JPH09238960A - 総義歯の作製法 - Google Patents

総義歯の作製法

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JPH09238960A
JPH09238960A JP8051496A JP8051496A JPH09238960A JP H09238960 A JPH09238960 A JP H09238960A JP 8051496 A JP8051496 A JP 8051496A JP 8051496 A JP8051496 A JP 8051496A JP H09238960 A JPH09238960 A JP H09238960A
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JP
Japan
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denture base
shape
complete denture
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dimensional coordinate
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JP8051496A
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Akira Kikuchi
朗 菊池
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0003Making bridge-work, inlays, implants or the like
    • A61C13/0004Computer-assisted sizing or machining of dental prostheses

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の良い総義歯の作製を任意の時に自動的
に行う新規な総義歯の作製方法を提供する。 【解決手段】 採得した上下顎の口腔内印象より作成し
た石膏模型1から測定器2で口腔内形状の三次元座標デ
ータを計測して粘膜面形状を図形表示装置4に表示し、
該粘膜面形状で仮定した顎堤の中心線の長さに基づいて
予め登録されている中から適切な人工歯列を選択して上
下の歯が解剖学的に正しく咬合される状態に図形表示装
置2上で顎堤上に配列し、該人工歯列を保持できる状態
に総義歯床を図形表示装置2上に作図してその三次元座
標データを取り込み、前記総義歯床に取り外した前記人
工歯の床側面の三次元座標データを呼び込んだ後、前記
石膏模型1上に流動性のある総義歯床材料を供給し硬化
させて製作したブロック体を口腔内側面形状の三次元座
標データに基づいてNC制御の3軸以上の加工機5によ
って削り出して製作した総義歯床6の顎堤上に前記人工
歯列を配置固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、総義歯による歯科
用補綴物を任意の時に精度良く作製することができる総
義歯の作製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、総義歯は患者から採得した上顎と
下顎の口腔内印象を基礎として上顎と下顎の石膏模型を
作製し、この石膏模型上に咬合具合の調査,美観検査の
ために蝋型を作り、この蝋型に人工歯を配列して蝋義歯
を作製し、この蝋義歯のワックス部をレジンに置き換え
るために蝋義歯を埋没用石膏中に埋没し、ワックスを除
去する流蝋を行い、この流蝋部にレジンを注入充填して
レジンの重合を行った後、義歯と重合したレジンとを掘
り出し、研磨を行って総義歯を作製していた。
【0003】しかしながら、このような総義歯の作製法
は、作製に時間がかかる、義歯の精度が技工士の経験に
よって左右される、歯科医と技工士の間で評価測定が一
致しない、人件費が高い、レジン重合時の寸法変形が大
きいなどの欠点があった。また、失敗などによる義歯の
作り直し、修正の繰返しなどで患者に装着するまでに時
間がかかるという欠点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述した従来
