JPH09234152A - 積層シート及びその製造方法 - Google Patents

積層シート及びその製造方法

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JPH09234152A
JPH09234152A JP7138596A JP7138596A JPH09234152A JP H09234152 A JPH09234152 A JP H09234152A JP 7138596 A JP7138596 A JP 7138596A JP 7138596 A JP7138596 A JP 7138596A JP H09234152 A JPH09234152 A JP H09234152A
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sheet
sheet portion
heating
heat generating
assembly
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JP7138596A
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Masayuki Togashi
正之 富樫
Akiyoshi Otake
秋吉 大嶽
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Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫製の必要がない電気カ−ペット及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の無縫製電気カ−ペットは、表面
シ−ト部1と、裏面シ−ト部2と、発熱体を備え該表面
シ−ト部1と該裏面シ−ト部2との間に挿置され且つ接
着される発熱シ−ト部3とからなる組付シ−ト部4の一
端部が切り欠かれており、この切欠部41には上記発熱
体の発熱を制御する発熱制御手段5が挿置され、上記組
付シ−ト部4の上記切欠部41を除く外周端部であって
且つ上記表面シ−ト部4上には、加熱押圧されて形成さ
れた端部側接合部11が形成されている。この発熱シー
ト部3は、発熱シート用基布部31とこの上に接着形成
された発熱線32とからなる。更に、この端部側接合部
11の内側に凹状接合部12も形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無縫製の積層シー
ト及びその製造方法に関する。本発明は、通常のカーペ
ット(特に電気カーペット)、家庭用ラグ、クッショ
ン、足置きマット及び自動車用クッションカバ−等に利
用される。
【0002】
【従来の技術】従来、電気カーペットとしては、例え
ば、表面シ−トと、裏面シ−トと、発熱体を備え該表面
シ−トと該裏面シ−トとの間に挿置され且つ接着される
発熱シ−トとからなる組付シ−トの一端部が切り欠かれ
ており、この切欠部には上記発熱体の発熱を制御する発
熱制御手段が挿置され、上記組付シ−トの上記切欠部を
除く外周端部がオーバーロック縫製された電気カ−ペッ
トが知られている。
【0003】上記従来の電気カーペットの製造方法とし
ては、次の方法が知られている。表面シ−ト及び裏面シ
−トの一面にそれぞれ接着剤を塗布した後、この表面シ
−トを成形型へセットし、その上へ発熱体を備える発熱
シ−トをセットする。次いで、上記裏面シ−トに接着剤
の硬化剤を塗布し接着剤塗布側を下側にして上記発熱シ
−ト上へセットする。この組付シ−トをプレス機にてプ
レスした後、接着された組付シ−トを脱型し、上記発熱
体の発熱を制御する発熱制御手段を取り付けた後、組付
シ−トの外周部を鋏で切断し、外周端面をロックミシン
によりオ−バ−ロック縫製する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表面シ−トと
発熱シ−トと裏面シ−トとを貼り合せた組付シ−トの外
周部を切断した後、外周端面をロック糸によりオーバー
ロック縫製するのに非常に手間が掛かっていた。また、
縫製をしない場合は製品の端面がホツレ等により見苦し
くなってしまう等という問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、縫製の必
要がない積層シート(特に電気カーペット)及びその製
造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、縫製を不要とする積層シートについ
て鋭意研究した結果、組付シ−トの外周端部を成形型に
て加熱押圧することにより、縫製の必要がなくなること
