JPH0924573A - 磁気貼着体 - Google Patents

磁気貼着体

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JPH0924573A
JPH0924573A JP19574995A JP19574995A JPH0924573A JP H0924573 A JPH0924573 A JP H0924573A JP 19574995 A JP19574995 A JP 19574995A JP 19574995 A JP19574995 A JP 19574995A JP H0924573 A JPH0924573 A JP H0924573A
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JP
Japan
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sheet
magnetic
adhesive
magnet sheet
magnet
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Application number
JP19574995A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kaneda
信一 金田
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KOMAI KK
Original Assignee
KOMAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼材から成る家具、筆記ボードなどに吸着で
き、かつ、メモ類,図表などの掲示物を容易に指示する
ことができる磁気貼着体を提供する。 【構成】 基シート1の表面に、繰り返し使用可能な感
圧性接着剤の接着層2を設け、その表面に覆シート4を
剥離可能に仮着し、基シート1の裏面に柔軟性のマグネ
ットシート5を接着して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、磁性材を用いて構成
された家具例えば保管庫、壁面収納棚、黒板、ホーロー
製ホワイトボード、キャビネットなどの家具、レターケ
ースなどの卓上文具、さらには間仕切壁などの建材、冷
蔵庫などの家電製品などのように磁気吸着面を有し、或
いはコンテナー、物品トレーなどのように合成樹脂製の
工場用什器においては、所要位置にあらかじめ鋼板を設
けて磁気吸着面を形成した物品を含む磁気吸着物の磁性
面に磁気吸着により着脱可能であって、表面にポスタ
ー、広告紙、単葉カレンダー、案内表示片、伝票、メモ
類などの掲示物を繰り返し貼着することができる磁気貼
着体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性材をもって構成された家具例
えば保管庫、壁面収納棚、黒板、ホーロー製ホワイトボ
ード、キャビネットなどの家具、レターケースなどの卓
上文具、さらには間仕切壁などの建材、冷蔵庫などの家
電製品などのように磁気吸着面を有した磁気吸着物を取
外し可能に支持する場合、内面にマグネットを備えた支
持具が用いられ、磁気吸着によって、掲示物を磁気吸着
物との間に挟持するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の構成によれば、掲示物を挟持する磁気吸着物の挟持
面と支持具のマグネットの面とが共に硬い面で形成され
ているので、面方向に滑り易い傾向にあり、また震動や
衝激などに対しても弱くそのためマグネットの吸着面は
或る程度の大きさを必要とするので、画鋲などに比較し
て大きいものとなると共に、支持具を吸着力に抗して取
外しするためには、充分に摘持できる程度の厚みも亦必
要となる。そのため、従来構成の支持具を用いて掲示物
を支持した場合、掲示物の表面一部が支持具によりかく
れてしまうという不都合を有するばかりでなく、支持具
が挟持面から大きく突出し、かつ、自重もかなり有する
ので、外力などの作用を受け易く、面方向にずれたり或
いは離脱するなどの不都合を有し、特に風などの作用を
受け易い大型の掲示物の支持或いは開閉扉のように震動