技術の欠点を改善し、総義歯の精度向上を容易にし、ま
た総義歯の作製を任意のときに自動的に行うことができ
る新規な総義歯の作製法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究の結果、患者の上顎と下顎の口腔内印
象を採得し、その口腔内印象を基礎として作成した上顎
と下顎の石膏模型の咬合関係を求めると共にその石膏模
型から接触式又は非接触式の測定器を用いて患者の上顎
と下顎の口腔内形状の三次元座標データを計測して粘膜
面形状を図形表示装置に表示すれば、この図形表示装置
上で患者の咬合関係を把握することができ、この図形表
示装置上に表示された粘膜面形状において顎堤の中心線
を仮定してその長さに基づいて予め登録されている人工
歯の中から適切な大きさの人工歯列を選択して上下の歯
が解剖学的に正しく咬合される状態に図形表示装置上で
顎堤上にその人工歯列を配列すれば、上下の歯が解剖学
的に正しく咬合される状態に配列されたことになり、そ
の人工歯列をその位置に保持できる状態に総義歯床を図
形表示装置上に作図してその総義歯床の三次元座標デー
タを取り込めば所望の総義歯床の形状が設計できたこと
になるので、しかる後に前記人工歯列を総義歯床から取
り外した状態でその人工歯の床側面の三次元座標データ
を前記総義歯床に呼び込んだ後、前記石膏模型上に流動
性のある総義歯床を構成する材料を供給し硬化させて総
義歯床を構成するブロック体を製作すれば総義歯床の粘
膜面側が一挙に完成するので、前記取り込んだ三次元座
標データのうち口腔内側面形状すなわち上顎の場合は顎
堤形状と口蓋形状、下顎の場合は顎堤形状の三次元座標
データに基づいてNC制御の3軸以上の加工機によって
総義歯床を構成するブロック体の口腔内側面全面を削り
出して総義歯床を製作した後、この総義歯床の顎堤上に
前記人工歯列を配置固着すれば、材料に対する依存度が
緩和されると共に製作された義歯床の精度も良く、技工
士の手間を大幅に減少して総義歯を作製することができ
ることを究明したのである。
【0006】そして、石膏模型上に流動性のある総義歯
床を構成する材料を供給し硬化させて総義歯床を構成す
るブロック体を製作するに際し、NC制御の3軸以上の
加工機に取り付けられた吐出装置により、取り込んだ三
次元座標データのうち口腔内側面形状の三次元座標デー
タに基づいて流動性のある総義歯床を構成する材料を吐
出して盛り上げれば、NC制御の3軸以上の加工機によ
って総義歯床を構成するブロック体の削り出し量を著し
く低減させて、材料の無駄を省くことができると共に、
削り出しの作業を迅速に行うことができて好ましく、更
に、予め登録されている人工歯としてその下部(床側)
が総義歯床に嵌合される形態のものを使用すると、製作
した総義歯床の顎堤上に人工歯列を配置固着する作業が
容易でしかも寸法精度も低下しないので好ましいことも
究明したのである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る総義歯の作製
法の1例について図面により詳細に説明する。図1は本
発明に係る総義歯の作製法を実施する装置群を示す概略
説明図、図2は患者の上顎の粘膜面形状を図形表示装置
に表示した状態を示す説明図、図3は図形表示装置に表
示した患者の上下顎の顎堤に選択した人工歯列を配列し
た状態を示す説明図、図4は本発明に係る総義歯の作製
法において使用する人工歯と製作した総義歯床との関係
の1例を示す斜視図である。
【0008】本発明法を実施するには、先ず歯科用印象
材を用いて患者の上顎と下顎の口腔内印象を採得し、そ
の口腔内印象を基礎として上顎と下顎の石膏模型1を作
成すると共に、この上顎と下顎の石膏模型1の咬合関係
を求める。この上顎と下顎の石膏模型1の咬合関係を求
める方法としては、上面と下面とに歯科用印象材が装着
できる印象用トレーを使用して患者の上顎と下顎の口腔
内印象をその咬合関係が変化しない状態で同時に採得す
る場合には、その口腔内印象に設けた基準点が口腔内印
象を基礎として作成した上顎と下顎の石膏模型1上の基
準点と一致するように上顎と下顎の石膏模型1を配置す
れば良く、また患者の上顎と下顎の口腔内印象をそれぞ
れ別々に採得する場合には、更に咬合採得を行い、その
咬合採得により得られた基準点が口腔内印象を基礎とし
て作成した上顎と下顎の石膏模型1上の基準点と一致す
