JPH09250621A - トルクコンバータ用ステータ - Google Patents

トルクコンバータ用ステータ

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Publication number
JPH09250621A
JPH09250621A JP6256496A JP6256496A JPH09250621A JP H09250621 A JPH09250621 A JP H09250621A JP 6256496 A JP6256496 A JP 6256496A JP 6256496 A JP6256496 A JP 6256496A JP H09250621 A JPH09250621 A JP H09250621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
torque converter
phenol resin
glass fiber
ammonia
Prior art date
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Pending
Application number
JP6256496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Tosaka
和郎 遠坂
Seta Yorita
沢二 頼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Manufacturing Co Ltd
Asahi Yukizai Corp
Original Assignee
Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Yamada Seisakusho KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd, Yamada Seisakusho KK filed Critical Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority to JP6256496A priority Critical patent/JPH09250621A/ja
Publication of JPH09250621A publication Critical patent/JPH09250621A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H41/28Details with respect to manufacture, e.g. blade attachment
    • F16H2041/285Details with respect to manufacture, e.g. blade attachment of stator blades

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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニア系のガスの発生を防止して、耐熱
性,強度性を向上させること。 【解決手段】 ステータ本体1の材料として、レゾール
型フェノール樹脂とガラス繊維とを接合処理剤によって
接合すること。ノンアンモニア系フェノール樹脂材とし
てなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、アンモニア系のガ
スの発生を防止して、耐熱性,強度性を向上させること
ができるトルクコンバータ用ステータに関する。
【0002】
【従来技術】従来より、自動変速機に使用されるトルコ
ンバータの主要部品であるステータを、フェノール樹脂
によって成形することが種々提案されている。前記ステ
ータはトルクコンバータにおける流体内で使用される。
摩擦熱によって流体が80℃〜180℃位の高温状態に
なり、このような高温状態においても使用される。この
ため、ステータの成形性や耐熱性,強度を満足するため
に、従来、一般的に知られているステータとして、熱可
塑性のノボラック樹脂にヘキサメチレンテトラミン(H
MTA)等のような硬化剤を添加して熱硬化性樹脂とし
たノボラック型フェノール樹脂を使用して、その樹脂の
強化を図るためガラス繊維の補強化材を混入したものが
存在している。
【0003】また、フェノール樹脂としてノボラック型
フェノール樹脂のように硬化剤を添加しなくても熱硬化
性のあるレゾール型フェノール樹脂が存在している。該
レゾール型フェノール樹脂は、ノボラック型フェノール
樹脂と比べて成形性及び耐熱性,強度が劣るので、ステ
ータの樹脂材料として使用することが困難であることか
ら、使用部材として考えてられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、熱硬化
性樹脂としたノボラック型フェノール樹脂に補強化材を
混入した樹脂材によってステータを成形すると、ステー
タの成形性や耐熱性,強度が比較的容易に満足できる。
しかるに、ステータの使用環境における高温状態(80
℃〜180℃位)では、前記樹脂材はノボラック型フェ
ノール樹脂に添加されているヘキサメチレンテトラミン
(HMTA)のような硬化材が、高温状態下においてア
ンモニア系のガスを発生させる。すなわち、ノボラック
型フェノール樹脂が高温状態(50℃〜60℃程度)に
なると、硬化材なるヘキサメチレンテトラミン(HMT
A)又ヘキサメチレンジアミンはその熱分解によってア
ミンガス、即ちアンモニア系ガスを生成し大気中に放出
させることとなる。この点を詳述すると、そのヘキサメ