や衝激の生じ易い場所には適さないという不都合があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本願は、磁気吸
着面を面方向に展開して板状に形成すると共に、磁気吸
着面の吸着面に対し良く馴染むように柔軟性を保有せし
め、かつ、掲示物の支持を接着層により繰返し行なうこ
とができるように構成として従来のものの不都合を解消
したもので、その要旨とするところは、板状に形成さ
れ、表面が繰り返し使用可能な感圧接着材の接着層から
成り、裏面が柔軟性を有するマグネットシートから成る
ことを特徴とするものである。具体的には、全体を薄く
形成して切断加工及び巻込みが容易にできるように40
〜100g/m2の紙乃至合成樹脂の薄シートから成る
基シートの表面に、繰り返し使用可能な感圧性接着剤の
接着層を設けた接着性シートの裏面に、柔軟性を有する
マグネットシートを固着する場合と、全体の強度を増す
ために厚紙乃至合成樹脂板から成る基シートの表面に繰
り返し使用可能な感圧性接着材の接着層を設けた接着性
シートの裏面に柔軟性を有するマグネットシートを固着
する場合と、さらに腰を強くし、かつ、製作を容易にす
ると共に、掲示物と本願の磁気貼着体とに橈み力の差を
つけるために、接着性シートとマグネットシートとの間
に厚紙乃至合成樹脂板から成る芯板を介在する場合とが
ある。
【0005】また、接着層に対し一時的に貼着するメモ
類などのような掲示物を剥離し易いように、かつ、貼着
状態で加筆できるように、芯板の表面の一部に、基シー
トの表面に繰り返し使用可能な感圧性接着材の接着層を
設けた接着性シートを、その他部に接着層の面と同一面
を形成するスペーサをそれぞれ固着し、芯板の裏面に柔
軟性を有するマグネットシートを固着して構成する。本
願において、接着層における接着力とマグネットシート
の磁気吸着力との好ましい関係は、接着層の単位面積当
たりの接着力が鋼板の厚さが0.5〜1.0mmの場合
に生ずるマグネットシート単位面積当たりの磁着力より
大きくする。また、マグネットシートを接着性シート或
いは芯板の裏面全体に設ける場合と、部分的に設ける場
合とがあり、全体が方形状であって接着性シート或いは
芯板の裏面に部分的にマグネットシートを設ける場合と
して、マグネットシートの層を、各辺に沿って延びる4
枚の短冊状のマグネットシート片により形成して、中央
部に余白部を有する場合と、マグネットシートの層が、
中央部に余白部を設けた等大のマグネットシート片によ
り形成する場合と、全外周囲に沿ってマグネットシート
の層が存在しない余白部を形成する場合とがあり、その
いずれも高価であるマグネットシートの節約と軽量化を
はかることができる。また、掲示物を貼着した状態で掲
示物と共に磁気貼着体を磁気吸着物から剥離する場合ま
たは掲示物のみを磁気貼着体から剥離する場合の2つの
使用態様に適合できるように、全体が方形状の場合にお
いて、裏面に、1乃至3つの辺に沿って、または、1乃
至3つの隅部位置において、マグネットシートの層が存
在しない余白部を形成する。
【0006】本願の磁気貼着体を単独で乃至は掲示物を
貼着した状態で巻き込んで保管し易いように、マグネッ
トシートの層に、一方向で並列する複数の切溝を設け、
或いはマグネットシートの層を、直線状の間隙をおいて
並列する複数のマグネットシート片から形成する場合と
を有し、また前記間隙をマグネットシート片の幅よりも
広く形成する場合も有する。このように、切溝乃至間隙
を有した構成においても、掲示物を貼着した状態で掲示
物と共に磁気貼着体を磁気吸着物から剥離する場合乃至
掲示物のみを磁気貼着体から剥離する場合の2つの使用
態様に適合できるように、全体が方形状であってマグネ
ットシートの層に、辺の一方または対向する2つの辺に
沿ってマグネットシート層を有しない余白部を設ける。
また、磁気貼着体を大判に構成し、これを必要に応じ所
要の大きさに切断して使用できるように、マグネットシ
ートの層を、縦方向および/または横方向に延びる切断
用の隙間が生じるように複数の小形のマグネットシート
片を配設して形成する。
【0007】さらにまた、本願の磁気貼着体を磁気吸着
物から容易に剥離すことができるように、マグネットシ
ートの層に形成した余白部の位置に磁性片を取付ける。
接着層には、製作作業時または包装状態において接着面
が汚損したり他の物に不要に貼着しないように剥離可能
に覆シートが仮着される。一般的に磁気貼着体は全体が
