JPH09236785A - ディスプレイ装置、モニタ装置、ヘッドマウントディスプレイ装置および窓ガラス - Google Patents

ディスプレイ装置、モニタ装置、ヘッドマウントディスプレイ装置および窓ガラス

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JPH09236785A
JPH09236785A JP8044570A JP4457096A JPH09236785A JP H09236785 A JPH09236785 A JP H09236785A JP 8044570 A JP8044570 A JP 8044570A JP 4457096 A JP4457096 A JP 4457096A JP H09236785 A JPH09236785 A JP H09236785A
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JP
Japan
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display device
liquid crystal
light
light scattering
backlight
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JP8044570A
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English (en)
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Kazuhiko Yanagawa
和彦 柳川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイ装置を透過してその裏側(対向
側)を見ることが可能なディスプレイ装置を提供する。 【解決手段】 ディスプレイ(600)と、ディスプレ
イを照射するバックライト(601,602,603)
とを具備するディスプレイ装置(100)において、光
散乱性を低減させた時に外光が透過し、光散乱性を増大
させた時に外光を散乱する光散乱性制御装置(604)
を、バックライトの導光板(602)を挟んでディスプ
レイと対向させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ装置
に係わり、特に、ディスプレイ装置を透過して裏側の背
景を見ることができるディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電子機器の高性能化、高機能化に
伴って、走査の手順や動作状態を表示するマン・マシン
・インタフェースとして、ディスプレイ装置の役割がま
すます重要になってきている。
【0003】その中でも、陰極線管(CRT)を用いる
CRT表示装置、あるいは、液晶表示パネルを用いる液
晶表示装置は、TV信号あるいはコンピュータからの信
号を画像として表示する情報表示装置として、現代社会
に必要不可欠なものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CRT
表示装置、あるいは、液晶表示装置に代表されるディス
プレイ装置は、ディスプレイ装置を透過してその裏側
(対向側)の背景を見ることができない。
【0005】そのため、これらディスプレイ装置を使用
するモニタ装置においては、ディスプレイ装置を挟んだ
対向側の領域がモニタ装置を使用するユーザーから死角
になるという欠点を有している。
【0006】これは、ディスプレイ装置の不使用時にお
いて、ユーザーに視覚的な閉塞感を与えるとともに、ユ
ーザー間のコミニュケーションを阻害することになり、
ユーザーにストレスを与える遠因となるという問題点が
あった。
【0007】また、ナビゲーションシステムの普及に伴
って、このようなディスプレイ装置が車両内に搭載され
つつあるが、車両内に搭載されるディスプレイ装置はド
ライバーの視野を妨げることになるので、大型のディス
プレイ装置を車両内に搭載することができないという問
題点があった。
【0008】さらに、ゲーム機のディスプレイとして、
液晶表示パネルを使用するヘッド・マウント・ディスプ
レイが注目を集めているが、このヘッド・マウント・デ
ィスプレイでは、外部の風景を見ることができないた
め、眼が疲れるという問題点があった。
【0009】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、ディス
プレイ装置において、ディスプレイ装置を透過してその
裏側(対向側)を見ることが可能となる技術を提供する
ことにある。
【0010】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0012】(1)ディスプレイと、前記ディスプレイ
を照射するバックライトとを具備するディスプレイ装置
において、光散乱性を低減させた時に外光が透過し、光
散乱性を増大させた時に外光を散乱する光散乱性制御装
置を、前記バックライトの導光板を挟んで前記ディスプ
レイと対向させて設けたことを特徴する。
【0013】(2)前記(1)の手段において、前記光
散乱制御装置の光散乱性を調整するスイッチを有するこ
とを特徴とする。
【0014】(3)前記(1)または(2)の手段にお
いて、前記光散乱制御装置の光散乱性を増大させた時に
は、前記バックライトに電力を供給し、前記光散乱制御
装置の光散乱性を低減させた時には、前記バックライト
に電力を供給しないことを特徴とする。
【0015】(4)前記(1)ないし(3)の手段にお
いて、前記バックライトが、導光板の側面に光源が配置
されたサイドライト方式のバックライトであることを特
徴とする。
【0016】(5)前記(4)の手段において、前記導
光板の光源と垂直な方向の断面形状が、長方形であるこ
とを特徴とする。
【0017】(6)前記(1)ないし(5)の手段にお
いて、前記光散乱制御装置が、ポリマ分散型液晶装置で
あることを特徴とする。
