JPH09227332A - 脂肪相と組み合わせて用いられる固体有機ポリシロキサンエラストマーを含有する、皮膚の手入れ用もしくは皮膚のツヤ消しのためのメイクアップ用組成物 - Google Patents

脂肪相と組み合わせて用いられる固体有機ポリシロキサンエラストマーを含有する、皮膚の手入れ用もしくは皮膚のツヤ消しのためのメイクアップ用組成物

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JPH09227332A
JPH09227332A JP9034083A JP3408397A JPH09227332A JP H09227332 A JPH09227332 A JP H09227332A JP 9034083 A JP9034083 A JP 9034083A JP 3408397 A JP3408397 A JP 3408397A JP H09227332 A JPH09227332 A JP H09227332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布が容易で、経時的耐性を有し、皮膚に自
然な外観を与え、皮膚の欠点を目立たなくするツヤ消し
用組成物を提供する。 【解決手段】 脂肪相と組み合わせて用いられる部分的
に架橋したエラストマーである固形有機ポリシロキサン
をツヤ消し剤に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪相と組み合わ
せて用いられる少なくとも一の部分的に架橋したエラス
トマーである固体有機ポリシロキサンを含有する皮膚の
手入れ用もしくは皮膚のツヤ消しのためのメイクアップ
用組成物及び、その多様な応用に関する。
【０００２】
【従来の技術】ツヤ消し特性を有する皮膚の手入れ用も
しくはメイクアップ組成物は通常、過剰な皮脂によるツ
ヤの問題を解消し、一日が経過するうちに外観上損なわ
れがちなメイクアップの長期的な効果を向上させるため
に用いられる。これらは皮膚表面での光拡散性能によっ
て、ツヤ消しした外観を皮膚に与える。これらはまた、
皮膚の欠点、例えば微小な凹凸、小皺、皺、毛穴もしく
は色の違い等を不明瞭にすることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のいわゆるツヤ消
し組成物は、通常、脂肪物質をほとんど含有しないか、
全く含有しない。これらは通常、皮脂及び、組成物の皮
膚に吸収されない過剰なオイルを吸収するパウダーから
なる。天然もしくは合成起源のツヤ消しパウダーの中で
は、特に、タルク、デンプン、マイカ、シリカ、ナイロ
ンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリ-β-アラニン
及びポリ（メチルメタクリラート）等の充填剤を挙げる
ことができる。このタイプの充填剤には、粉っぽい外
観、さらにはしっくい様の外観を与えて、皮膚に自然な
外観を与えられないこと及び、皮膚の欠点を強調すると
いう欠点がある。さらにまた、これらを含有する組成物
は通常、長期的に乾燥性であり、延ばすことが困難であ
る。これらのツヤ消し効果には、経時的な耐性がない。
【０００４】さらに、欧州特許出願０５２ ７６９号に
より既知の、メイクアップした皮膚に半透明の層及び自
然な外観を与えるツヤ消し組成物がある。これらは、非
常に特異的な充填剤／結合剤重量比をもつ、脂肪結合剤
中の球形粒子の分散液である。これらの組成物は、乾燥
性の場合があり、パウダーが高濃度であるために、延ば
すと小さな玉になり、皮膚に白色化作用を与えがちであ
る。
【０００５】また、脂肪相を含まず、水溶性で多少に関
わらずゲル状の相から形成され、低含量で脂肪物質を含
有する漿液も提案されている。これらの製剤は、脂肪物
質の含量が低いこと及びゲル化剤の存在によって、皮膚
に粘着作用及び引っ張り作用を生じるため、皮膚にとっ
て不快なものとなりがちである。
【０００６】驚くべきことに、出願人は部分的に架橋し
たエラストマーである固形有機ポリシロキサンを脂肪相
と組み合わせて用いることにより、優れたツヤ消し剤が
構成できることを見出した。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】実
際に出願人は、こうした組み合わせを用いることによ
り、表面での優れた光拡散性能を有し、経時的に安定で
あって、より長時間に渡って皮膚にツヤ消しした外観を
与える手入れ用もしくはメイクアップ用の組成物が得ら
れることを見出した。
【０００８】出願人はまた、この組み合わせを用いるこ
とによって、自然な外観を与えると共に皮膚の凹凸の欠
点を不明瞭にすることが可能な手入れ用もしくはメイク
アップ用製品を得られることを見出した。
【０００９】脂肪相と組み合わせて用いる、本発明の部
分的に架橋したエラストマーである有機ポリシロキサン
は、オイルをゲル化する著しい性能を有し、皮膚上で乾
燥性でなく、優れた化粧品特性を与える。これらの新規
なツヤ消し剤によって、快適に塗布することができ、刺
激性が低く、容易に延び、触れてもべたつかず、長時間
に渡って乾燥しないゲルもしくはクリームを製剤するこ
とが可能である。
【００１０】“エラストマーである（elastomeric）”
とは、特にスポンジもしくは可撓性球面の粘弾特性を有
し、特にこれらと同様の堅さを示す変形可能な可撓性の
材料であることを意味する。
【００１１】本発明に記載する部分的に架橋したエラス
トマーである有機ポリシロキサンは、一般的に、部分的
もしくは完全に架橋した三次元構造である。これらは、
脂肪相中に内包されると、使用される脂肪相の含量によ
って、少量の脂肪相が用いられた場合のスポンジ状の外
観の製品から、より多量の脂肪相の存在下での均一なゲ
ルへと変形する。これらのエラストマーによる脂肪相の
ゲル化は、完全に行われても部分的であってもよい。
【００１２】本発明のツヤ消し剤は通常、少なくとも一
の炭化水素オイル及び／またはシリコーンオイル中に内
包された三次元構造の部分的に架橋したエラストマーで
ある有機ポリシロキサンからなるゲルの形態である。
【００１３】本発明のツヤ消し剤を構成する本発明の部
分的に架橋したエラストマーである有機ポリシロキサン
は、欧州特許出願０２９５８８６号に記載の架橋ポリマ
ーから選択することができる。
【００１４】本発明によれば、これらの有機ポリシロキ
サンは、白金タイプの触媒の存在下で少なくとも一の下
記（ａ）、（ｂ）の添加及び架橋反応によって得られ
る。 （ａ） 分子一つあたり、少なくとも二の低級アルケニ
ル基を含有する有機ポリシロキサン、（ｂ） 分子一つ
あたり、ケイ素に結合した少なくとも二の水素原子を含
有する有機ポリシロキサン。
【００１５】ツヤ消し剤を構成する、本発明の部分的に
架橋したエラストマーである有機ポリシロキサンは、米
国特許５，２６６，３２１号に記載のものより選択する
ことができる。
【００１６】前記特許によれば、これらの有機ポリシロ
キサンは下記（i）、（ii）より選択することができ
る。 i） Ｒ2ＳｉＯ及びＲＳｉＯ1.5単位及び任意のＲ3Ｓｉ
Ｏ0.5及び／またはＳｉＯ2単位を含有し、Ｒ基が別々に
水素、メチル、エチルもしくはプロピル等のアルキル、
フェニルもしくはトリイル等のアリールもしくはビニル
等の不飽和脂肪族基を表し、Ｒ2ＳｉＯ単位とＲＳｉＯ
1.5単位との重量比が１／１から３０／１である有機ポ
リシロキサン。 ii） シリコーンオイル中に不溶で膨張可能であって、
有機ヒドロポリシロキサン（１）及び不飽和脂肪族基を
含有する有機ポリシロキサン（２）の添加によって得ら
れ、（１）及び（２）中の水素もしくは不飽和脂肪族基
の量がそれぞれ、有機ポリシロキサンが環状でない場合
に１から２０mol％、有機ポリシロキサンが環状である
場合に１から５０mol％である有機ポリシロキサン。
【００１７】本発明の主題を成す有機ポリシロキサン
は、例えば、Shin-Etsu社製のＫＳＧ６（商品名）、Dow
Corning社製のＴｒｅｆｉｌ Ｅ−５０５ＣもしくはＴ
ｒｅｆｉｌ Ｅ−５０６Ｃ、Grant Industries社製のＧ
ｒａｎｓｉｌ（ＳＲ−ＣＹＣ、ＳＲ ＤＭＦ１０、ＳＲ
−ＤＣ５５６）あるいはまた、既に形成されたゲルの形
態で市販されているもの（Shin-Etsu社製のＫＳＧ１
５、ＫＳＧ１７、ＫＳＧ１６、ＫＳＧ１８、General El
ectric社製のＧｒａｎｓｉｌ ＳＲ ５ＣＹＣゲル、Ｇｒ
ａｎｓｉｌ ＳＲ ＤＭＦ１０ゲル、Ｇｒａｎｓｉｌ Ｓ
Ｒ ＤＣ ５５６ゲル、ＳＦ１２０４及びＪＫ１１３）で
ある。これらの市販の製品の混合物もまた用いることが
できる。
【００１８】ツヤ消し剤を形成するために、部分的に架
橋したエラストマーである固形有機ポリシロキサンと組
み合わせて用いられる脂肪相は、少なくとも一の炭化水
素オイル及び／または少なくとも一のシリコーンオイル
からなる。
【００１９】部分的に架橋したエラストマーである有機
ポリシロキサンと組み合わせて本発明に使用される炭化
水素オイルは、下記のものより選択される。 ・動物起源のオイル、例えばペルヒドロスクアレン； ・植物性オイル、例えば、サンフラワー、コーン、大
豆、マロウ、グレープシード、ゴマ、ヘイゼルナッツ、
アプリコット、マカデミア、ヒマシ油及びアボカドオイ
ル等の流動トリグリセリド、もしくはStearineries Dub
ois社により市販のものもしくはDynamit Nobel社製のＭ
ｉｇｌｙｏｌ ８１０、８１２及び８１８（商品名）の
ようなカプリル酸／カプリン酸のトリグリセリド； ・化学式Ｒ9ＣＯＯＲ10に表され、Ｒ9は７から１９の炭
素原子を有する高級脂肪酸残基を表し、Ｒ10は３から２
０の炭素原子を有する分枝状の炭化水素鎖を表す、例え
ばパーセリンオイル等のオイル； ・鉱物起源もしくは合成による直鎖状もしくは分枝状の
炭化水素、例えば、パラフィンオイル及びその誘導体、
イソパラフィン、イソヘキサデカン、パーリーム及びポ
リデケン等の水素化ポリイソブテン； ・ミリスチン酸イソプロピル及びアルコールもしくはポ
リアルコールのオクタノアート、デカノアートもしくは
リシノレアートのような合成エステル及びエーテル； ・アクリル=ドデカノールもしくはオレイル=アルコール
等の脂肪アルコール； ・これらの混合物。
【００２０】部分的に架橋したエラストマーである有機
ポリシロキサンと組み合わせて本発明に用いられるシリ
コーンオイルは、常温で液体もしくはペースト状である
直鎖状ポリシロキサン、例えば、メチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、エチルポリシロキ
サン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニルポ
リシロキサン、ヒドロキシメチルポリシロキサン、アル
キルポリジメチルシロキサン及び、環状ポリシロキサ
ン、例えばオクタメチルシクロペンタシロキサン、デカ
メチルシクロペンタシロキサン、あるいはこれらの混合
物より選択されることが好ましい。
【００２１】多少に関わらず均一なゲルの形態のツヤ消
し剤を１から８０重量％の濃度で形成するために、有機
ポリシロキサンは有機ポリシロキサン／脂肪相混合物中
に存在することが好ましい。
【００２２】この組み合わせによって生じるゲルは、皮
膚のツヤ消し及び／または皮膚の凹凸の欠点を不明瞭に
するための手入れ用及び／またはメイクアップ用組成物
としてそのまま用いることができ、また、こうした組成
物の構成成分として使用することができる。これはま
た、手入れ用もしくはメイクアップ用製剤に、この組成
物に優れた皮膚のツヤ消し効果を与えるため及び／また
は皮膚の凹凸の欠点を不明瞭にするために十分な量で混
入することもできる。
【００２３】上記のようにツヤ消し剤を含有する本発明
の組成物は、半透明もしくは不透明のゲルの形態である
ことが好ましい。これらはまた、ツヤ消しクリームを製
造するために、水中油型エマルションの形態もしくは油
中水型エマルションの形態であるとよい。
【００２４】これらは従来の補助剤、例えば水溶性もし
くは脂溶性の染料、顔料、香料、保存料、サンスクリー
ン及び脂溶性もしくは水溶性剤等をさらに含有すること
もできる。これらの保存剤は組成物全重量に対して０か
ら２０重量％の量で存在することが好ましい。
【００２５】これらは製剤のきめ（texture）を調整す
るために充填剤、例えばシリカ、ナイロンパウダー、ポ
リエチレンパウダー、ポリ（メチルメタクリラート）パ
ウダーもしくはその誘導体等をさらに含有することもで
きる。これらの充填剤は組成物全重量に対して０から４
０重量％の量で存在することが好ましい。
【００２６】明らかに、こうした補助剤及び充填剤とし
ては、求められていたように有害な効果を及ぼさない種
類のものを適切な量で組成物に導入しなければならな
い。
【００２７】上述のように、本発明の組成物のツヤ消し
効果は、エラストマーである有機ポリシロキサンによる
光の拡散に関連している。この相当な光拡散によって、
該組成物を塗布した基質の微小な凹凸は、もはや明白で
はなくなる。この効果は、該組成物の透明度に比例して
顕著なものとなる。特に、該組成物が透明であると、一
般に皺及び小皺の凹凸を強調する影である皺及び小皺の
“投射影（projectedshadows）”を減少させることが可
能である。従って、該組成物が透明であると、この組成
物の視覚的効果のみならず、塗布後に基質上に得られる
効果もまた望ましいものである。
【００２８】さらにまた、本発明の別の主題は、脂肪相
と組み合わせて用いられる上述のように部分的に架橋し
たエラストマーである有機ポリシロキサンを含有する皮
膚の手入れ用もしくは皮膚の欠点を不明瞭にするため、
特に、微小な凹凸、小皺及び皺及び毛穴を隠すためのメ
イクアップ用組成物に関する。
【００２９】本発明はまた、上述のような、少なくとも
一の部分的に架橋したエラストマーである有機ポリシロ
キサンを含有する組成物を脂肪相の存在下で皮膚に効果
的な量で適用することを特徴とする、皮膚にツヤ消しし
た外観を与えるため及び／または皮膚の凹凸の欠点を隠
すための非治療的な皮膚処理の方法にも関する。
【００３０】以下の実施例は本発明の本質を限定するこ
となく詳しく説明するためのものである。
【００３１】
【実施例】 （実施例１：ツヤ消し組成物） ・６cstのポリジメチルシロキサンオイル ３０重量％ ・部分的に架橋したポリジメチル有機シロキサン （Shin Etsu社製、商品名ＫＳＧ６） ２０重量％ ・カプリル酸／カプリン酸のトリグリセリド （Dynamit Nobel社製、商品名Ｍｉｇｌｙｏｌ） ９．１重量％ ・パーリームオイル ９．１重量％ ・シリカ（Maprecos社製、商品名ＳＢ１５０） ３１．８重量％
【００３２】上述の原料を単に室温で混合し、均一化す
ることにより、乾燥性でない、半透明で、刺激性の低
い、容易に延ばせるゲルが得られた。こうして得られた
ゲルは、経時的に安定なツヤ消し特性を有し、皮膚に塗
布すると自然な外観を与えた。
【００３３】脂性のツヤのある皮膚をした４人の被験者
（男性２人、女性２人）に実施例１のツヤ消し組成物を
適用し、１５分、２時間、４時間及び６時間経過後に皮
膚のツヤの変化を観察した。
【００３４】ツヤ消し組成物を、各被験者に一回の塗布
につき２mg/cm2の割合で額の半分に塗布し、他の半分は
コントロール領域とした。部分効果を避けるために確率
化を行った。
【００３５】気象条件は下記の通りである。 温度：２１℃ 相対湿度：３８％
【００３６】メイクアップした（もしくはコントロール
領域の場合には未処理の）皮膚表面のツヤを、Ｔ＝０
（Ｔ0）、Ｔ＝１５分、Ｔ＝２時間、Ｔ＝４時間、Ｔ＝
６時間の時点で、仏国特許出願公開２，６６５，９５９
号に記載の測定機を用い、この装置に特異的であり、こ
れによって皮膚表面のツヤを評価することが可能な平行
反射及び交差反射のパラメータから始めて測定を行っ
た。
【００３７】第一段階として、時間Ｔでの処理済みの領
域で測定した平均的なツヤの変化を、下記の式を用いて
算出した。 △1＝ＳT−Ｓ0／Ｓ0 上記式中、Ｓ0はＴ0での平均的なツヤを表し、ＳTはＴ
での平均的なツヤを表す。
【００３８】第二段階として、時間Ｔでのコントロール
領域で測定した平均的なツヤの変化を、下記の式を用い
て算出した。 △2＝Ｓ’T−Ｓ’0／Ｓ’0 上記式中、Ｓ’0はＴ0におけるコントロール領域での平
均的なツヤを表し、Ｓ’TはＴにおけるコントロール領
域での平均的なツヤを表す。
【００３９】平均的なツヤの変化（％）を最終的に△1
−△2の差から決定した。このパラメータにより、本発
明の組成物のツヤ消し効果、すなわち経時的にツヤのパ
ーセンテージが減少すること及びツヤ消し効果を決定す
ることができる。実験の結果を以下の表にまとめた。
【００４０】
【表１】
【００４１】表からは、本発明の組成物によって実際に
１５分後以降も明らかにツヤ消しされ（２８％のツヤ減
少）、６時間後まで経時的に優れたツヤ消し効果（２１
％のツヤ減少）を有することが判った。
【００４２】 （実施例２：ツヤ消しクリーム（水中油型エマルション）） ・６cstのポリジメチルシロキサンオイル ４０重量％と、 部分的に架橋したポリジメチル有機シロキサン （Kose社製、商品名ＫＳＧ６）６０重量％との混合物 １０重量％ ・アルキルジメチコーンコポリオール界面活性剤 （Goldschmidt社製、商品名ＷＥ ０９） ５重量％ ・ペルヒドロスクアレン １０重量％ ・保存料 適量 ・水 全体を１００重量％とする量
【００４３】上述の原料を単に室温で混合し、均一化す
ることにより、乾燥性でない、ゲル状で、刺激性の低
い、容易に延ばせるゲルが得られた。こうして得られた
ゲルは、経時的に安定なツヤ消し特性を有し、皮膚に塗
布すると自然な外観を与えた。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 脂肪相と組み合わせて用いられる少なく
    とも一の部分的に架橋したエラストマーである固体有機
    ポリシロキサンを含有する皮膚の手入れ用もしくは皮膚
    のツヤ消しのためのメイクアップ用組成物。
  2. 【請求項２】 有機ポリシロキサンが、部分的もしくは
    完全に架橋したものであることを特徴とする請求項１に
    記載の組成物。
  3. 【請求項３】 ゲルを形成するために、有機ポリシロキ
    サンが少なくとも一の炭化水素オイル及び／または少な
    くとも一のシリコーンオイル中に包接されることを特徴
    とする請求項１または２に記載の組成物。
  4. 【請求項４】 有機ポリシロキサンが、触媒の存在下で
    下記（ａ）、（ｂ）： （ａ） 分子一つあたり、少なくとも二の低級アルケニ
    ル基を含有する有機ポリシロキサン、（ｂ） 分子一つ
    あたり、ケイ素に結合した少なくとも二の水素原子を含
    有する有機ポリシロキサン、の少なくとも一の添加及び
    架橋反応によって得られることを特徴とする請求項１か
    ら３のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項５】 有機ポリシロキサンが下記（i）、（i
    i）： i） Ｒ2ＳｉＯ及びＲＳｉＯ1.5単位及び任意のＲ3Ｓｉ
    Ｏ0.5及び／またはＳｉＯ2単位を含有し、Ｒ基が別々に
    水素、アルキル、アリールもしくは不飽和脂肪族基を表
    し、Ｒ2ＳｉＯ単位とＲＳｉＯ1.5単位との重量比が１／
    １から３０／１である有機ポリシロキサン、 ii） シリコーンオイル中に不溶で膨張可能であって、
    有機ヒドロポリシロキサン（１）及び不飽和脂肪族基を
    含有する有機ポリシロキサン（２）の添加によって得ら
    れ、（１）及び（２）中の水素もしくは不飽和脂肪族基
    の量がそれぞれ、有機ポリシロキサンが環状でない場合
    に１から２０mol％、有機ポリシロキサンが環状である
    場合に１から５０mol％である有機ポリシロキサン、よ
    り選択されることを特徴とする請求項１から３のいずれ
    か一項に記載の使用。
  6. 【請求項６】 Ｒ基がアルキルを表す場合はメチル、エ
    チルもしくはプロピル、アリールを表す場合はフェニル
    もしくはトリイル、不飽和脂肪族基を表す場合はビニル
    であることを特徴とする請求項５に記載の組成物。
  7. 【請求項７】 有機ポリシロキサンと組み合わせて用い
    られる炭化水素オイルが、下記： ・動物起源のオイル、 ・植物オイル、 ・化学式Ｒ9ＣＯＯＲ10に表されるオイル（式中、Ｒ9は
    ７から１９の炭素原子を有する高級脂肪酸残基を表し、
    Ｒ10は３から２０の炭素原子を有する分枝状の炭化水素
    鎖を表す）、 ・鉱物起源もしくは合成による直鎖状もしくは分枝状の
    炭化水素、 ・合成エステル及びエーテル、 ・これらの混合物、 より選択されることを特徴とする請求項１から６のいず
    れか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 化学式Ｒ9ＣＯＯＲ10に表されるオイル
    が、パーセリンオイルであることを特徴とする請求項７
    に記載の組成物。
  9. 【請求項９】 有機ポリシロキサンと組み合わせて用い
    られるシリコーンオイルが、常温で液体もしくはペース
    ト状の直鎖状ポリシロキサン、環状ポリシロキサンもし
    くはこれらの混合物より選択されることを特徴とする請
    求項１から８のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 有機ポリシロキサンが、３から８０重
    量％の濃度の均一なゲルを形成するために、部分的に架
    橋したエラストマーである有機ポリシロキサン／脂肪相
    混合物中に存在することを特徴とする請求項１から９に
    記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 脂肪相と組み合わせて用いられる、ゲ
    ルの形態とした、部分的に架橋したエラストマーである
    固形有機ポリシロキサンからなる化粧用ツヤ消し剤。
  12. 【請求項１２】 皮膚の手入れ用もしくは皮膚の欠点を
    不明瞭にするためのメイクアップ用であることを特徴と
    する、請求項１から１０のいずれか一項に記載の組成
    物。
  13. 【請求項１３】 皮膚の手入れ用もしくは微小な凹凸を
    隠すためのメイクアップ用であることを特徴とする、請
    求項１から１０のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 【請求項１４】 皮膚の手入れ用もしくは小皺及び皺を
    隠すためのメイクアップ用であることを特徴とする、請
    求項１から１０のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 【請求項１５】 皮膚の手入れ用もしくは毛穴を隠すた
    めのメイクアップ用であることを特徴とする、請求項１
    から１０のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 【請求項１６】 請求項１から１０のいずれか一項に記
    載の組成物を、脂肪相の存在下で皮膚に効果的な量で適
    用することを特徴とする、皮膚にツヤ消しした外観を与
    えるため及び／または皮膚の凹凸の欠点を隠すための非
    治療的な皮膚処理の方法。
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