JPH09225079A - 球技用練習ボード - Google Patents

球技用練習ボード

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JPH09225079A
JPH09225079A JP6537996A JP6537996A JPH09225079A JP H09225079 A JPH09225079 A JP H09225079A JP 6537996 A JP6537996 A JP 6537996A JP 6537996 A JP6537996 A JP 6537996A JP H09225079 A JPH09225079 A JP H09225079A
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JP
Japan
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layer
glass fiber
ball
fiber reinforced
reinforced plastic
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JP6537996A
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English (en)
Inventor
Makoto Hotta
誠 堀田
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TAKUYOU KK
Original Assignee
TAKUYOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直射日光にもとづく熱エネルギーを除去し、
熱膨張を抑え、剥離、反り、ねじれのない3層構造の球
技用練習ボードを提供する。 【解決手段】 下記(1)〜(3)の3層構造体からな
る。 (1)ガラス繊維強化プラスチックの第1層 (2)前記第1層に内接する空気流通孔を持つ熱硬化性
ポリウレタン発泡体の第2層 (3)木材、金属又はガラス繊維強化プラスチックから
選ばれる1種または2種以上を組み合わせてなる素材の
第3層 【効果】 該第2層の空間連通孔の設置により第1層の
剥離とそり・ねじれの発生を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球技用練習ボー
ド、さらに詳しくは、反り、変形及び剥離のない球技用
練習ボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ボールを用いる球技、例えば、野
球、テニス、サッカー、ラグビー、バレーボール、ハン
ドボール等の隆盛が著しい。これらの球技を十分に楽し
むためには個人技の練達が必須であり、そのための練習
用ボードが必要とされる。個人技の練達を望む練習者
は、練習ボードにボールを打ち込み、反発返球されたボ
ールを繰り返し打ち込むことによって所期の目的を達す
ることになる。
【0003】上記練習のため、従来は、木材を組み合わ
せるか、或いは鉄板、コンクリートを用いた練習ボード
が屋外に設置されていた。しかし、前者は降雨時には吸
水して反発効果が低下し、回復するまでに数日間を要す
ることが多く、後者は設置費用と工事期間の長さの点で
難点を有していた。
【0004】上記欠点は3層構造体からなる球技用練習
ボードの発明により解消された。この球技用練習ボード
は、第1層がガラス繊維強化プラスチック、第2層が熱
硬化性ポリウレタン発泡体、第3層が第1層と同様のガ
ラス繊維強化プラスチックで構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の3層構造体からなる球技用練習ボードは、特定の季
節には所期の目的を達成できないことが明らかとなっ
た。即ち、気温の上昇する時期、特に、夏季、球技用練
