JPH0922165A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0922165A
JPH0922165A JP7170904A JP17090495A JPH0922165A JP H0922165 A JPH0922165 A JP H0922165A JP 7170904 A JP7170904 A JP 7170904A JP 17090495 A JP17090495 A JP 17090495A JP H0922165 A JPH0922165 A JP H0922165A
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image
transfer
drum
charging
auxiliary
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JP7170904A
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Makoto Oki
誠 大木
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体の劣化を促進してしまうことなく転
写メモリーを除去する。 【解決手段】 転写帯電を受け一様帯電を受ける前の像
担持体を一様帯電と同極性に帯電する補助帯電手段を設
け、連続画像形成時の転写材の間隔に応じて補助帯電手
段を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ等
の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に多色電子複写装置の一例を示
す。
【0003】多色電子写真複写装置は、図9に示すよう
に、回転自在に軸支された矢印方向に回転する像担持
体、即ち感光ドラム1を有し、その外周部に画像形成手
段が配置される。この画像形成手段は任意のものを採用
し得るが、本例では、感光ドラム104の表面を均一に
帯電する一次帯電器106と、カラー画像を色分解した
光像またはこれに相当する光像を感光ドラム104上に
照射して、画像の静電潜像を感光ドラム104上に形成
する例えばレーザビーム露光装置などの露光手段107
と、感光ドラム104上の静電潜像を現像してトナー像
として可視化する回転式現像装置109とを備えてい
る。
【0004】回転式現像装置109は、回転自在に軸支
された略円柱形状の筐体104aの周囲に、イエロー現
像剤、マゼンタ現像剤、シアン現像剤、ブラック現像剤
をそれぞれ格別に収納した4個の現像器109Y、10
9M、109C、109Kを保持してなっている。回転
式現像装置109は筐体104aが回転することによ
り、感光ドラム104上に形成された静電潜像に対応し
た色の現像剤を収納した現像器を感光ドラム104の外
周面と対向した現像位置へと搬送して、その色の現像剤
で感光ドラム104上の静電潜像を現像してトナー像と
して可視化し、これを他の色について繰り返して4色分
のフルカラー現像が可能に構成されている。
【0005】感光ドラム104上に形成されたトナー像
は、転写装置105Aによりこれに担持した転写材P上
に転写される。転写装置105Aは、本例では回転自在
に軸支された転写ドラム105を備えたドラムタイプと
され、図17を参照すると理解されるように、転写ドラ
ム105は、両端に配置された一対のシリンダ105
a、105aの空域の外周面に転写材担持部材として転
写材担持シート501を張設してなっている。転写ドラ
ム105外周面の転写材担持シート501の非張設部に
は、図示しない給紙装置から送給される転写材Pを把持
する転写材グリッパ105cが設けられ、転写ドラム1
05内には転写手段を構成する帯電器105bが設けら
れる。更に転写ドラム105の内側、外側には、先の図
16に示すように、除電手段を構成する内側除電帯電器
105d、外側除電帯電器105eが配設される。
【0006】上記転写材担持シート501には、通常、
ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリフッ化ビニリデ
ン樹脂などのフィルムが使用される。
【0007】上記構成の多色電子写真複写装置によるフ
ルカラー画像の形成工程を簡単に説明すると、以下のよ
うである。
【0008】先ず、一次帯電器106及び露光手段10
7を作動することにより、感光ドラム104の外周面上
に青の色分解静電潜像が形成され、この静電潜像は、回
転式現像装置109の現像器109Yによりイエロー現
像剤で現像される。一方、転写装置105Aへと送給さ
れた転写材Pは、転写ドラム105上のグリッパ105
cで把持して、転写ドラム105の回転に伴い感光ドラ
ム104上に形成されたトナー像と当接される。このト
ナー像は、転写帯電器105bの作動により転写材P上