方形状に形成されており、その四隅位置は円弧状乃至斜
状の角切りが施され、その一つの隅位置の覆シートの表
面に、剥離位置を指示する角切り位置から一部が突出し
た剥離用のタックが接着されている。
【0008】しかして使用に際しては、剥離用のタック
を接着した位置で覆シートを剥離して接着層を露出した
状態で磁気吸着物に磁気吸着し、この状態を掲示物を接
着層に貼着する。掲示物の貼着に際しては、掲示物が比
較的大きい場合には、掲示物の四隅位置に本願の磁気貼
着体を予め貼着し、次いで、この状態で磁気吸着物に吸
着し、または磁気貼着体を複数並べて、その表面に掲示
物を貼着する。また、メモなどのように掲示物が比較的
小判の場合には、単一の磁気貼着体が用いられる。ま
た、磁気貼着体を複数並列して接着層を面方向に展開す
ることにより、磁気吸着物に対し所要の面積をもつ掲示
面を適宜設けることができる。磁気吸着物に吸着した磁
気貼着体は、その周辺の一部に例えば隅部に設けた角切
り位置に指または爪を掛けることにより、または芯板を
介在したもの、或いはマグネットシートの層が欠如した
余白部を利用して、或いは裏面に設けた磁性片の位置の
表面から別のマグネットを用いて磁気吸引することによ
り磁気吸着物より剥離することができる。さらにまた、
マグネットシートの層に複数の切溝乃至間隙を並列状に
設けたものは、掲示物を貼着した状態で掲示物を内側に
し乃至は、磁気貼着体を単独で内側に巻き込むことがで
きて、その保管に便利である。
【0009】
【発明の実施の態様】以下図面について詳述すると、図
1は覆カバーを一部剥離した状態の総体平面図、図2は
その断面図であって、40〜100g/m2 の紙乃至合
成樹脂の薄シートを含む厚紙乃至合成樹脂シートからな
る基シート1の表面に、例えば特開昭50−2736号
公報に示された接着材微球体を有した結合材或いは特開
平1−301240号公報に示された自己接着性剤など
から成る繰り返して使用可能な感圧性接着剤の接着層2
を設けて成る接着性シート3の表面に、薄い透明の覆シ
ート4を剥着可能に仮着し、かつ、前期接着性シート3
の裏面に、磁気を帯有したゴム或いは合成樹脂から成る
柔軟性を有したマグネットシート5を例えば酢酸ビニー
ル系の接着剤により固着される。なお、図中マグネット
シート5乃至後述のマグネットシート片は2線斜線をも
って表す。
【0010】本願の磁気貼着体Aは、好ましくは1辺が
200mm乃至25mmの大きさの正方形乃至矩形を呈
しており、本例において正方形状に構成した磁気貼着体
Aについて示しているが、短辺と長辺との比が1:2の
割合の矩形状のもの、或いは三角形、四辺形などを含む
多角形状のもの、或いは円形状のものなども存在するこ
とは勿論であり、その大きさも特に限定されるものでは
ない。
【0011】このように構成された、磁気貼着体Aはそ
の使用に際し、覆シート4を剥離して接着層2を露出し
た状態で、磁気吸着物の掲示物を掲示しようとする部位
に単体または複数並べてマグネットシート5の面を吸着
せしめ、この状態で接着層2に掲示物Bを貼着するもの
である。掲示物Bがポスターや地図などのように比較的
大きい場合には、大型の磁気貼着体Aを掲示物Bの四隅
位置に予め貼着するか、或いは磁気貼着体Aを磁気吸着
物に図3で示すように複数縦横に並列して接着層2を面
方向に展開して面積の大きな貼着面を形成する。また、
掲示物Bがメモ類などのように比較的小さい場合には、
単一の大判の磁気貼着体Aを使用するか、或いは小判の
磁気貼着体Aを掲示物Bの四隅位置に配置する。
【0012】本願の磁気貼着体Aは、その四隅位置に覆
カバーと共に斜状の或いは図示のように円弧状の角切り
6が施されており、この角切り6は磁気貼着体Aの体裁
を整えるので有効であると共に角部の破損を防止し、図
3で示すように、複数枚の磁気貼着体Aを並列した場合
において、該磁気貼着体Aを剥離する際の爪掛け部とし
て用いられる。
【0013】また、図4,5で示すように、磁気貼着体
Aの一つの隅部に、直角三角形状に形成された覆シート
4の剥離位置を指示する剥離用のタック片7が、その直
角部が角切り6の位置から突出するように覆シート4の
表面に接着剤7aにより接着されている。このように構
成することにより、磁気貼着体Aの使用に際し、前期角
切り6の位置から突出するタック片7の直角部裏面を摘
持すると、接着剤7aが指に接着し摘持し易く、この状