【0018】(7)前記(6)の手段において、前記バ
ックライトの導光板が、前記ポリマ分散型液晶装置の一
方の基板を兼ねることを特徴とする。
【0019】(8)前記(1)ないし(7)の手段にお
いて、前記光散乱制御装置が、フィルム状の光散乱制御
装置であることを特徴とする。
【0020】(9)前記(1)ないし(8)の手段にお
いて、前記ディスプレイが、液晶表示装置であることを
特徴とする。
【0021】(10)前記(9)の手段において、前記
液晶表示装置が、一対の基板間に注入封止される液晶層
に、基板面と略平行な電界を印加する液晶表示装置であ
ることを特徴とする。
【0022】(11)前記(9)または(10)の手段
において、前記液晶表示装置が、ノーマリーホワイト型
の液晶表示装置であることを特徴とする。
【0023】(12)前記(9)の手段において、前記
液晶表示装置が、ポリマ分散型液晶表示装置であること
を特徴とする。
【0024】(13)前記(12)の手段において、前
記バックライトの導光板が、前記ポリマ分散型液晶表示
装置の一方の基板を兼ねることを特徴とする。
【0025】前記各手段によれば、ディスプレイとバッ
クライトとを具備するディスプレイ装置において、バッ
クライトの導光板を挟んでディスプレイと対向させて光
散乱性制御装置を設け、当該光散乱性制御装置の光散乱
性を低減させた時に外光を透過させ、また、当該光散乱
性制御装置の光散乱性を増大させた時に外光を散乱する
ようにしたので、当該光散乱性制御装置を制御して、例
えば、ディスプレイ装置の不使用時に、ディスプレイを
透過してその背景を見ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0028】[発明の実施の形態1]図1は、本発明の
一発明の実施の形態(発明の実施の形態1)であるディ
スプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0029】図1に示すように、本発明の実施の形態の
ディスプレイ装置100は、ディスプレイ600、バッ
クライト605および光散乱性制御装置604から構成
される。
【0030】ここで、バックライト605は、導光板6
01、前記導光板601の側面に設けられた冷陰極管6
02、および、前記冷陰極管602からの照射光を反射
する反射シート603から構成され、また、前記ディス
プレイ600と前記光散乱性制御装置604とは、前記
バックライト605の導光板601を挟んで対向して設
けられる。
【0031】本発明では、図1に示す光散乱性制御装置
604として、ポリマ分散型液晶装置200が用いられ
る。
【0032】図2は、ポリマ分散型液晶装置200の概
略構成と、その動作モードを説明するため図である。
【0033】図2に示すように、ポリマ分散型液晶装置
200は、一対の透明基板(201,202)と、各透
明基板(201,202)上に設けられる透明電極(2
11,212)と、前記透明電極(211,212)間
に注入封止されるポリマ分散型液晶220とから構成さ
れる。
【0034】ここで、ポリマ分散型液晶220は、例え
ば、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂等の基剤22
4中に分散された液晶粒221から構成され、また、透
明電極(211,212)は、各透明基板(201,2
02)上の全面に渡って設けられる。
【0035】ポリマ分散型液晶装置200の両透明電極
(211,212)間に電圧を印加しない状態では、ポ
リマ分散型液晶220の液晶粒221内の液晶分子22
2は不規則に配向しており、この状態では、図2(b)
に示すように、透明基板201側から入射される外光2
23は、前記液晶粒221内の液晶分子222により散
乱されるので、ポリマ分散型液晶装置200は不透明で
白色状態となる。
【0036】また、ポリマ分散型液晶装置200の両透
明電極(211,212)間に充分な電圧を印加した状
態では、ポリマ分散型液晶220の液晶粒221内の液
晶分子222は印加電圧の電界方向に規則正しく配向
し、この状態では、図2(a)に示すように、透明基板
201側から入射された外光223は前記液晶粒221
内の液晶分子222により散乱されることなく透明基板
201から出射されるので、ポリマ分散型液晶装置20
0は透明となる。
【0037】図3は、本発明の実施の形態のディスプレ
イ装置100の動作モードを説明するための図である。
【0038】図3(b)に示すように、光散乱性制御装
置604を構成するポリマ分散型液晶装置200の両透
明電極(211,212)間に電圧を印加しない状態で
は、光散乱性制御装置604に入射される外光610
は、ポリマ分散型液晶装置200の液晶粒221内の液
晶分子222により散乱されるので、ディスプレイ60
0の液晶表示パネルに画像を表示するための照射光61
1は、冷陰極管603からの照射光に限定される。
【0039】この場合に、冷陰極管603から光散乱性
制御装置604に入射される照射光の一部は、光散乱性
制御装置604で散乱、反射されて、再び導光板601
に入射され、照射光611の一部となる。
【0040】また、図3(a)に示すように、光散乱性
制御装置604を構成するポリマ分散型液晶装置200
の両透明電極(211,212)間に充分な電圧を印加
すると、光散乱性制御装置604に入射される外光61
0は散乱されることなく導光板601に入射され、さら
にディスプレイ600に入射される。
【0041】この場合に、ディスプレイ600および冷
陰極管603の電源が「ON」である時には、ディスプ
レイ600に表示される画像は、ディスプレイ600の
裏側の背景の中に浮き上がって見えることになる。
【0042】また、ディスプレイ600が、ディスプレ
イ600の電源が「OFF」の時に、冷陰極管603か
らの照射光がディスプレイ600を透過できるタイプの
ディスプレイ、即ち、ノーマリーホワイト型のディスプ
レイであれば、ディスプレイ600および冷陰極管60
3の電源が「OFF」である時には、ディスプレイ60
0の裏側の背景を見ることが可能となる。
