JPH09229507A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH09229507A
JPH09229507A JP8060228A JP6022896A JPH09229507A JP H09229507 A JPH09229507 A JP H09229507A JP 8060228 A JP8060228 A JP 8060228A JP 6022896 A JP6022896 A JP 6022896A JP H09229507 A JPH09229507 A JP H09229507A
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heat exchanger
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indoor
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勇人 三平
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裕明 宮崎
Naohisa Hayakawa
尚央 早川
Yasuhiro Kojima
康洋 小島
Takumasa Shinmachi
拓正 新町
Shuhei Yoshimoto
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
    • F25B2313/023Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
    • F25B2313/0231Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with simultaneous cooling and heating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/15Hunting, i.e. oscillation of controlled refrigeration variables reaching undesirable values

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に各空調ゾーンごとの冷房運転または暖
房運転を可能とする。 【解決手段】 複数の室内空調機50A〜50Cが分岐
ユニット40を介して外調機30に並列に接続され、室
内空調機では送風をダクトで複数の空調ゾーンに導く。
分岐ユニットに過冷却熱交換器12と、その切り換えに
より冷房運転と暖房運転を選択可能の電磁弁13A〜1
3C、23A〜23Cを備え、外調機に過冷却熱交換器
4を備えてその液管側には流量調整弁25と膨張弁7を
設け、室内空調機の液管側には流量調整弁14A〜14
Cと膨張弁15A〜15Cを設けた。空調ゾーンの室内
温度に基づき給気温度を変更して室内温度を制御する。
これにより各空調ゾーンの個別の要求にあわせて冷房、
暖房運転が任意に実行でき、しかも給気温度が制御され
るので快適な空調が行われる。また冷暖同時運転時には
室内空調機間で熱エネルギーの移動が行われ、大幅な省
エネルギーとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外調機と複数の室
内空調機とからなり、ビル等の空気調和に用いられるマ
ルチタイプの空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等の空気調和には、冷温水を熱源と
してエアーハンドリングユニットやファンコイル等の空
気調和装置が一般に用いられている。特に、定風量単一
ダクト型エアーハンドリングユニットは、空調ゾーンに
定風量の風を送り、給気温度を変えることにより空調ゾ
ーンの室内温度を制御する空調機で、多くのビル等で採
用されている。しかし、近年水質の悪化が激しく、これ
により配管が腐食されるなどの問題が多く発生するよう
になり、できるだけ水の使用を控えたいという要望がで
てきている。このような要望に対する回答として、例え
ば冷媒を直接熱源とするヒートポンプマルチ方式などが
提案されている。一方、近年の空気調和は多様化し、夏
は冷房運転、冬は暖房運転といった単純なものではなく
なっている。つまりビル等の内部では季節、部屋の方位
や位置、OA機器等の負荷により空気調和システム内で
冷房運転と暖房運転とを同時に行いたい場合がある。例
えばビル内のインテリアゾーンでは冷房運転を、ペリメ
ータゾーンでは暖房運転を行いたい場合がある。
【0003】また、春、秋の中間期には朝夕に暖房運
転、昼間には冷房運転が求められる場合もある。そして
この場合、冷房運転と暖房運転の切換時期が空調ゾーン
の方角により異なり、南側では冷房運転に切り換わるべ
き条件に至っているのに、北側では依然暖房運転が維持
される必要があることもある。さらに、OA機器等の負
荷の大きい所では、冬でも一日中冷房運転しなければな
らない場合もある。そこでこの対策として4パイプ式エ
アーハンドリングユニットと呼ばれる冷却用熱交換器と
加熱用熱交換器を持ち、冷房から暖房まで任意の温度で
給気できる特殊な空調方式が採用される場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、4パイプ式エ
アーハンドリングユニット方式は冷熱源と温熱源の2熱
源を持たねばならず設備費用、運転費用ともに高額にな
る欠点があった。さらに、2熱源の廃熱はそれぞれ捨て
られているため、省エネルギーに逆行するものとなる。
また、冷暖同時運転のできるヒートポンプマルチ方式
は、室内機を居住区域に設置することになり、そのメン
テナンス性が著しく低い。また、これは室内循環型の空
気調和方式であるため、外気処理機能のために新たに外
気処理装置を室内機ごとに設置しなければならず、高い
設備コストを要するという問題がある。
【0005】さらに、冷暖同時運転に、同じモードの複
数の室内機同志や、同じモードの室内機と室外機の間
で、適正に冷媒の分配ができないこと、また、コンプレ
ッサの容量制御も十分でないため吹き出し温度も室内機
ごとにまちまちであることから、設定温度に達すると室
内機の冷媒制御弁を閉じたりして機能を停止しているの
が現状で、室温制御性が良いとは言いがたい。
【0006】また、ビル内での空調ゾーンの方位や位
置、OA機器の偏在などにより負荷の異なる複数の空調
ゾーンに対しては、それぞれ個別の室外機および室内機
を設置しなければならないので、空調機の数が増加し、
そのため設置スペースの増大となる。さらに、冷暖同時
型ヒートポンプマルチ方式においては、単にコンプレッ
サの容量制御を行っても送風温度の制御はできない。こ
れは、冷暖同時運転型ヒートポンプマルチ方式では、室
外機から複数の室内機まで冷媒配管距離がまちまちであ
り、圧力損失は冷媒流速の2乗に比例することから、コ
ンプレッサの容量制御を行っても各室内機に到達する冷
媒圧力分布が大きく変化し、各室内機の冷媒流量も変化
してしまうからである。
【0007】また、定風量単一ダクト型エアーハンドリ
ングユニットは空調ゾーンの室内温度を検出し、設定温
度との差により給気温度を制御する。たとえば冷房運転
時、室内温度が設定温度より高い場合は給気温度を一定
量下げ、室内温度が低い場合は給気温度を一定量上げる
ステップ制御を行っている。しかし、差が大きい場合は
室内温度が設定温度となるまでに長時間を要したり、給
気温度の変化量が大きすぎるとコールドドラフトを起こ
したり、室内温度がハンチングを起こしたりする。さら
に、起動時の給気温度は予め設定された温度であり、空
調ゾーンの負荷を考慮にいれたものではないため、負荷
が大きい場合は設定温度になるまで当然時間がかかるこ
とになり、冬期の朝など早急な立ち上がりを望む要望に
は応えられないという問題があった。
