JPH09222293A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH09222293A
JPH09222293A JP8146082A JP14608296A JPH09222293A JP H09222293 A JPH09222293 A JP H09222293A JP 8146082 A JP8146082 A JP 8146082A JP 14608296 A JP14608296 A JP 14608296A JP H09222293 A JPH09222293 A JP H09222293A
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cooling
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Hiroo Yamaguchi
浩生 山口
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高明 阪根
Akira Uchikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器の大型化および熱交換効率の低下を
防止しつつ、異種のコア部を一体化する。 【解決手段】 両冷却フィン22、32を所定の隙間を
有して離隔させ、かつ、両冷却フィン22、32を部分
的に結合する複数個の結合部45を設ける。そして、両
冷却フィン22、32を展開した状態で、結合部45の
うち両冷却フィン22、32の長手方向に平行な部位の
寸法Eを、複数個の結合部45のうち隣合う2つの結合
部45間の寸法Fの5%以下とする。さらに、第1冷却
フィン22は、コンデンサチューブ21からラジエータ
チューブ31側に1.7〜7mm(突出寸法Lc)突き
出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に異種のコア
部(熱交換部)を一体化した熱交換器に関するもので、
特に車両の駆動源であるエンジンのラジエータと車両用
空調装置のコンデンサとの一体化に適用して有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、車両完成後に車両販売店等で車
両用空調装置を車両に組付けていたが、近年、車両用空
調装置が車両に標準的装備されるようになったため、車
両組み立て工程において、車両用部品とともに車両用空
調装置も組付けるようになってきた。
【0003】そこで、車両部品であるラジエータと車両
用空調装置部品であるコンデンサとを一体化にすること
により、両者の小型化を図るとともに組付け工数の低減
を図るべく、ラジエータやコンデンサ等の異種のコア部
を一体化した熱交換器が多数提案されている。しかし、
異種のコア部を一体化したために、一体化された部分を
介して熱の移動が発生するので、熱移動先のコア部で熱
交換効率が低下するという問題が発生していた。すなわ
ち、ラジエータとコンデンサとを一体化した場合には、
ラジエータの熱がコンデンサに移動するので、コンデン
サの熱交換効率が低下するという問題が発生していた。
【0004】そこで、この熱移動量を抑制する手段とし
て、例えば特開平3−177795号公報に記載の発明
では、第1コア部および第2コア部の冷却フィンを一体
化し、その一体化された冷却フィンの高さ方向にスリッ
ト状の切欠部を千鳥状に設け、熱が移動する熱伝導路を
蛇行させて熱伝導路を長くするような構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記手段は
熱伝導路を長くしてラジエータからコンデンサへの熱移
動を抑制しているものの、その熱移動を完全に遮断する
ことはできない。したがって、コンデンサコア部で所望
の熱交換量を確保するためには、熱交換効率の低下を考
慮した上でコンデンサコア部の容量を決定する必要があ
る。
【0006】換言すれば、異種のコア部を一体化した熱
交換器の設計に当たっては、熱の移動先コア部(コンデ
ンサコア部)での熱交換効率の低下を考慮して熱の移動
先コア部(コンデンサコア部)を大きくする必要があ
る。しかし、単純にコア部を大型化したのでは、異種の
コア部を一体化して熱交換器の小型化を図るという当初
の目的を達成することができない。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、熱交換器の大型
化および熱交換効率の低下を防止しつつ、異種のコア部
を一体化した熱交換器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
3に記載の発明では、両冷却フィン(22、32)を所
定の隙間を有して離隔させるとともに、両冷却フィン
(22、32)を部分的に結合する複数個の結合部(4
5)が設けられている。そして、両冷却フィン(22、
32)を展開した状態で、結合部(45)のうち両冷却
フィン(22、32)の長手方向に平行な部位の寸法
(E)は、複数個の結合部(45)のうち隣合う2つの
結合部(45)間の寸法(F)の5%以下である。さら
に、第1冷却フィン(22)は、第1チューブ(21)
から第2チューブ(31)側に1.7〜7mm突出して
いることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の熱交換器において、第2冷却フィン(32)は、第
2チューブ(31)から前記第1チューブ(21)側に
突出しており、その突出寸法(Lr)は5mm以下であ
ることをを特徴とする。請求項3に記載の発明では、第
1コア部(2)は、車両用空調装置の冷媒を凝縮するコ
ンデンサコア部(2)を成し、第2コア部(3)は、車
