JPH09239882A - 積層体及び粘着テープ - Google Patents

積層体及び粘着テープ

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JPH09239882A
JPH09239882A JP8051662A JP5166296A JPH09239882A JP H09239882 A JPH09239882 A JP H09239882A JP 8051662 A JP8051662 A JP 8051662A JP 5166296 A JP5166296 A JP 5166296A JP H09239882 A JPH09239882 A JP H09239882A
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Yukinari Nakatsu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は厚さ方向の低圧縮応力のみならず
厚さ方向、剪断方向の変位量に対し低応力で変形する柔
軟性に優れ、かつ、変位量方向に対する破断強度に優れ
た発泡体を基材とする粘着テ−プに関するものである。 【構成】 エチレン・プロピレン共重合体とエチレン・
酢酸ビニル共重合体またはエチレン・(メタ)アルキル
アクリレ−ト共重合体とを必須成分として含有している
樹脂組成物よりなる発泡体を基材とし、その少なくとも
片面に粘着剤を積層してなることを特徴とする粘着テ−
プ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は厚さ方向の低圧縮応力の
みならず厚さ方向、剪断方向の変位量に対し低応力で変
形する柔軟性に優れ、かつ、変位量方向に対する破断強
度に優れた発泡体を基材とする積層体及びそれよりなる
粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、独立気泡を有し、機械的強度、柔
軟性に優れた架橋発泡体を基材とする粘着テ−プ等の積
層体としては特願昭57−152044号公報、特願昭
55−88614号公報に開示され公知である。中で
も、これらの公知例に開示されている架橋発泡体からな
る基材としては低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・エチルアクリレ−トあるいはこ
れらの混合物からなるもの、更には直鎖状低密度ポリエ
チレンを用いたものなどが例示されている。しかしなが
ら、これらの従来の基材は機械的強度、伸びなど一般的
な機械特性を重視していたり、あるいは粘着テ−プの軽
量性を求めているため、粘着テ−プに求めら厚さ方向へ
の引張り応力と変位量、破断強度あるいは被着体に粘着
させたときに良く掛かる変位、すなわち剪断方向につい
ては変位量が少なく一定量以上の変位がくわわったとき
には破断するなど問題があった。これらの問題を解決す
るにはポリウレタンのような低応力で変形、復元する連
続気泡型の発泡体を用いたものがよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
ポリオレフィン系架橋発泡体およびポリウレタンに代表
される連続気泡型発泡体を用いた粘着テ−プに比べ、一
般機械特性はもちろんであるが厚さ方向、剪断方向への
変位量が大きく、変位応力は小さい、かつその復元性に
優れた架橋発泡体を基材とする積層体及びそれよりなる
粘着テ−プを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の概要は、基本的
には下記構成を有するものである。即ち、「エチレン・
プロピレン共重合体とエチレン・酢酸ビニル共重合体ま
たはエチレン・(メタ)アルキルアクリレ−ト共重合体
とを必須成分として含有している樹脂組成物よりなる発
泡体を基材とし、その少なくとも片面に粘着剤を積層し
てなることを特徴とする積層体」である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるエチレン・プ
ロピレン共重合体はエチレンを主成分としてプロピレン
を15〜50重量%、好ましくは20〜35重量%、ラ
ンダムあるいはランダムブロック状に共重合したもの
で、その融点は85〜120℃、好ましくは100〜1
15℃、およびその結晶化温度は75〜105℃、好ま