に転写され、同時に転写材Pは転写材担持シート501
に吸着、保持される。
【0009】以上のような画像形成及び転写動作を、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色について繰り返すこと
により、上記転写材Pに4色分のトナー像を重ね合わせ
て転写した画像が得られる。4色分のトナー像を転写し
た転写材Pは、内側帯電器105d及び外側帯電器10
5eにより除電した後、分離爪108aにより転写ドラ
ム105から分離して、次いで熱定着ローラ126で画
像の定着を行なった後、複写装置の機外に排出される。
【0010】一方、感光ドラム104上に残留したトナ
ーはクリーナ113により除去して、再び画像形成プロ
セスに供される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の多色電子写真複写装置は、転写工程において、感光
ドラムに電位の履歴が生じる。
【0012】図10は、転写装置105Aの転写部にお
ける転写材Pの端部、特に終端部のPaの電荷の状態を
示す説明図である。転写材Pは、転写ドラム105上に
あって一つの色のトナー像の転写が行なわれたが、未だ
分離されることなく引き続き転写ドラム105に巻き付
けられ、次の他の色のトナー像を転写するべく転写ドラ
ム105と共に回動されている。転写帯電器105bに
対して給電される転写電圧の極性は、例えば潜像がマイ
ナス電荷にて形成され、潜像を反転現像するべく各現像
器の現像剤のトナーがマイナスに帯電されている場合に
は、プラスに設定されている。
【0013】本発明者の研究、実験によると、転写帯電
器105bからのプラスの電荷が転写材担持シート50
1を介して転写材P内へ注入され、該プラス電荷が転写
材Pの表面領域に蓄積されることが見出された。
【0014】又、本発明者は、転写材Pの表面領域に蓄
積されたプラス電荷は、感光ドラム104の表面との間
に高電界を生じさせ、図17に示すように、転写材Pが
感光ドラム104より離れる際に剥離放電を起こし、こ
れにより発生した空中のマイナス電荷は転写材Pのプラ
ス電荷に引かれて転写材P上へと移動するが、空中のプ
ラスの電荷はマイナスの電荷を帯びた感光ドラム104
上へと移動し、感光ドラム104にダメージ、つまり転
写メモリーを生ぜしめることを見出した。
【0015】上記メモリー効果は、一次帯電器106に
よる感光ドラム104上の一次帯電量を感光ドラム10
4の軸線方向の幅状に減少させることとなり、その結
果、感光ドラム104の均一帯電を不可能とし、著しい
画像不良を引き起こした。
【0016】上記のようなメモリー効果は、主に転写帯
電器105bの作動に対応して生じるものであるが、図
11に示すように、特に転写材Pの端部Paにおいて
は、該プラス電荷が蓄積され易く、結果として転写メモ
リーをより強く発生し、感光ドラム104の軸線方向に
沿って強い筋状の画像ムラを引き起こしていた。
【0017】この転写メモリーは一次帯電を何度も受け
ることにより除去されるが、連続して給送される転写材
の間隔が感光ドラムの周長より短い場合、転写メモリー
により画像に筋が発生する。
【0018】そこで転写後一次帯電前に一次帯電とは同
極性に帯電する補助帯電器を別個に設け転写メモリーを
除去することも考えられている。
【0019】しかし、この感光ドラムに流れる総帯電電
流が大きくなり感光体の劣化が早くなる。
【0020】
【課題を解決する手段】上記課題を解決する本発明は、
回転する像担持体と、この像担持体を所定電位に一様に
帯電する一様帯電手段と、一様に帯電された像担持体を
画像に応じて除電することで静電像を形成する静電像形
成手段と、像担持体上の静電像を現像する現像手段と、
この現像手段により現像された現像像を転写材に転写す
る転写帯電手段と、転写帯電を受け一様帯電を受ける前
の像担持体を一様帯電と同極性に帯電する補助帯電手段
と、を有する画像形成装置において、連続画像形成時の
転写材の間隔に応じて補助帯電手段を制御する制御手段
を有することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した画像形
成装置の一実施例を示す概略構成図である。本実施形態
の画像形成装置は、4つの画像ユニットI〜IVを有し
たフルカラー電子写真複写機に適用した場合を示す。
【0022】本多色電子写真複写機において、各画像形
成ユニットI〜IVは、有機感光層を有する感光ドラム
4a〜4dを有し、その回りにグリッド付き一次帯電器
6a〜6d、現像器9a〜9d、転写帯電器10a〜1
0d、クリーナ13a〜13dが配置され、更に画像形
成ユニットI〜IVを貫通する態様で感光ドラム4a〜
4dの下方に搬送手段として無端状の転写材担持ベルト
41が配置され、給紙ローラにより給紙された転写材P
を転写帯電器10a〜10dを配置した箇所で、画像形
