JPH09218643A - 旅行計画出力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旅行者の人員構成に合致した旅行計画を提示
する。 【解決手段】 車載機１００には入力装置１０が設けら
れ、目的地や旅行者の人数、男女別、年齢等が入力さ
れ、情報センタ２００に送られる。情報センタ２００に
は、過去の旅行計画をその人的情報とともに記憶するデ
ータベース２０及び各施設の関連情報を記憶するデータ
ベース２２が設けられ、入力された人的情報に適合する
過去の旅行計画を検索し、車載機１００に返信する。条
件に適合する旅行計画が複数存在する場合には、例えば
過去に採用された頻度の高いものを優先的に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は旅行計画出力装置、
特に旅行者の人数や人員構成等の人的情報に適合した旅
行計画を出力する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、端末側から要求された条件に
適合する旅行計画を出力する装置が提案されており、車
両に端末を搭載し、検索条件を情報センタあるいは車載
のデータベースに送信して所望の旅行計画を端末に返信
する構成も考えられている。

【０００３】例えば、特開平７−１３９９５８号公報に
は、ガソリンスタンドや駐車場、ホテル、ゴルフ場等の
アイテムを検索条件として入力し、現在位置近傍にある
これらのアイテムを抽出するとともにそこに至るまでの
経路を探索して車両を誘導するシステムが開示されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにア
イテムを選択して計画を出力するのみでは、真に利用者
の希望する旅行計画が得られる保証はなく、例えばアイ
テムとしてはホテルでも、個人で利用する場合、二人又
は家族等のグループで利用する場合により適当なホテル
が異なってくると考えられるため、このようにアイテム
で一律に決定してしまうと、適当なホテルを得るのに時
間を要してしまう問題がある。

【０００５】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、利用者の人数や人員
構成に合った旅行計画を容易に得ることができる旅行計
画出力装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第１の発明は、端末側から要求された条件に適合す
る旅行計画を出力する旅行計画出力装置において、人的
情報に対応した旅行計画を記憶する記憶手段と、前記端
末側から要求された場合に、要求項目に含まれる人的情
報に適合する旅行計画を前記記憶手段から読み出す検索
手段と、検索して得られた旅行計画を前記端末側に出力
する出力手段とを有することを特徴とする。

【０００７】また、上記目的を達成するために、第２の
発明は、端末側から要求された条件に適合する旅行計画
を出力する旅行計画出力装置において、過去に出力さ
れ、かつ実際に採用された旅行計画をその採用者の人的
情報及び採用頻度とともに記憶する記憶手段と、前記端
末側から要求された場合に、要求項目に含まれる人的情
報に適合する旅行計画の内、採用頻度に従って旅行計画
を前記記憶手段から読み出す検索手段と、検索して得ら
れた旅行計画を推奨旅行計画として前記端末側に出力す
る出力手段とを有することを特徴とする。

【０００８】ここで、人的情報とは、旅行者の人数や人
員構成、年齢等の旅行者自身に関する情報をいい、これ
らを付加して過去の旅行計画をデータベース化すること
で、旅行者に適合した旅行計画を出力できる。また、採
用頻度に従って読み出して出力する場合としては、最も
採用頻度の高いものから出力する場合、あるいは最も採
用頻度の少ないものから出力する場合等が考えられる。
最も採用頻度の高い旅行計画とは、最も人気の高い旅行
計画を意味しており、初めて旅行する場合には最も適当
と考えられるものである。もちろん、旅行者によって
は、あまり他の旅行者が行かない場所を好む場合もあ
り、この場合には、最も採用頻度の低い旅行計画を出力
できる。

【０００９】また、第３の発明は、第２の発明におい
て、さらに、前記推奨旅行計画が実際に採用された後
に、この推奨旅行計画に含まれる施設と同一又は類似種
類の他の施設の関連情報を出力する第２出力手段を有す
ることを特徴とする。

【００１０】ここで、同一種類の他の施設とは、例えば
推奨旅行計画に含まれていた施設がフランスレストラン
であれば他のフランスレストラン、美術館であれば他の
美術館を意味し、類似種類の他の施設とは、例えばフラ
ンスレストランに対するイタリアンレストランや喫茶店
等の飲食施設、美術館に対する水族館や博物館をいう。
また、関連情報とは、フランスレストランであればその
営業時間やスペシャル料理、美術館であれば開館時間や
現在展示中あるいは近日展示予定の展示品情報等であ
る。このように、他の施設の関連情報を出力することに
より、旅行者は次回の旅行計画を作成する際に有用な情
報を得ることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について、車両に適用した場合を例にとり説明す
る。

【００１２】図１には本実施形態のシステム構成図が示
されている。端末としての車載機１００は、入力装置１
０、カレンダー部１２、制御部１４、通信部１６及びＣ
ＲＴ１８を含んで構成される。入力装置１０は、旅行者
が旅行計画の出力を依頼する際の条件を入力するもので
あり、目的地等の他に旅行者の人的情報が入力される。
本実施形態では、人的情報として人数、人員構成（男女
別）、年齢が入力され、これらのデータは制御部１４に
供給される。カレンダー部１２は、現在の月日（さらに
は時刻）を制御部１４に供給する。制御部１４は、ＣＰ
Ｕ、メモリ及び入出力インターフェース等から構成さ
れ、条件や月日を所定のフォーマットに変換して通信部
１６に出力する。所定のフォーマットとは、旅行計画を
出力する情報センタ側で検索するためのコマンドであ
り、予め情報センタとの間で取り決めておく。例えば、
「人数が一人」という条件のコマンドは「Ｐ０１」の如
くである。通信部１６は、例えば自動車電話等であり、
制御部１４から供給されたデータを情報センタ２００に
送信する。ＣＲＴ１８は、情報センタ２００から返信さ
れた旅行計画を表示する表示器であり、液晶ディスプレ
イ等で構成することも可能である。また、入力装置１０
をＣＲＴ１８と一体化し、ＣＲＴ１８に表示されたタッ
チスイッチを入力装置とすることも可能である。この場
合、目的地や人数等をメニュー形式で表示し、旅行者に
択一的に選択させる形式が望ましい。