しくは85〜100℃である。すなわち、通常のエチレ
ン・プロピレンを主体とするエラストマ−(EPR,E
PT,EPDMなど)は完全非晶性で架橋(加硫あるい
は過酸化物加硫)前の樹脂は塊状でベタツキの強い物が
大半でハンドリング性が悪くまた、充填剤や油展剤を添
加しない限り一般的な製品にならないが、本発明に用い
る前記樹脂は前記のように結晶性を保持しているためフ
ラフもしくはペレットで得られるため添加剤や充填剤の
混合時あるいは分散の点で有利であり、明白に相違する
樹脂であることがわかる。
【0006】本発明に用いられるエチレン・プロピレン
共重合体は、プロピレンを15〜50重量%ランダムあ
るいはランダムブロック状に共重合したものであるが、
プロピレンが15重量%未満では結晶性が高くなり、融
点が高くなるので耐熱性の点では有利であるが、柔軟性
が悪化し、永久歪みが増加するので好ましくなく、一
方、50重量%を越えると柔軟性の点では好ましいが、
本共重合体は50重量%以上ではプロピレンの結晶性の
よる影響が大きく、硬くなるため柔軟性が失われるので
好ましくない。また、融点は85〜120℃、好ましく
は100〜115℃であるが、融点が85℃未満である
と結晶性が低下しベタツキの強くなりハンドリング性が
悪くなったり、耐熱性が低下するので好ましくなく、逆
に120℃を越えると結晶性が高くなり、硬くなった
り、永久歪みが増加するので好ましくない。また、結晶
化温度が85℃未満であると混合するエチレン共重合体
の融点と近くなるため柔軟性の点ではは有利であるが、
耐熱性すなわちポリエチレン系架橋発泡体の一般的な耐
熱温度80℃を下回り、用途的に制限が生じるので好ま
しくない。一方、結晶化温度が105℃を越えると発泡
体用シ−ト成形時の冷却条件が高くなるため成形収縮の
安定性が損なわれやすく、安定した製品が得られなくな
るので好ましくない。
【0007】本発明に用いるエチレン・酢酸ビニル共重
合体またはエチレン・(メタ)アルキルアクリレ−ト共
重合体は公知の製造方法によるもので、特に限定される
ものではないが共重合する酢酸ビニルあるいは(メタ)
アルキルアクリレ−トの含有量は5〜25重量%が好ま
しく、より好ましくは10〜20重量%である。酢酸ビ
ニルあるいは(メタ)アルキルアクリレ−トの含有量が
5重量%未満であると柔軟性が低下し硬い発泡体となり
粘着テ−プとしたとき投錨性が悪化するので好ましくな
く、一方、25重量%を越えると耐熱性が悪化するので
好ましくない。このとき、エチレン・酢酸ビニル共重合
体またはエチレン・(メタ)アルキルアクリレ−トは目
的に応じて使い分けるがエチレン・(メタ)アルキルア
クリレ−トを用いてエチレン・酢酸ビニル共重合体を用
いたときと同じ柔軟性を得たい場合は(メタ)アルキル
アクリレ−トの共重合量を3〜5重量%多いものを用い
たほうが好ましい。なお、エチレン・(メタ)アルキル
アクリレ−ト共重合体とは、エチレン・アルキルアクリ
レ−ト共重合体又は、エチレン・メタアルキルアクリレ
−ト共重合体であることを意味する。
【0008】本発明の粘着テ−プの基材となる架橋発泡
体は前記樹脂を必須成分とする混合物をもちいて製造さ
れるが、その製造方法は特に限定されるものではない。
具体的には、前記エチレン・プロピレン共重合体とエチ
レン・酢酸ビニル共重合体またはエチレン・(メタ)ア
ルキルアクリレ−トを10:90〜90:10、より好
ましくは20:80〜80:20の比率で混合し、さら
に発泡剤、安定剤、顔料などの添加剤を適時配合しリボ
ンブレンダ−、ヘンシェルミキサ−などで混合したの
ち、発泡剤の分解しない温度に設定された押出し機やカ
レンダロ−ルで溶融混練し、所望の厚さのシ−トに成型
後、電離性放射線照射法あるいは発泡組成物の混合時に
過酸化物を添加して行う、いわゆる化学架橋法公知の方
法で架橋したのち、発泡剤の分解温度以上に急速に加熱
して発泡させる方法などが挙げられる。
【0009】前記架橋発泡体の架橋度は10〜70%、
好ましくは20〜60%程度が適当であるが架橋度が1
0%未満では発泡体としたとき発泡ガスを保持する能力
が不足し気泡が破れてガスが逸散し所定の発泡倍率に成
らなかったり、また、同時に帯電防止剤の被膜が破壊さ
れるため発泡体表面に析出して接着性などに悪影響が出
るので好ましくなく、一方、70%を越えると気泡が細
かくなり発泡ガスを保持する能力の点では好ましいが、
