JPH09246471A - 高周波半導体装置および高周波通信機器 - Google Patents

高周波半導体装置および高周波通信機器

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JPH09246471A
JPH09246471A JP8049929A JP4992996A JPH09246471A JP H09246471 A JPH09246471 A JP H09246471A JP 8049929 A JP8049929 A JP 8049929A JP 4992996 A JP4992996 A JP 4992996A JP H09246471 A JPH09246471 A JP H09246471A
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隆弘 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来Siと化合物半導体との集積化し、小型
化した高周波半導体装置を提供する。 【解決手段】 Si基板1上に部分的にSiC部5を形
成し、さらにこのSiC5上に部分的にGaN28を成
長させる。高周波半導体素子をSi1またはGaN28
上に実現すると同時に、これらで使用される受動素子を
SiC5上またはGaN28上に実現することにより、
異種半導体間の集積化を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信用高周波半導体
装置及びそれを用いた高周波通信機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高周波半導体装置として例えば送信増幅
器、受信増幅器、ミキサ、スイッチ、発振器、アッテネ
ータなどあり、これらに要求される性能は高周波域で高
い利得を持つこと、低雑音であること、電力変換効率が
高いことなどが挙げられる。
【0003】これらの要求を満足するために、シリコン
(Si)に比べて移動度が高く高周波特性の良い化合物
半導体、中でもガリウム砒素(GaAs)による半導体
装置が使われることが多い。ところがGaAsはSiと
比べて単位面積当たりの価格が高いという難点がある。
携帯電話に代表されるように近年の高周波通信機器の一
般への普及は目ざましいものがある。それにともなって
高周波半導体装置にもより一層の高性能化(高利得化、
高出力化、高効率化、低雑音化、小型化)、高機能化
(多機能の集積化)が要求されると同時に低コスト化も
要求されるようになってきている。即ち高性能化、高機
能化と低価格化という相反する性質のものをいかに両立
させるか、さらに言えば、現状においてはSiとGaA
sとをいかにうまく使い分けるかが高周波通信機器の実
現の鍵となっているのである。
【0004】ここで現状の携帯電話の高周波部(図1
4)を例に説明する。図14は9つのブロック(発振器
50、スイッチ23、2つの局部発振器用増幅器46、
2つのミキサ48、受信増幅器49、送信増幅器22、
アンテナスイッチ23)から構成される。一般に発振器
50、局部発振器用増幅器(局発増幅器)46、ミキサ
48の各半導体にはSiが使用され、送信増幅器22、
受信増幅器49、アンテナスイッチ23の各半導体には
GaAsが使用される。発振器、局発増幅器、ミキサは
GaAsと同等の高周波特性を持つものがSiによって
も実現できるので、価格の安いSiが使用され、送信増
幅器、受信増幅器、アンテナスイッチは一般にSiでは
十分な高周波特性が得られないのでGaAsが使用され
るのである。これら9つのブロックをプリント基板上に
実現して高周波部が完成するのであるが、実際には各ブ
ロックがそれぞれのパッケージに入れられていること、
各ブロック間に高周波的にマッチングをとるためのチッ
プキャパシタ、チップインダクタ、チップ抵抗を必要と
することなどから高周波部はプリント基板上で大きな面
積を必要とし、電話機も大きくなってしまう。このため
小型化の一手法として、半導体の高機能化、即ち半導体
の集積化により小型化を図る必要がある。
【0005】例えばミキサ48と局発増幅器46を1チ
ップに集積化したり(O.Ishikawa etal. "Advanced Tech
nologies of Low-power GaAs ICs and Power Modules f
orCellular Telephones", IEEE GaAsIC Sympo.Tech.Dig
est, 131,1992)、送信増幅器22とアンテナスイッチ2
3を1チップに集積化して高周波部の小型化を図る場合
(K.Fujimoto et al. "A High Performance GaAs MMIC T
ransceiver for Personal Handy Phone System (PHS)",
Proc. of the 25th European Microwave Conf.,926,19
95)が報告されている。
【0006】今後さらに小型化を図るためには、Siに
よる半導体装置とGaAsによる半導体装置を1チップ
に集積化する必要がでてきている。
【0007】一方、GaAsによる高周波半導体装置に
ついては、表1に示すようにGaAsはSiと比べて熱
伝導率が悪いので、送信増幅器のように大きな電流を消
費する半導体装置では放熱の良い実装方法を採用せねば
ならない制約がある。また、PL法施行に見られるよう
に、最近では製品の安全性が以前にも増して重視される
ようになってきている。高周波半導体装置の製品化に際
しても、安全面から使用部品における危険物質を最小限
に抑える必要がある。GaAsは有害物質である砒素
(As)を含んでいるので、Siに比べて高周波特性に
優れていても、安全面では見劣りがする。有害物質を含
