JPH09255910A - コーテイング用組成物 - Google Patents

コーテイング用組成物

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JPH09255910A
JPH09255910A JP6813696A JP6813696A JPH09255910A JP H09255910 A JPH09255910 A JP H09255910A JP 6813696 A JP6813696 A JP 6813696A JP 6813696 A JP6813696 A JP 6813696A JP H09255910 A JPH09255910 A JP H09255910A
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JP
Japan
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group
coating composition
component
partial
alkoxysilane
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Application number
JP6813696A
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English (en)
Inventor
Toru Hanada
亨 花田
Kazuo Hachiman
一雄 八幡
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明でガスバリアー性に優れ、密着性、耐熱
性、耐薬品性、耐水性、可撓性に優れた塗膜を形成する
ためのコーテイング用組成物を提供すること 【解決手段】 下記成分A〜Dからなり、A/(B+
C)= 9/1〜1/99とする。 A.ポリビニルアルコール(PVA) B.下記式(1) で示されるエポキシ基を有するアルコキ
シシランの(部分)加水分解物、その(部分)縮合物、
これらの混合物、 C.下記式(2) で示されるアミノ基及び/又はイミノ基
を有するアルコキシシランの(部分) 加水分解物、(部
分)縮合物、これらの混合物 D.溶剤(但し、PVA可溶性溶剤を30%以上) 【化1】 【化2】 (Xはグリシドキシ基又はエポキシシクロヘキシル基、
Yは水素原子又はアミノアルキル基、R1 〜R6 は炭素
数1〜4のアルキル又はアルキレン基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリアー性に
優れたコーテイング用組成物に関し、さらに詳細には、
透明でガスバリアー性の高い塗膜を形成し、密着性、耐
熱性、耐薬品性、耐水性、耐久性、可撓性に優れたプラ
スチックフィルム等の成形品を提供するためのコーテイ
ング用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック成形品、例えば透明
導電性フィルム等の高機能化の面から、ガスバリア性、
密着性、耐熱性、耐薬品性、耐水性、耐久性、可撓性な
どに優れ、透明な塗膜を形成させることのできるコーテ
ィング用組成物が求められている。このような要求の一
部を満たすコーティング用組成物として、ポリビニルア
ルコールに微粒子状シリカを配合した酸性の水性組成物
(米国特許3,773,776号)やポリビニルアルコ
ールとシリカのコンプレックスを主成分とする硬化性コ
ーティング用組成物(米国特許4,016,129号)
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記米
国特許3,773,776号ならびに4,016,12
9号明細書に記載された透明塗膜を形成するコーティン
グ用組成物は、耐薬品性、耐久性が不十分である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかるコーテ
ィング用組成物の欠点を改良すべく鋭意研究の結果、下
記の組成からなるコーティング用組成物から目的とする
塗膜が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は、「下記成分A〜Dからな
り、成分Aと成分B及び成分Cとのの重量比A/(B+
C)が9/1〜1/99の範囲にあることを特徴とする
コーティング用組成物である。
【0006】A.ポリビニルアルコール B.下記一般式
【0007】
【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキレン基、R2 およ
びR3 は炭素数1〜4のアルキル基、Xはグリシドキシ
基またはエポキシシクロヘキシシル基であり、nは1ま
たは0である)で示されるエポキシ基を有するアルコキ
シシランの(部分)加水分解物、その(部分)縮合物ま
たはこれらの混合物、 C.下記一般式(2)
【0008】
【化4】 (式中、R4 は炭素数1〜4のアルキレン基、R5 およ
びR6 は炭素数1〜4のアルキル基、Yは水素原子また
はアミノアルキル基であり、mは1または0である)で
示されるアミノ基及び/またはイミノ基を有するアルコ
キシシランの(部分)加水分解物、その(部分)縮合物
またはこれらの混合物 D.ポリビニルアルコール可溶性溶剤を全溶剤中、30