発泡体自体が硬くなり、緩衝性が低下するので好ましく
ない。
【0010】前記の樹脂成分には前記樹脂以外の成分を
添加しても良い。特に限定されるものではないが、具体
例を例示するなら、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレンあるいはこれらのエ
チレンとの共重合体に第三成分として無水マレイン酸を
共重合した3元共重合体等を30重量%を越えない範囲
で添加しても良い。
【0011】前記発泡体に用いる発泡剤としては有機、
無機系の各種があるが、有機系にはアゾジカルボンアミ
ド、N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、
P,P´−オキシベンゼンスルフォニルヒドラジド、5
−フェニルテトラゾ−ル等のテトラゾ−ル化合物あるい
はこれらの塩類、無機系には炭酸ナトリウム、炭酸アン
モニウム、重炭酸アンモニウム、カルシュウムアジド等
が上げられる。なかでもアゾジカルボンアミドとN,N
´−ジニトロソペンタメチレンテトラミンやP,P´−
オキシベンゼンスルフォニルヒドラジド、テトラゾ−ル
化合物を併用した複合発泡剤を用いると気泡サイズが制
御できるので好ましい。
【0012】前記発泡体の発泡方法は公知の方法が適用
できるが、具体的には縦型熱風発泡法、横型熱風発泡
法、横型薬液発泡法などの連続シ−ト状として製造でき
るものが特に好ましい。
【0013】上記によって得られた架橋発泡体を基材と
し、少なくとも片面に公知の粘着剤すなわち、アクリル
系、ウレタン系、シリコン系粘着剤を直接塗布、あるい
はセパレ−タ−に塗布したものを転写し、必要ならば、
さらに粘着剤面に剥離紙を積層して粘着テ−プとする。
【0014】特に限定されるものではないが、粘着テー
プとして用いる場合、基材の厚さは0.1〜4.0mm
が好ましく、幅は0.5〜2.0cmが好ましい。ま
た、場合によっては、細長いテープ状に用いず、ラベル
状の貼付体として用いることもできる。
【0015】次に本発明による粘着テ−プの製造方法の
一態様について説明する。
【0016】エチレンにプロピレンエチレンを20重量
%ブロック共重合した融点が116℃、結晶化温度97
℃の50重量部とエチレンに酢酸ビニルを15重量%共
合した樹脂50重量部の混合物100重量部に熱安定剤
としてIrgnox1010を0.2重量部を混合し加
圧ニ−ダ−に投入し、樹脂温度が130℃より上がらな
いよう注意しながら第一段目の混練りを行い、樹脂、安
定剤を十分に分散させる。さらに分解型発泡剤としてア
ゾジカルボンアミド5重量部、N,Nジニトロソペンタ
メチレンテトラミン0.3重量部配合して第二段目の混
練りを行い発泡用樹脂組成物とする。このものをロ−ル
混練り機に通し、ガット径2mmのフィラメント状に成
形して取りだし、ペレタイザ−でカット長2mmのペレッ
トにする。
【0017】この混合原料ペレットを発泡剤の分解しな
い温度、具体的には130〜160℃に加熱したベント
付き押出し機に導入して、セットされているTダイから
押し出し、空気巻込みによる気泡のない厚さが0.5m
m、幅が650mmの連続シ−ト状にして巻き取った。
【0018】このシ−トに電子線照射よって発泡に適し
た架橋、すなわち発泡体としたときに架橋度が10〜7
0%となるように電子線を照射して架橋を付与した。こ
のシ−トを発泡剤の分解温度より30〜100℃高い温
度に加熱した熱風加熱方式の縦型熱風発泡炉に連続的に
導入して発泡させた。
【0019】このようにして得られた発泡体は厚みが
0.8mm,幅1150mm、発泡倍率が10倍の表面
の平滑な発泡体であった。この発泡体の粘着剤塗布面に
コロナ放電処理を行い、接着性を向上させた後アクリル
系粘着剤(SKダインP−11:綜研化学社製)を最終
的に70μmとなるように塗布し、粘着剤表面に剥離紙
を積層して粘着テ−プにした。
【0020】本発明による積層体及び粘着テ−プは基材
として機械的強度、伸びなど一般的な機械特性、圧縮方
向への柔軟性はもちろん、厚さ方向、剪断方向への変位
に対する強度、伸び、同方向への柔軟性や圧縮歪みが少
なく復元性に優れているため多方面への展開が可能とな
り、硬質ゴムなどよりなる自動車のモ−ル用の粘着テ−
プ、エンブレム用粘着テ−プ、フックハンガ−用粘着テ
−プ、建築内外壁模様塗装用カバ−用粘着テ−プなど従
