JPH09224107A - 複写機におけるプログラム処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多機能複写機におけるバージョンアップのア
プリケーションプログラムの更新を、多量の作業工程を
不要にし、その管理が複雑化せずに容易なオペレーショ
ンで可能にし、かつ、更新費用が低減すると供に迅速に
出来るようにする。 【解決手段】 外部記憶媒体１に複写機の機能を実行す
る新たなバージョンアップしたアプリケーションプログ
ラムを記憶する。外部記憶装置２が外部記憶媒体１に記
憶されたバージョンアップしたアプリケーションプログ
ラムを読み出す。この読み出したバージョンアップした
アプリケーションプログラムを一時的に揮発記憶部３に
記憶し、この揮発記憶部３が一時的に記憶しているアプ
リケーションプログラムを不揮発記憶部４が、現在記憶
しているアプリケーションプログラムに対して書き替え
て記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は多機能の複写機のア
プリケーションプログラムを更新してバージョンアップ
を行う複写機におけるプログラム処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時の多機能複写機は多機能を実行する
アプリケーションプログラムを新たに更新し、又は、機
能を追加するバージョンアップが行われる。このアプリ
ケーションプログラムはＲＯＭに記憶して多機能複写機
に装着されている。

【０００３】このＲＯＭに記憶されるアプリケーション
プログラムは、多機能複写機に装着した状態でのバージ
ョンアップの更新処理が出来ないため、ＲＯＭ単体でバ
ージョンアップの変更を行って、多機能複写機に装着さ
れているＲＯＭと交換している。

【０００４】図４は従来のＲＯＭで提供されるアプリケ
ーションプログラムの更新状態を示す図である。ＲＯＭ
に記憶された図４（ａ）に示すアプリケーションプログ
ラムの管理テーブルが図４（ｂ）に示す多機能複写機の
メモリに記憶している管理テーブルと書き替えて更新さ
れ、かつ、プログラム１，２，３…がメモリにコピーし
て取り込まれる。この場合、メモリでは管理テーブル、
プログラム１，２，３…をそのまま取り込んで、これ以
降の領域が空きになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
の複写機におけるプログラム処理装置では、アプリケー
ションプログラムをＲＯＭに記憶しているため、ＲＯＭ
単体でバージョンアップの更新を行って、その交換を行
う必要がある。したがって、多量の多機能複写機に対す
るＲＯＭの交換作業を伴い、かつ、ＲＯＭの管理が複雑
化する欠点があった。

【０００６】また、ＲＯＭで提供されるアプリケーショ
ンプログラムを多機能複写機のメモリで取り込んで実行
する場合、複数のプログラムが一つのデータとして記憶
されるため、そのプログラムの一部を変更する際に、全
体のデータを変更するか、また、複雑な管理を伴う処理
が必要となり、バージョンアップの更新作業の時間が多
大になるという欠点がある。

【０００７】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、多機能複写機におけるバー
ジョンアップ時のアプリケーションプログラムの更新
（変更）が、多量の作業工程が不要になり、かつ、管理
が複雑化せずに、容易なオペレーションで可能になると
供に、更新費用が低減し、かつ、迅速に可能になる複写
機におけるプログラム処理装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明の複写機におけるプログラム処
理装置は、複写機の機能を実行するバージョンアップし
たアプリケーションプログラムを記憶する外部記憶媒体
と、外部記憶媒体に記憶されたバージョンアップしたア
プリケーションプログラムを読み出す外部記憶装置と、
外部記憶装置が出力するバージョンアップしたアプリケ
ーションプログラムを一時的に記憶する揮発記憶部と、
揮発記憶部が一時的に記憶しているアプリケーションプ
ログラムを、現在記憶しているアプリケーションプログ
ラムと書き替えて記憶する不揮発記憶部とを備えるもの
である。

【０００９】請求項２記載の複写機におけるプログラム
処理装置は、前記外部記憶媒体を通じて書き込み領域を
定義したデータを、アプリケーションプログラムと供に
不揮発記憶部に記憶する処理を行うものである。

【００１０】請求項３記載の複写機におけるプログラム
処理装置は前記外部記憶媒体を通じて、一つのアプリケ
ーションプログラムを分割し、このデータ間に空き領域
を設けて不揮発記憶部に記憶する処理を行うものであ
る。