成ユニットI〜IVの感光ドラム4a〜4dと当接する
ようにして搬送するべく構成されている。
【0023】更に、感光ドラム4a〜4dを帯電すると
同時に全面露光するために、補助帯電器15a〜15d
及び除電ランプ25a〜25d(図3参照)が、感光ド
ラム4a〜4d表面の同一箇所に上下に重ねて設けられ
ている。
【0024】本実施形態では、像担持体である感光ドラ
ム4a〜4dの直径を60mmとし、矢印方向に135
mm/秒で回転するように設定した。感光ドラム4a〜
4dは、一様帯電器である一次帯電器6a〜6dにより
その表面を−300V〜−900Vの間の所定電位に一
様に帯電する。感光ドラムの表面電位は電位センサー1
4a〜14d(図3参照)によりモニタされ、適正な感
光ドラム4a〜4dの表面電位を与えるためのグリッド
バイアスが計算される。露光手段2には画像信号に応じ
て変調された光を出射するレーザビーム露光装置を使用
した。
【0025】各色の現像器9a〜9dは、一次帯電器の
帯電極性と同極性のマイナスに帯電した各色の粉体トナ
ーを収容し、このトナーをそれぞれの現像スリーブ上に
担持して感光ドラム4a〜4dと近接した現像領域へと
搬送させ、それぞれの現像スリーブに印加される電圧
(現像バイアス)と、感光ドラム4a〜4dの表面電位
とにより形成される現像電界により、反転現像でトナー
を感光ドラム4a〜4d上の静電潜像に付着して、トナ
ー像として可視化する。
【0026】転写後の感光ドラム4a〜4dは、それぞ
れ表面上の残留トナーがクリーナ13a〜13dによっ
て除去された後、補助帯電器15a〜15dにより感光
ドラム4a〜4dが、これ上に形成される静電潜像と同
極性、即ち負極性に帯電されると同時に、除電ランプに
より一様に露光され、転写メモリー領域、正常領域の双
方が共に表面電位約0Vとなるように除電される。その
後、一次帯電器6a〜6d、像露光手段のレーザビーム
露光装置2の作動により、感光ドラム4a〜4d上に画
像露光パターンに対応した色分解された静電潜像が形成
され、現像器9a〜9dの作動により該静電潜像がそれ
ぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の
トナーにより現像された可視画像化された後、これらの
可視画像が転写帯電器10a〜10dの作動により担持
ベルト31上に担持された転写材P上に順次転写された
後混色定着された後、転写材P上にフルカラーが形成さ
れる。
【0027】本実施例では、ブレード形状の接触型の転
写帯電器を用いたが、転写電流は環境によりその最適値
が決まり、本実施例では、温度25℃、湿度5%のとき
18μAとした。
【0028】図2は、転写メモリー領域を有する感光ド
ラムの静電潜像形成領域に対して補助帯電することなく
一次帯電を行なった場合の表面電位の推移を示す図であ
る。図2から明らかなように、感光ドラムの転写メモリ
ー領域の電位(約+100〜+700V)は、感光ドラ
ムを除電露光により除電した後もそのまま残留し、一次
帯電を行なって感光ドラムの表面電位を−700Vに帯
電させた際にも、転写メモリー領域の電位は−300V
〜−650Vになっている。このため転写メモリー領域
の電位−300V〜−650Vと現像バイアス電圧−5
50Vとの差分である電位差(図中に点線で示す)に対
応する現像電界が形成され、つまり、元々静電潜像を形
成しない非画像領域でも転写メモリーによる静電潜像が
形成されていることになり、これが現像されて不要なト
ナー像が形成されることになる。その結果、この不要な
トナー像が転写材P上に転写されて、画像ムラが生じて
しまうのである。
【0029】或いは、静電潜像を形成する画像領域に転
写メモリー領域が形成されているために、その画像領域
に静電潜像を形成してもその静電潜像は、転写メモリー
のない正常な画像領域における静電潜像の電位よりも低
い電位となり、その転写メモリー領域の静電潜像は濃く
現像されるので、画像ムラが生じてしまうのである。
【0030】即ち、上記感光ドラムの転写メモリー領域
は、感光ドラムに形成される静電潜像に対して逆極性の
電位、つまり本比較例においては正極性に帯電されてし
まうために、除電ランプ9による除電露光で除電される
ことなく、次の一次帯電工程が施されることになる。従
って該メモリー領域は、一次帯電した後も正常に帯電さ
れた領域に対し低い電位になってしまうことになる。
【0031】特に転写材Pの端部に対応する部分の転写
メモリー領域については、そのメモリー電位が大きいた
めに、一次帯電後の正常領域との表面電位差も著しく残
り、結果的に大きな画像濃度差として現れてしまう。
【0032】ところで、この感光体の正の電位のメモリ
ーは負の帯電である一次帯電を繰り返し行なうと除去さ
れる。しかしながら本実施例に示す感光体ドラム4a〜
4dは直径60mmでその周長は188.4mmであ
る。転写材Pが連続で送られた場合この紙間が188.