まない高周波半導体装置や高周波通信機器が望まれてい
る所以である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】今後さらに高周波半導
体装置の高性能化、高機能化、小型化を図るためには、
前述のように異種半導体同士の集積化、例えばSiとG
aAsの集積化が必要となってきた。ところが異種半導
体集積化技術として現実的なものは現在のところSi/
GaAsの集積化技術のみであり、このSi/GaAs
集積化技術に関しても、単に基礎検討としての報告、例
えばSi上にエピタキシャル成長したGaAs基板につ
いてやGaAs on Si上のGaAsデバイスの報告(T.Ishida et
al. "GaAsMESFET Ring Oscillator on Si Substrate",
IEEE Trans. Electron. Dev.,ED-32[6],1037,1985)が
あるにとどまっており、両者によるデバイスを1チップ
に集積化した具体例はまだ報告されいない。
【0009】これはSi基板上に成長したGaAsで
は、未だに欠陥密度が大きく高周波特性が十分ではない
ためである。従来技術では異種半導体の集積化が困難で
あり、その結果高周波半導体装置の高性能化と同時に小
型化、低コスト化を十分に実現できないのである。
【0010】また、高周波特性を確保するために例えば
GaAsを使用すると、熱伝導率が悪いので、送信増幅
器のように大きな電流を消費する半導体装置では放熱の
良い実装方法を採用せねばならず、パッケージが大きく
なったり、実装コストが高価になる欠点があった。さら
に、GaAsは有害物質であるAsを含んでいるので、
高周波半導体装置/高周波通信機器を製品化する際、安
全面で問題があった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、高周波半導体装置および高周波通信機器の高機能
化、小型化を安全な物質を使用して実現する方法を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の高周波半導体装置では第
1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体である
SiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領域に第
3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN上ある
いはSiC上あるいはSi上に高周波半導体装置を実現
し、Si/SiC/GaN混成集積回路を構成する。
【0013】本発明の請求項2に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器の2つの内のいずれか1つを実現
し、Si上にはミキサ、スイッチ、発振器の3つの内の
いずれか1つを実現し、Si/SiC/GaN混成集積
回路による高周波通信機器を構成する。
【0014】本発明の請求項3に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つの内のい
ずれか2つを実現し、Si上にはミキサ、スイッチ、発
振器の3つの内のいずれか1つを実現し、Si/SiC
/GaN混成集積回路による高周波通信機器を構成す
る。
【0015】本発明の請求項4に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチを実現し、Si
上にはミキサ、スイッチ、発振器の3つの内のいずれか
1つを実現し、Si/SiC/GaN混成集積回路によ
る高周波通信機器を構成する。
【0016】本発明の請求項5に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器の2つの内のいずれか1つを実現
し、Si上にはミキサ、スイッチ、発振器の3つの内の
いずれか2つを実現し、Si/SiC/GaN混成集積
回路による高周波通信機器を構成する。
【0017】本発明の請求項6に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器の2つの内のいずれか1つを実現
し、Si上にはミキサ、スイッチ、発振器を実現し、S
i/SiC/GaN混成集積回路による高周波通信機器
を構成する。
【0018】本発明の請求項7に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つの内のい
ずれか2つを実現し、Si上にはミキサ、スイッチ、発
振器の3つの内の2つを実現し、Si/SiC/GaN
混成集積回路による高周波通信機器を構成する。
【0019】本発明の請求項8に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つの内のい
ずれか2つを実現し、Si上にはミキサ、スイッチ、発
振器を実現し、Si/SiC/GaN混成集積回路によ
る高周波通信機器を構成する。
【0020】本発明の請求項9に記載の高周波通信機器
では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導体
であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の領
域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、GaN
上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用増
幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチを実現し、Si
上にはミキサ、スイッチ、発振器の3つの内の2つを実
現し、Si/SiC/GaN混成集積回路による高周波
