JPH0924277A - メタクリル酸製造用触媒及びメタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒及びメタクリル酸の製造方法

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JPH0924277A
JPH0924277A JP7178728A JP17872895A JPH0924277A JP H0924277 A JPH0924277 A JP H0924277A JP 7178728 A JP7178728 A JP 7178728A JP 17872895 A JP17872895 A JP 17872895A JP H0924277 A JPH0924277 A JP H0924277A
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methacrylic acid
methacrolein
raw material
ammonium
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Junya Yoshizawa
純也 吉沢
Toshiaki Ui
利明 宇井
Koichi Nagai
功一 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より高い反応活性、選択性のメタクリル
酸製造用触媒を提供すること。 【解決手段】 一般式 PaMobVcSbdCueX
fOgで示されるヘテロポリ酸の部分中和塩であって、
触媒原料を水中に混合して溶解または懸濁させ、混合液
にアンモニウム根を存在させた状態で、80〜200℃
の温度で1〜24時間加熱処理し、懸濁液を濃縮乾固
し、乾固物を不活性ガス中で400〜500℃の温度で
焼成して調製したメタクリル酸製造用触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気相接触酸化による
メタクリル酸の製造に用いられるヘテロポリ酸系触媒の
改良に関する。詳しくは、メタクロレイン、イソブタン
などを分子状酸素で気相接触酸化してメタクリル酸を製
造するために用いられるヘテロポリ酸系触媒の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】メタクロレインを気相接触酸化しメタク
リル酸を製造するための触媒は数多く提案されており
(例えば、特開昭50−101316号公報、特開昭5
7−177347号公報、特開平4−63139号公
報、特開平5−31368号公報、特開平5−3136
8号公報、特開平6−91172号公報など)、既にそ
の一部は工業的規模の生産に用いられている。
【0003】またイソ酪酸の酸化脱水素(例えば、特開
昭57−72936号公報など)、イソブチルアルデヒ
ドの酸化(例えば、特開昭57−144238号公報な
ど)によるメタクリル酸を製造するための触媒もよく知
られている。さらにイソブチレンまたは第三級ブタノー
ルを酸化してメタクリル酸、メタクロレインを製造する
ための触媒(特開昭55−127328号公報など)、
最近ではイソブタンを直接酸化してメタクリル酸、メタ
クロレインを製造する触媒(特開平2−42032号公
報など)も提案されている。
【0004】これらの反応に用いられる触媒としては、
モリブデン及びリンを主成分とするヘテロポリ酸および
その塩の構造を有するものが有効であることは知られて
おり、組成に関してはバナジウムによるモリブデンの一
部置換、銅、アンチモン、ヒ素などの助触媒成分の添
加、調製法に関しても環状アミンの使用等、種々の改良
がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の触媒は、既に実用化されているメタクロレインの
酸化においても反応収率(活性と選択性)を必ずしも充
分に満足させるものではない。例えば、アクロレインか
らアクリル酸を製造する触媒と比べ、反応の選択性が悪
いばかりでなく反応活性と寿命も悪く、従って大量の触
媒が必要となり、設備費用と触媒コストの負担が大きい
のが現状である。イソブタン、イソ酪酸などを原料とす
る場合も未だ工業化できていないのは触媒の性能が充分
でないことが大きな理由の一つである。本発明の課題は
現状の触媒を改良し、より高い反応活性、選択性を有す
る触媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を達成するために、ヘテロポリ酸系の触媒の改良につい
て鋭意検討した結果、特定の触媒組成をもち特定の方法
で調製した触媒が、上記の目的を達成しうることを見い
だし、本発明に達成したものである。
【0007】すなわち、本発明は一般式 PaMobV
cSbdCueXfOg(式中、P、Mo、V、Sb、
Cu、Oはそれぞれリン、モリブデン、バナジウム、ア
ンチモン、銅および酸素を表し、Xはルビジウム、セシ
ウム、及びタリウムからなる群より選ばれた少なくとも
一種の元素を表し、また添字a、b、c、d、e、f及
びgは各元素の原子比を表し、b=12としたとき、
a、c、d、e、fはそれぞれ0(ゼロ)を含まない3
以下の値をとり、gは他の元素の原子価及び原子比によ
って決まる値を表す。)で示されるヘテロポリ酸の部分
中和塩であって、触媒原料を水中に混合して溶解または
懸濁させ、混合液にアンモニウム根を存在させた状態
で、80〜200℃の温度で1〜24時間加熱処理して
調製したメタクリル酸製造用触媒である。
【0008】本発明の触媒の基本的な構造は従来からよ
く知られているリンモリブデン酸のルビジウム、セシウ
ム、タリウムによる部分中和塩であるが、さらに必須成
分として、バナジウム、アンチモンおよび銅を含んでい
る。これらの元素が有効であることは既に知られている
が、これらの組成と調製法の組合せによって触媒性能が
変わる。
【0009】バナジウムを含まずアンチモンを含む触媒
は、反応選択性は高いが、長時間の使用により反応率が
低下しやすい欠点を持っており工業的使用に耐えるもの
ではない。一方、アンチモンを含まずバナジウムを含む
触媒は従来の調製法では反応選択性、寿命ともにある程
度のものができるがともに充分ではない。また、バナジ
ウム、アンチモンをともに含む触媒においても従来の調
製法では反応活性、寿命とも悪いものしか得られない。
反応選択性と活性、寿命を合わせもつためには、バナジ
ウム、アンチモンをともに含みさらに本発明の特別な調
製法を用いる必要がある。また、銅は反応活性の改良の
点で必須である。その他、ヒ素、銀、鉄、コバルト、ラ
ンタン、セリウムなどを任意成分として含んでいてもよ
い。
【0010】触媒調製に用いる原料としては各元素の酸
化物、硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、水酸化物、ハ
ロゲン化物などを組み合わせて使用することができる。
例えば、モリブデン原料としてはパラモリブデン酸アン
モニウム、三酸化モリブデン、塩化モリブデン等、バナ
ジウム原料としては、メタバナジン酸アンモニウム、五
酸化バナジウム、塩化バナジウム等、アンチモン原料と
しては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等が使用
できる。また、後に述べる懸濁物の加熱処理の段階でア
ンモニウム根が含んでいることが必要である。よって、
アンモニウム塩を含まない場合にはアンモニア等の添加
が必要である。
【0011】上記の原料を水中に混合して溶解または懸
濁させ、混合液にアンモニウム根を存在させた状態で、
混合液を約80〜200℃、好ましくは約100〜18
0℃で約1〜24時間、好ましくは約10〜20時間加
熱処理することにより、メタクリル酸選択率の良い触媒
となる。加熱処理の温度が約80℃より低かったり、時
間が1時間より少ないと反応が充分に進まず、メタクリ
ル酸選択率の低い触媒となる。温度が約200℃より高
くても、また時間が24時間より長くてもよいが、それ
に見合った効果は得られない。なお、水溶性の原料はあ
らかじめ別に水に溶解して用いてもよいが、粉体のまま
仕込んでも問題ない。
【0012】加熱処理して得られる懸濁液を蒸発乾固す
ると、えられた固体はX線回折、赤外吸収からP:Mo
の比が1:9のいわゆるドーソン型のヘテロポリ酸の塩
となっていることがわかる。これを空気などの酸化性ガ
ス、窒素などの不活性ガス中で、180〜350℃程度
に加熱するとP:Moの比が1:12のいわゆるケギン
型ヘテロポリ酸の塩に変化する。アンモニウム根を含ん
で調製しているのでこの段階の固体は、ヘテロポリ酸の
X成分(ルビジウム、セシウムなど)とアンモニウムと
の混合塩になっている。このままでは固体酸の性質がな
く活性が低いので焼成して活性化する必要がある。窒素
などの不活性ガス中で約400〜500℃、好ましくは
約420〜450℃の温度で焼成する。これによりほぼ
全てのアンモニウム成分が脱離しプロトン酸となり高活
性を発現する。空気中で焼成した場合は、400℃以上
ではヘテロポリ酸の分解、焼結が起こり活性が低くな
り、一方、400℃以下ではアンモニウム根が多く残る
ためにやはり活性が低い。不活性ガス中で焼成した後、
空気中で400℃以下の温度で焼成することは差し支え
ない。
【0013】本発明の触媒はメタクロレインの酸化をは
じめ種々の原料の酸化によるメタクリル酸の製造に用い
られるが、使用に当たっては触媒単味、またはアルミ
ナ、シリカ、シリコンカーバイドなどの担体に担持また
は希釈混合した形で用いられ、固定床の場合は、円柱
状、球状、リング状などに成形して用いられる。流動
床、移動床などの反応形式を用いることもできる。な
お、上記の不活性ガス中での焼成等は成形後行っても良
い。
【0014】本発明の触媒を用いて、メタクロレインを
気相で接触酸化してメタクリル酸を製造する場合、使用
される原料としては必ずしも純粋のメタクロレインであ
る必要はなく、イソブチレンやターシャリーブタノール
を気相接触酸化して得られたメタクロレイン含有ガスで
も、また液相法で得られたメタクロレインを気化したも
のでもよい。酸素源は純粋な酸素でもよいが、工業的に
は空気が使用される。その他の希釈ガスとしては、窒
素、二酸化炭素、一酸化炭素、水蒸気などを用いること
ができる。反応原料ガス中のメタクロレイン濃度は約1
〜10%、メタクロレインに対する酸素の比は1〜5程
度が用いられる。原料ガスの空間速度は約500〜50
00h-1の範囲、反応温度は約250〜350℃程度が
好ましい。反応圧力は通常、常圧付近または若干の加圧
下で行われる。
【0015】また本発明の触媒を用いて、イソブタンを
直接酸化してメタクリル酸、メタクロレインを製造する
場合は、原料ガス中のイソブタン濃度は約1〜85%、
酸素源としては、純酸素、酸素富化空気、空気などが用
いられる。イソブタンに対する酸素の比は約0.05〜
4が適当である。反応ガス中には水蒸気を約3〜30%
の範囲で含有させることが望ましい。原料ガス中には窒
素、二酸化炭素、一酸化炭素などが希釈ガスとして含ま
れていてもよい。この反応では活性をそれほど高くでき
ないので、未反応イソブタン及び場合により酸素は回収
して再循環される。副生メタクロレインは再循環するか
別の反応器に導きメタクリル酸まで酸化する。空間速度
は約400〜5000h-1、反応温度は約270〜40
0℃が好ましい。反応圧力は常圧または加圧で行われ
る。
【0016】本発明の触媒は、イソ酪酸の酸化脱水素、
イソブチルアルデヒドの酸化によるメタクリル酸の製造
にも用いることができる。またイソブチレンから一段で
メタクリル酸を製造する際にも用いることが可能であ
る。これらの反応では、メタクロレインの酸化と同様な
反応条件が採用できる。
【0017】
【発明の効果】本発明の触媒はメタクリル酸の製造にお
いて、従来の触媒より高い反応活性と選択性を有してい
る。
【0018】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。転化率、および選択率の定義は下
記の通りである。メタクロレイン 転化率(%)=(反応したメタクロレイン のモル数)
÷(供給したメタクロレイン のモル数)×100メタクリル 酸選択率(%)=(生成したメタクリル 酸のモル数)
÷(反応したメタクロレイン のモル数)×100
【0019】実施例1 40℃に加熱したイオン交換水224gに、硝酸セシウ
ム [CsNO3]38.2g、硝酸銅 [Cu(NO3 )2
3H2 O] 10.2g、リン酸水溶液 [85%−H3
4]24.2g、硝酸 [70%−HNO3 ] 25.2g
を溶解し、これをA液とした。40℃に加熱したイオン
交換水330mlにモリブデン酸アンモニウム [( NH
4)6 Mo7 24・4H2 O] 297gを溶解し、メタバ
ナジン酸アンモニウム[NH4 VO3]8.19gを懸濁
させ、これをB液とした。撹拌しているB液に、A液を
滴下した。得られた懸濁液に、三酸化アンチモン[Sb
2 3]10.2gを添加した。得られた懸濁液を密封容
器中で、120℃で17時間加熱撹拌した。得られた懸
濁液をステンレス製バットにとり電気炉中で120℃で
蒸発乾固した。得られた乾固物はドーソン型のヘテロポ
リ酸塩の構造をしている。乾固物を1000μm以下に
粉砕し、成形助剤を添加し水を加え混練し、直径5m
m、高さ5mmの円柱上に押し出し成形した。この成形
体を、90℃で乾燥後、さらに、320℃で3時間焼成
する。これを窒素気流中、435℃で3時間焼成し、さ
らに空気気流中、390℃で3時間焼成し触媒を得た。
この触媒の酸素を除く組成はP1.5 Mo120.5 Sb
0.5 Cu0.3 Cs1.4 である。
【0020】この触媒9gを内径15mmのガラス製反
応管に充填し、メタクロレイン4mol%、酸素12m
ol%、水蒸気17mol%、残りが窒素からなる組成
の原料ガスを空間速度(STP基準)670h-1で反応
管を通じ、反応温度290℃で活性試験を行った。その
結果、定常状態に達した時点で、メタクロレイン転化率
93.6%、メタクリル酸選択率81.1%、メタクリ
ル酸収率75.9%であった。条件を振らしてメタクロ
レイン転化率90%時のメタクリル酸選択率を求めると
83.1%であった。
【0021】比較例1 三酸化アンチモンを用いなかった以外は、実施例1と同
様にして触媒を調製した。その触媒の酸素を除く組成は
1.5 Mo120.5 Cu0.3 Cs1.44である。実施例1
と同じ活性試験の結果はメタクロレイン転化率97.
