JPH09240877A - シート分離装置 - Google Patents

シート分離装置

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Publication number
JPH09240877A
JPH09240877A JP5191896A JP5191896A JPH09240877A JP H09240877 A JPH09240877 A JP H09240877A JP 5191896 A JP5191896 A JP 5191896A JP 5191896 A JP5191896 A JP 5191896A JP H09240877 A JPH09240877 A JP H09240877A
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JP
Japan
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separation claw
roller
sheet
lower fixing
fixing roller
Prior art date
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Application number
JP5191896A
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English (en)
Inventor
Naoki Sakamoto
直樹 坂元
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理ローラの損傷を抑制できるシート分離装置
を提供する。 【解決手段】下定着ローラ75に沿って配置されたアイ
ドルギア軸105の途中部には小径の分離爪取付け部1
30が形成されている。この分離爪取付け部130の両
端の段差面131,132は、アイドルギア軸105の
軸方向に垂直な平面を基準面として波打つ波面になって
おり、カム面を形成している。分離爪取り付け部130
には、分離爪120が回動可能な状態で取り付けられて
いる。分離爪120の両側部には、段差面131,13
2に摺接するカムフォロワ部126,127が形成され
ている。アイドルギア軸105が回転駆動されると、分
離爪120は、下定着ローラ75の軸方向に沿って往復
変位する。 【効果】下定着ローラの表面上の同一箇所に分離爪が繰
り返し摺接する場合に比較して、下定着ローラの表面の
損傷を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電子写真
方式によって画像を形成する画像形成装置において用い
られ、定着処理のような所定の処理を施すための処理ロ
ーラからシートを分離するためのシート分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式によって画像を形成する装
置には、複写機やレーザプリンタなどがある。これらの
装置では、感光体を選択的に露光することによって静電
潜像が形成され、この静電潜像がトナー像に現像され
る。このトナー像は用紙に転写され、最後にトナー粒子
を定着装置において用紙上に定着させることによって、
画像の形成が達成される。
【0003】定着装置の構成は、図7に簡略化して示さ
れている。すなわち、定着装置は、は、ハロゲンランプ
ヒータのような熱源300が内蔵された下定着ローラ3
01と、この下定着ローラ301に圧接する上定着ロー
ラ302とを有する。トナーが転写された後の用紙30
5は、トナー面305aを下定着ローラ301側に向け
た状態でこの定着装置に導かれ、下定着ローラ301お
よび上定着ローラ302の間に挟持されつつ搬送され
る。上下の定着ローラ301,302によって挟持され
た部分では、下定着ローラ301内の熱源300からの
熱によってトナーが溶融し、この溶融したトナーが上定
着ローラ302からの圧力によって用紙305に定着さ
せられる。
【0004】下定着ローラ301に関連して、定着処理
後の用紙305を下定着ローラ301から分離するため
の分離爪308が設けられている。すなわち、溶融した
トナーは用紙305を下定着ローラ301の表面に付着
させるから、下定着ローラ301から用紙305を分離
するための構成が必要となる。分離爪308は、軸30
9に回動自在に取り付けられており、コイルばね310
によって、図中反時計回り方向に付勢されている。した
がって、分離爪308の先端は、常時、下定着ローラ3
01に接触し、定着処理後の用紙305を確実に下定着
ローラ301の表面から剥離する。
