JPH09223566A - サージ吸収素子 - Google Patents

サージ吸収素子

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JPH09223566A
JPH09223566A JP6505896A JP6505896A JPH09223566A JP H09223566 A JPH09223566 A JP H09223566A JP 6505896 A JP6505896 A JP 6505896A JP 6505896 A JP6505896 A JP 6505896A JP H09223566 A JPH09223566 A JP H09223566A
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electrodes
substrate
pair
electrode
microgap
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JP6505896A
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Heishichi Ikeda
平七 池田
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HIGHTECH SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 素子寿命が長く、生産に容易な、面実装型サ
ージ吸収素子を提供する。 【解決手段】 基板21の一平面に、マイクロギャップ
23に対向する一対の電極22a,22a’、22b,
22b’とを設け、且つマイクロギャップ近傍の一対の
電極22a’、22b’を電気抵抗の高い電極部とし、
更にマイクロギャップ23を含む一対の電極とをキャッ
プ25によって、気密に封止したサージ吸収素子に関す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野]本発明は、マイクロギャップ或い
はギャップ式サージ吸収素子に関し、特にプリント基板
への自動実装の有利な、サーフェスマウント型サージ吸
収素子に関する。
[従来の技術]電話機、ファクシミリ等通信機器をサー
ジから保護するためのサージ吸収素子は、従来第1図に
示すように、マイクロギャップ2を形成する一対の電極
1a、1bが円柱状の碍子表面に設けられ、碍子上の一
対の電極1a、1b夫れ夫れにリード線付きキャップ電
極3a、3bを取り付け、ガラス管5で、気密に封止さ
れ、内部は減圧された構造である。従来のマイクロギャ
ップ式サージ吸収素子は、第1図に於いて明らかなよう
に、25mm前後のリード線4を有し、プリント基板へ
の実装に当たっては、リード線の適切な長さへの切断、
曲げ加工が必要となり、その後にプリント基板の穴にリ
ード線を挿入し半田付けするものであった。しかし、周
知のように斯かるプリント基板への実装着方法は、工数
のかかる方法であり、多くの電子部品が面実装型のいわ
ゆるサーフェスマウント型電子部品へと移り変わって来
ている。又これら従来のサージ吸収素子は、円柱状の碍
子表面の円周に沿った加工工程があるため、生産性を上
げるための障害となり、原価を引き下げるための足かせ
となっていた。更にサージ吸収時の放電によって発生す
る熱は、主に細いリード線を経由して放熱されるため、
熱抵抗が大きく結果として、素子内の温度上昇を招き、
素子の劣化特にマイクロギャップ或いはギャップ部の電
極の劣化をもたらした。本発明は、実装が容易で更に製
造も容易で且つ長寿命なマイクロギャップ或いはギャッ
プ型サージ吸収素子を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段]本発明の要旨とするも
のは、基板の同一平面上に、相互に電気的に絶縁され、
マイクロギャップ或いはギャップを形成するように配置
され、且つマイクロギャップ或いはギャップ近傍に於い