態でタック片7と共に覆シート4を接着層2から容易に
剥離することが可能となる。
【0014】図6,7は、本願の磁気貼着体Aにおい
て、基シート1の裏面中央部分のみに基シート1の大き
さより小形にした方形乃至円形のマグネットシート片5
aを設けた場合の他の実施例を、また図8及び9は中央
部を方形乃至円形に切抜き8した、外形が基シート1と
等大のマグネットシート片5bを基シート1の裏面に設
けた場合の他の実施例をそれぞれ示しており、この構成
によれば、比較的大きな磁気貼着体Aの場合、マグネッ
トシート5の磁着力が必要以上に大きくなるのを防止す
ると共に、軽量化と使用量の節約をはかることができ、
特にマグネットシート片5aと切抜き8の大きさと形状
を同一とするときは、磁気貼着体Aと等大のマグネット
シート5から2つの物品を作成できて安価に提供できる
利点を有する。すなわち、磁気吸着物に対する吸着力が
損なわれない範囲で高価であるマグネットシート5の大
きさを縮小して節約することができ、特に図10は、短
冊状の同一の大きさのマグネットシート片9を基シート
1の四辺に沿って固着して中央部に方形状の余白部10
を形成した場合の他の実施例を示しており、この構成に
よれば、無駄のないマグネットシート辺9の使用が可能
である。
【0015】ところで、本願の磁気貼着体Aの使用態様
において、磁気吸着物の表面に磁気貼着体Aを磁着した
状態で、接着層2に掲示物を貼着し、その後この掲示物
例えば地図や統計表などを、磁気貼着体Aの位置を変更
することなく、その位置で他の地図や統計表と変換した
い場合、或いは接着層2に貼着した地図や統計表などを
磁気貼着体Aと一緒に取外したり或いはその状態で他の
位置に移動したい場合などがある。図11乃至15は上
記した使用態様に適応できる磁気貼着体Aの実施例を示
しており、図11は基シート1の裏面上部にマグネット
シート5が存在しない余白部11を、また図12は基シ
ート1の裏面の上部から右側部にかけてL字状の余白部
11を、また図13は基シート1の裏面の上部左隅位置
に三角形状の余白部11を、また図14は基シート1の
裏面の上部左右隅位置に三角形状の余白部11,11
を、さらにまた図15は基シート1の裏面の上部左隅位
置と下部右隅位置とに、三角形状の余白部11,11を
それぞれ設けた場合の実施例をそれぞれ示している。
【0016】図16は、図11で示すように上部に余白
部11を有した磁気貼着体Aのマグネットシート5を磁
気吸着物に吸着し、かつ、掲示物Bのコーナ部が磁気貼
着体Aの周縁から突出するように接着層2に掲示物Bを
貼着した状態の一部を示しており、この状態から掲示物
Bの突出部分を矢印a方向即ち余白部11を形成した上
部位置から剥離すると、図17の仮想線で示すように、
掲示物Bが接着層2に貼着した状態で基シート1が余白
部11に相当する長さLの範囲で橈み、この橈み力がマ
グネットシート5の縁部に作用して線状に剥離し、その
剥離位置が次第に橈みながら移動して全体が剥離され
る。これに対し、図16において余白部11を有しない
矢印b乃至c方向から掲示物Bを剥離するときは、図1
7において橈み部分Lがなく、かつ、磁気貼着体Aより
掲示物Bの橈み力が小さいので、マグネットシート5は
吸着した状態で、掲示物Bのみが接着層2から剥離する
ことになる。即ち、掲示物Bを余白部11が存在する位
置の方向から剥離するときは、掲示物Bと共に磁気貼着
体Aを磁気吸着物から同時に剥離すことができるのに対
し、掲示物Bを余白部11が存在しない位置の方向から
剥離するときは、掲示物Bのみを接着層2から剥離する
ことができて、このように剥離方向によって掲示物Bを
磁気貼着体Aと共に剥離するか否かの使い分けを選択す
ることができる。
【0017】従って図12の構成においては、掲示物B
を磁気貼着体Aと共に取外すときは上方乃至左方位置か
ら剥離すればよく、図13の構成によるときは、掲示物
Bを左上部の斜め位置から剥離すればよく、図14の構
成によるときは、掲示物Bを左乃至右上部の斜め位置か
ら剥離すればよく、さらにまた、図15の構成によると
きは、掲示物Bを右上部斜め位置乃至左下部斜め位置か
ら剥離すればよく、上記以外の方向から掲示物Bを剥離
するときは、掲示物Bのみを剥離することができる。
【0018】また本願の磁気貼着体Aの使用態様とし
て、例えば学校の授業などにおいて、繰り返して使用す
