JPH09253735A - 熱間圧延時のデスケーリング方法 - Google Patents
熱間圧延時のデスケーリング方法Info
- Publication number
- JPH09253735A JPH09253735A JP6853696A JP6853696A JPH09253735A JP H09253735 A JPH09253735 A JP H09253735A JP 6853696 A JP6853696 A JP 6853696A JP 6853696 A JP6853696 A JP 6853696A JP H09253735 A JPH09253735 A JP H09253735A
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- Japan
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- pressure
- nozzle
- steel plate
- hot rolling
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- Pending
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱間圧延時のスケール疵除去効率を向上し、
表面性状の優れた熱延鋼板を経済的に有利な方法によっ
て得る。 【解決手段】 熱間圧延時のデスケーリング方法におい
て、ノズルを鋼板から１５０ｍｍ未満の距離に配置す
る。仕上圧延前に、前記ノズルから、前記鋼板の表面に
向けて３００ｋｇ／ｃｍ2 以上の噴射圧力および１０ｌ
／ｃｍ2 ・ｍｉｎ以上の水量密度の高圧水を噴射する。
表面性状の優れた熱延鋼板を経済的に有利な方法によっ
て得る。 【解決手段】 熱間圧延時のデスケーリング方法におい
て、ノズルを鋼板から１５０ｍｍ未満の距離に配置す
る。仕上圧延前に、前記ノズルから、前記鋼板の表面に
向けて３００ｋｇ／ｃｍ2 以上の噴射圧力および１０ｌ
／ｃｍ2 ・ｍｉｎ以上の水量密度の高圧水を噴射する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、表面性状の良好
な熱延鋼板を製造するために、赤スケールや噛み込みス
ケール等のスケール疵の原因となる難剥離性のスケール
を仕上圧延前に高圧水により効率良く除去する熱間圧延
時のデスケーリング方法に関するものである。
な熱延鋼板を製造するために、赤スケールや噛み込みス
ケール等のスケール疵の原因となる難剥離性のスケール
を仕上圧延前に高圧水により効率良く除去する熱間圧延
時のデスケーリング方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】Ｓｉを多く含む鋼材を加熱すると、雰囲
気中の酸素と反応して表面に２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 （ファ
イアライト、融点１２０５℃）およびＦｅＯ−２ＦｅＯ
・ＳｉＯ2 （融点１１７０℃）を生ずる。これらは融点
以上に加熱されると、地鉄中にクサビ状に食い込んで通
常のデスケーリングでは除去できず、残存して赤スケー
ルというスケール性欠陥となる。
気中の酸素と反応して表面に２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 （ファ
イアライト、融点１２０５℃）およびＦｅＯ−２ＦｅＯ
・ＳｉＯ2 （融点１１７０℃）を生ずる。これらは融点
以上に加熱されると、地鉄中にクサビ状に食い込んで通
常のデスケーリングでは除去できず、残存して赤スケー
ルというスケール性欠陥となる。
【０００３】従来、デスケーリング性能は単純に高圧水
の衝突圧力に比例すると考え、特開昭６３−６８２１４
号公報や特開平６−１１４４３２号公報に記載されるよ
うに、単純にデスケーリング時の高圧水の衝突圧力を大
きくすることで熱延鋼板の表面性状改善を図っていた
（以下、「先行技術」という）。
の衝突圧力に比例すると考え、特開昭６３−６８２１４
号公報や特開平６−１１４４３２号公報に記載されるよ
うに、単純にデスケーリング時の高圧水の衝突圧力を大
きくすることで熱延鋼板の表面性状改善を図っていた
（以下、「先行技術」という）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術では、デスケーリング能力を向上するためにはポンプ
能力（圧力、水量）をとめどなく増強する必要があり、
経済的観点から問題がある。
術では、デスケーリング能力を向上するためにはポンプ
能力（圧力、水量）をとめどなく増強する必要があり、
経済的観点から問題がある。
【０００５】従って、この発明の目的は、経済上の負担
