JPH09253921A - 製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ - Google Patents
製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマInfo
- Publication number
- JPH09253921A JPH09253921A JP15145696A JP15145696A JPH09253921A JP H09253921 A JPH09253921 A JP H09253921A JP 15145696 A JP15145696 A JP 15145696A JP 15145696 A JP15145696 A JP 15145696A JP H09253921 A JPH09253921 A JP H09253921A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal strip
- roll
- chopper
- disc
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Shearing Machines (AREA)
- Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属帯両側を切断するサイドトリーマ装置に
おいて、円盤刃物の刃欠けやトリーマ屑のひっかかりの
故障防止と金属帯への疵発生防止を課題とする。 【解決手段】 円盤刃物の軸線上に中央押えロール２０
ａ，前面押えロール２０ｂ，後面押えロール２０ｃを設
ける。また、ロータリーガイド２３と固定チョッパガイ
ド２５の間に伸縮ガイド２４を設ける。
おいて、円盤刃物の刃欠けやトリーマ屑のひっかかりの
故障防止と金属帯への疵発生防止を課題とする。 【解決手段】 円盤刃物の軸線上に中央押えロール２０
ａ，前面押えロール２０ｂ，後面押えロール２０ｃを設
ける。また、ロータリーガイド２３と固定チョッパガイ
ド２５の間に伸縮ガイド２４を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯の両側端不
良部や客先指定巾に切断するサイドトリマに関する。
良部や客先指定巾に切断するサイドトリマに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のサイドトリーマは、図８に示す如
く刃物用工具鋼の上下一対の円盤刃物で金属帯を挟み込
み回転しながら押し切る機構である。また、使用用途は
前記のように金属帯の両側端不良部や客先指定巾に切断
するためである。また、使用設備としては製鉄業にあっ
ては、精整工程の設備に設置されることが多く例えばテ
ンションレベラーやスリッターラインである。一例とし
て焼鈍圧延生産設備に設けられたサイドトリーマの設置
場所を図７に示す。該設備は、ステンレス鋼の焼鈍設備
と圧延設備を一連で処理できるように連続化した例であ
る。コイル上の金属帯を巻出装置に装着し金属帯先端を
先行する金属帯の後端に溶接し焼鈍装置を通して軟らか
くし、酸化皮膜を脱スケール装置で取り除き白色の表面
の金属帯とする。このまま出荷する場合は、客先の指定
巾にサイドトリームし、形状修正のためＮＯ１ミルで軽
圧下しＮＯ１巻取装置に巻取り出荷梱包場所へ運搬す
る。一方金属帯の厚さをさらに薄くする場合は、ＮＯ
２，ＮＯ３ミルで圧延しＮＯ２巻取装置へ通板する。こ
のサイドトリーマは、図８に示すように金属帯の両端に
設置（片側のみ図示、他方は省略）された金属帯の通板
ラインの外側方向から図示しない回転駆動装置により駆
動される上下一対の円盤刃物のみで構成されていた。上
下両側面の円盤刃物の回転速度は、金属帯通板速度に同
期して周速度が制御されている。切断巾の調整セット
は、円盤刃物軸にスペーサを入れ調整するものが多い
が、軸が伸縮する機構を付けたものもある。円盤刃物の
刃欠け等による取換えは、金属帯中心側から止めナット
を弛め刃物を取り出し新刃物に入れ替える。また、金属
帯を切断したときに細長い金属帯屑が発生するためその
処理が必要である。処理方法には、本発明のチョッパ方
式とスクラップボーラ（図示せず。）があり、前者は金
属帯屑の長さ方向を小片に切断し屑バックで搬出処理す
るのに対し、後者は、細長い金属帯を巻取処置する。一
般的には、薄い金属帯のサイドトリームは巻取易いスク
ラップボーラを使用し、厚物に対してチョッパを使用す