るように上顎と下顎の石膏模型1を配置すれば良い。
【0009】次いで、その石膏模型1から図1に示す如
く接触式又は非接触式の測定器2を用いて患者の上顎と
下顎の口腔内形状の三次元座標データを計測するのであ
るが、その計測は総義歯床を設計する上で必要な基準と
なる部分が含まれていれば或る程度広い間隔で行っても
差し支えない。この三次元座標データはデジタル信号と
してコンピュータ3内のメモリに蓄積する。このコンピ
ュータ3内のメモリとしては、RAMボードを使用して
も、磁気ディスク等を使用しても、またこの三次元座標
データを保持し管理しておく場合を考えてコンピュータ
にセットされるフロッピーディスクを使用しても良い。
【0010】しかる後、その患者の上顎と下顎の粘膜面
形状をコンピュータ3のCRT画面等の図形表示装置4
に表示する。この表示は、ワイヤフレーム等を使用して
グラフィック表示することが好ましい。上下の粘膜面形
状の位置関係は、前述した如く上下の石膏模型1の咬合
関係が予め求めてあるので、この咬合関係に合わせて上
側粘膜の形状測定データと下側粘膜の形状測定データと
を前記図形表示装置4に同時に表示することができる。
【0011】かくして患者の上顎と下顎の口腔内形状の
三次元座標データから患者の粘膜面形状を図形表示装置
4に表示し、その粘膜面形状において図2に示す如く顎
堤の中心線Aを仮定してその長さに基づいて予め登録さ
れている人工歯の中から適切な大きさの人工歯列を選択
して上下の歯が解剖学的に正しく咬合される状態に図形
表示装置4上で顎堤上にその人工歯Bの人工歯列を配列
する。このように予め登録されている人工歯Bは上下の
歯が解剖学的に正しく咬合される状態として登録されて
いるから、上下の一方の顎について配置すれば、必然的
に他方の顎の配置位置も自動的に決定される。尚、この
予め登録されている人工歯Bとしては、フルバランスタ
イプであってもリンガライズドタイプであっても良く、
更に患者の顔面形態との関連を考慮して前歯に関しては
方型,尖型,卵円型,方円型,方尖型,尖円型,方尖円
型等の種々の形態を、臼歯に関しては解剖学的,準解剖
学的,非解剖学的等の種々の形態を準備しておくと便利
である。そして、予め登録されている人工歯Bとしてそ
の下部(床側)が総義歯床に嵌合される形態のものを使
用すると、製作した総義歯床の顎堤上に人工歯列を配置
固着する作業が容易でしかも寸法精度も低下しないので
好ましい。
【0012】次いで、この人工歯Bの人工歯列をその位
置に保持できる状態に総義歯床を図形表示装置4上に図
3に示すようにコンピュータ3のキーボード、マウス又
はタブレット等を使用して作図してその総義歯床の三次
元座標データを取り込む。この作図は、ワイヤフレーム
等を使用してグラフィック表示することが好ましい。し
かる後に前記人工歯Bの人工歯列を総義歯床から取り外
した状態でその人工歯Bの下部(床側)面の三次元座標
データを前記総義歯床の顎堤面上に呼び込み、この総義
歯床全体の三次元座標データはデジタル信号としてコン
ピュータ3内のメモリに蓄積する。このコンピュータ3
内のメモリとしては、RAMボードを使用しても、磁気
ディスク等を使用しても、またこの三次元座標データを
保持し管理しておく場合を考えてコンピュータ3にセッ
トされるフロッピーディスクを使用しても良い。
【0013】かくして前記総義歯床全体の三次元座標デ
ータが得られたら、前記石膏模型1上に流動性のある総
義歯床を構成する材料を供給し硬化させて総義歯床を構
成するブロック体を製作する。この流動性のある総義歯
床を構成する材料としては、化学重合により硬化する材
料でも、熱重合によりより硬化する材料でも、光重合に
より硬化する材料でも良い。そして、このブロック体
は、硬化が完了した時点で総義歯床としての粘膜面側が
既に所望の形状に完成しているので、削り出しにより口
腔内側面形状(上顎の場合は顎堤形状と口蓋形状、下顎
の場合は顎堤形状)が形成できればその厚さに制限は無
いが、NC制御の3軸以上の加工機に取り付けられた吐
出装置により、取り込んだ三次元座標データのうち口腔
内側面形状の三次元座標データに基づいて流動性のある
総義歯床を構成する材料を吐出させて順次盛り上げれ
ば、以後の削り出し量を著しく低減させて、材料の無駄
を省くことができると共に削り出しの作業を迅速に行う
ことができて好ましい。
【0014】しかる後、コンピュータ3から前記取り込