て電気抵抗の高い電極部と、外部電極或いは端子に通ず
る比較的電気抵抗の低い電極部とより成る一対の電極
と、前記マイクロギャップ或いはギャップ及びギャップ
周辺の前記一対の電極を含み、前記基板の前記平面を覆
う気密キャップ又は蓋と、前記基板の両端面近傍に設け
られた一対の電極とを有することを特徴とするマイクロ
ギャップ或いはギャップ式サージ吸収素子である。本発
明では、従来円柱状碍子表面に設けられて、マイクロギ
ャップを形成するように配置されていた一対の電極を、
平面基板上への配置とし、電極とマイクロギャップを覆
うようにして設けた、気密キャップにより放電空間を形
成させることにより、マイクロギャップ式サージ吸収素
子主要部を構成させることにより、同一基板上で整然と
配列された素子材料を、多数個或いは一括加工処理が出
来、従来に比較して極めて高い生産性が実現出来る。更
に平面上に形成された電極は、マイクロギャップ或いは
ギャップ近傍に於いて電気抵抗の高い電極部と、外部電
極或いは端子に通ずる比較的電気抵抗の低い電極部とよ
り成る一対の電極により構成されているため、放電開始
後はマイクロギャップ部の電極に放電電流の集中が防止
でき、電極の劣化が防止出来る。更にプリント基板への
実装用の外部電極を、上記平面基板端面に配することに
よって、同一平面上の一対の外部電極によるプリント基
板への面実装を、可能ならしめたものである。次に本発
明のサージ吸収素子を具体例によって説明するが、本発
明は、その説明に限定されるものではない。
[実施例1]第2図に、本発明にかかるサージ吸収素子
の一例を断面略図A、平面図Bによって示す。ムライ
ト、アルミナ等絶縁基板21主表面にスクリーン印刷等
によって一対の電極22a、22a’、22b、22
b’を設け、一対の電極22a’、22b’間 にマイ
クロギャップ23を設けたものである。これら一対の電
極はマイクロギャップ或いはギャップ近傍に於いて電気
抵抗の高い電極部22a’と22b’と、外部電極或い
は端子に通ずる比較的電気抵抗の低い電極部22A、2
2bとより成っている。一対の電極を覆うように気密キ
ャッ プ25が設けられ電極を有する基板との間に密閉
空間を形成している。気密キャップ25は、コバール等
金属或いはガラス、セラミックが好適である。又気密キ
ャップ25の基板21面への封着には、ガラスフリット
が好適であるが、金属キャップなどの場合、半田を利用
することも可能である。この場合、半田による電極22
aと22bの短絡を防止するため、電極22aと22b
表面をガラス膜等絶縁膜で覆う事が必要である。半田付
け部の基板表面には、予め半田付け可能な銀パラジウ
ム、モリブデン合金、タングステン合金等導電体膜を、
スクリーン印刷・焼成法或いは、蒸着法、スパッタリン
グ法、CVD(ケミカルベーパーデポジション)等によ
って形成しておくことが望ましい。更に封着用半田とし
ては、サージ吸収素子の面実装のときの半田熔融温度に
於いて、熔融しない高温半田を用いることが望ましい。
図において26は、気密キャップ25を基板21面上に
封着するためのガラスフリット、半田等の封着材料であ
る。更に気密キャップ封着時は、真空排気し、その状態
で或いはアルゴンガス等で一部置換したのち所定の圧力
下において加熱し、ガラスフリット或いは半田を熔融し
封着する。以上の説明によって明らかなように、面実装
可能なサージ吸収素子が可能となる。更にかかる素子が
スクリーン印刷技術等量産性の高い膜形成技術が活用で
きる結果、実装面で有利な面実装型サージ吸収素子が、
高い量産性のもとで得られる事も明らかである。さらに
サージ吸収素子の特性面での以下の効果が確認された、
すなわち第1図に示した従来のサージ吸収素子と比較し
た場合、これら素子は熱抵抗の大きい直径0.5mm前
後のリード線により放熱されるのに対して、本実施例の
サージ吸収素子では、リード線によらず、幅広の電極端
子27a、27 bによっている、電極の断面積で比較
しても4倍以上となり、熱放散が改善され、更にマイク
ロギャップ部で開始する放電は、電極上を進展し、22
