JPH09249608A - ビニルエーテルの製造法 - Google Patents
ビニルエーテルの製造法Info
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- JPH09249608A JPH09249608A JP8054515A JP5451596A JPH09249608A JP H09249608 A JPH09249608 A JP H09249608A JP 8054515 A JP8054515 A JP 8054515A JP 5451596 A JP5451596 A JP 5451596A JP H09249608 A JPH09249608 A JP H09249608A
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- vinyl ether
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C41/00—Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
- C07C41/01—Preparation of ethers
- C07C41/18—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
- B01J23/02—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the alkali- or alkaline earth metals or beryllium
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Abstract
る2−ヒドロキシアルコキシ化合物の2−ヒドロキシア
ルキル基を、気相で分子内脱水反応させ、副原料や溶媒
を一切用いずに、直接一段で相当する官能基含有ビニル
エーテルに高選択的に転化できる、簡便で合理的なビニ
ルエーテルの製造法、およびそれに用いる触媒を提供す
るものである。 【解決手段】 アルカリ金属元素および/またはアルカ
リ土類金属元素とケイ素とを含有してなる酸化物触媒の
存在下に、気相で分子内脱水反応させることを特徴とす
る。
Description
ルコキシ残基に官能基を有する2−ヒドロキシアルコキ
シ化合物の2−ヒドロキシアルキル基を、気相で分子内
脱水反応させ、直接一段で官能基含有ビニルエーテルを
製造する方法、およびそれに用いる触媒に関する。
有ビニルエーテルは、各種高分子材料、塗料、有機合成
品等の原料に用いられる有用化合物である。
を有する2−ヒドロキシアルコキシ化合物の2−ヒドロ
キシアルキル基を、気相で分子内脱水反応させ、直接一
段で官能基含有ビニルエーテルを製造する技術は本発明
の他に皆無である。
2−ヒドロキシアルキル基を脱水反応させ、ビニルエー
テル基に転化する方法に関しては先行例があり、グリコ
ールエーテルをエステル型中間体に転化した後それを分
解してアルキルビニルエーテルにする、間接脱水法が知
られている。例えば、Can.J.Chem.En
g.,1977,Vol.55,No.3,P341−
346には、酢酸エステル中間体を経る方法が報告され
ており、グリコールエーテルと無水酢酸から塩化亜鉛を
触媒に用いエステルを合成し、それを気相で熱分解して
アルキルビニルエーテルと酢酸を発生させている。
ーテルと当量の無水酢酸が必要であり、生成アルキルビ
ニルエーテルと当量の酢酸が副生する等の問題があり、
工業的実施が困難である。
A1)には、液相での間接脱水法が開示されており、
グリコールエーテルと当量以上の水酸化カリウム(KO
H)と硫酸水素カリウム(KHSO4)の存在下に、水
溶液中で反応を行っている。これは、グリコールエーテ
ルとKHSO4とを反応させ、硫酸エステルとした後
に、KOHを用い該硫酸エステルをアルキルビニルエー
テルと硫酸カリウムとに分解する反応である。
ルと当量以上の副原料を必要とする上に、多量の廃液と
多量の無機塩(硫酸カリウム)が発生することから、生
産性、経済性が低く、工業的実施が困難である。
法として知られる、アセチレンとアルコールの付加反応
により製造されている。
コールを原料に用いれば官能基含有ビニルエーテルを製
造できる。
ら、アセチレンが高圧下で分解爆発を起こす可能性があ
り、反応の制御が複雑であるという問題を有する。
ヒドロキシアルコキシ残基に官能基を有する2−ヒドロ
キシアルコキシ化合物の2−ヒドロキシアルキル基を、
気相で分子内脱水反応させ、副原料や溶媒を一切用いず
に、直接一段で相当する官能基含有ビニルエーテルに高
選択的に転化できる、簡便で合理的なビニルエーテルの