4mm以下であった時、後端部Paによる強い転写メモ
リーは次の転写材に転写されるべき画像上に濃い横スジ
となって現われる。本実施形態における画像形成装置は
転写材にA4(297×210mm)を選択し、ベルト
進行方向に平行な辺を短辺とした場合50mmの紙間と
なるように設定されている。この場合強い転写メモリー
による横スジは連続では2枚目以降の紙先端から13
8.4mmのところに現われる。そこで、図1の画像形
成装置の潜像形成部の概略構成を示す図3に示されるよ
うに、補助帯電器15及び除電ランプ25を感光ドラム
表面の同一箇所に上下に重ねて設けており、これにより
上記した転写メモリーによる画像不良を十分に軽減する
ことができる。
【0033】以下、図4を参照しながら具体的に説明す
る。図4は、本発明を実施した場合の表面電位の推移を
示す。
【0034】本実施形態にて、感光ドラム4は表面上の
残留トナーがクリーナ13によって除去れた後、感光ド
ラム4に形成される静電潜像と同極性、即ち負極性に感
光ドラムが補助帯電器15によって帯電され(第1の帯
電)、これと同時に除電ランプ25により感光ドラムが
一様に全面露光される。この場合、補助帯電器15によ
る帯電のみで除電ランプ25による露光を行なわない
と、感光ドラム4のメモリー効果領域及び正常領域は、
図4中に示されるように、それぞれ約0V〜−700V
及び約−800V〜−850Vに帯電されることにな
る。
【0035】これに対し上記のように、除電ランプ25
を補助帯電器15と同時に作動させ、帯電と同時に十分
な露光を行なうと、補助帯電器15で帯電された電荷は
感光ドラム4の光導電性により直ちにその光導電層を導
通して減衰し、その結果、感光ドラム4の正常領域は、
補助帯電器15により著しい高電位に帯電されることな
く、ほぼ0Vにまで除電され、又感光ドラム4のメモリ
ー効果領域は、その逆極性帯電(正極性帯電)が除去さ
れてメモリー効果がなくなり、正常領域と同様にほぼ0
Vに除電される。その後、感光ドラム4は一次帯電器6
による帯電が行なわれ(第2の帯電)、つまり一次帯電
により−700Vの表面電位に帯電される。
【0036】現像電界を形成するための現像バイアス電
圧は、−550Vに設定されている。感光ドラムの帯電
電位−700Vと現像バイアス電圧−550Vとの差分
の150Vはカブリ取り電圧である。この電位差で形成
される電界により現像器のトナーは、その現像器の現像
スリーブに常に吸引されて感光ドラム4に付着すること
がなく、従って画像の白部にカブリが生じない。
【0037】一方、感光ドラム4の画像パターンに対応
する部分は、その画像濃度に対応した強度でレーザビー
ムが照射されるので、このレーザビームにより露光され
た部分の電位は十分下がり、図4に示すように、現像バ
イアス電圧−550Vよりも低い電位の−350Vにな
って、この現像バイアス電圧と感光ドラムの露光部分の
表面電位とで形成される現像電界により、現像スリーブ
上のトナーが感光ドラム4に付着し、感光ドラム4上に
トナー像が形成される。
【0038】以上のように、本実施例によれば、感光ド
ラム4の一次帯電に先立って予め、感光ドラム4のメモ
リー効果領域が感光ドラム4に形成される静電潜像と同
極性、つまり負極性となるように、補助帯電器15によ
り感光ドラム4を帯電し(第1帯電)、且つこれと同時
に感光ドラム4を除電ランプ25により除電露光するの
で、一次帯電の前に感光ドラム4のメモリー効果領域を
除去すると共に、メモリー効果を受けていない正常領域
を著しく高い電位に帯電させることなく、ほぼ一様な電
位に除電することができる。従ってその後の第2の帯電
である一次帯電、画像露光、現像の各工程が正常に行な
われ、従来のようにメモリー効果領域にトナー像が形成
され、これが転写材Pに転写されることによる画像の乱
れは発生しなかった。本実施形態においては省スペース
のために補助帯電と同時に全面露光を行なったが、補助
帯電を行なった後、全面露光で除電しても良い。
【0039】このように一次帯電の前に一次帯電と同極
性の補助帯電を行なうことで転写メモリーを除去できる
