JPH09227743A - 透明な導電性樹脂組成物 - Google Patents

透明な導電性樹脂組成物

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JPH09227743A
JPH09227743A JP3636696A JP3636696A JPH09227743A JP H09227743 A JPH09227743 A JP H09227743A JP 3636696 A JP3636696 A JP 3636696A JP 3636696 A JP3636696 A JP 3636696A JP H09227743 A JPH09227743 A JP H09227743A
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JP
Japan
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vinyl chloride
resin composition
plasticizer
weight
chloride resin
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JP3636696A
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Masayoshi Watanabe
正義 渡辺
Takenobu Hatasawa
剛信 畠沢
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明かつ高い導電性を有する塩化ビニル樹脂
組成物を、作業安全性も考慮した上で提供すること。 【解決手段】 塩化ビニル樹脂、可塑剤及びリチウム塩
を含有することを特徴とする透明な導電性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明な導電性樹脂
組成物に関し、更に詳しくは、電磁波ノイズシールド、
放射性電気ノイズシールド、導電ペースト、電池用高分
子電解質、導電ゲル、帯電防止シート等に用いられ透明
な導電性樹脂組成物に関する。本発明の透明な導電性樹
脂組成物は、特に、透明性を必要とする透明導電膜や視
認性を要求されるクリーンブースのカーテンなどの用途
に好適である。
【0002】
【従来の技術】一般に、塩化ビニル樹脂フィルムやシー
トは、帯電しやすいため、例えば、クリーンルームのカ
ーテン等として使用した場合、帯電してゴミやほこりが
付着しやすい。また、塩化ビニル樹脂フィルムやシート
によりIC製品を包装した場合には、帯電によってIC
が破壊される等の問題があった。従来、無可塑塩化ビニ
ル樹脂フィルムあるいは低分子可塑剤を10重量%以上
配合した可塑化塩化ビニル樹脂フィルムに、カーボンブ
ラックなどの導電性材料を含む導電性塗料を塗布するこ
とにより、帯電防止性を付与することが提案されている
(特開昭54−29378号公報、特開昭54−477
63号公報)。しかし、無可塑塩化ビニル樹脂フィルム
は、硬質であるため、用途が限定され、例えば、クリー
ンルームのカーテン等には使用することができない。ま
た、可塑化塩化ビニル樹脂フィルムは、低分子可塑剤を
多量に配合しているため、充分な帯電防止効果を得るこ
とができない。そこで、充分な帯電防止効果を得るため
に、導電性材料を多量に含有する導電性塗料を塗布する
と、フィルムの透明性が損なわれ、所望の着色フィルム
とすることもできない。
【0003】このような欠点を克服するために、特開昭
60−179246号公報には、可塑剤を配合した軟質
塩化ビニル樹脂フィルムまたはシートの少なくとも一面
に、樹脂バインダー100重量部と白色または灰白色の
導電性粉末70〜350重量部よりなる帯電防止塗料層
を積層した帯電防止フィルムまたはシートが提案されて
いる。該公報の実施例には、導電性粉末として、例え
ば、粒径0.2μm以下の導電性酸化錫粉末などを用い
た例が示されている。しかしながら、該公報に記載の発
明は、酸化錫を主成分とする金属酸化物微粉末を使用
するので、非常に高価であること、記述された性能を
確保し得る量の酸化錫微粉末を樹脂バインダーに分散混
入すると、透明性を著しく損ねてしまうため、それ自身
のみを構成材料として透明な支持体を形成することがで
きないこと、透明性のある導電体を得るために、透明
な支持体の表面に対して帯電防止塗料のごく薄層をコー
ティングした複合体としているが、導電層が表層部のみ
に形成されているため、厚み方向については導電性が得
られないこと、所望の導電性を得るには、分散を十分
に行う必要があるが、分散作業時に周囲を金属酸化物微
粉末で汚染してしまう恐れがあること、したがって、粉
体吸引に伴う人体への害などを考慮すると、その取り扱
いや作業工程において設備上多大な労力と費用を費やす
ことになること等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
