JPH09249461A - 耐火断熱キャスタブル - Google Patents
耐火断熱キャスタブルInfo
- Publication number
- JPH09249461A JPH09249461A JP8083141A JP8314196A JPH09249461A JP H09249461 A JPH09249461 A JP H09249461A JP 8083141 A JP8083141 A JP 8083141A JP 8314196 A JP8314196 A JP 8314196A JP H09249461 A JPH09249461 A JP H09249461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic fiber
- additive
- refractory heat
- insulating castable
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ceramic Products (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミックスファイバーを含有する耐火断熱
キャスタブルに添加する微量添加剤をキャスタブル粉体
中に均一に分散させ、バラツキの少ないセラミックスフ
ァイバー入り耐火断熱キャスタブルを得る。 【構成】 微量添加剤を溶解若しくは分散させた溶媒を
噴霧または浸透させた後、乾燥処理を行なったセラミッ
クスファイバーと耐火性原料を混合することにより、均
一なセラミックスファイバー入り耐火断熱キャスタブル
を得る。
キャスタブルに添加する微量添加剤をキャスタブル粉体
中に均一に分散させ、バラツキの少ないセラミックスフ
ァイバー入り耐火断熱キャスタブルを得る。 【構成】 微量添加剤を溶解若しくは分散させた溶媒を
噴霧または浸透させた後、乾燥処理を行なったセラミッ
クスファイバーと耐火性原料を混合することにより、均
一なセラミックスファイバー入り耐火断熱キャスタブル
を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、各種窯炉の炉壁，天
井部等の内張り炉材等に使用される耐火断熱キャスタブ
ルに関するものである。
井部等の内張り炉材等に使用される耐火断熱キャスタブ
ルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】セラミックスファイバーは一般に耐熱性
が高く、熱伝導率が低いため、断熱性が良く、軽量で耐
スポーリング性に優れるという特性を有している。これ
らの特性を生かし、特開昭５４−６８８１６号，特開昭
５６−２６７９１号，特開昭５９−１７４５７９号，特
開平１−２０３２７８号に示されるように各種不定形耐
火物に使用されている。
が高く、熱伝導率が低いため、断熱性が良く、軽量で耐
スポーリング性に優れるという特性を有している。これ
らの特性を生かし、特開昭５４−６８８１６号，特開昭
５６−２６７９１号，特開昭５９−１７４５７９号，特
開平１−２０３２７８号に示されるように各種不定形耐
火物に使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これらの不定形耐火物
には粘性の向上若しくは添加水の分離防止，キャスタブ
ルの流動性の向上，成型体の低かさ比重化等の目的で分
散剤，有機増粘剤，界面活性剤等の微量添加剤が使用さ
れている。これらの添加剤はわずかな添加量で効果を発
現するため、添加量は数％以下であることが多い。特に
界面活性剤は０.５％以下と極微量で、かつ市販品の多
くは液状のものであるため、粉体中に均一に分散させる
のは、非常に難しい。またこれらの添加剤が粉末であっ
ても、セラミックスファイバーを含む粉体はその容積
が、他のキャスタブル粉体に比べ、大きくなるため、均
一な分散は難しいものとなる。
には粘性の向上若しくは添加水の分離防止，キャスタブ
ルの流動性の向上，成型体の低かさ比重化等の目的で分
散剤，有機増粘剤，界面活性剤等の微量添加剤が使用さ
れている。これらの添加剤はわずかな添加量で効果を発
現するため、添加量は数％以下であることが多い。特に
界面活性剤は０.５％以下と極微量で、かつ市販品の多
くは液状のものであるため、粉体中に均一に分散させる
のは、非常に難しい。またこれらの添加剤が粉末であっ
ても、セラミックスファイバーを含む粉体はその容積
が、他のキャスタブル粉体に比べ、大きくなるため、均
一な分散は難しいものとなる。
【０００４】以上のことより、粉体製造時の偏在が製品
をバラツかせ、部分的に微量添加剤の過不足が起こっ
て、施工時の流動性に異常をきたしたり、できあがった
構造体(施工体)の組織の不均一や強度不足等の問題を起
こすことがしばしばあった。
をバラツかせ、部分的に微量添加剤の過不足が起こっ
て、施工時の流動性に異常をきたしたり、できあがった
構造体(施工体)の組織の不均一や強度不足等の問題を起
こすことがしばしばあった。
【０００５】この製品のバラツキについては、粉体製造
時の混合時間を延長することにより、ある程度解消でき
るが、これはセラミックスファイバーの組織を壊す結果
