JPH09254839A - 多輪式牽引車両 - Google Patents

多輪式牽引車両

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JPH09254839A
JPH09254839A JP7067996A JP7067996A JPH09254839A JP H09254839 A JPH09254839 A JP H09254839A JP 7067996 A JP7067996 A JP 7067996A JP 7067996 A JP7067996 A JP 7067996A JP H09254839 A JPH09254839 A JP H09254839A
Authority
JP
Japan
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vehicle
steering
twin
wheeled
wheel
Prior art date
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Pending
Application number
JP7067996A
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English (en)
Inventor
Hidenori Hanami
花見英徳
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】不整地や山林等に簡単に持ち込んで使用するこ
とのできる使い勝手のよい車両がない。 【解決手段】複数の台車1、2を多節連結することによ
って牽引車両を構成し、各台車1、2に先頭から後尾に
向かって順次小さくなる駆動力を付与して、いわば犬橇
のような状態で貨物や木材等を牽引することとしたた
め、起伏が激しい場所や湿地、砂地、高傾斜地等であっ
ても地形を選ばず使用することができて、安全走行を行
わせることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜地や不整地、
山林等で貨物や木材等の運搬を行う場合に好適に利用さ
れる多輪式牽引車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、傾斜地や不整地、湿地、砂地
或いは山林等でカートの牽引や木材の搬出(土引)等を
行う場合、様々な特殊車両が用いられている。例えば、
山林内にはブルドーザ等の無限軌道車や単軌条走行車両
が、不整地には4輪駆動車が、傾斜地にはモノレール搬
送車が、それぞれ主として活躍している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な特殊車両には、それぞれ次のような欠点がある。ま
ず、ブルドーザ等の車両は、横幅をとるため、山林内を
整備して搬出路を確保することが先決である。このた
め、準備に多大な労力と時間が掛かるという欠点があ
る。モノレール等の単軌条走行車両になると、軌道の敷
設から始めなけれならず、前述した準備が一層大規模な
ものとなるほか、費用も嵩むこととなる。また、ブルド
ーザやスノーモービル等の無限軌道車は、重心が高いた
め、一定以上の高傾斜地には無理がある。一方、4輪駆
動車は、駆動輪が4輪であるがゆえに不整地が湿地や砂
地等である場合に逆に安全性に欠けるというケースが生
じ得る。
【0004】このように、従来の特殊車両には、傾斜地
や不整地、山林等に簡単に導入できる使い勝手のよい特
殊車両が見当たらないのが実状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、複数の台車を多節連結することによ
って牽引車両を構成し、各台車に先頭から後尾に向かっ
て順次小さくなる駆動力を付与して、いわば犬橇のよう
な状態で貨物や木材等を牽引することとしている。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の多輪式牽引車
両は、独立駆動可能な複数の双輪型台車を直列に配列
し、これらの双輪型台車の先頭に独立駆動可能な操舵用
台車を配置して、各台車間を連結要素によって直列に多
節連結するとともに、各台車に操舵用台車を最大として
配列方向に傾斜配分された駆動力を付与するようにした
ものである。
【0007】このような構成のものであれば、台車間の
連結要素が関節となって台車間の連結状態に3次元方向
の自由度が与えられることになる。しかも、大半が双輪
型台車であるため、四輪の場合のように一部の車輪が地
面から浮き上がるような事態も生じない。このため、台
車間において牽引力を伝達するための有効な連結状態を
維持しつつ、個々の台車が地面の凹凸に無理なく従動し
て、全体として多様な地形に対応することができる。ま
た、駆動力が後尾に向かうほど小さくなるように傾斜配
分されることで、一部の台車の車輪のみが過回転するこ
とを防止でき、スリップや蛇行等が発生する事態を有効
に回避することができる。さらに、無限軌道のように一
定の上下丈を必要とすることがないので、低重心構造を
無理なく採用することができ、高傾斜地における安定性