重量%以上含有する溶剤次に、本発明の組成物を構成要
件別に詳述する。
【0009】本発明において、成分Aとして用いられる
ポリビニルアルコールとしては、公知の市販のものが適
用でき、具体的にはビニルアルコール成分、ビニルアル
コール共重合体成分よりなる群から選ばれた少なくとも
1種を50モル%以上含有する高分子樹脂が好ましい。
なお、このビニルアルコール共重合体としては、ビニル
アルコール−酢酸ビニル共重合体、ビニルアルコールビ
ニルブチラール共重合体、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、あるいは分子内にシリル基を有するポリビニ
ルアルコール等が挙げられる。なかでも、耐溶剤性、密
着性の点で分子内にシリル基を有するポリビニルアルコ
ールが好ましい。ここで、分子内にシリル基を有するポ
リビニルアルコールとは、下記式(3)で表される反応
性のシリル基を有するものである。
【0010】
【化5】 ここにR7 は水素または炭素数1〜10のアルキル基、
アシル基、またはアルカリ金属、アルカリ土類金属を表
し、R8 は炭素数1〜10のアルキル基を表し、pは1
〜3の整数を表す。
【0011】シリル基の含量は好ましくは5モル%以
下、より好ましくは1モル%以下である。シリル基の含
量が5モル%を超えると、コーティング液が増粘、ゲル
化しやすい傾向となり好ましくない。
【0012】シリル基を含有するポリビニルアルコール
に関し、分子内とは重合体の末端をも含むものであり、
シリル基が加水分解性でない結合によってポリビニルア
ルコールと結合していれば、その位置、分布状態等に特
に制限はない。
【0013】本発明において用いられるポリビニルアル
コールの重合度、ケン化度に特に制限はないが、好まし
くは重合度100〜5000、ケン化度70%以上が良
い。重合度が低すぎると、密着性が低下して、コーティ
ング膜が脆くなり、逆に高すぎると粘度が高くなり過ぎ
て、塗工性が悪化する。また、ケン化度が低すぎると十
分なガスバリアー性が得られない。
【0014】成分Bは下記一般式(1)
【0015】
【化6】 で示されるエポキシ基を有するアルコキシシランの(部
分)加水分解物、その(部分)縮合物またはこれらの混
合物である。式中、R1 は炭素数1〜4のアルキレン
基、R2 およびR3 は炭素数1〜4のアルキル基、Xは
グリシドキシ基またはエポキシシクロヘキシシル基であ
り、nは1または0である。
【0016】かかるエポキシ基を有するアルコキシシラ
ンとしては、例えばグリシドキシメチルトリメトキシシ
ラン、グリシドキシメチルトリエトキシシラン、グリシ
ドキシメチルトリプロポキシシラン、グリシドキシメチ
ルトリブトキシシラン、2−グリシドキシエチルトリメ
トキシシラン、2−グリシドキシエチルトリエトキシシ
ラン、2−グリシドキシエチルトリプロポキシシラン、
2−グリシドキシエチルトリブトキシシラン、1−グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、1−グリシドキシ
エチルトリエトキシシラン、1−グリシドキシエチルト
リプロポキシシラン、1−グリシドキシエチルトリブト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリプロポキシシラン、3−
グリシドキシプロピルトリブトキシシラン、2−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、2−グリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン、2−グリシドキシプロピ
ルトリプロポキシシラン、2−グリシドキシプロピルト
リブトキシシラン、1−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、1−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、1−グリシドキシプロピルトリプロポキシシラ
ン、1−グリシドキシプロピルトリブトキシシラン、
(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキ
シシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル
トリエトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)メチルトリプロポキシシラン、(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)メチルトリブトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリプロポキシシラン、2−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリブトキシシラ
ン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル
トリメトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)プロピルトリエトキシシラン、3−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)プロピルトリプロポキシシラ