7%、メタクロレイン選択率70.2%、メタクリル酸
収率68.5%、メタクロレイン転化率90%時のメタ
クリル酸選択率は75.2%であった。
【0022】比較例2 イオン交換水350gにリン酸水溶液 [85%−H3
4]4.6gを加え、さらにモリブドバナドリン酸 [H
4 1 Mo111 40・18H2 O] 115gと三酸化
アンチモン [Sb2 3]3.64gを加え、100℃で
14時間環流し溶解した。この溶液を13℃まで冷却
し、これをA液とした。13℃に冷却したイオン交換水
250gに、硝酸セシウム[ CsNO3]13.7g、硝
酸銅 [Cu(NO3)2 ・3H2 0] 3.62g、硝酸ア
ンモニウム [NH4 NO3]10.4gを溶解し、これを
B液とした。A液にB液を滴下し、65℃で減圧濃縮し
た。得られた乾固物をステンレス製バットにとり電気炉
中で120℃で乾燥した。成形工程、焼成工程は実施例
1と同様とした。この触媒の酸素を除く組成はP1.5
121.1 Sb0.5 Cu0.3 Cs1.4 である。実施例1
と同じ活性試験の結果は、メタクロレイン転化率35.
2%、メタクロレイン選択率85.8%、メタクリル酸
収率30.2%であった。
【0023】実施例2 硝酸 [70%−HNO3]添加量を12.6gにした以外
は実施例1と同様にして触媒を調製した。その触媒の酸
素を除く組成はP1.5 Mo120.5 Sb0.5 Cu0.3
1.4 である。実施例1と同じ活性試験の結果は、メタ
クロレイン転化率97.3%、メタクロレイン選択率7
3.5%、メタクリル酸収率71.5%、メタクロレイ
ン転化率90%時のメタクリル酸選択率は78.5%で
あった。
【0024】実施例3 硝酸 [70%−HNO3 ] 添加量を37.8gにした以
外は実施例1と同様にして触媒を調製した。その触媒の
酸素を除く組成はP1.5 Mo120.5 Sb0.5 Cu0.3
Cs1.4 である。実施例1と同じ活性試験の結果は、メ
タクロレイン転化率92.8%、メタクロレイン選択率
83.7%、メタクリル酸収率77.7%、メタクロレ
イン転化率90%時のメタクリル酸選択率は85.2%
であった。
【0025】実施例4 得られた懸濁液を密封容器中で、135℃で49時間加
熱撹拌した以外は実施例1と同様にして触媒を調製し
た。その触媒の酸素を除く組成はP1.5 Mo120.5
0.5 Cu0.3 Cs1.4 である。実施例1と同じ活性試
験の結果は、メタクロレイン転化率90.3%、メタク
ロレイン選択率84.1%、メタクリル酸収率76.0
%、メタクロレイン転化率90%時のメタクリル酸選択
率は84.2%であった。
【0026】実施例5 得られた懸濁液を密封容器中で、160℃で17時間加
熱撹拌した以外は実施例1と同様にして触媒を調製し
た。その触媒の酸素を除く組成はP1.5 Mo120.5
0.5 Cu0.3 Cs1.4 である。実施例1と同じ活性試
験の結果は、メタクロレイン転化率95.7%、メタク
ロレイン選択率81.5%、メタクリル酸収率78.0
%、メタクロレイン転化率90%時のメタクリル酸選択
率は83.4%であった。
【0027】実施例6 得られた懸濁液を密封容器中で、120℃で70時間加
熱撹拌した以外は実施例1と同様にして触媒を調製し
た。その触媒の酸素を除く組成はP1.5 Mo120.5
0.5 Cu0.3 Cs1.4 である。実施例1と同じ活性試
験の結果は、メタクロレイン転化率94.2%、メタク
ロレイン選択率80.8%、メタクリル酸収率76.1
%、メタクロレイン転化率90%時のメタクリル酸選択
率は80.0%であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 PaMobVcSbdCueX
    fOg(式中、P、Mo、V、Sb、Cu、Oはそれぞ
    れリン、モリブデン、バナジウム、アンチモン、銅およ
    び酸素を表し、Xはルビジウム、セシウム及びタリウム
    からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表し、
    また添字a、b、c、d、e、f及びgは各元素の原子
    比を表し、b=12としたとき、a、c、d、e、fは
    それぞれ0(ゼロ)を含まない3以下の値をとり、gは
    他の元素の原子価及び原子比によって決まる値を表
    す。)で示されるヘテロポリ酸の部分中和塩であって、
    触媒原料を水中に混合して溶解または懸濁させ、混合液
    にアンモニウム根を存在させた状態で、80〜200℃
    の温度で1〜24時間加熱処理し、懸濁液を濃縮乾固
    し、乾固物を不活性ガス中で400〜500℃の温度で
    焼成して調製したメタクリル酸製造用触媒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の触媒の存在下に、メタク
    ロレインを分子状酸素で気相接触酸化することを特徴と
    するメタクリル酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応原料ガス中のメタクロレイン濃度が
    1〜10%、メタクロレインに対する酸素の比が1〜
    5、反応原料ガスの空間速度が500〜5000h-1
    反応温度が250〜350℃で行う請求項2記載のメタ
    クリル酸の製造方法。
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