かつ高い導電性を有する塩化ビニル樹脂組成物を、作業
安全性も考慮した上で提供することにある。本発明者ら
は、前記従来技術の問題点を克服するために鋭意研究し
た結果、塩化ビニル樹脂、可塑剤及びリチウム塩を含む
樹脂組成物により前記目的を達成できることを見いだし
た。本発明の導電性樹脂組成物は、高い透明性と導電性
を示し、しかも作業環境等への悪影響の可能性が低い。
また、本発明の導電性樹脂組成物は、フィルムその他の
所望の構造体に容易に成形することができる。本発明
は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、塩化ビ
ニル樹脂(A)、可塑剤(B)及びリチウム塩(C)を
含有することを特徴とする透明な導電性樹脂組成物が提
供される。また、本発明によれば、下記の好ましい実施
態様が提供される。 1. 塩化ビニル樹脂(A)の重合度が100以上であ
り、かつ、可塑剤(B)がフタル酸エステル類、脂肪族
2塩基酸エステル類及びグリコールエステル類からなる
群より選ばれる少なくとも1種である前記の透明な導電
性樹脂組成物。 2. リチウム塩(C)が下式(1)で示される化合物
である前記の透明な導電性樹脂組成物。
【0006】
【化2】 3. 可塑剤(B)とリチウム塩(C)との重量比
(B:C)が9:1〜2:3であり、かつ、塩化ビニル
樹脂(A)と可塑剤(B)及びリチウム塩(C)の合計
量との重量比〔A:(B+C)〕が1:5〜9:1であ
る前記の透明な導電性樹脂組成物。
【0007】
【発明の実施の形態】塩化ビニル樹脂 本発明で使用する塩化ビニル樹脂としては、一般に塩化
ビニル系樹脂として使用されている単独重合体または共
重合体を挙げることができる。共重合体としては、例え
ば、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、(メタ)アク
リル酸エステル、マレイン酸エステル、ビニルエーテ
ル、エチレングリコール等と塩化ビニル単量体との共重
合体が挙げられる。塩化ビニル樹脂は、導電性樹脂組成
物を各種構造体に成形した場合に強度を維持する上で、
重合度が100以上であることが好ましい。例えば、フ
ィルムとしての柔軟性を要求される場合には、使用する
塩化ビニル樹脂の重合度は、100以上、100,00
0以下が好ましい。用途にもよるが重合度が100,0
00を越えると、フィルムとした場合に柔軟性が不足す
る。導電性樹脂組成物を塗膜用組成物など特に強度を要
求しない用途に用いる場合には、塩化ビニル樹脂の重合
度が100未満であってもよい。
【0008】可塑剤 本発明で使用する可塑剤としては、一般に塩化ビニル樹
脂の分野で汎用されているものを用いることができる。
具体例としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタ
レート、ジベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレ
ート、ジイソデシルフタレート、ジドデシルフタレート
等のフタル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、アジ
ピン酸ジ−n−ブチル等の脂肪族二塩基酸エステル類;
ペンタエリスリトールエステル、ジエチレングリコール
ジベンゾエート、ジ(エチレングリコールモノエチルエ
ーテル)フタレート、ジ(エチレングリコールモノブチ
ルエーテル)フタレート、ジ(エチレングリコールモノ
ペンチルエーテル)フタレート等のグリコールエステル
類;リン酸エステル類;エポキシ化油;クエン酸エシテ
ル類;ポリエステル系可塑剤などを挙げることができ
る。これらの可塑剤の中でも、チリウム塩との相溶性を
考慮すると、フタル酸エステル類、脂肪族二塩基酸エス
テル類及びグリコールエステル類が好ましい。フタル酸
エステル類等のカルボキシル基を有する可塑剤は、リチ
ウムイオンと良好な親和性を示すため、特に好ましい。
【0009】リチウム塩 本発明では、高いイオン解離度を示すリチウム塩であれ
ばいずれも使用することができる。このようなリチウム
塩としては、例えば、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨ
ウ化リチウム、塩素酸リチウム、過塩素酸リチウム、臭
素酸リチウム、ヨウ素酸リチウム、硝酸リチウム、テト
ラフルオロほう酸リチウム、酢酸リチウム、ビス(トリ
フルオロメタンスルフォニル)イミドリチウム等が挙げ
られる。リチウム塩のイオン解離度が高いほど電荷の担
い手が多くなり、良好な導電性を得ることができる。こ
れらのリチウム塩の中でも、式(1)で示されるビス
(トリフルオロメタンスルフォニル)イミドリチウムが
好ましい。
【0010】
【化3】
【0011】導電性樹脂組成物 塩化ビニル樹脂(A)、可塑剤(B)及びリチウム塩
(C)の配合割合は、以下の重量比となるように選択す
ることが好ましい。可塑剤(B)とリチウム塩(C)と
の重量比(B:C)は、9:1〜2:3とすることが好