んだ三次元座標データのうち口腔内側面形状(上顎の場
合は顎堤形状と口蓋形状、下顎の場合は顎堤形状)の三
次元座標データに基づいてNC制御の3軸以上の加工機
5に加工指令として伝達して口腔内側面形状の三次元座
標データに基づいて総義歯床を構成するブロック体の口
腔内側面全面を削り出して総義歯床6を製作した後、こ
の総義歯床6の顎堤上に前記人工歯列を配置固着すれ
ば、総義歯を作製することができるのである。
【0015】この総義歯床6の顎堤上に前記人工歯Bの
人工歯列を配置固着する作業は、総義歯床6の人工歯B
を配置固着する位置や方向等が正しく設定されるよう
に、人工歯Bの下部(床側)に非対称の凸部又は凹部が
設けてあるものであれば、その配置固定する位置や方向
を間違えることがなくて好適である。尚、一般に使用さ
れている人工歯でも、その下部(床側)の形状は非対称
なものが多いからその配置固定する位置や方向を間違え
るような恐れは少ないが、図4に示したような総義歯床
に嵌合される形態のものであれば装着固定が非常に容易
でしかもその装着固定精度が保証できるので好ましい。
【0016】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る総義
歯の製作法は、患者の上顎と下顎の口腔内印象を採得
し、その口腔内印象を基礎として作成した上顎と下顎の
石膏模型の咬合関係を求めると共にその石膏模型から接
触式又は非接触式の測定器を用いて患者の上顎と下顎の
口腔内形状の三次元座標データを計測して粘膜面形状を
図形表示装置に表示させるので、この図形表示装置上で
患者の咬合関係を把握することができるから、従来の総
義歯の製作法の如く石膏模型上に蝋型及び蝋義歯を作製
する工程が不要となり、技工士の手間を大幅に減少させ
ることができるのである。
【0017】また、本発明に係る総義歯の製作法は、こ
の図形表示装置上に表示された粘膜面形状において顎堤
の中心線を仮定してその長さに基づいて予め登録されて
いる人工歯の中から適切な大きさの人工歯列を選択する
ので、人工歯列の選択が容易であり、患者の咬合関係を
把握することができる図形表示装置上で上下の歯が解剖
学的に正しく咬合される状態に図形表示装置上で顎堤上
にその人工歯列を配列するので上下の歯が解剖学的に正
しく咬合される状態に配列されたことになるから、従来
の総義歯の製作法の如く作製した蝋型のどの位置に人工
歯列を配置するかという技工士の熟練度に起因する問題
が解消できるばかりか、咬合調整時間を大幅に減少させ
ると共に上下の歯が解剖学的に正しく咬合される状態に
総義歯床が作製されないという欠点も解消して咬合精度
を向上させることができるのである。
【0018】そして、本発明に係る総義歯の製作法は、
人工歯列をその位置に保持できる状態に総義歯床を図形
表示装置上に作図してその総義歯床の三次元座標データ
を取り込み、しかる後に前記人工歯列を総義歯床から取
り外した状態で各人工歯の床側面の三次元座標データを
前記総義歯床に呼び込み、前記石膏模型上に流動性のあ
る総義歯床を構成する材料を供給し硬化させて総義歯床
を構成するブロック体を製作し、その取り込んだ三次元
座標データのうち口腔内側面形状(上顎の場合は顎堤形
状と口蓋形状、下顎の場合は顎堤形状)の三次元座標デ
ータに基づいてNC制御の3軸以上の加工機によって総
義歯床を構成するブロック体の口腔内側面全面を削り出
して総義歯床を製作するので、総義歯の粘膜面側の削り
出しが不要となって作業効率が良好であり、しかも従来
の総義歯の製作法の如く作製した蝋義歯のワックス部を
レジンに置き換えるために蝋義歯を埋没用石膏中に埋没
する作業や、ワックスを除去する流蝋を行う作業や、こ
の流蝋部にレジンを注入してレジンの重合を行うという
作業や、義歯と重合したレジンとを埋没用石膏中から掘
り出す作業が不要となるので、技工士の手間を大幅に減
少して総義歯を作製することができるのである。
【0019】更に、本発明に係る総義歯の製作法は、総
義歯を作製するまでに従来の総義歯の製作法の如く蝋
型,埋没用石膏,重合を行うレジンの如き膨張や収縮に
起因する寸法精度に関連する種々の部材を使用しないの
で、その寸法精度が非常に高いという利点もある。
【0020】そして、製作された総義歯は、患者から採
得した上顎と下顎の口腔内印象を基礎として作成した上
顎と下顎の石膏模型に当てはめて咬合具合の調査や美観
検査を種々の器具を使用して行うこともできる。
【0021】更に、石膏模型上に流動性のある総義歯床
を構成する材料を供給し硬化させて総義歯床を構成する
ブロック体を製作するに際し、NC制御の3軸以上の加
工機に取り付けられた吐出装置により、取り込んだ三次
元座標データのうち口腔内側面形状の三次元座標データ
に基づいて流動性のある総義歯床を構成する材料を吐出
して順次盛り上げていけば、削り出す前のブロック体は
作成する総義歯の形状にかなり近似した形状になってい
るので、NC制御の3軸以上の加工機によって総義歯床
を構成するブロック体の口腔内側面全面を削り出すのに
要する時間が著しく短縮できるばかりか、削り取られる
材料が少なくなって材料の無駄が省けるのであり、ま
た、予め登録されている人工歯としてその下部(床側)
が総義歯床に嵌合される形態のものを使用すると、製作
した総義歯床の顎堤上に人工歯列を配置固着する作業が
容易でしかも寸法精度も低下しないので好ましい。
【0022】このように種々の利点を有する本発明に係
る総義歯の製作法の歯科分野に貢献する価値は非常に大
きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る総義歯の作製法を実施する装置群
を示す概略説明図である。
【図2】患者の上顎の粘膜面形状を図形表示装置に表示
した状態を示す説明図である。
【図3】図形表示装置に表示した患者の上下顎の顎堤に
選択した人工歯列を配列した状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る総義歯の作製法において使用する
人工歯と製作した総義歯床との関係の1例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 石膏模型 2 測定器 3 コンピュータ 4 図形表示装置 5 NC制御の3軸以上の加工機 6 総義歯床 A 顎堤の中心線 B 人工歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の上顎と下顎の口腔内印象を採得
    し、その口腔内印象を基礎として作成した上顎と下顎の
    石膏模型の咬合関係を求めると共にその石膏模型から接
    触式又は非接触式の測定器を用いて患者の上顎と下顎の
    口腔内形状の三次元座標データを計測して粘膜面形状を
    図形表示装置に表示し、該粘膜面形状において顎堤の中
    心線を仮定してその長さに基づいて予め登録されている
    人工歯の中から適切な大きさの人工歯列を選択して上下
    の歯が解剖学的に正しく咬合される状態に該図形表示装
    置上で顎堤上に該人工歯列を配列した後、該人工歯列を
    その位置に保持できる状態に総義歯床を該図形表示装置
    上に作図してその総義歯床の三次元座標データを取り込
    み、しかる後に前記人工歯列を総義歯床から取り外した
    状態で該人工歯の床側面の三次元座標データを前記総義
    歯床に呼び込んだ後、前記石膏模型上に流動性のある総
    義歯床を構成する材料を供給し硬化させて総義歯床を構
    成するブロック体を製作し、前記取り込んだ三次元座標
    データのうち口腔内側面形状(上顎の場合は顎堤形状と
    口蓋形状、下顎の場合は顎堤形状)の三次元座標データ
    に基づいてNC制御の3軸以上の加工機によって総義歯
    床を構成するブロック体の口腔内側面全面を削り出して
    総義歯床を製作した後、この総義歯床の顎堤上に前記人
    工歯列を配置固着することを特徴とする総義歯の作製
    法。
  2. 【請求項2】 石膏模型上に流動性のある総義歯床を構
    成する材料を供給し硬化させて総義歯床を構成するブロ
    ック体を製作するに際し、NC制御の3軸以上の加工機
    に取り付けられた吐出装置により、取り込んだ三次元座
    標データのうち口腔内側面形状の三次元座標データに基
    づいて流動性のある総義歯床を構成する材料を吐出して
    盛り上げる請求項1に記載の総義歯の作製法。
  3. 【請求項3】 予め登録されている人工歯の下部(床
    側)が総義歯床に嵌合される形態のものを使用する請求
    項1又は2に記載の総義歯の作製法。
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