製造法、およびそれに用いる触媒を提供するものであ
る。
来技術における種々の問題点を解消し、簡便で安全かつ
安価に官能基含有ビニルエーテルを製造する方法とし
て、2−ヒドロキシアルコキシ残基に官能基を有する2
−ヒドロキシアルコキシ化合物の2−ヒドロキシアルキ
ル基を気相において直接一段で脱水反応させ得る触媒に
ついて鋭意検討する中、アルカリ金属元素および/ま
たはアルカリ土類金属元素と、ケイ素とを含有してなる
酸化物を触媒として用いると、目的反応が高選択的に長
期にわたり安定して進行すること、反応原料に二つの
2−ヒドロキシアルコキシ基を有する化合物を用いた場
合は、モノ(2−ヒドロキシアルコキシ)基を有するビ
ニルエーテルのみならずジビニルエーテル類も製造でき
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
なくとも1つの2−ヒドロキシアルコキシ基と、水酸基
およびアミノ基からなる群より選ばれる1種以上の官能
基とを有する2−ヒドロキシアルコキシ化合物を、アル
カリ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素とケ
イ素とを含有してなる酸化物触媒の存在下に、気相で分
子内脱水反応させて、前記2−ヒドロキシアルキル基を
ビニルエーテル基に転化させることを特徴とするビニル
エーテルの製造法である。
も1つの2−ヒドロキシアルコキシ基と、水酸基および
アミノ基からなる群より選ばれる1種以上の官能基とを
有する2−ヒドロキシアルコキシ化合物を、気相で分子
内脱水反応させて、前記2−ヒドロキシアルキル基をビ
ニルエーテル基に転化させて相当するビニルエーテルを
製造するために用いる触媒であって、該触媒が、アルカ
リ金属元素および/またはアルカリ土類金属元素とケイ
素とを含有してなる酸化物であることを特徴とするビニ
ルエーテル製造用触媒である。
キシ残基に水酸基およびアミノ基からなる群より選ばれ
る1種以上の官能基を有する2−ヒドロキシアルコキシ
化合物の2−ヒドロキシアルキル基を、気相で分子内脱
水反応させて、官能基含有ビニルエーテルを製造するも
のであり、例えばその反応は下記一般式(4)で表され
る。
(1)と同じであり、mは1または2である。但し、n
=1のときm=1である。) 原料となる2−ヒドロキシアルコキシ化合物として好ま
しくは、下記一般式(1):
素、水酸基またはジアルキルアミノ基である。但し、n
=1のときXは水素ではない。Aは直鎖または分岐鎖状
アルキル基、シクロアルキル基、アリ−ル基、アラルキ
ル基およびアルコキシ基から選ばれる1種またはそれ以
上の基である。Rはそれぞれ独立して水素または炭素数
1〜6の炭化水素基から選ばれる基である。mは1また
は2である。但し、n=1のときm=1である。)で表
される化合物であり、反応条件下に蒸気として触媒層に
供給可能な蒸気圧を有するものが用いられる。その例と
して(a)ジエチレングリコール、(b)トリエチレン
グリコール、(c)ジイソプロピレングリコール、
(d)2−(3−ヒドロキシプロポキシ)エタノール、
(e)2−(4−ヒドロキシブトキシ)エタノールおよ
び(f)2−(2−ジメチルアミノエトキシ)エタノー
ル等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
(1)と同じであり、mは1または2である。但し、n
=1のときm=1である。)で表されるビニルエーテル
が製造される。すなわち、前記原料に対応して、それぞ
れ(a’)ヒドロキシエチルビニルエーテル、(b’)
ヒドロキシエトキシエチルビニルエーテル、(c’)1
−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−プロピレン、
(d’)ヒドロキシプロピルビニルエーテル、(e’)
ヒドロキシブチルビニルエーテルおよび(f’)ジメチ
ルアミノエチルビニルエーテル等が製造される。
シ化合物が二つの2−ヒドロキシアルキル基を有する場
合は、ジビニルエーテル類を製造する事もできる。例え
ば、前述の(a)および(b)から、それぞれ
(a’’)ジビニルエーテルおよび(b’’)エチレン
グリコールジビニルエーテルを製造できる。ジビニルエ
ーテル類の生成割合は反応条件により変える事ができ、
反応温度を高くしたり、空間速度(GHSV)を遅くす
ればジビニルエーテル類の生成割合が増すものである。
ルコキシ化合物は、脱水反応に一般的に使用される強酸
性触媒を用いての高温気相反応においては、エーテル結
合部の開裂や官能基の反応が起こり易く、目的の官能基
含有ビニルエーテルは殆ど生成しない。しかしながら、