を見出して、本発明を完成するに至ったのである。
【0007】本第1発明の積層シートは、表面シ−ト部
1と、裏面シ−ト部2と、発熱体を備え該表面シ−ト部
1と該裏面シ−ト部2との間に挿置され且つ接着される
発熱シ−ト部3とからなる組付シ−ト部4の一端部が切
り欠かれており、この切欠部41には上記発熱体の発熱
を制御する発熱制御手段5が挿置され、上記組付シ−ト
部4の上記切欠部41を除く外周端部であって且つ上記
組付シ−ト部4上には、加熱押圧されて形成された端部
側接合部11が形成されていることを特徴とする。
【0008】本第2発明の積層シートは、上記第1発明
のカ−ペットに示される端部側接合部11の内側であっ
て且つ上記組付シ−ト部4上に、更に加熱押圧されて形
成された少なくとも一の凹状接合部12を形成したもの
である。通常、この凹状接合部12は1つであるが、こ
れに限らず、更に2つ又は3つとすることもできる。こ
の凹状接合部12を備えることより、もし端部側接合部
11が何らかの原因によりほつれたり、破損等したりし
ても、端部側のほつれが内部まで、伝染することを防止
できる。上記表面シ−ト部1、上記裏面シ−ト部2及び
上記発熱シ−ト部3は、いずれも不織布とすることがで
きる。これにより、積層体全体が弾力性を有し、また全
体として通気性を発現できる。更に使用する接着剤を不
織布内(又は不織布表層部内)に導入でき、アンカー効
果により接着強度を高めることもできる。
【0009】本第4発明の積層シートの製造方法は、表
面シ−ト1Aと、発熱体及び該発熱体の発熱を制御する
発熱制御手段基部を備える発熱シ−ト3Aとの合わせ面
の少なくとも一方に接着剤を塗布し、裏面シ−ト2Aと
上記発熱シ−ト3Aとの合わせ面の少なくとも一方に接
着剤を塗布し、その後、これらのシ−ト1A、3A及び
2Aを各合わせ面を合わせるように、成形型6上に順次
配置し、この際、これらのシ−ト1A、3A及び2Aの
対応する一端部は切り欠かれており、次いで、押し型を
閉じて上記成形型の温度を50〜150℃にした状態に
て加熱押圧し、上記組付シ−ト4Aを接合する工程を備
えることを特徴とする。上記成形型温度が50℃未満で
は、温度が低過ぎて組付シ−トの成形及び接着が不充分
となる。また150℃を超えると、各シートが接するだ
けで接着してしまい成形作業が困難となる(即ち、反応
が速くなりすぎて初期タックが強くなり、位置決め時に
各部材ずらすことが困難となる)からである。尚、上記
「接着剤を塗布」とは、シート状熱可塑性接着剤の場合
には、このシート状接着剤を配置する意味をも含む。本
発明の製造方法により、3つのシート(1A、2A及び
3A)からなる積層体の外周縁部分が押圧接着されて、
一段にて端部側接合部11を形成させた積層シート(例
えば、最終品である電気カーペット)としてもよいし、
更に、切断代を考慮した位置に凹状接合部を形成した状
態の中間段階用積層シート(例えば、電気カーペット用
中間品)とすることもできる。
【0010】更に、第5発明に示すように、上記組付シ
−ト4Aを接合する工程により凹状接合部を形成し、そ
の後に該凹状接合部で切断し、これにより外周端部側に
端部側接合部を形成させた最終形状とすることができ
る。この場合には、切断除去部分は廃棄ゴミとなり、且
つ切断工程が増えるが、切断代を設けることにより所望
形状のカーペットを安全且つ確実に製造できる。尚、こ
の切断場所(ライン)は、凹状接合部の中間点(ライ
ン)若しくは最外周縁点(ライン)、即ち切断後に端部
側接合部が外縁側に残存形成されるような切断ラインで
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により更に
具体的に説明する。 (1)積層シート(無縫製電気カ−ペット)の構成 本実施例の無縫製電気カーペットは、図1及び図2に示
すように、表面シ−ト部1と発熱シ−ト部3と裏面シ−
ト部2からなる組付シ−ト部4と、発熱制御手段5とか
らなる。
【0012】表面シ−ト部1は、フェルト(商品名;
「ニーパンブレン」、西川ローズ社製)から構成され
る。このフェルトは、材質がポリエステルで、目付け量
350g/m2 、厚さ3.2±0.2mm、大きさが縦
1,800mm、横1,800mmのものである。尚、
フェルトの目付け量は用途に応じて、200〜700g
/m2 のうちの適宜のものとすることができる。目付け
量200g/m2 未満では、密度が小さ過ぎてカ−ペッ
トとしては強度不足となり、700g/m2 を超えると
密度が大き過ぎてカ−ペットとしては柔軟性不足とな
る。
【0013】発熱シ−ト部3は、発熱シ−ト用基布部3
1と発熱線32とからなる。発熱シ−ト部(厚さ約3.