【0043】ここで、図1に示すディスプレイ600と
しては、単純マトリクス型液晶表示装置、あるいは、ア
クティブマトリクス型液晶表示装置が使用可能である。
【0044】以下、前記ディスプレイ600に使用され
るアクティブマトリクス型液晶表示装置として、横電界
方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の一例につ
いて説明する。
【0045】図4は、図1に示すディスプレイ600に
使用される横電界方式のアクティブマトリクス型液晶表
示装置における液晶表示パネルの一画素とその周辺を示
す平面図である。
【0046】同図において、実線は下部基板である下部
透明ガラス基板(SUB1)側に形成される構成を示
し、破線は上部基板である上部透明基板ガラス(SUB
2)側に形成される構成を示している。
【0047】図1に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)(G
L)と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線ま
たは垂直信号線)(DL)との交差領域内(4本の信号
線で囲まれた領域内)に配置されている。
【0048】各画素は、薄膜トランジスタ(TFT)、
蓄積容量(Cstg)、画素電極(PX)、対向電極
(CT)および対向電圧信号線(コモン信号線)(C
L)とを含んでいる。
【0049】ここで、走査信号線(GL)、対向電圧信
号線(CL)は、図1においては左右方向に延在し、上
下方向に複数本配置され、映像信号線(DL)は、上下
方向に延在し、左右方向に複数本配置されている。
【0050】また、画素電極(PX)は、薄膜トランジ
スタ(TFT)のソース電極(SD1)と接続され、さ
らに、対向電極(CT)は、対向電圧信号線(CL)と
一体に構成されている。
【0051】画素電極(PX)と対向電極(CT)とは
互いに対向し、各画素電極(PX)と対向電極(CT)
との間の電界により液晶層(LC)の光学的な状態を制
御し、表示を制御する。
【0052】画素電極(PX)と対向電極(CT)とは
櫛歯状に構成され、それぞれ、図4においては上下方向
に長細い電極となっている。
【0053】図4に示す液晶表示パネルでは、画素電極
(PX)は下開きのコの字型、対向電極(CT)は対向
電圧信号線(CL)から下方向に突起した櫛歯形の形状
をしており、画素電極(PX)と対向電極(CT)の間
の領域は1画素内で4分割されている。
【0054】図5は、図4に示す3−3切断線における
断面を示す断面図、図6は、図4に示す4−4切断線に
おける薄膜トランジスタ(TFT)の断面を示す断面
図、図7は、図4に示す5−5切断線における蓄積容量
(Cstg)の断面を示す断面図である。
【0055】図5〜図7に示すように、液晶層(LC)
を基準にして下部透明ガラス基板(SUB1)側には、
薄膜トランジスタ(TFT)、蓄積容量(Cstg)お
よび電極群が設けられ、上部透明ガラス基板(SUB
2)側には、カラーフィルタ(FIL)、遮光膜(ブラ
ックマトリクスパターン;BM)が設けられる。
【0056】また、透明ガラス基板(SUB1、SUB
2)のそれぞれの内側(液晶層(LC)側)の表面に
は、液晶の初期配向を制御する配向膜(ORI1、OR
I2)が設けられており、透明ガラス基板(SUB1、
SUB2)のそれぞれの外側の表面には、それぞれ偏光
板(POL1、POL2)が設けられている。
【0057】薄膜トランジスタ(TFT)は、図6に示
すように、ゲート電極(GT)、ゲート絶縁膜(G
I)、i型(真性、intrinsic、導電型決定不
純物がドープされていない)非晶質シリコン(Si)か
らなるi型半導体層(AS)、一対のソース電極(SD
1)、ドレイン電極(SD2)を有する。
【0058】なお、薄膜トランジスタ(TFT)として
は、非晶質(アモルファス)シリコン薄膜トランジスタ
素子以外に、ポリシリコン薄膜トランジスタ素子、シリ
コンウエハ上のMOS型トランジスタ、有機TFT、ま
たは、MIM(Metal−Insulator−Me
tal)ダイオード等の2端子素子を用いることも可能
である。
【0059】ゲート電極(GT)は、走査信号線(G
L)と連続して構成されており、走査信号線(GL)の
一部の領域がゲート電極(GT)となるように構成され
ている。
【0060】ここで、走査信号線(GL)、ゲート電極
(GT)、対向電極(CT)および対向電圧信号線(C
L)は、例えば、アルミニウム(Al)系の導電膜(g
1)で構成され、走査信号線(GL)、ゲート電極(G
T)、対向電極(CT)および対向電圧信号線(CL)
は、同一製造工程で同層に形成される。
【0061】走査信号線(GL)、ゲート電極(G
T)、対向電極(CT)および対向電圧信号線(CL)
の上には、例えば、プラズマCVDで形成された窒化シ
リコン膜からなる絶縁膜(GI)が設けられる。
【0062】絶縁膜(GI)は、薄膜トランジスタ(T
FT)において、ゲート電極(GT)と共に半導体層
(AS)に電界を与えるためのゲート絶縁膜として、あ
るいは、走査信号線(GL)および対向電圧信号線(C
L)と、映像信号線(DL)との電気的絶縁のために使
用される。
【0063】ソース電極(SD1)およびドレイン電極
(SD2)との接続領域のi型半導体層(AS)上に
は、オーミックコンタクト用のリン(P)をドープした
N(+)型非晶質シリコン半導体層が設けられる。
【0064】ソース電極(SD1)およびドレイン電極
(SD2)のそれぞれは、N(+)型非晶質シリコン半
導体層に接触する導電膜(d1)とその上に形成された
導電膜電膜(d2)とから構成されている。
【0065】導電膜(d1)は、例えば、スパッタリン
グで形成したクロム(Cr)膜を用い、また、導電膜
(d2)としては、アルミニウム(Al)系の導電膜を
用いる。
【0066】映像信号線(DL)および画素電極(P
X)は、ソース電極(SD1)およびドレイン電極(S
D2)と同層に形成され、ソース電極(SD1)および
ドレイン電極(SD2)と同じく、導電膜(d1)と、
