JPH09229036A - トルク管理金具 - Google Patents

トルク管理金具

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JPH09229036A
JPH09229036A JP3952696A JP3952696A JPH09229036A JP H09229036 A JPH09229036 A JP H09229036A JP 3952696 A JP3952696 A JP 3952696A JP 3952696 A JP3952696 A JP 3952696A JP H09229036 A JPH09229036 A JP H09229036A
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JP
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torque
bolt
piece
mark
deformation
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JP3952696A
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Yasuhiro Nakama
康博 中間
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トルクレンチやトルクリミット付きボルト等を
用いることなく、通常の工具によってボルトに付与する
トルクを管理して締め付けると共に締め付けられたボル
トの検査を容易にする。 【解決手段】トルク管理金具A,Bをテーパ部1を有す
るさらばね状に形成し、中心にボルト6を挿通する穴3
を形成すると共にテーパ部1の外周側に屈折片2を形成
する。屈折片2の基部2aに該片2の変形量の目安とな
る目印4を設ける。トルク管理金具の材料、基部2aの
厚さ,幅、屈折片2の長さ,数を設定することで、結節
片2が変形を完了したときにボルト6に付与されるトル
クを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトや木ねじ等
のネジによって物体を締結するに際し、該ネジに付与す
べき締付トルクを管理するためのトルク管理金具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】ボルトや木ねじ或いはビス等のネジ(以
下、代表して「ボルト」という)を用いて物体を締結す
ることは極めて一般的に行われている。ボルトを用いて
被締結物を締結する場合、過大な力を作用させたり緩み
を発生させることのないように、ボルトを適切なトルク
で締め付けることが要求される。
【0004】特に、被締結物が例えば脆さを有する押出
セメント版であり、該セメント版をボルトとプレート状
のナットを用いて建築躯体に取り付けるような場合、ボ
ルトを過大なトルクで締め付けると、押出セメント版に
対し過大な圧縮力が作用して該セメント版に割れが生じ
ることがある。また過少なトルクで締め付けると、押出
セメント版が所定の取付位置からズレたり、予め設定さ
れた取付強度を発揮し得ないことがある。
【0005】ボルトを締め付ける際のトルクを厳密に管
理する必要がある場合、予め設定された値以上のトルク
が付与されたとき該トルクを逃がすような工具(例えば
トルクレンチ)を用いて締付作業を行うか、或いはトル
クリミット機能を付与したボルト(例えば実公平8-3694
号公報)を用いるのが一般的である。
【0006】一方、ボルト頭部或いはナットと被締結物
との間に介在させて緩みを防止するためにバネ座金,歯
付き座金,さらばね座金等の座金が提供されている。こ
の中で、さら形の歯付き座金及びさらばね座金は夫々テ
ーパ状に形成されており、ボルトに作用するトルクに応
じてテーパ部分が偏平な状態にまで弾性変形し、この変
形に対応して発生する弾性力によってボルトの緩みを防
止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、ボルトを
締め付ける際のトルクを厳密に管理する必要がある場合
にはトルクレンチを用いるのが合理的である。しかし、
トルクレンチは一般に価格が高いという問題があり、ラ
チェットレンチやメガネレンチ或いはスパナ等の通常の
工具を用いて締付作業を実施しているのが現状である。