る地図や統計表などの掲示物の場合、その四隅位置に予
め磁気貼着体Aを貼着した状態で掲示物を巻き込み、こ
れを筒などに収納して保管しておけば取扱い並びに使用
が極めて便利である。図18及び19はこのような使用
態様に適応できるように構成した他の実施例を示してい
る。即ち、図18は、裏面全体にマグネットシート5を
設けて成る磁気貼着体Aにおいて、マグネットシート5
の層に所要の間隔をおいて平行する複数の切溝12を設
けて成る場合を、また図19は、基シート1の裏面に対
し、所要幅の短冊状の複数のマグネットシート片13
を、少許の間隙14を介して平行状に接着してマグネッ
トシート5の層を形成した場合の実施例をそれぞれ示し
ており、このように構成することにより、切溝12及び
間隙14の並列方向において磁気貼着体Aを表面側にし
て巻き込むことができ、間隙14を設けた構成において
は、マグネットシート5の層を内側に巻く場合にマグネ
ットシート5の層の端縁同士の当接を防止できるので巻
きやすくなる。なお図示しないが、上記した構成におい
て間隙14の幅をマグネットシート片13の幅よりも大
きくするときは、巻き込んだ状態での腰折が生じにくい
効果を有する。
【0019】また図20乃至26は、図18で示すよう
にマグネットシート5に切溝12を設けた構成(図19
で示すように短冊状のマグネットシート片13を並設し
てマグネットシート5の層を形成した場合も同様)の磁
気貼着体Aにおいて、図11乃至図17においてすでに
詳述したように、掲示物の剥離方向によって磁気貼着体
Aを掲示物と共に磁気吸着物から剥離するか、或いは掲
示物のみを接着層2から剥離するかの使い分けが選択で
きるように、基シート1の裏面に余白部11を残してマ
グネットシート5の層を設けた場合の実施例を示してい
る。
【0020】また図27は、基シート1の裏面に、小形
のマグネットシート片15を、縦,横に切断用の間隙1
6が並列するように配設してマグネットシート5の層を
形成した場合の他の実施例を示しており、この構成によ
れば、間隙16線上に沿って鋏などにより切断すること
により、大判の磁気貼着体から使用に応じた所望の大き
さの小判の磁気貼着体Aを適宜得ることができる。
【0021】さらにまた図28,29は、磁気吸着物に
磁気貼着体Aが磁気吸着している場合、特に磁気貼着体
Aが多数密着状に隣接して接着面を広く展開した場合に
おいて、その中央部のものを取外す際に指がかりが得ら
れず、磁気貼着体Aを剥離することが困難な場合があ
り、この困難性を解消するための他の実施例を示してお
り、その構成は、マグネットシート5の一部を切除して
余白部17を形成し、その余白部17の位置に鉄片など
の磁性片18を取付けて成るものである。この構成によ
れば、磁気貼着体Aを磁気吸着物に吸着した状態で、例
えば従来掲示物を挟持するために使用しているマグネッ
トを有した支持具を用い、そのマグネットを、磁気貼着
体Aにおける前記磁性片18を設けた位置の表面に接近
または当接させると、該支持具のマグネットと磁性片1
8との吸着力により磁気貼着体Aが橈んでこれを容易に
剥離することができる。
【0022】さらにまた図30は、磁気貼着体A自体の
強度を増し腰を強くすると共に、温度や湿度の変化によ
る反りが生じる惧れを防止するために約0.2〜1mm
程度の厚紙乃至合成樹脂板から成る芯板19の表面に、
接着性シート3を接着してその表面に覆シート4を剥離
可能に仮着して成る場合の他の実施例における磁気貼着
体Aの部分断面図を示しており、この構成によれば、芯
板19の両面に、接着剤を塗布し、芯板19の両面状態
を同条件にして、これに接着性シート3及びマグネット
シート5を連続的に接着することができて、強度を増
し、腰を強くすると共に、反りを防止でき、かつ、量産
効果も有する。
【0023】また図31,32は芯板19の表面と裏面
に、接着性シート3とマグネットシート5とをそれぞれ
接着した構成の磁気貼着体Aにおいて、芯板19の表面
の一部に接着性シート3に代えて厚紙乃至合成樹脂板か
ら成るスぺーサ20をそれぞれ接着などにより固着し
て、スペーサ20の表面と覆シート4を剥離した状態に
おける接着層2の表面とを同一平面に形成した場合の他
の実施例を示しており、この構成によれば、図31で示
すように、特にメモ類のように貼付け、取外しが煩度に
行なわれるような掲示物Bを、接着層2からスペーサ2