来は用途別に基材を選定する必要があった分野をカバ−
できるもので、さらに本発明の粘着テ−プで片面粘着処
理したものは被粘着面のスクラッチ性が高いこと、滑り
にくいことなどからコンピュータのマウス操作盤の滑り
止めなど新たな分野への展開が可能となる。
【0021】本発明における測定法、評価基準は次の通
りである。
【0022】1.融点、結晶化温度 示差走査熱量計(パ−キンエルマ社DSCII)で測定し
た溶融吸熱カ−ブの最も大きなピ−クを融点とする。こ
の完全溶融した状態から冷却し、この冷却時の発熱カ−
ブで最も大きなピ−クを結晶化温度とする。
【0023】2.架橋度 発泡体を細断し、0.2g精秤する。このものを130
℃のテトラリン中に浸積し、攪拌しながら3時間加熱し
溶解部分を溶解せしめ、不溶部分を取り出しアセトンで
洗浄してテトラリンを除去後、純水で洗浄しアセトンを
除去して120℃の熱風乾燥機にて水分を除去して室温
になるまで自然冷却する。このものの重量(W1 )gを
測定し、次式で架橋度を求める。
【0024】 架橋度 :(0.2−W1 /0.2)×100(%) 3.発泡倍率 発泡体から10×10cmを切り出し、その厚み(t)、
重量(W)を測定して次式で発泡倍率を算出する。
【0025】 発泡倍率:10×10cm×(t)/(W) (倍) 4.厚さ方向の柔軟性、破断応力、破断伸び 粘着テ−プを2.5×2.5cmに切り出し、図1に示す
治具に装着して、テンシロン型引張り試験機で10mm/
分の速度で引張り、厚さの10%変位したときの応力、
破断した応力、破断した変位量を測定し、次に示す基準
で判定する。
【0026】厚さの10%変位したときの応力:3kg以
下を合格とする 破断した応力: 25kg/25mm以上を
合格とする 破断した変位量:粘着テ−プの発泡体厚みの2倍以上を
合格とする 5.剪断方向の柔軟性、破断応力、破断伸び 粘着テ−プを2.5×2.5cmに切り出し、図2に示す
治具に装着して、テンシロン型引張り試験機で10mm/
分の速度で引張り、厚さの10%変位したときの応力、
破断した応力、破断した変位量を測定し、次に示す基準
で判定する。
【0027】厚さの10%変位したときの応力:3kg以
下を合格とする 破断した応力 :7kg/cm2 以上を合格とする 破断した変位量:粘着テ−プの発泡体厚みの2倍以上を
合格とする 6.投描性 厚さ2mmのガラス板で作成した図3に示す評価用治具
に幅2.5×10cmに切り出した粘着テ−プを貼り付
け、24時間放置後、ガラス板への密着状態を観察して
次の基準で判定する。
【0028】 段差部分が完全密着および浮いている部分が2mm以内:
合格 段差部分の浮いている部分が2mm以上 :
不合格 7.投描性 図4に示す評価用治具に幅2.5×10cmに切り出した
粘着テ−プを貼り付け、24時間放置後、端部の浮き状
態を観察して次の基準で判定する。
【0029】 矢印端部の浮き高が3mm以下 :合格 矢印端部の浮き高が3mm以上 :不合格 8.復元性 図5に示すとおり、剪断方向の柔軟性、破断応力、破断
伸びを測定した同じサンプルの下部に重さ3kgの重りを
ぶら下げ、8時間放置し、加重解放後、8時間後に粘着
テ−プの剪断方向の変位歪み量を測定し、次の基準で判
定する。
【0030】 変位残存歪み量が粘着テ−プ厚さの10%以下:合格 変位残存歪み量が粘着テ−プ厚さの10%以上:不合格 次に実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。
【0031】
【実施例】
実施例 1 エチレンにプロピレンを20重量%ランダム共重合した
融点が117℃、結晶化温度97℃のエチレン−ポリプ
ロピレン共重合樹脂のフラフ40重量部とエチレンに酢
酸ビニルを18重量部共重合した粉体状の樹脂60重量
部の混合物100重量部に、熱安定剤としてIrgnox10
10を0.5重量部、TSTDPを1.0重量部をヘン
シェルミキサ−に投入し、第一段目の分散混合し、分解
型発泡剤としてアゾジカルボンアミド3.2kg、N,N
ジニトロソペンタメチレンテトラミン0.3kgを投入、
混合し、発泡用樹脂組成物とする。この混合原料を発泡
剤の分解しない温度、具体的には130〜150℃に加
熱したベント付き押出し機に導入して、セットされてい
るTダイから押し出し、空気巻込みによる気泡のない厚
さが0.4mm、幅が700mmの連続シ−ト状にして
巻き取った。