【0008】通常の工具を用いて締め付けたボルトを検
査する場合、外観上から良否を判定することは不可能で
あり、既に締め付けられたボルトをトルクレンチによっ
て再度締め付けることで判定される。即ち、ボルトが適
正なトルクで締め付けられているか否かを検査すること
は容易ではない。
【0009】押出セメント版を建築躯体に取り付ける現
場では、作業員に対しボルトの締付作業手順や締付時の
力の配分等の作業標準に関する教育が行われている。し
かし、通常の工具を用いてボルトを締め付ける際のトル
クを管理する場合、この作業が多分に感覚的であるた
め、口頭での説明で納得させるのは容易ではない。
【0010】さら形の歯付き座金やさらばね座金を用い
てボルトを締め付ける場合、各座金は夫々さら形が偏平
状になるまで弾性変形した状態で利用される。即ち、前
記各座金には適正なトルクを管理しようとする思想はな
く、これらの座金を用いた場合であっても、ボルトに過
大なトルクが作用することを避けることは出来ないとい
う問題がある。
【0011】本発明の目的は、通常の工具を用いて予め
設定されたトルクで締め付けることが出来、且つ検査或
いは確認の容易なトルク管理金具を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るトルク管理金具は、ネジを挿通する穴と
テーパ部を有するさらばね状に形成され、前記テーパ部
に前記ネジに予め設定されたトルクを付与したときに変
形を完了する変形部を設けたものである。
【0013】上記トルク管理金具では、穴にネジ(以下
「ボルト」という)を挿通して締め付けると、締め付け
に伴って変形部が変形し、変形部の変形が完了したと
き、ボルトには予め変形部の設計条件に応じて設定され
たトルクが付与される。変形部の変形が完了した後、引
き続きトルクを付与するとテーパ部が変形を開始し、ボ
ルトの締め付けに要する力は極端に増大する。従って、
ボルトを変形部の仕様に応じた小さいトルクと、テーパ
部の条件に応じた大きいトルクとによって選択的に締め
付けることが出来る。
【0014】特に、変形部の仕様をボルトに付与すべき
トルクに対応させて設定することによって、ボルトの締
付作業時にトルクの変化を感知することで、ボルトに適
正なトルクが付与されたことを知ることが出来る。そし
て変形部の変形が完了したとき、トルク管理金具はさら
ばねとしての機能を発揮し、ボルトに軸方向の力を作用
させて緩みを防止することが出来る。
【0015】上記トルク管理金具に於いて、変形部がボ
ルトに付与されるトルクに応じて屈折する複数の屈折片
であり、且つ屈折片がテーパ部の外周側に形成されたも
のであることが好ましい。
【0016】上記の如く構成されたトルク管理金具で
は、屈折片の材質,厚さ,幅,長さ及び数等の設計条件
を適宜設定することで、締付時のトルクの値を所望の値
に設定することが出来る。
【0017】上記トルク管理金具に於いて、屈折片の基
部近傍に該屈折片の変形量を確認するための印を設け、
或いは中心にボルトを挿通する穴を形成すると共にテー
パ部の外径よりも充分に大きい外径を有し且つ表面に屈
折片が屈折したときの該屈折片の先端位置の目安となる
印を設けた平座金を用いることが好ましい。
【0018】上記の如く構成されたトルク管理金具で
は、屈折片の変形状態を監視しつつボルトに締付トルク
を付与し、屈折片を印に対応した所定の変形量に到達さ
せることによって、適正なトルクで締め付けることが出
来る。従って、屈折片の変形量と印とを対応させること
で、検査或いは確認を容易に行うことが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、上記トルク管理金具の好ま
しい実施形態について図を用いて説明する。図1はトル
ク管理金具の構成を説明する図、図2は屈折片の基部に
印を設けたトルク管理金具を用いて被締結物を締め付け
る状態を説明する図、図3はトルク管理金具と印を設け
た平座金との組み合わせを説明する図、図4は押出セメ
ント版を建築躯体に取り付ける際の適用例を説明する
図、図5は図4の要部を拡大した説明図である。
【0020】図1に於いて、トルク管理金具Aは、テー
パ部1を有するさらばね状に形成されており、テーパ部
1には付与されたトルクに応じて変形する変形部となる
矩形状の屈折片2が形成され、中心にはボルトを挿通す
る穴3が形成されている。従って、屈折片2を被締結物