本発明の触媒を用いると、副反応が抑えられ、ヒドロキ
シエチル基の気相分子内脱水反応が選択的に進行し、官
能基含有ビニルエーテルが極めて高収率で生成する。
表される反応を気相で行う際に極めて有効に作用する。
続で反応しても殆ど低下せず、また仮に、コーキング等
で劣化しても、空気を通しコークを燃焼すれば活性は回
復する特性を有している。
よび/またはアルカリ土類金属元素とケイ素とを含有し
てなる酸化物であり、好ましくは下記一般式(3):
カリ土類金属元素より選ばれる1種以上の元素、Siは
ケイ素、YはB、AlおよびPからなる群より選ばれる
1種以上の元素、Oは酸素を表す。また添字a、b、
c、dは、a=1のときb=1〜500、c=0〜1の
範囲をとり、dはa、b、cの値および各種構成元素の
結合状態により定まる数値である。)で表される酸化物
である。
属元素およびアルカリ土類金属元素より選ばれる1種以
上の元素)に対するケイ素の割合は、原子比で1〜50
0倍の範囲であり、好ましくは5〜200倍の範囲であ
る。
AlおよびPからなる群より選ばれる1種以上の元素)
のMに対する割合は、Mの種類およびケイ素の割合にも
よるが、通常は原子比で0〜1が適当である。
限定されるものではなく、従来公知のあらゆる方法が適
用できる。触媒の必須成分の一つであるアルカリ金属元
素および/またはアルカリ土類金属元素は、その原料と
して、酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、塩類(炭酸
塩、硝酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、硫酸塩等)およ
び金属などが用いられる。もう一方の必須成分であるケ
イ素は、その原料として酸化ケイ素、ケイ酸、ケイ酸塩
類(アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類金属ケイ酸塩
等)、ケイ素含有モレキュラシーブス(アルミノシリケ
ート、シリコアルミノホスフェート等)および有機ケイ
酸エステルなどが用いられる。さらに、必要に応じて加
えられる第3成分Yの原料としては、酸化物、水酸化
物、ハロゲン化物、塩類(炭酸塩、硝酸塩、カルボン酸
塩、リン酸塩、硫酸塩等)および金属などが用いられ
る。
アルカリ金属元素源および/またはアルカリ土類金属
元素源とケイ素源を水中に溶解もしくは懸濁させ、攪拌
下加熱濃縮し、乾燥後成型し、焼成を経て触媒とする方
法。アルカリ金属元素源および/またはアルカリ土類
金属元素源の水溶液中に酸化ケイ素成型体を浸した後、
加熱乾固し、乾燥、焼成を経て触媒とする方法。各種
ケイ酸塩あるいはケイ素含有酸化物に、アルカリ金属元
素源および/またはアルカリ土類金属元素源の水溶液を
加え混合した後、乾燥、成型、焼成を経て触媒とする方
法。ケイ素含有モレキュラシーブスに、アルカリ金属
元素および/またはアルカリ土類金属元素源をイオン交
換法によりドープした後、乾燥、成型、焼成を経て触媒
とする方法等がある。
は、アルカリ金属元素源および/またはアルカリ土類金
属元素源、またはケイ素源中にY成分を含有する原料を
用いても良いし、触媒調製途中でY成分原料を加えても
良い。
ミナ、シリコンカーバイド等)に坦持または混合して用
いることもできる。
類にもよるが、300〜1000℃の広い範囲をとれ、
好ましくは400〜800℃の範囲である。
通型、流動床型のいずれでも使用できる。反応は、原料
2−ヒドロキシアルコキシ化合物が、気相状態を維持し
得る反応温度および反応圧力下で行う。反応圧力は通
常、常圧または減圧であるが、加圧も可能である。反応
温度は、原料の種類および他の反応条件によっても異な
るが、300〜500℃、好ましくは350〜450℃
の範囲が適当である。反応温度が300℃より低いと原
料の転化率が大幅に低下し、500℃より高いと目的ビ
ニルエーテルの選択率が著しく低下する。原料は、窒
素、ヘリウム、アルゴン、炭化水素等の、目的反応に不
活性な物質による希釈および/または減圧により、その
分圧を5〜600mmHgとして触媒層に供給する。原
料の空間速度(GHSV)は、原料の種類および他の反
応条件によっても異なり、1〜1000h-1、好ましく
は10〜500h-1の範囲である。
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
単流収率は、次の定義に従う。
ミン化合物のモル数)/(供給した2級アミン化合物の
モル数))×100 ・選択率(モル%)=((生成した3級アミン化合物の
モル数)/(消費した2級アミン化合物のモル数))×
100 ・単流収率(モル%)=((生成した3級アミン化合物
のモル数)/(供給した2級アミン化合物のモル数))
×100 実施例1 (触媒調製)水酸化ナトリウム0.67gを水40gに
溶かした液中に、球状シリカゲル(5−10メッシュ)
30gを2時間浸漬した。その後、湯浴上で加熱乾固し
た後、空気中120℃で20時間乾燥し、空気中600
℃で2時間焼成して、酸素を除く原子比でNa1Si30
なる組成の触媒を調製した。
mのステンレス製反応管に充填した後、400℃の溶融
塩浴に浸漬し、該反応管内にジエチレングリコールを、
その分圧が76mmHgとなるまで窒素で希釈した原料
ガスを、ジエチレングリコールの空間速度200h-1
で供給し、常圧で反応を行った。供給開始1時間後の反
応生成物を、ガスクロマトグラフにより分析した結果、
ジエチレングリコールの転化率、ヒドロキシエチルビニ
ルエーテルの選択率および単流収率は、それぞれ10モ
ル%、95モル%、9.5モル%であった。
した液中に、酸化ケイ素30gを加え、湯浴上で加熱混
合しながら濃縮乾固した。次いで、空気中120℃で2
0時間乾燥し、9−16メッシュに破砕後空気中500
℃で2時間焼成して、酸素を除く原子比でCs1Si20
なる組成の触媒を調製した。
えて実施例1と同様の反応を行った。反応温度370℃
における供給開始1時間後のジエチレングリコールの転
化率、ヒドロキシエチルビニルエーテルの選択率および
単流収率は、それぞれ17モル%、89モル%、15モ
ル%であった。また、反応温度が430℃では、それぞ
れ60モル%、87モル%、52モル%であった。更
に、反応温度を450℃に上げると、ジエチレングリコ
ールの転化率70モル%において、ヒドロキシエチルビ
ニルエーテルが選択率50モル%、単流収率35モル%
で生成すると共に、ジビニルエーテルが選択率10モル
%、単流収率7モル%で生成した。
した液中に、酸化ケイ素30gを加え、湯浴上で加熱混
合しながら濃縮乾固した。次いで、空気中120℃で2
0時間乾燥し、9−16メッシュに破砕後空気中600
℃で2時間焼成して、酸素を除く原子比でK1Si10な
る組成の触媒を調製した。
リエチレングリコールに変えた他は、実施例1と同様に
して反応を行った。供給開始1時間後のトリエチレング
リコールの転化率、ヒドロキシエトキシエチルビニルエ
ーテルの選択率および単流収率はそれぞれ、30モル
%、90モル%、27モル%であった。
を水酸化ルビジウム5.13gに変えた他は同様にし
て、酸素を除く原子比でRb1Si10なる組成の触媒を
調製した。
10℃に変えた他は、実施例3と同様にして反応を行っ
た。供給開始1時間後のトリエチレングリコールの転化
率、ヒドロキシエトキシエチルビニルエーテルの選択率
および単流収率はそれぞれ、25モル%、91モル%、
23モル%であった。
施例3と同様の反応を行った。反応温度370℃におけ
る供給開始1時間後のトリエチレングリコールの転化
率、ヒドロキシエトキシエチルビニルエーテルの選択率
および単流収率は、それぞれ32モル%、97モル%、
31モル%であった。反応温度を400℃に上げると、
トリエチレングリコールの転化率67モル%において、
ヒドロキシエトキシエチルビニルエーテルが選択率84
モル%、単流収率56モル%で生成すると共に、エチレ
ングリコールジビニルエーテルが選択率4モル%、単流
収率3モル%で生成した。更に反応温度を430℃に上
げると、トリエチレングリコールの転化率100モル%
において、ヒドロキシエトキシエチルビニルエーテルが
選択率32モル%、単流収率32モル%で生成すると共
に、エチレングリコールジビニルエーテルが選択率26
モル%、単流収率26モル%で生成した。
−ジメチルアミノエトキシ)エタノールとし、反応温度
を変えた他は、実施例1と同様にして反応を行った。反
応温度340℃における供給開始1時間後の2−(2−
ジメチルアミノエトキシ)エタノールの転化率、2−ジ
メチルアミノエチルビニルエーテルの選択率および単流
収率はそれぞれ、46モル%、45モル%、21モル%
であり、反応温度370℃ではそれぞれ、90モル%、
51モル%、46モル%であった。
2−ヒドロキシアルコキシ残基に水酸基、アミノ基等の
官能基を有する2−ヒドロキシアルコキシ化合物の2−
ヒドロキシアルキル基を、気相で分子内脱水反応させ、
副原料や溶媒を一切用いずに、直接一段で相当する官能
基含有ビニルエーテルが製造できる。
ルコキシ基を有する化合物を用いた場合は、モノ(2−
ヒドロキシアルコキシ)基を有するビニルエーテルのみ
ならずジビニルエーテル類も製造できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 分子内に少なくとも1つの2−ヒドロキ
シアルコキシ基と、水酸基およびアミノ基からなる群よ