を増加することなく熱間圧延時のスケール疵除去効率を
向上し表面性状の優れた熱延鋼板を得ることができる熱
間圧延時のデスケーリング方法を提供することにある。
を増加することなく熱間圧延時のスケール疵除去効率を
向上し表面性状の優れた熱延鋼板を得ることができる熱
間圧延時のデスケーリング方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】発明者らは、熱間圧延時
のデスケーリング能力を決定するのが単に高圧水の衝突
圧力ではなく、衝突圧力が同じでもノズルからの噴射圧
力、水量密度やノズルと鋼板との間の距離（ノズル距
離）の違いによってデスケーリング能力に大きな差が生
じることを知見した。この発明は、上記の知見に基づい
て最適なデスケーリング条件を与えるべくなされたもの
である。
のデスケーリング能力を決定するのが単に高圧水の衝突
圧力ではなく、衝突圧力が同じでもノズルからの噴射圧
力、水量密度やノズルと鋼板との間の距離（ノズル距
離）の違いによってデスケーリング能力に大きな差が生
じることを知見した。この発明は、上記の知見に基づい
て最適なデスケーリング条件を与えるべくなされたもの
である。
【０００７】請求項１記載の発明は、熱間圧延時のデス
ケーリング方法において、仕上圧延前に、鋼板から１５
０ｍｍ未満の距離のノズルから、前記鋼板の表面に向け
て３００ｋｇ／ｃｍ2 以上の噴射圧力および１０ｌ／ｃ
ｍ2 ・ｍｉｎ以上の水量密度の高圧水を噴射することに
特徴を有するものである。
ケーリング方法において、仕上圧延前に、鋼板から１５
０ｍｍ未満の距離のノズルから、前記鋼板の表面に向け
て３００ｋｇ／ｃｍ2 以上の噴射圧力および１０ｌ／ｃ
ｍ2 ・ｍｉｎ以上の水量密度の高圧水を噴射することに
特徴を有するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に、この発明を図面を参照しな
がら説明する。表１に示す化学組成の供試鋼スラブを３
４ｍｍの厚さまで熱間圧延して、３４×１５０×１１５
０ｍｍの寸法の試験片を調製した。次いで、試験片を電
気炉にて１０００℃に加熱し、３０分間均熱を行った。
次いで、該電気炉から抽出し、直後に表２に示す種々の
条件No. １〜１５によってノズルから試験片表面に高圧
水を噴射してデスケーリングを行った。次いで、酸化進
行を抑制するために、試験片をＮ2 雰囲気のチャンバー
に装入し室温まで冷却した。その後試験片表面の赤スケ
ールの程度を肉眼観察により５段階評価した。その結果
を表２および図１、２、３に示す。図１はノズルと試験
片との間の距離（ノズル距離）と表面性状との関係を示
し、図２はノズル噴射圧力と表面性状との関係を示し、
そして、図３は水量密度と表面性状との関係を示すグラ
フである。
がら説明する。表１に示す化学組成の供試鋼スラブを３
４ｍｍの厚さまで熱間圧延して、３４×１５０×１１５
０ｍｍの寸法の試験片を調製した。次いで、試験片を電
気炉にて１０００℃に加熱し、３０分間均熱を行った。
次いで、該電気炉から抽出し、直後に表２に示す種々の
条件No. １〜１５によってノズルから試験片表面に高圧
水を噴射してデスケーリングを行った。次いで、酸化進
行を抑制するために、試験片をＮ2 雰囲気のチャンバー
に装入し室温まで冷却した。その後試験片表面の赤スケ
ールの程度を肉眼観察により５段階評価した。その結果
を表２および図１、２、３に示す。図１はノズルと試験
片との間の距離（ノズル距離）と表面性状との関係を示
し、図２はノズル噴射圧力と表面性状との関係を示し、
そして、図３は水量密度と表面性状との関係を示すグラ
フである。
【０００９】
【表１】
【００１０】
【表２】
【００１１】衝突圧力ｐは、下記式にて示される。 ｐ＝０．０５８・（Ｑ／Ａ）1.08・Ｐ0.48（ｋｇ／ｃｍ
2 ） ただし、 Ｑ：噴射流量（ｌ／ｍｉｎ） Ａ：噴射面積（ｃｍ2 ） Ｐ：噴射圧力（ｋｇ／ｃｍ2 ） Ｑ／Ａ：水量密度（ｌ／ｃｍ2 ・ｍｉｎ） 表２No. １〜１０、および、図１より、衝突圧力ｐにか
かわらずノズル距離が１５０ｍｍ以上だと赤スケールの
評価結果が悪くなることが分かる。
2 ） ただし、 Ｑ：噴射流量（ｌ／ｍｉｎ） Ａ：噴射面積（ｃｍ2 ） Ｐ：噴射圧力（ｋｇ／ｃｍ2 ） Ｑ／Ａ：水量密度（ｌ／ｃｍ2 ・ｍｉｎ） 表２No. １〜１０、および、図１より、衝突圧力ｐにか
かわらずノズル距離が１５０ｍｍ以上だと赤スケールの
評価結果が悪くなることが分かる。
【００１２】表２No. １１、１、１２、１３、９、およ
び、図２より、ノズル噴射圧力が３００ｋｇ／ｃｍ2 未
満では赤スケールの評価結果が悪くなることがわかる。
表２No. １４、１５、１、および、図３より、水量密度
が１０ｌ（リットル）／ｃｍ2 ・ｍｉｎ未満では赤スケ