に当接させると共に穴3にボルトを挿通し、このボルト
にトルクを付与して締め付けることで屈折片2を屈折変
形させ、屈折片2の変形が完了したとき、ボルトは予め
設定されたトルクで締め付けられる。
【0021】トルク管理金具Aは鋼板、好ましくはバネ
鋼板やリン青銅板等のバネ性を有する材料を予め設定さ
れた円板状に成形し、この円板の中心に適用すべきボル
トの径に応じた穴3、及び外周部位に屈折片2を形成
し、更に、この円板をプレス成形してテーパ部1を形成
することで、全体がさらばね状に形成されている。
【0022】テーパ部1のテーパ角度は特に限定するも
のではない。しかし、テーパ部1の外周部分がボルトの
頭部の寸法よりも充分大きい寸法となるように、前記テ
ーパ角度を鈍角に設定することが好ましい。
【0023】屈折片2の長さはテーパ部1の斜面の長さ
よりも小さい値を有するように設定され、夫々テーパ部
1の中途に基部2aが形成されている。従って、テーパ
部1は、中心側に連続した斜面からなる連続テーパ部1
aが形成され、外周側に屈折片2による不連続部が形成
されている。
【0024】屈折片2は片持ち梁として構成され、設計
段階で管理すべきトルクに応じて基部2aに於ける厚
さ,幅及び屈折片2の長さ,数等の仕様が設定される。
従って、前記設計条件を適宜設定することで、屈折片2
を屈折変形させるのに要する力を設定してボルトに付与
すべきトルクの管理を行うことが可能である。
【0025】上記の如く構成されたトルク管理金具Aで
は、屈折片2の先端を被締結物に当接させると共に穴3
にボルトを挿通してトルクを付与すると、付与されたト
ルクに応じて屈折片2が変形し、該片2の先端径が拡大
する。そして屈折片2の変形が完了したとき、即ち、屈
折片2の基部2aが被締結材に当接したとき、ボルトは
予め設定されたトルクによって締め付けられる。
【0026】屈折片2の変形が完了した後、更に、ボル
トを締め付けると、このときの締め付けに伴う力は連続
テーパ部1aに付与され、該テーパ部1aを変形させ
る。連続テーパ部1aを変形させるに要する力は屈折片
2を変形させる力と比較して極端に大きくなる。即ち、
屈折片2を変形させるに要するトルクは予め設計段階で
設定された値であり、この値は連続テーパ部1aを変形
させるトルクと比較して充分に小さい。従って、作業員
に明らかな変化を感じさせるに充分であり、ボルトを締
め付ける際のトルクを管理することが可能である。
【0027】トルク管理金具Aを上記の如く構成するこ
とによって、ボルトを締め付ける際のトルクを管理する
ことが可能であり、且つ既に締め付けたボルトを検査す
る場合にも屈折片2の変形状態を確認することで外観上
での判定が可能である。
【0028】しかし、ボルトの締付作業及び検査作業を
より容易に行うために、屈折片2の基部2aの近傍には
該屈折片2の変形状態を確認するための目安となる目印
4が設けられている。この目印4はボルトの締め付けに
伴う屈折片2の変形量の目安となるものであり、ボルト
の締付作業を行っている作業員及び作業管理要員によっ
て容易に視認し得ることが必要である。このため、目印
4は連続テーパ部1aとは異なる色を持った線、或いは
連続テーパ部1aと屈折片2を色分けした境界線によっ
て構成されている。
【0029】屈折片2の変形量の目安となる目印は必ず
しも屈折片2の基部2aに形成した線である必要はな
く、図3に示すように、平座金5に目印4を設けても良
く、また平座金5の外径を目安として設定しても良い。
【0030】平座金5に目印4を設け、或いは外径を目
安とすることは屈折片2の変形に伴って該片2の先端径
が拡大することに着目したものであり、ボルト6に予め
設定されたトルクが付与されたとき、該ボルト6の締め
付けに伴って変形した屈折片2の先端が目印4に到達
し、或いは外径に一致し得るように構成されている。
【0031】次に、図2に示すように、トルク管理金具
A及びボルト6,ナット7によって例えば2枚の締結板
8を締結する場合について説明する。トルク管理金具A
は常に作業員によって視認し得る方向に配置される。即
ち、トルク管理金具Aは、作業員がボルト6を締め付け
るか、ナット7を締め付けるかに応じて、作業員が位置
する方向となるボルト6の頭部6aと締結板8の間、或
いはナット7と締結板8の間で且つ屈折片2の先端を締
結板8に当接させた状態で配置される。
【0032】同図は、ボルト6を締め付けることによっ