習ボードから反発したボールが予期せぬ方向にしばしば
飛び出し、練習効果と効率をひどく低下させたこと、あ
るいはサッカーボールの場合にはボールの衝突する個所
によってはボールの反発距離が半減し、更には異常音が
発生し、遂には球技用練習ボードの表層の一部が剥離
し、使用に耐えない状況に到った。
【0006】そこで、本発明者は上記従来の3層構造体
からなる球技用練習ボードの異常個所を点検・解析した
結果、次のような現象が積み重なって不具合を発生させ
ていると考えるに到った。即ち、
【0007】(1)第1層のガラス繊維強化プラスチッ
ク表面に直射した太陽光線は、熱エネルギーの形で第1
層に蓄積される。
【0008】(2)蓄積された熱エネルギーは、伝導、
輻射の方法で放熱されるのが通常であるが、第2層のポ
リウレタン発泡体が断熱材として作用し、熱伝導は事実
上殆どなく熱輻射による放熱のみに限られた。
【0009】(3)従って、第1層は太陽光線による熱
エネルギーの多量な蓄積と微小な熱輻射による放熱しか
行えない結果、かなりの高温状態に到る。事実、夏季数
時間の直射日光を受けた第1層表面は熱電対による測定
によれば80°Cを越えることが確認された。
【0010】(4)高温状態に保持された問題の第1層
は、熱膨張を生ずることとなるが、その内面は熱硬化性
ポリウレタン発泡体に接着されているため、膨張の方向
はその端部及び日光照射面に限定される。このため上記
球技用練習ボードの性能と構造に関し、次のような難点
が発生した。ボールの衝撃力を分散させるため単位容
積当たりのポリウレタン樹脂量を減らして発泡倍率を上
げると発泡体の強度は低下、膨張力の集中する端部のポ
リウレタン樹脂層はこれに耐え切れず破壊して剥離を生
ずる結果となる。これを避けるため発泡倍率を下げて
単位容積当たりの樹脂分を増すと、膨張力は日光照射面
に働く結果、第1層は照射面の方向に反り、ねじれを生
ずることとなり、相反する不具合を解決することは不可
能な状況に立ち到る。
【0011】(5)このような状況となった問題の第1
層にボールの衝撃が与えられると、テニスボールのよう
な比較的軽量のボールの場合、ボールはその入射角に対
応しない方向に反発し、練習者は練習効果を上げること
はできず、また、ボールの収集に手間取ることになる。
また、サッカーボールのように比較的重量があり、烈し
い衝撃力を繰り返し与えられる場合、第1層の歪は増幅
され、ポリウレタン発泡体の樹脂層が破壊されて剥離が
加速される。当然、ボールの反発力は低下し、練習効果
を上げることができなくなり、或いは野球、特に硬式ボ
ールのように極端に局部的かつ激しい衝撃力が加えられ
た場合、ポリウレタン発泡体の樹脂層が破壊されて剥離
が発生するだけでなく、衝撃力を分散させられなくなっ
た第1層は遂に破壊するに到り、所期の目的を達成する
ことは不可能となった。
【0012】本発明は、上記従来の3層構造体からなる
球技用練習ボードの問題点及び不具合を発生させている
点を解決し、剥離、反り、ねじれのない球技用練習ボー
ドを提供することを目的としている。また、他の目的は
第1層に蓄積された熱エネルギーを除去し、その膨張率
を抑えることのできる球技用練習ボードを提供すること
にある。
【0013】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ガラス繊維強化プラスチックの第1層、
前記第1層に内接する空気流通孔を持つ熱硬化性ポリウ
レタン発泡体の第2層、木材、金属又はガラス繊維強化
プラスチックから選ばれる1種または2種以上を組み合
わせてなる素材の第3層の3層構造体からなり、第1層
に蓄積された熱エネルギーを第2層に配置した空気流通
孔により除去し、熱膨張を抑え、剥離、反り、ねじれを
確実に防止できるように構成している。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、前記空気
流通孔の孔端を、第2層の上下面又は左右面に設ける
