断正面図である。
【図9】空隙にモルタルを圧入した要部縦断正面図であ
る。
【図10】最下位のPC板の取り付けを示す要部の縦断
正面図である。
【図11】第2の施工形態例に用いるPC板の一部切欠
した斜視図である。
【図12】スラブの取付孔から収容スリーブ体に接続筋
を挿入した要部縦断正面図である。
【図13】上下のPC板を連結して空隙部にモルタルを
圧入した状態の要部縦断側面図である。
【図14】第3の施工形態例に用いるPC板の一部切欠
した斜視図である。
【図15】そのPC板の一部切欠した横断面図である。
【図16】その既設柱に取り付けた状態の要部縦断側面
図である。
【図17】その既設柱に取り付けた状態の要部縦断正面
図である。
【図18】PC板に上連結片を溶接した状態の要部縦断
側面図である。
【図19】上下のPC板を対向配置した状態の要部縦断
側面図である。
【図20】上下のPC板を連結した状態の要部縦断正面
図である。
【図21】上下のPC板を連結して空隙部にモルタルを
圧入した状態の要部縦断側面図である。
【図22】PC板のさらに別例の横断平面図である。
【符号の説明】
1 既設柱 11 ボルト 15 スラブ 16 取付孔 2,26,28 PC板 20 主筋鉄筋 22 収容スリーブ体 201 下端部 23 切欠部 3 接続鉄筋 30 長ナット 4 モルタル 5,6 鉄板 27 鉄筋 7,8 鉄板片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビルや集合住宅等の多層階建物における
    既設柱を補強するものにおいて、各階の補強しようとす
    る既設柱の露出している外周部に、鉄筋や鉄板等の鋼材
    を上下端前側に露出させて成る補強用PC板を下のスラ
    ブ上面と上のスラブ下面との間に夫々若干の施工間隙を
    おいて配置し、夫々のスラブに取付孔を上下方向に透設
    して該スラブを介した上下のPC板の対向する上下端で
    露出した鋼材を連結材で連結した後、鋼材の露出部、ス
    ラブの取付孔、PC板とスラブ上下面の施工間隙及びP
    C板裏面と既設柱との間隙等の空隙に接着材を注入する
    ことでスラブを介して上下のPC板を連結固着すること
    を特徴とする多層階建物における既設柱の補強工法。
  2. 【請求項2】 ビルや集合住宅等の多層階建物における
    既設柱を補強するものにおいて、鉄筋や鉄板等の鋼材の
    上部に接続材としての収容スリーブ体を固着してその上
    端面を開口させた状態で埋設すると共に、鉄筋を下端前
    側に欠設した切欠部に露出させた補強用PC板を設け、
    これを各階の補強しようとする既設柱の露出している外
    周部に、下のスラブ上面と上のスラブ下面との間に夫々
    若干の施工間隙をおいて配置し、ついでスラブに透設し
    た上下方向の取付孔から、連結用の長ナットを螺着した
    短い接続鉄筋を下のPC板の収容スリーブ体に挿入する
    と共に、上のスラブ上に配置した同一のPC板の切欠部
    で長ナットを螺動させて該切欠部に露出している鉄筋と
    接続鉄筋とを連結した後、鉄筋の露出部、スラブの取付
    孔、収容スリーブ体内、PC板とスラブ上下面の施工間
    隙及びPC板裏面と既設柱との間隙に接着材を注入する
    ことでスラブを介して上下のPC板を連結固着すること
    を特徴とする多層階建物における既設柱の補強工法。
  3. 【請求項3】 ビルや集合住宅等の多層階建物における
    既設柱を補強するものにおいて、上下端部前側に欠設し
    た切欠部に鋼板を露出させた補強用PC板を設け、これ
    を各階の補強しようとする既設柱の露出している外周部
    に、下のスラブ上面と上のスラブ下面との間に夫々若干
    の施工間隙をおいて配置し、ついでスラブに透設した上
    下方向の取付孔から、上端に巾広な接合面部を有する上
    連結片を挿入して下のPC板の上端部の切欠部に露出し
    ている鋼板に溶接し該上連結片の接合面部をスラブの取
    付孔の上端部付近に位置させ、上のスラブの上に配置し
    た同一のPC板の下端切欠部に露出している鋼板と該上
    連結片の接合面部とを下連結片で溶接連結した後、鋼板
    や連結片の露出部、スラブの取付孔、PC板とスラブ上
    下面の施工間隙及びPC板裏面と既設柱との間隙に接着
    材を注入することでスラブを介して上下のPC板を連結
    固着することを特徴とする多層階建物における既設柱の
    補強工法。
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