となり、セラミックスファイバー特有の性質を劣化させ
る方向につながる。
時の混合時間を延長することにより、ある程度解消でき
るが、これはセラミックスファイバーの組織を壊す結果
となり、セラミックスファイバー特有の性質を劣化させ
る方向につながる。
【０００６】
【問題を解決するための手段】セラミックスファイバー
特有の性質を維持し、微量添加剤の効果を発現させる方
法として以下に示した手段を講じた。
特有の性質を維持し、微量添加剤の効果を発現させる方
法として以下に示した手段を講じた。
【０００７】微量添加剤を分散若しくは溶解させた溶媒
をセラミックスファイバーに噴霧若しくは浸漬させた
後、セラミックスファイバーに付着した微量添加剤が変
質しない程度の温度で乾燥し、ファイバー表面に微量添
加剤を付着させる。このファイバーを耐火骨材中に添加
して混合することにより、微量添加剤が均一に分散した
キャスタブル粉体を得ることができた。この場合、使用
するセラミックスファイバーとしては、アルミナ−シリ
カ質，アルミナ−シリカ−クロミア質，アルミナ−シリ
カ−ジルコニア質等が上げられ、結晶質であるか、非結
晶質であるかは問わない。しかし、微量添加剤を溶解し
た溶媒の種類によっては、浸漬の際にバルク形状のセラ
ミックスファイバーの繊維をバラケさせ、セラミックス
ファイバーが持つ高断熱性を低下させる場合があるた
め、造粒等の処理を行なった粒状綿を使用するほうが良
い場合もある。
をセラミックスファイバーに噴霧若しくは浸漬させた
後、セラミックスファイバーに付着した微量添加剤が変
質しない程度の温度で乾燥し、ファイバー表面に微量添
加剤を付着させる。このファイバーを耐火骨材中に添加
して混合することにより、微量添加剤が均一に分散した
キャスタブル粉体を得ることができた。この場合、使用
するセラミックスファイバーとしては、アルミナ−シリ
カ質，アルミナ−シリカ−クロミア質，アルミナ−シリ
カ−ジルコニア質等が上げられ、結晶質であるか、非結
晶質であるかは問わない。しかし、微量添加剤を溶解し
た溶媒の種類によっては、浸漬の際にバルク形状のセラ
ミックスファイバーの繊維をバラケさせ、セラミックス
ファイバーが持つ高断熱性を低下させる場合があるた
め、造粒等の処理を行なった粒状綿を使用するほうが良
い場合もある。
【０００８】また、微量添加剤を溶解若しくは分散させ
る溶媒としては、水，アルコール，アセトン，キシレ
ン，トルエン，ベンゼン等が上げられるが、これは、溶
解若しくは分散させる添加剤の種類により、使い分ける
必要がある。すなわち添加剤の効力を損なうことなく、
分散または溶解させるものでセラミックスファイバーの
乾燥処理後は、キャスタブルの施工性，強度等の諸物性
に影響を及ぼさないものでなければならない。乾燥処理
の簡素化，人体への影響等も考えると、一般的にはアル
コール類を使用するのが良い。
る溶媒としては、水，アルコール，アセトン，キシレ
ン，トルエン，ベンゼン等が上げられるが、これは、溶
解若しくは分散させる添加剤の種類により、使い分ける
必要がある。すなわち添加剤の効力を損なうことなく、
分散または溶解させるものでセラミックスファイバーの
乾燥処理後は、キャスタブルの施工性，強度等の諸物性
に影響を及ぼさないものでなければならない。乾燥処理
の簡素化，人体への影響等も考えると、一般的にはアル
コール類を使用するのが良い。
【０００９】セラミックスファイバーの添加量は、ファ
イバー自身の形状(バルク形状であるかまたは粒状綿で
あるか)によって異なるが、３〜５０重量％とした。添
加量が３％以下ではセラミックスファイバーが持つ、高
断熱性という特性が充分に生かしきれず、５０％を越え
ると、キャスタブルの施工性が悪くなる。
イバー自身の形状(バルク形状であるかまたは粒状綿で
あるか)によって異なるが、３〜５０重量％とした。添
加量が３％以下ではセラミックスファイバーが持つ、高
断熱性という特性が充分に生かしきれず、５０％を越え
ると、キャスタブルの施工性が悪くなる。
【００１０】
【作用】本発明に係るセラミックスファイバー入り断熱
キャスタブルはあらかじめセラミックスファイバー表面
に微量添加剤を付着させる処理を行なっておくことによ
り、均一なキャスタブル粉体が得られ、施工後均一な構
造体ができる。特に液体の添加剤を少量使用する場合に
おいては、有効な手段となる。また均一な粉体を得るた
めにミキサーでの混合時間を延長する必要がないため、
混合時のセラミックスファイバーの解砕が少なく、意図
したセラミックスファイバー特有の性能を保持するセラ
ミックスファイバー入り耐火断熱キャスタブルが得られ
るものである。
キャスタブルはあらかじめセラミックスファイバー表面
に微量添加剤を付着させる処理を行なっておくことによ
り、均一なキャスタブル粉体が得られ、施工後均一な構
造体ができる。特に液体の添加剤を少量使用する場合に
おいては、有効な手段となる。また均一な粉体を得るた
めにミキサーでの混合時間を延長する必要がないため、
混合時のセラミックスファイバーの解砕が少なく、意図
したセラミックスファイバー特有の性能を保持するセラ
ミックスファイバー入り耐火断熱キャスタブルが得られ
るものである。
【００１１】
【実施例】有機増粘剤としてカルボキシメチルセルロー
