JPH09222278A - ショーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮固定用のロープを係止する補強部材を別途
必要とすることのないショーケースを提供する。 【解決手段】 後方の連結金具３に仮固定用のロープＡ
を係止し、ロープＡを荷台等に繋ぐことにより、ショー
ケース本体１が確実に固定される。この場合、ロープＡ
を係止する連結金具３は前述の如くショーケース同士を
連結するために設けられたものであるから、ロープＡを
係止するための専用の部材を別途必要とすることがな
い。また、ロープＡを係止する連結金具３はショーケー
ス本体１の後方に配置されているため、ロープＡからの
荷重がショーケース本体１の強度部分である背面側に加
わり、ショーケース本体１を別途補強する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はスーパーマーケット
やコンビニエンスストア等の店舗において冷凍または冷
蔵食品等の商品を収納するショーケースに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のショーケースとしては、
例えば特開平３−２５１２０９号公報に記載されている
ように、前面及び両側面を開口したショーケース本体を
備え、複数のショーケースを幅方向に連結するようにし
たものが知られている。このようなショーケースを輸送
する場合、図４に示すようにショーケース本体１０の側
面に上下方向に延びる補強部材１１をボルト１２によっ
て固定し、その上方のボルト１２に仮固定用のロープＡ
を係止して荷台等に繋ぐことにより、ショーケースを輸
送に耐え得るよう確実に固定している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ショーケースでは、ロープＡを係止するためのボルト１
２と、ロープＡからの荷重を受ける補強部材１１を必要
とするため、部品点数が増大し、その着脱作業も繁雑に
なるとともに、補強部材１１は輸送後は必要なくなるた
め、その廃棄処理が面倒であるという問題点があった。

【０００４】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、仮固定用のロープを
係止する補強部材を別途必要とすることのないショーケ
ースを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項１では、ショーケース本体の幅方向
両端に他のショーケースと連結するための連結部材を備
えたショーケースにおいて、前記連結部材の少なくとも
一部をショーケースの外部から延びる仮固定用のロープ
を係止可能に形成している。これにより、連結部材に仮
固定用のロープを係止し、ロープを荷台等に繋ぐことに
より、ショーケース本体が確実に固定される。この場
合、ロープを係止する連結部材はショーケース同士を連
結するために設けられたものであるから、ロープを係止
するための専用の部材を別途必要とすることがない。

【０００６】また、請求項２では、請求項１記載のショ
ーケースにおいて、前記ロープを係止する連結部材をシ
ョーケース本体の後方に配置している。これにより、ロ
ープからの荷重がショーケース本体の強度部分である背
面側に加わり、ショーケース本体を別途補強する必要が
ない。

【０００７】また、請求項３では、請求項１または２記
載のショーケースにおいて、前記ショーケース本体の幅
方向一端側の連結部材にボルト挿通用の孔を設けるとと
もに、幅方向他端側の連結部材にはボルトを螺合する螺
合部を設けている。これにより、ボルトは一方のショー
ケースの連結部材の孔に挿入され、他方のショーケース
の連結部材の螺合部に螺合することから、連結部材の締
結において別部品のナットをボルトに螺着する必要がな
い。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１乃至図３は本発明の一実施形
態を示すもので、図１はショーケースの側面断面図、図
２はその連結構造を示す斜視図、図３はロープを係止し
た状態を示す斜視図である。

【０００９】このショーケースは、前面及び両側面を開
口したショーケース本体１を備え、ショーケース本体１
の幅方向両端には他のショーケースと連結するための連
結金具２，３が前後方向に間隔をおいて設けられてい
る。各連結金具２，３は断面コ字状に形成され、後方の
連結金具３は仮固定用のロープＡを係止できるよう一面
を外側に向けてショーケース本体１の上面に固定されて
いる。また、ショーケース本体１の幅方向一端側の各連
結金具２，３にはボルト４を挿通する孔２ａ，３ａが設
けられ、幅方向他端側の各連結金具２，３にはボルト４
を螺合するナット２ｂ，３ｂが固着されている。