ン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル
トリブトキシシラン、4−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)ブチルトリメトキシシラン、4−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)ブチルトリエトキシシラン、4
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリプロ
ポキシシラン、4−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)ブチルトリブトキシシラン、ジエトキシ−3−グリ
シドキシプロピルメチルシラン等が挙げられる。
【0017】特に好ましいエポキシ基を有するアルコキ
シシランは、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシランである。これらの化合物は単独で又
は2種以上を併せて用いることができる。
【0018】成分Cは下記一般式(2)
【0019】
【化7】 で示されるアミノ基及び/またはイミノ基を有するアル
コキシシランの(部分)加水分解物、その(部分)縮合
物またはこれらの混合物である。式中、R4 は炭素数1
〜4のアルキレン基、R5 およびR6 は炭素数1〜4の
アルキル基、Yは水素原子またはアミノアルキル基であ
り、mは1または0である。
【0020】かかるアミノ基及び/またはイミノ基を有
するアルコキシシランとしては、例えばアミノメチルト
リエトキシシラン、2−アミノエチルトリメトキシシラ
ン、2−アミノエチルトリエトキシシラン、2−アミノ
エチルトリプロポキシシラン、2−アミノエチルトリブ
トキシシラン、1−アミノエチルトリメトキシシラン、
1−アミノエチルトリエトキシシラン、3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリプロポキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリブトキシシラン、2−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピルト
リエトキシシラン、2−アミノプロピルトリプロポキシ
シラン、2−アミノプロピルトリブトキシシラン、1−
アミノプロピルトリメトキシシラン、1−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、1−アミノプロピルトリプロポ
キシシラン、1−アミノプロピルトリブトキシシラン、
N−アミノメチルアミノメチルトリメトキシシラン、N
−アミノメチルアミノメチルトリプロポキシシラン、N
−アミノメチル−2−アミノエチルトリメトキシシラ
ン、N−アミノメチル−2−アミノエチルトリエトキシ
シラン、N−アミノメチル−2−アミノエチルトリプロ
ポキシシラン、N−アミノメチル−3−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−アミノメチル−3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−アミノメチル−3−ア
ミノプロピルトリプロポキシシラン、N−アミノメチル
−2−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−アミノ
メチル−2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
アミノメチル−2−アミノプロピルトリプロポキシシラ
ン、N−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−2−アミノエチルトリメトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−2−アミノエチルトリエトキシシラ
ン、N−(2−アミノエチル)−2−アミノエチルトリ
プロポキシシラン、N−(2−アミノエチル)−1−ア
ミノエチルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−1−アミノエチルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−1−アミノエチルトリプロポキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−
アミノプロピルトリプロポキシシラン、N−(3−アミ
ノプロピル)−2−アミノエチルトリメトキシシラン、
N−(3−アミノプロピル)−2−アミノエチルトリエ
トキシシラン、N−(3−アミノプロピル)−2−アミ
ノエチルトリプロポキシシラン、N−メチル−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、3−ジエチレントリ
アミンプロピルトリエトキシシラン、3−〔2−(2−
アミノエチルアミノエチルアミノ)プロピル〕トリメト
キシシラン、トリメトキシシリルプロピルジエチレント
リアミン等が挙げられる。