【0032】このシ−トに10.5Mradの電子線を
照射し、架橋せしめた。このシ−トを210→220→
225℃の順に加熱したシリコ−ン薬液法の発泡装置に
導入、発泡し、連続シ−ト状発泡体として巻き取った。
【0033】この発泡体は架橋度が38%、発泡倍率が
8倍で厚みが0.7mm,幅1200mmの製品であっ
た。
【0034】さらに、この発泡体の両面を10W/m 2
/分の処理強度でコロナ放電処理を行い、接着性を向上
させた後、アクリル系粘着剤(SKダインP−11:綜
研化学社製)を最終的に70μmとなるように塗布し、
粘着剤表面に剥離紙を積層して粘着テ−プにした。
【0035】この製品の特性を表2に示した。
【0036】表の如く本発明粘着テ−プは極めて柔軟
で、長さ幅方向の機械強度、伸びに優れいるのみなら
ず、厚さ方向、剪断方向の機械的特性に優れ、かつ、投
錨性の極めて優れたものになった。
【0037】実施例 2〜5 比較例 1〜5 表1に示したような樹脂成分を用い、表1に示したよう
な方法にて発泡体としたものを基材として実施例1と同
様の粘着剤を使用して粘着テ−プを作成し、得られた粘
着テ−プの特性を表2に示した
【表1】
【表2】 このように、実施例に示した本発明による粘着テ−プは
特定の樹脂組成からなる発泡体を基材として用いている
ため卓越した投錨性、復元性を示し、長さ・幅・厚さ・
剪断の全方向の粘着強度、基材破断伸びに優れたもので
あった。
【0038】一方、比較例に示した従来の低密度ポリエ
チレンやエチレン−酢酸ビニル共重合体、あるいはこの
混合物、直鎖状低密度ポリエチレンとの混合物からの架
橋発泡体を基材とした粘着テ−プは本発明の評価項目の
いずれかが不適合であり不満足なものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における厚さ方向の柔軟性、破断応
力、破断伸びの測定法を示した図である。
【図2】 本発明における剪断方向の柔軟性、破断応
力、破断伸びの測定法を示した図である。
【図3】 本発明における投錨性の測定法を示した図
である。
【図4】 本発明における投錨性の測定法を示した図
である。
【図5】 本発明における復元性の測定法を示した図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B60R 13/04 B60R 13/04 A C7

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン・プロピレン共重合体とエチレ
    ン・酢酸ビニル共重合体またはエチレン・(メタ)アル
    キルアクリレ−ト共重合体とを必須成分として含有して
    いる樹脂組成物よりなる架橋発泡体を基材とし、その少
    なくとも片面に粘着剤を積層してなることを特徴とする
    積層体。
  2. 【請求項2】 該樹脂組成物が、プロピレンは15〜5
    0重量%であるエチレン・プロピレン共重合体であり、
    かつ示差走査熱量計の測定で結晶化温度を示すものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 【請求項3】 該樹脂組成物が、エチレン・酢酸ビニル
    共重合体またはエチレン・(メタ)アルキルアクリレ−
    トは5〜25重量%であるエチレン・酢酸ビニル共重合
    体またはエチレン・(メタ)アルキルアクリレート共重
    合体を必須成分とすることを特徴とする請求項1記載の
    積層体。
  4. 【請求項4】 該樹脂組成物が、(エチレン・プロピレ
    ン共重合体):(エチレン・酢酸ビニル共重合体または
    エチレン・(メタ)アルキルアクリレート共重合体)の
    混合比率は10:90〜90:10であることを特徴と
    する請求項1記載の積層体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の積層体を用いたことを特
    徴とする粘着テ−プ。
  6. 【請求項6】 該粘着剤面に剥離紙が貼りあわされてい
    ることを特徴とする請求項3記載の粘着テ−プ。
  7. 【請求項7】 自動車用モールに用いたことを特徴とす
    る請求項1記載の積層体。
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