も有効に向上させることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図6を参
照して説明する。図1及び図2に示す多輪式牽引車両
は、複数の双輪型台車1と一台の操舵用台車2とを連結
要素3を介して直列に連結し、各台車1、2を図4に示
す駆動手段4によって独立駆動するようにしたものであ
る。
【0009】双輪型台車1は、図3に示すように、下向
コ字型の台車フレームaと、この台車フレームaの左右
の垂下壁の外方にそれぞれ軸心を一致させて軸支された
一対の平行車輪bとから構成されるもので、前記垂下壁
の内面側に前記各車輪bを駆動し得る一対のエアモータ
4Aを取着している。これらのエアモータ4Aは後述す
る駆動手段4の一構成要素となるものである。
【0010】操舵用台車2は、前記双輪型台車1と同様
に台車フレームaと一対の車輪bとを具備するほか、そ
れらの車輪bと共に地面に三点接地し得る位置に操舵輪
cを設けたものである。この操舵輪cは、車輪取付部d
に水平支軸eを介して回転可能に軸支され、かつ、その
車輪取付部dが台車フレームaに鉛直支軸f回りに水平
旋回可能に支承されたものであり、この車輪取付部dを
適宜の方向に水平旋回させることで、操舵用台車2の舵
取りを行うことができるようになっている。
【0011】連結要素3は、前後に隣接して配置される
一対の双輪型台車1、1間、及び、先頭に配置される操
舵用台車2とその次段に配設される双輪型台車1の間を
連結する位置に配設されるもので、例えばユニバーサル
ジョイント構造や球体連結構造などの自在継手からなっ
ている。そして、各台車1、2の後方に延出する位置に
配設した連結端Xと、その後方の台車1から前方に延出
する位置に配設した被連結端Yとの間に介在されて、自
在な角度の下に両者間を連結するようにしている。な
お、最後尾の双輪型台車1には、同様の連結要素3を介
して牽引具5が連結してあり、この牽引具5により木材
等の牽引物Wを牽引させるようにしている。
【0012】駆動手段4は、図4に示すように、エンジ
ン4Bと、このエンジン4Bにより駆動されて圧空を作
り出すコンプレッサ4Cと、このコンプレッサ4Cから
の圧空が送り込まれる配管路4Dとを具備してなる並列
連鎖駆動方式のもので、エンジン4B及びコンプレッサ
4Cは操舵用台車2に搭載してある。各エアモータ4A
は、容積型のもので、コンプレッサ4Cから供給される
圧空は、漏れ分以外の全量が各台車1、2の配管路4D
に並列に組み込まれた一対のエアモータ4Aに均等に振
り分けて供給される。各配管路4D間はカプラ6によっ
て液密に連結され、圧空は逐次上段側の配管路4Dから
下段側の配管路4Dへと圧送されていく。最後尾の双輪
型台車1のエアモータ4Aの出口には、プレッシャーレ
ギュレータ4Eと、フローコントロールバルブ4Fと、
サイレンサ4Gとが配置してあり、プレッシャーレギュ
レータ4Eは回路終端を絞ることによって図5に示す終
端圧P0を立て、これによりコンプレッサ出口圧P1と終
端圧P0との間で圧力の傾斜配分を調整し、各エアモー
タ4Aにおける発生トルクの設定を行うようになってい
る。フローコントロールバルブ4Fは、エアの流量を調
整して各エアモータ4Aの回転速度、つまり台車1、2
の走行速度をコントロールするために用いられるもので
ある。
【0013】なお、プレッシャーレギュレータ4Eやフ
ローコントロールバルブ4Fを通じた牽引力や走行速度
の調整は、操舵用台車2に設けてある図示しないレバー
等を通じて操作できるようにしてあり、この実施例では
人間が車両と共に平行歩行しながら操舵用車両2の舵取
りを始め牽引力や車速等のコントロールを行うようにな
っている。なお、目的、用途によっては、これらに代え
て、手元の操作端から操舵用車両2の操舵や車速を遠隔
操作したり、運転員が操舵用車両2に搭乗して直接操作
するように構成してもよい。
【0014】次に、本実施例の作動を説明する。エンジ
ン4Bを駆動すると、コンプレッサ4Cが回転駆動さ
れ、それにより生成された圧空が先ず操舵用台車2の配
管路4Dに入って一対のエアモータ4Aに均等に分流
し、各エアモータ4Aを押し除け容積に反比例した回転
数で回転させ、左右の車輪bを等速、同一トルクで駆動
する。しかる後、圧空は配管路4Dを出て一旦合流し、
カップラ6を通過した後に次段の双輪型台車1の配管路
4Dで再度分流して、一対のエアモータ4Aに均等に分
流し、左右の車輪bを等速、同一トルクで駆動する。こ
の速度は前段の台車2の速度に等しく、トルクは前段の
台車2のトルクよりも若干小さい。以下、逐次各双輪型
台車1の一対のエアモータ4Aに圧空が供給され、最後
尾の双輪型台車1のエアモータ4Aを出た圧空はプレッ
シャーレギュレータ4E、フローコントロールバルブ4
F及びサイレンサ4Gを経て大気中に放出される。そし
て、先頭の操舵用台車2から最後尾の双輪型台車1まで
の各エアモータ4Aが発現する駆動トルクの集合によっ
て、牽引物Wに対する有効な牽引力が得られるものとな
る。
【0015】このような構成のものであれば、台車1、
1間あるいは1、2間に介在させた連結要素3が関節と
なってそれらの連結状態に3次元方向の自由度を許容す
ることになる。しかも、大半が双輪型台車1で構成さ