り選ばれる1種以上の官能基とを有する2−ヒドロキシ
アルコキシ化合物を、アルカリ金属元素および/または
アルカリ土類金属元素とケイ素とを含有してなる酸化物
触媒の存在下に、気相で分子内脱水反応させて、前記2
−ヒドロキシアルキル基をビニルエーテル基に転化させ
ることを特徴とするビニルエーテルの製造法。 - 【請求項2】 前記2−ヒドロキシアルコキシ化合物
が、下記一般式(1): 【化1】 (式中、nは1または2である。Xは水素、水酸基また
はジアルキルアミノ基である。但し、n=1のときXは
水素ではない。Aは直鎖または分岐鎖状アルキル基、シ
クロアルキル基、アリ−ル基、アラルキル基およびアル
コキシ基から選ばれる1種またはそれ以上の基である。
Rはそれぞれ独立して水素または炭素数1〜6の炭化水
素基から選ばれる基である。)で表される化合物であ
り、前記ビニルエーテルが下記一般式(2): 【化2】 (式中、n、X、AおよびRは前記一般式(1)と同じ
であり、mは1または2である。但し、n=1のときm
=1である。)で表される化合物である請求項1に記載
の製造法。 - 【請求項3】 前記触媒が、下記一般式(3): 【化3】 (式中、Mはアルカリ金属元素およびアルカリ土類金属
元素より選ばれる1種以上の元素、Siはケイ素、Yは
B、AlおよびPからなる群より選ばれる1種以上の元
素、Oは酸素を表す。また添字a、b、c、dは、a=
1のときb=1〜500、c=0〜1の範囲をとり、d
はa、b、cの値および各種構成元素の結合状態により
定まる数値である。)で表される酸化物である請求項1
または2に記載の製造法。 - 【請求項4】 分子内に少なくとも1つの2−ヒドロキ
シアルコキシ基と、水酸基およびアミノ基からなる群よ
り選ばれる1種以上の官能基とを有する2−ヒドロキシ
アルコキシ化合物を、気相で分子内脱水反応させて、前
記2−ヒドロキシアルキル基をビニルエーテル基に転化
させて相当するビニルエーテルを製造するために用いる
触媒であって、該触媒が、アルカリ金属元素および/ま
たはアルカリ土類金属元素とケイ素とを含有してなる酸
化物であることを特徴とするビニルエーテル製造用触
媒。 - 【請求項5】 前記2−ヒドロキシアルコキシ化合物
が、下記一般式(1): 【化4】 (式中、nは1または2である。Xは水素、水酸基また
はジアルキルアミノ基である。但し、n=1のときXは
水素ではない。Aは直鎖または分岐鎖状アルキル基、シ
クロアルキル基、アリ−ル基、アラルキル基およびアル
コキシ基から選ばれる1種またはそれ以上の基である。
Rはそれぞれ独立して水素または炭素数1〜6の炭化水
素基から選ばれる基である。)で表される化合物であ
り、前記ビニルエーテルが、下記一般式(2): 【化5】 (式中、n、X、AおよびRは前記一般式(1)と同じ
であり、mは1または2である。但し、n=1のときm
=1である。)で表される化合物である請求項4に記載
の触媒。 - 【請求項6】 前記触媒が、下記一般式(3): 【化6】 (式中、Mはアルカリ金属元素およびアルカリ土類金属
元素より選ばれる1種以上の元素、Siはケイ素、Yは
B、AlおよびPからなる群より選ばれる1種以上の元
素、Oは酸素を表す。また添字a、b、c、dは、a=
1のときb=1〜500、c=0〜1の範囲をとり、d
はa、b、cの値および各種構成元素の結合状態により
定まる数値である。)で表される酸化物である請求項4
または5に記載の触媒。
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EP97301650A EP0795532A1 (en) | 1996-03-12 | 1997-03-12 | Process for production of vinyl ether |
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JP05451596A JP3784878B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | ビニルエーテルの製造法 |
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JPH09249608A true JPH09249608A (ja) | 1997-09-22 |
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EP (1) | EP0795532A1 (ja) |
JP (1) | JP3784878B2 (ja) |
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