が、ところで感光体ドラムは光電流特性を持っているか
感光体ドラムの光電流量が多く流れるものほど、光感度
の低下等の劣化の進行がはやい、すなわち帯電、露光の
繰り返しによって流れる光電流量によって劣化の度合が
決まるため補助帯電を行なうことにより劣化が進む。
【0040】そこで本実施形態では更に連続画像形成時
の転写材間隔により補助帯電器を制御している。
【0041】前述したように、転写材間隔が感光ドラム
の周長188.4mmより短い場合強い転写メモリによ
る画像ムラが発生するのに対し、転写材の紙間が18
8.4mm以上であるような画像形成装置においては、
転写材後端Paでの強いメモリー効果は次の画像形成ま
でに少なくとも2回以上の一次帯電を行なうことから、
この強い転写メモリーによる横スジは画像上には現われ
ない。
【0042】したがって、メモリー効果による横スジ等
の画像欠陥が発生しない場合、あるいは発生しても軽微
な場合には、補助帯電器の放電をOFFするか、あるい
は弱めることで必要以上の感光体ドラムの劣化を最少限
とすることが可能となる。
【0043】本実施形態の画像形成装置の場合、例え
ば、80g/m2のA4転写材を用いた時の連続給紙時
の紙間は5cmである。一方209g/m2のA4転写
材を用いた場合には310cmである。感光体ドラムの
周長は188.4cmであり、紙間310cmの時には
画像上にメモリー効果による横スジ等は発生していな
い。従って補助帯電の設定値は紙間が感光体ドラム周長
より長い場合(本実施例では188.4cm以上)には
0μA設定とすることにより、感光体ドラムの劣化を低
減させることが可能となった。具体的に感光体ドラム周
長に対し、紙間が短い時と長い時の比率を1:1で画像
形成を繰り返した場合、常に補助帯電電流値を−350
μA(定電流)とした時に比べ、紙間が感光体ドラム周
長より長い場合に0μAとすることによって、約1.2
〜1.4倍の感光体ドラムの劣化寿命を延ばすことが可
能となった。
【0044】図5、図6に本発明に用いられる除電ラン
プを示す。
【0045】図5はヒューズランプアレー、図6はLE
Dアレーである。
【0046】次に本発明の実施の形態について説明す
る。
【0047】本実施形態の装置構成は、補助帯電器を除
いて前述の実施形態と同じである。即ち、前述実施形態
で使用した補助帯電器15は図7に示すように高圧電源
42aに接続される帯電線42aを備えて構成された、
グリッドを有しないコロトロンタイプの帯電器であっ
た。これに対し、本実施形態で使用する補助帯電器15
は図8に示すように、グリッド42cを有するスコロト
ロンタイプの帯電器である。
【0048】この帯電器によれば、高圧電源42aから
の高電圧の印加によって帯電線42aから放出される放
電量を、グリッドバイアス電源42dからのグリッド4
2cへの制御電圧の印加によって制御できる。
【0049】本実施形態ではこのスコロトロンタイプの
帯電器を補助帯電器15として使用することによって、
感光体ドラム4a〜dへの放電量が制御される。ところ
で感光体ドラムは光電流特性を持っているが、この光電
流量が多く流れるものほど、光感度の低下等の劣化の進
行がはやい、すなわち帯電、露光の繰り返しによって流
れる光電流量によって劣化の度合が決まる。
【0050】本実施例では、補助帯電器15をスコロト
ロンタイプの帯電器とすることで、感光体ドラムへの放
電量を必要最少限とすることで、感光体ドラムの光電流
量を低減することを可能とし光感度の劣化による感光体
ドラムの寿命を延ばすことが可能となった。具体的に
は、放電電流を一定としているコロトロンタイプの帯電
器を補助帯電器として使用した場合には、約7万回の画
像形成回数で感光体ドラムの寿命としていたものをスコ
ロトロンタイプの帯電器を補助帯電器として使用するこ
とによって約9万回の画像形成回数まで感光体ドラム寿
命を延ばすことを可能とした。
【0051】以上述べたようにスコロトロンタイプの帯
電器を補助帯電器として使用することによって感光体ド
ラムの周長が紙間より長い場合に発生する強いメモリー
効果を感光体ドラムに必要以上の放電量を与えないで、