【0008】したがって、本発明は、上記従来の問題点
に鑑み、外調機と複数の室内空調機を備える空気調和装
置において、高い設備コストを要することなく、個々の
空調ゾーンにおいて、その要求負荷に応じて個別に冷房
運転または暖房運転ができる空気調和装置、さらには、
個別に給気温度を任意の温度に変化できるようにし、省
エネルギー性にも優れた空気調和装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、熱
交換器、該熱交換器に付設された膨張弁、該膨張弁の手
前に設けられた流量調整手段、および該流量調整手段を
制御する第1の制御手段を備える外調機と、それぞれ熱
交換器、該熱交換器に付設された膨張弁、該膨張弁の手
前に設けられた流量調整手段、および該流量調整手段を
制御する第2の制御手段を備え、冷凍サイクルの液管と
高圧ガス管と低圧ガス管を形成する冷媒配管により外調
機に並列に接続された複数の室内空調機からなり、各室
内空調機の給気を各空調ゾーンごとに導くとともに、外
調機の熱交換器に接続されたガス管を該外調機の熱交換
器に向かう高圧ガス管または低圧ガス管に選択的に接続
可能の第1の切り換え手段と、各室内空調機の熱交換器
に接続されたガス管を前記高圧ガス管または低圧ガス管
に選択的に接続可能の第2の切り換え手段を有して、そ
れぞれの室内空調機を個別に冷房運転または暖房運転に
選択的に制御し、その給気温度を変更することによりそ
れぞれの空調ゾーンの室内温度を制御するように構成さ
れたものとした。
【0010】上記室内空調機の第2の制御手段は、冷房
運転時には当該室内空調機の膨張弁にはいる冷媒の過冷
却度を給気温度に応じて変化させるように当該室内空調
機の流量調整手段を制御し、暖房運転時は当該室内空調
機の熱交換器を出た冷媒の過冷却度を給気温度に応じて
変化させるように当該室内空調機の流量調整手段を制御
するものとするのが望ましい。また、外調機の第1の制
御手段は、外調機の熱交換器が凝縮器として作用すると
きは該外調機の熱交換器を出る冷媒の過冷却度が該熱交
換器の負荷に応じて決定される値になるように前記外調
機の流量調整手段を制御し、外調機の熱交換器が蒸発器
として作用するときは外調機の膨張弁にはいる冷媒の過
冷却度が外調機の熱交換器の負荷に応じて決定される値
になるよう前記外調機の流量調整手段を制御するものと
するのが望ましい。
【0011】さらに、室内空調機の少なくとも1つにお
いて該熱交換器が蒸発器として作用するとき前記室内空
調機に向かう液管と外調機に向かう低圧ガス管の間に、
互いの間で熱交換を行う第1の過冷却熱交換器を設ける
のが好ましく、また、外調機の熱交換器が蒸発器として
作用するとき前記外調機の熱交換器に向かう液管と低圧
ガス管の間に、互いの間で熱交換を行う第2の過冷却熱
交換器を設けるのが好ましい。また、上記給気温度は、
室内空調機が起動時にはそれぞれの空調ゾーンの室内温
度と設定温度より決定される値に設定され、その後は設
定温度と室内温度とその室内温度の変化とにより決定さ
れる値に基づいて変更されるのが望ましい。
【0012】
【作用】各室内空調機から各空調ゾーンへダクトを介し
て給気し、各室内空調機の給気温度の変化でそれぞれの
空調ゾーンごとの室内温度調節が行われる。外調機およ
び室内空調機において、第1、第2の制御手段がそれぞ
れの膨張弁手前に配置された流量調整弁を用いて給気す
べき温度になるように過冷却度を制御するとともに、各
室内空調機と外調機の熱交換器のガス管を高圧ガス管ま
たは低圧ガス管と選択的に接続することにより、冷房運
転と暖房運転が同時的に混在する形でどの室内空調機も
いずれかを選択できる。また、冷暖同時運転時には、室
内空調機間で熱エネルギーの移動が行われ大幅な省エネ
ルギーとなる。
【0013】さらに、室内空調機の第2の制御手段は、
室内温度に応じて決定される給気温度になるように流量
調整手段により冷媒の過冷却度を制御することにより、
給気温度が変化されても他の室内空調機との干渉を生じ
ないでそれぞれの室内空調機において、膨張弁に入る冷
媒の圧力を安定に保持でき、給気温度の安定した空気調
和が行われる。
【0014】なお、複数の室内空調機に向かう液管と低
圧ガス管の間に第1の過冷却熱交換器を設けたときに
は、流量調整手段による流量の制御幅が拡大される。さ
らに、外調機の熱交換器に向かう液管と低圧ガス管の間
に第2の過冷却熱交換器を設けたときは、外調機のコン
プレッサに入るガス冷媒の過熱度を大きくすることがで
き、暖房能力が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例の
システム構成を示す。この実施例においては、1機の外
調機30に対して、3機の室内空調機50A、50B、
50Cが分岐ユニット40を介して並列に接続されてい
る。各室内空調機からは熱交換された空気がダクト47
A、47B、47Cにより空調ゾーンZA、ZB、ZC
へ導かれる。各ダクトは対応する空調ゾーンの数に応じ
て適宜に分岐し、個別に空調ゾーンへ分かれて送られ
る。45A、45B、45Cは室内温度センサで、49
A、49B、49Cは室内温度設定器でそれぞれ室内空
調機50A、50B、50Cへ接続されている。
【0016】図2は本実施例の冷媒回路を示す。3機の
室内空調機50A、50B、50Cは分岐ユニット40
を介して、液管、低圧ガス管および高圧ガス管を形成す
る冷媒配管R1、R2、R3により、外調機30に対し
て並列に接続されている。外調機30は、能力可変のコ
ンプレッサ1と熱交換器6を備える。コンプレッサ1の
吐出側と吸い込み側の配管には、それぞれ圧力センサ1
1A、11Bが設けられている。熱交換器6には、送風
機21が付設されるとともに、両端にはそれぞれ温度セ
ンサ10A、10Bが設けられている。
【0017】外調機30には、さらに過冷却熱交換器4
が備えられ、過冷却熱交換器4側から熱交換器6方向に
順に電子式の流量調整弁25、冷媒温度検出のための温
度センサ9、圧力センサ8、電子式の膨張弁7が設置さ
れている。過冷却熱交換器4の他端は、液タンク27を
介して冷媒配管R1に接続されている。熱交換器6の他
端側の冷媒配管(ガス管)は、電磁弁5Aを介して過冷
却熱交換器4の熱交換通路の入口に接続されるととも
に、電磁弁5Bを介して冷媒配管R3に接続されてい
る。上記過冷却熱交換器4の熱交換通路の出口は冷媒配
管R2に接続されている。冷媒配管R2はまたアキュム
レータ3に接続され、冷媒配管R3はコンプレッサ1の
吐出側に接続されている。
【0018】分岐ユニット40は過冷却熱交換器12を
備える。過冷却熱交換器12は冷媒配管R1により外調
器30の液タンク27と接続されている。また、過冷却
熱交換器12の出口は室内空調機50A、50B、50
Cに分岐され接続されている。さらに、分岐ユニット4
0には、電磁弁13A、13B、13C、23A、23
B、23Cが備えられ、電磁弁13A、13B、13C
はそれぞれ室内空調機50A、50B、50Cを過冷却
熱交換器12のもう一方の冷媒配管R2系統に連通可能
とし、電磁弁23A、23B、23Cはそれぞれの室内
空調機50A、50B、50Cを冷媒配管R3に連通可
能とする。
【0019】室内空調機50Aは、熱交換器18Aと、
これに付設された送風機24Aを備える。熱交換器18
Aの一方の端は、分岐ユニット40の過冷却熱交換器1
2のR1系統に接続され、他端方は分岐ユニット40の
電磁弁13Aと23Aに接続される。上記熱交換器18
Aの一端側のR1配管には、過冷却熱交換器12側から
熱交換器18A方向に順に電子式の流調調整弁14A、
冷媒温度検出のための温度センサ17A、圧力センサ1
6A、電子式の膨張弁15Aが設けられている。
【0020】また、熱交換器18Aには、それぞれ室内
空調機の給気温度と還気温度を検出する温度センサ22
Aと26Aが付設されているとともに、両端には冷媒温
度を検出する温度センサ19A、20Aが設けられてい
る。熱交換器18Aで熱交換され、送風機24Aにより