aと22bに達する、この時マイクロギャップ23近傍
の電極22a’、22b’は高抵抗電極であるため、放
電電流は流れにくくなり、マイクロギャップ部に放電が
集中せず、マイクロギャップに対向する電極の劣化が防
止出来る。これによってサージ吸収素子としての長寿命
化は無論、サージ耐量も従来素子により大幅に改善でき
た。なお図において、高い電気抵抗を有する電極部と2
2a’と22b’は、タングステン・モリブデン等の高
抵抗金属膜をスパッタリング法、電子ビーム蒸着法、C
VD法(ケミカルベーパーデポジション法)等で被着形
成低することが望ましく、低い電気抵抗の電極部22a
と22bは、銅、コバール等半田付けの可能な金属或い
は合金を、前記同様スパッタリング法、電子ビーム蒸着
法、CVD法(ケミカルベーパーデポジション法)等に
よって形成することが望ましい。この場合パターン化
は、フォトエッチングによって行う。更に斯かる薄膜技
術によらず、厚膜技術によっても可能であり、この場合
は、高い電気抵抗の電極部22a’と22b’は、抵抗
膜を印刷・焼成による抵抗膜により形成し、低い電気抵
抗の電極部22aと22bは、印刷・焼成による導電膜
により形成することも可能であり、かかる場合は印刷に
よりハターン化が可能であり、エッチング処理は不要と
なる。
[実施例2]第3図は、本発明にかかる他の実施例を示
す断面略図であり。本実施例では、基板31にアルミニ
ウム等導電性基板を用いており、導電性のある材料であ
るため、アルミニウム基板の場合は、基板表面を、Al
等アルミニウム酸化膜等絶縁膜38でカバーして
ある。かかる材料を用いた場合、基板自体が高い熱伝導
率を持っているため、サージ吸収素子として動作時、大
電流のサージによって発生する熱の放散が格段に改善さ
れるため、実施例1によって比較してサージ吸収素子と
しての特性の劣化しにくいサージ吸収素子が提供でき
る。なお図において32a、32bは高抵抗電極部であ
り、33はマイクロギャップであり、34aと34bは
低抵抗電極部である、さらに35は気密キャップ、36
は気密キャップ35を気密に接着する接着剤、37a、
37bはコバール等よりなる電極端子である。さらに第
1図に示した従来のサージ吸収素子と比較した場合、こ
れら素子は熱抵抗の大きい直径0.5mm前後のリード
線により放熱されるのに対して、本実施例のサージ吸収
素子では、熱伝導の優れた基板31全面からの熱放散と
なり、放熱の改善は顕著となり、前記実施例2にも述べ
たように、ギャップに対向する高い電気抵抗の電極部へ
の放電電流が抑制され事とも相俟って、放電時の熱によ
る劣化が防止でき、サージ吸収素子としての長寿命化は
無論、サージ耐量も大幅に改善できる。
[実施例3]第4図は、本発明にかかる他の実施例を示
す断面略図あり、図において41は絶縁基板、42a、
42a’、42b、42b’は、絶縁基板上に形成され
た一対の電極、43は一対の電極 42a、42b間に
設けられたギャップである。なお図において、42a’
と42b’は低い電気抵抗の電極部、42a’と42
b’は高い電気抵抗の電極部である。更に44は電極と
キャップ材質によって適応されるガラス膜等絶縁性膜、
45は気密封止用の蓋である。即ち電極は導電性であ
り、半田を封着材として使用したり、金属キャップを使
用すると、一対の電極が、半田とかキャップによって短
絡し、サージ吸収素子として動作しないため、電極を覆
うようにガラス等絶縁性膜を設ける必要がある。実施例
1及び実施例2に比較すると、本実施例は平面の蓋によ
って封止している点が異なっている。平面の蓋によるば
あい、キャップの場合のようなキャップ成型作業が不要
となり高価な金型を必要としないメリットがあるし、平
板なので材料の選定に自由度が大きい。しかし、一対の
電極42a、42bと蓋の間隙を適切にし、形成される
気密空間を確保するため、厚みのある封着材48が必要
である。封着材の厚付けか封着材適用前に予めガラスフ
リット等封着材より融点の高い材料によるかさ上げをし
ておくことが有効である。
[実施例4]第5図に本発明にかかる他の実施例を示し
