JPH09250353A - タービンロータの冷却装置 - Google Patents
タービンロータの冷却装置Info
- Publication number
- JPH09250353A JPH09250353A JP5484496A JP5484496A JPH09250353A JP H09250353 A JPH09250353 A JP H09250353A JP 5484496 A JP5484496 A JP 5484496A JP 5484496 A JP5484496 A JP 5484496A JP H09250353 A JPH09250353 A JP H09250353A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbine
- turbine rotor
- pressure gas
- lubricating oil
- back surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Supercharger (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半径流ガスタービンやターボチャージャ等の
ターボ機械において、軸受台とタービン背板との間の潤
滑油シールは重要な問題であり、本発明はタービン作動
流体が高温であることを原因として熱変形し、シール機
能を損いがちとなるこの部分を保護し、操作の安定性を
確保できるようにした装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 タービンロータ背面部に向けて軸受け潤
滑油の一部を噴射する噴射ノズルを設け、潤滑油を吹き
つけることによりタービンロータ背面部を冷却し、熱変
形を防止して長時間の操業に耐えうる安定性の秀れた装
置を得た。
ターボ機械において、軸受台とタービン背板との間の潤
滑油シールは重要な問題であり、本発明はタービン作動
流体が高温であることを原因として熱変形し、シール機
能を損いがちとなるこの部分を保護し、操作の安定性を
確保できるようにした装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 タービンロータ背面部に向けて軸受け潤
滑油の一部を噴射する噴射ノズルを設け、潤滑油を吹き
つけることによりタービンロータ背面部を冷却し、熱変
形を防止して長時間の操業に耐えうる安定性の秀れた装
置を得た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン又はタ
ーボチャージャー等のように高温ガスを作動流体とする
ターボ機械に関する。
ーボチャージャー等のように高温ガスを作動流体とする
ターボ機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のものを図２に基づいて説明する。
タービンケーシング５内のスクロール４にて導かれた高
温高圧ガスは、タービン動翼３へ流入し、タービンロー
タ１ａを回転させ、その回転出力は同タービンロータ１
ａの他端で図示省略のコンプレッサー及び発電機等へ接
続されている。
タービンケーシング５内のスクロール４にて導かれた高
温高圧ガスは、タービン動翼３へ流入し、タービンロー
タ１ａを回転させ、その回転出力は同タービンロータ１
ａの他端で図示省略のコンプレッサー及び発電機等へ接
続されている。
【０００３】なお１ｂはタービンロータ背面部、２はピ
ストンリング、６はタービン背板、７ａ，７ｂはタービ
ンロータ１ａのジャーナル軸受、８は軸受台、また、９
はＶバンドカップリングを示す。
ストンリング、６はタービン背板、７ａ，７ｂはタービ
ンロータ１ａのジャーナル軸受、８は軸受台、また、９
はＶバンドカップリングを示す。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のもので
は、高温高圧ガスは、タービンロータ背面部１ｂに設置
されたピストンリング２にてシールされ、軸受台８内部
へ流入しない様になっているが、タービン背板６とター
ビン動翼３のすき間に流入する前記高温高圧ガス及び加
熱されたタービン動翼３からの熱伝達により、ピストン
リング２部はかなりの高温となり、運転時間と共にピス
トンリング２の変形等を引き起こし、シールの役目を果
さなくなり最悪の場合には、タービンロータ背面部１ｂ
等の焼付きを起こし、トラブルの原因となることがあ
る。
は、高温高圧ガスは、タービンロータ背面部１ｂに設置
されたピストンリング２にてシールされ、軸受台８内部
へ流入しない様になっているが、タービン背板６とター
ビン動翼３のすき間に流入する前記高温高圧ガス及び加
熱されたタービン動翼３からの熱伝達により、ピストン
リング２部はかなりの高温となり、運転時間と共にピス
トンリング２の変形等を引き起こし、シールの役目を果
さなくなり最悪の場合には、タービンロータ背面部１ｂ
等の焼付きを起こし、トラブルの原因となることがあ
る。
【０００５】本発明はこのような不具合を解消し、高温
高圧ガスによる温度上昇を抑え、安定性に富んだものを
提供することを課題とするものである。
高圧ガスによる温度上昇を抑え、安定性に富んだものを
提供することを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決するべくなされたもので、高温高圧ガスを作動流体
とする半径流ガスタービン又はターボチャージャー等の
ターボ機械において、タービンロータ背面部に向けて軸
受け潤滑油の一部を噴射する噴射ノズルを設けてなるタ
ービンロータの冷却装置を提供し、作動流体である高温
高圧ガスの影響で高温化するタービンロータ背面部に、
軸受け潤滑油の一部を噴射ノズルで噴射して強制的に冷
却することにより、同タービンロータ背面部の温度上昇
を抑制し、変形等を防止するようにしたものである。
解決するべくなされたもので、高温高圧ガスを作動流体
とする半径流ガスタービン又はターボチャージャー等の
ターボ機械において、タービンロータ背面部に向けて軸
受け潤滑油の一部を噴射する噴射ノズルを設けてなるタ
ービンロータの冷却装置を提供し、作動流体である高温
高圧ガスの影響で高温化するタービンロータ背面部に、