チレンテトラミン(HMTA)は、熱と湿気によって計
算量のアンモニアとホルムアルデヒドとなる。ここで、
ホルムアルデヒドは架橋する作用を生じさせる一方、ア
ンモニアは殆ど気体で揮発するが、幾分かはベンゾキサ
ジンやアゾメチンを生成する。このように、高温状態
(50℃〜60℃程度)では、アンモニア系のガスを発
生させることになる。
【0005】このため、該アンモニア系のガスがトルク
コンバータを構成するアルミニウム合金などの金属材の
部品を腐食させる。該腐食により、部品及び装置の強度
や性能を劣化させることとなる。これによって、トルク
コンバータの耐久寿命を著しく悪くする恐れがある。こ
のため、本発明では、従来のフェノール樹脂によって成
形されているステータの問題点である,トルクコンバー
タの使用条件として避けられない高温状態での使用によ
りアンモニアガスが発生して、トルクコンバータの構成
部品を腐食させることを回避するとともに、ステータの
成形性,耐熱性,強度性を確保したものを開発すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、前記課
題を解決することを目的とし、鋭意,研究を重ねた結
果、その発明を、レゾール型フェノール樹脂とガラス繊
維とを接合処理剤によって接合し、ノンアンモニア系フ
ェノール樹脂材としてなるトルクコンバータ用ステータ
としたことにより、トルクコンバータ用ステータとして
使用して高温状態でもアンモニア系のガスの発生を防止
し、トルクコンバータの構成部品を腐食させることを回
避するとともに、ステータの成形性,耐熱性,強度性を
確保したものにでき、前記目的及び課題を解決したもの
である。
【0007】
【実施の形態】実施の形態について詳述すると、トルク
コンバータ用ステータにおいて、本発明では、レゾール
型フェノール樹脂を使用する。該レゾール型フェノール
樹脂では、ノボラック型フェノール樹脂には添加される
ヘキサメチレンテトラミン(HMTA)のような硬化剤
は不要とする。これによって、ステータの使用環境温度
である80℃〜180℃位の高温状態において、トルク
コンバータに悪影響を及ぼすアンモニア系のガスを出さ
ない。
【0008】全重量%100として、前記レゾール型フ
ェノール樹脂25重量%〜35重量%に、ガラス繊維6
0重量%〜70重量%を混合し、且つシランカップリン
グのような接合処理剤を混合させる。このように、ガラ
ス繊維重量%を70重量%とした上限の臨界は、ガラス
繊維を混入させうる限界である。また、好ましくは、全
重量%100として、前記レゾール型フェノール樹脂4
5重量%〜55重量%に、ガラス繊維40重量%〜50
重量%を混合し、且つシランカップリングのような接合
処理剤を混合させる。このようにガラス繊維重量%を4
0重量%とした下限の臨界は、ガラス繊維を混入させて
補強を得る限界の強度である。さらに、好ましくは、全
重量%100として、前記レゾール型フェノール樹脂3
5重量%〜45重量%に、ガラス繊維50重量%〜60
重量%を混合し、且つシランカップリングのような接合
処理剤を混合させる。このようにガラス繊維50重量%
〜60重量%の場合は、混入しやすいことと、強度性を
得ることができるものである。このようなガラス繊維を
シランカップリングのような接合処理剤により処理し
て、レゾール型フェノール樹脂とガラス繊維とを強固に
接合させる。
【0009】この接合は、ガラス繊維がレゾール型フェ
ノール樹脂の中に単に混ざり合っているという状態でな
く、ガラス繊維の表面とレゾール型フェノール樹脂とが
前記結合処理剤を介して溶け合ってくっついている状態
である。即ち、レゾール型フェノール樹脂内に、単にガ
ラス繊維が混入しているものではなく、前記結合処理剤
が溶けて、レゾール型フェノール樹脂及びガラス繊維と
が溶融結合している状態なっている。
【0010】なお、図1において、1はステータ本体、
2はサイドプレート、3はスプライン部3である。
【0011】
【実施例】全重量%100として、前記レゾール型フェ
ノール樹脂45重量%〜55重量%に、ガラス繊維40
重量%〜50重量%を混合し、且つシランカップリング
のような接合処理剤を混合させる。このときの前記ガラ
ス繊維は、中央値で太さ13μm以下、長さ0.15m
m以上である。また、ヘキサメチレンテトラミン(HM
TA)等なる硬化剤を添加しないことでノンアンモニア
系フェノール樹脂材としてなるトルクコンバータ用ステ
ータを作成した。該トルクコンバータ用ステータ部品は
して使用しても、アンモニア系のガスの発生は回避でき
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明においては、レゾール型
フェノール樹脂とガラス繊維とを接合処理剤によって接
合し、ノンアンモニア系フェノール樹脂材としてなるト
ルクコンバータ用ステータとしたことにより、第1にア
ンモニア系のガスの発生を防止でき、第2に耐熱性が好
適となり、第3に強度性を向上させ、第4に生産性を優
れたものにできる等の効果を奏する。
【0013】これらの効果について詳述すると、ノボラ
ック型フェノール樹脂に必須な硬化剤を使用しないレゾ
ール型フェノール樹脂は、ステータの使用環境温度であ
る80℃〜180℃位の高温状態においてもアンモニア
系のガスを発生しないようにできる。このように、アン
モニア系のガスが発生しないため、トルクコンバータと
いうを構成するアルミニウム合金などの金属材の部品の
腐食を防止できる。したがって、該腐食防止によって、
部品及び装置の強度や性能の劣化が防止できることとな
り、ひいては、トルクコンバータの耐久寿命を著しく長
くすることができる最大の利点がある。
【0014】また、本発明では、樹脂材の中に多くのガ
ラス繊維を安定して混入させることができるので、その