吹き出される給気は、図1に示したようにダクト47A
により空調ゾーンZAへ導かれる。室内空調機50B、
50Cも室内空調機50Aと同じ構成を有し、以降、そ
れぞれ参照番号にB、Cを付して示す。
【0021】図3は、上記室内空調機および外調機にお
ける制御装置を示す。制御装置は室内空調機および外調
機ともにマイクロコンピュータおよびその周辺機器から
なる。外調機制御部31には、コンプレッサ1用のイン
バータ32、外調機の送風機21用のインバータ33が
接続されている。また、周辺機器として、膨張弁7の駆
動制御部34、流調調整弁25の駆動制御部48、電磁
弁5A、5Bの駆動制御部35、温度センサ9、10
A、10Bのための温度変換器36、圧力センサ8、1
1A、11Bのための圧力変換器37が外調機制御部3
1に接続されている。
【0022】一方、室内空調機50Aの制御装置は、室
内空調機制御部51Aとこれに接続された給気温度設定
部46Aとを備える。室内空調機制御部51Aには、周
辺機器として、膨張弁15Aの駆動制御部39A、流量
調整弁14Aの駆動制御部41A、各温度センサ17
A、19A、20A、22Aおよび26Aのための温度
変換器42A、圧力センサ16Aのための圧力変換器4
3A、電磁弁13A、23Aのための駆動制御部48
A、ならびに温度変換器44Aが接続されている。温度
変換器44Aには空調ゾーンの室内温度を検出する温度
センサ45Aと検出された温度を保持する温度保持部5
2Aが接続されている。給気温度設定部46Aは、室温
設定器49Aから入力された設定室内温度に基づいて給
気温度を演算し、保持する。室内空調機50B、50C
における制御装置についても同様に構成され、室内空調
機制御部51B、51C、そのほか、それぞれ参照番号
にBおよびCを付して示す。
【0023】外調機制御部31と各室内空調機制御部5
1A、51B、51Cは、通信手段によって結ばれ、外
調機制御部31は各室内空調機制御部51A、51B、
51Cの状況を常時知ることができる。外調機制御部3
1は、上記室内空調機制御部51A、51B、51Cか
ら送られてきた室内空調機の負荷量を運転モード別に積
算し、大きい方の運転モードの負荷量に相当する制御信
号をコンプレッサ1用のインバータ32に送出する。イ
ンバータ32は、この制御信号に従いコンプレッサ1を
駆動する。また、外調機制御部31は、外調機の熱交換
器6が前記の全室内空調機の負荷量の小さい方の運転モ
ードと同じモードになるよう、すなわち、冷房運転の負
荷の方が小さい時は外調機30の熱交換器6が蒸発器と
して、また暖房運転の負荷の方が小さい時は凝縮器とし
て働くように周辺機器を制御する。
【0024】室内空調機制御部51A、51B、51C
は温度センサ45A、45B、45Cより空調ゾーンの
室内温度を検出して、それぞれの温度保持部52A、5
2B、52Cに保持させる。そして、起動時は給気温度
設定部46A、46B、46Cは室温設定器49A、4
9B、49Cから入力された設定室内温度と温度センサ
45A、45B、45Cで求めた検出室内温度の差に基
づいて、図4で示される関係表より給気温度を決定し、
保持する。図4では、設定室内温度と検出室内温度の差
に従って検出室内温度(室温)を中心に直線的に変化す
る給気温度が求められるようになっている。
【0025】次に還気温度センサ26A、26B、26
Cで検出した温度データと給気温度設定部46A、46
B、46Cの温度データとの差を演算し、それぞれの室
内空調機50A、50B、50Cが冷房運転か暖房運転
かの運転モードを決定する。そして、室内空調機の給気
温度が室内空調機の還気温度や湿度に影響されるため、
それらを勘案した負荷増減量を加え、コンプレッサ1の
出力に相当する負荷量を室内空調機の運転モードととも
に外調機制御部31に送る。
【0026】起動からあらかじめ設定された給気温度変
更時間が経過するまでの間は、上記初期決定された給気
温度に基づいて制御が行なわれる。給気温度変更時間は
システム全体の規模やその他の条件を勘案して決められ
るが、通常起動から5〜30分程度の範囲で設定され
る。室内空調機制御部51A、51B、51Cは上記給
気温度変更時間が経過するたびに室内温度を検出し、こ
の検出室内温度と室温設定器49A、49B、49Cの
設定室内温度との差を演算するとともに、室内温度保持
部52A、52B、52Cの温度と比較し、室内温度が
上昇しているか下降しているか、あるいは変化がないの
かを判断する。そして、この室内温度の変化状態に応じ
て給気温度の変更量を決定する。
【0027】図5は給気温度の変更量決定に用いられる
グラフで、検出室内温度と設定室内温度との差に対する
給気温度の変更量の関係が直線で示されている。(a)
は室内温度が上昇している場合、(b)は室内温度が変
化していない場合、(c)は室内温度が下降している場
合に適用され、(a)では(b)に比べて直線が低減方
向へシフトしており、検出室内温度と設定室内温度との
差が0でも給気温度を所定量下げるようになっている。
また、(c)では(b)に比べて直線が増大方向へシフ
トしており、検出室内温度と設定室内温度との差が0で
も給気温度を所定量上げるようになっている。
【0028】室内空調機制御部51A、51B、51C
は、こうして決定された給気温度を給気温度設定部46
A、46B、46Cに保持させる。また、電磁弁5Aと
5B、13Aと23A、13Bと23B、13Cと23
Cはそれぞれ一方が開状態の時、他方は閉状態となるよ
う制御される。ただし、室内空調機が運転の必要がない
場合は双方とも閉状態となる。
【0029】つぎに、上記構成における作動について説
明する。図6は、すべての室内空調機が冷房運転される
全冷房運転時の冷媒の流れを示す。全ての室内空調機が
冷房運転されるときには、外調機においては電磁弁5B
が開状態、電磁弁5Aが閉状態となり、分岐ユニットに
おいては電磁弁13A、13B、13Cがそれぞれ開状
態、23A、23B、23Cが閉状態となるよう制御さ
れる。外調機の熱交換器6は凝縮器、各室内空調機の熱
交換器18A、18B、18Cは蒸発器として作用す
る。
【0030】すなわち、外調機30において、コンプレ
ッサ1からの高圧ガス冷媒は、矢示のように電磁弁5B
を通り、熱交換器6で液化する。それから過冷却熱交換
器4と液タンク27を経て、冷媒配管R1で分岐ユニッ
ト40の過冷却熱交換器12へ入る。冷媒は、過冷却熱
交換器12で各室内空調機50A、50B、50Cの熱
交換器18A、18B、18Cから出てきたガス冷媒と
熱交換され、過冷却度が増大した液冷媒となる。
【0031】さらに、冷媒は分岐配管により分岐され、
各流量調整弁14A、14B、14Cに並列に入り、続
いて膨張弁15A、15B、15Cにより減圧されて、
低温の気液混合状態になる。つぎに、冷媒は熱交換器1
8A、18B、18Cにおいて還気と熱交換され、ガス
状の冷媒となる。そして、電磁弁13A、13B、13
Cを経て過冷却熱交換器12へ戻り、外調機30から冷
媒配管R1より入ってくる液冷媒を冷却する。過冷却熱
交換器12を出た冷媒は、冷媒配管R2を経て、外調機
30のコンプレッサ1に戻る。流量調整弁14A、14
B、14Cが発明の室内空調機の流量調整手段を構成
し、過冷却熱交換器12が発明の第1の過冷却熱交換器
を構成している。
【0032】この間における外調機30の膨張弁7、流
量調整弁25、送風機21、各室内空調機50A、50
B、50Cの流量調整弁14A、14B、14C、膨張
弁15A、15B、15Cの制御は以下のように行われ
る。まず、外調機制御部31により膨張弁7は全開状態
に保持される。つぎに、外調機制御部31は、圧力セン
サ8で冷媒の圧力を検出し、流量調整弁25に入る冷媒
の飽和温度を演算する。そして、温度センサ9で検出し
た温度との差、つまり過冷却度が、あらかじめ定めた外
調機の負荷と過冷却度の関係式の演算から求めた値にな
るよう流量調整弁25を制御する。この外調機の負荷と