5mm)3は、表面シ−ト部1と裏面シ−ト部2との間
に接着形成されている。この発熱シ−ト用基布部31
は、材質がポリエステルからなる不織布(目付け量50
g/m2 )から構成されている。発熱線32は、発熱シ
−ト部31と裏面シート部2との間に挿置されていると
ともに、発熱シ−ト部31表面に接着固定(仮り接着程
度でもよい。)されている。この発熱線(外径;約1m
m、樹脂被覆厚さ:約0.2〜0.3mm程度)32
は、カーペットの全面を平均的に加熱できるように、配
置、張りつけたものである。この発熱線の外周には、絶
縁材のポリ塩化ビニルが1mmの厚さで被覆されてい
る。
【0014】裏面シ−ト部2は、不織布(西川ローズ社
製不織布フェルト)が使用される。この不織布は、材質
がポリエステルで、厚さ5±0.5mm、大きさが、縦
1,800mm、横1,800mmのものである。各シ
ート部の接着に用いる接着剤としては、2液性ウレタン
系接着剤(商品名;「PUKプレポリマー」、ポリウレ
タン化成(株)製)を用いた。発熱制御手段5は、上記
発熱体の発熱を制御するものであり、制御回路装置及び
これを収容するボックス等からなり、上記発熱線の先端
に接続されている。表面シ−ト部1と発熱シ−ト部3と
裏面シ−ト部2とからなる組付シ−ト部4の一端部が切
り欠かれており、発熱制御手段5はこの切欠部41(大
きさが縦100mm、横200mm)に挿置されてい
る。この発熱制御手段5はコントローラカバ−等が装着
された最終形状体でもよいし、装着されていないその中
間体でもよい。
【0015】上記組付シ−ト部4の切欠部41を除く外
周端部であって表面シ−ト部1上には加熱押圧されて形
成された線状の端部側接合部(厚さ;約1mm、幅;約
2mm)11が形成されている。更に、この端部側接合
部11の内側であって且つ表面シ−ト部1上には加熱押
圧されて形成された線状の凹状接合部(厚さ;約1m
m、幅;約3mm)12が形成されている。この端部側
接合部11と凹状接合部12の間隔は約10〜20mm
(例えば15mm)である。
【0016】(2)無縫製電気カ−ペットの製造 図3に示すように、表面シ−ト1A、裏面シ−ト2A及
び発熱シ−ト3A(それぞれ、1,850×1,850
mm、厚さ;約3.2〜5mm)を準備する。この表面
シ−ト1A、裏面シ−ト2A及び発熱シ−ト3Aの一隅
であってそれぞれ対応する位置に、発熱制御手段5の取
付け部位としての切欠部(13A及び21A等、100
mm×200mm)を、切断により形成する。そして、
この発熱シート3Aには、図3に示すように曲がりくね
ったように配置された発熱線が、作業工程中に脱離しな
い程度に、接着固定されている。接着剤は上記と同じも
のを用いた。これらの切欠部位置に発熱制御手段基部を
設ける。
【0017】成形には、上下一対の押し型(図示せ
ず。)と図3に示す成形型6を使用する。この成形型6
は、材質がアルミニウムで、第一線状凸状部(幅;3m
m)61と第二線状凸状部(幅;3mm)62とを有
し、各々、表面シ−ト1Aに2つの凹状接合部(12、
及び切断後の11となる2つ。)を形成することができ
る。尚、この両凸状部の距離は15mmである。そし
て、3コ−ナ−部は50mmRとなっている。上記組付
シ−ト4Aの厚さは約10mmあり、プレス時に上記発
熱線32Aが押し潰されないように、約0.5mm厚さ
のスペ−サ−(図示せず。)が、組付シートの外周に配
置されている。尚、このスペーサは、加圧時に発熱線を
圧縮しないような形状及び高さであればよく、更に、配
設場所も種々選択される。更に、このスペーサは上記の
ように、押し型と別体でもよいが、これに限らず、押し
型に形成されているものでもよい。プレスには、熱板に
よる加圧式プレス機(ベニヤ板用成形プレス装置、山本
工業株式会社製)を使用する。
【0018】上記裁断された表面シ−ト1A及び裏面シ
−ト2Aの一面(発熱シ−ト3Aを接着する側の面)に
それぞれ接着剤の主剤40〜60g/m2 をロ−ルコ−
タ−にて塗布する。この表面シ−ト1Aを成形型6へセ
ットし、この接着剤の硬化剤20〜50g/m2 をスプ
レ−塗布(主剤及び硬化剤の合計;60〜110g/m
2 )し、その上へ発熱シ−ト3Aをセットする。その
後、裏面シ−ト2Aに、上記と同じ接着剤の硬化剤を同
様に塗布(主剤及び硬化剤の合計;60〜110g/m
2 )し、この裏面シ−ト2Aを接着剤塗布側が発熱シ−
ト3Aに接するように、発熱シ−ト3Aの上へセットす
る。上記接着剤の塗布はロ−ルコ−タ−、スプレ−以外
の方法でもよい。また、上記接着剤の主剤と上記接着剤
の硬化剤を混合した後、素早く上記表面シ−ト1A、裏
面シ−ト2A或いは上記発熱シ−ト3Aの一面に塗布す
ることもできるし、もともと硬化剤が入った接着剤を用
いて塗布することもできる。
【0019】成形型6へセットした組付シ−ト4Aをプ