軸受け潤滑油の一部を噴射ノズルで噴射して強制的に冷
却することにより、同タービンロータ背面部の温度上昇
を抑制し、変形等を防止するようにしたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図１に基
づいて説明する。なお、前記した従来のものと同一の部
分については図中同一の符号を付して示し、説明を簡明
にするため重複する説明は省略する。
づいて説明する。なお、前記した従来のものと同一の部
分については図中同一の符号を付して示し、説明を簡明
にするため重複する説明は省略する。
【０００８】即ち、本実施の形態では、軸受台８に設け
られている軸受潤滑油の給油孔１０に連通してノズル噴
射用給油孔１１を設け、その先端には、タービンロータ
背面部１ｂへ向けて開孔する噴射孔１２ａを有する噴射
ノズル１２を設置している。
られている軸受潤滑油の給油孔１０に連通してノズル噴
射用給油孔１１を設け、その先端には、タービンロータ
背面部１ｂへ向けて開孔する噴射孔１２ａを有する噴射
ノズル１２を設置している。
【０００９】従って給油孔１０から供給される軸受潤滑
油の一部が噴射ノズル１２の噴射孔１２ａからタービン
ロータ背面部１ｂへ噴射され、同タービンロータ背面部
１ｂが作動流体である高温高圧ガスの熱影響を受け温度
上昇してピストンリング２が変形するのを防止し、シー
ル機能を確実に維持させ、またタービンロータ背面部１
ｂが焼きつきをおこす心配を無くするものである。
油の一部が噴射ノズル１２の噴射孔１２ａからタービン
ロータ背面部１ｂへ噴射され、同タービンロータ背面部
１ｂが作動流体である高温高圧ガスの熱影響を受け温度
上昇してピストンリング２が変形するのを防止し、シー
ル機能を確実に維持させ、またタービンロータ背面部１
ｂが焼きつきをおこす心配を無くするものである。
【００１０】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【００１１】
【発明の効果】以上本発明によれば、潤滑油が噴射ノズ
ルにより、タービンロータ背面部へ噴射されることによ
り、同タービンロータ背面部が高温高圧ガスにより温度
上昇するのを抑制し、タービンロータ背面部及びその近
傍に配設される関連部材の変形等を防止することによ
り、ノンメンテナンスで長時間の運転を可能とし、安定
した装置を得ることができたものである。
ルにより、タービンロータ背面部へ噴射されることによ
り、同タービンロータ背面部が高温高圧ガスにより温度
上昇するのを抑制し、タービンロータ背面部及びその近
傍に配設される関連部材の変形等を防止することによ
り、ノンメンテナンスで長時間の運転を可能とし、安定
した装置を得ることができたものである。
【図１】本発明の実施の一形態に係るガスタービンの断
面図。
面図。
【図２】従来のガスタービンの断面図。
１ａ タービンロータ １ｂ タービンロータ背面部 ２ ピストンリング ３ タービン動翼 ４ タービンスクロール ５ タービンケーシング ６ タービン背板 ８ 軸受台 １０ 給油孔 １１ ノズル噴射用給油孔 １２ 噴射ノズル １２ａ 噴射孔
Claims (1)
- 【請求項１】 高温高圧ガスを作動流体とする半径流ガ
スタービン又はターボチャージャー等のターボ機械にお
いて、タービンロータ背面部に向けて軸受け潤滑油の一
部を噴射する噴射ノズルを設けてなることを特徴とする
タービンロータの冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5484496A JPH09250353A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | タービンロータの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5484496A JPH09250353A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | タービンロータの冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09250353A true JPH09250353A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=12981929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5484496A Pending JPH09250353A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | タービンロータの冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09250353A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002129967A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-09 | Nsk Ltd | ターボチャージャ用回転支持装置 |
| JP2002129969A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Nsk Ltd | ターボチャージャ用回転支持装置 |
| JP2002129968A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-09 | Nsk Ltd | ターボチャージャ用回転支持装置 |
| JP2009243306A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Ihi Corp | 過給機及び過給機の冷却方法 |
| JP2013092086A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Ihi Corp | ターボチャージャ |
| CN105587347A (zh) * | 2014-11-06 | 2016-05-18 | 通用电气公司 | 包括密封构件的涡轮机以及涡轮机*** |
| KR101877119B1 (ko) * | 2016-06-30 | 2018-07-10 | 현대위아 주식회사 | 터보 차저 |
| US10669891B2 (en) | 2015-08-11 | 2020-06-02 | Ihi Corporation | Bearing structure and turbocharger |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP5484496A patent/JPH09250353A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002129967A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-09 | Nsk Ltd | ターボチャージャ用回転支持装置 |
| JP2002129968A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-09 | Nsk Ltd | ターボチャージャ用回転支持装置 |
| JP2002129969A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Nsk Ltd | ターボチャージャ用回転支持装置 |
| JP2009243306A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Ihi Corp | 過給機及び過給機の冷却方法 |
| JP2013092086A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Ihi Corp | ターボチャージャ |
| CN105587347A (zh) * | 2014-11-06 | 2016-05-18 | 通用电气公司 | 包括密封构件的涡轮机以及涡轮机*** |
| US10669891B2 (en) | 2015-08-11 | 2020-06-02 | Ihi Corporation | Bearing structure and turbocharger |
| DE112016003647B4 (de) | 2015-08-11 | 2024-05-08 | Ihi Corporation | Lagerstruktur und Turbolader |
| KR101877119B1 (ko) * | 2016-06-30 | 2018-07-10 | 현대위아 주식회사 | 터보 차저 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7686569B2 (en) | Blade clearance system for a turbine engine | |
| US10352195B2 (en) | Non-contacting seals for geared gas turbine engine bearing compartments | |
| US3133693A (en) | Sump seal system | |
| US3527053A (en) | Gas turbine engine with improved gas seal | |
| US8152450B1 (en) | Floating air seal for a turbine | |
| US11002284B2 (en) | Impeller shroud with thermal actuator for clearance control in a centrifugal compressor | |
| EP2419609B1 (en) | Cooled one piece casing of a turbo machine | |
| US20130078091A1 (en) | Sealing arrangement | |
| US20200308971A1 (en) | Face seal assembly with thermal management circuit and an associated method thereof | |
| JPH09250353A (ja) | タービンロータの冷却装置 | |
| KR20020041438A (ko) | 터보기계의 로터와 스테이터 사이에 형성된 방사상간극에서의 유동을 간접냉각하는 방법 및 장치 | |
| CN112610335A (zh) | 一种燃气轮机涡轮盘腔密封结构 | |
| US3994630A (en) | Monorotor turbine and method of cooling | |
| JPH01121501A (ja) | 航空機の空気調和装置 | |
| KR101382309B1 (ko) | 터보 차저용 베어링 | |
| CN113756883A (zh) | 一种燃气轮机叶顶间隙主动控制装置及方法 | |
| US11131246B2 (en) | Gas turbine | |
| JP2004245187A (ja) | ターボ機械の非接触シール装置およびこれを用いた蒸気タービン設備 | |
| KR100637643B1 (ko) | 터빈식 기계의 로터와 스테이터 사이에 형성된 방사상간극에서의 유동을 냉각하는 방법 및 장치 | |
| WO2023134176A1 (zh) | 燃气轮机 | |
| US10443443B2 (en) | Non-contacting seals for geared gas turbine engine bearing compartments | |
| US10670077B2 (en) | Sealed bearing assembly and method of forming same | |
| JPH06346749A (ja) | 排気タービン過給機 | |
| CN220979684U (zh) | 一种燃气轮机 | |
| FR3106609B1 (fr) | Dispositif amélioré de limitation de débit de fuite pour turbines d’aéronef |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030930 |