て締結板8を締結する状態を示している。従って、同図
(a)の状態でボルトの頭部6aにラチェットレンチの
ソケットを嵌合させて締め付けると、同図(b)に示す
ように、締め付けに伴ってトルク管理金具Aの屈折片2
が変形し、目印4が締結板8の表面に接近する。引き続
きラチェットレンチを操作してボルト6を締め付け、ト
ルクが予め設定された値に達すると、屈折片2の変形が
完了し、基部2a,目印4が締結板8の表面に略接触す
る。作業員は前記状態を確認して締付作業を停止するこ
とで、ボルト6のトルクを管理することが可能である。
【0033】従って、ボルト6が適正なトルクで締め付
けられているか否かを検査する場合には、検査員によっ
てトルク管理金具Aの目印4が締結板8の表面に略接触
した状態にあるか否かを確認すれば良く、ボルト6の本
数が多い場合であっても極めて容易に検査を行うことが
可能である。
【0034】また図3に示すように平座金5に目印4を
設けた場合であっても、前述したと同様に、ボルト6の
締め付けに伴って屈折片2が変形し、該片2の先端部分
の径が拡大して目印4に接近する。そしてトルクが予め
設定された値に達すると、屈折片2の変形が完了して先
端が目印4に略一致する。この状態を確認して締付作業
を停止することで、ボルト6のトルクを管理することが
可能である。
【0035】更に、既に締め付けられたボルト6を検査
する場合も、前述と同様にして屈折片2の先端が目印4
に一致した位置にあるか否かを確認することで、容易に
検査を行うことが可能である。
【0036】次に、図4,図5により形状の異なるトル
ク管理金具Bについて説明し、合わせて該金具Bを押出
セメント版を建築躯体に取り付ける際の適用例について
説明する。尚、図に於いて前述のトルク管理金具Aと同
一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0037】トルク管理金具Bは、図5に示すように、
屈折片2が略三角形状に形成されているが、該片2の設
計条件である基部2aに於ける厚さ,幅及び屈折片2の
長さ,数等はトルク管理金具Aと同様にボルトを締め付
けるべきトルクに対応させて設定されている。即ち、屈
折片2が矩形状であるか三角形状であるかに関わらず、
屈折片2の仕様に応じて設定されたトルクを管理するこ
とが可能である。
【0038】図4に示すように、押出セメント版10には
長手方向に複数の孔10aが形成されており、この孔10a
の内部にプレート状のナット7が挿入されている。また
建築躯体11は、柱11aと、柱11aに沿って配置され且つ
該柱11aに固着されたアングル状の取付部材12とを有し
て構成されている。
【0039】押出セメント版10にはボルト6,ナット7
によってZ字状に成形されたZ金物13が取り付けられ、
このZ金物13の片13aと押出セメント版10の屋内側の面
10bとの間に取付部材12の片12aを挟持することで、該
セメント版10は建築躯体10に取り付けられている。
【0040】押出セメント版10の建築躯体11に対する取
り付けは、作業員がボルト6を締め付けることで行われ
る。即ち、Z金物13の片13bに形成された長穴13cに座
金14を配置すると共にトルク管理金具Bを配置し、ボル
ト6をトルク管理金具Bに形成した穴3及び押出セメン
ト版10の面10bに形成した図示しない穴に挿通してナッ
ト7に螺合させて仮固定する。
【0041】その後、作業員は屋内側からボルトの頭部
6aにラチェットレンチのソケットを嵌合させると共に
回動させることでボルト6を締め付ける。この締め付け
に伴って屈折片2が変形し、目印4が座金14に接近す
る。そして作業員が目印4が座金14に略接触したことを
確認して作業を停止したとき、ボルト6は予め設定され
た屈折片2の仕様に応じたトルクで締め付けられてい
る。
【0042】本形態のようにボルト6を長穴13cを通し
て締め付ける場合、座金14が必須となるため、該座金14
に目印4を設けておくことが好ましい。
【0043】前述の各例に於いて、屈折片2の基部2a
に設ける目印4を色を持った線として説明したが、この
構成に限定するものではなく、例えばリング状の溝を形
成しても良い。即ち、トルク管理金具A,Bを予め設計
した屈折片2の厚さよりも厚い材料を用いて構成し、基
部2aの近傍にプレス或いは切削等の加工法によって材
料の厚さと屈折片2の厚さの差に対応する深さを持った