ス，界面活性剤として陰イオン系の液状の界面活性剤を
選択し、エタノール溶媒中に分散させた後、粒状のアル
ミナ−シリカ質セラミックスファイバーに噴霧した。噴
霧後５０℃で２４時間乾燥し、カルボキシメチルセルロ
ースと陰イオン界面活性剤を付着させたセラミックスフ
アイバーを得た。このセラミックスファイバーに耐火原
料を加え、ミキサーにて混合後サンプリングを行なって
バラツキを調べたのが
ス，界面活性剤として陰イオン系の液状の界面活性剤を
選択し、エタノール溶媒中に分散させた後、粒状のアル
ミナ−シリカ質セラミックスファイバーに噴霧した。噴
霧後５０℃で２４時間乾燥し、カルボキシメチルセルロ
ースと陰イオン界面活性剤を付着させたセラミックスフ
アイバーを得た。このセラミックスファイバーに耐火原
料を加え、ミキサーにて混合後サンプリングを行なって
バラツキを調べたのが
【表１】 であり、実施例１，２，３の物性値には比較例のような
バラツキは認められなかった。なお比較例は、カルボキ
シメチルセルロース，界面活性剤をセラミックスファイ
バーに付着させず、混合の際加えた場合とした。試料は
ＪＩＳ Ｒ−２５５３に準じて作製し、かさ比重，曲げ
強さ，圧縮強さ，線変化率，熱伝導率の測定を行なっ
た。
バラツキは認められなかった。なお比較例は、カルボキ
シメチルセルロース，界面活性剤をセラミックスファイ
バーに付着させず、混合の際加えた場合とした。試料は
ＪＩＳ Ｒ−２５５３に準じて作製し、かさ比重，曲げ
強さ，圧縮強さ，線変化率，熱伝導率の測定を行なっ
た。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、本発明により得られるセ
ラミックスファイバーをに使用することによって、微量
添加剤を均一に分散させ、バラツキの少ないキャスタブ
ル粉体を得ることができ、施工時の流動性に異常をきた
したり、施工体の不均一および強度不足等の問題がなく
なった。
ラミックスファイバーをに使用することによって、微量
添加剤を均一に分散させ、バラツキの少ないキャスタブ
ル粉体を得ることができ、施工時の流動性に異常をきた
したり、施工体の不均一および強度不足等の問題がなく
なった。
Claims (1)
- 【請求項１】 セラミックスファイバーを含有する耐火
断熱キャスタブルにおいて、有機増粘剤，界面活性剤等
の微量添加剤を付着させたセラミックスファイバーを３
〜５０重量％加えたことを特徴とする耐火断熱キャスタ
ブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8083141A JPH09249461A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 耐火断熱キャスタブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8083141A JPH09249461A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 耐火断熱キャスタブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09249461A true JPH09249461A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13793941
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8083141A Pending JPH09249461A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 耐火断熱キャスタブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09249461A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100491123B1 (ko) * | 2002-08-17 | 2005-05-25 | 주식회사 포스코 | 단열성 및 열충격저항성이 우수한 고강도 캐스터블 내화물 |
| KR100913156B1 (ko) * | 2002-12-24 | 2009-08-19 | 주식회사 포스코 | 캐스타블 블록의 제조방법 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8083141A patent/JPH09249461A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100491123B1 (ko) * | 2002-08-17 | 2005-05-25 | 주식회사 포스코 | 단열성 및 열충격저항성이 우수한 고강도 캐스터블 내화물 |
| KR100913156B1 (ko) * | 2002-12-24 | 2009-08-19 | 주식회사 포스코 | 캐스타블 블록의 제조방법 |
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