【００１１】このような構成の請求項１記載の発明の複
写機におけるプログラム処理装置は、外部記憶媒体から
読み出した新たなバージョンアップ用のアプリケーショ
ンプログラムを一時的に記憶し、かつ、不揮発記憶部で
書き替えて格納している。したがって、多機能複写機に
おけるバージョンアップの更新が、従来例のようにＲＯ
Ｍ単体でバージョンアップの更新を行って、その交換を
行う必要がなくり、作業工程が簡素化される。かつ、Ｒ
ＯＭ単体でバージョンアップの更新を行う場合のよう
に、その管理が複雑化することなく、容易なオペレーシ
ョンでバージョンアップが可能になる。

【００１２】請求項２記載の複写機におけるプログラム
処理装置は、書き込み領域を定義したデータをアプリケ
ーションプログラムと供に不揮発記憶部に記憶する処理
を行っているので、バージョンアップ時のアプリケーシ
ョンプログラムの更新における格納処理が容易になり、
その負担が軽減し、かつ、導入誤りが低減する。

【００１３】請求項３記載の複写機におけるプログラム
処理装置は、一つのアプリケーションプログラムを分割
し、このデータ間に空き領域を設けて不揮発記憶部に記
憶する処理を行っている。すなわち、見かけ上で複数の
オペレーションとして処理しているため、多大なデータ
量のアプリケーションプログラムの一部のみを更新する
ことができ、バージョンアップの更新費用が低減し、か
つ、迅速に可能になる。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、本発明の複写機におけるプ
ログラム処理装置の実施形態を図面を参照して詳細に説
明する。

【００１５】図１は本発明の複写機におけるプログラム
処理装置の実施形態の構成を示すブロック図である。図
１において、この複写機におけるプログラム処理装置
は、複写機の新たな機能を実行するバージョンアップし
たアプリケーションプログラムを記憶し、フロッピーデ
ィスク、ＭＯＤ又はフラッシュＲＯＭカードなどからな
る外部記憶媒体１を有している。

【００１６】さらに、外部記憶媒体１に記憶されたバー
ジョンアップしたアプリケーションプログラムを読み出
す外部記憶装置２と、この外部記憶装置２が出力するバ
ージョンアップしたアプリケーションプログラムを記憶
し、電源断で記憶データを消去し、ＲＡＭなどで構成さ
れる揮発記憶部３とを有している。

【００１７】また、外部記憶装置２が出力し、揮発記憶
部３が一時的に記憶しているアプリケーションプログラ
ムを電源断時にも保持し、そのプログラムの書き替えが
容易なハードディスク、フラッシュメモリなどで構成さ
れる不揮発記憶部４と、各部を制御する制御部５とを有
している。

【００１８】次に、この実施形態の動作について説明す
る。図１において、外部記憶媒体１に記憶している新た
なバージョンアップ用のアプリケーションプログラムを
外部記憶装置２から制御部５の制御で読み出す。この読
み出したアプリケーションプログラムを制御部５の制御
で揮発記憶部３で記憶する。

【００１９】この後、揮発記憶部３で一時的に記憶して
いるバージョンアップ用のアプリケーションプログラム
を制御部５の制御で不揮発記憶部４が書き替えて記憶
し、この書き替えた新たなバージョンアップ用のアプリ
ケーションプログラムで複写に伴う制御が行われる。

【００２０】この場合、制御部５は外部記憶媒体１から
の格納領域データを取り込んで、不揮発記憶部４の特定
領域にバージョンアップ用のアプリケーションプログラ
ムを格納し、さらに管理テーブルを更新する制御を行
う。

【００２１】図２はバージョンアップ用のアプリケーシ
ョンプログラムと管理方法を示す図である。図２（ａ）
に示すデータ管理テーブル（１）は図２（ｂ）に示すよ
うにバージョンアップ用のアプリケーションプログラム
の内容を示している。この図２（ｂ）に示す内容は、ア
プリケーションプログラム数（１）−１、アプリケーシ
ョンプログラム１用テーブル（１）−２、及び、アプリ
ケーションプログラム２用テーブル（１）−３…からな
る。

【００２２】このアプリケーションプログラム１用テー
ブル（１）−２には、図２（ｃ）に示すようにアプリケ
ーションプログラムバージョンデータ（１）−２−１、
及び、格納領域情報（１）−２−２…が含まれている。
アプリケーションプログラム２用テーブル（１）−３も
同様である。