ましい。また、塩化ビニル樹脂(A)と可塑剤(B)及
びリチウム塩(C)の合計量との重量比〔A:(B+
C)〕は、1:5〜9:1とすることが好ましい。可塑
剤(B)とリチウム塩(C)との重量比(B:C)は、
導電性の程度を決める因子であり、この重量比を越える
比率でリチウム塩を用いても、導電性付与効果が飽和す
る。リチウム塩の比率がこの重量比未満であると、充分
な導電性を得ることが困難となる。B:Cの重量比を
9:1〜2:3の範囲内に調整することにより、導電率
が好ましくは1.0×10-8Ω-1・cm-1以上、より好
ましくは1.0×10-5Ω-1・cm-1以上の良好な導電
性を得ることができる。
【0012】塩化ビニル樹脂(A)と可塑剤(B)及び
リチウム塩(C)の合計量との重量比〔A:(B+
C)〕は、導電性樹脂組成物を構造体とした場合の機械
的特性と導電性とのバランスを主に決定する因子であ
る。塩化ビニル樹脂の比率がこの重量比未満であると、
フィルム等の構造体として機械強度を維持することが困
難になる。ただし、導電性樹脂組成物を他の支持体に塗
布して、塗膜として使用する場合はこの限りでなく、例
えば、A:(B+C)=1:10程度まで塩化ビニル樹
脂の比率を下げることができる。一方、塩化ビニル樹脂
の比率が前記重量比を越えると、良好な導電性を得るこ
とが困難になる。
【0013】本発明の導電性樹脂組成物は、各成分を常
法により混合し、溶融混練することにより得ることがで
きる。本発明の導電性樹脂組成物を成形用途に用いる場
合には、塩化ビニル樹脂を混練する際、可塑剤を用いる
代わりに、リチウム塩を溶解した可塑剤を用いればよ
く、後は通常の手段にて成形すればよい。また、塗布用
途には、基材となる支持体を破壊しない溶剤を用いて、
塩化ビニル樹脂、可塑剤及びリチウム塩の溶液を作成
し、これを所望の形態に塗布し乾燥すればよい。本発明
の導電性樹脂組成物には、必要に応じて、顔料、染料、
安定剤、紫外線吸収剤などの各種添加剤を配合すること
ができる。本発明の導電性樹脂組成物は、導電性の金属
酸化物粉末を用いた場合と比較して、作業環境等への悪
影響の可能性が低く、しかも高い導電性を示す。さら
に、本発明より得られた構造体は、高い透明性(0.5
cm厚で可視光透過率90%以上)を示す。
【0014】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。
【0015】[実施例1]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)20重量部と、可
塑剤としてアジピン酸ジオクチル60重量部、及びリチ
ウム塩としてビス(トリフロオロメタンスルフォニル)
イミドリチウム20重量部を100重量部のテトラヒド
ロフラン(THF)に溶解した。次いで、得られた溶液
をガラス基板上に塗布、乾燥して、厚さ1.0mmのゴ
ム状弾性を示す透明シート状物(可視光透過率91%)
を得た。この透明シート状物の体積固有抵抗値(Ω・c
m)は、2.5×102であった。なお、各成分の重量
比は、B:C=3:1で、A:(B+C)=1:4であ
った。
【0016】[実施例2]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)25重量部と、可
塑剤としてジブチルフタレート60重量部、及びリチウ
ム塩としてビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イ
ミドリチウム30重量部を100重量部のTHFに溶解
した。次いで、得られた溶液をガラウ基板上に塗布、乾
燥し、厚さ1.0mmのゴム状弾性に示す透明シート状
物(可視光透過率90%)を得た。この透明シート状物
の体積固有抵抗値(Ω・cm)は、2.1×102であ
った。なお、B:C=2:1で、A:(B+C)=5:
18であった。
【0017】[実施例3]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)25重量部と、可
塑剤としてテトラ−n−オクチルピロメリテート60重
量部、及びリチウム塩として過塩素酸リチウム30重量
部を100重量部のTHFに溶解した。次いで、得られ
た溶液をガラス基板上に塗布、乾燥して、厚さ1.0m
mのゴム状弾性を示す透明シート状物(可視光透過率9
0%)を得た。この透明シート状物の体積固有抵抗値
(Ω・cm)は、2.1×103であった。なお、B:
C=2:1で、A:(B+C)=5:18であった。
【0018】[実施例4]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)25重量部と、可
塑剤としてジブチルフタレート60重量部、及びリチウ
ム塩として過塩素酸リチウム30重量部を100重量部
のTHFに溶解した。次いで、得られた溶液をガラス基
板上に塗布、乾燥し、厚さ1.0mmのゴム状弾性を示
す透明シート状物(可視光透過率90%)を得た。この
透明シート状物の体積固有抵抗値(Ω・cm)は、1.
1×103であった。なお、B:C=2:1で、A:
(B+C)=5:18であった。
【0019】[実施例5]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)25重量部と、可
塑剤としてジブチルフタレート30重量部、及びリチウ
ム塩としてビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イ
ミドリチウム3重量部を100重量部のTHFに溶解し
た。次いで、得られた溶液をガラス基板上に塗布、乾燥
し、厚さ1.0mmの透明シート状物(可視光透過率9
0%)を得た。この透明シート状物の体積固有抵抗値
(Ω・cm)は、1.4×105であった。なお、B:
C=10:1で、A:(B+C)=20:11であっ
た。
【0020】[実施例6]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)300重量部と、
可塑剤としてジブチルフタレート30重量部、及びリチ
ウム塩としてビス(トリフルオロメタンスルフォニル)
イミドリチウム3重量部を100重量部のTHFに溶解
した。次いで、得られた溶液をガラス基板上に塗布、乾
燥し、厚さ1.0mmの透明シート状物(可視光透過率
90%)を得た。この透明シート状物の体積固有抵抗値
(Ω・cm)は、1.1×108であった。なお、B:
C=10:1で、A:(B+C)=100:11であっ
た。
【0021】[比較例1]懸濁重合法により得られた塩
化ビニル樹脂(重合度=1,000)50重量部と、可
塑剤としてジブチルフタレート30重量部、及びカーボ
ンブラック15重量部を混練した後、得られた樹脂組成
物を50トンの油圧プレスにて圧縮して、1.0mm厚
のシートを形成した。得られたシートの体積固有抵抗値
(Ω・cm)は、2.1×104であった。このシート
は、カーボンブラックを多量に含有するため、透明性に
欠けるものであった。
【0022】[比較例2]特開昭60−179246号
公報の実施例1に記載の配合処方に準拠して、懸濁重合
法により得られた塩化ビニル樹脂(重合度=1,00
0)100重量部、エチレン・酢酸ビニル・共重合体8
0重量部、エポキシ化大豆油3重量部、オクチル錫メル
カプト系安定剤3重量部、エステルワックス系滑剤2重
量部、白色導電粉末(SnO2・TiO2系)200重量
部、熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部、オレンジ
顔料0.5重量部、酸化チタン55重量部、及び酸化錫
粉末100重量部に対し、280重量部のメチルエチル
ケトンと1120重量部のトルエンとの混合溶媒を用い
て分散溶液を作製した。次いで、得られた溶液をガラス
基板上に塗布、乾燥し、厚さ0.1mmの白濁半透明フ
ィルム状物を得た。このフィルム状物の体積固有抵抗値
(Ωcm)は、1.0×109であった。これらの結果
を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の導電性の樹脂組成物は、作業環
境・自然環境・使用環境への悪影響の可能性が低く、従
来の酸化錫など導電性の金属酸化物を用いた場合に比べ
高い導電性を示す。さらに、本発明より得られた構造体
は、高い透明性(可視光透過率90%以上(0.5cm
厚))を有しているので、光学用途など、透明性を要求
される場合や、各種の顔料による着色を要求される用途
においても有効である。本発明の導電性樹脂組成物の製
法においても、特別な設備を特に必要とせず、簡便に作
製することができる。本発明の導電性樹脂組成物は、例
えば、電磁波ノイズシールド、放射性電気ノイズシール
ド、導電ペースト、電池用高分子電解質、導電ゲル、帯
電防止シート等に用いられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂(A)、可塑剤(B)及
    びリチウム塩(C)を含有することを特徴とする透明な
    導電性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂(A)の重合度が100
    以上であり、かつ、可塑剤(B)がフタル酸エステル
    類、脂肪族2塩基酸エステル類及びグリコールエステル
    類からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項
    1記載の透明な導電性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 リチウム塩(C)が下式(1)で示され
    る化合物である請求項1または2記載の透明な導電性樹
    脂組成物。 【化1】
  4. 【請求項4】 可塑剤(B)とリチウム塩(C)との重
    量比(B:C)が9:1〜2:3であり、かつ、塩化ビ
    ニル樹脂(A)と可塑剤(B)及びリチウム塩(C)の
    合計量との重量比〔A:(B+C)〕が1:5〜9:1
    である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の透明な
    導電性樹脂組成物。
JP3636696A 1996-02-23 1996-02-23 透明な導電性樹脂組成物 Pending JPH09227743A (ja)

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