更に劣化を防ぎつつ、効果的に除去できることを可能と
した。またこれまでの実施形態では、4本の感光体ドラ
ムを有するデジタルフルカラー複写機について述べた
が、1つの感光体ドラムのみの装置へ適用してもよい。
さらに本実施形態で用いた補助帯電あるいは一次帯電は
コロナ放電を利用したコロナ帯電器を用いたがローラ帯
電等の接解帯電等、その他の帯電手段を用いても同様の
効果が得られるのはもちろんである。さらには本実施形
態では、クリーナ後に補助帯電を設置したが、転写帯
電、クリーナ間に設置することも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
担持体の劣化を促進することなく像担持体の電位のメモ
リーによる画像ムラを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した画像形成装置の概略構成図で
ある。
【図2】従来の画像形成装置における転写メモリー領域
を有する感光ドラムの表面電位の推移を示す図である。
【図3】図1に示した装置の画像形成装置の潜像形成部
を示す概略構成図である。
【図4】図1の装置の感光ドラムの表面電位の推移を示
す図である。
【図5】本発明で使用することができる除電ランプとし
てのヒューズランプアレーを示す断面図である。
【図6】本発明で使用することができる除電ランプとし
てのLEDランプアレーを示す断面図である。
【図7】本発明で使用した補助帯電器としてのスコロト
ロンタイプの帯電器を示す断面図である。
【図8】本発明で使用した補助帯電器としてのコロトロ
ンタイプの帯電器を示す断面図である。
【図9】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【図10】図9の転写装置の転写部における転写材端部
の電荷の状態を示す説明図である。
【図11】同じく転写材端部での剥離放電を示す説明図
である。
【符号の説明】
4、4a〜4d 感光ドラム 6、6a〜6d 一次帯電器 9、9a〜9d 現像器 10、10a〜10d 転写帯電器 13、13a〜13d クリーナ 15、15a〜15d 補助帯電器 25、25a〜25d 除電ランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像担持体と、この像担持体を所
    定電位に一様に帯電する一様帯電手段と、一様に帯電さ
    れた像担持体を画像に応じて除電することで静電像を形
    成する静電像形成手段と、像担持体上の静電像を現像す
    る現像手段と、この現像手段により現像された現像像を
    転写材に転写する転写帯電手段と、転写帯電を受け一様
    帯電を受ける前の像担持体を一様帯電と同極性に帯電す
    る補助帯電手段と、を有する画像形成装置において、 連続画像形成時の転写材の間隔に応じて補助帯電手段を
    制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 像担持体の周長より転写材間隔が短い場
    合補助帯電手段を作動させ、像担持体の周長より転写材
    間隔が長い場合補助帯電手段をオフすることを特徴とす
    る請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体は感光層を有し、静電像形成手
    段は画像に応じた光で像担持体を露光することを特徴と
    する請求項1もしくは2の画像形成装置。
JP7170904A 1995-07-06 1995-07-06 画像形成装置 Withdrawn JPH0922165A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170968A (ja) * 2002-11-08 2004-06-17 Canon Inc 画像形成装置
JP2016024400A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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