【0021】特に好ましいアミノ基及び/またはイミノ
基を有するアルコキシシランは3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシランである。これらの化合物は
単独で又は2種以上を併せて用いることができる。
【0022】アルコキシシランの(部分)加水分解物及
びその(部分)縮合物は、該アルコキシシランの一部ま
たは全部が加水分解したもの、該加水分解物の一部又は
全部が縮合反応した縮合物、及び該(部分)加水分解物
及び/又は(部分)縮合物と加水分解していない原料の
アルコキシシランとが縮合したものであり、これらはい
わゆるゾルゲル反応させることにより得られるものであ
る。
【0023】該アルコキシシランの使用に際しては、そ
のまま成分として添加することもできるし、あらかじめ
加水分解を行った後、該アルコキシシランの(部分)加
水分解物及びその(部分)縮合物を添加して使用するこ
とも可能である。
【0024】また加水分解に際しては通常の方法、例え
ば塩酸等の無機酸、酢酸等の有機酸またはカセイソーダ
のようなアルカリによってあるいは水のみを用いて加水
分解する方法を利用することができる。また、加水分解
を均一に行う目的でアルコキシシランと該アルコキシシ
ラン可溶性溶剤を混合した後、加水分解を行うことも可
能である。目的に応じて、加水分解に際しては冷却また
は加熱することも可能である。また、加水分解後、反応
で生成したアルコール等を加熱及び/または減圧下に適
当量除去して使用することも可能であるし、その後に適
当な溶媒を添加することも可能である。
【0025】本発明のコーテイング用組成物は、成分B
および成分Cの二種のアルコキシシランの(部分)分解
物等を併用しているため、高分子フィルム、特にポリカ
ーボネートフィルムとの接着性が極めて良好であり、ま
た耐アルカリ性や耐NMP性等の耐薬品性に極めて優れ
た組成物である。
【0026】上記成分Dは、ポリビニルアルコール可溶
性溶剤を全溶剤量中、30重量%以上含有する溶剤であ
る。ここで、ポリビニルアルコール可溶性溶剤として
は、水、ジメチルイミダゾリン等が挙げられる。これら
併用可能な溶剤は、1種のみならず、2種以上混合して
用いることも可能である。
【0027】
【発明実施の形態】成分A〜Dは各々次のような割合で
用いるのが好ましい。即ち成分Aと成分B及び成分Cと
の重量比A/(B+C)が9/1〜1/99の範囲で用
いる。ここで成分Bは下記式(4)
【0028】
【化8】 で示される化合物に換算した重量基準、成分Cは下記式
(5)
【0029】
【化9】 で示される化合物に換算した重量基準である。A/(B
+C)が9/1を超えると耐水性、耐薬品性に劣る傾向
となり、逆に1/99未満ではガスバリアー性が低下す
る傾向となる。A/(B+C)の、より好ましい範囲は
8/2〜5/95である。
【0030】また、B成分とC成分との配合比率は、得
られる塗膜の性能に影響し、(エポキシ基)/(アミノ
基とイミノ基の総和)がモル当量換算で2/1から1/
4のときに密着性、耐熱性、耐薬品性、耐水性、耐久性
に優れるコーティング膜が得られる。BまたはCのどち
らかの成分が他方に対して過剰になり、上記範囲からは
ずれるに伴いコーティング膜の性能が低下する。
【0031】成分Cは、成分Bの加水分解物の縮合触媒
であり、同時にエポキシ基と反応するため、成分Bの加
水分解物に成分Cを加えると反応が急速におこり、コー
ティング液がゲル化しやすくなる。そのため成分Cにカ
ルボン酸を加えて弱酸性の有機酸塩として調製に用いる
ことによりポットライフを調整することが好ましい。こ
こでカルボン酸としては、例として蟻酸、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸等が挙げられるが、その酸性度、揮発性か
らみて酢酸が最も好ましい。
【0032】また、カルボン酸の添加量はC成分のアミ
ノ基およびイミノ基の総和1モルあたり0.1〜10モ
ル量の範囲、好ましくは0.5〜5.0モルの範囲であ
り、この量が0.1モル未満では、コーティング液のポ
ットライフが短くなりゲル化しやすくなる。一方10モ
ル量を超えるとコーティング液の硬化が不十分となり、
したがって得られるコーティング膜の性能が低下する。
【0033】さらに成分Dは、成分A、B、およびCの
合計固形分量100重量部に対し、200重量部以上、
99900重量部以下の範囲が好ましく用いられる。2
00重量部未満では組成物の保存安定性が悪化し、一方
99900重量部を超えると組成物自体の保存安定性は
良好であるが、組成物中の固形分が少なくなり、コーテ
ィングに供して得られる塗工膜の膜厚が制限される。
【0034】また、必要に応じて硬化触媒を添加するこ
とも可能である。硬化触媒としては例えば、アルミニウ
ムアセチルアセトナート、アルミニウムエチルアセトア
セテートビスアセチルアセトナート、アルミニウムビス
アセトアセテートアセチルアセトナート、アルミニウム
ジ−n−ブトキシドモノエチルアセトアセテート、アル
ミニウムジ−i−プロポキシドモノメチルアセトアセテ
ート等のアルミニウムキレート化合物、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、ギ酸カリウム等のカルボン酸のアル