レス機へ送り、押し型を閉じてプレスする。この際の加
熱温度は、プレス機の上段の熱板(図示せず)が130
℃、下段の熱板(図示せず)が110℃、成形型6が6
0℃、プレス圧力は約50kg/cm2 、プレス時間は
約1分間である。その後、接着された組付シ−ト4Aを
プレス機から取り出し、脱型する。次いで、この組付シ
−ト4Aの成形型の型押しラインの外周線に沿って(切
断代;約5〜50mm)、端部側接合部11が約2mm
幅残るように、鋏にて切断する。これにより、外周端部
側に端部側接合部11が、その内側に凹状接合部12が
形成された電気カーペットが製造された。
【0020】(3)実施例の効果 本電気カーペットにおいては、端部側に、十分に一体接
着された端部側接合部11を有するので、縫製しなくて
も端部がほつれることがない。また、この端部側接合部
11の内側に、凹状接合部12が形成されているので、
たとえ端部側接合部11がほつれたとしても、更に内側
の積層体部分がほつれることがない。更に、本電気カー
ペットにおいては、積層シートとしては全て不織布を用
いるので、塗布された接着剤が不織布表面層に侵入し、
これが加熱加圧により接着層となり、そのため、3層の
接着が容易にできるとともに、アンカー効果により接着
強度にも優れる。また、この不織布により製造されたカ
ーペットは、弾力性があり、座り心地に優れ、高級感が
し、且つ通気性に優れる。また、本実施例において使用
した接着剤はウレタン系の反応硬化型であるので、優れ
た接着強度及び弾力性が得られるとともに、作業性が容
易である。
【0021】尚、本発明においては、上記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
上記表面シ−ト、上記発熱シ−ト及び上記裏面シ−トの
構成材質、大きさ、形状及び厚さは、種々変更できる。
上記接着剤としては、上記実施例で用いたウレタン系以
外の他の反応硬化型接着剤(エポキシ系接着剤等)を用
いることができるし、更に、他のエマルション型若しく
は溶剤型等の公知の種々の接着剤を用いることもでき
る。尚、上記液状接着剤の代わりに、熱可塑性のシ−ト
状接着剤を用いることもできる。この場合には、上記表
面シ−ト、上記裏面シ−ト及び上記発熱シ−トの各中間
に配置され、加熱されることとなる。この場合、シ−ト
状接着剤が予め他のシート表面に接着形成された接着可
能の複合シートを使用することもできる。
【0022】上記凹状接合部の配置数(2本、3本
等)、この凹部の形状、大きさ、深さ、幅等も種々変更
できる。この凹状接合部の全体形状としては、通常は、
上記実施例に示すように一本の線状であるが、これに限
らず、例えば、点線状(破線状、一点鎖線状、二点鎖線
状等)、又はドット(丸点、四角点等)状で全体として
線状を構成する形状等とすることもできるし、波状(四
角様波状、三角様波状等を含む。)、ジグザグ状、コイ
ル状等とすることもできる。また、この凹状接合部の配
置場所、即ち上記端部側接合部との距離等も種々選択で
きる。また、成形型の表面に種々の模様を形成させてお
けば、製造される電気カーペットの表面に種々の模様を
形成できる。この模様としては、例えば、商品名、会社
名、ロゴマーク、更に花、動物等の模様等とすることが
できる。
【0023】尚、前記に示す加熱型積層シートにおい
て、発熱シ−ト部3、切欠部41及び発熱制御手段5を
具備しない非加熱型積層シートとすることができる。即
ち、表面シ−ト部と裏面シ−ト部とが接着されてなる組
付シ−ト部から構成され、この組付シ−ト部の外周端部
であって且つ上記組付シ−ト部上には、加熱押圧されて
形成された端部側接合部が形成されていることを特徴と
する積層シートとすることができる。但し、この表面シ
−ト部と裏面シ−ト部との間には、この両者を接着する
ためのシート(接着剤が塗布・含浸された不織布、又は
ホットメルト接着剤型接着シート等)が配置、形成され
たものでもよい。更に、上記組付シ−ト部の適宜の位置
に、切欠部、上記に示すような種々の模様等を設けたも
のとしてもよい。上記表面シ−ト部及び上記裏面シ−ト
部が、いずれも不織布からなるものとすることができ
る。この場合においても、前記と同様に、押し型を閉じ
て上記成形型の温度を50〜150℃にした状態にて加
熱押圧し、上記組付シ−ト4Aを接合して製造すること
ができる。また、同様に、上記組付シ−トを接合する工
程により凹状接合部を形成し、その後、該凹状接合部で
切断して端部側接合部を形成することもできる。これら
の場合においても、以下の「発明の効果」欄に示すよう
な効果を同様に備える。
【0024】
【発明の効果】本積層シートにおいては、端部側に十分
に一体接着された端部側接合部を有するので、縫製が不
要であり、この縫製をしなくても端部がほつれることが
ない。また、この端部側接合部の内側に、凹状接合部1
2が形成されているカーペットにおいては、たとえ端部
側接合部がほつれたとしても、更に内側の積層体部分が
ほつれることがない。また、積層シートとしては全て不
織布を用いてなる電気カーペットにおいては、弾力性が
あり、座り心地に優れ、且つ通気性に優れ、更に、接着
剤がこの不織布表層部内に浸透するので、接着強度にも
優れる。また、本発明の製造方法によれば、上記に示す
有用な積層シートを容易に且つ確実に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る無縫製電気カーペットを示す部分
断面図である。
【図2】実施例に係る無縫製電気カーペットを示す平面
図である。
【図3】実施例において無縫製電気カーペットの製造を
するため各シ−トの積層状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1;表面シ−ト部、1A;表面シ−ト、11;端部側接
合部、12;凹状接合部、13A;切欠部、2;裏面シ
−ト部、2A;裏面シ−ト、21A;切欠部、3;発熱
シ−ト部、31;発熱シ−ト用基布部、32;発熱線、
3A;発熱シ−ト、31A;発熱シ−ト用基布、32
A;発熱線、4;組付シ−ト部、41;切欠部、5;発
熱制御手段、6;成形型、61;第一線状凸状部、6
2;第二線状凸状部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面シ−ト部1と、裏面シ−ト部2と、
    発熱体を備え該表面シ−ト部1と該裏面シ−ト部2との
    間に挿置され且つ接着される発熱シ−ト部3とからなる
    組付シ−ト部4の一端部が切り欠かれており、この切欠
    部41には上記発熱体の発熱を制御する発熱制御手段5
    が挿置され、上記組付シ−ト部4の上記切欠部41を除
    く外周端部であって且つ上記組付シ−ト部4上には、加
    熱押圧されて形成された端部側接合部11が形成されて
    いることを特徴とする積層シート。
  2. 【請求項2】 表面シ−ト部1と、裏面シ−ト部2と、
    発熱体を備え該表面シ−ト部1と該裏面シ−ト部2との
    間に挿置され且つ接着される発熱シ−ト部3とからなる
    組付シ−ト部4の一端部が切り欠かれており、この切欠
    部41には上記発熱体の発熱を制御する発熱制御手段5
    が挿置され、上記組付シ−ト部4の上記切欠部41を除
    く外周端部であって且つ上記組付シ−ト部4上には、加
    熱押圧されて形成された端部側接合部11が形成されて
    おり、更に、該端部側接合部11の内側であって且つ上
    記組付シ−ト部4上には、加熱押圧されて形成された少
    なくとも一の凹状接合部12が形成されていることを特
    徴とする積層シート。
  3. 【請求項3】 上記表面シ−ト部1、上記裏面シ−ト部
    2及び上記発熱シ−ト部3が、いずれも不織布からなる
    請求項1又は2記載の積層シート。
  4. 【請求項4】 表面シ−ト1Aと、発熱体及び該発熱体
    の発熱を制御する発熱制御手段基部を備える発熱シ−ト
    3Aとの合わせ面の少なくとも一方に接着剤を塗布し、
    裏面シ−ト2Aと上記発熱シ−ト3Aとの合わせ面の少
    なくとも一方に接着剤を塗布し、その後、これらのシ−
    ト1A、3A及び2Aを各合わせ面を合わせるように、
    成形型6上に順次配置し、この際、これらのシ−ト1
    A、3A及び2Aの対応する一端部は切り欠かれてお
    り、次いで、押し型を閉じて上記成形型の温度を50〜
    150℃にした状態にて加熱押圧し、上記組付シ−ト4
    Aを接合する工程を備えることを特徴とする積層シート
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記組付シ−ト4Aを接合する工程によ
    り凹状接合部を形成し、その後、該凹状接合部で切断し
    て端部側接合部を形成する工程を設ける請求項4記載の
    積層シートの製造方法。
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JP (1) JPH09234152A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111187A (ja) * 2008-10-08 2010-05-20 Panasonic Corp 車両用暖房装置
KR20210000658A (ko) * 2020-05-14 2021-01-05 대원화성 주식회사 무봉제형 시트 제조 방법

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