その上に形成された導電膜(d2)とで構成されてい
る。
【0067】画素電極(PX)は、薄膜トランジスタ
(TFT)と接続される端部と反対側の端部において、
対向電圧信号線(CL)と重なるように構成されてい
る。
【0068】この重ね合わせは、図7からも明らかなよ
うに、画素電極(PX)を一方の電極(PL2)とし、
対向電圧信号(CL)を他方の電極(PL1)とする蓄
積容量(静電容量素子)(Cstg)を構成する。
【0069】この蓄積容量(Cstg)の誘電体膜は、
薄膜トランジスタ(TFT)のゲート絶縁膜として使用
される絶縁膜(GI)および陽極酸化膜で構成されてい
る。
【0070】この蓄積容量(Cstg)は、画素に書き
込まれた(薄膜トランジスタ(TFT)がオフした後
の)映像情報を、長く蓄積するために設けられる。
【0071】薄膜トランジスタ(TFT)上には、例え
ば、プラズマCVD装置で形成した酸化シリコン膜や窒
化シリコン膜からなる保護膜(PSV)が設けられてい
る。
【0072】この保護膜(PSV)は、主に薄膜トラン
ジスタ(TFT)を湿気等から保護するために設けられ
ており、透明性が高く、しかも、耐湿性の良いものを使
用する。
【0073】上部透明ガラス基板(SUB2)側には、
不要な間隙部(画素電極(PX)と対向電極(CT)の
間以外の隙間)からの透過光が表示面側に出射して、コ
ントラスト比等を低下させないように遮光膜(BM)
(いわゆるブラックマトリクスパターン)が形成され
る。
【0074】遮光膜(BM)は、外部光またはバックラ
イト光がi型半導体層(AS)に入射しないようにする
役割も果たしている。
【0075】図4に示す遮光膜(BM)の閉じた多角形
の輪郭線は、その内側が遮光膜(BM)が形成されない
開口を示している。
【0076】遮光膜(BM)は、各画素の周囲に格子状
に形成され、この格子で1画素の有効表示領域が仕切ら
れており、したがって、各画素の輪郭が遮光膜(BM)
によってはっきりとする。
【0077】即ち、遮光膜(BM)は、ブラックマトリ
クスとi型半導体層(AS)に対する遮光との2つの機
能を持っている。
【0078】この遮光膜(BM)は、光に対する遮蔽性
を有し、かつ、画素電極(PX)と対向電極(CT)の
間の電界に影響を与えないように絶縁性の高い膜で形成
されており、図4に示す1の液晶表示パネルでは、遮光
膜(BM)は、黒色顔料を分散した絶縁性の有機樹脂
(レジスト材)で構成される。
【0079】遮光膜(BM)の開口部にはカラーフィル
タ(FIL)が設けられ、このカラーフィルタ(FI
L)は、画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に構成され、また、カラーフィルタ(FI
L)は、遮光膜(BM)のエッジ部分と重なるように構
成されている。
【0080】カラーフィルタ(FIL)は、次のように
して形成することができる。
【0081】まず、上部透明ガラス基板(SUB2)の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。
【0082】この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタ(R)を形成する。
【0083】つぎに、同様な工程を施すことによって、
緑色フィルタ(G)、青色フィルタ(B)を順次形成す
る。
【0084】遮光膜(BM)およびカラーフィルタ(F
IL)上には、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等
の透明樹脂材料で構成されるオーバーコート膜(OC)
が設けられ、このオーバーコート膜(OC)は、カラー
フィルタ(FIL)から染料が液晶層(LC)へ漏洩す
るのを防止し、および、カラーフィルタ(FIL)、遮
光膜(BM)による段差を平坦化するために設けられて
いる。
【0085】上下透明ガラス基板(SUB1、SUB
2)の間にはその縁に沿って、液晶封入口(図示せず)
を除き、液晶層(LC)を封止するようにシールパター
ン(図示せず)が設けられる。
【0086】下部透明ガラス基板(SUB1)側の保護
膜(PSV)上、および、上部透明ガラス基板(SUB
2)側のオーバーコート膜(OC)上には、ポリイミド
からなる配向膜(ORI1,ORI2)が設けられ、こ
の配向膜(ORI1、ORI2)は、シールパターンの
内側に形成される。
【0087】液晶層(LC)は、液晶分子の向きを設定
する下部配向膜(ORI1)と上部配向膜(ORI2)
との間でシールパターンで仕切られた領域に封入され
る。
【0088】図4に示す液晶表示パネルでは、下部透明
ガラス基板(SUB1)、上部透明ガラス基板(SUB
2)を別個に種々の層を積み重ねて形成した後、シール
パターンを上部透明ガラス基板(SUB2)側に形成
し、下部透明ガラス基板(SUB1)と上部透明ガラス
基板(SUB2)とを重ね合わせ、シールパターンの開
口部から液晶(LC)を注入し、注入口をエポキシ樹脂
などで封止し、上下基板を切断することによって組み立
てられる。
【0089】図8は、図4に示す液晶表示パネルにおけ
る表示マトリクス部(AR)の等価回路とその周辺回路
の結線図を示す図である。
【0090】なお、図8は、回路図ではあるが、実際の
幾何学的配置に対応して描かれている。
【0091】図8において、ARは、複数の画素が2次
元状に配置された表示マトリクス部(マトリクス・アレ
イ)を示し、Pixは液晶層(LC)の液晶容量を示し
ている。
【0092】また、PXは画素電極を示し、添字R,G
およびBが、それぞれ赤、緑および青の画素に対応して
付加されている。
【0093】マトリクス状に設けられた薄膜トランジス
タ(TFT)の中の列方向毎の複数の薄膜トランジスタ
(TFT)のドレイン電極は、同じ映像信号線(ドレイ
ン信号線)(DL)に接続され、前記複数の映像信号線
(DL)は、液晶表示パネルの上部で、映像信号駆動回
路(ドレインドライバ)(H)に接続される。
【0094】また、マトリクス状に設けられた薄膜トラ
ンジスタ(TFT)の中の行方向毎の複数の薄膜トラン