る。本発明前のチョッパ方式のサイドトリーマの例で
は、図１及び図６に示した伸縮ガイドと油圧シリンダの
設置されていない装置でる。このチョッパはチョッパの
刃を補修交換するため予備チョッパを具備したもので稼
働チョッパが壊れた場合迅速に交換できるよう回転取換
えできる機構となっている。円盤刃物で切断された金属
帯屑は、内側に螺旋状の溝が付いた回転するロータリー
ガイド内を案内されて固定チョッパーガイドを通りチョ
ッパで小片に切断される機構となっている。
く刃物用工具鋼の上下一対の円盤刃物で金属帯を挟み込
み回転しながら押し切る機構である。また、使用用途は
前記のように金属帯の両側端不良部や客先指定巾に切断
するためである。また、使用設備としては製鉄業にあっ
ては、精整工程の設備に設置されることが多く例えばテ
ンションレベラーやスリッターラインである。一例とし
て焼鈍圧延生産設備に設けられたサイドトリーマの設置
場所を図７に示す。該設備は、ステンレス鋼の焼鈍設備
と圧延設備を一連で処理できるように連続化した例であ
る。コイル上の金属帯を巻出装置に装着し金属帯先端を
先行する金属帯の後端に溶接し焼鈍装置を通して軟らか
くし、酸化皮膜を脱スケール装置で取り除き白色の表面
の金属帯とする。このまま出荷する場合は、客先の指定
巾にサイドトリームし、形状修正のためＮＯ１ミルで軽
圧下しＮＯ１巻取装置に巻取り出荷梱包場所へ運搬す
る。一方金属帯の厚さをさらに薄くする場合は、ＮＯ
２，ＮＯ３ミルで圧延しＮＯ２巻取装置へ通板する。こ
のサイドトリーマは、図８に示すように金属帯の両端に
設置（片側のみ図示、他方は省略）された金属帯の通板
ラインの外側方向から図示しない回転駆動装置により駆
動される上下一対の円盤刃物のみで構成されていた。上
下両側面の円盤刃物の回転速度は、金属帯通板速度に同
期して周速度が制御されている。切断巾の調整セット
は、円盤刃物軸にスペーサを入れ調整するものが多い
が、軸が伸縮する機構を付けたものもある。円盤刃物の
刃欠け等による取換えは、金属帯中心側から止めナット
を弛め刃物を取り出し新刃物に入れ替える。また、金属
帯を切断したときに細長い金属帯屑が発生するためその
処理が必要である。処理方法には、本発明のチョッパ方
式とスクラップボーラ（図示せず。）があり、前者は金
属帯屑の長さ方向を小片に切断し屑バックで搬出処理す
るのに対し、後者は、細長い金属帯を巻取処置する。一
般的には、薄い金属帯のサイドトリームは巻取易いスク
ラップボーラを使用し、厚物に対してチョッパを使用す
る。本発明前のチョッパ方式のサイドトリーマの例で
は、図１及び図６に示した伸縮ガイドと油圧シリンダの
設置されていない装置でる。このチョッパはチョッパの
刃を補修交換するため予備チョッパを具備したもので稼
働チョッパが壊れた場合迅速に交換できるよう回転取換
えできる機構となっている。円盤刃物で切断された金属
帯屑は、内側に螺旋状の溝が付いた回転するロータリー
ガイド内を案内されて固定チョッパーガイドを通りチョ
ッパで小片に切断される機構となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上のように既存サイ
ドトリーマが構成されているため、次のような問題点が
あった。 ア、特にステンレス鋼のように硬い金属帯の場合は、非
常に高い剪断縮力を付与して両円盤刃物で回転押圧して
切断するため、円盤刃物近傍の金属帯に変形力がかかり
金属帯や金属体屑が湾曲したり捩じられたりして円盤刃
物の刃欠けが発生する。 イ、また、捩じれ応力により製品である金属帯へ疵が発
生したり、捩じれ癖が付いてしまう。 ウ、金属帯屑のチョッパへの案内において、固定チョッ
パガイドとロータリーガイドには回転交換機能があるた
め、サイド間に隙間を設けることが不可欠となりその隙
間に金属帯屑がひっかかって故障となる。 本発明は、以上のような実情に鑑みなされたもので、刃
欠けや金属帯屑のひっかかりを防止し、金属帯へも極力
疵を発生させない品質及び耐用性のあるサイドトリーマ
を提供することを目的としている、
ドトリーマが構成されているため、次のような問題点が
あった。 ア、特にステンレス鋼のように硬い金属帯の場合は、非
常に高い剪断縮力を付与して両円盤刃物で回転押圧して
切断するため、円盤刃物近傍の金属帯に変形力がかかり
金属帯や金属体屑が湾曲したり捩じられたりして円盤刃
物の刃欠けが発生する。 イ、また、捩じれ応力により製品である金属帯へ疵が発
生したり、捩じれ癖が付いてしまう。 ウ、金属帯屑のチョッパへの案内において、固定チョッ