カリ金属塩、ジメチルアミンアセテート、エタノールア
セトエート、ジメチルアニリンホルメート等のアミンカ
ルボキシレート、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウ
ム、酢酸テトラメチルアンモニウム、酢酸ベンジルトリ
メチルアンモニウムのような第四級アンモニウム塩、オ
クタン酸スズのような金属カルボン酸塩、及びトリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン、ピリジンのようなア
ミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウ
ンデセンが用いられる。これらの化合物は単独で又は2
種以上を併せて用いることができる。
【0035】また、本発明のコーテイング用組成物に
は、上記成分A〜Dのほかに、添加剤として、表面平滑
性を改良する目的で各種界面活性剤の添加が可能であ
り、この例としてはシリコーン系化合物、フッ素系界面
活性剤、有機界面活性剤などが使用できる。
【0036】さらに改質剤として、本発明の組成物と相
容性のよい各種エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アミド樹
脂、コロイダルシリカなどを使用することができる。
【0037】このような成分A〜D以外の添加成分は本
発明のガスバリアー性コーティング組成物から形成され
る塗膜に対して耐熱性、耐候性、耐水性、耐久性、密着
性、あるいは耐薬品性など、本発明が適用される用途に
応じて種々の実用特性を改良しうるものである。
【0038】本発明のコーティング用組成物を調製する
に際しては、例えば成分A〜Dを一度に混合してもよ
い。また、成分B及び/または成分Cについてはあらか
じめ加水分解などの処理を施したものを用いて、さらに
他の成分を混合する方法があげられる。いずれも本発明
の組成物の調製には有用な方法であるが、好ましくはA
とDからなる溶液にカルボン酸を添加し次いでアミノ基
及び/またはイミノ基を有するアルコキシシランを混合
して溶液が均一になってから、エポキシ基を有するアル
コキシシランまたはエポキシ基を有するアルコキシシラ
ン(部分)加水分解物、その(部分)縮合物を添加する
ことが好ましい。また、必要に応じてコーティング用組
成物の各調製段階において加熱してもよい。さらに、必
要に応じて、コーティング用組成物を調製後、適当な温
度である程度放置して熟成させてから塗布してもよい。
【0039】本発明のコーティング用組成物は、対象物
である基材の表面にディップコート、スプレーコート、
フローコート、ロールコート、バーコート、スピンコー
ト等通常使われている方法により塗布されるが、その方
法は該成形体の形状等により適宜選択することができ
る。塗布された成形体は、通常常温から該基材の熱変形
温度以下の温度下で溶媒を蒸発させて除去する。次いで
50〜150℃の温度で1分間以上加熱硬化する、この
過程で残留するシラノールが縮合し、透明でガスバリア
ー性が良好で、密着性、耐熱性、耐薬品性、耐水性、耐
久性、可撓性に優れた塗工膜が形成される。
【0040】本発明のコーティング用組成物が塗布され
る基材としては、ガスバリアー性、耐薬品性等の向上を
目的とするものであれば特に限定されず、例えばプラス
チック、金属、セラミックス、木材等のいずれであって
も良い。なかでも、かかる機能性の劣るプラスチック成
型品、特にプラスチックフィルムに好ましく適用され
る。
【0041】該塗工膜は、特に、ポリカーボネートなら
びに金属酸化物薄膜としてSi Ox(1.5<x<2)
が設けられた基材の表面に良好に密着する。
【0042】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0043】なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。
【0044】また、実施例中における各種の測定は、下
記のとおりである。
【0045】ガスバリアー性:酸素バリアー性を30
℃、50%RH雰囲気下で酸素透過度測定装置(モダン
コントロール社製 OX−TRAN 2/20型)を用
いて測定した。
【0046】密着性:ナイフで試験片表面に縦、横1mm
間隔で切れ目を入れ、100個の碁盤目を形成する。そ
の上にセロファンテープ(ニチバン(株)製商品名セロテ
ープ)を貼り付けた後、表面から90度の方向に一気
に引っ張り剥離し、表面に残った目の数で密着性を評価
した。従って、100/100は完全接着、0/100
は完全剥離を意味する。(JIS K5400に準拠) 耐熱性:電気炉で130℃にて4時間保持し、自然放
冷後の塗膜の状態を観察した。
【0047】耐熱性:電気炉で90℃にて250時間
保持し、自然放冷後の塗膜の状態を観察した。
【0048】耐薬品性:25℃の3.5%NaOH水
溶液に10分間浸漬し、流水にて十分洗浄を行った後、
乾燥させ、外観を目視して観察した。
【0049】耐薬品性:25℃の5.0%HCl水溶
液に10分間浸漬し、流水にて十分洗浄を行った後、乾
燥させ、外観を目視して観察した。
【0050】耐水性:25℃の水に24時間浸漬した後
の塗膜の状態を観察した。
【0051】耐久性:恒温恒湿炉で60℃、90%RH
にて100時間保持し、自然放冷後の塗膜の外観変化の