か、第3層に設けた透孔に連通させ、空気の流通が効率
良くできるように構成している。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明は、前記空
気流通孔が、均等に分散され、かつ熱硬化性ポリウレタ
ン発泡体に対する空隙率を1〜50%とし、熱対流の効
率を維持しつつボールの衝撃力に充分に対向できるよう
に構成している。
【0016】さらにまた、請求項4に記載の発明は、前
記ガラス繊維強化プラスチックのガラス繊維/熱可塑性
樹脂の重量比を、20〜50/80〜50とし、ボール
の衝撃が繰返し行われる第1層をその衝撃に充分に耐え
得るように構成している。
【0017】さらにまた、請求項5に記載の発明は、前
記ガラス繊維強化プラスチックのプラスチック成分を、
熱硬化性不飽和ポリエステルとし、ボールの衝撃が繰返
し行われる第1層をその衝撃に充分に耐え得るように構
成している。
【0018】さらにまた、請求項6に記載の発明は、前
記空気流通孔が、鉄、銅、アルミニウム及びこれらの合
金類より選ばれる管体で補強され、ボールの衝撃が繰返
し行われる第1層に内接する空気流通孔がその衝撃に充
分に耐え得るように構成している。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本願球技用練習ボード1は、図1
及び図2の如く、ガラス繊維強化プラスチック2からな
る第1層Aと、該第1層Aに内接する空気流通孔3を持
つ熱硬化性ポリウレタン発泡体4からなる第2層Bと、
木材、金属又はガラス繊維強化プラスチックから選ばれ
る1種又は2種以上の素材5からなる第3層Cとからな
る。
【0020】前記第1層Aを構成するガラス繊維強化プ
ラスチック2はボールが繰返し当たる衝撃に耐える必要
があり、厚さaは0.5〜10mmを有する長尺シート
状物からなり、曲げ強度は15kg/mm2 以上、曲げ
弾性率は500kg/mm2以上、アイゾット衝撃値
(ノッチ付き)は40kg・cm/cm以上(但し、い
ずれもASTMによる)の物性値を有する必要がある。
【0021】上記の要求値を満たすガラス繊維強化プラ
スチック2としては、ガラス繊維をマット状とした構造
体を熱可塑性樹脂フィルムでサンドウイッチ状に熱プレ
スした後、冷却するホットラミネーション法或いはガラ
ス繊維をマット状とした構造体を熱可塑性樹脂の粉体・
ペレットと懸濁混合・真空熱乾燥の後、シート状に形成
する分散法など公知の方法により製造することができ
る。その際、ガラス繊維をマット状とした構造体と熱可
塑性樹脂の重量比率は、ガラス繊維/熱可塑性樹脂=2
0〜50/80〜50が好適である。
【0022】前記ガラス繊維をマット状とした構造体
は、通常3〜50μm、好ましくは5〜30μmの直径
を有すガラス繊維を用い、エンドレスの長繊維をループ
状に形成したマット状物、5〜300mmに切断した繊
維状物をからみ合わせたもの、或いは平・綾織または朱
子織の織物を単独ないしは組み合わせたものである。前
記ガラス繊維の材質としてはEガラス、Cガラス、Dガ
ラス、Sガラス、Tガラス等のガラスが用いられる。
【0023】前記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド類、ポリエチレンテレ
フタレート及び変性誘導体、ポリウレタン、ポリカーボ
ネート並びにこれらを主成分とするポリマーアロイ等が
挙げられる。また、これらの熱可塑性樹脂には、酸化防
止剤、紫外線吸収剤のほかに着色のため顔料が配合され
る。
【0024】本発明で用いる第1層のガラス繊維強化プ
ラスチックの別なタイプとしては、前述のガラス繊維を
マット状とした構造体に不飽和ポリエステル樹脂をベー
スとした組成物を含浸させ、加熱加圧する熱硬化法によ
っても得ることができる。
【0025】本願球技用練習ボード1の第2層Bを構成
する空気流通孔3は、図1の場合には上下方向に伸び、
第2層Bの上下面又は左右面に形成された孔端3a、3
bから空気の流通が行われるようになっている。また、
空気流通孔3は図2の如く第2層Bの厚み方向に伸びる
ように形成してもよい。この場合には第3層Cに設けた
透孔6に連通する1つの孔端3cから空気の流通が行わ
れる。
【0026】即ち、第1層Aを構成するガラス繊維強化
プラスチック2に蓄積された太陽光線に基く熱エネルギ
ーは、輻射により空気流通孔3で受け取り、熱対流を発
生させ、図1では上面の孔端3aより昇温した空気Kを
排出させ、下面の孔端3bから比較的低温の空気K′を
吸入させるし、図2では孔端3cの上位より昇温した空
気Kを排出させ、孔端3cの下位より比較的低温の空気
K′を吸入させるようになる。従って、該第1層Aの蓄
熱エネルギーは低減する結果、該第1層Aの熱膨張が抑
えられることとなる。
【0027】前記冷却の効率は、熱輻射と熱対流、即
ち、該第1層Aと、これに内接する空気流通孔3の内接
面積と体積により定められる空隙率による。該空隙率
は、該空気流通孔3が均等に分散された状態において、
1〜50%、好ましくは5〜50%である。該空隙率が
1%以下では熱対流の効率が低下するため、実質的な効
果は認められず、逆に、50%以上では効果は十分に認
められるものの、ボールの衝撃力に抗し切れず、該第1
層Aのガラス繊維強化プラスチック2の破壊を生じるた
め不都合である。この空隙率は次式で求められる。 空隙率=空気流通孔3の体積÷第2層B全体の体積×1
00
【0028】前記上下方向に伸びる空気流通孔3の正面
形状は特に問わないが、その代表例を図3に示す。図3
(a)は鉛直状に並設させる場合、同(b)は傾斜状に
並設させる場合、同(c)は波形状に並設させる場合、
同(d)は格子状に並設させた場合である。
【0029】また、空気流通孔3の平面形状も任意に決
定できるが、その代表例を図4に示す。図4(a)は長
方形であって、2つの短辺側が第1層A及び第3層Cに
内接し、2つの長辺側が熱硬化性ポリウレタン発泡体4
で覆われている。同(b)は正方形であって、1つの辺
が第1層Aに内接し、他の3辺が熱硬化性ポリウレタン
発泡体4で覆われている。同(c)は半円形であって、
平面側が第1層Aに内接し、円弧側が熱硬化性ポリウレ
タン発泡体4で覆われている。同(d)は二等辺三角形
であって、底辺側が第1層Aに、頂点が第3層Cにそれ
ぞれ内接し、2つの斜辺側が熱硬化性ポリウレタン発泡
体4で覆われている。
【0030】前記空気流通孔3は熱硬化性ポリウレタン
発泡体4の空間として形成することは可能であるが、ボ
ールの衝撃が繰返し行われる第1層に内接する空気流通
孔がその衝撃に充分に耐え得るようにするため、鉄、
銅、アルミニウム及びこれらの合金類より選ばれる管体
(図示せず)で形成してもよい。
【0031】前記第2層Bを構成する熱硬化性ポリウレ
タン発泡体4は、空気流通孔3を前記管体で形成した場
合には、該管体と第1層A及び第3層Cの3者を接合一
体化し、第1層Aが受けるボールの衝撃力を分散させる
機能を有している。
【0032】また、熱硬化性ポリウレタン発泡体4に、
前述の如く第1層Aが受けるボールの衝撃力を分散させ
る機能を充分に持たせるためには30〜300kg/c
3の密度を有する発泡体であることがよく、厚みは通
常、10〜100mmのものが用いられる。
【0033】さらに、熱硬化性ポリウレタン発泡体4の
材質は、ポリエーテルポリオール、ポリメリックメチレ
ンジイソシアネート、架橋剤、水、触媒、整泡剤等を主
成分とする公知の方法で得ることができる半硬質フォー
ムである。
【0034】前記本願球技用練習ボード1の第3層Cを
構成する素材5は、木材、金属、該ガラス繊維強化プラ
スチックから選ばれる1種又は2種以上の組み合わせか
ら選ばれる。これは前記第2層Bを保護するとともに、
本願球技用練習ボード1を所望の場所に設置する際の補
強材として必要な構成である。
【0035】前記3層構造体からなる本願球技用練習ボ
ード1を製造するには、例えば、プレス板上に配置され
たガラス繊維強化プラスチック2上に等間隔に配置した
空気流通孔3の形材又は管体を覆ってポリウレタン反応
原液を注入し、さらに補強材となる第3層を積み重ね、
ポリウレタンの発熱反応を利用しつつ加圧成形すること
により得ることができる。かくして得た本願球技用練習
ボード1において、その第1層A及び第3層Cの端部
(エッジ)が鋭角となっている場合には、3〜5R程度
のいわゆる「面取り」を行うとよい。
【0036】前記面取りは、人体への危険防止の観点の
みならず、プラスチック類の有する弱点を払拭するため
に有効である。即ち、バリやシャープコーナー・エッジ
は破壊し易いという欠陥を有しているため、この欠陥部
分を予め取り除いておくことは有効である。
【0037】本願球技用練習ボード1は1つの3層構造
体で構成することができるが、図5の如く、複数枚の3
層構造体10を面方向に組み合わせて1つの球技用練習
ボード1とすることもできる。複数枚の3層構造体を面
方向に組み合わせる場合において、隣接する3層構造体
10間は図6の如く、若干の隙間L1 、L2 を設けると
良い。
【0038】即ち、該3層構造体10毎に、空気流通孔
3内の「熱対流」をさせ得るばかりでなく、ボールの衝
撃を受けて3層構造体が振動しても、隣接同士が互いに
摩擦し合わなくするために有効である。換言すれば、3
層構造体10同士が摩擦し合うと第1層A及び第3層C
の端部(エッジ)がささくれだってしまい、欠陥部分を
作り出してしまうことがあるので、これを防止するため
である。
【0039】前記隙間L1 、L2 を設けるためには、図
6の如く、3層構造体に損傷を与えない柔軟性のある材
質、例えば、ゴム状物質、軟質プラスチック等を用いた
スペーサー7を介装することがよい。該隙間L1 、L2
として具体的には、空気流通孔3の内径の1/2以上が
よいと思われる。
【0040】また、本願球技用練習ボード1を、実際に
設置するときは、次のことも考慮に入れることが必要で
ある。即ち、本願球技用練習ボード1の最下端Sと設置
基盤Gとの隙間L3 を、雨天時、泥水が跳ね反えっても
第2層Bの空気流通孔3の孔端3bが泥により閉塞され
ないだけの寸法、例えば、30cm位、開けることが必
要である。
【0041】勿論、設置基盤Gが人工芝などにより整地
されているならば、前記隙間L3 は狭くてもよい。本願
球技用練習ボード1の最下端Sと設置基盤Gとの隙間L
3 を30cm位開けるときには、打ち込まれたボールが
その隙間より後方に逸散するのを防ぐため、並びに安全
確保のため金網等を設置しておくとよい。
【0042】次に、実施例及び比較例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0043】
【実施例1】ポリプロピレンを主成分として、長さ10
0〜200mmのガラス繊維を溶融含浸する厚み4m
m、寸法1000×1000mmのスタンパブルシート
(商品名アズデル、ポリプロピレン:ガラス繊維=6
0:40重量%)をプレス機下板にセットし、その上面
にアルミニウム製で両端に開放口を有す30cm角の中
空四角柱5本をシートの両端部及びその内側に等間隔に
配置し、図7の表に示すウレタン原液、A液及びB液を
迅速混合しながら注入し、さらにこの上にもう1枚のス
タンパブルシートを配置し、ポリウレタンの発熱反応を
利用しつつ3kg/m2 ×10分間、加圧成形を行い、
厚さ30mmの150kg/m3 の密度を有す3層構造
体を得、24時間放冷の後、試験に供した。
【0044】
【実施例2】実施例1のアルミニウム製四角柱を20m
m角に変える以外は同様の操作を行い、3層構造体を得
た。
【0045】
【実施例3】実施例2で半径15mmのアルミニウム製
半円柱の断面を第1層面に設置し、他は実施例1と同様
の操作を行い3層構造体を得た。
【0046】
【実施例4】実施例3で半径10mmのアルミニウム製
半円柱を用いる他は、同様の操作を行い、3層構造体を
得た。
【0047】
【実施例5】実施例1で両端に開放口を有す高さ30m
m、50mm角のアルミニウム製中空四角柱を、その開
放端が第1層に垂直、等間隔に25本を配置すると共
に、前もって該四角柱の配置、内寸に合わせてシャーリ
ングカッターで切り抜いておいた第3層を正確に配置す
る以外は同様の操作を行い、3層構造体を得た。
【0048】
【実施例6】実施例5で高さ30mm、半径50mmの
円柱を用い、他は同様の操作を行い3層構造体を得た。
【0049】
【比較例】実施例1でアルミニウム製四角柱を用いず、
他は同様の操作を行って、3層構造体を得た。
【0050】上記実施例1〜6及び比較例にて得られた
3層構造体は、アルミニウム製四角柱の開放端が鉛直と
なるように、相隣る2つの頂点を0.3mmのワイヤー
で空中に吊り、第1層表面を遠赤外線で90°C×2時
間、加熱照射した。そのまま2時間放冷した後、外観状
態の観察とそり率の測定を行った。そり率は各辺に平行
に1000mmの直定規を順次当て、直定規と第1層表
面との間の最大の隔たりを直尺で測定した。
【0051】これらの試験結果を、図8の表に示す。こ
の図8によれば、実施例1〜6のうち、実施例4を除
き、全く問題がない。また、実施例4の場合でも、比較
例の如く大きな難点はなく、充分に使用可能であると判
定できるものである。
【0052】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、ガラス繊維強化
プラスチックの第1層、前記第1層に内接する空気流通
孔を持つ熱硬化性ポリウレタン発泡体の第2層、木材、
金属又はガラス繊維強化プラスチックから選ばれる1種
または2種以上を組み合わせてなる素材の第3層の3層
構造体からなり、第1層に蓄積された熱エネルギーを第
2層に配置した空気流通孔により除去するから、直射日
光による蓄熱エネルギーの蓄積がなく、ボードの剥離、
そり、ねじれを確実に防止できるという効果を奏するも
のである。
【0053】また、請求項2に記載の発明は、前記空気
流通孔の孔端を、第2層の上下面又は左右面に設ける
か、第3層に設けた透孔に連通させたから、空気の流通
が効率良く行えるという効果を奏するものである。
【0054】さらに、請求項3に記載の発明は、前記空
気流通孔が、均等に分散され、かつ熱硬化性ポリウレタ
ン発泡体に対する空隙率を1〜50%としたから、熱対
流の効率を維持しつつボールの衝撃力に充分に対向でき
るという効果を奏するものである。
【0055】さらにまた、請求項4に記載の発明は、前
記ガラス繊維強化プラスチックのガラス繊維/熱可塑性
樹脂の重量比が、20〜50/80〜50であるから、
ボールの衝撃が繰返し行われる第1層をその衝撃に充分
に耐え得るという効果を奏するものである。
【0056】さらに、請求項5に記載の発明は、前記ガ
ラス繊維強化プラスチックのプラスチック成分が、熱硬
化性不飽和ポリエステルであるから、ボールの衝撃が繰
返し行われる第1層をその衝撃に充分に耐え得るという
効果を奏するものである。
【0057】さらにまた、請求項6に記載の発明は、前
記空気流通孔が、鉄、銅、アルミニウム及びこれらの合
金類より選ばれる管体で補強されているから、ボールの
衝撃が繰返し行われる第1層に内接する空気流通孔がそ
の衝撃に充分に耐え得るという効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願球技用練習ボードの一部切欠斜視図であ
る。
【図2】本願球技用練習ボードの他の例の一部切欠斜視
図である。
【図3】本願球技用練習ボードの略示的正面図であっ
て、(a)〜(d)は空気流通孔の正面形状の態様を示
している。
【図4】本願球技用練習ボードの略示的平面図であっ
て、(a)〜(d)は空気流通孔の平面形状の態様を示
している。
【図5】3層構造体を35枚面方向に組み合わせた場合
の本願球技用練習ボードの正面図である。
【図6】3層構造体の隙間を開けた状態を示す本願球技
用練習ボードの部分正面図である。
【図7】ウレタン原液の組成及び配合量を示す表であ
る。
【図8】実施例の反り率と剥離状態及び判定を示す表で
ある。
【符号の説明】
1 本願球技用練習ボード 2 ガラス繊維強化プラスチック 3 空気流通孔 3a、3b 孔端 4 熱硬化性ポリウレタン発泡体 5 素材 6 透孔 7 スペーサー 10 3層構造体 A 第1層 B 第2層 C 第3層 K 昇温した空気 K′ 比較的低温の空気 L1 、L2 、L3 隙間 S 本願球技用練習ボード1の最下端 G 設置基盤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、熱硬化性ポリウレタン発泡体4に、
前述の如く第1層Aが受けるボールの衝撃力を分散させ
る機能を充分に持たせるためには30〜300kg/m
の密度を有する発泡体であることがよく、厚みは通
常、10〜100mmのものが用いられる。
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願球技用練習ボードの一部切欠斜視図であ
る。
【図2】本願球技用練習ボードの他の例の一部切欠斜視
図である。
【図3】本願球技用練習ボードの略示的正面図であっ
て、(a)〜(d)は空気流通孔の正面形状の態様を示
している。
【図4】本願球技用練習ボードの略示的平面図であっ
て、(a)〜(d)は空気流通孔の平面形状の態様を示
している。
【図5】3層構造体を35枚面方向に組み合わせた場合
の本願球技用練習ボードの正面図である。
【図6】3層構造体の隙間を開けた状態を示す本願球技
用練習ボードの部分正面図である。
【図7】ウレタン原液の組成及び配合量を示す図表であ
る。
【図8】実施例の反り率と剥離状態及び判定を示す図表
である。
【符号の説明】 1 本願球技用練習ボード 2 ガラス繊維強化プラスチック 3 空気流通孔 3a、3b 孔端 4 熱硬化性ポリウレタン発泡体 5 素材 6 透孔 7 スペーサー 10 3層構造体 A 第1層 B 第2層 C 第3層 K 昇温した空気 K′ 比較的低温の空気 L、L、L 隙間 S 本願球技用練習ボード1の最下端 G 設置基盤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)〜(3)の3層構造体からな
    ることを特徴とする球技用練習ボード。 (1)ガラス繊維強化プラスチックの第1層 (2)前記第1層に内接する空気流通孔を持つ熱硬化性
    ポリウレタン発泡体の第2層 (3)木材、金属又はガラス繊維強化プラスチックから
    選ばれる1種または2種以上を組み合わせてなる素材の
    第3層
  2. 【請求項2】 前記空気流通孔の孔端を、第2層の上下
    面又は左右面に設けるか、第3層に設けた透孔に連通さ
    せたことを特徴とする請求項1に記載の球技用練習ボー
    ド。
  3. 【請求項3】 前記空気流通孔が、均等に分散され、か
    つ熱硬化性ポリウレタン発泡体に対する空隙率が1〜5
    0%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の球
    技用練習ボード。
  4. 【請求項4】 前記ガラス繊維強化プラスチックのガラ
    ス繊維/熱可塑性樹脂の重量比が、20〜50/80〜
    50であることを特徴とする請求項1〜3のうちの1に
    記載の球技用練習ボード。
  5. 【請求項5】 前記ガラス繊維強化プラスチックが、そ
    のプラスチック成分として熱硬化性不飽和ポリエステル
    を使用したことを特徴とする請求項1〜4のうちの1に
    記載の球技用練習ボード。
  6. 【請求項6】 前記空気流通孔が、鉄、銅、アルミニウ
    ム及びこれらの合金類より選ばれる管体で補強されてい
    ることを特徴とする請求項1〜5のうちの1に記載の球
    技用練習ボード。
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