両用エンジンの冷却用ラジエータコア部(3)を成して
いることを特徴とする。
【0010】請求項4〜6に記載の発明では、両冷却フ
ィン(22、32)を所定の隙間を有して離隔させると
ともに、両冷却フィン(22、32)を部分的に結合す
る複数個の結合部(45)が形成されている。さらに、
両コア部(2、3)の端部には、第1コア部(2)を迂
回して流れる空気が、両コア部(2、3)間の隙間(4
6)に流入することを防止する仕切部材(50)が設け
られていることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明では、仕切部材は、
前記両コア部(2、3)の補強部材をなすサイドプレー
ト(50)にて構成されていることを特徴とする。請求
項6に記載の発明では、第1チューブ(21)のうち第
2チューブ(31)側の端部を基準位置とするととも
に、第1チューブ(21)から第2チューブ(31)側
に向かう向きを正方向のずれ量として、第1冷却フィン
(22)のうち前記第2チューブ(31)側の端部が前
記基準位置から−1.5〜7mmずれていることを特徴
とする。
【0012】請求項7に記載の発明では、両冷却フィン
(22、32)を所定の隙間を有して離隔させるととも
に、両冷却フィン(22、32)を部分的に結合する複
数個の結合部(45)が形成されている。さらに、両冷
却フィン(22、32)間の距離(LS )は、5mm以
下であることを特徴とする。請求項8に記載の発明で
は、第1チューブ(21)のうち第2チューブ(31)
側の端部を基準位置とするとともに、第1チューブ(2
1)から第2チューブ(31)側に向かう向きを正方向
のずれ量として、第1冷却フィン(22)のうち前記第
2チューブ(31)側の端部が前記基準位置から−1〜
7mmずれていることを特徴とする。
【0013】請求項9に記載の発明では、第2冷却フィ
ン(32)の突出寸法(Lr)は8mm以下であること
をを特徴とする。請求項10に記載の発明では、両冷却
フィン(22、32)を展開した状態で、結合部(4
5)のうち前記両冷却フィン(22、32)の長手方向
に平行な部位の寸法(E)は、複数個の結合部(45)
のうち隣合う2つの結合部(45)間の寸法(F)の1
0%以下であることを特徴とする。
【0014】次に作用効果を述べる。一般に、第2冷却
フィン(32)から第1冷却フィン(22)へと結合部
(45)を介して熱が移動するので、その熱移動量は、
結合部(45)を小さくするほど小さくすることができ
る。ところで、請求項1〜3に記載の発明によれば、結
合部(45)のうち両冷却フィン(22、32)の長手
方向に平行な部位の寸法(E)は、複数個の結合部(4
5)のうち隣合う2つの結合部(45)間の寸法(F)
の5%以下なので、後述するように、第2冷却フィン
(32)から第1冷却フィン(22)へと移動する熱量
を結合部(45)が設けられていない場合の約2%未満
に抑制することができる。
【0015】また、第1冷却フィン(22)は、第1チ
ューブ(21)から第2チューブ(31)側に1.7〜
7mm突出しているので、後述するように、第1チュー
ブ(21)および第1冷却フィン(22)での放熱量を
約2%以上増加させることができる。したがって、寸法
(E)と寸法(F)との比(結合比E/F)と、第1冷
却フィン(22)の突き出し量とを適切に選定すること
により、結合部(45)を設けることによる熱交換量の
悪化量を、第1冷却フィン(22)を突き出すことによ
る放熱量の増加量で相殺することができる。
【0016】そして、第2チューブ(31)から第1チ
ューブ(21)側に突出しているので、熱交換器の大型
化を防止することができる。すなわち、熱交換器の大型
化および熱交換効率の低下を防止しつつ、異種コア部
(2、3)の一体化を図ることができる。また、結合部
(45)を介して両冷却フィン(22、32)が一体に
形成されているので、両冷却フィン(22、32)を一
体に形成することができるとともに、両冷却フィン(2
2、32)の形成後に、両冷却フィン(22、32)を
分割するといった後工程が発生しない。したがって、両
冷却フィン(22、32)の製造原価低減を図ることが
でき、延いては、熱交換器の製造原価低減を図ることが
できる。
【0017】また、請求項4〜6に記載の発明によれ
ば、両コア部(2、3)間の隙間(46)に流入するこ
とを防止する仕切部材(50)が設けられているので、
後述するように、第1コア部(2)を通過する風量が増
加するダクト効果を得ることができる。したがって、第
1コア部(2)での熱交換が増加するので、結合部(4
5)を設けることにより発生する第1コア部(2)の熱
交換量の悪化を相殺することができる。つまり、車両用
熱交換器の大型化および熱交換効率の低下を防止しつ
つ、異種コア部(2、3)の一体化を図ることができ
る。
【0018】また、請求項7〜10に記載の発明によれ
ば、両冷却フィン(22、32)間の距離(LS )は、
5mm以下であるので、第1コア部(2)を迂回して両
コア部(2、3)間の隙間(46)に流入する際の通風
抵抗が大きくなる。したがって、後述するように、前記
仕切部材(50)にて両コア部(2、3)間の隙間(4
6)を閉塞した状態と等しくなり、ダクト効果を得るこ
とができる。つまり、請求項4〜6に記載の発明と同様
な効果を得ることができる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)本実施形態は、第1コア部として車両
空調装置用のコンデンサコア部を、第2コア部としてエ
ンジン冷却用ラジエータコア部を用いた車両用熱交換器
である。通常、コンデンサコア部を流れる冷媒の温度
は、ラジエータコア部を流れるエンジン冷却水の温度に