有無を観測した。
【0052】可撓性:10mmφのロットに塗工膜を設
けたフィルムを巻き付け、クラック発生等の外観変化の
有無を観測した。
【0053】〔実施例1〜13および比較例1〜6〕本
発明の組成物の性状および得られる塗膜の物性を調べる
ために、表1〜3に示す仕込み組成で組成物a〜qの1
7種類のコーテイング用組成物を調製した。各組成物の
調製方法については後記各実施例の説明の項出説明す
る。
【0054】次いで、ポリカーボネートフィルム(20
0×300×0.1mm)、または金属酸化物薄膜とし
て厚さ20nmのSi O1.7 が設けられたポリカーボネ
ートフィルム(200×300×0.1mm)上に、調
製してから24時間室温で熟成後の組成物a〜qをにそ
れぞれマイヤーバーを用いてコーティングし、130℃
で2分間加熱乾燥した。このようにして得られた試験片
を用い、各種のテストを行った。また、比較例5として
ポリカーボネートフィルム(200×300×0.1m
m)のみ、比較例6として金属酸化物薄膜として厚さ2
0nmのSiO1.7 が設けられたポリカーボネートフィ
ルム(200×300×0.1mm)のみを用いガスバ
リアー性のテストを行った。得られた結果を表1〜3に
示す。
【0055】以下に、各実施例について説明する。但
し、説明および表1〜3中、成分BおよびCについて
は、仕込みに用いた、加水分解前の一般式(1)または
(2)の化合物で記載する。
【0056】実施例1:ポリカーボネートフィルムの上
にコーテイング用組成物を積層した例である。コーティ
ング用組成物の成分A.ポリビニルアルコールとして、
クラレ(株)製、シラノール基含有ポリビニルアルコー
ルR1130を用い、成分B.エポキシ基を有するアル
コキシシランとして3−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランを、C.アミノ基を有するアルコキシシラン
にアミノプロピルトリメトキシシランを用い、A/(B
+C)=2/1、(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ
基の総和)=1/1である。コーテイング用組成物の調
製にあたっては、ポリビニルアルコールと蒸留水(成分
D)からなる溶液に酢酸を混合し、溶液が均一になって
からアミノプロピルトリメトキシシランを滴下して加水
分解反応を行い、30分間そのまま撹拌を継続後、3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシランを加えた。い
ずれの評価結果も良好であった。
【0057】実施例2:ポリカーボネートフィルムの上
にコーテイング用組成物を積層した例である。コーティ
ング用組成物の成分A.ポリビニルアルコールおよび成
分C.アミノ基を有するアルコキシシランはいずれも実
施例1と同じで、成分B.エポキシ基を有するアルコキ
シシランとして3−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランを用い、A/(B+C)=2/1、(エポキシ
基)/(アミノ基とイミノ基の総和)=3/2である。
コーテイング用組成物の調製にあたっては、ポリビニル
アルコールと蒸留水(成分D)からなる溶液に酢酸を混
合し、溶液が均一になってからアミノプロピルトリメト
キシシランを滴下して加水分解反応を行い、30分間そ
のまま撹拌した。これに、3−グリシドキシプロピルト
リメトキシシランをイソプロピルアルコールに溶解さ
せ、0.01Nの塩酸を撹拌しながら徐々に添加して3
0分間そのまま撹拌して得られたものを加えた。いずれ
の評価結果も良好であった。
【0058】実施例3:ポリカーボネートフィルム上に
形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成物
を積層した例である。コーテイング用組成物は、各成分
の種類、調製方法について、A/(B+C)=2/1、
(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ基の総和)=1/
2としたほかは、実施例2と同様に調製した。評価結果
は何れも良好で、特にガスバリアー性が、珪素酸化物被
膜を設けたことによりさらに向上した。
【0059】実施例4:ポリカーボネートフィルム上に
形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成物
を積層した例である。コーテイング用組成物の組成は、
成分A.ポリビニルアルコールおよび成分B.エポキシ
基を有するアルコキシシランは実施例2と同じ、成分
C.アミノ基を有するアルコキシシランにアミノプロピ
ルトリエトキシシランを用い、A/(B+C)=3/1
0、(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ基の総和)=
1/1である。コーテイング用組成物の調製は実施例2
と同様に行った。評価結果は何れも良好で、特にガスバ
リアー性が、珪素酸化物被膜を設けたことによりさらに
向上した。
【0060】実施例5:ポリカーボネートフィルム上に
形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成物
を積層した例である。コーテイング用組成物の成分A.