過冷却度レベルの関係式は演算式によるほか、例えば図
7に示されるようなレベルC1〜C10を示すグラフ形
式で記憶され、これから読みとるようにされる。
【0033】また、コンプレッサ1の吐出側圧力センサ
11Aにより検出される圧力が予め設定された値になる
よう、例えばPID制御、あるいはステップ制御などに
よる信号が送風機用のインバータ33へ出力され、送風
機21が駆動されて風量を制御する。
【0034】一方、室内空調機制御部51A、51B、
51Cでは、温度センサ22A、22B、22Cで検出
した給気温度が、先に求めて給気温度設定部46A、4
6B、46Cに保持されている温度となるに必要な過冷
却度を演算する。つぎに、圧力センサ16A、16B、
16Cで冷媒の圧力を検出し、各膨張弁15A、15
B、15Cに入る冷媒の飽和温度を演算し、温度センサ
17A、17B、17Cで検出した温度との差を演算し
て実際の過冷却度を求める。そして、必要な過冷却度に
なるように流量調整弁14A、14B、14Cを制御す
る。つまり検出した給気温度が給気温度設定部46A、
46B、46Cに保持されている温度より高い場合は冷
媒の過冷却度を大きくするよう流量調整弁14A、14
B、14Cを制御し、検出温度が保持されている温度よ
り低い場合は過冷却度を小さくするよう流量調整弁14
A、14B、14Cを制御することになる。
【0035】さらに、温度センサ19A、19B、19
C、20A、20B、20Cの各検出温度により、熱交
換器18A、18B、18Cの入り口と出口の冷媒の温
度差、つまり過熱度が一定になるように、膨張弁15
A、15B、15Cを制御する。ここで、各室内空調機
50A、50B、50Cの負荷が同等であれば、各流量
調整弁14A、14B、14Cの開度は互いに同じとな
る。この場合、冷媒は分岐ユニット40から各室内空調
機50A、50B、50Cに均等に分配され、給気温度
は互いに同じとなる。
【0036】ここで、例えば、室内空調機50Aの負荷
が重くて給気温度が低く設定され、室内空調機50Bお
よび50Cの負荷が軽くて給気温度が高く設定されたと
する。すると室内空調機50Aの室内空調機制御部51
Aは、外調機制御部31へ負荷量を増加させるべき信号
を送り、室内空調機50B、50Cの室内空調機制御部
51B、51Cは、外調機制御部31へ負荷量を減少さ
せるべき信号を送る。これに対応して外調機制御部31
は各室内空調機制御部からの負荷量を総和しコンプレッ
サ1の出力を上昇させるか減少させるかを判断し、制御
する。
【0037】また、室内空調機制御部51Aは過冷却度
を大きくするよう設定され、室内空調機制御部51B、
51Cは過冷却度を小さくするよう設定され、それぞれ
の流量調整弁14A、14B、14Cは変更された過冷
却度となるよう開度を制御する。
【0038】ここで、膨張弁15A、15B、15Cは
熱交換器18A、18B、18Cの過熱度を一定にする
だけで、給気温度や冷媒流量を直接制御していないが、
膨張弁15A、15B、15Cに入る冷媒の過冷却度を
変えるように流量調整弁14A、14B、14Cの開度
を制御することにより、膨張弁15A、15B、15C
の入口の圧力が制御され、熱交換器18A、18B、1
8Cを流れる冷媒流量が変化して、それに伴い熱交換量
も変化するので、給気温度が制御される。図8は上記の
制御要領を示す冷凍サイクルのモリエル線図である。図
中、(a)は流量調整弁14A、14B、14Cによる
圧力降下、(b)は制御された過冷却度、(c)は膨張
弁15A、15B、15Cによる圧力降下分を示し、
(d)は過冷却熱交換器12による過冷却部分である。
【0039】なお、分岐ユニット40は過冷却熱交換器
12を備えているので、各流量調整弁14A、14B、
14Cに入る液冷媒の過冷却度を大きくでき、流量調整
弁の開度を小さく絞り込んでも冷媒が膨張し始めること
がないから、流量調整弁の制御幅が拡大される。
【0040】また、この過冷却熱交換器12は、戻りの
冷媒を完全にガス化するのにも役立つ。すなわち、全て
の室内空調機50A、50B、50Cの給気が何らかの
問題で風量が急減した場合に、膨張弁15A、15B、
15Cの制御速度が追いつかず熱交換器18A、18
B、18Cで蒸発しきれなかった液冷媒が流れても、過
冷却熱交換器12が一時的な蓄熱器として働くので、液
冷媒がコンプレッサ1に入る液圧縮現象の発生が防止で
きる。同じく、過冷却熱交換器12によりコンプレッサ
1のガス冷媒の過熱度を確保できるので、各室内空調機
50A、50B、50Cの膨張弁15A、15B、15
Cによる過熱度を小さく設定でき、熱交換器18A、1
8B、18Cの利用効率を上げることができる。
【0041】つぎに、全ての室内空調機が暖房運転され
る全暖房運転時の冷媒の流れを図9を参照して説明す
る。全ての室内空調機が暖房運転されるときには、外調
機においては電磁弁5Aが開状態、電磁弁5Bが閉状態
となり、分岐ユニットにおいては電磁弁23A、23
B、23Cが開状態となり、電磁弁13A、13B、1
3Cが閉状態となるよう制御される。外調機の熱交換器
6は蒸発器、各室内空調機の熱交換器18A、18B、
18Cが凝縮器として作用する。
【0042】すなわち、外調機30のコンプレッサ1か
らの高圧ガス冷媒は、冷媒配管R3を経て、分岐ユニッ
ト40に入る。冷媒はここで分岐され、電磁弁23A、
23B、23Cを通って、各室内空調機50A、50
B、50Cの熱交換器18A、18B、18Cに入って
液化される。このあと、分岐ユニットの過冷却熱交換器
12を経て、冷媒配管R1で外調機30に戻り、液タン
ク27を経て過冷却熱交換器4に入る。冷媒は、過冷却
熱交換器4において熱交換器6からのガス冷媒と熱交換
され、過冷却度が増大した液冷媒となる。
【0043】さらに、冷媒は膨張弁7により減圧され、
低温の気液混合状態になり熱交換器6に入る。冷媒は熱
交換器6で室外空気と熱交換されてガス状となり、電磁
弁5Aを経て過冷却熱交換器4へ進む。ここで前述のよ
うに液タンク27からきた液冷媒を冷却するとともに、
自らは過熱度の増したガス冷媒となる。このあと、冷媒
はアキュムレーター3を経てコンプレッサ1に戻る。こ
こでは、過冷却熱交換器4が発明の第2の過冷却熱交換
器を構成している。
【0044】この間における膨張弁15A、15B、1
5C、流量調整弁25、送風機21、流量調整弁14
A、14B、14C、膨張弁7の制御は以下のように行
われる。 まず、各室内空調機制御部51A、51B、
51Cにより、膨張弁15A、15B、15Cは全開に
保持される。つぎに、外調機制御部31は、圧力センサ
8で冷媒の圧力を検出し、膨張弁7に入る冷媒の飽和温
度を演算する。そして、温度センサ9で検出した温度と
の差、つまり過冷却度を外調機の負荷と過冷却度の関係
式から求めた過冷却度になるように流量調整弁25を制
御する。上記関係式は図10のように負荷に応じてレベ
ルD1〜D10で示される過冷却度を与える。また、コ
ンプレッサ1の圧力センサ11Bにより検出される圧力
が予め設定された値になるよう、例えばPID制御、あ
るいはステップ制御などによる信号が送風機用インバー
タ33に出力され、送風機21が駆動されて風量を制御
する。
【0045】一方、室内空調機制御部51A、51B、
51Cでは、温度センサ、22A、22B、22Cで検
出した給気温度が、先に求めて給気温度設定部46A、
46B、46Cに保持されている温度となるに必要な過
冷却度を演算する。つぎに、圧力センサ16A、16
B、16Cで冷媒の圧力を検出し、各流量調整弁14
A、14B、14Cに入る冷媒の飽和温度を演算して、
この飽和温度と温度センサ17A、17B、17Cで検
出した温度との差を演算して実際の過冷却度を求める。
つまり、検出した給気温度が給気温度設定部46A、4
6B、46Cに保持されている温度より高い場合は過冷
却度を大きくするよう流量調整弁14A、14B、14
Cを制御し、検出温度が保持されている温度より低い場