0の表面に渡って貼着するときは、貼着されていないス
ペーサ20の位置から掲示物Bを容易に剥離することが
できるほか、掲示物Bを貼着した状態で、磁気貼着体A
を磁気吸着物から取外して机の上面で加筆することもで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本願によれば、鋼板などの
磁性材をもって構成された家具類などに、掲示物を、そ
の表面を隠すことなく掲示することができ、特に震動や
衝激の加わる家具類の扉などに対しても安定した状態で
の掲示が可能であり、また柔軟性を有し、かつ、板状で
あることによって、磁気吸着物及び掲示物に対し良く馴
染み、また、接着力による支持も充分に得ることがで
き、さらにまた複数個並列して接着面を広く展開するこ
とができると共に、必要に応じて掲示物の提示個所を臨
時に、かつ、簡単に構成することができ、さらに掲示物
のコーナを本願物品の外周から突出するように貼着する
ことができるから掲示物を剥離する操作も容易にできる
などの利点を有する。
【0025】また請求項2記載の構成によれば、極めて
薄い製品が提供でき、特に基シートが40g/m2以下
では薄すぎて製品化に不向きであり、また100g/m
2以上であるときは、製品が分厚くなり薄形化に不向き
であって薄い製品を提供する範囲として40〜100g
/m2 が有効である。
【0026】また、請求項3記載の構成によれば、強度
と腰がある製品が提供できると共に、掲示状態で掲示物
と磁気吸着物との間に本願物品の厚みに相当する間隙が
生じるので、この間隙を指がかりとなって掲示物の剥離
操作に便利である。
【0027】また、請求項4記載の構成によれば、製品
の強度をさらに増すことができると共に、芯板の選択に
より橈み力の調整ができ、かつ、量産化に適し、反りの
生じる惧れを防止することができる。
【0028】また、請求項5記載の構成によれば、スペ
ーサの位置で指がかりができて掲示物の剥離操作に便利
であると共に、貼着状態で例えばメモ類に加筆すること
ができる。
【0029】また、請求項6記載の構成によれば、掲示
物と共に本願物品を一体に磁気吸着物から剥離する場合
に便利である。
【0030】また、請求項7記載の構成によれば、例え
ば本願物品をロール状に作成した物品より定形の大きさ
に裁断して製品化する場合に便利である。
【0031】また、請求項8記載の構成によれば、余白
部の大きさによって磁気吸着力の異なる製品が提供し得
ると共に、マグネットシート片を無駄なく使用できる利
点を有する。
【0032】また、請求項9記載の構成によれば、余白
部の大きさによって、磁気吸着力の異なる製品が提供で
きると共に、周辺に余白部を有しないので切断加工時に
便利である。
【0033】また、請求項10記載の構成によれば、余
白部の大きさによって、磁気吸着力の異なる製品が提供
し得ると共に、本願物品を、外周の余白部を指がかりと
して磁気吸着物より剥離する場合に便利である。
【0034】また、請求項11記載の構成によれば、掲
示状態において掲示物の剥離方向によって、本願物品を
掲示物を貼着した状態で一体に磁気吸着物から剥離した
り或いは掲示物のみを本願物品から剥離したりする選択
ができて取り扱いに便利である。
【0035】また、請求項12,13記載の構成によれ
ば、本願物品を内側に巻き込むことができて、保管など
に便利である。
【0036】また、請求項14記載の構成によれば、本
願物品を腰折れがなく容易に巻き込むことができると共
に、大きい余白部が存在することによって軽量化をはか
ることができる。
【0037】また、請求項15記載の構成によれば、巻
き込みが可能であると共に、掲示状態において掲示物の
剥離方向により、本願物品を、掲示物を貼着した状態で
一体に磁気吸着物から剥離したり或いは掲示物のみを本
願物品から剥離したりする選択ができて取り扱いに便利
である。
【0038】また、請求項16記載の構成によれば、大
判の製品から使用態様に応じた小判の物品を適宜切断し
て得ることができる。
【0039】また、請求項17記載の構成によれば、指
がかりが困難な状態にある本願物品を磁気吸着物から剥
離す場合に便利である。
【0040】また、請求項18記載の構成によれば、作
業時乃至包装時において接着層が乾燥したり、汚損した
り、他の物に不要に接着するのを防止することができ
る。
【0041】また、請求項19記載の構成によれば、繰
り返し使用による角破損を防止すると共に体裁を良好に
し、かつ、複数枚並べて磁気吸着した状態での指がかり
が形成できて本願物品の剥離操作に便利である。
【0042】さらにまた、請求項20記載の構成によれ
ば、覆シートのめくり始め位置を指示すると共に、角切
り位置から突出したタック片の一部を用いて覆シートを
容易に剥離することができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】覆シートの一部を剥離した状態の総体平面図
【図2】部分拡大断面図
【図3】複数板を並設した状態の部分平面図
【図4】剥離用タックの取付状態を示す部分平面図
【図5】図4のI−I線拡大断面図
【図6】マグネットシートを一部固着した実施例の総体
裏面図
【図7】マグネットシートを一部固着した他の実施例の
総体裏面図
【図8】マグネットシートを一部固着したさらに他の実
施例の総体裏面図
【図9】マグネットシートを一部切欠いて設けた実施例
の総体裏面図
【図10】裏面に余白部を設けた実施例の総体裏面図
【図11】裏面に余白部を設けた他の実施例の総体底面
【図12】裏面に余白部を設けたさらに他の実施例の総
体底面図
【図13】裏面に余白部を設けたさらに他の実施例を示
す総体底面図
【図14】裏面に余白部を設けたさらに他の実施例を示
す総体底面図
【図15】裏面に余白部を設けたさらに他の実施例を示
す総体底面図
【図16】使用状態を示す平面図
【図17】使用状態を示す部分側面図
【図18】巻き込み可能とした実施例の総体底面図
【図19】巻き込み可能とした他の実施例の総体底面図
【図20】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図21】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図22】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図23】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図24】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図25】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図26】巻き込み可能としたさらに他の実施例の総体
底面図
【図27】切断可能とした実施例における総体底面図
【図28】磁性片を取付けた実施例の総体底面図
【図29】磁性片を取付けた他の実施例の総体底面図
【図30】芯板を有した実施例の部分断面図
【図31】他の実施例における使用状態の平面図
【図32】上記実施例における部分拡大断面図
【符号の説明】
1 基シート 2 接着層 3 接着性シート 4 覆シート 5 マグネットシート 5a,5b マグネットシート片 6 角切り 7 タック片 8 切抜き 9,13,15 マグネットシート片 10,11,17 余白部 12 切溝 14,16 間隙 18 磁性片 19 芯板 20 スペーサ A 磁気貼着体 B 掲示物

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に形成され、表面が繰り返し使用可
    能な感圧性接着剤の接着層から成り、裏面が柔軟性を有
    するマグネットシートから成ることを特徴とした磁気貼
    着体。
  2. 【請求項2】 40〜100g/m2の紙乃至合成樹脂
    の薄シートから成る基シートの表面に、繰り返し使用可
    能な感圧性接着剤の接着層を設けた接着性シートの裏面
    に、柔軟性を有するマグネットシートを固着したことを
    特徴とする磁気貼着体。
  3. 【請求項3】 厚紙乃至合成樹脂板から成る基シートの
    表面に、繰り返し使用可能な感圧性接着剤の接着層を設
    けた接着性シートの裏面に、柔軟性を有するマグネット
    シートを固着したことを特徴とする磁気貼着体。
  4. 【請求項4】 接着性シートとマグネットシートの間に
    厚紙または合成樹脂板から成る芯板を介在して成る請求
    項2または3記載の磁気貼着体。
  5. 【請求項5】 芯板の表面の一部に、基シートの表面に
    繰り返し使用可能な感圧性接着剤の接着層を設けた接着