ポリビニルアルコールは実施例1と同じ、成分B.エポ
キシ基を有するアルコキシシランに2−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを、成
分C.アミノ基を有するアルコキシシランにアミノプロ
ピルトリメトキシシランを用いた。A/(B+C)=2
/1、(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ基の総和)
=1/1である。コーテイング用組成物の調製は実施例
2と同様に行った。評価結果は何れも良好で、特にガス
バリアー性が、珪素酸化物被膜を有することによりさら
に向上した。
【0061】実施例6:ポリカーボネートフィルム上に
形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成物
を積層した例である。コーテイング用組成物の組成につ
いては、A/(B+C)=1/1、(エポキシ基)/
(アミノ基とイミノ基の総和)=1/1としたほかは、
実施例5と同様であり、調製方法は実施例1と同様にし
た。いずれの評価結果も良好であった。
【0062】実施例7:ポリカーボネートフィルム上に
形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成物
を積層した例である。コーティング用組成物の組成につ
いては、A/(B+C)=1/9、(エポキシ基)/
(アミノ基とイミノ基の総和)=1/1としたほかは、
実施例6と同様であり、調製方法は実施例2と同様にし
た。いずれの評価結果も良好であった。
【0063】実施例8:ポリカーボネートフィルム上に
形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成物
を積層した例である。コーティング用組成物の成分A.
ポリビニルアルコールおよび成分B.エポキシ基を有す
るアルコキシシランは実施例6と同じで、成分C.アミ
ノ基を有するアルコキシシランにアミノプロピルトリエ
トキシシランを用い、A/(B+C)=1/1、(エポ
キシ基)/(アミノ基とイミノ基の総和)=1/1であ
る。コーテイング用組成物の調製は実施例2と同様に行
った。評価結果は何れも良好で、特にガスバリアー性
が、珪素酸化物被膜を設けたことによりさらに向上し
た。
【0064】実施例9:ポリカーボネートフィルムの上
にコーテイング用組成物層を積層した例である。コーテ
ィング用組成物の成分A.ポリビニルアルコールおよび
成分B.エポキシ基を有するアルコキシシランは実施例
6と同じで、成分C.アミノ基を有するアルコキシシラ
ンにN−(2−アミノエチル)−3−アミノ−プロピル
トリメトキシシランを用い、A/(B+C)=3/1、
(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ基の総和)=3/
4である。コーテイング用組成物の調製は実施例1と同
様に行った。いずれの評価結果も良好であった。
【0065】実施例10:ポリカーボネートフィルムの
上にコーテイング用組成物層を積層した例である。コー
ティング用組成物の成分A.ポリビニルアルコールおよ
び成分B.エポキシ基を有するアルコキシシランは実施
例9と同じで、成分C.アミノ基を有するアルコキシシ
ランにアミノプロピルトリメトキシシランおよびN−
(2−アミノエチル)−3−アミノ−プロピルトリメト
キシシランを用い、A/(B+C)=3/1、(エポキ
シ基)/(アミノ基とイミノ基の総和)=1/2であ
る。コーテイング用組成物の調製は実施例2と同様に行
った。いずれの評価結果も良好であった。
【0066】実施例11:ポリカーボネートフィルムの
上にコーテイング用組成物層を積層した例である。コー
ティング用組成物の仕込み成分の種類は実施例9の成分
に加えて、成分C.アミノ基を有するアルコキシシラン
として、さらにN−(2−アミノエチル)−3−アミノ
−プロピルメチルジメトキシシランを用いた。A/(B
+C)=1/1、(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ
基の総和)=1/2である。コーテイング用組成物の調
製は実施例2と同様に行った。いずれの評価結果も良好
であった。
【0067】実施例12:ポリカーボネートフィルム上
に形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成
物を積層した例である。コーティング用組成物の成分
A.ポリビニルアルコールおよび成分B.エポキシ基を
有するアルコキシシランは実施例1と同じで、成分C.