パガイドとロータリーガイドには回転交換機能があるた
め、サイド間に隙間を設けることが不可欠となりその隙
間に金属帯屑がひっかかって故障となる。 本発明は、以上のような実情に鑑みなされたもので、刃
欠けや金属帯屑のひっかかりを防止し、金属帯へも極力
疵を発生させない品質及び耐用性のあるサイドトリーマ
を提供することを目的としている、
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下一対の円
盤刃物で金属帯の両側端を切断する装置において、通板
される金属帯に当接することで自由に回転させられる所
謂フリーロールの弾性体または剛性の押えロールを、該
円盤刃物軸のＡ軸線上内側に、金属帯を挟み込む構造に
上下一対設ける。上下の中央押さえロールは、円盤刃物
交換のための開閉構造を備えている。また、下側中央押
えロールの軸は、下側円盤刃物円周面と下側中央押えロ
ール円周面とが同じ高さの水平面を形成するように円盤
刃物軸のフレームに固定する。上側は、金属帯の厚みに
合わせロール間隔調整ができる構造とする。以上の構成
を特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリー
マである。
盤刃物で金属帯の両側端を切断する装置において、通板
される金属帯に当接することで自由に回転させられる所
謂フリーロールの弾性体または剛性の押えロールを、該
円盤刃物軸のＡ軸線上内側に、金属帯を挟み込む構造に
上下一対設ける。上下の中央押さえロールは、円盤刃物
交換のための開閉構造を備えている。また、下側中央押
えロールの軸は、下側円盤刃物円周面と下側中央押えロ
ール円周面とが同じ高さの水平面を形成するように円盤
刃物軸のフレームに固定する。上側は、金属帯の厚みに
合わせロール間隔調整ができる構造とする。以上の構成
を特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリー
マである。
【０００５】また本発明は、請求項１に記載の上下一対
の弾性体または剛性中央押えロールに加えＡ軸前後にも
上下一対の弾性体または剛性押えロールを設けたことを
特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ
である。
の弾性体または剛性中央押えロールに加えＡ軸前後にも
上下一対の弾性体または剛性押えロールを設けたことを
特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ
である。
【０００６】また本発明は、請求項１または２の押えロ
ールが、円盤刃物軸のＡ軸線上外側に、金属帯を挟み込
む構造に上下設けられたことを特徴とする製品の保護と
耐用性に優れたサイドトリーマである。
ールが、円盤刃物軸のＡ軸線上外側に、金属帯を挟み込
む構造に上下設けられたことを特徴とする製品の保護と
耐用性に優れたサイドトリーマである。
【０００７】また本発明は、外周が弾性体で内周が剛性
構造の押えリングを、上下がＡ軸方向に円盤刃物と押え
リングが逆の順に円盤刃物に当接させて嵌め合わせたこ
とを特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリ
ーマである。
構造の押えリングを、上下がＡ軸方向に円盤刃物と押え
リングが逆の順に円盤刃物に当接させて嵌め合わせたこ
とを特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリ
ーマである。
【０００８】更に本発明は、サイドトリマで切断された
金属帯屑の進行方向に、該金属帯屑を小片に切断するチ
ョッパ装置があり、該チョッパ装置の切断刃は回転取替
えが可能なように予備装置を備えてあって、円盤刃物か
らチョッパ装置の間にロータリーガイド、伸縮ガイド、
固定チョッパガイドがあり、金属帯切断時は伸縮ガイド
は伸び、予備チョッパへ交換回転する時は縮態する油圧
シリンダを備えていることを特徴とする製品の保護と耐
用性に優れたサイドトリーマである。
金属帯屑の進行方向に、該金属帯屑を小片に切断するチ
ョッパ装置があり、該チョッパ装置の切断刃は回転取替
えが可能なように予備装置を備えてあって、円盤刃物か
らチョッパ装置の間にロータリーガイド、伸縮ガイド、
固定チョッパガイドがあり、金属帯切断時は伸縮ガイド
は伸び、予備チョッパへ交換回転する時は縮態する油圧
シリンダを備えていることを特徴とする製品の保護と耐