た。実施例1から実施例3における電極端子部の形成に
かかり、当該サージ吸収素子はより低価格化を達成した
実施例である。第5図Aは平面図、第5図Bは断面略図
を示した。多面取りのスルーホールを有するセラミック
基板に対して、印刷、焼成技術により、スルーホールを
介して裏面に一対の電極を取り出した構造であり、この
場合特別な電極端子の取り付けは不必要となり、生産工
数の低減によるコストダウン効果は大きい。図において
51はセラミック基板、52a、52a’、52b、5
2b’は一対の電極(図ではレーザーカットによるギャ
ップ形成前の状態を示す)であり、52a’と52b’
は高い電気抵抗の電極部、52aと52bは低い電気抵
抗の電極部兼外部接続電極であり、59a、59bは基
板51の表裏面の電極を接続する導電膜である。
[実施例5]第6A図の断面略図と第6B図の平面図に
よって、本発明にかかる他の実施例を示す。図におい
て、61は基板、62a、62b、62a’、62
b’、は電極をあり、これら電極は抵抗率の異なる部分
で構成されている。即ち電気抵抗の高い電極部62
a’、62b’と、電気抵抗の低い62a、62b電極
部とで構成されている。これによって、ギャップ63部
で開始された放電が、電極上を拡大し、電極62a、6
2b間まで容易に進展し易くすることが可能であり、放
電が集中することを防ぎ、熱的に傷み易いマイクロギゃ
ップ部電極の寿命を向上させることができる。なお図に
おいて65はキャップ、66は封着材、67a、67b
は一対の電極端子である。電極62a’、62b’とし
ては、熱安定性の高いタングステン、モリブテン、タン
タル等高融点金属を、電子ビーム蒸着方法、スパッタリ
ング方法、CVD(ケミカルベーパーデポジション)方
法によって形成する。数十オングストロームから100
0Λの厚さが効果的である。更に不純物のドープ量によ
って、抵抗率が変化し、比較的融点も高いSi等半導体
も有効である。電極62a、62bに関しては、金、
銅、ニッケル等が有効であるが、前記タングステン、タ
ンタル、モリブテン等高融点金属膜厚さを厚くして、抵
抗を低くして使用することも有効であり、この場合材料
として1種類となり、設備投資と工程管理の面から有利
となる。
[実施例6]実施例5に於いて、高い電気抵抗の電極部
62a’と62b’を、印刷・焼成による厚膜抵抗を用
い、低い電気抵抗の電極部62aと62bを、印刷・焼
成による厚膜導電膜を用いた実施例によっても同様の効
果が得られた。かかる場合は、電極62aと62b及び
67aと67bを同一厚膜導電膜で形成することも可能
であり、これによって工程の簡略化が計れる効果があ
る。
[実施例7]本発明を実現するための電極付基板の形成
方法を具体的に示す。第7A図、第7B図及び第7C図
は、実施例を説明する図であり、図において第7A図と
第7B図は平面図、第7C図は第7A図のa−bの断面
略図である。基板71は、セラミック等絶縁基板又はア
ルマイト等絶縁膜を被覆したアルミニウム等導電性基板
である。第7A図に於いては、基板表面に印刷・焼成技
術により厚膜抵抗72が形成され、続いて第7Bに示す
ように、同様の印刷・焼成技術により一対の厚膜導電体
72aと72bが形成される。厚膜導電体は、スルーホ
ール79を通して裏面に通じ、裏面でプリント基板への
実装時の半田付け用の電極となる。第7C図は、レーザ
ーカッターによって、マイクロギャップ73の形成を示
し、これによってマイクロギャップに於いて対向する、
高い電気抵抗を有する一対の電極部72a’と72b’
が形成される。かかる方法によれば、同一基板上での電
極等パターン形成は、基板単位で一度に行われ、基板の
大きさにもよるが、1基板当たり数百個から数千個が処
理可能となり、本発明によれば極めて高い生産性が実現
出来る。
[実施例8]本発明を実現するための電極付基板の形成
方法を他の具体的によって示す。第8A図、第8B図及
び第8C図は、実施例を説明する図であり、図において
第8A図と第8B図は平面図、第8C図は第7A図のa