通信機器を構成する。
【0021】本発明の請求項10に記載の高周波通信機
器では第1半導体であるSi上の所定の領域に第2半導
体であるSiCを形成し、さらにこのSiC上の所定の
領域に第3半導体であるGaNを選択的に成長し、Ga
N上あるいはSiC上に高周波半導体装置として送信用
増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチを実現し、S
i上にはミキサ、スイッチ、発振器を実現し、Si/S
iC/GaN混成集積回路による高周波通信機器を構成
する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施例を説明する断面図であり、図1、図16〜図19ま
で断面図により作製手順を示している。ここでは高周波
半導体装置として図2に示す回路のFET2段による増
幅器をGaN上に、図3に示す回路のSPDTスイッチ
(Single Pole Double Through)をSiC上に、さらに図
4に示す回路の局発増幅器をSi上に作製する場合を例
示した。
【0024】図1(a)のように高抵抗のp型Si基板
1上にp−CVD法で堆積された酸化膜(SiO2膜)
をマスクにコレクタ埋め込み層2を砒素(As)の拡散
法により形成し前記酸化膜を除去した後、前記コレクタ
埋め込み層2上にn型Si(エピタキシャル成長層)3
を形成する。
【0025】この後、CVD法で全面に絶縁性6H−S
iC4を5000A、その上にn型SiC5を1000
A成長し、レジストをマスクに所定の領域のみCF4
CHF3ガスを使ったRIEでSiCを除去する。これ
によりSi基板上に部分的にSiC領域6が形成される
ことになる。
【0026】次に図1(b)に示すように、SiO2
7を3000A、SiN膜8を4000A堆積した後、
所定の領域のみこれらSiO2膜7、SiN膜8をエッ
チングし、さらにn型エピタキシャル層3の半ばまでエ
ッチングする。
【0027】この後、図16(c)に示すように、アイ
ソレーションを確実にするため、チャネル防止用のボロ
ン(B)イオン注入を行いp+層9を形成し、熱処理を
行った後、選択酸化(LOCOS10)を行う。
【0028】次にSiN膜8を除去してからレジスト4
7をマスクにBをイオン注入し、熱処理を加え、p型ベ
ース層11を形成する。これと全く同様にして砒素(A
s)イオン注入を行い、コレクタコンタクト層12を作
製し、さらに図16(d)に示すように、全面に燐ガラ
ス(PSG膜)13を2000A堆積した後、前記PS
G膜13の所定の領域にRIE法で開口部を設ける。
【0029】次に砒素(As)をドープしたポリシリコ
ン14をCVD法で成長し、レジストをマスクに所定の
領域のみ残し、熱処理を行ってエミッタコンタクト層1
5を形成する。さらにレジストをマスクにBの低加速イ
オン注入によりベースコンタクト層16を形成し、レジ
ストで所定のパターンを作製した後、Ti/Pt/Au
を全面に蒸着してベース電極17、コレクタ電極18、
エミッタ電極19を形成し、npnバイポーラトランジ
スタ20が完成する。
【0030】また、p型ベース層11を利用して抵抗2
1を作製する。抵抗21はバイポーラトランジスタ20
内のp型ベース層上のエミッタ電極19をなくし、2つ
のベース電極17のみにした構造であるので、上記バイ
ポーラトランジスタと同時に形成できる。
【0031】次に前記n型SiC5上にGaNを選択的
に成長した後、SiCおよびGaN上に2段増幅器22
およびSPDTスイッチ23を作製する方法を以下に説
明する。
【0032】図17(e)のように、レジスト47をマ
スクにして、SiC上のSiO2/PSG膜を除去した
後、所定の領域のみ酸素(O)をイオン注入し、n型S
iC5上に導電性領域(能動素子領域)24と高抵抗領
域(受動素子領域)25を作製する。
【0033】次に図17(f)に示すように、絶縁膜と
してSiO2膜26を2000A全面に堆積した後、所
定の領域のみレジストを用いて開口し、該開口部に有機
金属気相成長法(MOVPE法)で絶縁型GaN27を
5000A続いてn型GaN28を1000A図3のよ
うに選択的(部分的)に成長させる。
【0034】このn型GaN28上の所定の領域のみレ
ジストをマスクにBイオン注入により高抵抗化し、Ga
N上にもSiC上と同様に導電性領域(能動素子領域)
24と高抵抗領域(受動素子領域)25を作製する。前
記SiO2膜26を除去してから再びSiO2膜を図18
に示すように2000A全面に堆積し、さらに、レジス
トをマスクにしてn型GaN上の所定の領域に開口部を
設ける。
【0035】次にアルミニウム(Al)を500A、チ
タニウム(Ti)を1500A全面に蒸着し、前記レジ
ストを利用してリフトオフ法により開口部にオーミック
電極29を作製する。該オーミック電極29はその下の
n型GaN27とのオーミック接触を良好にするために
900℃で熱処理する。
【0036】次に上記と同様にしてSiC上の能動素子
領域24にオーミック電極30を作製する。但しSiC
上のオーミック電極はTiを2000A蒸着して形成さ
れる点と、蒸着後に熱処理が不要な点がGaN上のオー
ミック電極29と異なる。
【0037】次に、前記オーミック電極形成法と全く同
様にSiC上とGaN上の所定の領域に開口部を設け、
白金(Pt)を2000A全面蒸着し、リフトオフして
ゲート電極31、32を作製し、図2の前段FET3
3、後段FET34、図4のスルーFET35、シャン
トFET36が完成する。
【0038】一方、図2の回路図中のインダクタ37、
キャパシタ38はSiCの受動素子領域25上に実現
し、インダクタは通常図19に示すようなスパイラルイ
ンダクタで実現するため、配線長が長くなる。この配線
ロスを低減するためにインダクタは厚膜メッキによる2