    性シートを、その他部に接着層の面と同一面を形成する
    スペーサをそれぞれ固着し、芯板の裏面に柔軟性を有す
    るマグネットシートを固着したことを特徴とする磁気貼
    着体。
  6. 【請求項6】 接着層の単位面積当たりの接着力が鋼板
    の厚さが0.5〜1.0mmの場合に生ずるマグネット
    シート単位面積当たりの磁着力より大きくしたことを請
    求項1,2,3,4または5記載の磁気貼着体。
  7. 【請求項7】 マグネットシートを裏面全体に固着して
    成る請求項2,3,4,5または6記載の磁気貼着体。
  8. 【請求項8】 全体が方形状であって、マグネットシー
    トの層を、裏面の各辺に沿って延びる4枚の短冊状のマ
    グネットシート片により形成し、中央部に余白部を有し
    た請求項2,3,4,5または6記載の磁気貼着体。
  9. 【請求項9】 全体が方形状であって、マグネットシー
    トの層が、中央部に余白部を設けた等大のマグネットシ
    ート片により形成した請求項2,3,4,5または6記
    載の磁気貼着体。
  10. 【請求項10】 裏面に、全外周囲に沿ってマグネット
    シートの層が存在しない余白部を形成した請求項2,
    3,4,5または6記載の磁気貼着体。
  11. 【請求項11】 全体が方形状であって、裏面に1乃至
    3つの辺に沿って、または、1乃至3つの隅部位置にお
    いてマグネットシートの層が存在しない余白部を形成し
    た請求項2,3,4,5または6記載の磁気貼着体。
  12. 【請求項12】 マグネットシートの層に、一方向で並
    列する複数の切溝を設けて成る請求項2,3,4,5,
    6または7記載の磁気貼着体。
  13. 【請求項13】 マグネットシートの層を、直線状の間
    隙をおいて一方向で並列する複数のマグネットシート片
    から形成した請求項2,3,4,5または6記載の磁気
    貼着体。
  14. 【請求項14】 直線状の間隔を、マグネットシート片
    の幅より広く形成した請求項13記載の磁気貼着体。
  15. 【請求項15】 全体が方形状であって、マグネットシ
    ートの層に、辺の一方または対向する2つの辺に沿って
    マグネットシート層を有しない余白部を設けて成る請求
    項12,13または14記載の磁気貼着体。
  16. 【請求項16】 全体が方形状であって、マグネットシ
    ートの層を、縦方向および/または横方向に延びる切断
    用の隙間が生じるように、複数の小形のマグネットシー
    ト片を配設して形成した請求項2,3,4,5または6
    記載の磁気貼着体。
  17. 【請求項17】 余白部の位置に磁性片を取付けて成る
    請求項10,11,15または16記載の磁気貼着体。
  18. 【請求項18】 接着層の表面に剥離可能な覆いシート
    を仮着して成る請求項1乃至17のいずれか1記載の磁
    気貼着体。
  19. 【請求項19】 全体が方形状であって、その四隅位置
    に、角切りを施して成る請求項1乃至18のいずれか1
    記載の磁気貼着体。
  20. 【請求項20】 一つの隅位置の覆いシートの表面に、
    角切り位置から一部が突出するように剥離用のタック片
    を設けて成る請求項19記載の磁気貼着体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2421473A (en) * 2004-12-27 2006-06-28 Personal & Original S L Protective decorative panels for household appliances
JP2006347096A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Fujicopian Co Ltd 貼り付け用シート
WO2013089086A1 (ja) 2011-12-13 2013-06-20 日東電工株式会社 表示用貼付物
WO2013166877A1 (zh) * 2012-05-11 2013-11-14 Lin Chih-Pin 磁性贴片

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