【００１０】以上のように構成されたショーケースにお
いては、図２に示すように一方のショーケースの各連結
金具２，３と他方のショーケースの各連結金具２，３と
をボルト４によって締結することにより、各ショーケー
スのショーケース本体１が互いに連結される。即ち、ボ
ルト４は一方のショーケースの各連結金具２，３の孔２
ａ，３ａにワッシャ５を介して挿入され、他方のショー
ケースの各連結金具２，３に予め固着されたナット２
ｂ，３ｂに螺合することから、各連結金具２，３の締結
において別部品のナットをボルト４に螺着する必要がな
く、連結作業を極めて容易に行うことができる。この場
合、各連結金具２，３にナット２ｂ，３ｂを固着する代
わりに、各連結金具２，３にネジ山を有する孔を設けて
ボルト４と螺合させるようにしてもよい。

【００１１】また、前記ショーケースを輸送する場合
は、図３に示すように後方の連結金具３に仮固定用のロ
ープＡを係止し、ロープＡを図示しない荷台等に繋ぐこ
とにより、ショーケース本体１が確実に固定される。こ
の場合、ロープＡを係止する連結金具３は前述の如くシ
ョーケース同士を連結するために設けられたものである
から、ロープＡを係止するための専用の部材を別途必要
とすることがない。また、ロープＡを係止する連結金具
３はショーケース本体１の後方に配置されているため、
ロープＡからの荷重がショーケース本体１の強度部分で
ある背面側に加わり、ショーケース本体１を別途補強す
る必要がない。

【００１２】このように、本実施形態のショーケースに
よれば、ショーケース同士を連結するための連結金具
２，３のうち一方の連結金具３を断面コ字状に形成し、
連結金具３に仮固定用のロープＡを係止するようにした
ので、ロープＡを係止するための専用の部材を別途必要
とすることがなく、部品点数を少なくすることができる
とともに、不要部品の廃棄の必要もないという利点があ
る。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１のショー
ケースによれば、仮固定用のロープを係止するための専
用の部材を別途必要とすることがないので、部品点数を
少なくすることができるとともに、不要部品の廃棄の必
要もないという利点がある。

【００１４】また、請求項２のショーケースによれば、
請求項１の効果に加え、ロープからの荷重がショーケー
ス本体の強度部分である背面側に加わるので、ショーケ
ース本体を補強するための部材を別途必要とすることが
なく、部品点数を少なくすることができる。

【００１５】また、請求項３のショーケースによれば、
請求項１または２の効果に加え、連結部材の締結におい
て別部品のナットをボルトに螺着する必要がないので、
ショーケース同士の連結作業を極めて容易に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すショーケースの側面
断面図

【図２】ショーケースの連結構造を示す斜視図

【図３】ショーケースにロープを係止した状態を示す斜
視図

【図４】従来のショーケースにロープを係止した状態を
示す斜視図

【符号の説明】

１…ショーケース本体、２，３…連結部材、２ａ，３ａ
…孔、２ｂ，３ｂ…ナット、４…ボルト、Ａ…ロープ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ショーケース本体の幅方向両端に他のシ
   ョーケースと連結するための連結部材を備えたショーケ
   ースにおいて、 前記連結部材の少なくとも一部をショーケースの外部か
   ら延びる仮固定用のロープを係止可能に形成したことを
   特徴とするショーケース。
2. 【請求項２】 前記ロープを係止する連結部材をショー
   ケース本体の後方に配置したことを特徴とする請求項１
   記載のショーケース。
3. 【請求項３】 前記ショーケース本体の幅方向一端側の
   連結部材にボルト挿通用の孔を設けるとともに、幅方向
   他端側の連結部材にはボルトを螺合する螺合部を設けた
   ことを特徴とする請求項１または２記載のショーケー
   ス。