−bの断面略図である。基板81は、セラミック等絶縁
基板又はアルマイト等絶縁膜を被覆したアルミニウム等
導電性基板である。第8A図は、高い電気抵抗の電極部
の形成に係り、図において81は基板、82はスパッタ
リング法、電子ビーム蒸着法、CVD法等によって形成
された薄膜である。実施例で薄膜は、タングステン、モ
リブテン等高融点・高抵抗の金属の第1層と、銅、ニッ
ケル、コバール等半田付け可能な金属膜の第2層から成
っている。第8B図では、上記金属膜がエッチングによ
りパターン形成され、本発明に係る一対の電極となる。
図において82aとと82bは、低い電気抵抗の電極
部、82a’と82b’は、高い電気抵抗の電極部出あ
る。83はマイクロギャップである。第8C図は、印刷
・焼成によって、スルーホル89を介して裏面に接続形
成された電極端子部である。実施例7同様、当該実施例
によっても、薄膜形成が基板単位で実施出来るため、極
めて高い生産性を実現することが可能である。なお本実
施例で薄膜形成として、連続的に2層を形成したが、高
融点・高抵抗の薄膜を形成し且つパターンエッチングし
て後、第2の低い電気抵抗の電極部のための金属膜を形
成することも無論可能であり、同様の効果が得られる。
[実施例9]本発明に必要な、高い電気抵抗の電極部形
成に関する、他の実施例を示す。単一の層として形成し
た電極を、電極の平面形状(或いは電極面積)を少なく
することによって、高い電気抵抗の電極部を形成するこ
とが可能である。第9A図と第9B図は、本発明にかか
る他の実施例を示す平面図であり、第9C図は、第9A
図a−bの断面略図である。図において、91は基板、
92aと92bは、一対の電極であり、W、Mo等の材
料よりなる数10ÅΛから10,000Å薄膜或いは印
刷・焼成した抵抗体よりなる。本発明では、ギャップ9
3近傍のこれら電極の一部を除去し、電極の平面形状
(或いは断面積)を少なくし、抵抗を高めた構成であ
る。図において、100及び100’は、電極の除去部
であり、これにより、電極72a、72bからギャップ
部に至る72a’、72b’部の抵抗は高くなり、これ
によって放電は、容易に92aと92bに進展し、ギャ
ップ部の電極の寿命が延びることとなった。なおギャッ
プ93形成と除去部100及び100’の形成を、フォ
トエッチング方法によって実施した場合、同一工程で一
括して実施できる。また前記実施例のごとくレーザーカ
ッターで、連続工程として実施することも可能である、
しかしこの場合は、除去部外周をレーザーで囲うように
線状に除去すれば、囲われた部分は周囲電極より分離さ
れるので、除去したと同様な効果が得られ、レーザー加
工時間の短縮が可能となる。無論エッチングによって除
去部に相当する部分の周囲のみをエッチング除去するこ
とも可能であり、全く同様の効果が得られる。
[実施例10]第10図は、本発明に係る一対の高い電
気抵抗の電極部の他の実施例を示す断面略図であり、図
に於いて101は基板、102a、102a’、102
b、102b’は薄膜電極であり、103はマイクロギ
ャップである。図において、高い電気抵抗の電極部10
2a’と102b’と低い電気抵抗の電極部102aと
102bは、同一材質からなる薄膜であり、高い電気抵
抗の電極部は、当該部分の薄膜をエッチングにより薄く
して、高抵抗化したものである。かかる構成によっても
本発明の趣旨は達成される。
[発明の効果]本発明のサージ吸収素子は、2本のリー
ド線を有する従来のサージ吸収素子に比較し、リード線
の無い面実装型のサージ吸収素子として、プリント基板
実装時の大幅な生産性向上が可能となったばかりでな
く、大電流のサージが印加時に発生する熱放散の改善更
には、マイクロギャップ部への放電電流集中が防止出
来、これによって、サージ耐量も大幅に改善、更には素
子寿命の改善されたサージ吸収素子を提供することが出
来る。更に変形しやすいリード線の整列、転がり安い円
柱状電極部とキャップ及びガラ管等と、これらの整列し
たり取り扱うには自動化が困難であり、コストダウンの
大きな障害であった。しかし本発明によれば多面取り基