ールの評価結果が悪くなることがわかる。
び、図２より、ノズル噴射圧力が３００ｋｇ／ｃｍ2 未
満では赤スケールの評価結果が悪くなることがわかる。
表２No. １４、１５、１、および、図３より、水量密度
が１０ｌ（リットル）／ｃｍ2 ・ｍｉｎ未満では赤スケ
ールの評価結果が悪くなることがわかる。
【００１３】以上の結果より、衝突圧力が同じでも熱間
でのデスケーリング性能が異なる場合があることが確認
され、本発明の条件でデスケーリング操業すれば表面性
状の優れた熱延鋼板が得られることが確認された。
でのデスケーリング性能が異なる場合があることが確認
され、本発明の条件でデスケーリング操業すれば表面性
状の優れた熱延鋼板が得られることが確認された。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す工業上有用な効果がもたらされる。 デスケーリングによる熱間圧延時のスケール疵除去
効率を向上し表面性状の優れた熱延鋼板を得ることがで
きる。 デスケーリングを従来と同等のポンプ能力（圧力、
水量）によって実施することができ経済的に有利であ
る。
ば、下記に示す工業上有用な効果がもたらされる。 デスケーリングによる熱間圧延時のスケール疵除去
効率を向上し表面性状の優れた熱延鋼板を得ることがで
きる。 デスケーリングを従来と同等のポンプ能力（圧力、
水量）によって実施することができ経済的に有利であ
る。
【図１】この発明の一実施態様に係るノズル距離と鋼板
表面性状との関係を示すグラフである。
表面性状との関係を示すグラフである。
【図２】この発明の一実施態様に係るノズル噴射圧力と
鋼板表面性状との関係を示すグラフである。
鋼板表面性状との関係を示すグラフである。
【図３】この発明の一実施態様に係る水量密度と鋼板表
面性状との関係を示すグラフである。
面性状との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項１】 熱間圧延時のデスケーリング方法におい
て、仕上圧延前に、鋼板から１５０ｍｍ未満の距離のノ
ズルから、前記鋼板の表面に向けて３００ｋｇ／ｃｍ2
以上の噴射圧力および１０ｌ／ｃｍ2 ・ｍｉｎ以上の水
量密度の高圧水を噴射することを特徴とする熱間圧延時
のデスケーリング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6853696A JPH09253735A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 熱間圧延時のデスケーリング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6853696A JPH09253735A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 熱間圧延時のデスケーリング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09253735A true JPH09253735A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13376569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6853696A Pending JPH09253735A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 熱間圧延時のデスケーリング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09253735A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102764760A (zh) * | 2012-07-03 | 2012-11-07 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种高表面质量热轧钢板的制造方法 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP6853696A patent/JPH09253735A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102764760A (zh) * | 2012-07-03 | 2012-11-07 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种高表面质量热轧钢板的制造方法 |
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