れ、操舵用台車2も三輪であることから、四輪の場合の
ように一部の車輪が地面から浮き上がるような事態は生
じない。このため、牽引力を伝達するための有効な連結
状態を維持しつつ、個々の台車1、2が地面の凹凸に無
理なく従動して、全体として図2や図6に示すように多
様な地形に対応できることになる。また、各台車1、2
のエアモータ4Aは前述したように並列連鎖駆動される
ため、左右両輪で同一トルク、同一速度の駆動となり、
各双輪型台車1が操舵用台車2の進行方向に無理なく追
従し、操舵の自在性が向上されることとなる。しかも、
駆動力が後尾に向かうほど小さくなるように傾斜配分さ
れることで、一部の双輪型台車1の車輪bのみが過回転
することが防止され、スリップや蛇行等が発生する事態
が有効に回避されるものとなる。さらに、無限軌道のよ
うに上下に一定の丈を必要とすることがないので、低重
心構造を無理なく採用することができ、高傾斜地におけ
る安定性を有効に向上させることが可能となる。
【0016】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、上記実
施例では各台車1、2の左右の車輪bが軸心を合致して
軸着された平行車輪であったが、図7に示すように台車
フレームaの垂下壁をハの字型に傾斜させておき、左右
の車輪bをそれらの上端間距離よりも下端間距離が広く
なるように軸着して傾斜形車輪としてもよい。このよう
にすれば、低重心となる上に、転倒に至る最大斜度が増
大するため、特に傾斜地での安定性を向上させる上で有
効となる。また、車輪aには図8に示すように外周にブ
レードgを設けて路面との摩擦抵抗を増大させた構造と
することも有効である。さらに、上記実施例では駆動手
段4がコンプレッサ4Cで生成した圧空をエアモータ4
Aに供給して車輪bを駆動する構造のものであったが、
油圧ポンプで作動油を生成して油圧モータを駆動するよ
うにしてもよい。この場合、上記実施例のように回路終
端を大気開放することはできず、リターン回路やオイル
タンク、オイルクーラ等を設ける必要が生ずるが、大き
な牽引力が得られる点で有用なものとなる。その他の構
成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能
である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の多輪式牽引車両は、複数の台車を多節連結
することによって牽引車両を構成し、各台車に先頭から
後尾に向かって順次小さくなる駆動力を付与して、いわ
ば犬橇のような状態で貨物や木材等を牽引することとし
たため、起伏が激しい場所や湿地、砂地、高傾斜地等で
あっても地形を選ばず使用することができて、安全走行
を行わせることが可能となる。しかも、操舵に自在性が
あるため、的確な操作が保障されるものとなる。その
上、多節連結であるため、着脱が容易であり、作業現場
までの本牽引車両の搬送の便や、連結数の変更等も現場
において極めて簡単に行い得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を模式的に示す側面図。
【図2】同平面図。
【図3】同実施例の双輪型台車を示す正面図。
【図4】同実施例の駆動手段を示す回路図。
【図5】同駆動手段の機能を説明する図。
【図6】同実施例の図1に対応した作用説明図。
【図7】本発明の他の実施例を示す図3に対応した正面
図。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部説明図。
【符号の説明】
1…双輪型台車 2…操舵用台車 3…連結要素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列に配列される独立駆動可能な複数の双
    輪型台車と、これらの双輪型台車の先頭に配置される独
    立駆動可能な操舵用台車と、各台車間を直列に多節連結
    する複数の連結要素とを具備してなり、操舵用台車を最
    大として該操舵用台車及び各双輪型台車の駆動力がそれ
    ぞれ配列方向に沿って傾斜配分されるように構成してな
    ることを特徴とする多輪式牽引車両。
JP7067996A 1996-03-26 1996-03-26 多輪式牽引車両 Pending JPH09254839A (ja)

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JP7067996A JPH09254839A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 多輪式牽引車両

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056635A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 磁性体移動車、磁性体移動車の制御装置および制御方法
CN109305244A (zh) * 2018-10-23 2019-02-05 桂林电子科技大学 多构态挂接式轮式行走机构

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