板をもちいて、同時に大量の素子に厚膜或いは薄膜形成
技術によって電極形成が可能となるり、多面取り基板上
での相互の素子の位置関係は正確であるため、キャップ
とか蓋の装着の時部品が簡単な治具によって整列しやす
く、自動化も容易となり、生産性の向上それにもとずく
コストダウンが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【第1図】従来技術によるサージ吸収素子の断面略図、
図中1a、1bは一対の電極、2はマイクロギャップ、
5はガラス管である。
【第2図】本発明にかかるサージ吸収素子の実施例1、
A図は断面略図、B図は平面図であり、図中21は基
板、22a、22bは一対の電極、23はマイクロギャ
ップ、24はガラス膜、25はキャップ、26は封着
材、27a、27bは電極端子である。
【第3図】本発明にかかる他の実施例の断面略図であ
り、図中31は基板、32a、32bは 一対の電極、
33はマイクロギャップ、34はガラス膜、35はキャ
ップ、36は封着材、37a37bは電極端子である。
【第4図】本発明にかかる他の実施例の断面略図であ
り、図中41は基板、42a、42bは一対の電極、4
3はマイクロギャップ、44はガラス膜、45は密封用
の蓋、48は封着材である。
【第5図】本発明にかかる他の実施例、A図は平面図、
B図は断面略図であり、図中51は基板、52a、52
bは一対の電極、59a、59bはそれぞれ基板51の
表裏面の導体を接続する導電膜である。
【第6図】本発明に係る他の実施例、A図は断面略図、
B図は平面図であり、図中61は基板62a、62
a’、62b、62b’は電極、67a、67bは電極
端子である。
【第7図】本発明に係る電極付基板製作を段階的に説明
のための断面略図であり、71は基板、72は印刷・焼
成によった抵抗膜、73は印刷・焼成によった導電膜で
あり、79はスルーホール である。
【第8図】本発明に係る電極付基板製作を段階的に説明
のための断面略図であり、81は基板、82は高抵抗薄
膜、83は薄膜導電膜であり、89はスルーホールであ
る。
【第9図】本発明に係る他の実施例を示す図であり、A
図、B図は平面図、C図はA図のa−bの断面略図であ
る。図において、91は基板、92a、92a’、92
b、92b’は電極であり、93はマイクロギャップ、
更に100、100’は電極の除去部である。
【第10図】本発明に係る他の実施例を示す断面略図で
あり、図において、101は基板、102a、102
a’、102b、102b’は電極であり、103はマ
イクロギャップである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【第1図】従来技術によるサージ吸収素子の断面略図、
図中1a、1bは一対の電極、2はマイクロギャップ、
5はガラス管である。
【第2A図】本発明にかかるサージ吸収素子の実施例を
示す断面略図であり、図中21は基板、22a、22b
は一対の電極、23はマイクロギャップ、25はキャッ
プ、26は封着剤、27a、27bは電極端子である。
【第2B図】本発明にかかるサージ吸収素子の実施例を
示す基板の平面略図であり、図中22a、22bは一対
の電極、23はマイクロギャップ、25はキャップ、2
7a、27bは電極端子である。
【第3図】本発明にかかる他の実施例の断面略図であ
り、図中31は基板、32a、32bは一対の電極、3
3はマイクロギャップ、34a、34bはガラス膜、3
5はキャップ、36は封着剤、37a37bは電極端子
である。
【第4図】本発明にかかる他の実施例の断面略図であ
り、図中41は基板、42a、42bは一対の電極、4
3はマイクロギャップ、44はガラス膜、45は密封用
の蓋、48は封着剤である。
【第5A図】本発明にかかる他の実施例を示す平面略図
であり、図中51は基板、52a、52bは一対の電
極、59a、59bはそれぞれ基板51の表裏面の導体
を接続する導電膜である。
【第5B図】本発明にかかる実施例第5A図のa−bに
沿った断面略図であり、図中51は基板、52a、52
bは一対の電極、59a、59bはそれぞれ基板51の
表裏面の導体を接続する導電膜である。
【第6A図】本発明に係る他の実施例を示す断面略図で
あり、図中61は基板、62a、62a’、62b、6
2b’は電極、67a、67bは電極端子である。
【第6B図】本発明に係る他の実施例第6A図の平面略
図であり、62a、62a’、62b、62b’は電
極、67a、67bは電極端子である。
【第7A図】本発明に係る電極付基板製作を段階的に説
明のための断面略図であり、第7A図→第7B図→第7
C図と段階的に加工が進められる。図中71は基板、7
2は印刷・焼成によった抵抗膜、79はスルーホールで
ある。
【第7B図】本発明に係る電極付基板製作を段階的に説
明のための断面略図であり、第7A図に続く段階であ
る。図中71は基板、72は印刷・焼成によった抵抗
膜、72a,72bは印刷・焼成によった導電膜であ
り、79はスルーホールである。
【第7C図】本発明に係る電極付基板製作を段階的に説
明のための断面略図であり、第7B図に続く段階であ
る。図中71は基板、72は印刷・焼成によった抵抗
膜、72a,72bは印刷・焼成によった導電膜であ
り、73はマイクロギャップであり、72a’、72
b’はギャップにより分離された抵抗膜による一対の電
極である。また79はスルーホールである。
【第8A図】本発明に係る他の電極付基板製作を段階的
に説明のための断面略図であり、第8A図→第8B図→
第8C図と加工が進む。81は基板、82は高抵抗薄
膜、89はスルーホールである。
【第8B図】本発明に係る他の電極付基板製作を段階的
に説明のための断面略図であり、第8A図に続く段階で
ある。81は基板、82a’と82b’は高抵抗薄膜か
らなる一対の電極であり、83はマイクロギャップ、8
9はスルーホールである。
【第8C図】本発明に係る他の電極付基板製作を段階的
に説明のための断面略図であり、第8B図に続く段階で
ある。81は基板、82a’と82b’は高抵抗薄膜か
らなる一対の電極でアり、83はマイクロギャップ、8
7aと87bはスルーホール89を貫通して基板の両面
にわたって形成された厚膜導電膜である。
【第9A図】本発明に係る他の実施例を示す平面略図で
あり、図において、92a、92a’、92b、92
b’は電極であり、93はマイクロギャップ、更に10
0は電極の除去部である。
【第9B図】本発明に係る他の実施例を示す平面略図で
あり、第9A図とは電極の除去部の形状が異なってい
る。図において、92a、92a’、92b、92b’
は電極であり、93はマイクロギャップ、更に100’
は電極の除去部である。
【第9C図】本発明に係る実施例を示し、実施例第9A
図のa−bに沿った断面略図であり、図において、91
は基板、92a、92a’、92b、92b’は電極で
あり、93はマイクロギャップ、更に100’は電極の
除去部である。
【第10図】本発明に係る他の実施例を示す断面略図で
あり、図において、101は基板、102a、102
a’、102b、102b’は電極であり、103はマ
イクロギャップである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の同一平面上に、相互に電気的に絶
    縁され、マイクロギャップ或いはギャップを形成するよ
    うに配置され、且つマイクロギャップ或いはギャップ近
    傍に於いて電気抵抗の高い電極部と、外部電極或いは端
    子に通ずる比較的電気抵抗の低い電極部とより成る一対
    の電極と、前記マイクロギャップ或いはギャップ及びギ
    ャップ周辺の電気抵抗の高い電極部と、比較的電気抵抗
    の低い電極部の一部含み、前記基板の前記平面を覆う気
    密キャップ又は蓋と、前記基板の両端面近傍に設けられ
    た一対の電極とを有することを特徴とするマイク ロギ
    ャップ或いはギャップ式サージ吸収素子。
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