用性に優れたサイドトリーマである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施も
形態を説明する。図１は、本発明の押えロール２０と伸
縮ガイド２４の位置を説明するための正面略図である。
図２は、押えロール軸受フレーム３０の開閉機能を示
す。図３は、図１の側面図で押えロール２０の上下方向
配置を表している。図４は、上下押えロール間隔を調整
する機構を示す側面略図である。円盤刃物３は、図８に
示すように金属帯１の中央側に円盤刃物３があり、ライ
ン外側に円盤刃物３を回転駆動する動力源のモータが設
けられている。円盤刃物３は上下にあり、互いに円周側
面が当接する位置にＡ軸線上を軸線方向にずらして固定
する。以上の機構となっているため、金属帯１の通板速
度と同期させて円盤刃物３を回転押圧して金属帯を切断
できる。押えロール２０は、ウレタンゴム、シリコンゴ
ム等の弾性体もしくは金属ロールであり、巾狭のロール
で押えロール軸受フレーム３０に軸受を通して金属帯１
に接することで自由に回転するように取り付ける。設置
個所は、該円盤刃物軸１９のＡ軸線上内側に、金属帯１
を挟み込む構造に上下一対設ける。内側に中央押えロー
ル２０ａを設置するのは、金属帯１中心側で設置スペー
スが取れるからであり、極力円盤刃物３に近付けること
が好ましい。また、中央押えロール２０ａは金属帯１の
製品部分を押圧するため、疵を付けにくい前記弾性体と
することが好ましい。上下の中央押さえロール２０ａ
は、円盤刃物３交換のための開閉構造を備えている。即
ち図２の前後の押えロール２０ｂ，２０ｃが無い場合に
相当し、開閉固定アーム３３を外し押えロール軸受フレ
ーム３０を矢印の方向に開くことにより円盤刃物３の前
面を開けることができる。また、下側押えロールの軸
は、下側円盤刃物３円周面と下側押えロール２０円周面
とが同じ高さの水平面を形成するように円盤刃物軸フレ
ーム３２に固定する。この水平面は被トリーム材である
金属帯１の厚みに左右されることが無い常に一定のパス
ラインである。また、図４は前後押えロール２０ｂ，２
０ｃも記載しているが中央押えロール２０ａのみで構成
する。上固定フレーム３０ｃは円盤刃物軸受フレーム３
２に固定されており、該上固定フレーム３０ｃに取り付
けられたハンドル２８を回すことにより上押えロール軸
受フレーム３０ａが上下するよう機能するため金属帯１
の厚みに合わせ押えロール間隔調整ができるのである。
形態を説明する。図１は、本発明の押えロール２０と伸
縮ガイド２４の位置を説明するための正面略図である。
図２は、押えロール軸受フレーム３０の開閉機能を示
す。図３は、図１の側面図で押えロール２０の上下方向
配置を表している。図４は、上下押えロール間隔を調整
する機構を示す側面略図である。円盤刃物３は、図８に
示すように金属帯１の中央側に円盤刃物３があり、ライ
ン外側に円盤刃物３を回転駆動する動力源のモータが設
けられている。円盤刃物３は上下にあり、互いに円周側
面が当接する位置にＡ軸線上を軸線方向にずらして固定
する。以上の機構となっているため、金属帯１の通板速
度と同期させて円盤刃物３を回転押圧して金属帯を切断
できる。押えロール２０は、ウレタンゴム、シリコンゴ
ム等の弾性体もしくは金属ロールであり、巾狭のロール
で押えロール軸受フレーム３０に軸受を通して金属帯１
に接することで自由に回転するように取り付ける。設置
個所は、該円盤刃物軸１９のＡ軸線上内側に、金属帯１
を挟み込む構造に上下一対設ける。内側に中央押えロー
ル２０ａを設置するのは、金属帯１中心側で設置スペー
スが取れるからであり、極力円盤刃物３に近付けること
が好ましい。また、中央押えロール２０ａは金属帯１の
製品部分を押圧するため、疵を付けにくい前記弾性体と
することが好ましい。上下の中央押さえロール２０ａ
は、円盤刃物３交換のための開閉構造を備えている。即
ち図２の前後の押えロール２０ｂ，２０ｃが無い場合に
相当し、開閉固定アーム３３を外し押えロール軸受フレ
ーム３０を矢印の方向に開くことにより円盤刃物３の前
面を開けることができる。また、下側押えロールの軸
は、下側円盤刃物３円周面と下側押えロール２０円周面
とが同じ高さの水平面を形成するように円盤刃物軸フレ
ーム３２に固定する。この水平面は被トリーム材である
金属帯１の厚みに左右されることが無い常に一定のパス
ラインである。また、図４は前後押えロール２０ｂ，２
０ｃも記載しているが中央押えロール２０ａのみで構成
する。上固定フレーム３０ｃは円盤刃物軸受フレーム３