【0005】定着装置に対して用紙搬送方向下流側に
は、一対の排出ローラ311,312が配置されてい
る。この排出ローラ311,312は、定着処理後の用
紙を装置外に導く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成では、分離
爪308が、下定着ローラ301の表面上の同じ箇所を
繰り返し摺動するため、下定着ローラ301の表面が短
期間に損傷を受けるという問題があった。下定着ローラ
301の表面が損傷を受ければ定着処理を良好に行えな
いおそれがあるから、結局、画像品質が比較的短期間に
劣化してしまうおそれがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、処理ローラへの損傷を抑制して、処理ロー
ラによるシートの処理を長期間にわたって良好に行わせ
ることができるシート分離装置を提供することである。
本発明の他の目的は、トナー定着処理後のシートを処理
ローラから分離するために上記シート分離装置を用いる
ことにより、長期間にわたって高品位な画像を形成する
ことができる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、シートに所定の処理を施す
ための処理ローラから、処理後のシートを分離するため
のシート分離装置であって、処理後のシートを処理ロー
ラから分離するために処理ローラに摺接する接触部を有
する分離爪と、この分離爪を処理ローラに沿う方向に変
位させる分離爪駆動手段とを含むことを特徴とするシー
ト分離装置である。
【0009】上記の構成によれば、分離爪は分離爪駆動
手段によって、処理ローラに沿う方向に変位させられ
る。そのため、分離爪の接触部が処理ローラに接触する
位置は一定ではなく、変化することになる。これによ
り、処理ローラの損傷を抑制できる。請求項2記載の発
明は、上記分離爪駆動手段は、上記分離爪に連結された
カムフォロワ部と、上記処理ローラに沿って配置されて
おり、所定の駆動源からの回転力によって回転されると
ともに、上記カムフォロワ部が摺接するカム面が形成さ
れた回転軸とを含むものであることを特徴とする請求項
1記載のシート分離装置である。
【0010】この構成では、回転軸の回転に伴って分離
爪に連結されたカムフォロワ部が回転軸に形成されたカ
ム面を摺動する。その結果、分離爪は処理ローラに沿っ
て往復変位する。請求項3記載の発明は、シートの表面
にトナー像を形成する画像形成手段と、トナー像が形成
されたシート上にトナー粒子を定着させるための処理ロ
ーラを有する定着処理手段と、上記定着処理手段の処理
ローラから定着処理後のシートを分離するための請求項
1または請求項2に記載のシート分離装置とを含むこと
を特徴とする画像形成装置である。
【0011】この構成によれば、請求項1または請求項
2記載のシート分離装置が画像形成装置に利用される。
具体的には、画像形成手段によって表面にトナー像が形
成されたシートに対してトナー定着処理を施す定着処理
手段の処理ローラから、定着処理後のシートを分離する
ために請求項1または2に記載のシート分離装置が用い
られる。このシート分離装置の適用によって、処理ロー
ラの損傷を抑制できるから、画像品質を長期間にわたっ
て良好に維持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の画像形成装置の一実施形態に係るプリンタの外観構
成を示す斜視図である。このプリンタは、たとえば、オ
フィスなどにおいて各個人の机上に設置されて用いられ
るパーソナルユース型のものであり、パーソナルコンピ
ュータなどに接続されて、文書や図形のような画像を出
力するために用いられる。
【0013】装置本体1は、互いに嵌め合わされた上ハ
ウジング4、および下ハウジング5を有している。上ハ
ウジング4には開閉可能なカバー3が取り付けられてい
る。カバー3の背後には、用紙を載置するための給紙ト
レイ2が斜めに立ち上がった状態で配置されている。図
2は、上記のプリンタの内部構成を示す断面図である。
カバー3は、プリンタの前半分程度の部分の上面を覆う
ことができるもので、後部の両端に設けられた支点部6
を上ハウジング4の取付けピン4bに係合させることに
よって装置本体1に取り付けられている。したがって、
カバー3は、その前部を矢印A方向に引き上げることに
よって、開放することができる。
【0014】カバー3の上面の後方には、トレイ差込口
7が形成されており、このトレイ差込口7に給紙トレイ
2が抜き取り自在に差し込まれている。この給紙トレイ
2は、カバー3を開放する際には、取り外されることが
好ましい。上ハウジング4の後面部4aには、プリンタ