比べて低いので、この熱交換器はコンデンサコア部をラ
ジエータコア部より空気流れ上流にして、空気流れに対
して直列に並んでエンジンルームの最前部に配置されて
いる。以下に図1〜3を用いて本実施形態に係る熱交換
器の形状を述べる。
【0021】図1は、本実施形態に係る熱交換器1の一
部拡大図(図2のB−B断面)であり、2はコンデンサ
コア部であり、3はラジエータコア部である。そして、
両コア部2、3は、互いに熱伝導を遮断するために後述
する両チューブ間に所定の隙間46を有して空気流れに
直列に並んでいる。コンデンサコア部2は、偏平形状に
形成された冷媒の通路をなすコンデンサチューブ21
と、このコンデンサチューブ21にろう付けされた多数
個の折曲部22aが形成されたコルゲート状(波形状)
の冷却フィン22とから構成されている。
【0022】また、ラジエータコア部3もコンデンサコ
ア部2と同様な構造をしており、コンデンサチューブ2
1と平行に配置されたラジエータチューブ31と、冷却
フィン32とから構成されている。そして、これらのチ
ューブ21、31と冷却フィン22、23とは交互に積
層されて、それぞれろう付けされている。なお、両冷却
フィン22、32には、熱交換を促進するためのルーバ
22b、32bが形成されており、ローラ成形法等によ
り両冷却フィン22、32は、ルーバ22b、32bと
ともに一体に成形されている。
【0023】そして、両冷却フィン22、32の端部の
うち両チューブ21、31の長手方向と直角な方向の互
いに向かい合う側の端部22d、32dを、それぞれ結
合する複数個の結合部45が両冷却フィン22、32間
に形成されている。これら複数個の結合部45のうち一
の結合部45と他の結合部45との間には、図7に示す
ように、両冷却フィン22、32の多数個の折曲部22
a、32aのうち複数個(本実施形態では、5〜10
個)の折曲部22a、32aが形成されている。
【0024】また、両冷却フィン22、32を展開する
と図8に示すようになり、本実施形態では、結合部45
のうち両冷却フィン22、32の長手方向に平行な部位
の寸法Eは、複数個の結合部45のうち隣合う2つの結
合部45間の寸法Fの5%以下となっている。なお、寸
法Eと寸法Fとの比(以下、結合比E/Fと呼ぶ。)の
詳細は後述する。
【0025】なお、両冷却フィン22、32の折曲部2
2a、32aが両チューブ21、31に接しているの
で、両冷却フィン22、32間を伝導する熱のうち、こ
の折曲部22a、32aを伝導する熱が最も大きい。し
たがって、結合部45は、図1、7に示すように両冷却
フィン22、32の平面部22c、23cに形成するの
が望ましい。
【0026】また、両冷却フィン22、32の両チュー
ブ21、31の長手方向と直角方向の幅寸法は、両チュ
ーブ21、31の偏平幅寸法より大きく、図1に示すよ
うに、両冷却フィン22、32は共に隙間46側に突き
出している。なお、コンデンサチューブ21から隙間4
6側に突出した突出寸法Lcと、ラジエータチューブ3
1から隙間46側に突出した突出寸法Lrとの詳細につ
いては後述する。
【0027】ところで、23、33は両コア部2、3の
補強部材をなすサイドプレートで、これらは図2に示す
ように、両コア部2、3の両端に配置されている。これ
らのサイドプレート23、33は、図1に示すように、
その断面形状が略コの字状として、1枚のアルミニウム
板から一体形成されている。そして、両サイドプレート
23、33の長手方向の両端には、サイドプレート23
とサイドプレート33とをそれぞれ結合する連結部4が
設けられている。この連結部4は、サイドプレート23
のZ曲げ部41とサイドプレート33のZ曲げ部42と
がその先端部43で結合するように形成されている。こ
の連結部4の幅は、サイドプレート23または33の長
手方向寸法に比べて十分小さくなるように設定されてい
る。また、この連結部4の先端部43には、連結部4の
板厚を薄くするように、切り欠きが設けられている。
【0028】また、図2に示すように、サイドプレート
33が配置されていない側の一端には、冷却水を各ラジ
エータチューブ31に分配する第1ヘッダータンク34
が配置されている。この第1ヘッダータンク34の正面
形状は略三角形であり、その断面形状は、図3に示すよ
うに、長円状になっている。そして、その長円の長径は
略三角形の斜辺にそって小さくなり、その頂点側では長
円の短径と等しく(円形)なっている。また、略三角形
の底辺側には、このラジータに流入する冷却水の流入口
35が設けられている。さらに、この流入口35には、
図示されていない冷却水の配管を接続するためのパイプ
35aがろう付けされている。
【0029】また、第1ヘッダータンク34の対辺側に
は、熱交換を終えた冷却水を回収する第2ヘッダータン
ク36が配置されており、この第2ヘッダータンク36
は第1ヘッダータンク34と同様な形状をしている。そ
して、この第2ヘッダータンク36は、図2に示すよう
に、ラジエータコア部3の中心に対して第1ヘッダータ
ンク34と点対称になるように配置されている。さら
に、冷却水を排出する排出口37が第2ヘッダータンク
36の底辺側に設けられており、この排出口37には、
図示されていない冷却水の配管を接続するためのパイプ
35aがチューブ、冷却フィン等と共にろう付けされて
いる。そして、図2に示すように、ラジエータの流入口
35および排出口37は紙面側に向いている。
【0030】また、図3の24はコンデンサコア部2の
冷媒を各コンデンサチューブ21に分配する第1ヘッダ
ータンク24であり、この第1ヘッダータンク24の本
体は、円筒状に形成されている。この第1ヘッダータン
ク24の本体は、ラジエータの第2ヘッダータンク36
と所定の空隙を有して配置されている。また、図2の2
6aは、図示されていない冷媒の配管を接続するための
ジョイントで、このジョイント26aは、第1ヘッダー
タンク24の本体にろう付けされている。そして、この
ジョイント26aには冷媒の排出口26が設けられてい
る。
【0031】また、図3に示すように、コンデンサの第
1ヘッダータンク24の対辺側には、熱交換を終えた冷
媒を回収するコンデンサの第2ヘッダータンク25が、
ラジエータの第1ヘッダータンク34と所定の空隙を有
して配置されている。この第2ヘッダータンク25の本
体は円筒状に形成されており、この本体には、図2に示
すように、図示されていない冷媒の配管を接続するため
のジョイント27がろう付けされている。そして、この
ジョイント27には、冷媒の流入口27が設けられてい
る。そして、図2に示すように、コンデンサの流入口2
7および排出口26は紙面側に向いている。
【0032】次に、両冷却フィン22、32の突出寸法
Lc、Lrについて述べる。突出寸法Lc、Lrが大き
くなると両冷却フィン22、32の放熱面積が大きくな
るので、放熱量は大きくなる。しかし、両チューブ2
1、31から両冷却フィン22、32の先端に向かうほ
ど、両冷却フィン22、32と空気との温度差が小さく
なるので、突出寸法Lc、Lrが大きくなるに比べて放
熱量は大きくならない。すなわち、コンデンサコア部2
の場合、冷却フィン22の突出寸法Lcが4mm以上に
なると、図4に示すように放熱量の増加率は飽和し、一
方ラジエータコア部3の場合、冷却フィン32の突出寸
法Lrが7mm以上になると、図10に示すように、放
熱量の増加率は飽和する。
【0033】また一方、突出寸法Lc、Lrが大きくな
ると、両コア部2、3を通過する空気の通風抵抗は、図
5に示すように、突出寸法Lc、Lrに対してほぼ線形
的に大きくなっていく。なお、上記検討は、ルーバ付き
コルゲート状の冷却フィンにおいて、ルーバのピッチを
1mmとし、ルーバ角度を23°とし、冷却フィン高さ
を8mmとし、両チューブ21、31間に形成される隙
間寸法Lを10mmとしてコンデンサコア部2側から一
定風速(2m/sec)を与えた場合の有限要素法によ
る数値解析結果である。
【0034】さらに、発明者等は、上記計算条件以外に
種々の計算条件で数値解析を試みたところ、隙間寸法L
を4〜10mmの範囲では、冷却フィンの厚みおよび高
さ寸法に依らず、放熱量の増加率および通風抵抗は、図
4、5、10に示すように、ほぼ突出寸法Lc、Lrの
関数となることが明らかになった。ところで、通風抵抗
が大きくなり、冷却フィンを通過する風量が低下する
と、コア部2、3から放熱する単位時間当たりの熱量が
低下するので、熱交換効率が低下する。そこで、通風抵
抗を考慮して突出寸法Lc、Lrと放熱量の増加率との
関係を求めれば、図6、11に示すようになる。すなわ
ち、放熱量の増加率は、コンデンサコア部2では、突出
寸法Lcが約4程度mmで最大となり、ラジエータコア
部3では、突出寸法Lrが5〜6mmで最大となって、
以後はいずれも次第に減少していく。
【0035】次に、両冷却フィン22、32の結合比E
/Fについて述べる。結合比E/Fが大きくなると、両
冷却フィン22、32の連結部4が大きくなるので、ラ
ジエータコア部3からコンデンサコア部2へと移動する
熱量が増加し、コンデンサコア部2での熱交換効率が悪
化する。そこで、発明者等は、コンデンサコア部2での
熱交換効率の悪化量と結合比E/Fとの関係を定量的に
調査研究したところ、図9に示すように、結合比E/F
が大きくなるほど、コンデンサコア部2での熱交換効率
の悪化量がほぼ線形的に増加し、結合比E/Fが0.0
5以下では、コンデンサの悪化量を2%未満に抑制する
ことができることが明らかになった。
【0036】なお、図9の縦軸のコンデンサの悪化量と
は、結合部45がない場合(両コア部2、3が完全に独
立した状態)の熱交換量と結合部45を設けた場合の熱
交換量との差を結合部45がない場合の熱交換量で除し
たものである。次に、本発明の特徴を述べる。ラジエー
タコア部3からコンデンサコア部2へと結合部45を介
して熱が移動するので、その熱移動量は、図9に示すよ
うに結合比E/Fを小さくするほど小さくすることがで
きる。また、図6に示すように、コンデンサコア部2の
冷却フィン22の突出寸法Lcを所定量大きくすること
によって、コンデンサコア部2での放熱量の増加率を向
上させることができる。
【0037】したがって、冷却フィン22の突出寸法L
cと結合比E/Fとを適切に選定することにより、結合
部45を設けることによるコンデンサの悪化量を、冷却
フィン22を突き出すことによる放熱量の増加量で相殺
することができる。そして、冷却フィン22は、両コア
部2、3間である隙間46側に突き出しているので、熱
交換器1の外形寸法の大型化を防止することができる。
【0038】因みに、本実施形態では突出寸法Lcは約
1.7mm、結合比E/Fは約0.05である。すなわ
ち、結合比E/Fが約0.05なので、コンデンサの悪
化量は約2%程度であるが、突出寸法Lcが約1.7m
mなので、コンデンサコア部2での放熱量が約2%増加
する。したがって、コンデンサの悪化量は、冷却フィン
22を突き出すことによって相殺されている。
【0039】なお、上記寸法は、冷却フィン22、32
の厚み、形状および材料組成、ルーバ22b、32b等
によって適宜選定しなければならず、結合比E/Fを
0.05以下の場合には、突出寸法Lcを1.7〜7m
m以内とするのが望ましい。両冷却フィン22、32の
隙間47の寸法LS は、熱伝導を有効に遮断することが
できる程度の隙間であれば良く、具体的には0.5mm
〜2mm程度である。因みに、本実施形態では、約0.
5mmであり、両チューブ21、31間の隙間寸法L
は、約4mmである。
【0040】また、ラジエータコア部3の冷却フィン3
2もコンデンサコア部2側に突き出しているので、図1
1に示すように、ラジエータコア部3での放熱量が増加
する。したがって、熱交換器1の外形寸法の大型化を抑
制してラジエータコア部3での放熱量の増加を図ること
ができる。因みに、本実施形態では、冷却フィン32の
突出寸法Lrは約1.8mmであり、約5%の放熱量の
増加を図ることができる。
【0041】また、突出寸法Lc、Lrをそれぞれ適当
に選定することによって、コンデンサコア部2の放熱能
力あるいはラジエータコア部3の放熱能力の調整を容易
に図ることができる。したがって、熱交換器の大幅な設
計変更を行うことなく所望の設計変更をすることができ
る。また、複数個の結合部45のうち一の結合部45と
他の結合部45との間には、両冷却フィン22、32の
折曲部22a、32aのうち複数個(本実施形態では、
5〜10個)の折曲部22a、32aが形成されている
ので、両冷却フィン22、32間を伝導する熱の熱伝導
路の断面積である複数個の結合部45の断面積の総和を
小さくすることができる。したがって、両冷却フィン2
2、32間の熱伝導量を小さくすることができるので、
両冷却フィン22、32間の熱伝導を有効に遮断するこ
とがきる。
【0042】また、熱伝導路の断面積を小さくすること
により、両冷却フィン22、32間の熱伝導の遮断を図
っているので、熱伝導路を長くすることにより、両冷却
フィン22、32間の熱伝導の遮断を図っているものに
比べて、両冷却フィン22、32間の寸法拡大を抑制す
ることができる。したがって、熱交換器1の大型化を抑
制しつつ、両冷却フィン22、32間の熱伝導を有効に
遮断することがきる。
【0043】また、両冷却フィン22、32は一体に成
形されているので、両冷却フィン22、32の製造原価
低減を図ることができ、延いては、熱交換器1の製造原
価低減を図ることができる。 (第2実施形態)本実施形態は、エンジンルームの小型
化を図ることにより、車室内の大型化を図るという近年
の車両設計思想を考慮して車両用熱交換器の熱交換効率
の向上を図ったものである。
【0044】具体的には、図12に示すように、サイド
プレート23、33を一体化(以下、この一体化したサ
イドプレートを、単にサイドプレート(仕切部材)50
と略す。)し、両コア部2、3間の隙間46を閉塞する
ことにより、コンデンサコア部2を通過する風量の増加
を図ったものである。次に、サイドプレート50によ
り、隙間46が閉塞された場合にコンデンサコア部2を
通過する風量が増加する理由について説明する。
【0045】すなわち、上述のように、エンジンルーム
の小型化を図るべく、近年、エンジンルーム内の各機器
は、整備業者が整備を行える適度まで接近しており、同
様にラジエータコア部3も他の機器に接近して配置され
ている。しかし、単純にラジエータコア部3と他の機器
とを接近させると、エンジンルーム内の空気流れが悪化
(滞留)してしまうので、ラジエータコア部3を通過す
る風量が減少してラジエータコア部3の放熱能力が低下
してしまう。
【0046】そこで、通常、ラジエータコア部3への十
分な風量を確保すべく、ラジエータコア部3を図13、
14に示すように、車両(エンジンルーム)前方側に搭
載するとともに、本実施形態にに限らず、車両前方より
エンジンルーム内に流入した空気がラジエータコア部3
に有効に集合するように考慮されて配置されている。具
体的には、ラジエータコア部3近傍に配置されたラジエ
ータコア部3以外の機器、および上部補強部材(アッパ
クロスメンバー)100や下部補強部材(ロワクロスメ
ンバー)101等の車両補強部材等と、ラジエータコア
部3との隙間(距離)を小さくすることにより、車両前
方よりエンジンルーム内に流入した空気がラジエータコ
ア部3を迂回して空気下流側に直接流れないような構成
(レイアウト)としている。
【0047】したがって、車両前方よりエンジンルーム
内に流入した空気は、図15に示すように、ラジエータ
コア部3に近づくほど、ラジエータコア部3に集合する
ように流れていく。このため、ラジエータコア部3の空
気上流側にコンデンサコア部2を配置すると、車両前方
よりエンジンルーム内に流入した空気は、コンデンサコ
ア部2を迂回してコンデンサコア部2とラジエータコア
部3との隙間46よりラジエータコア部3を通過する空
気流れと、両コア部2、3を通過する直線的な空気流れ
とに分流する。
【0048】そして、この状態で隙間46を閉塞すれ
ば、コンデンサコア部2を迂回して隙間46に流入して
いた空気流れが遮断されるので、コンデンサコア部2を
迂回していた空気は行き場を失ってしまい、コンデンサ
コア部2に向かって流れ始める。したがって、両コア部
2、3の端部にて隙間46を閉塞すると、ラジエータコ
ア部3より空気上流に配置されたコンデンサコア部2を
通過する風量が、隙間46を閉塞しない場合に比べて、
コンデンサコア部2を迂回していた風量分だけ増加する
(以下、この現象(効果)をダクト効果と呼ぶ。)。
【0049】そこで、発明者は、上記ダクト効果を定量
的に調査すべく、両冷却フィン22、32の突出寸法L
c、Lrを共に0mmとし、かつ、両コア部2、3が独
立した(結合比E/F=0の)車両用熱交換器におい
て、両チューブ21、31間の距離Lと、コンデンサコ
ア部2を通過する風量の増加率との関係を試験した。図
16は、その試験結果を示すグラフであり、コンデンサ
コア部2を通過する風量の増加率は、平均的な両チュー
ブ21、31間の距離L=20mmを基準として、百分
率で表示している。
【0050】因みに、上記試験は、本実施形態に係る車
両用熱交換器が車両に実際に搭載された状態を想定し
て、図15に示すように、ラジエータコア部3をコンデ
ンサコア部2の空気下流側に配置するとともに、ラジエ
ータコア部3の空気下流側にクーリングファン51を配
置した状態で行われた試験結果である。ここで、図16
のグラフ中、距離L=0の状態について考察すれば、以
下のような結論を得ることができる。すなわち、距離L
=0の状態では、両コア部2、3が密着しているので、
コンデンサコア部2を迂回する空気流れが発生しない。
つまり、空気の流れ方から見ると、上記試験における距
離L=0の状態は、両コア部2、3間の隙間46を閉塞
した状態と相似となる。
【0051】したがって、図16に示すように、距離L
が小さくなるほど、すなわち距離L=0に近づくほどコ
ンデンサコア部2を通過する風量が大きくなるという試
験結果と上記考察とから、隙間46を閉塞することによ
りダクト効果を得ることができる。また、両コア部2、
3間の隙間46を閉塞した車両用熱交換器において、両
コア部2、3間の隙間46を通過するときの圧力損失
は、両コア部2、3を通過するときの圧力損失と比べて
十分小さいので、隙間46を通過するときの圧力損失は
無視することができる。つまり、定量的にも、上記試験
における距離L=0の状態は、両コア部2、3間の隙間
46を閉塞した状態と相似となる。
【0052】したがって、両冷却フィン22、32の突
出寸法Lc、Lrを共に0mmとし、かつ、両コア部
2、3が独立した車両用熱交換器において、例えば距離
L=20mmとした場合、ダクト効果により風量の増加
率の増加率は、距離L=0のときの風量の増加率と距離
L=20mmのときの風量の増加率との差、つまり20
%となる。
【0053】また、図17は、上記試験において、距離
Lと、コンデンサコア部2の熱交換増加率との関係を示
しており、図17も図16と同様に、距離L=0の状態
が隙間46を閉塞した状態と相似となる。したがって、
距離Lが小さくなるほど、すなわち距離L=0に近づく
ほどコンデンサコア部2の熱交換率が向上する。なお、
一体化されたサイドプレート50を介してラジエータコ
ア部3側からコンデンサコア部2側に熱が移動すること
により、コンデンサコア部2の熱交換効率が低下するこ
とが考えられる。しかし、サイドプレート50のうち熱
移動に有効的に寄与する断面積は、ラジエータコア部3
の両ヘッダタンク34、36近傍の僅かな部位であり、
かつ、コンデンサコア部2のコア面積に比べて十分小さ
いので、熱移動を原因とする熱交換効率の低下は、ほぼ
無視することができる。
【0054】ところで、上述のように、両冷却フィン2
2、32は、ルーバ22b、32bとともにローラ成形
法等にて一体に成形されているので、結合比E/Fを小
さくすると、結合部45の形成が困難となり、冷却フィ
ンの製造原価上昇を招いてしまう。したがって、結合比
E/Fは、冷却フィンの製造上の見地からすると、でき
るだけ大きくすることが望ましい。
【0055】一方、結合比E/Fを大きくすると、上述
のように、コンデンサコア部2の熱交換が低下するの
で、結合比E/Fを過度に大きくすることは望ましくな
い。そこで、例えば、距離L=20の車両用熱交換器に
おいては、ダクト効果のみによってコンデンサコア部2
の熱交換は10%(図17参照)向上させることができ
るので、コンデンサの悪化量10%に相当する値(結合
比E/F=0.24)まで結合比E/Fを拡大すること
ができる。
【0056】また、結合比E/Fを0.1以下とした場
合には、コンデンサの悪化量は5%(図9参照)である
ので、ダクト効果による熱交換の増加率向上分10%を
考慮すれば、突出寸法(ずれ量)Lcを−1.5mm
(突出寸法Lcを−1.5mmとすると、コンデンサコ
ア部2の放熱量は5%(図6参照)悪化する)とした場
合でも、コンデンサコア部2の放熱量の悪化量を相殺す
ることができる。
【0057】なお、ここでいう突出寸法(ずれ量)Lc
とは、コンデンサチューブ21のうちラジエータチュー
ブ31側の端部を基準位置(0)として、コンデンサチ
ューブ21からラジエータチューブ31側に向かう向き
を正方向とした場合の、コンデンサコア部2の冷却フィ
ン22のうちラジエータコア部3側に端部の位置をい
う。つまり、突出寸法(ずれ量)Lc=−1.5mmと
は、冷却フィン22の端部が、コンデンサチューブ21
の端部より空気上流側に位置している状態を示す。
【0058】そこで、発明者等は、様々な仕様の車両用
熱交換器の(冷却フィンの)製造原価およびコンデンサ
コア部2の熱交換能力などを比較検討したところ、結合
比E/Fは、0.1以下が妥当であるとの結論を得た。
さらに、ダクト効果による熱交換の増加率向上を考慮す
れば、上述のように、突出寸法(ずれ量)Lcを−1.
5〜7mmとしてもよい。
【0059】なお、コンデンサコア部2の両ヘッダタン
ク24、25とラジエータコア部3の両ヘッダタンク3
4、36との隙間は十分に小さいため、ヘッダタンク間
の隙間を通過して両コア部2、3間の隙間46流入する
風量は殆どない。そのため、本実施形態では、隙間46
を閉塞するための特別な手当てを施していない。しか
し、距離Lが十分に大きく、コンデンサコア部2の両ヘ
ッダタンク24、25とラジエータコア部3の両ヘッダ
タンク34、36との隙間が大きくなる場合には、後述
するように、仕切板等で隙間46を閉塞することが望ま
しい。
【0060】(第3実施形態)本実施形態は、両冷却フ
ィン22、32間の隙間47の寸法LS を適正な値まで
小さくすることにより、サイドプレート50または後述
する仕切板にて隙間46を閉塞することなく、ダクト効
果を得られるようにしたものである。以下に、隙間47
の寸法LS について述べる。
【0061】すなわち、隙間47の寸法LS が小さくな
るほど、両コア部2、3間の隙間46に流入する空気の
通風抵抗が大きくなるので、寸法LS が小さくなるほ
ど、隙間46を閉塞した状態に近づいていくとが推定さ
れる。そこで、発明者等は、両冷却フィン22、32間
の隙間47の寸法LS を0とした車両用熱交換器のコン
デンンサコア部2を通過する風量と、この車両用熱交換
器の両コア部2、3間の隙間46を閉塞した車両用熱交
換器のコンデンンサコア部2を通過する風量とを比較試
験したところ、両者は、ほぼ同等であることを確認し
た。したがって、隙間47の寸法LS を小さくすること
により、ダクト効果を得ることができる。
【0062】ところで、上記比較試験から明らかなよう
に、ダクト効果によるコンデンサコア部2を通過する風
量は、両チューブ21、31間の距離Lに影響されるも
のではなく、むしろ両冷却フィン22、32間の隙間4
7の寸法LS に影響されるものである。したがって、図
16、17に示される試験結果それぞれは、隙間47の
寸法LS と、コンデンサコア部2を通過する風量の増加
率およびコンデンサコア部2の熱交換増加率との関係を
示すものと考えてもよい。
【0063】そこで、発明者等は、隙間47の寸法LS
を小さくすることによる、ダクト効果のメリットと、通
風抵抗の増大によるデメリットとを比較考慮したとこ
ろ、隙間47の寸法LS を5mm以下(0<LS ≦5)
が妥当との結論を得た。さらに、ダクト効果による熱交
換の増加率向上を考慮すれば、突出寸法(ずれ量)Lc
を−1〜7mmとしてもよい。
【0064】ところで、ラジエータコア部3の放熱能力
のグラフは、図11にように、突出寸法Lr=5〜6m
mで最大となるように山形状を描いていることから、突
出寸法Lr=8mmの場合の放熱能力と突出寸法Lr=
3の場合の放熱能力とは、ほぼ等しくなる。したがっ
て、突出寸法Lrを8mm以下としても本発明を実施す
ることができる。
【0065】また、上述の実施形態では、冷却フィン2
2、32を隙間46側のみに突き出していたが、隙間4
6と反対側に冷却フィン22、32の突出を設けても本
発明を実施することができる。また、第2実施形態にお
いては、サイドプレート50にて隙間46を閉塞した
が、両サイドプレート23、33を一体とせず、隙間4
6を閉塞する仕切板などを両サイドプレート23、33
に組付けてもよい。この場合、この仕切板は、樹脂等の
熱伝達率の小さい部材にて構成することが望ましい。
【0066】また、サイドプレート50のうち隙間46
に相当する部位の肉厚を、他の部位に比べて薄くしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の熱交換器コア部
(図2のB−B断面)斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図2のC矢視図である。
【図4】コンデンサコア部での冷却フィンの放熱量の増
加率と冷却フィンの突出寸法との関係を示すグラフであ
る。
【図5】コンデンサコア部での冷却フィンを通過する空
気の通風抵抗の増加率と冷却フィンの突出寸法との関係
を示すグラフである。
【図6】通風抵抗を考慮した冷却フィンの放熱量の増加
率と冷却フィンの突出寸法との関係を示すグラフであ
る。
【図7】冷却フィンの形状を示す斜視図である。
【図8】冷却フィンの展開図である。
【図9】コンデンサの悪化量と結合比との関係を示すグ
ラフである。
【図10】ラジエータコア部での冷却フィンの放熱量の
増加率と冷却フィンの突出寸法との関係を示すグラフで
ある。
【図11】ラジエータコア部での通風抵抗を考慮した冷
却フィンの放熱量の増加率と冷却フィンの突出寸法との
関係を示すグラフである。
【図12】本発明に係る第2実施形態の熱交換器コア部
(図2のB−B断面に相当)斜視図である。
【図13】本発明に係る車両用熱交換器を車両に搭載し
た状態を示す斜視図である。
【図14】本発明に係る車両用熱交換器を車両に搭載し
た状態を示す上面図である。
【図15】車両用熱交換器を車両に搭載した際の空気流
れを示す模式図である。
【図16】両チューブ間の距離Lと、コンデンサコア部
を通過する風量の増加率との関係を調査したグラフであ
る。
【図17】両チューブ間の距離Lと、コンデンサコア部
2の熱交換の増加率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…熱交換器、2…コンデンサコア部、3…ラジエータ
コア部、4…連結部、21…コンデンサチューブ、22
…冷却フィン、23…サイドプレート、31…ラジエー
タチューブ、32…冷却フィン、33…サイドプレー
ト、22a、32a…折曲部、22b、32b…ルー
バ、45…結合部、46…隙間、Lc、Lr…突出寸
法。
フロントページの続き (72)発明者 阪根 高明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 内川 章 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1媒体が流れる複数本の第1チューブ
    (21)と、 前記複数本の第1チューブ(21)間に配置され、波形
    状に形成された第1冷却フィン(22)とからなる第1
    コア部(2)と、 前記第1チューブ(21)と所定の隙間(46)を有し
    て平行に配置され、前記第1媒体より高い温度の第2媒
    体が流れる複数本の第2チューブ(31)と、 前記複数本の第2チューブ(31)間に配置され、波形
    状に形成された第2冷却フィン(32)とからなる第2
    コア部(3)と、 前記両冷却フィン(22、32)を所定の隙間を有して
    離隔させるとともに、前記両冷却フィン(22、32)
    を部分的に結合する複数個の結合部(45)とを備え、 前記両冷却フィン(22、32)を展開した状態で、前
    記結合部(45)のうち前記両冷却フィン(22、3
    2)の長手方向に平行な部位の寸法(E)は、前記複数
    個の結合部(45)のうち隣合う2つの前記結合部(4
    5)間の寸法(F)の5%以下であり、 さらに、前記第1冷却フィン(22)は、前記第1チュ
    ーブ(21)から前記第2チューブ(31)側に1.7
    〜7mm突出していることを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記第2冷却フィン(32)は、前記第
    2チューブ(31)から前記第1チューブ(21)側に
    突出しており、 前記第2冷却フィン(32)の突出寸法(Lr)は5m
    m以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱交換器を車
    両に適用したものであって、 前記第1コア部(2)は、車両用空調装置の冷媒を凝縮
    するコンデンサコア部(2)を成し、 前記第2コア部(3)は、車両用エンジンの冷却用ラジ
    エータコア部(3)を成し、 前記コンデンサコア部(2)は、前記ラジエータコア部
    (3)より空気流れ上流側に配置されていることを特徴
    とする車両用熱交換器。
  4. 【請求項4】 車両前方側に配置され、エンジンの冷却
    水および車両空調装置内を循環する冷媒を冷却する車両
    用熱交換器であって、 前記冷媒が流れる複数本の第1チューブ(21)と、 前記複数本の第1チューブ(21)間に配置され、波形
    状に形成された第1冷却フィン(22)とからなる第1
    コア部(2)と、 前記第1コア部(2)の空気下流側に、前記第1チュー
    ブ(21)と所定の隙間(46)を有して平行に配置さ
    れ、前記冷却水が流れる複数本の第2チューブ(31)
    と、 前記複数本の第2チューブ(31)間に配置され、波形
    状に形成された第2冷却フィン(32)とからなる第2
    コア部(3)と、 前記両冷却フィン(22、32)を所定の隙間を有して
    離隔させるとともに、前記両冷却フィン(22、32)
    を部分的に結合する複数個の結合部(45)と、 前記両コア部(2、3)の端部に設けられ、前記第1コ
    ア部(2)を迂回して流れる空気が、前記両コア部
    (2、3)間の隙間(46)に流入することを防止する
    仕切部材(50)とを備えることを特徴とする車両用熱
    交換器。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材は、前記両コア部(2、
    3)の補強部材をなすサイドプレート(50)にて構成
    されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換
    器。
  6. 【請求項6】 前記第1チューブ(21)のうち前記第
    2チューブ(31)側の端部を基準位置とするととも
    に、前記第1チューブ(21)から前記第2チューブ
    (31)側に向かう向きを正方向のずれ量として、前記
    第1冷却フィン(22)のうち前記第2チューブ(3
    1)側の端部が前記基準位置から−1.5〜7mmずれ
    ていることを特徴とする請求項4または5に記載の車両
    用熱交換器。
  7. 【請求項7】 車両前方側に配置され、エンジンの冷却
    水および車両空調装置内を循環する冷媒を冷却する車両
    用熱交換器であって、 前記冷媒が流れる複数本の第1チューブ(21)と、 前記複数本の第1チューブ(21)間に配置され、波形
    状に形成された第1冷却フィン(22)とからなる第1
    コア部(2)と、 前記第1コア部(2)の空気下流側に、前記第1チュー
    ブ(21)と所定の隙間(46)を有して平行に配置さ
    れ、前記冷却水が流れる複数本の第2チューブ(31)
    と、 前記複数本の第2チューブ(31)間に配置され、波形
    状に形成された第2冷却フィン(32)とからなる第2
    コア部(3)と、 前記両冷却フィン(22、32)を所定の隙間を有して
    離隔させるとともに、前記両冷却フィン(22、32)
    を部分的に結合する複数個の結合部(45)とを備え、 前記両冷却フィン(22、32)間の距離(LS )は、
    5mm以下であることを特徴とする車両用熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記第1チューブ(21)のうち前記第
    2チューブ(31)側の端部を基準位置とするととも
    に、前記第1チューブ(21)から前記第2チューブ
    (31)側に向かう向きを正方向のずれ量として、前記
    第1冷却フィン(22)のうち前記第2チューブ(3
    1)側の端部が前記基準位置から−1〜7mmずれてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の車両用熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記第2冷却フィン(32)は、前記第
    2チューブ(31)から前記第1チューブ(21)側に
    突出しており、 前記第2冷却フィン(32)の突出寸法(Lr)は8m
    m以下であることをを特徴とする請求項4ないし8のい
    ずれか1つに記載の車両用熱交換器。
  10. 【請求項10】 前記両冷却フィン(22、32)を
    展開した状態で、前記結合部(45)のうち前記両冷却
    フィン(22、32)の長手方向に平行な部位の寸法
    (E)は、前記複数個の結合部(45)のうち隣合う2
    つの前記結合部(45)間の寸法(F)の10%以下で
    あることを特徴とする請求項4ないし9のいずれか1つ
    に記載の車両用熱交換器。
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