合は過冷却度を小さくするよう流量調整弁14A、14
B、14Cを制御する。
【0046】また、外調機制御部31では温度センサ1
0A、10Bの検出温度に基づいて、冷房運転時の室内
空調機と同様に、熱交換器6の過熱度が一定に保持され
るよう膨張弁7を制御する。ここで、各室内空調機50
A、50B、50Cの負荷が同等であれば、各流量調整
弁14A、14B、14Cの開度は互いに同じとなる。
この場合、冷媒は分岐ユニット40から各室内空調機5
0A、50B、50Cに均等に分配され、給気温度は互
いに同じとなる。
【0047】ここで、例えば、室内空調機50Aの負荷
が重くて給気温度が高く設定され、室内空調機50Bお
よび50Cの負荷が軽くて給気温度が低く設定されたと
する。すると室内空調機50Aの室内空調機制御部51
Aは、外調機制御部31へ負荷量を増加させるべき信号
を送り、室内空調機50B、50Cの室内空調機制御部
51B、51Cは、外調機制御部31へ負荷量を減少さ
せるべき信号を送る。これに対応して外調機制御部31
は各室内空調機制御部からの負荷量を総和しコンプレッ
サ1の出力を上昇させるか減少させるかを判断し、制御
する。
【0048】また、室内空調機制御部51Aは過冷却度
を小さくするよう設定され、室内空調機制御部51B、
51Cは過冷却度を大きくするよう設定され、それぞれ
の流量調整弁14A、14B、14Cは変更された過冷
却度となるよう開度を制御する。図11は上記の制御要
領を示す冷凍サイクルのモリエル線図である。図中、
(a)は膨張弁15A、15B、15Cによる圧力降
下、(b)は過冷却熱交換器12による過冷却部分、
(c)は流量調整弁14A、14B、14Cによる圧力
降下分を示し、(d)は制御された過冷却度である。
【0049】なお、この暖房運転では、過冷却度を流量
調整弁で制御するので、過冷却度が大きくなって熱交換
器18A、18B、18C内に液冷媒が多く溜まり冷凍
サイクル全体が冷媒不足を起こすような不具合現象の発
生が防止される。さらに、外調機の過冷却熱交換器4
は、戻りの冷媒を完全に液化するのに役立つ。すなわ
ち、室内空調機50A、50B、50Cの給気が何らか
の問題で風量が急減した場合に、流量調整弁14A、1
4B、14Cの制御速度が追いつかず、外調機30に未
凝縮のガス冷媒が流れても、過冷却熱交換器4が一時的
な蓄熱器として働くので、ガス冷媒が膨張弁7に入るこ
とによる制御性の低下が防止できる。また、外調機30
の送風機21の制御により一時的に風量が減って未蒸発
の液冷媒がコンプレッサ1に流れることがあっても同様
に防止できる。同じく、過冷却熱交換器4によりコンプ
レッサ1に入るガス冷媒の過熱度を大きくすることがで
きるので、コンプレッサ1の吐出温度が高くなり、その
分暖房能力が向上する。
【0050】次に、冷房運転と暖房運転が平行して行わ
れ、室内空調機の負荷が暖房運転より冷房運転の方が大
きい冷暖同時冷房主運転の作動について説明する。図1
2はこのときの冷媒の流れを示す。ここでは、たとえば
一例として室内空調機50Aが暖房運転、室内空調機5
0B、50Cが冷房運転されているものとする。まず、
外調機では電磁弁5Bが開状態、電磁弁5Aが閉状態と
なり、分岐ユニットでは電磁弁23A、13B、13C
が開状態、電磁弁13A、23B,23Cが閉状態とな
るよう制御される。外調機の熱交換器6と室内空調機1
8Aは凝縮器、室内空調機の熱交換器18B、18Cは
蒸発器として作用する。
【0051】外調機30において、コンプレッサ1から
の高圧ガス冷媒は、電磁弁5Bから熱交換器6に入りこ
こで液化される。熱交換器6を出た冷媒は過冷却熱交換
器4と液タンク27を経て冷媒配管R1で分岐ユニット
40の過冷却熱交換器12へ入る。コンプレッサ1から
の高圧ガス冷媒はまた、冷媒配管R3によって分岐ユニ
ット40に入る。冷媒配管R3経由の冷媒は電磁弁23
Aを経て室内空調機50Aの熱交換器18Aに入りここ
で液化する。
【0052】冷媒配管R1経由で分岐ユニットの過冷却
熱交換器12に入った冷媒は、室内空調機50B、50
Cの熱交換器18B、18Cから出てきたガス冷媒と熱
交換され過冷却度が増大した液冷媒となる。この冷媒は
分岐配管により室内空調機50Aの熱交換器18Aから
きた液冷媒と一旦合流した後、室内空調機50B、50
Cに並列に入る。ここでは、それぞれ流量調整弁14
B、14C、続いて膨張弁15B、15Cにより減圧さ
れて低温の気液混合状態になって、熱交換器18B、1
8Cに入る。
【0053】冷媒は熱交換器18B、18Cにおいて還
気と熱交換され、ガス状の冷媒となる。そして、電磁弁
13B、13Cを経て過冷却熱交換器12へ戻り、外調
機30から冷媒配管R1経由で入ってくる液冷媒を冷却
する。過冷却熱交換器12を出た冷媒は、冷媒配管R2
を経て外調機30のコンプレッサ1に戻る。
【0054】この間における外調機30の膨張弁7、流
量調整弁25、送風機21、室内空調機50Aの流量調
整弁14A、膨張弁15A、室内空調機50B、50C
の流量調整弁14B、14C、膨張弁15B、15Cの
制御は以下のように行われる。まず、外調機制御部31
の膨張弁7は全開状態に保持される。流量調整弁25
は、冷房運転時の制御と同様に、圧力センサ8と温度セ
ンサ9より演算した過冷却度が、図7で求められる過冷
却度になるように制御される。
【0055】また、送風機21については、全冷房運転
の制御と同様に、吐出側圧力センサ11Aにより検出さ
れる圧力が予め設定された値になるようインバータ33
を駆動させて、その風量制御が行われる。一方、室内空
調機50Aの室内空調機制御部51Aでは膨張弁15A
を全開に保持する。そして、流量調整弁14Aは、全暖
房運転時の室内空調機の流量調整弁の制御と同様に、設
定された給気温度に基づいて必要な過冷却度となるよう
制御される。
【0056】また、室内空調機50B、50Cの室内空
調機制御部51B、51Cでは、膨張弁15B、15C
が、全冷房運転時の室内空調機機の膨張弁の制御と同様
に、過熱度が一定になるよう制御され、流量調整弁14
B、14Cはこれもまた同じく、設定された給気温度に
基づいて必要な過冷却度となるよう制御される。なお、
それぞれの室内空調機の負荷が変化した場合は、全冷房
運転または全暖房運転における同じ運転モードの室内空
調機と同様であるから説明を省略する。図13は上記の
制御要領を示す冷凍サイクルのモリエル線図である。図
中、(a)は外調機または室内空調機50Aの流量調整
弁により制御される過冷却度、(b)は外調機または室
内空調機50Aの流量調整弁による圧力降下、(c)は
過冷却熱交換器12による過冷却部分、(d)は室内空
調機50Bまたは50Cの流量調整弁による圧力降下、
(e)は室内空調機50Bまたは50Cの流量調整弁に
より制御される過冷却度、(f)は室内空調機50Bま
たは50Cの膨張弁による圧力降下である。
【0057】つぎに、冷暖同時運転で、室内空調機の負
荷が冷房運転より暖房運転の方が大きい冷暖同時暖房主
運転の作動について、冷媒の流れを示す図14を参照し
て説明する。ここでは、たとえば一例として室内空調機
50Aが冷房運転、室内空調機50B、50Cが暖房運
転されるものとする。まず、外調機では電磁弁5Aが開
状態、電磁弁5Bが閉状態となり、分岐ユニットでは電
磁弁13A、23B、23Cが開状態、電磁弁23A、
13B、13Cが閉状態となるよう制御される。外調機
の熱交換器6と室内空調機の熱交換器18Aは蒸発器、
室内空調機の熱交換器18B、18Cは凝縮器として作
用する。
【0058】この運転では、外調機30のコンプレッサ
1からの高圧ガス冷媒は、冷媒配管R3を経て分岐ユニ
ット40に入る。ここで冷媒は電磁弁23B、23Cを
経て、室内空調機50B、50Cの熱交換器18B、1
8Cに入り、液化される。熱交換器18B、18Cを出
た冷媒は、分岐ユニット40の分岐配管で合流し、一部
は室内空調機50Aへ、残りは過冷却熱交換器12、冷