ジスタ(TFT)のゲート電極は、同じ走査信号線(ゲ
ート信号線)(GL)に接続され、前記複数の走査信号
線(GL)は、液晶表示パネルの一方の側面部で、垂直
走査回路(ゲートドライバ)(V)に接続される。
【0095】さらに、液晶層に基板と平行な方向に電界
を印加する共通電極(対向電極)が、前記マトリクス状
に配列された複数の画素電極(PX)毎に設けられ、前
記マトリクス状に配列された画素の中の行方向毎の複数
の画素電極(PX)と対向する複数の対向電極は、同じ
対向電圧信号線(共通電極信号線)(CL)に接続され
る。
【0096】この対向電圧信号線(共通電極信号線)
(CL)は、液晶表示パネルの他方の側面部で共通バス
ラインで一纏めされ、対向電極端子(CTM)に引き出
され、この対向電極端子(CTM)には、回路(SU
P)からの対向電圧(Vcom)が印加される。
【0097】垂直走査回路(V)および映像信号駆動回
路(H)は、回路(SUP)の液晶駆動電源回路から走
査信号(走査電圧)および映像信号(階調電圧)が供給
され、また、前記対向電圧信号線(CL)に印加される
対向電圧(Vcom)も回路(SUP)の液晶駆動電源
回路から供給される。
【0098】また、回路(SUP)は、ホストから画像
情報(表示用データ、制御信号)を液晶表示装置用の画
像情報(表示用データ、制御信号)に変換し、当該液晶
表示装置用の表示用データを映像信号駆動回路(H)
に、当該液晶表示装置用の制御信号を、垂直走査回路
(V)および映像信号駆動回路(H)に出力する。
【0099】図7に示す液晶表示パネルにおいては、情
報処理装置から回路(SUP)に入力される制御信号に
基づき、垂直駆動回路(V)から前記複数の走査信号線
(GL)に順次走査信号(走査電圧)を印加して、走査
信号線(GL)に接続された複数の薄膜トランジスタ
(TFT)を「ON」、「OFF」し、そのタイミング
に合わせて映像信号駆動回路(H)から映像信号線(D
L)に映像信号(階調電圧)を印加して、前記画素電極
(PX)に階調電圧を印加する。
【0100】ここで、走査信号線(GL)のy0、y
1、…yendは走査タイミングの順序を示している。
【0101】図4に示す液晶表示パネルでは、上部透明
ガラス基板(SUB2)側の上部配向膜(ORI2)
と、下部透明ガラス基板(SUB1)側の下部配向膜
(ORI1)との両方に、ラビング処理を施すことによ
り、液晶分子の初期配向方向(φLC)を制御する。
【0102】図9は、図4に示す液晶表示パネルにおけ
る印加電界方向(EDR)、ラビング方向(RDR)、
偏光透過軸(MAX1、MAX2)の関係を示す図であ
る。
【0103】ラビング方向(RDR)と印加電界方向
(EDR)とのなす角度は、液晶材料の誘電率異方性Δ
εが正であれば、45℃以上90℃未満または、90°
を超え135°以下、誘電率異方性Δεが負であれば、
液晶分子が電界方向に直交する方向に回転するので、0
°を超え45°以下または145℃以上180℃未満で
なければならない。
【0104】図9に示すように、偏光板(POL)とし
ては、下側の偏光板(POL1)の偏光透過軸(MAX
1)と印加電界方向(EDR)となす角度(φP)は、
角度(φLC)と等しく、上側の偏向板(POL2)の
偏光透過軸(MAX2)は、それに直交するように設定
する。
【0105】そして、図4に示すように、下部透明ガラ
ス基板(SUB1)に形成された対向電極(CT)と画
素電極(PX)との間に電圧を印加することによって、
液晶層(LC)に、上下透明ガラス基板(SUB1,S
UB2)と平行な電界(E)を発生させ、これにより、
液晶層(LC)を透過する光を変調させて、液晶表示パ
ネルに画像を表示する。
【0106】さらに、ポリマ分散型液晶装置200は、
フィルム状に形成することも可能である。
【0107】[発明の実施の形態2]図10は、本発明
の他の発明の実施の形態(発明の実施の形態2)である
ディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0108】図10に示すように、本発明の実施の形態
2のディスプレイ装置100は、導光板601が、導光
板601の冷陰極管602と垂直な方向の断面形状が長
方形である点で、前記発明の実施の形態1のディスプレ
イ装置と相違する。
【0109】前記発明の実施の形態1のディスプレイ装
置100では、導光板601が、導光板601の光散乱
性制御装置604と対向する面が斜めにされた台形状に
形成されているので、光散乱性制御装置604を透過す
る外光610の透過率が減少する欠点を有している。
【0110】これに対して、本発明の実施の形態2のデ
ィスプレイ装置100では、導光板601が、導光板6
01の冷陰極管602と垂直な方向の断面形状が長方形
となっているので、光散乱性制御装置604を透過する
外光610の透過率を向上させることができる。
【0111】[発明の実施の形態3]図11は、本発明
の他の発明の実施の形態(発明の実施の形態3)である
ディスプレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0112】本発明の実施の形態3のディスプレイ装置
100は、ディスプレイ600としてポリマ分散型液晶
表示装置300を使用した発明の実施の形態である。
【0113】本発明の実施の形態3のディスプレイ装置
100に使用されるポリマ分散型液晶表示装置300
は、一対の透明基板(301,302)と、各透明基板
(301,302)上に設けられる透明電極(311,
312)と、前記透明電極(311,312)間に注入
封止されるポリマ分散型液晶320とから構成され、ポ
リマ分散型液晶320は、例えば、ポリビニルアルコー
ル、アクリル樹脂等の基剤324中に分散された液晶粒
321から構成される。
【0114】このポリマ分散型液晶表示装置300は、
両透明電極(311,312)間に電圧を印加して、ポ
リマ分散型液晶320の液晶粒321内の液晶分子32
2の配列を電界によって変化させ、それによる屈折率の
変化により画像を表示するようにしたものである。
【0115】また、図11に示すように、本発明の実施