アミノ基を有するアルコキシシランとして、N−(2−
アミノエチル)−3−アミノ−プロピルトリメトキシシ
ランおよびN−(2−アミノエチル)−3−アミノ−プ
ロピルメチルジメトキシシランを用いた。A/(B+
C)=3/1、(エポキシ基)/(アミノ基とイミノ基
の総和)=1/2である。コーテイング用組成物の調製
は実施例1と同様に行った。評価結果は何れも良好で、
特にガスバリアー性が、珪素酸化物被膜を設けたことに
よりさらに向上した。
【0068】実施例13:ポリカーボネートフィルム上
に形成された珪素酸化物被膜の上にコーテイング用組成
物を積層した例である。コーティング用組成物の成分
A.ポリビニルアルコールとして、日本合成化学(株)
製、ゴーセノールNM−11Q(ケン化度99%以上)
を用いたほかは実施例12と同様にして積層体を得た。
評価結果はいずれも良好であった。
【0069】比較例1:コーテイング用組成物に成分
A.ポリビニルアルコールを用いない例であり、ガスバ
リアー性、耐久性に劣る。
【0070】比較例2:コーテイング用組成物に成分
C.アミノ基を有するアルコキシシランを用いない例で
あり、耐アルカリ性(耐薬品性)、耐久性に劣り、密
着性も若干劣る。
【0071】比較例3:コーテイング用組成物に成分
B.エポキシ基を有するアルコキシシランを用いない例
であり、耐アルカリ性(耐薬品性)、密着性、耐久性
に劣る。
【0072】比較例4:コーテイング用組成物におい
て、A/(B+C)>9/1の例であり、耐アルカリ
性、耐酸性(耐溶剤性)、耐水性、密着性、耐久性に
劣る。
【0073】比較例5:前記実施例で用いたポリカーボ
ネートフィルムについての評価結果を示す。
【0074】比較例6:前記実施例で用いた珪素酸化物
を片面に有するポリカーボネートフィルムについての評
価結果である。
【0075】これらの評価結果を表1〜3に併せて示
す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【発明の効果】本発明のコーティング用組成物は、透明
でガスバリアー性の高い塗膜を形成し、密着性、耐熱
性、耐薬品性、耐水性、耐久性、可撓性に優れたプラス
チック成形品を提供することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分A〜Dからなり、成分Aと成分
    B及び成分Cとの重量比A/(B+C)が9/1〜1/
    99の範囲にあることを特徴とするコーテイング用組成
    物。 A.ポリビニルアルコール B.下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキレン基、R2 およ
    びR3 は炭素数1〜4のアルキル基、Xはグリシドキシ
    基またはエポキシシクロヘキシシル基であり、nは1ま
    たは0である)で示されるエポキシ基を有するアルコキ
    シシランの(部分)加水分解物、その(部分)縮合物ま
    たはこれらの混合物、 C.下記一般式(2) 【化2】 (式中、R4 は炭素数1〜4のアルキレン基、R5 およ
    びR6 は炭素数1〜4のアルキル基、Yは水素原子また
    はアミノアルキル基であり、mは1または0である)で
    示されるアミノ基及び/またはイミノ基を有するアルコ
    キシシランの(部分)加水分解物、その(部分)縮合物
    またはこれらの混合物 D.ポリビニルアルコール可溶性溶剤を全溶剤中、30
    重量%以上含有する溶剤
  2. 【請求項2】 (エポキシ基):(アミノ基とイミノ基
    の総和)がモル当量換算で2/1から1/4の範囲にあ
    る請求項1記載のコーテイング用組成物。
  3. 【請求項3】 成分Bが3−グリシドキシプロピルトリ
    メトキシシラン、及び/又は2−(3,4−エポキシシ
    クロヘキシル)エチルトリメトキシシランである請求項
    1または2記載のコーテイング用組成物。
  4. 【請求項4】 成分Cが3−アミノプロピルトリメトキ
    シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
    −アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−(2−
    アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラ
    ン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメ
    チルジメトキシシランからなる群から選ばれる少なくと
    も1種の化合物である請求項1〜3のいずれか1項記載
    のコーテイング用組成物。
  5. 【請求項5】 成分Aが分子内にシリル基を有するポリ
    ビニルアルコールである請求項1〜4のいずれか1項記
    載のコーテイング用組成物。
  6. 【請求項6】 シリル基の含有量が5モル%以下である
    請求項5記載のコーテイング用組成物。
  7. 【請求項7】 カルボン酸を加え、弱酸性とした請求項
    1〜6のいずれか1項記載のコーテイング用組成物。
  8. 【請求項8】 カルボン酸の含有量が、成分Cのアミノ
    基およびイミノ基の総和1モル当たり0.1〜10モル
    である請求項7記載のコーテイング用組成物。
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