媒配管R1を経て外調機の液タンク27に入り、続いて
過冷却熱交換器4に入る。
【0059】外調機において、冷媒は過冷却熱交換器4
で熱交換器6からのガス冷媒と熱交換され、過冷却が増
大した液冷媒となる。そして、冷媒は膨張弁7で減圧さ
れ低温の気液混合状態になり、熱交換器6に入る。熱交
換器6で室外空気と熱交換され、ガス状となった冷媒
は、電磁弁5Aを経て過冷却熱交換器4を通過し、前述
のように液タンク27からきた液冷媒を冷却するととも
に、自らは過熱度が増したガス冷媒となる。
【0060】一方、室内空調機50Aへ入った冷媒は、
膨張弁15Aで減圧されて低温の気液混合状態となる。
つぎに、熱交換器18Aで還気と熱交換され、ガス状の
冷媒となる。その後、電磁弁13Aを経て冷媒配管R2
を通り外調機30に向かう。冷媒は外調機30内で過冷
却熱交換器4を出た冷媒と合流し、アキュムレータ3を
経てコンプレッサ1に戻る。
【0061】この間における外調機30の膨張弁7、流
量調整弁25、送風機21、室内空調機50Aの流量調
整弁14A、膨張弁15A、室内空調機50B、50C
の流量調整弁14B、14C、膨張弁15B、15Cの
制御は以下のように行われる。まず、外調機制御部31
は、全暖房運転時の制御と同様に、過熱度が一定になる
よう膨張弁7を制御する。流量調整弁25も同様に、図
10に示される過冷却度レベルと外調機負荷の関係より
求められる値になるように制御する。また、送風機21
については、全暖房運転時の制御と同様に、圧力センサ
11Bにより検出される圧力が予め設定された値になる
ように送風機用インバータ33を駆動させて、風量制御
が行なわれる。
【0062】室内空調機50Aの室内空調機制御部51
Aによる制御は、冷暖同時冷房主運転の室内空調機50
B、50Cの制御と同様であるので省略する。また、室
内空調機50B、50Cの室内空調機制御部51B、5
1Cの制御も冷暖同時冷房主運転時の室内空調機50A
と同様である。
【0063】次に例えば室内空調機50Aが暖房運転、
室内空調機50B、50Cが冷房運転で、冷房負荷と暖
房負荷が同じときには、両負荷間の差分に対して外調機
30の熱交換器6を凝縮器あるいは蒸発器として働かせ
る必要がないから、流量調整弁25が閉じられ、同じく
送風機21も停止される。そして、室内空調機50Aを
流れた冷媒は全て、互いに並列の室内空調機50Bおよ
び50Cに流れて熱量がバランスする。
【0064】上述した外調機制御部および室内空調機制
御部における制御の流れが図15、図16に簡潔に示さ
れる。すなわち、外調機制御部では、図15に示すよう
に、まずステップ101において、室内空調機制御部5
1A〜51Cからの室内空調機の負荷量など運転状況の
情報を入力し、ステップ102でこれらの運転モード別
に積算する。そしてステップ103において、モード別
積算負荷量を比較し、冷房負荷が大きいときはステップ
104に、暖房負荷が大きいときはステップ113に、
そして両負荷が同じときにはステップ124に進む。
【0065】冷房負荷が大きいときは、まずステップ1
04で、その冷房負荷の負荷量に相当する制御信号がイ
ンバータ32に送出されてコンプレッサ1が駆動される
とともに、ステップ105で、熱交換器6が凝縮器とし
て働くモードとされる。次のステップ106では、熱交
換器負荷量が冷房負荷と暖房負荷の差として求められ、
ステップ107において目標の過冷却度が演算あるいは
グラフ読み取りで求められる。
【0066】ステップ108で、圧力センサ8の検出値
に基づく冷媒の飽和温度と温度センサ9の検出温度との
差により実際の過冷却度が求められる。そして、ステッ
プ109において、制御過冷却度と実際の過冷却度を一
致させるように流量調整弁25が制御される。このあと
ステップ110では、圧力センサ11Aによりコンプレ
ッサ1の吐出圧力が検出され、ステップ111におい
て、吐出圧力が予め設定された値になるようインバータ
33を駆動させて、送風機21の風量制御が行なわれ
る。このあと、ステップ101に戻る。
【0067】次に、暖房負荷が大きいときは、ステップ
113において、その暖房負荷の負荷量に相当する制御
信号がインバータ32に送出されてコンプレッサ1が駆
動されるとともに、ステップ114で、熱交換器6が蒸
発器として働くモードとされる。次のステップ115で
は、熱交換器負荷量が暖房負荷と冷房負荷の差として求
められ、ステップ116において目標の過冷却度が演算
あるいはグラフ読み取りで求められる。
【0068】ステップ117で、圧力センサ8の検出値
に基づく冷媒の飽和温度と温度センサ9の検出温度との
差により実際の過冷却度が求められる。そして、ステッ
プ118において、制御過冷却度と実際の過冷却度を一
致させるように流量調整弁25が制御される。続いてス
テップ119では、温度センサ10A、10Bの検出温
度から熱交換器6の過熱度が求められ、ステップ120
でこれを一定に保持するよう膨張弁7が制御される。こ
のあとステップ121では、圧力センサ11Bによりコ
ンプレッサ1の吸い込み圧力が検出され、ステップ12
2において、この圧力が予め設定された値になるよう送
風機21の風量制御が行なわれる。このあと、ステップ
101に戻る。
【0069】冷房負荷と暖房負荷が同じときには、ステ
ップ124において、流量調整弁25が閉じられ、ステ
ップ125で送風機21が停止される。
【0070】一方、個々の室内空調機制御部では図1
6、図17に示すように、ステップ201においてまず
送風機24が起動される。次いでステップ202で、温
度センサ45より空調ゾーンの室内温度が検出され温度
保持部52に保持される。そして、ステップ203で、
室温設定器49より設定室内温度が入力される。次にス
テップ204で起動時の給気温度が演算される。さら
に、ステップ205で温度センサ26により室内空調機
の還気温度を検出し、ステップ206で演算で設定され
た給気温度と還気温度を比較して、冷房運転するか暖房
運転するかの運転モードを決定する。
【0071】冷房運転モードの場合には、ステップ20
7において、まず冷房モードに電磁弁を切り換え、ステ
ップ208で、温度センサ22により実給気温度を検出
し、ステップ209で検出した給気温度(検出温度)と
設定された給気温度(設定温度)を比較し、検出温度が
低くければステップ210へ、高かければステップ21
1へ、同じならステップ212へ進む。そして、ステッ
プ210では現在の過冷却度を小さくするよう設定さ
れ、ステップ211では過冷却度を大きくするよう設定
され、ステップ212で現在の過冷却度を検出し、ステ
ップ213で設定された過冷却度になるよう流量調整弁
14が制御される。さらに、ステップ214で現在の室
内空調機の運転状態の情報を外調機へ送出する。
【0072】つぎに、ステップ215で温度センサ1
9、20により過熱度を検出し、それに基づきステップ
216で膨張弁15を制御する。つぎに、ステップ21
7で給気温度の変更時間がきているかどうかがチェック
される。 給気温度変更時間が経過していない間はステ
ップ207へもどり、設定された給気温度変更時間がす
でに経過していればステップ218へ進む。ステップ2
18では、温度センサ45により室内温度を検出し、ス
テップ219で前回の検出温度と比較して室内温度の変
化方向を求める。そして、ステップ220で給気温度の
変更量を演算して、給気温度を更新したあと、ステップ
205へもどる。
【0073】一方、暖房モードの場合はステップ221
において暖房モードに電磁弁を切り換え、ステップ22
2で実給気温度を検出し、ステップ223で、検出され
た給気温度と設定された給気温度を比較し、検出した温
度が低ければステップ224へ、高ければステップ22
5へ、同じならばステップ226へ進む。そしてステッ
プ224では現在の過冷却度を小さくするよう設定さ
れ、ステップ225では過冷却度を大きくするよう設定
されたあと、ステップ226へ進む。ステップ226で
は現在の過冷却度を検出し、ステップ227で流量調整