の形態3のディスプレイ装置100では、ディスプレイ
600に使用されるポリマ分散型液晶表示装置の一方の
基板、および、光散乱性制御装置604の一方の基板
を、導光板601で兼ねるようにしている。
【0116】これにより、本発明の実施の形態3のディ
スプレイ装置100では、透明基板数を減らすことがで
きるので外光の透過率が減少するのを防止することが可
能となるとともに、部品点数を低減でき、かつ、製造工
程を簡略化できるので、コストを低減することが可能と
なる。
【0117】単純マトリクス型液晶表示装置、あるい
は、前記した横電界方式のアクティブマトリクス型液晶
表示装置等のアクティブマトリクス型液晶表示装置にお
いては、一対の基板(例えば、図4に示す透明ガラス基
板(SUB1,SUB2))の外側に、互いに直交する
偏光板(POL1,POL2)が形成される。
【0118】そのため、単純マトリクス型液晶表示装
置、あるいは、アクティブマトリクス型液晶表示装置
を、本発明の実施の形態1のディスプレイ600として
使用する場合には、光散乱性制御装置604を透過する
外光610が、前記偏光板(POL1,POL2)によ
り減衰される。
【0119】これに対して、ポリマ分散型液晶表示装置
は、一対の基板(例えば、図2に示す201,202)
の外側に、互いに直交する偏光板(例えば、図5に示す
POL1,POL2)を設ける必要がないので、ディス
プレイ600として、ポリマ分散型液晶表示装置を使用
することにより、光散乱性制御装置604を透過する外
光610の減衰を少なくすることができる。
【0120】ただし、ポリマ分散型液晶表示装置は、両
電極(例えば、図2に示す211,212)間に電圧を
印加した状態で透明となるので、本発明の実施の形態3
のディスプレイ装置100を使用しない時、即ち、電源
が「OFF」時もに、ポリマ分散型液晶表示装置の両電
極(例えば、図2に示す211,212)間には、充分
な電圧を印加しておかなければならない。
【0121】なお、本発明の実施の形態3のディスプレ
イ装置100では、ディスプレイ600と使用されるポ
リマ分散型液晶表示装置の一方の基板、および、光散乱
性制御装置604の一方の基板を、導光板601で兼ね
るようにしたが、前記発明の実施の形態1のディスプレ
イ装置100にように、個別に設けるようにしてもよい
ことは言うまでもない。
【0122】[発明の実施の形態4]図12は、本発明
の他の発明の実施の形態(発明の実施の形態4)である
モニタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0123】本発明の実施の形態4は、前記各発明の実
施の形態のディスプレイ装置100を、モニタ装置に応
用した場合の発明の実施の形態である。
【0124】図12において、500はモニタ装置、5
02はボリュ−ムであり、このボリュ−ム502は、デ
ィスプレイ装置100を透過する外光610の透過量を
調整するためのものである。
【0125】例えば、会社等において、本発明の実施の
形態4のモニタ装置500を使用することにより、本体
装置(図示せず)が「OFF」の時に、モニタ装置50
0の表示領域501を通して、モニタ装置500の裏側
の背景を見ることができる。
【0126】これにより、ユーザーに視覚的な閉塞感を
与えることがなく、また、ユーザー間のコミニュケーシ
ョンを図ることができる。
【0127】この場合に、ディスプレイ装置100のデ
ィスプレイ600として、広視野角の特徴を有する横電
界方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置を使用す
ることにより、本発明の実施の形態4のモニタ装置50
0を多数の人間で同時にモニタ可能となる。
【0128】[発明の実施の形態5]図13は、本発明
の他の発明の実施の形態(発明の実施の形態5)である
車両搭載用ディスプレイ装置の概略構成を示すブロック
図である。
【0129】本発明の実施の形態5は、前記各発明の実
施の形態のディスプレイ装置100を、ナビゲーション
システム等の車両搭載用ディスプレイ装置に応用した場
合の発明の実施の形態である。
【0130】図13において、700は車両搭載用ディ
スプレイ装置、710はフロントガラス、720はバッ
クミラー、721はダッシュボード、722はハンドル
である。
【0131】本発明の実施の形態5の車両搭載用ディス
プレイ装置700を使用することにより、ドライバー
は、本体装置(図示せず)が「OFF」の時に、即ち、
車両搭載用ディスプレイ装置700の不使用時に、車両
搭載用ディスプレイ装置700の裏側の背景を見ること
ができるので、この車両搭載用ディスプレイ装置700
により、ドライバーの視野が妨げられることがなくな
る。
【0132】したがって、本発明の実施の形態5の車両
搭載用ディスプレイ装置700を使用することにより、
車両搭載用ディスプレイ装置として大型のものを使用す
ることが可能であり、これにより、ドライバーにとっ
て、車両搭載用ディスプレイ装置に表示される表示画面
が見やすくなる。
【0133】なお、前記各発明の実施の形態のディスプ
レイ装置100は、航空機等の全ての輸送手段に搭載さ
れるディスプレイ装置に使用可能であることは言うまで
もない。
【0134】[発明の実施の形態6]図14は、本発明
の他の発明の実施の形態(発明の実施の形態6)である
ヘッドマウントディスプレイ装置の概略構成を示すブロ
ック図であり、図14(a)はその正面図を、図14
(b)は図14(a)のA−A線で切断した断面図を、
図14(c)は図14(a)のB−B線で切断した断面
図である。
【0135】本発明の実施の形態6は、前記各発明の実
施の形態のディスプレイ装置100を、ヘッドマウント
ディスプレイ装置に応用した場合の発明の実施の形態で
ある。
【0136】図14において、750はヘッドマウント
ディスプレイ装置、751は本体部、752はベルト部
である。
【0137】ヘッドマウントディスプレイ装置750で
は、眼の疲れを抑えるために、表示する画像の向こうに
現実の世界を透かして見せる、シースルー機能を備える