ケーブル9のコネクタ部8が結合できるように、コネク
タ(図示せず)が設けられている。
【0015】給紙トレイ2の下端部付近に相当する装置
本体1の内部には、給紙トレイ2に載置された用紙を1
枚ずつ給紙するための給紙ローラ21が備えられてい
る。さらに、装置本体1内には、給紙ローラ21から供
給された用紙上にトナー像を形成するための画像形成手
段をなすイメージングユニット40、現像ユニット50
および転写ユニット60、ならびにトナー粒子を用紙上
に定着させるための定着処理手段としての定着ユニット
70が設けられている。用紙が搬送される搬送経路90
は、給紙トレイ2から用紙排出口80に向かって下り勾
配のほぼ直線状に形成されている。イメージングユニッ
ト40および転写ユニット60は、搬送経路90を挟ん
で配置されている。定着ユニット70は、用紙排出口8
0の付近に配置されている。また、現像ユニット50
は、イメージングユニット40に対して回動可能に結合
されており、図示しないばねによってイメージングユニ
ット40に向けて付勢されている。
【0016】現像ユニット50の下方には、プリンタケ
ーブル9から与えられるデータに基づいて変調されたレ
ーザビームを発生するためのレーザ光照射ユニット30
が配置されている。このレーザ光照射ユニット30は、
半導体レーザ光源、レーザ光を平行光にコリメートして
レーザビームLBを生成するためのレンズ系、およびレ
ーザビームLBを走査するためのポリゴンミラーを含
む。生成されたレーザビームLBは、イメージングユニ
ット40に導かれる。
【0017】イメージングユニット40は、装置本体1
内のほぼ中央に配置されており、図中矢印B方向に回転
駆動されるドラム状の感光体41、その下方に配置され
た帯電チャージャ42、および帯電チャージャ42より
も感光体41の回転方向に関して上流側に配置された紙
粉回収ブラシ43を、プラスチック成形品からなる保持
部材44によって保持したものである。紙粉回収ブラシ
43は、感光体41の表面に付着した紙粉を回収して感
光体41の表面を清掃する。
【0018】現像ユニット50は、トナーを収容するト
ナーホッパ51、サブローラ52および現像ローラ53
を含む。上述のように、この現像ユニット50は、イメ
ージングユニット40に向けてばね付勢されており、こ
れにより、現像ローラ53が感光体41に押し付けられ
るようになっている。そのため、この現像ローラ53
は、必要な量のトナーを感光体41に供給する機能を有
するだけでなく、感光体41の表面の不要なトナーを回
収するクリーニング機能をも有することができる。
【0019】転写ユニット60は、カバー3に取り付け
られており、用紙搬送路90を挟んで感光体41に対向
する転写ローラ61を有している。転写ローラ61は、
プラスチック成形品からなる保持部材63に回転可能に
保持されており、この保持部材63には、給紙ローラ2
1によって供給される用紙を検出するための用紙検知ス
イッチ22が取り付けられている。
【0020】定着ユニット70は、搬送経路90に沿っ
て、上定着ユニット部71と下定着ユニット部72とに
分割されている。上下の定着ユニット部71および72
は、支点部73において回動可能に結合されており、ジ
ャム処理の際には、上定着ユニット部71を矢印Cの方
向に持ち上げて開放することができるようになってい
る。上定着ユニット部71および下定着ユニット部72
は、それぞれ、上定着ローラ74および下定着ローラ7
5を回転自在に保持している。そして、下定着ローラ7
5には、ハロゲンランプヒータ(図示せず)が内蔵され
ている。カバー3が閉じられた状態では、カバー3の内
面に突出して形成された押止部3aにより、上定着ユニ
ット部71が、下定着ユニット部72に押し付けられ
る。これにより、上下の定着ローラ74および75の間
を通る用紙に圧力をかけることができる。
【0021】画像の形成に際しては、感光体41の表面
は、帯電チャージャ42によって一様に帯電される。こ
の一様に帯電された感光体41の表面は、レーザ光照射
ユニット30からのレーザビームによって露光される。
これにより、形成すべき画像に対応した静電潜像が形成
される。この静電潜像は、現像ユニット50の働きによ
ってトナー像に現像され、さらにこのトナー像は、転写
ユニット60の働きによって、給紙ローラ21によって
給紙された用紙の下面に転写される。トナー像を下面に
担持した用紙は、定着ユニット70に導かれる。この定
着ユニット70による加熱および加圧作用によって、ト
ナー粒子が用紙上に定着させられることになる。定着処
理後の用紙は、用紙排出口80の付近に用紙搬送路90
を挟んで配置された上排出ローラ76および下排出ロー
ラ77によって装置本体1の外部に排出される。