弁を制御される。つぎに、ステップ228で室内空調機
の運転状態の情報を外調機へ送出する。
【0074】このあと、ステップ229で給気温度変更
時間が経過しているかどうかがチェックされる。給気温
度変更時間がまだ経過していない場合にはステップ22
1へ戻り、経過していればステップ230へ進む。さら
に、ステップ230で室内温度を検出し、ステップ23
1で前回の検出温度と比較して室内温度の変化方向を求
める。そして、ステップ232で給気温度の変更量を演
算して、給気温度を更新したあと、ステップ205へも
どる。
【0075】以上説明した本実施例を簡単にまとめると
次のようになる。まず、外調機から分岐ユニットを介し
て複数の室内空調機に並列に配管されたヒートポンプ式
空気調和装置において、室内空調機の送風をダクトによ
り複数の空調ゾーンに導き各空調ゾーンごとに給気温度
を変更可能とし、分岐ユニットに過冷却熱交換器と、そ
の切り換えにより冷房運転と暖房運転を選択可能の電磁
弁を備え、外調機に過冷却熱交換器を備えてその液管側
には流量調整弁と膨張弁を設けた。室内空調機の熱交換
器の液管側には流量調整弁と膨張弁を設け、各室内空調
機の負荷に応じて変更される給気温度になるよう流量調
整弁で過冷却度を制御し、冷房運転時は膨張弁を熱交換
器の過熱度が一定になるように制御するものとした。一
方、外調機においては、その流量調整弁を外調機の負荷
に応じた過冷却度になるよう制御し、その熱交換器が凝
縮モードのときは膨張弁を全開にし、蒸発モードのとき
は熱交換器の過熱度が一定になるよう制御するものとし
た。そして、室内空調機の給気温度は起動時に設定室内
温度と検出室内温度から決定されたもので開始し、所定
時間経過後は設定室内温度と検出室内温度とその変化量
に基づいて給気温度を順次変更するものとした。これに
より、各空調ゾーンの個別の要求にあわせて、冷房運転
および暖房運転が任意に実行でき、しかも給気温度を自
由に変更できるという効果を有する。また、他の室内空
調機の負荷状態の影響を受けることなく、給気温度の変
化により各空調ゾーンの室内温度を任意に制御できるた
め快適な環境を得られるという効果を有する。
【0076】したがって、多数の個別の空調ゾーン内に
空調機を設置する必要がなく、簡単なダクト接続だけで
済むから、メンテナンス性が向上する。また、冷房運転
時には、とくに過冷却熱交換器12により室内空調機の
流量調整弁に入る冷媒の過冷却度が増大されるので、流
量調整弁の調整幅が拡大でき、安定した冷凍サイクルが
得られる。さらに、冷房運転時に室内空調機の給気風量
が急減したとき、過冷却熱交換器12が一時的な蓄熱器
として作用し、液冷媒が外調機のコンプレッサ1に入る
液圧縮現象が防止され、暖房運転時に給気風量が急減し
たときにも、外調機の過冷却熱交換器4が一時的な蓄熱
器として作用し、冷媒の確実な液化を促進して膨張弁7
での制御性の低下が防止される。
【0077】また、各室内空調機50A、50B、50
Cの設置場所がまちまちで、外調機30からの配管長に
差があっても、各室内空調機の膨張弁と流量調整弁間の
冷媒の状態を同じにできるので、設置工事に際して配管
圧損を考慮に入れなくても同じ空調能力が得られる。
【0078】なお、実施例では各室内空調機で熱交換さ
れた空気がダクトにより各空調ゾーンへ導かれている
が、これに限定されず、例えばビル内の天井や床下をサ
プライチャンバーとして利用して給気を導くダクトレス
方式の場合にも同様に適用することができる。また、こ
の実施例では、設定室内温度と検出室内温度の差より起
動時給気温度を決定するのに図4で示される関係表を用
いるものとしたが、このほか例えば、検出室内温度と設
定室内温度の差が0を挟む所定範囲内のときは室温(検
出室内温度)のままとし、差が所定範囲を越えたら室温
に対して加減した値とする、図18に示すような関係表
など適宜のものを設定できる。
【0079】図19は、本発明の第2の実施例を示す。
この実施例は、上述の第1の実施例の冷媒回路に対し
て、分岐ユニットを廃止し、分岐ユニットにあった過冷
却熱交換器を各室内空調機毎に設けるようにしたもので
ある。すなわち、外調機30から延びる冷媒配管R
1’、R2’、R3’が分岐されて、各室内空調機50
A’、50B’、50C’へ並列に接続されている。そ
して、各室内空調機内において、冷媒配管R1’が過冷
却熱交換器12A、12B、12Cを通ったあと、流量
調整弁14A、14B、14Cに接続される。また、冷
媒配管R2’は過冷却熱交換器12A、12B、12C
の他の通路に入り、電磁弁13A’、13B’、13
C’を介して熱交換器18A、18B、18Cのガス管
側に接続されている。さらに、冷媒配管R3’は電磁弁
23A’、23B’、23C’を介して熱交換器18
A、18B、18Cのガス管に接続されている。
【0080】そして、電磁弁13A’と23A’、13
B’と23B’、13C’と23C’は、第1の実施例
と同様にそれぞれ一方が開状態のとき、他方が閉状態と
なるよう制御される。その他の構成は第1の実施例と同
じである。各運転モードにおける冷媒の流れも第1の実
施例と同じであるから、作動についての説明は省略す
る。
【0081】この実施例によれば、第1の実施例と同じ
効果を有するとともに、過冷却熱交換器を各室内空調機
毎に分割して設けるから、膨張弁に向かう全ての冷媒が
いずれかの過冷却熱交換器を通過し、過冷却度を増すこ
とができ、過冷却熱交換器も取り扱いが簡単で小型、安
価なものが使用できる利点がある。
【0082】なお、上記実施例では、室内空調機が3台
接続されたものを示したが、室内空調機の台数はこれに
限定されることなく、2台でもあるいは4台以上でも同
様に実施可能であり、給気しない室内空調機があれば流
量調整弁を全閉にして作動させないことも可能である。
また、分岐ユニットを複数設けて、それぞれの分岐ユニ
ットに複数の室内空調機を接続することもでき、さらに
は第1の実施例と第2の実施例を組み合わせてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上のとおり本発明は、外調機に複数の
室内空調機が並列に接続された空気調和装置において、
各室内空調機と外調機の熱交換器のガス管を高圧ガス管
または低圧ガス管と選択的に接続することにより、各室
内空調機ごとに冷房運転と暖房運転を選択できるように
し、各室内空調機の給気をダクトにより複数の空調ゾー
ンに導き、各空調ゾーンごとに給気温度変化でそれぞれ
空調ゾーンの室内温度調節が行われ、全ての空調ゾーン
の要求に応じられ、かつ快適な環境が得られるという効
果を有する。そして、個別に多数の空調機を設置を設置
する必要がないからメンテナンス性が向上するととも
に、冷暖同時運転時には、室内空調機間で熱エネルギー
の移動が行われるので大幅な省エネルギー効果が得られ
る。
【0084】さらに、冷媒の過冷却度が当該室内空調機
の給気温度に応じて決定される値になるようにその流量
調整手段を制御することにより任意の給気温度で給気で
きる空気調和が行われる。また、これにより、室内空調
機の膨張弁が他の室内空調機の影響を受けないので、各
室内空調機の設置場所による能力差がなくなり、空調設
計時に能力補正する必要がなく、また、設置工事が簡略
化できるという効果がある。
【0085】なお、複数の室内空調機に向かう液管と低
圧ガス管の間に第1の過冷却熱交換器を設けることによ
り、流量調整手段による流量の制御幅が拡大される。こ
れにより、例えば室内空調機の給気風量を急減させて
も、過冷却熱交換器の蓄熱器作用で戻りの冷媒が確実に
ガス化され、コンプレッサの破損が防止される。また、
外調機の熱交換器に向かう液管と低圧ガス管の間に第2
の過冷却熱交換器を設けることにより、外調機のコンプ
レッサに入るガス冷媒の過熱度を大きくすることがで
き、暖房能力が向上するとともに、室内空調機の給気温
度を急変させた場合にも、過冷却熱交換器の蓄熱器作用