溝を形成して目印4としても良い。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
トルク管理金具では、変形部の変形が完了したとき、ボ
ルトに変形部の仕様に応じた小さいトルクを付与するこ
とが出来、且つ変形部の変形が完了した後、大きいトル
クを付与してボルトを締め付けることが出来る。従っ
て、通常の締付工具を用いて予め2段階に設定されたト
ルクを選択してボルトを締め付けることが出来る。
【0045】またトルク管理金具の材料,変形部となる
屈折片の基部に於ける厚さや幅,及び屈折片の長さ,数
等の仕様を適宜設定することで、ボルトに付与すべきト
ルクを設定して管理することが出来る。
【0046】また屈折片の基部或いは平座金に屈折片の
変形量の目安となる印を設けた場合には、作業員がボル
トを締め付ける作業を実施しつつ印を確認することでボ
ルトに付与されるトルクを管理することが出来、且つ締
め付け後のボルトを検査する際にも印の位置を確認する
ことで、締付状態の良否を判定することが出来る。この
ため、締付作業及び検査作業が容易となり、且つ作業員
によるバラツキが発生する虞のない均一な作業を実現す
ることが出来る。
【0047】またトルク管理金具自体がさらばね状に形
成されるため、屈折片の変形に伴ってボルトに軸方向の
力が作用し、この力によって緩みを防止することが出来
る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】トルク管理金具の構成を説明する図である。
【図2】屈折片の基部に印を設けたトルク管理金具を用
いて被締結物を締め付ける状態を説明する図である。
【図3】トルク管理金具と印を設けた平座金との組み合
わせを説明する図である。
【図4】押出セメント版を建築躯体に取り付ける際の適
用例を説明する図である。
【図5】図4の要部を拡大した説明図である。
【符号の説明】
A,B トルク管理金具 1 テーパ部 1a 連続テーパ部 2 屈折片 2a 基部 3 穴 4 目印 5 平座金 6 ボルト 6a 頭部 7 ナット 8 締結板 10 押出セメント版 11 建築躯体 12 取付部材 13 Z金物 14 座金

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジを挿通する穴とテーパ部を有するさ
    らばね状に形成され、前記テーパ部に前記ネジに予め設
    定されたトルクを付与したときに変形を完了する変形部
    を設けたことを特徴とするトルク管理金具。
  2. 【請求項2】 前記変形部がネジに付与されるトルクに
    応じて屈折する複数の屈折片であることを特徴とする請
    求項1記載のトルク管理金具。
  3. 【請求項3】 前記屈折片がテーパ部の外周側に形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項2記載のトルク
    管理金具。
  4. 【請求項4】 前記屈折片の基部近傍に該屈折片の変形
    量を確認するための印を設けたことを特徴とする請求項
    2又は3記載のトルク管理金具。
  5. 【請求項5】 中心にボルトを挿通する穴を形成すると
    共に前記テーパ部の外径よりも充分に大きい外径を有し
    且つ表面に前記屈折片が屈折したときの該屈折片の先端
    位置の目安となる印を設けた平座金を有することを特徴
    とする請求項3記載のトルク管理金具。
JP3952696A 1996-02-27 1996-02-27 トルク管理金具 Withdrawn JPH09229036A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007301A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd 締結忘れ防止確認部材とそれを用いた電気接続具
JP2014105843A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp ワッシャ
US10196084B2 (en) 2016-07-05 2019-02-05 Mando Corporation Rack assist type electric power steering apparatus

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