【0022】図3は、定着ユニット70の下定着ローラ
75から定着処理後の用紙を分離するための用紙分離機
構の構成を示す図である。用紙の下面がトナー付着面で
あるため、定着処理後の用紙は、下定着ローラ75に付
着する。したがって、下定着ローラ75の表面から用紙
を分離するための機構が必要である。下定着ローラ75
は、下定着ユニット部72のハウジング72Aの側面に
回転可能に支持されている。この下定着ローラ75に
は、トナー粒子を溶融させるためのハロゲンランプヒー
タ78が内蔵されている。この下定着ローラ75の一端
には、ハウジング72Aの外側において、第1歯車とし
ての下定着ローラ駆動ギア101が固定されている。こ
の下定着ローラ駆動ギア101には、装置内の各回転駆
動部へ与えるべき回転力を発生する駆動源としてのモー
タ110からの回転力が、ギア機構111によって減速
されて伝達されている。
【0023】下定着ローラ駆動ギア101は、第2歯車
としてのアイドルギア102の大径部102Aに噛合し
ている。アイドルギア102は、大径部102Aと小径
部102Bとが一体的に形成されたものであり、その小
径部102Bには、排出ローラギア103が噛合してい
る。排出ローラギア103は、下排出ローラ77が固定
されている排出ローラ軸77aの一端に、ハウジング7
2Aの外側において固定されている。排出ローラ軸77
aは、ハウジング72Aの側壁部に回転自在に支持され
ている。
【0024】アイドルギア102は、ハウジング72A
に回転自在に支持されたアイドルギア軸105の一端に
おいて、ハウジング72Aの外側において固定されてい
る。アイドルギア軸105は、下定着ローラ75と平行
に配置されており、平面視において、下定着ローラ75
と排出ローラ軸77aとの間に配置されている。下定着
ローラ75は、用紙を下排出ローラ77に向けて搬送す
るために、矢印G方向に回転される。これにより、アイ
ドルギア軸105は、下定着ローラ75の回転方向とは
反対の方向Fに回転される。その結果、排出ローラ軸7
7aは、下定着ローラ75と同じ方向である方向Hに向
けて回転されることになる。これにより、下排出ローラ
77は、用紙を装置本体1の外部に導くことができる。
【0025】下定着ローラ75の回転方向とは反対の方
向に回転駆動されるアイドルギア軸105の途中部に
は、間隔を開けてたとえば2箇所に、下定着ローラ75
から定着処理後の用紙を分離するための分離爪120が
配置されている。この分離爪120の構成は図4に示さ
れており、そのアイドルギア軸105への取付け状態
は、図5に示されている。
【0026】分離爪120は、合成樹脂成形品で構成さ
れており、アイドルギア軸105への取り付けのための
取付け部121と、先端が下定着ローラ57の表面に摺
接する接触部122とを有している。接触部122は、
くさび形状に形成されており、その背面は分離後の用紙
を導くための案内面122aをなし、その基端部122
bは取付け部121に結合されている。取付け部121
は、大略的に円筒形状に形成されており、側面部には、
アイドルギア軸105への取り付けのための直線的な切
欠き124が形成されている。また、取付け部121の
内周面は、アイドルギア軸105の回転を許容する状態
でアイドルギア軸105に摩擦接触する摺接面125を
なしている。さらに、取付け部121の両端面からは、
先端が部分円筒面をなすように丸く形成されたカムフォ
ロワ部126,127が、アイドルギア軸105に沿っ
て突出するように一体的に形成されている。
【0027】アイドルギア軸105の途中部には、図5
に示されているように、分離爪120が取り付けられる
べき分離爪取付け部130が形成されている。分離爪取
付け部130は、アイドルギア軸105の残余の部分よ
りも径が小さく形成されており、その両端には径の相違
に対応した段差面131,132が形成されている。段
差面131,132は、それぞれ、アイドルギア軸10
5の軸方向に垂直な平面を基準面として所定の振幅で波
打つ波面になっており、互いに平行に形成されている。
段差面131,132の間の距離は、分離爪120の一
方のカムフォロワ部126の先端から他方のカムフォロ
ワ部127の先端までの距離Wにほぼ等しい。
【0028】分離爪120のアイドルギア軸105への
取り付けに際しては、接触部122の案内面122aを
下定着ローラ75とは反対側に向けて、取付け部121
の切欠き124をアイドルギア軸105の分離爪取付け
部130に合わせる。そして、分離爪120を分離爪取
付け部130に押し付ける。これにより、取付け部12
1が弾性変形し、取付け部121の摺接面125に包囲
された空間内に分離爪取付け部130が収容された状態