で戻り冷媒の確実な液化を促進させることができる。
【0086】さらに、室内空調機の給気温度を起動時に
空調ゾーンの検出した室内温度と設定温度により決定さ
れる給気温度で給気を始め、また、給気温度を室内温度
と室内温度の変化と設定温度により決定される温度で給
気することにより室内温度を速やかに設定温度にするこ
とができ、またハンチングを起こすこともなく快適な空
気調和を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のシステム構成を示す図
である。
【図2】実施例における冷媒回路図である。
【図3】室内空調機および外調機における制御装置を示
す図である。
【図4】起動時の検出室内温度と設定室内温度と給気温
度の関係を示すグラフである。
【図5】運転中の検出室内温度と設定室内温度と給気温
度の変化量関係を示すグラフである。
【図6】全冷房運転時の冷媒の流れを示す図である。
【図7】全冷房運転時の外調機の負荷と過冷却度の関係
を示すグラフである。
【図8】全冷房運転時の制御要領を示す冷凍サイクルの
モリエル線図である。
【図9】全暖房運転時の冷媒の冷媒の流れを示す図であ
る。
【図10】全暖房運転時の外調機の負荷と過冷却度の関
係を示すグラフである。
【図11】全暖房運転時の制御要領を示す冷凍サイクル
のモリエル線図である。
【図12】冷暖同時冷房主運転時の冷媒の流れを示す図
である。
【図13】冷暖同時冷房主運転時の制御要領を示す冷凍
サイクルのモリエル線図である。
【図14】冷暖同時暖房主運転の冷媒の流れを示す図で
ある。
【図15】外調機制御部における制御の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図16】室内空調機制御部における制御の流れを示す
フローチャートである。
【図17】室内空調機制御部における制御の流れを示す
フローチャートである。
【図18】起動時の検出室内温度と設定室内温度と給気
温度の関係の変形例を示すグラフである。
【図19】第2の実施例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 3 アキュムレータ 4 過冷却熱交換器 5A、5B 電磁弁 6 熱交換器 7 膨張弁 8 圧力センサ 9 温度センサ 10A、10B 温度センサ 11A、11B 圧力センサ 12 過冷却熱交換器 13A、13B、13C、23A、23B、23C
電磁弁 13A’、13B’、13C’、23A’、23B’、
23C’ 電磁弁 14A、14B、14C 流量調整弁 15A、15B、15C 膨張弁 16A、16B、16C 圧力センサ 17A、17B、17C 温度センサ 18A、18B、18C 熱交換器 19A、19B、19C、20A、20B、20C
温度センサ 21 送風機 22A、22B、22C、26A、26B、26C
温度センサ 24A、24B、24C 送風機 25 流量調整弁 27 液タンク 30 外調機 31 外調機制御部 34、35、48 駆動制御部 36 温度変換器 37 圧力変換器 39A、39B、39C、41A、41B、41C
駆動制御部 40 分岐ユニット 42A、42B、42C、44A、44B、44C
温度変換器 43A、43B、43C 圧力変換器 45A、45B、45C 温度センサ 46A、46B、46C 給気温度設定部 47A、47B、47C ダクト 48A、48B、48C 駆動制御部 49A、49B、49C 室温設定器 50A、50B、50C、50A’、50B’、50
C’ 室内空調機 51A、51B、51C 室内空調機制御部 52A、52B、52C 温度保持部 R1、R2、R3、R1’、R2’、R3’ 冷媒配
管 ZA、ZB、ZC 空調ゾーン
フロントページの続き (72)発明者 小島 康洋 神奈川県相模原市南橋本3丁目2番25号 東プレ株式会社相模原事業所内 (72)発明者 新町 拓正 神奈川県相模原市南橋本3丁目2番25号 東プレ株式会社相模原事業所内 (72)発明者 吉本 周平 神奈川県相模原市南橋本3丁目2番25号 東プレ株式会社相模原事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器、該熱交換器に付設された膨張
    弁、該膨張弁の手前に設けられた流量調整手段、および
    該流量調整手段を制御する第1の制御手段を備える外調
    機と、それぞれ熱交換器、該熱交換器に付設された膨張
    弁、該膨張弁の手前に設けられた流量調整手段、および
    該流量調整手段を制御する第2の制御手段を備え、冷凍
    サイクルの液管と高圧ガス管と低圧ガス管を形成する冷
    媒配管により前記外調機に並列に接続された複数の室内
    空調機からなり、各室内空調機の給気を各空調ゾーンご
    とに導くとともに、外調機の熱交換器に接続されたガス
    管を該外調機の熱交換器に向かう高圧ガス管または低圧
    ガス管に選択的に接続可能の第1の切り換え手段と、各
    室内空調機の熱交換器に接続されたガス管を前記高圧ガ
    ス管または低圧ガス管に選択的に接続可能の第2の切り
    換え手段を有して、それぞれの室内空調機を個別に冷房
    運転または暖房運転に選択的に制御し、その給気温度を
    変更することによりそれぞれの空調ゾーンの室内温度を
    制御するように構成されたことを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 前記室内空調機の第2の制御手段は、冷
    房運転時には当該室内空調機の膨張弁にはいる冷媒の過
    冷却度を給気温度に応じて変化させるように当該室内空
    調機の流量調整手段を制御し、暖房運転時は当該室内空
    調機の熱交換器を出た冷媒の過冷却度を給気温度に応じ
    て変化させるように当該室内空調機の流量調整手段を制
    御するものであることを特徴とする請求項1記載の空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 前記外調機の第1の制御手段は、外調機
    の熱交換器が凝縮器として作用するときは該外調機の熱
    交換器を出る冷媒の過冷却度が該熱交換器の負荷に応じ
    て決定される値になるように前記外調機の流量調整手段
    を制御し、外調機の熱交換器が蒸発器として作用すると
    きは外調機の膨張弁にはいる冷媒の過冷却度が外調機の
    熱交換器の負荷に応じて決定される値になるよう前記外
    調機の流量調整手段を制御するものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記室内空調機の少なくとも1つにおい
    てその熱交換器が蒸発器として作用するとき前記室内空
    調機に向かう液管と外調機に向かう低圧ガス管の間に、
    互いの間で熱交換を行う第1の過冷却熱交換器が設けら
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記外調機の熱交換器が蒸発器として作
    用するとき前記外調機の熱交換器に向かう液管と低圧ガ
    ス管の間に、互いの間で熱交換を行う第2の過冷却熱交
    換器が設けられていることを特徴とする請求項1、2、
    3または4記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記給気温度は、室内空調機が起動時に
    はそれぞれの空調ゾーンの室内温度と設定温度より決定
    される値に設定され、その後は設定温度と室内温度とそ
    の室内温度の変化とにより決定される値に基づいて変更
    されるものであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4または5記載の空気調和装置。
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