２に固定されており、該上固定フレーム３０ｃに取り付
けられたハンドル２８を回すことにより上押えロール軸
受フレーム３０ａが上下するよう機能するため金属帯１
の厚みに合わせ押えロール間隔調整ができるのである。
【００１０】また次の発明は、前記上下一対の弾性体ま
たは剛性の中央押えロール２０ａに加えＡ軸前後にも上
下一対の弾性体または剛性の押えロール２０ｂ，２０ｃ
を設けたものである。図１，図２，図３，図４に示すも
ので前面押えロール２０ｂ、中央押えロール２０ａ及び
後面押えロール２０ｃの３対の押えロール２０により構
成する。円盤刃物３交換のためのフレームの開閉や押え
ロール間隔調整は、前述の中央押えロール２０ａのみの
ものとほぼ同様に構成すればよい。このように３対とす
ることで中央押えロール２０ａのみのものに対して金属
帯１を押圧する場所が多くなるため、切断時の金属帯１
の捩じれや湾曲を押えることができ円盤刃物３の刃欠け
を防止できる。
たは剛性の中央押えロール２０ａに加えＡ軸前後にも上
下一対の弾性体または剛性の押えロール２０ｂ，２０ｃ
を設けたものである。図１，図２，図３，図４に示すも
ので前面押えロール２０ｂ、中央押えロール２０ａ及び
後面押えロール２０ｃの３対の押えロール２０により構
成する。円盤刃物３交換のためのフレームの開閉や押え
ロール間隔調整は、前述の中央押えロール２０ａのみの
ものとほぼ同様に構成すればよい。このように３対とす
ることで中央押えロール２０ａのみのものに対して金属
帯１を押圧する場所が多くなるため、切断時の金属帯１
の捩じれや湾曲を押えることができ円盤刃物３の刃欠け
を防止できる。
【００１１】また次の発明は、円盤刃物軸１９のＡ軸線
上外側に、１対または３対の押えロール２０を金属帯１
を挟み込む構造に上下設けるものである。図５（ａ）に
示す構成とするが、円盤刃物３と円盤刃物軸フレーム３
２間に押えロール２０を配置する。中央押えロール２０
ａは、このような配置とすると円盤刃物軸１９と金属帯
１の間に位置するため、押えロール軸受フレーム３０の
構成は複雑となるが、ロール径や円盤刃物軸１９を細く
することで構成できる。この方法の利点は、金属帯１の
製品部分に押圧ロール２０を押しつけること無く歪やよ
じれを防止するため製品部分に疵が付かないことであ
る。押えロール２０は金属帯屑２を押圧しており、もし
疵が発生しても問題が無い。そのため、押えロール２０
は剛性の材料を使うことができる。
上外側に、１対または３対の押えロール２０を金属帯１
を挟み込む構造に上下設けるものである。図５（ａ）に
示す構成とするが、円盤刃物３と円盤刃物軸フレーム３
２間に押えロール２０を配置する。中央押えロール２０
ａは、このような配置とすると円盤刃物軸１９と金属帯
１の間に位置するため、押えロール軸受フレーム３０の
構成は複雑となるが、ロール径や円盤刃物軸１９を細く
することで構成できる。この方法の利点は、金属帯１の
製品部分に押圧ロール２０を押しつけること無く歪やよ
じれを防止するため製品部分に疵が付かないことであ
る。押えロール２０は金属帯屑２を押圧しており、もし
疵が発生しても問題が無い。そのため、押えロール２０
は剛性の材料を使うことができる。
【００１２】また次の発明は、図５（ｂ）に示す如く外
周が弾性体で内周が剛性構造の押えリング３５を、上下
がＡ軸方向に円盤刃物３と押えリング３５が逆の順に円
盤刃物軸１９に当接させて嵌め合わせたものである。す
なわち、金属帯１の切断部分を円盤刃物３と押えリング
３５で挟み込みながら切断するため捩じれや湾曲を防ぐ
ことができる。また、前述のような押えロール軸受フレ
ーム３０が不要となり、円盤刃物３の刃欠け防止機構を
簡単な構造とすることができる。
周が弾性体で内周が剛性構造の押えリング３５を、上下
がＡ軸方向に円盤刃物３と押えリング３５が逆の順に円
盤刃物軸１９に当接させて嵌め合わせたものである。す
なわち、金属帯１の切断部分を円盤刃物３と押えリング
３５で挟み込みながら切断するため捩じれや湾曲を防ぐ
ことができる。また、前述のような押えロール軸受フレ
ーム３０が不要となり、円盤刃物３の刃欠け防止機構を
簡単な構造とすることができる。
【００１３】また次の発明は、図１，図３，図６に示す
ように切断された金属帯屑２の進行方向に、該金属帯屑
２を小片に切断するチョッパ装置２６があり、該チョッ
パ装置２６の切断刃は回転取替えが可能なように予備装
置を備えてあって、円盤刃物３からチョッパ装置２６の
間にロータリーガイド２３、伸縮ガイド２４、固定チョ