層配線を用い、キャパシタは1、2層配線間に絶縁膜を
挟んで形成する。まず層間絶縁膜としてSiN膜39を
5000A堆積し、FET、バイポーラトランジスタの
各電極と接続するためのコンタクトホールを形成した
後、チタニウム/金(Ti/Au)をそれぞれ500A
/5000A全面に蒸着し、レジストをマスクにイオン
ミリング法で所定の領域に1層配線40により配線部と
キャパシタ下層金属を形成した後、SiN膜41を20
00A堆積する。
【0039】次に2層配線42を厚膜メッキで形成す
る。Ti/Auを500A/2000A全面に蒸着しメ
ッキの下地金属とし、次にレジストで所定領域、即ち配
線部、インダクタ部、キャパシタ部、パッド部を形成し
てから厚さ3umのAuを全面にメッキしリフトオフす
る。さらに下地金属をヨウ化カリウム(KI)溶液で除
去し、2層配線42によりインダクタ37、キャパシタ
38、パッド43を形成する。最後に表面保護膜として
SiN膜44を全面に7000A堆積し、前記パッド4
3部のみRIE法で開口しておく。能動素子である前記
各FET、バイポーラトランジスタと受動素子であるイ
ンダクタ、キャパシタ、抵抗とを1層配線または2層配
線によって接続することにより局発増幅器46/SPD
Tスイッチ23/2段増幅器22を1チップに集積した
回路が完成する。
【0040】なお、上記の例ではSi上にバイポーラト
ランジスタを形成する場合について述べたが、図5
(b)に示したMOSFET45を形成して高周波半導
体素子とする場合でも同様である。またインダクタやキ
ャパシタをSiC上に実現する場合を例示したが、これ
をGaN上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0041】以上のように構成された局発増幅器/SP
DTスイッチ/2段増幅器集積回路の効果について以下
に述べる。
【0042】図15にGaN、6H−SiC、GaA
s、Siのバンドギャップ(Eg)値と飽和電子速度お
よび熱伝導度を示した。GaN、6H−SiCはGaA
sやSiよりおおきなバンドギャップを持つため一般に
ワイドギャップ半導体と呼ばれる。バンドギャップが大
きいので、これらによる半導体装置は高温での動作が可
能であること、放射線耐性に優れていることなど耐環境
性に優れている。
【0043】また図15からわかるように、GaN、6
H−SiCの飽和電子速度は高周波特性に優れているG
aAsと同等またはそれ以上であることから、GaN、
SiCは高周波素子に向いた物性をもっていると言うこ
とができる。さらにGaNは例えばSiO2膜をマスク
に所望の領域にのみ選択成長可能であること(1995
年春季、第42回応用物理学関係連合講演会、28p−
ZH−11)、SiCはSi上にCVD法で成長できる
ことから、Si/SiC/GaN3種の半導体を集積化
できる。
【0044】従来のGaAsによる高周波半導体装置で
は、低コスト化の観点から受動素子部分の一部または全
部をプリント基板上に実現し、優れた高周波特性を要求
される能動素子部分をGaAs上に実現していたので、
プリント基板上の高周波半導体装置部分の小型化が困難
であったが、上記の構成によれば受動素子をSiC上に
実現できると同時に高周波用の能動素子も同一チップ上
に集積できるので、従来のようにプリント基板上に実現
していた受動素子もチップ内に集積化できる。
【0045】また、これまで困難であったSiによる半
導体装置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、
Si/SiC/GaN混成集積回路という形で1チップ
で実現可能となる。上記の構成による高周波半導体装置
では、これらの理由から高周波通信機器の小型化、高機
能化が可能になるうえに、GaAsのような有害物質を
含む半導体を使用しないので、高周波半導体装置の安全
性を従来より向上できる。
【0046】(実施の形態2)図5は本発明の第2の実
施例を説明したものであり、高周波半導体装置として送
信用増幅器22をn型GaN28上に、ミキサ48をS
i1上に実現し、受動素子であるインダクタ37、キャ
パシタ38をSiC上に実現した場合である。
【0047】このインダクタとキャパシタは送信用増幅
器22あるいはミキサ48の回路の一部をなすものであ
り、1層または2層配線で各半導体装置内のFETある
いはバイポーラトランジスタあるいはMOSFETと接
続された構成となっている。具体的な実施方法は(実施
の形態1)と全く同様である。
【0048】なお、図5の例では送信用増幅器をGaN
上に実現し、ミキサをSi上に実現する場合を示した
が、送信用増幅器をGaN上に、スイッチをSi上に実
現する場合、送信用増幅器をGaN上に、発振器をSi
上に実現する場合、あるいは、受信用増幅器をGaN上
に、ミキサをSi上に実現する場合、受信用増幅器をG
aN上に、スイッチをSi上に実現する場合、受信用増
幅器をGaN上に、発振器をSi上に実現する場合につ
いても上記と同様である。
【0049】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0050】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器とミキサを1チップに実現しており、図14
に示した高周波部の9つのブロックの内2つを集積化し
たことになる。これによって高周波通信機器の小型化が
可能になるうえに、GaAsのような有害物質を含む半
導体を使用しないので、高周波通信機器の安全性を従来
より向上できるのである。
【0051】(実施の形態3)図6は本発明の第3の実
施例を説明したものであり、高周波半導体装置として送
信用増幅器22と受信用増幅器49をn型GaN4上
に、ミキサ48をSi1上に実現し、受動素子であるイ