【００２３】図２（ａ）中には領域（１）にデータ管理
テーブルが記憶されると供に、領域（２）、（３）にバ
ージョンアップ用のアプリケーションプログラム１，２
…のデータが格納されている。これらのデータを取り込
んだ制御部５は、不揮発記憶部４の予め定めた特定領域
にバージョンアップ用のアプリケーションプログラムプ
リケーションプログラムに格納し、さらに、管理テーブ
ルを更新する制御を行う。

【００２４】図３はアプリケーションプログラムの更新
処理状態を示す図である。図３（ａ）に示す外部記憶装
置２から、揮発記憶部３が制御部５の制御で取り込んだ
バージョンアップ用の新たなアプリケーションプログラ
ムは、管理テーブル、プログラム１，２，３…の記憶領
域が連続して格納されている。

【００２５】この揮発記憶部３が記憶している新たなプ
リケーションプログラムは、制御部５の制御で不揮発記
憶部４が取り込んで、今まで格納しているアプリケーシ
ョンプログラムと書き替えられる。

【００２６】この場合、図３（ｂ）に示すように管理テ
ーブル、プログラム１，２，３のそれぞれの記憶領域に
続いて空きの領域が設けられる。この結果、記憶領域に
無駄な領域が生じることになるが、従来、アプリケーシ
ョンプログラムを装置のメモリで取り込んで更新する場
合のように、全体のデータを変更したり、その複雑な管
理を伴う処理が不要になり、バージョンアップの更新作
業が短時間で迅速に行われる。

【００２７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１記載の発明の複写機におけるプログラム処理装置によ
れば、バージョンアップ用のアプリケーションプログラ
ムを一時的に記憶し、かつ、不揮発記憶部で書き替えて
格納している。したがって、多機能複写機におけるバー
ジョンアップの更新における作業工程が簡素化され、か
つ、その管理が複雑化することなく、容易なオペレーシ
ョンでバージョンアップが可能になる。

【００２８】請求項２記載の複写機におけるプログラム
処理装置によれば、書き込み領域を定義したデータをア
プリケーションプログラムと供に記憶する処理を行って
いるため、バージョンアップ時のアプリケーションプロ
グラムの更新における格納処理が容易になり、その負担
が軽減し、かつ、導入誤りを低減できるようになる。

【００２９】請求項３記載の複写機におけるプログラム
処理装置によれば、アプリケーションプログラムを分割
したデータ間に空き領域を設定しているため、見かけ上
で複数のオペレーションとして処理されて、多大なデー
タ量のアプリケーションプログラムの一部のみを更新す
ることが出来るようになり、そのバージョンアップの更
新費用が低減し、かつ、迅速に可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の複写機におけるプログラム処理装置の
実施形態の構成を示すブロック図である。

【図２】実施形態にあってバージョンアップ用のアプリ
ケーションプログラムと管理方法を示す図である。

【図３】実施形態にあってアプリケーションプログラム
の更新処理状態を示す図である。

【図４】従来例でのアプリケーションプログラムの更新
状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 外部記憶媒体 ２ 外部記憶装置 ３ 揮発記憶部 ４ 不揮発記憶部 ５ 制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複写機の機能を実行するバージョンアッ
   プしたアプリケーションプログラムを記憶する外部記憶
   媒体と、 前記外部記憶媒体に記憶されたバージョンアップしたア
   プリケーションプログラムを読み出す外部記憶装置と、 前記外部記憶装置が出力するバージョンアップしたアプ
   リケーションプログラムを一時的に記憶する揮発記憶部
   と、 前記揮発記憶部が一時的に記憶しているアプリケーショ
   ンプログラムを、現在記憶しているアプリケーションプ
   ログラムと書き替えて記憶する不揮発記憶部とを備える
   ことを特徴とする複写機におけるプログラム処理装置。
2. 【請求項２】 前記外部記憶媒体を通じて書き込み領域
   を定義したデータを、アプリケーションプログラムと供
   に不揮発記憶部に記憶する処理を行うことを特徴とする
   請求項１記載の複写機におけるプログラム処理装置。
3. 【請求項３】 前記外部記憶媒体を通じて、一つのアプ
   リケーションプログラムを分割し、このデータ間に空き
   領域を設けて不揮発記憶部に記憶する処理を行うことを
   特徴とする請求項１記載の複写機におけるプログラム処
   理装置。