ッパガイド２５があり、金属帯１切断時は伸縮ガイド２
４は伸び、予備チョッパ２６ｂへ交換回転する時は縮態
する油圧シリンダ２１を備えたものである。尚、伸縮ガ
イド２４は、ロータリーガイド２３、固定チョッパガイ
ド２５と同じく耐摩耗性材料でＳＣＭ材を使用すること
が好ましい。このように構成することで金属帯屑２がひ
っかかることが無く連続的に小片とすることができる。
ように切断された金属帯屑２の進行方向に、該金属帯屑
２を小片に切断するチョッパ装置２６があり、該チョッ
パ装置２６の切断刃は回転取替えが可能なように予備装
置を備えてあって、円盤刃物３からチョッパ装置２６の
間にロータリーガイド２３、伸縮ガイド２４、固定チョ
ッパガイド２５があり、金属帯１切断時は伸縮ガイド２
４は伸び、予備チョッパ２６ｂへ交換回転する時は縮態
する油圧シリンダ２１を備えたものである。尚、伸縮ガ
イド２４は、ロータリーガイド２３、固定チョッパガイ
ド２５と同じく耐摩耗性材料でＳＣＭ材を使用すること
が好ましい。このように構成することで金属帯屑２がひ
っかかることが無く連続的に小片とすることができる。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、前述したように押えロール機
構を設けることにより、円盤刃物の刃欠けを防止すると
共に、金属屑のひっかかり故障を防止することができ
る。また、製品である金属帯の押圧部分は弾性体を使用
するため疵を発生しにくい。これらの製品品質の保護と
故障防止による設備稼働率の改善は、鉄鋼業のような生
産規模の大きい連続生産設備では特に重要であり工業的
価値は非常に大きいがある。
構を設けることにより、円盤刃物の刃欠けを防止すると
共に、金属屑のひっかかり故障を防止することができ
る。また、製品である金属帯の押圧部分は弾性体を使用
するため疵を発生しにくい。これらの製品品質の保護と
故障防止による設備稼働率の改善は、鉄鋼業のような生
産規模の大きい連続生産設備では特に重要であり工業的
価値は非常に大きいがある。
【図１】本発明の押えロールと伸縮ガイドの位置関係を
説明する平面略図である。
説明する平面略図である。
【図２】本発明の押えロール軸受フレームの機構を示す
平面略図である。
平面略図である。
【図３】図１の側面略図であるす。
【図４】本発明の押えロールの間隔調整機能を説明する
側面略図である。
側面略図である。
【図５】本発明の他の押えロール配置と他の構成例を示
す。
す。
【図６】本発明の伸縮ガイドの構成を説明する側面略図
である。
である。
【図７】本発明の設置場所の一例を説明する生産設備の
構成図である。
構成図である。
【図８】従来のトリーマの切断機構を説明する側面略図
である。
である。
１ 金属帯 ２ 金属帯屑 ３ 円盤刃物 ３ａ 上刃 ３ｂ 下刃 ４ 巻出装置 ５ 溶接装置 ６ 焼鈍装置 ７ 脱スケール装置 ８ サイドトリーマ ９ ＮＯ１ミル １０ ＮＯ２ミル １１ ＮＯ３ミル １２ 張力付与装置 １３ ＮＯ１巻取装置 １４ ＮＯ１剪断装置 １５ ＮＯ２巻取装置 １６ ＮＯ２剪断装置 １７ 止めナット １８ スペーサー １９ 円盤刃物軸 ２０ 押えロール ２０ａ 中央押えロール ２０ｂ 前面押えロール ２０ｃ 後面押えロール ２１ 油圧シリンダ ２２ 回転伝達手段 ２３ ロータリーガイド ２４ 伸縮ガイド ２５ 固定チョッパーガイド ２５ａ 稼働固定チョッパーガイド ２５ｂ 予備固定チョッパーガイド ２６ チョッパ ２６ａ 稼働チョッパ ２６ｂ 予備チョツパ ２７ チョッパ回転軸 ２８ ハンドル ２９ 押えロール間隔調整手段 ３０ 押えロール軸受フレーム ３０ａ 上押えロール軸受フレーム ３０ｂ 下押えロール軸受フレーム ３０ｃ 上固定フレーム ３１ アーム ３２ 円盤刃物軸フレーム ３３ 開閉固定アーム ３４ 開閉手段 ３４ａ 上押えロール開閉手段 ３４ｂ 下押えロール開閉手段 ３５ 押えリング ３５ａ 上押えリング ３５ｂ 下押えリング ３６ 弾性リング ３７ 鋼性リング
Claims (5)
- 【請求項１】本発明は、上下一対の円盤刃物３で金属帯
１の両側端を切断する装置において、フリーロールの弾
性体または剛性の中央押えロール２０ａを、該円盤刃物
軸１９のＡ軸線上内側に、金属帯１を挟み込む構造に上
下一対設け、円盤刃物３交換のための開閉構造を備え、
下側中央押えロール２０ａの軸は下側円盤刃物３円周面
と中央押えロール２０ａ円周面とが同じ高さの水平面を
形成するように円盤刃物軸１９のフレームに固定し、上