ンダクタ37、キャパシタ38をSiC上に実現した場
合である。このインダクタとキャパシタは送信用増幅器
22あるいは受信用増幅器49あるいはミキサ48の回
路の一部をなすものであり、1層または2層配線で各半
導体装置内のFETあるいはバイポーラトランジスタあ
るいはMOSFETと接続された構成となっている。具
体的な実施方法は(実施の形態1)と全く同様である。
【0052】なお、図6の例では送信用増幅器、受信用
増幅器、アンテナスイッチの3つの内2つを両方ともに
GaN上に実現し、ミキサをSi上に実現する場合を示
したが、送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッ
チの3つの内2つを選び、その内の1つをGaN上に、
もう1つをSiC上に実現する場合、さらに上記のそれ
ぞれの組合せについて、スイッチをSi上に実現する場
合、発振器をSi上に実現する場合が有り得るがいずれ
の場合についても上記と同様である。
【0053】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0054】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、受信用増幅器、ミキサを1チップに実現し
ており、図14に示した高周波部の9つのブロックの内
3つを集積化したことになる。これによって高周波通信
機器の小型化が可能になるうえに、GaAsのような有
害物質を含む半導体を使用しないので、高周波通信機器
の安全性を従来より向上できるのである。
【0055】(実施の形態4)図7は本発明の第10の
実施例を説明したものであり、高周波半導体装置として
送信用増幅器22、受信用増幅器49、アンテナスイッ
チ(SPDTスイッチ)23をn型GaN28上に、ミ
キサ48をSi1上に実現し、受動素子であるインダク
タ37、キャパシタ38をSiC上に実現した場合であ
る。このインダクタとキャパシタは送信用増幅器あるい
は受信用増幅器あるいはアンテナスイッチあるいはミキ
サの回路の一部をなすものであり、1層または2層配線
で各半導体装置内のFETあるいはバイポーラトランジ
スタあるいはMOSFETと接続された構成となってい
る。具体的な実施方法は(実施の形態1)と全く同様で
ある。
【0056】なお、図7の例では送信用増幅器、受信用
増幅器、アンテナスイッチの3つをともにGaN上に実
現し、ミキサをSi上に実現する場合を示したが、送信
用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つの内
2つをGaN上に実現し、残りの1つをSiC上に実現
する場合、送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイ
ッチの3つの内1つをGaN上に実現し、残りの2つを
SiC上に実現する場合、さらに上記のそれぞれの組合
せについて、スイッチをSi上に実現する場合、発振器
をSi上に実現する場合が有り得るがいずれの場合につ
いても上記と同様である。
【0057】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0058】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチ、ミキサ
を1チップに実現しており、図14に示した高周波部の
9つのブロックの内4つを集積化したことになる。これ
によって高周波通信機器の小型化が可能になるうえに、
GaAsのような有害物質を含む半導体を使用しないの
で、高周波通信機器の安全性を従来より向上できるので
ある。
【0059】(実施の形態5)図8は本発明の第5の実
施例を説明したものであり、高周波半導体装置として送
信用増幅器22をn型GaN28上に、ミキサ48、ス
イッチ23をSi1上に実現し、受動素子であるインダ
クタ37、キャパシタ38をSiC上に実現した場合で
ある。このインダクタとキャパシタは送信用増幅器ある
いはスイッチあるいはミキサの回路の一部をなすもので
あり、1層または2層配線で各半導体装置内のFETあ
るいはバイポーラトランジスタあるいはMOSFETと
接続された構成となっている。具体的な実施方法は(実
施の形態1)と全く同様である。
【0060】なお、図16の例では送信用増幅器をGa
N上に実現し、ミキサ、スイッチをSi上に実現する場
合を示したが、送信用増幅器をGaN上に実現し、ミキ
サ、発振器をSi上に実現する場合、送信用増幅器をG
aN上に実現し、スイッチ、発振器をSi上に実現する
場合、受信用増幅器をGaN上に実現し、ミキサ、スイ
ッチをSi上に実現する場合、受信用増幅器をGaN上
に実現し、ミキサ、発振器をSi上に実現する場合、受
信用増幅器をGaN上に実現し、スイッチ、発振器をS
i上に実現する場合、のいずれの場合についても上記と
同様である。
【0061】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0062】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、スイッチ、ミキサを1チップに実現してお
り、図14に示した高周波部の9つのブロックの内3つ
を集積化したことになる。これによって高周波通信機器
の小型化が可能になるうえに、GaAsのような有害物
質を含む半導体を使用しないので、高周波通信機器の安
全性を従来より向上できるのである。
【0063】(実施の形態6)図9は本発明の第6の実
施例を説明したものであり、高周波半導体装置として送
信用増幅器22をn型GaN28上に、ミキサ48、ス
イッチ23、発振器50をSi1上に実現し、受動素子
であるインダクタ37、キャパシタ38をSiC上に実
現した場合である。このインダクタとキャパシタは送信
用増幅器あるいはスイッチあるいは発振器の回路の一部
をなすものであり、1層または2層配線で各半導体装置
内のFETあるいはバイポーラトランジスタあるいはM
OSFETと接続された構成となっている。具体的な実
施方法は(実施の形態1)と全く同様である。
【0064】なお、図9の例では送信用増幅器をGaN
上に実現する場合を示したが、受信用増幅器をGaN上
に実現する場合についても上記と同様である。
【0065】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0066】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、スイッチ、ミキサ、発振器を1チップに実
現しており、図14に示した高周波部の9つのブロック
の内4つを集積化したことになる。これによって高周波
通信機器の小型化が可能になるうえに、GaAsのよう
な有害物質を含む半導体を使用しないので、高周波通信
機器の安全性を従来より向上できるのである。
【0067】(実施の形態7)図10は本発明の第7の
実施例を説明したものであり、高周波半導体装置として
送信用増幅器22、受信用増幅器49をn型GaN28
上に、ミキサ48、スイッチ23をSi1上に実現し、
受動素子であるインダクタ37、キャパシタ38をSi
C上に実現した場合である。このインダクタとキャパシ
タは送信用増幅器あるいは受信用増幅器あるいはスイッ
チの回路の一部をなすものであり、1層または2層配線
で各半導体装置内のFETあるいはバイポーラトランジ
スタあるいはMOSFETと接続された構成となってい
る。具体的な実施方法は(実施の形態1)と全く同様で
ある。
【0068】なお、図10の例では送信用増幅器、受信
増幅器、アンテナスイッチの3つの内2つをともにGa
N上に実現し、ミキサとスイッチをSi上に実現する場
合を示したが、送信用増幅器、受信増幅器、アンテナス
イッチの3つの内2つを選び、その内の1つをGaN上
に、もう1つをSiC上に実現し、ミキサとスイッチを
Si上に実現する場合、さらに上記のそれぞれの組合せ
について、スイッチと発振器をSi上に実現する場合、
ミキサと発振器をSi上に実現する場合が有り得るがい
ずれの場合についても上記と同様である。
【0069】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0070】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチ、スイッ
チ、ミキサを1チップに実現しており、図14に示した
高周波部の9つのブロックの内4つを集積化したことに
なる。これによって高周波通信機器の小型化が可能にな
るうえに、GaAsのような有害物質を含む半導体を使
用しないので、高周波通信機器の安全性を従来より向上
できるのである。
【0071】(実施の形態8)図11は本発明の第8の
実施例を説明したものであり、高周波半導体装置として
送信用増幅器22、受信用増幅器49をn型GaN28
上に、ミキサ48、スイッチ23、発振器50をSi1
上に実現し、受動素子であるインダクタ37、キャパシ
タ38をSiC上に実現した場合である。このインダク
タとキャパシタは送信用増幅器、受信用増幅器、スイッ
チ、ミキサ、発振器のいずれかまたは全部の回路の一部
をなすものであり、1層または2層配線で各半導体装置
内のFETあるいはバイポーラトランジスタあるいはM
OSFETと接続された構成となっている。具体的な実
施方法は(実施の形態1)と全く同様である。
【0072】なお、図11の例では送信用増幅器、受信
増幅器、アンテナスイッチの3つの内2つをともにGa
N上に実現する場合を示したが、送信用増幅器、受信増
幅器、アンテナスイッチの3つの内2つを選び、その内
の1つをGaN上に、もう1つをSiC上に実現する場
合についても上記と同様である。
【0073】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0074】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、受信用増幅器、スイッチ、ミキサ、発振器
を1チップに実現しており、図14に示した高周波部の
9つのブロックの内5つを集積化したことになる。これ
によって高周波通信機器の小型化が可能になるうえに、
GaAsのような有害物質を含む半導体を使用しないの
で、高周波通信機器の安全性を従来より向上できるので
ある。
【0075】(実施の形態9)図12は本発明の第9の
実施例を説明したものであり、高周波半導体装置として
送信用増幅器22、受信用増幅器49、アンテナスイッ
チ23をn型GaN28上に、ミキサ48、スイッチ2
3をSi1上に実現し、受動素子であるインダクタ3
7、キャパシタ38をSiC上に実現した場合である。
このインダクタとキャパシタは送信用増幅器、受信用増
幅器、アンテナスイッチ、スイッチ、ミキサのいずれか
または全部の回路の一部をなすものであり、1層または
2層配線で各半導体装置内のFETあるいはバイポーラ
トランジスタあるいはMOSFETと接続された構成と
なっている。具体的な実施方法は(実施の形態1)と全
く同様である。
【0076】なお、図12の例では送信用増幅器、受信
増幅器、アンテナスイッチの3つをともにGaN上に実
現し、ミキサ、スイッチをSi上に実現する場合を示し
たが、送信用増幅器、受信増幅器、アンテナスイッチの
3つの内2つをGaN上に実現し、残りの1つをSiC
上に実現し、ミキサ、スイッチをSi上に実現する場
合、送信用増幅器、受信増幅器、アンテナスイッチの3
つの内1つをGaN上に実現し、残りの2つをSiC上
に実現し、ミキサ、スイッチをSi上に実現する場合、
さらに上記のそれぞれの組合せについて、スイッチと発
振器をSi上に実現する場合、ミキサと発振器をSi上
に実現する場合が有り得るがいずれの場合についても上
記と同様である。
【0077】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0078】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチ、スイッ
チ、ミキサを1チップに実現しており、図14に示した
高周波部の9つのブロックの内5つを集積化したことに
なる。これによって高周波通信機器の小型化が可能にな
るうえに、GaAsのような有害物質を含む半導体を使
用しないので、高周波通信機器の安全性を従来より向上
できるのである。
【0079】(実施の形態10)図13は本発明の第1
0の実施例を説明したものであり、高周波半導体装置と
して送信用増幅器22、受信用増幅器49、アンテナス
イッチ23をn型GaN28上に、ミキサ49、スイッ
チ23、発振器50をSi1上に実現し、受動素子であ
るインダクタ37、キャパシタ38をSiC上に実現し
た場合である。このインダクタとキャパシタは送信用増
幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチ、スイッチ、ミ
キサ、発振器のいずれかまたは全部の回路の一部をなす
ものであり、1層または2層配線で各半導体装置内のF
ETあるいはバイポーラトランジスタあるいはMOSF
ETと接続された構成となっている。具体的な実施方法
は(実施の形態1)と全く同様である。
【0080】なお、図13の例では送信用増幅器、受信
増幅器、アンテナスイッチの3つをともにGaN上に実
現する場合を示したが、送信用増幅器、受信増幅器、ア
ンテナスイッチの3つの内2つをGaN上に実現する場
合、送信用増幅器、受信増幅器、アンテナスイッチの3
つの内1つをGaN上に実現する場合についても上記と
同様である。
【0081】また、上記の例ではインダクタやキャパシ
タをSiC上に実現する場合を例示したが、これをGa
N上の受動素子領域25に作製しても良い。
【0082】上記の構成によれば、前記(実施の形態
1)と同様、これまで困難であったSiによる半導体装
置と化合物半導体による半導体装置の集積化が、Si/
SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実現
可能となる。上記の構成による高周波半導体装置では、
送信増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチ、スイッ
チ、ミキサ、発振器を1チップに実現しており、図14
に示した高周波部の9つのブロックの内6つを集積化し
たことになる。これによって高周波通信機器の小型化が
可能になるうえに、GaAsのような有害物質を含む半
導体を使用しないので、高周波通信機器の安全性を従来
より向上できるのである。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の高周波半導体装置および高周波通信機器によれば、受
動素子をSiC上に実現できると同時に高周波用の能動
素子も同一チップ上に集積できるので、従来のようにプ
リント基板上に実現していた受動素子もチップ内に集積
化できる。
【0084】さらに、従来は例えばSiによる半導体装
置とGaAsによる半導体装置で構成されていた高周波
通信機器を、SiC/GaN混成集積回路あるいはSi
/SiC/GaN混成集積回路という形で1チップで実
現できるので、高周波半導体装置の小型化、高機能化な
らびに高周波通信機器の小型化が可能になる。
【0085】さらに、GaAsのような有害物質を含む
半導体を使用しないので、高周波半導体装置/高周波通
信機器の安全性を従来より向上できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における高周波半導体装
置の作製方法を説明する断面図
【図2】送信用増幅器(2段増幅器)の回路図
【図3】SPDTスイッチの回路図
【図4】局部発振器用増幅器(局発増幅器)の回路図
【図5】本発明の実施の形態2における高周波通信機器
を説明する断面図
【図6】本発明の実施の形態3における高周波通信機器
を説明する断面図
【図7】本発明の実施の形態4における高周波通信機器
を説明する断面図
【図8】本発明の実施の形態5における高周波通信機器
を説明する断面図
【図9】本発明の実施の形態6における高周波通信機器
を説明する断面図
【図10】本発明の実施の形態7における高周波通信機
器を説明する断面図
【図11】本発明の実施の形態8における高周波通信機
器を説明する断面図
【図12】本発明の実施の形態9における高周波通信機
器を説明する断面図
【図13】本発明の実施の形態10における高周波通信
機器を説明する断面図
【図14】従来の高周波半導体装置、高周波通信機器に
ついて説明するための携帯電話における高周波部のブロ
ック図
【図15】各種半導体の物性を示す図
【図16】本発明の実施の形態1における高周波半導体
装置の作製方法を説明する断面図
【図17】本発明の実施の形態1における高周波半導体
装置の作製方法を説明する断面図
【図18】本発明の実施の形態1における高周波半導体
装置の作製方法を説明する断面図
【図19】本発明の実施の形態1における高周波半導体
装置の作製方法を説明する断面図
【図20】本発明の実施の形態1における高周波半導体
装置の作製方法を説明する断面図
【符号の説明】
1 p型Si 2 コレクタ埋め込み層 3 n型Si 4 絶縁型6H−SiC 5 n型SiC 6 SiC領域 7 SiO2膜 8 SiN膜 9 p+層 10 LOCOS 11 p型ベース層 12 コレクタコンタクト層 13 PSG膜 14 ポリシリコン 15 エミッタコンタクト層 16 ベースコンタクト層 17 ベース電極 18 コレクタ電極 19 エミッタ電極 20 バイポーラトランジスタ 21 抵抗 22 送信用増幅器 23 SPDTスイッチ 24 能動素子領域(導電性領域) 25 受動素子領域(高抵抗領域) 26 SiO2膜 27 絶縁型GaN 28 n型GaN 29 オーミック電極(GaN上) 30 オーミック電極(SiC上) 31 ゲート電極(GaN上) 32 ゲート電極(SiC上) 33 前段FET 34 後段FET 35 スルーFET 36 シャントFET 37 インダクタ 38 キャパシタ 39 層間絶縁膜 40 1層配線 41 SiN膜 42 2層配線 43 パッド 44 表面保護膜 45 MOSFET 46 局発増幅器 47 レジスト 48 ミキサ 49 受信用増幅器 50 発振器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波半導体装置に於いて、 基板を形成する第1半導体であるシリコン(Si)上に
    第2半導体であるSiCを有し、該SiC上にさらに第
    3半導体であるGaNを有する構成であり、 前記GaNは前記SiC上に部分的に成長されたもので
    あり、また前記SiCは前記Si上に部分的に形成され
    たものであり、 高周波能動素子が前記SiまたはSiCまたはGaN上
    に実現された構成であることを特徴とする高周波半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 高周波通信機器において、 前記GaN上に高周波半導体装置として送信用増幅器、
    受信用増幅器の2つの内のいずれか1つが実現されてお
    り、 さらに前記Si上にミキサ、スイッチ、発振器の3つの
    内の1つが実現されていることを特徴とする請求項1に
    記載の高周波半導体装置を用いた高周波通信機器。
  3. 【請求項3】 高周波通信機器において、 前記SiC上またはGaN上に高周波半導体装置として
    送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つ
    の内のいずれか2つが実現され、さらに前記Si上にミ
    キサ、スイッチ、発振器の3つの内の1つが実現されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の高周波半導体装
    置を用いた高周波通信機器。
  4. 【請求項4】 高周波通信機器において、 前記SiC上またはGaN上に高周波半導体装置として
    送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチが実現
    されており、 さらに前記Si上にミキサ、スイッチ、発振器の3つの
    内の1つが実現されていることを特徴とする請求項1に
    記載の高周波半導体装置を用いた高周波通信機器。
  5. 【請求項5】 高周波通信機器において、 前記GaN上に高周波半導体装置として送信用増幅器、
    受信用増幅器の2つの内のいずれか1つが実現されてお
    り、 さらに前記Si上にミキサ、スイッチ、発振器の3つの
    内の2つが実現されていることを特徴とする請求項1に
    記載の高周波半導体装置を用いた高周波通信機器。
  6. 【請求項6】 高周波通信機器において、 前記GaN上に高周波半導体装置として送信用増幅器、
    受信用増幅器の2つの内のいずれか1つが実現されてお
    り、 さらに前記Si上にミキサ、スイッチ、発振器が実現さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の高周波半導
    体装置を用いた高周波通信機器。
  7. 【請求項7】 高周波通信機器において、 前記SiC上またはGaN上に高周波半導体装置として
    送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つ
    の内のいずれか2つが実現され、さらに前記Si上にミ
    キサ、スイッチ、発振器の3つの内の2つが実現されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の高周波半導体装
    置を用いた高周波通信機器。
  8. 【請求項8】 高周波通信機器において、 前記SiC上またはGaN上に高周波半導体装置として
    送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチの3つ
    の内のいずれか2つが実現され、さらに前記Si上にミ
    キサ、スイッチ、発振器が実現されていることを特徴と
    する請求項1に記載の高周波半導体装置を用いた高周波
    通信機器。
  9. 【請求項9】 高周波通信機器において、 前記SiC上またはGaN上に高周波半導体装置として
    送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチが実現
    されており、 さらに前記Si上にミキサ、スイッチ、発振器の3つの
    内の2つが実現されていることを特徴とする請求項1に
    記載の高周波半導体装置を用いた高周波通信機器。
  10. 【請求項10】 高周波通信機器において、 前記SiC上またはGaN上に高周波半導体装置として
    送信用増幅器、受信用増幅器、アンテナスイッチが実現
    されており、 さらに前記Si上にミキサ、スイッチ、発振器が実現さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の高周波半導
    体装置を用いた高周波通信機器。
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