樹脂材の耐熱性が大幅に向上するとともに、強度も、レ
ゾール型フェノール樹脂として、ノボラック型フェノー
ル樹脂のように硬化剤によって硬度を高めて強度を得た
ものと、同等以上にできる。
【0015】また、本発明では、レゾール型フェノール
樹脂とガラス繊維とを接合処理剤によって接合したの
で、ガラス繊維の分量を多くしても樹脂材中に接合処理
剤にて安定して固定され、樹脂材の分量がそのガラス繊
維の分量分を減少することができる。このため、金型に
よってトルクコンバータ用ステータを成形する際、金型
内で発生する樹脂材のガス及びカスの元である樹脂材の
量を減らすことができ、結果として樹脂材のガスやカス
の量が低減し、トルクコンバータ用ステータの寸法形状
を安定させ、かつ均質に成形することができる。また、
金型内に残留する樹脂材のカス除去する手間も低減でき
るので、作業性が向上し、生産性の効率を高めることが
できる。
【0016】以上のように、請求項1の発明では、従来
のノボラック型フェノール樹脂によるトルクコンバータ
用ステータでは解決しえなかったトルクコンバータ用ス
テータとして、トルクコンバータという高温環境での使
用条件でも、他部分を腐食させるようなアンモニア系の
ガスを発生させないようにでき、且つ樹脂の諸特性では
ノボラック型フェノール樹脂に比べて耐久性等が極めて
不利な点を、ガラス繊維と接合処理剤とを加えること
で、従来では到底困難視されたていたレゾール型フェノ
ール樹脂によって成形することで、その目的を達成する
ことができるという画期的なトルクコンバータ用ステー
タを提供できる。即ち、請求項1の発明では、レゾール
型フェノール樹脂にしてアンモニア系のガス発生を防止
できるというメリットを生かし、ノボラック型フェノー
ル樹脂と比べ成形性,耐熱性,強度性が劣るデメリット
を解消した新規なる樹脂製のトルクコンバータ用ステー
タである。
【0017】次に、請求項2の発明では、請求項1にお
いて、前記ノンアンモニア系フェノール樹脂材にてサイ
ドプレート2及びステータ本体1の内周部にスプライン
部3を一体成形してなるトルクコンバータ用ステータと
したことにより、サイドプレート2及びステータ本体1
の内周部にスプライン部3を一体成形するような複雑な
形状を有するスタータでも、容易に成形することがで
き、耐熱性,強度を十分満足することができる。また、
ステータ本体1の内周部にスプライン部3を樹脂一体成
形することにより、トルクコンバータ用ステータと嵌合
されるワンウェイクラッチとの接触面積が大きく確保で
き、トルクコンバータ用ステータに掛かる荷重を低減さ
せ、強度の確保が十分にできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】トルクコンバータ用ステータの一部切除した斜
視図
【図2】図1の断面図
【符号の説明】
1…ステータ本体 2…サイドプレート 3…スプライン部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂とガラス繊維
    とを接合処理剤によって接合し、ノンアンモニア系フェ
    ノール樹脂材としてなることを特徴とするトルクコンバ
    ータ用ステータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ノンアンモニア
    系フェノール樹脂材にてサイドプレート及びステータ本
    体の内周部にスプライン部を一体成形してなることを特
    徴とするトルクコンバータ用ステータ。
JP6256496A 1996-03-19 1996-03-19 トルクコンバータ用ステータ Pending JPH09250621A (ja)

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JP6256496A JPH09250621A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 トルクコンバータ用ステータ

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JP6256496A JPH09250621A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 トルクコンバータ用ステータ

Publications (1)

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JPH09250621A true JPH09250621A (ja) 1997-09-22

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ID=13203917

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6256496A Pending JPH09250621A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 トルクコンバータ用ステータ

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JP (1) JPH09250621A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523489A (ja) * 1998-07-07 2003-08-05 ヴァレオ 流体動力学的連結装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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