側は押えロール間隔調整２９ができる構造とすることを
を特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイドトリー
マ。 - 【請求項２】本発明は、請求項１に記載の上下一対の弾
性体または剛性押えロール２０に加えＡ軸前後にも上下
一対の弾性体または剛性押えロール２０ｂ，２０ｃを設
けたことを特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサイ
ドトリーマ。 - 【請求項３】本発明は、請求項１または２の押えロール
２０が、円盤刃物軸１９のＡ軸線上外側に、金属帯１を
挟み込む構造に上下設けられたことを特徴とする製品の
保護と耐用性に優れたサイドトリーマ。 - 【請求項４】本発明は、外周が弾性体で内周が剛性構造
の押えリング３５を、上下がＡ軸方向に円盤刃物３と押
えリング３５が逆の順に円盤刃物３に当接させて嵌め合
わせたことを特徴とする製品の保護と耐用性に優れたサ
イドトリーマ。 - 【請求項５】本発明は、切断された金属帯屑２の進行方
向に、該金属帯屑２を小片に切断するチョッパ装置２６
があり、該チョッパ装置２６の切断刃は回転取替えが可
能なように予備装置を備えてあって、円盤刃物３からチ
ョッパ装置２６の間にロータリーガイド２３、伸縮ガイ
ド２４、固定チョッパガイド２５があり、金属帯１切断
時は伸縮ガイド２４は伸び、予備チョッパ２６ｂへ交換
回転する時は縮態する油圧シリンダ２１を備えているこ
とを特徴とする請求項１から４に記載のいずれかである
製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15145696A JPH09253921A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15145696A JPH09253921A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09253921A true JPH09253921A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=15518968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15145696A Withdrawn JPH09253921A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09253921A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009023015A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Nisshin Steel Co Ltd | 鋼帯の切耳の切断方法 |
| CN102319824A (zh) * | 2011-09-26 | 2012-01-18 | 西南铝业（集团）有限责任公司 | 一种拉矫机列切边剪废边牵引装置 |
| WO2012120294A1 (en) * | 2011-03-07 | 2012-09-13 | Siemens Vai Metals Technologies Ltd. | Rotary shear device and method |
| WO2018180378A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | Ｊｘ金属株式会社 | 帯状金属材、スリット方法並びに帯状材の蛇行測定方法 |
| CN111136326A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-05-12 | 台州椒江门发机械科技有限公司 | 一种具有供料功能的切割刀 |
| CN113333846A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-09-03 | 福建新峰科技有限公司 | 一种超精密轴类零件加工装置及加工工艺 |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP15145696A patent/JPH09253921A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009023015A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Nisshin Steel Co Ltd | 鋼帯の切耳の切断方法 |