ことが有効であることが知られている。
【0138】本発明の実施の形態6のヘッドマウントデ
ィスプレイ装置750によれば、容易にシースルー機能
を実現することが可能である。
【0139】なお、本発明の実施の形態6のヘッドマウ
ントディスプレイ装置750において、ディスプレイ装
置100のディスプレイ600として、薄膜トランジス
タ(TFT)にポリシリコン薄膜トランジスタ素子を使
用する液晶表示装置を使用することにより、小型化、か
つ、軽量化することが可能である。
【0140】[発明の実施の形態7]図15は、本発明
の他の発明の実施の形態(発明の実施の形態7)である
窓ガラスの概略構成を示すブロック図であり、図15
(a)は断面図、図14(b)は正面図である。
【0141】本発明の実施の形態7は、前記各発明の実
施の形態のディスプレイ装置100を、窓ガラスに応用
した場合の発明の実施の形態である。
【0142】図15において、740は窓ガラス、74
1は窓枠である。
【0143】本発明の実施の形態7の窓ガラス740で
は、本体装置(図示せず)が「OFF」時に、窓ガラス
740の向こう側の風景を見ることが可能となる。
【0144】以上、本発明を発明の実施の形態に基づき
具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更し得ることは言うまでもない。
【0145】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0146】(1)本発明によれば、ディスプレイ装置
において、バックライトの導光板を挟んでディスプレイ
と対向させて光散乱性制御装置を設けたので、例えば、
ディスプレイ装置を使用しないときに、ディスプレイを
透過してその背景の見ることが可能となる。
【0147】(2)本発明のディスプレイ装置をモニタ
装置として応用することにより、モニタ装置を使用する
ユーザーに視覚的な閉塞感を与えることがなく、また、
ユーザー間のコミニュケーションを図ることができる。
【0148】また、ディスプレイ装置のディスプレイと
して、広視野角の特徴を有する横電界方式のアクティブ
マトリクス型液晶表示装置を使用することにより、多数
の人間で同時にモニタすることが可能である。
【0149】(3)本発明のディスプレイ装置を輸送手
段に搭載されるディスプレイ装置として応用することに
より、大型のディスプレイ装置が使用可能であり、これ
により、操縦者にとって、ディスプレイ装置に表示され
る表示画面が見やすくなる。
【0150】(4)本発明のディスプレイ装置をヘッド
マウントディスプレイ装置に応用することにより、容易
にシースルー機能を実現することが可能であり、これに
より、ヘッドマウントディスプレイ装置を使用する時の
眼の疲れを抑えることが可能となる。
【0151】(5)本発明のディスプレイ装置を窓ガラ
スに応用することにより、本体装置が「OFF」時に、
窓ガラスの向こう側の風景を見ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一発明の実施の形態(発明の実施の形
態1)であるディスプレイ装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】ポリマ分散型液晶装置200の概略構成と、そ
の動作モードを説明するため図である。
【図3】本発明の実施の形態のディスプレイ装置100
の動作モードを説明するための図である。
【図4】図1に示すディスプレイ600に使用される横
電界方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置におけ
る液晶表示パネルの一画素とその周辺を示す平面図であ
る。
【図5】図4に示す3−3切断線における断面を示す断
面図である。
【図6】図4に示す4−4切断線における薄膜トランジ
スタ(TFT)の断面を示す断面図である。
【図7】図4に示す5−5切断線における蓄積容量(C
stg)の断面を示す断面図である。
【図8】図4に示す液晶表示パネルにおける表示マトリ
クス部(AR)の等価回路とその周辺回路の結線図を示
す図である。
【図9】図4に示す液晶表示パネルにおける印加電界方
向(EDR)、ラビング方向(RDR)、偏光透過軸
(MAX1、MAX2)の関係を示す図である。
【図10】本発明の他の発明の実施の形態(発明の実施
の形態2)であるディスプレイ装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図11】図11は、本発明の他の発明の実施の形態
(発明の実施の形態3)であるディスプレイ装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の他の発明の実施の形態(発明の実施
の形態4)であるモニタ装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図13】本発明の他の発明の実施の形態(発明の実施
の形態5)である車両搭載用ディスプレイ装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図14】本発明の他の発明の実施の形態(発明の実施
の形態6)であるヘッドマウントディスプレイ装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の他の発明の実施の形態(発明の実施
の形態7)である窓ガラスの概略構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100…ディスプレイ装置、200…ポリマ分散型液晶
装置、201,202,301,302…透明基板、2
11,212,311,312…透明電極、220,3
20…ポリマ分散型液晶、221,321…液晶粒、2
22,322…液晶分子、223,611…外光、22
4,324…基剤、300…ポリマ分散型液晶表示装
置、500…モニタ装置、502…ボリュ−ム、600
…ディスプレイ、601…導光板、602…冷陰極管、
603…反射シート、604…光散乱性制御装置、60
5…バックライト、611…照射光、700…車両搭載
用ディスプレイ装置、710…フロントガラス、720
…バックミラー、721…ダッシュボード、722…ハ
ンドル、750…ヘッドマウントディスプレイ装置、7
51…本体部、752…ベルト部、740…窓ガラス、
741…窓枠、SUB…透明ガラス基板、GL…走査信
号線、DL…映像信号線、CL…対向電圧信号線、PX
…画素電極、CT…対向電極、GI…絶縁膜、GT…ゲ
ート電極、AS…i型半導体層、SD…ソース電極また
はドレイン電極、POL…偏光板、ORI…配向膜、O
C…オーバーコート膜、PSV…保護膜、BM…遮光
膜、FIL…カラーフィルタ、LC…液晶層、TFT…
薄膜トランジスタ、Cstg…蓄積容量。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイと、前記ディスプレイを照
    射するバックライトとを具備するディスプレイ装置にお
    いて、光散乱性を低減させた時に外光が透過し、光散乱
    性を増大させた時に外光を散乱する光散乱性制御装置
    を、前記バックライトの導光板を挟んで前記ディスプレ
    イと対向させて設けたことを特徴するディスプレイ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光散乱制御装置の光散乱性を調整す
    るスイッチを有することを特徴とする請求項1に記載さ
    れたディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記光散乱制御装置の光散乱性を増大さ
    せた時には、前記バックライトに電力を供給し、前記光
    散乱制御装置の光散乱性を低減させた時には、前記バッ
    クライトに電力を供給しないことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載されたディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記バックライトが、導光板の側面に光
    源が配置されたサイドライト方式のバックライトである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項に記載されたディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記導光板の光源と垂直な方向の断面形
    状が、長方形であることを特徴とする請求項4に記載さ
    れたディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記光散乱制御装置が、ポリマ分散型液
    晶装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5
    のいずれか1項に記載されたディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 前記バックライトの導光板が、前記ポリ
    マ分散型液晶装置の一方の基板を兼ねることを特徴とす
    る請求項6に記載されたディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 前記光散乱制御装置が、フィルム状の光
    散乱制御装置であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項7のいずれか1項に記載されたディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 前記ディスプレイが、液晶表示装置であ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか
    1項に記載されたディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 前記液晶表示装置が、一対の基板間に
    注入封止される液晶層に、基板面と略平行な電界を印加
    する液晶表示装置であることを特徴とする請求項9に記
    載されたディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 前記液晶表示装置が、ノーマリーホワ
    イト型の液晶表示装置であることを特徴とする請求項9
    または請求項10に記載されたディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 前記液晶表示装置が、ポリマ分散型液
    晶表示装置であることを特徴とする請求項9に記載され
    たディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 前記バックライトの導光板が、前記ポ
    リマ分散型液晶表示装置の一方の基板を兼ねることを特
    徴とする請求項12に記載されたディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 前記ディスプレイ装置が、輸送手段内
    に搭載されるディスプレイ装置であることを特徴とする
    請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載された
    ディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    1項に記載されたディスプレイ装置を用いることを特徴
    とするモニタ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    1項に記載されたディスプレイ装置を用いることを特徴
    とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    1項に記載されたディスプレイ装置を用いることを特徴
    とする窓ガラス。
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