になる。取付け部121の復元力により、分離爪120
は分離爪取付け部130に保持され、大きな外力が働か
ない限り、分離爪120がアイドルギア軸105から脱
落することはない。こうして、きわめて簡単な作業で、
分離爪120をアイドルギア軸105に取り付けること
ができる。
【0029】アイドルギア軸105が矢印F方向に回転
駆動されると、分離爪120の摺接面125とアイドル
ギア軸105の分離爪取付け部130との間の摩擦力に
より、分離爪120には、アイドルギア軸105の回転
方向Fへのトルクが働く。そのため、分離爪120の接
触部122の先端は、下定着ローラ75の表面に押し付
けられることになる。この状態で、アイドルギア軸10
5が継続して回転されると、分離爪120のカムフォロ
ワ部126,127は、段差面131,132上をそれ
ぞれ摺動する。段差面131,132は波面をなしてい
るから、結果として、分離爪120は、アイドルギア軸
105の軸方向に沿って一定の振幅範囲で矢印J方向に
往復変位することになる。すなわち、段差面131,1
32は、分離爪120を下定着ローラ75の軸方向に沿
って往復変位させるためのカム面をなしている。
【0030】このように本実施形態によれば、下定着ロ
ーラ75とは反対側に回転するアイドルギア102に固
定されたアイドルギア軸105に分離爪120が取り付
けられている。そのため、分離爪120には、アイドル
ギア軸105から、下定着ローラ75の方向へのトルク
が与えられる。これにより、分離爪120の接触部12
2を確実に下定着ローラ75の表面に押し付けることが
できるから、定着処理後の用紙を下定着ローラ75の表
面から確実に分離することができる。
【0031】このように本実施形態では、分離爪120
の接触部122を下定着ローラ75に接触させるため
に、特別にコイルばねのような部品を取り付ける必要が
ない。しかも、分離爪120のアイドルギア軸105へ
の取り付けは、きわめて簡単な作業で達成できる。これ
により、プリンタの組立作業を簡素化することができ
る。
【0032】また、分離爪120を下定着ローラ75の
軸方向に沿って往復変位させる構成を採用しているの
で、分離爪が一定位置で下定着ローラ75に接触してい
る場合に比較して、分離爪120の接触による下定着ロ
ーラ75の表面の損傷を格段に軽減することができる。
これにより、高品位での定着処理を長期間にわたって維
持していくことができる。
【0033】図6は、本発明の他の実施形態に係る用紙
分離機構を示す斜視図である。この図6において、上記
の図3に示された各部に相当する部分には同一の参照符
号を付して示す。この実施形態においては、アイドルギ
ア軸105は設けられておらず、排出ローラ軸77aに
分離爪120が取り付けられている。すなわち、排出ロ
ーラ軸77aの途中部には、上述の第1実施形態の場合
におけるアイドルギア軸105に形成された分離爪取付
け部130と同様な分離爪取付け部130Aが形成され
ている。この分離爪取付け部130Aに分離爪120が
取り付けられている。ただし、排出ローラ軸77aは、
下定着ローラ75と同じ方向に回転されるから、分離爪
120の接触部122を下定着ローラ75の表面に確実
に接触させるために、接触部122の先端にはコイルば
ね140の一端が結合されている。このコイルばね14
0の他端は、下定着ユニット72のハウジング72Aの
底面に結合されており、これにより、コイルばね140
は、接触部122の先端を下定着ローラ75の表面に向
けて付勢する。
【0034】このような構成であっても、分離爪120
は、排出ローラ軸77aの回転に伴って下定着ローラ7
5の軸方向に沿って往復変位するから、下定着ローラ7
5の表面の損傷を抑制することができる。本発明の実施
形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態
に限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態
においては、アイドルギア軸105または排出ローラ軸
77aの途中部に小径の分離爪取付け部を形成し、その
両端の段差面をカム面とし、さらに、分離爪には段差面
を摺動するカムフォロワ部を設けることによって、分離
爪を往復変位させている。しかし、分離爪を変位させる
ための構成はこれに限られるものではない。たとえば、
アイドルギア102の内側面(ハウジング72Aの側壁
に対向する面)に、周方向に沿って波打つように形成さ
れたカム面を形成する。さらに、下定着ローラ75に沿
って、軸方向に往復変位可能な状態で分離爪取付け軸を
配置し、この分離爪取付け軸の途中部に分離爪を取り付
ける。そして、この分離爪取付け軸の一端面を、ハウジ
ング72Aの側壁に形成された適当な窓を通して、アイ
ドルギア102の上記カム面に当接させ、この分離爪取
付け軸をアイドルギア102のカム面に向けてたとえば
ばね付勢しておく。これにより、アイドルギア102の
回転に伴って分離爪取付け軸が軸方向に往復変位するか
ら、分離爪を下定着ローラ75の軸方向に沿って往復変
位させることができる。
【0035】さらに、上記の実施形態においては、用紙
の下面がトナー付着面となる構成のプリンタについて説
明したが、用紙の上面がトナー付着面となる構成のプリ
ンタにおいても、本発明は容易に適用することができ
る。また、プリンタ以外にもたとえば複写機のような画
像形成装置における用紙の分離や、その他、シート処理
装置において処理ローラからの用紙の分離が必要な場合
に、本発明を広く適用することができる。
【0036】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、分離爪が
処理ローラに沿って変位するから、処理ローラの損傷が
抑制される。その結果、長期間にわたって処理ローラに
よるシートの処理を良好に行わせることができる。請求
項2記載の発明によれば、分離爪にカムフォロワ部を連
結し、回転軸にカム面を形成するという簡単な構成で分
離爪を往復変位させることができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、トナー粒子
をシートの表面に定着させる定着処理手段の処理ローラ
からシートを分離するために請求項1または請求項2記
載のシート分離装置が用いられている。これにより、長
期間にわたって高品位の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの外観を示
す斜視図である。
【図2】上記プリンタの内部構成を示す簡略化した断面
図である。
【図3】定着ローラから定着処理後の用紙を分離するた
めの用紙分離機構の一部の構成を拡大して示す斜視図で
ある。
【図4】分離爪の斜視図である。
【図5】分離爪のアイドルギア軸に対する取付け状態を
示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る用紙分離機構の構
成を示す斜視図である。
【図7】従来の一般的な用紙分離機構を示す図である。
【符号の説明】
1 装置本体 40 イメージングユニット 41 感光体 42 帯電チャージャ 50 現像ユニット 53 現像ローラ 60 転写ユニット 61 転写ローラ 70 定着ユニット 71 上定着ユニット部 72 下定着ユニット部 74 上定着ローラ 75 下定着ローラ 76 上排出ローラ 77 下排出ローラ 77a 排出ローラ軸 101 下定着ローラギア(第1歯車) 102 アイドルギア(第2歯車) 103 排出ローラギア 105 アイドルギア軸(回転軸) 110 モータ(駆動源) 120 分離爪 121 取付け部 122 接触部 126 カムフォロワ部 127 カムフォロワ部 130 分離爪取付け部 131 段差面(カム面) 132 段差面(カム面) 130A 分離爪取付け部 140 コイルばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートに所定の処理を施すための処理ロー
    ラから、処理後のシートを分離するためのシート分離装
    置であって、 処理後のシートを処理ローラから分離するために処理ロ
    ーラに摺接する接触部を有する分離爪と、 この分離爪を処理ローラに沿う方向に変位させる分離爪
    駆動手段とを含むことを特徴とするシート分離装置。
  2. 【請求項2】上記分離爪駆動手段は、 上記分離爪に連結されたカムフォロワ部と、 上記処理ローラに沿って配置されており、所定の駆動源
    からの回転力によって回転されるとともに、上記カムフ
    ォロワ部が摺接するカム面が形成された回転軸とを含む
    ものであることを特徴とする請求項1記載のシート分離
    装置。
  3. 【請求項3】シートの表面にトナー像を形成する画像形
    成手段と、 トナー像が形成されたシート上にトナー粒子を定着させ
    るための処理ローラを有する定着処理手段と、 上記定着処理手段の処理ローラから定着処理後のシート
    を分離するための請求項1または請求項2に記載のシー
    ト分離装置とを含むことを特徴とする画像形成装置。
JP5191896A 1996-03-08 1996-03-08 シート分離装置 Pending JPH09240877A (ja)

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