| WO2012120294A1 (en) * | 2011-03-07 | 2012-09-13 | Siemens Vai Metals Technologies Ltd. | Rotary shear device and method |
| CN102319824A (zh) * | 2011-09-26 | 2012-01-18 | 西南铝业（集团）有限责任公司 | 一种拉矫机列切边剪废边牵引装置 |
| WO2018180378A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | Ｊｘ金属株式会社 | 帯状金属材、スリット方法並びに帯状材の蛇行測定方法 |
| JP2018171677A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | Ｊｘ金属株式会社 | 帯状金属材、スリット方法並びに帯状材の蛇行測定方法 |
| CN110475639A (zh) * | 2017-03-31 | 2019-11-19 | Ｊｘ金属株式会社 | 带状金属材、纵切方法及带状材的蛇行测量方法 |
| CN111136326A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-05-12 | 台州椒江门发机械科技有限公司 | 一种具有供料功能的切割刀 |
| CN113333846A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-09-03 | 福建新峰科技有限公司 | 一种超精密轴类零件加工装置及加工工艺 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5007318A (en) | Metal strip edge trimming apparatus | |
| JPH09253921A (ja) | 製品の保護と耐用性に優れたサイドトリーマ | |
| KR930009108B1 (ko) | 포일로부터 자기테이프 등의 제품을 절단하는 방법 | |
| JP2853957B2 (ja) | スリット装置 | |
| JPS6344514B2 (ja) | ||
| JP2005125422A (ja) | サイドトリマー装置 | |
| US4875393A (en) | Apparatus for tensioning and deforming saw blades | |
| CN205973281U (zh) | 一种全自动数控纵剪机组的收卷装置 | |
| JP2983118B2 (ja) | サイドトリミング装置 | |
| JP2681582B2 (ja) | シート材のスリット方法およびスリッター装置 | |
| JPH0141531Y2 (ja) | ||
| CN219986384U (zh) | 金属纵剪圆盘刀片 | |
| JP3663684B2 (ja) | 金属帯の加工装置 | |
| JPH09267135A (ja) | エッジ処理装置およびエッジ処理方法 | |
| JP3030600B2 (ja) | 片切りスリッタ− | |
| JP2002144284A (ja) | 連続帯状材の切断装置及び切断方法 | |
| JPH11277325A (ja) | 金属帯のサイドトリマー用板押えリング | |
| SU1606265A1 (ru) | Дисковые ножницы | |
| JP2001179525A (ja) | 金属帯材のスリッタ装置及びスリット方法 | |
| JPH01118302A (ja) | 高速トリミングライン用マッシャーロールの保持装置 | |
| JP2000254814A (ja) | 金属帯のサイドトリマー／スリッター装置 | |
| SU1060354A2 (ru) | Многодисковые ножницы | |
| JP4747555B2 (ja) | トリマー刃及び鋼板のトリミング方法 | |
| JP2000280022A (ja) | 金属ストリップのスリット設備 | |
| JPH0230416A (ja) | サイドトリマ押えリング装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |