JPH09223426A - 酸化物超電導線材の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導線材の製造方法

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JPH09223426A
JPH09223426A JP8026474A JP2647496A JPH09223426A JP H09223426 A JPH09223426 A JP H09223426A JP 8026474 A JP8026474 A JP 8026474A JP 2647496 A JP2647496 A JP 2647496A JP H09223426 A JPH09223426 A JP H09223426A
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JP
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wire
oxide superconducting
producing
covering
hydrostatic pressure
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Application number
JP8026474A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hikata
威 日方
Shinichi Kobayashi
慎一 小林
Shiyuuji Hahakura
修司 母倉
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長にわたってより高いJcを有する酸化物
超電導線材を製造する。 【解決手段】 酸化物超電導体またはその原料が安定化
金属シースで覆われた線材を準備する。該線材の全体に
同時に静水圧をかける。静水圧工程の後、得られた線材
に、酸化物超電導体を焼結するための熱処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化物超電導線材
の製造方法に関し、特に、より高い臨界電流密度を有す
る長尺の酸化物超電導線材を製造するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、より高い臨界温度を示す超電導材
料として、セラミックス系のもの、すなわちBi系、T
l系、Y系等の酸化物超電導材料が注目されている。
【0003】たとえば、ビスマス(Bi)系酸化物超電
導材料は、その実用化が期待されている。ビスマス系酸
化物超電導体には、臨界温度が110Kのものと臨界温
度が80Kおよび10Kのものとがあることが知られて
いる。またビスマス系酸化物超電導体において、Bi−
Sr−Ca−CuまたはBiの一部をPbで置換した
(Bi,Pb)−Sr−Ca−Cuの系における222
3相は110Kの臨界温度を有しており、他方、同様の
系における2212相は80Kの臨界温度を有している
ことが知られている。
【0004】酸化物超電導体を用いた線材を製造する方
法について、酸化物超電導体の原料を金属シースに充填
したものに、伸線加工および圧延加工を施し、得られた
テープ状の線材に熱処理を施すことにより、酸化物超電
導体の焼結体が金属シースで覆われた線材を得る方法が
ある。この方法は、たとえば長尺の超電導線材を製造す
るとき、有利に適用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超電導体をケー
ブルやマグネットに応用しようとする場合、それらを構
成する線材が高い臨界温度(Tc)に加えて、より高い
臨界電流密度(Jc)を任意の長さで有することが必要
である。上述した酸化物超電導線材の製造方法では、塑
性加工と熱処理の組合せにより、高い臨界電流密度を得
ようとしている。
【0006】しかしながら、主として引抜き加工および
圧延加工が用いられる塑性加工は、金属シース中の超電
導体を均一に圧密化するのに、常に十分なものであると
は言えなかった。従来の加工後得られる線材の内部で
は、圧密化が不十分なため空隙やクラックなどが発生
し、熱処理の後得られる線材のJcが低くなる場合があ
った。また、従来技術においてJc等の超電導特性は製
造する線材の形状に左右されていた。線材における酸化
物超電導体の密度を高くし、かつ高いJcを得るために
は、従来、線材をテープ形状にする必要があった。
【0007】本発明の目的は、上述した従来の問題点を
解決し、全長にわたってより高いJcを有する酸化物超
電導線材を製造することである。
【0008】本発明のさらなる目的は、種々の形状の酸
化物超電導線材について、Jcの高い長尺の線材を製造
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】1つの局面において、本
発明に従う酸化物超電導線材の製造方法は、酸化物超電
導体またはその原料が安定化金属からなるシースで覆わ
れた線材を準備する工程と、該線材の全体に同時に静水
圧をかける工程と、静水圧をかける工程の後に得られた
線材に、酸化物超電導体を焼結するための熱処理を施す
工程とを備えることを特徴とする。
【0010】もう1つの局面において、本発明に従う酸
化物超電導線材の製造方法は、酸化物超電導体またはそ
の原料が安定化金属からなるシースで覆われた線材を準
備する工程と、該線材を、該線材に外からの圧力を伝え
ることのできる材料で該線材の長手方向に沿って覆いか
つ該線材を覆う材料を密封する工程と、該材料で覆われ
た線材の全体に同時に静水圧をかける工程と、該線材を
覆う材料を該線材から剥がして除去する工程と、除去工
程の後得られた線材に酸化物超電導体を焼結するための
熱処理を施す工程とを備えることを特徴とする。
【0011】これらの局面において、本発明の製造方法
は、熱処理工程の後に得られる線材を、線材に外からの
圧力を伝えることのできる材料で線材の長手方向に沿っ
て覆い、かつ線材を覆う材料を密封する工程と、該材料
で覆われた線材の全体に同時に静水圧をかける工程と、
該線材を覆う材料を該線材から剥がして除去する工程
と、除去工程の後得られる線材に酸化物超電導体を焼結
するための熱処理を施す工程とをさらに備えることがで
きる。
【0012】本発明において、線材を覆う工程では、線
材と線材を覆う材料との間に、後の工程においてこれら
を剥がしやすくするための材料を挿入することが好まし
い。このような剥がしやすくするための材料として、炭
素粉末などの固体粉末を用いる事ができる。また、線材
を覆うための材料として、ゴム、鉛、鉛合金、スズ、ス
ズ合金、銀および銀合金からなる群から選択される少な
くともいずれかを用いることができる。
【0013】また線材を覆う工程は、線材を覆う材料を
密封する前に、線材と線材を覆う材料との間の雰囲気を
調整する工程をさらに備えることができる。この工程に
おいて、線材と皮覆材料との間は減圧雰囲気にすること
ができる。
【0014】本発明では、種々の断面形状を有する線材
を製造することができる。たとえば、丸線の形態の線材
を静水圧工程に供し、最終製品として丸線を得ることが
できる。さらに、テープ状線の形態の線材を静水圧工程
に供し、最終製品としてテープ状線を得ることもでき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、酸化物超電導体または
その原料が安定化金属からなるシースで覆われた線材を
準備する。この線材は、酸化物超電導体またはそれを生
成させるための原料と、それを覆う安定化金属とを含む
ものであれば、その材質、形状、長さ等について特に限
定されるものではない。線材は、たとえば、酸化物超電
導体の粉末または酸化物超電導体の原料の粉末を安定化
金属からなるシースへ充填し、粉末が充填されたシース
を塑性加工することによって得ることができる。また線
材は、上記塑性加工の後得られた線材に熱処理を施して
得ることができる。酸化物超電導体またはその原料の粉
末は、超電導体を構成する元素の酸化物および/または
炭酸化物の粉末を所定の配合比で混合し、混合物を焼結
した後、焼結物を粉砕して調製することができる。粉末
を充填するシースは、たとえば銀または銀合金から構成
することができる。塑性加工には、伸線加工、押出加
工、圧延加工、またはそれらの組合せを用いることがで
きる。これらの加工により、主に丸線またはテープ状線
が得られる。熱処理には、たとえば酸化物超電導体を焼
結するため800℃〜860℃の温度が用いられる。本
発明では、熱処理の前に線材を静水圧工程に供してもよ
いし、熱処理後に線材を静水圧工程に供してもよい。
【0016】酸化物超電導体には、ビスマス系、イット
リウム系、タリウム系酸化物超電導体等がある。本発明
では、高い臨界温度(Tc)、高い臨界電流密度(J
c)、および高い結晶配向性を得る観点から、ビスマス
系酸化物超電導体が好ましい。ビスマス系酸化物超電導
体には、Bi2 Sr2 Ca2 Cu3 10-Z、(Bi,P
b)2 Sr2 Ca2 Cu3 10-Z、Bi2 Sr2 Ca1
Cu2 8-Z 、(Bi,Pb)2 Sr2 Ca1 Cu2
8-Z 等がある。酸化物超電導体の安定化材として銀また
は銀合金が好ましく用いられる。銀合金として、たとえ
ばAg−Pt合金、Ag−Au合金、Ag−Pd合金な
どがある。
【0017】本発明において、上述のように準備された
所定の長さを有する線材は、裸のまま静水圧をかける工
程に供してもよいし、所定の材料で被覆した後、静水圧
をかける工程に供してもよい。熱処理を経て得られる線
材は、シースにピンホールを有する可能性があるため、
ピンホールから圧力媒体が内部へ侵入しないよう、所定
の材料で被覆することが好ましい。線材を所定の材料で
被覆するとき、静水圧を線材に伝えることのできる被覆
材料が用いられる。このような材料として、弾性体また
は静水圧により塑性変形する材料が好ましく用いられ
る。より具体的には、ゴム、鉛、鉛合金、スズ、スズ合
金、銀および銀合金からなる群から選択される少なくと
もいずれかで線材を好ましく被覆することができる。線
材を覆う材料には、テープ形状またはテープをその長手
方向に沿って筒状に丸めた形状のものを好ましく用いる
ことができる。被覆にあたっては、該材料を線材に沿う
よう加工することができる。
【0018】線材を覆うに際し、後述するように線材を
順次繰出しながらテープ状材料またはテープを筒状に丸
めた材料で線材を覆っていくことができる。このような
被覆工程は、線材の長手方向に沿って連続的に行なうこ
とができる。また被覆にあたって、所定の形状の材料を
線材に沿うよう加工しながら、被覆を連続的に行なうこ
とものできる。被覆材料は、外からの圧力が線材に効率
的に伝わるよう線材に密着させられる。
【0019】線材を覆う場合、いわゆる離型材を線材と
被覆材料の間に挿入することが好ましい。これは、被覆
材料を後で線材から除去するときに、線材から被覆材料
を剥がしやすくするためのものである。離型材には、炭
素粉末等の固体粉末が好ましく用いられる。離型材を付
着させた材料で線材を覆うか、離型材を線材に付着させ
た後覆うことにより、線材と被覆材料との間に離型材を
付与することができる。
【0020】線材を被覆するにあたり、被覆材料の合せ
目は、加熱や溶接等によって密封される。このシーリン
グ工程は、後述するように線材を覆う工程に合せて線材
の長手方向に沿って連続的に行なうことができる。たと
えば、線材を2枚のテープ材料で覆う場合、線材を挟ん
で重ねた2枚のテープの両末端および両側端が密封のた
め互いに接合される。線材を1枚のテープ材料で覆う場
合、線材を包み込んだテープ材料の両末端および両側端
が密封のため接合される。シーリングにより、静水圧工
程において圧力媒体に線材が直接接触しないよう線材は
保護される。
【0021】またシーリングを完了する前に、被覆材料
で覆われた空間の雰囲気を調整してもよい。たとえば、
真空ポンプ等で排気を行ない被覆材料と線材との間を減
圧状態にすることができる。また、被覆材料と線材との
間の雰囲気を不活性ガス等の各種ガスに置換することも
できる。所定の雰囲気に調整した後、シーリングを完了
させる。
【0022】裸の線材または被覆された線材は、本発明
に従って静水圧工程に供される。静水圧工程において、
所定の長さを有する線材の全体が圧力容器内に収容さ
れ、静水圧で押される。すなわち、線材全体に静水圧が
同時にかけられる。線材は種々の状態で静水圧にかける
ことができるが、たとえばソレノイドコイル形状に巻か
れた状態で圧力容器に入れることができる。コイル形状
に線材を巻けば、より長い線材をコンパクトな状態でプ
レスすることができる。静水圧工程で用いられる気圧
は、たとえば1000〜20000気圧、好ましくは7
000〜10000気圧とすることができる。圧力媒体
には、液状のグリス、水等の液体が好ましく用いられ
る。静水圧工程において線材を加熱してもよい。加熱温
度は、たとえば100〜850℃とすることができる。
【0023】静水圧工程の後、圧力容器から取出された
線材は酸化物超電導体を焼結するため熱処理される。熱
処理に先立って、線材に付着する圧力媒体をきれいに取
り除くことが好ましい。また被覆された線材の場合、被
覆材料を線材から剥がして除去することが望ましい。被
覆を除去した後、線材は熱処理される。熱処理に用いら
れる温度は、たとえば830〜860℃が好ましく、8
35〜850℃がより好ましい。
【0024】本発明において、静水圧工程と熱処理工程
は、繰返して行なうことができる。静水圧工程の後熱処
理された線材を再び静水圧工程に供し、加圧された線材
を再度熱処理することができる。上述したように熱処理
後に得られる線材にはピンホールが生じている可能性が
あるため、熱処理された線材を上述したように被覆し静
水圧にかけることが好ましい。静水圧工程の後、線材か
ら被覆材料を除去し、線材を再び熱処理することができ
る。
【0025】従来技術において、シースに覆われる酸化
物超電導体を効果的に圧密化する加工方法は圧延であっ
た。しかし、圧延加工では、圧力の方向が線材の長手方
向に対して垂直な方向のみであったため、加工時におい
て線材の幅方向および前後の方向に材料の逃げが生じて
いた。このため、シースで覆われる酸化物超電導体また
はその原料にかけられる圧力は低下し、これらの材料に
クラックが発生していた。
【0026】一方、本発明に従えば、静水圧工程におい
て任意の形状の線材全体に均一でかつ等方的な大きさの
高い圧力を印加することができる。静水圧工程では、圧
延のように材料が圧力から逃げる余地はない。また、静
水圧は線材の断面形状に依存することなく均一にかけら
れる。このため、線材の圧縮成形は、線材全体にわたっ
てより効果的に行なわれる。特にシースで覆われる酸化
物超電導体またはその原料について、クラックや空隙の
ないより緻密な圧縮成形体を静水圧工程によりもたらす
ことができる。したがって、静水圧工程の後、得られた
線材を熱処理すれば、結晶粒がより密により強く結合し
た酸化物超電導体の焼結体を得ることができ、得られる
酸化物超電導線材はより高いJcを有するようになる。
本発明によれば、従来、シースで覆われる酸化物超電導
体の圧密化が困難であった丸線についても、十分な圧縮
により、高いJcを得ることができる。
【0027】
【実施例】
実施例1 Bi2 3 、PbO、SrCO3 、CaCO3 、CuO
を用いてBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:0.
4:2:2.2:3の組成比の粉末を準備した。得られ
た粉末を800℃で8時間熱処理し、次いで得られた焼
結体を粉末にするため、自動乳鉢を用いて2時間粉砕し
た。次に得られた粉末を850℃で8時間熱処理し、得
られた焼結体をボールミルで粉砕して粉末を得た。得ら
れた粉末を減圧下で加熱した後、外径30mm、内径2
6mmの銀パイプに充填した。粉末が充填されかつ両端
が密封された銀パイプを伸線加工し、直径2.7mmの
線材を得た。得られた線材を切断し、85本を束ねた
後、外径35mmの銀パイプの内壁に沿うよう挿入し
た。85本の線材が充填されその両端がシールされた銀
パイプを伸線加工した後、圧延加工し、厚さ0.28m
m、幅4mmのテープ状線材を作製した。
【0028】厚さ0.15mm、幅8mm、長さ100
mmのテープ状鉛シートを2枚準備した。それぞれのシ
ートの片面に、両端から1mmの長さを残してカーボン
粉末を付着させた。そして図1に示すように、テープ状
線材1を鉛シート2aおよび2bで被覆していった。1
00mの長さの銀被覆テープ状線材1を順次繰出しなが
ら、2枚の鉛シート2aおよび2bの間に挟み込んでい
った。被覆において、カーボン粉末が付着された面はテ
ープ状線材1に接触している。被覆工程において、まず
鉛シート2aおよび2bの一末端が加熱により溶接さ
れ、次いで、それらの両側端が長手方向に沿って加熱に
より溶接されていった。両側端の溶接は、テープ状線材
1ならびに鉛シート2aおよび2bを連続的に繰出しな
がら行なうことができた。図2に、2枚の鉛シートで覆
われたテープ状線材の断面を示す。テープ状線材1は鉛
シート2aと2bの間に挟まれ、2枚のシート2aおよ
び2bの両側端は互いに接合されている。
【0029】上述のようにして長さ100mのテープ状
線材全体を鉛シートで覆い、端末部の1つと側端部の両
方を密封したものを2組準備した。これらのうち1つは
もう1つの末端部を加熱により密封し、静水圧工程に供
した。もう1つについては、密封されていない末端部か
らロータリーポンプおよび拡散ポンプを用いて空気を排
出した。次いで、テープ状線材と鉛シートとの間を減圧
状態にしたまま鉛シートの末端部を加熱により溶融さ
せ、密封を行なった。このように内部の空気を排出した
被覆線材を静水圧工程に供した。
【0030】得られた2つの被覆線材は、それぞれソレ
ノイドコイル形状に巻き込まれ、静水圧容器中に挿入さ
れた。常温において7,000気圧の静水圧がそれぞれ
の線材にかけられた。圧力媒体としてグリスが用いられ
た。その後、減圧し、静水圧容器から被覆線材を取出し
た後、被覆線材に付着した圧力媒体を拭き取った。それ
ぞれの被覆線材において、シールされた末端部および側
端部を内部のテープ状線を傷つけないよう切り、鉛シー
トを剥ぎ取って内部の線材を取出した。
【0031】取出されたそれぞれの線材は、ステンレス
製の板にスパイラル状に形成された溝に沿って巻かれ、
このステンレス製の板の上で845℃において50時間
熱処理された。
【0032】熱処理された2本の線材はそれぞれ、上述
と同様にして2枚の鉛シートで被覆された。今回の被覆
工程では、両方の被覆線材についてその内部が減圧状態
とされた。被覆された2本の線材は、それぞれソレノイ
ドコイル状に巻き込まれ、静水圧容器内に挿入された。
常温で10,000気圧の静水圧がそれぞれの被覆線材
にかけられた。その後、減圧し、圧力容器からそれぞれ
の被覆線材を取出した後、圧力媒体であるグリスが被覆
線材から拭き取られた。上述と同様にして鉛シートを剥
ぎ取ることにより、内部の線材を取出した。得られた2
本の線材を、それぞれステンレス製の板にスパイラル状
に形成された溝に沿って巻き、このステンレス製の板の
上で840℃において50時間熱処理した。このように
して得られた2本の線材のうち、最初の被覆工程で減圧
処理を施していないものを試料1とし、最初の被覆処理
で減圧処理を施したものを試料2とした。
【0033】一方比較例として、伸線および圧延工程の
後得られた厚さ0.28mm、幅4mmのテープ状線材
を直径200mmφの平ロールで圧延加工し、厚さ0.
24mmのテープ状線材を得た。得られた長さ100m
のテープ状線材を上述と同様にして熱処理炉において8
40℃、50時間熱処理した。得られた線材を試料3と
した。
【0034】長さ100mの試料1〜3について液体窒
素温度におけるゼロ磁場下での臨界電流密度(Jc)を
測定したところ、試料1ではJc(77.3K,0T)
が40,000A/cm2 であり、試料2ではJc(7
7.3K,0T)が53,000A/cm2 であった。
一方試料3の線材では、Jc(77.3K,0T)は2
0,000A/cm2 であった。線材の断面を電子顕微
鏡で観察したところ、試料1および2においてはクラッ
クが少なく緻密な組織を有する酸化物超電導体が観察さ
れた。一方試料3では、酸化物超電導体の部分に空隙お
よびクラックが多く観察された。
【0035】実施例2 Bi2 3 、PbO、SrCO3 、CaCO3 、CuO
を用いてBi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:0.
4:2:2.2:3の組成比の粉末を準備した。得られ
た粉末を800℃で8時間熱処理し、次いで得られた焼
結体を自動乳鉢を用いて2時間粉砕した。得られた粉末
を850℃で8時間熱処理した後、焼結体をボールミル
で粉砕して粉末を得た。得られた粉末を減圧下で加熱し
た後、外径32mm、内径26mmの銀パイプに充填し
た。粉末が充填され両端が密封された銀パイプを伸線加
工し、2.7mmの直径の線材を得た。得られた線材を
切断し、127本を束ねた後、外径37mmの銀パイプ
の内壁に沿うよう挿入した。その後、127本の線材が
充填され両端が密封された銀パイプを伸線加工し、圧延
加工して厚さ0.31mm、幅4mmのテープ状線材を
得た。得られた長さ100mのテープ状線材を、ステン
レス製の板にスパイラル状に形成された溝に沿って巻
き、このステンレス製の板上で845℃において50時
間熱処理した。
【0036】厚さ0.1mm、幅8mm、長さ100m
のゴムシートを2枚準備した。図1に示すと同様にし
て、熱処理の後得られた線材を2枚のゴムシートの間に
挟み、ゴムシートの端部を加熱して溶かした。実施例1
と同様にして内部を減圧状態にした後、シーリングを完
了させた。ゴムシートで被覆された線材を、ソレノイド
コイル形状に巻き込み、静水圧容器中に挿入した。常温
で3,000気圧の静水圧を被覆線材にかけた。圧力媒
体として水が用いられた。次いで、圧力容器から被覆線
材を取出した後、圧力媒体を被覆線材から拭き取った。
接合されたゴムシートの端部を線材を傷つけないように
切り、ゴムシートを剥ぎ取って内部の線材を取出した。
得られた線材を、スパイラル状の溝を有するステンレス
製の板上で熱処理炉内において840℃、50時間熱処
理した。熱処理後に得られた線材を試料4とする。
【0037】一方比較例として、厚さ0.31mm、幅
4mmのテープ状線材を845℃で50時間熱処理して
得られる線材を、直径200mmφの平ロールで圧延加
工し、厚さ0.26mmの線材を得た。得られた長さ1
00mの線材を、熱処理炉で840℃、50時間熱処理
した。熱処理後に得られた線材を試料5とする。
【0038】100mの長さの線材について臨界電流密
度を測定したところ、試料4のJc(77.3K,0
T)は40,000A/cm2 である一方、試料5のJ
c(77.3K,0T)は18,000A/cm2 であ
った。
【0039】実施例3 Bi2 3 、PbO、SrCO3 、CuOを用いてB
i:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8:0.4:2:
2.2:3の組成比の粉末を準備した。得られた粉末を
800℃で8時間熱処理し、次いで得られた焼結体を自
動乳鉢を用いて2時間粉砕した。その後、得られた粉末
を850℃で8時間熱処理し、焼結体をボールミルで粉
砕して粉末を得た。得られた粉末を800℃で2時間加
熱し、脱ガス処理を行なった。
【0040】外径30mm、内径25mmの銀パイプの
中に、外径22mm、内径20mmの銀パイプ、外径1
6mm、内径14mmの銀パイプおよび外径10mmの
銀棒を順次挿入していき、これらを同心円上に配置し
た。このようして得られる銀パイプ複合体の中に上述の
プロセスによって得られた粉末を充填した。粉末が充填
され両端部がシールされた銀パイプ複合体を伸線加工
し、直径2mmφの線材を得た。次いで、得られた線材
のシーリングをより確実なものとするため、その両末端
の銀を溶接で密封した。シールされた長さ10mの線材
をソレノイドコイル状に巻いた後、静水圧容器に入れ、
400℃、9,500気圧の静水圧をかけた。圧力媒体
としてグリスを用いた。静水圧工程の後、圧力容器から
線材を取出し、グリスを拭き取ったのち、線材の両末端
における半田付けされた部分を切り取った。得られた線
材を、ステンレス製の板上にスパイラル状に形成された
溝に沿って巻き、この板上において847℃で50時間
熱処理した。
【0041】厚さ0.15mm、幅18mm、長さ10
mの銀シートを1枚準備した。その片面において、両脇
2mmの部分を残してカーボン粉末を付着させた。上述
した工程によって得られた銀被覆丸線材を、図3に示す
ようにして銀シートで被覆していった。すなわち、長さ
約10mの銀被覆丸線材11を順次繰出しながら、銀シ
ート12で包み込んでいった。銀シートの銀被覆線材と
接触する面にはカーボン粉末が付着させられている。被
覆にあたって、線材11は銀シート12の中央部に置か
れ、銀シート12は線材11の円筒面に沿って巻き込ま
れた。銀シート12の末端部が加熱により溶接された
後、巻き込みにより合せられたシートの側端部が連続的
に加熱により溶接されていった。銀シートで覆われた線
材の断面を図4に示す。銀シート12は、銀被覆丸線材
11の円筒面に沿って設けられ、合せられたシート12
の側端部は、溶接により接合されている。
【0042】被覆すべき線材が長い場合、以上のような
被覆工程は、図5に示すように行なうことができる。巻
取られている銀被覆線材21およびシート22は、それ
ぞれ繰出される。繰出された線材21は所定の位置で繰
出されるシート22上に重ねられる。線材21と合せら
れたシート22は、所定の位置でたとえば矢印X、X′
の方向に加工され、線材21はシート22によって包み
込まれる。このようにして線材21がシート22によっ
て包み込まれた後、所定の位置、たとえば矢印Yで示す
位置においてシート22の合せ目が溶接される。合せ目
が溶接された被覆線材23は、順次ドラム24によって
巻き取られていく。このようにして、連続的に被覆およ
び溶接を行なうことができる。
【0043】約10mの長さの銀被覆丸線材を、図3に
示すように被覆し、端末部の一方を残してシールを行な
った。以上の工程に従い、端末部を残してシールされた
被覆線材を2本準備した。2本の被覆線材のうち1本に
ついては、そのまま端末部を加熱することによりシール
を完了させた。もう1本については、シールされていな
い端末部の開口からロータリーポンプおよび拡散ポンプ
を用いて空気を排出し、内部を減圧状態にした。次い
で、減圧状態のまま銀シートの端末部を加熱し、密封を
完了させた。
【0044】得られた2つの被覆線材を、それぞれソレ
ノイドコイル状に巻き込み、静水圧容器中に挿入した。
100℃において9,000気圧の静水圧を被覆線材に
かけた。圧力媒体にはグリスが用いられた。その後、減
圧を行ない、静水圧容器から被覆線材を取出した後、グ
リスを被覆線材から拭き取った。銀シートの端部を内部
の線材を傷つけないように切り、シートを剥ぎ取った。
シートを剥ぎ取って得られた2つの線材に、熱処理炉に
おいて835℃、100時間の熱処理をそれぞれ施し
た。得られた2つの線材のうち、被覆工程において内部
を減圧状態にせずにシールを完了させたものを試料6と
し、被覆工程において内部を減圧状態にしたものを試料
7とする。
【0045】比較として、伸線加工の後得られた直径2
mmφの線材を、さらに直径1.5mmφまで伸線加工
した。得られた長さ約10mの線材を熱処理炉において
835℃、100時間熱処理した。得られた線材を試料
8とする。
【0046】試料6〜8について臨界電流密度を測定し
たところ、試料6のJc(77.3K,0T)は30,
000A/cm2 であり、試料7のJc(77.3K,
0T)は50,000A/cm2 であった。一方、試料
8のJc(77.3K,0T)は3,000A/cm2
であった。これらの試料の断面を電子顕微鏡で観察した
ところ、試料6および7では、クラックが少なく緻密な
組織を有する酸化物超電導体が観察された。一方試料8
では、超電導体の部分において多数の空隙およびクラッ
クが観察された。
【0047】また、実施例1の試料3、実施例3の試料
7および8の線材について、磁場中における液体窒素温
度下でのJc特性を評価した。その結果、1Tの磁場を
電流の方向に垂直に印加した場合、磁場の印加される方
向にかかわらず試料7ではJcが2,500A/c
2 、試料8ではJcが100A/cm2 であった。一
方、試料3では、テープ面に垂直に1Tの磁場を印加し
た場合、50A/cm2 のJcが得られた。
【0048】なお、以上の実施例において線材を被覆す
るための具体例をいくつか示してきたが、被覆方法はこ
れらに特に限定されるものではない。たとえばテープ状
線材を被覆する場合、図1〜5に示す方法のほか、図6
に示す方法も用いることができる。図6に示す方法で
は、テープ状線材31を1枚のシール材32で被覆して
いる。線材31は、その長手方向に沿って折り畳まれた
シール材32の間に挟まれている。折り畳むことによっ
て合されたシール材32の端部は、溶接等によって接合
される。被覆された線材の断面を図7に示す。テープ状
線材31は、折り畳まれたシール材32によって覆わ
れ、シール材32の合せ目は接合されている。
【0049】
【発明の効果】以上に示してきたように、本発明は、等
方的な大きさの圧力を線材全体にかけた後、熱処理を行
なうことにより、長尺の酸化物超電導線材においてより
高いJcをもたらすことができる。また本発明は、従来
高いJcを得ることが困難であった丸線についても、比
較的シンプルな工程で酸化物超電導体のより効果的な圧
密化を行なうことができ、高いJcを有する酸化物超電
導線材を提供することができる。本発明は、磁場におけ
るJc特性について、異方性がなくかつ高いJcを示す
ことができる丸線の酸化物超電導線を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う実施例1においてテープ状線が被
覆される状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す被覆線材の断面図である。
【図3】本発明に従う実施例3で丸線が被覆される状態
を示す斜視図である。
【図4】図3に示す被覆線材の断面図である。
【図5】より長い線材を被覆するための工程を示す斜視
図である。
【図6】テープ状線を被覆するための他の具体例を示す
斜視図である。
【図7】図6に示す被覆線材の断面図である。
【符号の説明】
1、31 テープ状線材 2a、2b、32 シール材 11 銀被覆丸線材 12 シール材

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物超電導体またはその原料が安定化
    金属からなるシースで覆われた線材を準備する工程と、 前記線材の全体に同時に静水圧をかける工程と、 前記静水圧をかける工程の後に得られた線材に、酸化物
    超電導体を焼結するための熱処理を施す工程とを備える
    ことを特徴とする、酸化物超電導線材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理の後に得られる線材を、前記
    線材に外からの圧力を伝えることのできる材料で前記線
    材の長手方向に沿って覆い、かつ前記線材を覆う材料を
    密封する工程と、 前記材料で覆われた線材の全体に同時に静水圧をかける
    工程と、 前記線材を覆う前記材料を前記線材から剥がして除去す
    る工程と、 前記除去工程の後得られる線材に酸化物超電導体を焼結
    するための熱処理を施す工程とをさらに備えることを特
    徴とする、請求項1に記載の酸化物超電導線材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記線材を覆う工程が、前記除去工程に
    おいて前記線材を覆う材料を前記線材から剥がしやすく
    するための材料を、前記線材と前記線材を覆う材料との
    間に挿入する工程をさらに備えることを特徴とする、請
    求項2に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記剥がしやすくするための材料が、炭
    素粉末であることを特徴とする、請求項3に記載の酸化
    物超電導線材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記線材を覆う材料が、ゴム、鉛、鉛合
    金、スズ、スズ合金、銀および銀合金からなる群から選
    択される少なくともいずれかであることを特徴とする、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の酸化物超電導線材
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記線材を覆う工程が、前記線材を覆う
    材料を密封する前に、前記線材と前記線材を覆う材料と
    の間の雰囲気を調整する工程をさらに備えることを特徴
    とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の酸化物超
    電導線材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記雰囲気を減圧の雰囲気にすることを
    特徴とする、請求項6に記載の酸化物超電導線材の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記静水圧をかける工程に供される前記
    線材が、丸線の形態であり、最終製品として丸線を得る
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の酸化物超電導線材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記静水圧をかける工程に供される前記
    線材が、テープ状線の形態であり、最終製品としてテー
    プ状線を得ることを特徴とする、請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記酸化物超電導体がビスマス系酸化
    物超電導体であり、前記安定化金属が銀および銀合金か
    らなる群から選択される少なくともいずれかであること
    を特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の酸
    化物超電導線材の製造方法。
  11. 【請求項11】 酸化物超電導体またはその原料が安定
    化金属からなるシースで覆われた線材を準備する工程
    と、 前記線材を、前記線材に外からの圧力を伝えることので
    きる材料で前記線材の長手方向に沿って覆い、かつ前記
    線材を覆う材料を密封する工程と、 前記材料で覆われた線材の全体に同時に静水圧をかける
    工程と、 前記線材を覆う前記材料を前記線材から剥がして除去す
    る工程と、 前記除去工程の後得られた線材に酸化物超電導体を焼結
    するための熱処理を施す工程とを備えることを特徴とす
    る、酸化物超電導線材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記熱処理の後に得られる線材を、前
    記線材に外からの圧力を伝えることのできる材料で前記
    線材の長手方向に沿って覆い、かつ前記線材を覆う材料
    を密封する工程と、 前記材料で覆われた線材の全体に同時に静水圧をかける
    工程と、 前記線材を覆う前記材料を前記線材から剥がして除去す
    る工程と、 前記除去工程の後得られる線材に酸化物超電導体を焼結
    するための熱処理を施す工程とをさらに備えることを特
    徴とする、請求項11に記載の酸化物超電導線材の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記線材を覆う工程が、前記除去工程
    において前記線材を覆う材料を前記線材から剥がしやす
    くするための材料を、前記線材と前記線材を覆う材料と
    の間に挿入する工程をさらに備えることを特徴とする、
    請求項11または12に記載の酸化物超電導線材の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記剥がしやすくするための材料が、
    炭素粉末であることを特徴とする、請求項13に記載の
    酸化物超電導線材の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記線材を覆う材料が、ゴム、鉛、鉛
    合金、スズ、スズ合金、銀および銀合金からなる群から
    選択される少なくともいずれかであることを特徴とす
    る、請求項11〜14のいずれか1項に記載の酸化物超
    電導線材の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記線材を覆う工程が、前記線材を覆
    う材料を密封する前に、前記線材と前記線材を覆う材料
    との間の雰囲気を調整する工程をさらに備えることを特
    徴とする、請求項11〜15のいずれか1項に記載の酸
    化物超電導線材の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記雰囲気を減圧の雰囲気にすること
    を特徴とする、請求項16に記載の酸化物超電導線材の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記静水圧をかける工程に供される前
    記線材が、丸線の形態であり、最終製品として丸線を得
    ることを特徴とする、請求項11〜17のいずれか1項
    に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記静水圧をかける工程に供される前
    記線材が、テープ状線の形態であり、最終製品としてテ
    ープ状線を得ることを特徴とする、請求項11〜17の
    いずれか1項に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記酸化物超電導体がビスマス系酸化
    物超電導体であり、前記安定化金属が銀および銀合金か
    らなる群から選択される少なくともいずれかであること
    を特徴とする、請求項11〜19のいずれか1項に記載
    の酸化物超電導線材の製造方法。
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JP2002208322A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Dowa Mining Co Ltd 酸化物超電導合成粉およびその製造方法
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