【００１３】一方、情報センタ２００は、旅行パターン
データベース（Ｄ／Ｂ）２０及びおすすめプランデータ
ベース（Ｄ／Ｂ）２２を含んで構成される。旅行パター
ンデータベース２０には、過去に出力し、かつ実際に採
用された（すなわち実際に旅行が行われた）旅行計画が
格納されており、各旅行計画にはその人的情報と採用頻
度が付加されている。また、おすすめプランデータベー
ス２２には、各種施設の関連情報が格納されている。関
連情報としては、例えばレストランについてはその営業
時間やメニュー、駐車場の有無等であり、美術館や博物
館についてはその開館時間や休館日、展示品情報等であ
る。情報センタ２００では、車載機１００から旅行計画
の出力要求がなされた場合、送られたデータに適合する
旅行計画を旅行計画パターンデータベース２０から読み
出し、車載機１００に送信する。また、車載機１００か
ら旅行完了の信号が送られた場合に、出力した旅行計画
に含まれていた施設と同一種類あるいは類似種類の施設
の関連情報をおすすめプランデータベース２２から読み
出し、車載機１００に送信する。なお、本実施形態にお
けるデータベースは、具体的には大容量メモリ及びプロ
セッサユニットから構成され、人的情報及び採用頻度を
関連づけて過去の旅行計画をメモリに格納するとともに
入力された条件に合致するデータを検索するデータベー
ス構築／検索ソフトウェアがインストールされる。

【００１４】図２には情報センタ２００内の旅行計画パ
ターンデータベース２０に格納されている過去の旅行計
画データの一例が模式的に示されている。人数、性別、
年齢及び季節毎に過去の旅行計画が分類されており、図
中黒丸一つ一つが具体的な旅行計画を表している。例え
ば、図中符号３００で示されるものは、男一人女一人の
計２名で年齢が３０代、季節は冬の旅行計画であり、過
去に採用された５件が記憶されている。これら各旅行計
画には、それぞれ今まで何回採用されたかを示す採用回
数がデータとして付加されており、例えば符号３００で
示される５件の旅行計画は、左から順に、３回、５回、
１回、２回、１０回の如くである。採用回数は、旅行者
が実際に採用し、その旅行が完了した時点で順次更新さ
れる。旅行完了の確認方法については後述する。なお、
春、夏、秋、冬は、月日ではそれぞれ４〜６月、７〜８
月、９〜１１月、１２〜３月である。

【００１５】図３には、車載機１００で条件を入力して
から所望の旅行計画が出力されるまでの処理フローチャ
ートが示されている。まず、車載機１００の入力装置１
０を用いて目的地、人的情報等の条件を入力し、通信部
１６を介して情報センタ２００に送信する（Ｓ１０
１）。情報センタ２００では、送られてきた条件を検索
のキーとして旅行パターンデータベース２０にアクセス
し、適合する旅行計画を読み出す（Ｓ１０２）。具体的
には、入力された条件が３０代の男女のカップルで目的
地が＊＊旅館、入力した月日が２月５日である場合、旅
行パターンデータベース２０はこれらの人的情報及び目
的地に適合する旅行計画を読み出す。図２の例では、こ
れらの人的情報及び季節に適合する５件のうち、目的地
が＊＊旅館のものを読み出す。そして、読み出した過去
の旅行計画が複数存在する場合には、それらを採用頻度
順に並べ、最も採用頻度の高い旅行計画を推奨旅行計画
として車載機１００に返信する。車載機１００では、送
られてきた旅行計画を通信部１６で受信し、ＣＲＴ１８
上に表示する（Ｓ１０３）。

【００１６】図４には、ＣＲＴ１８上に表示される推奨
旅行計画の一例が示されている。出発地から「○○植物
園」、「××歴史館」、「○×寺院」を経由して目的地
に到着する旅行計画である。また、旅行計画の下部に
は、この推奨旅行計画を容認するか否かを入力するため
の「ＹＥＳ」スイッチ１８ａ及び「ＮＯ」スイッチ１８
ｂが同時に表示される。このスイッチは、車載機１００
の制御部１４がＣＲＴ１８上に表示する。そして、旅行
者が提示された旅行計画に満足する場合には「ＹＥＳ」
スイッチ１８ａが操作され、制御部１４は通信部１６を
介して容認信号を情報センタ２００に送信する。一方、
旅行者が提示された旅行計画に満足しない場合には「Ｎ
Ｏ」スイッチ１８ｂが操作され、制御部１４は否認信号
を情報センタ２００に送信する。車載機１００から否認
信号を受信した情報センタ２００では、読み出した旅行
計画の内、次に採用頻度の高い旅行計画を再び車載機１
００に送信する。

【００１７】なお、旅行者が「ＮＯ」スイッチ１８ｂを
操作した場合、制御部１４は次に「別の人気旅行計画に
しますか」、「変わった旅行計画にしますか」という選
択スイッチをＣＲＴ１８上に表示し、旅行者が「別の人
気旅行計画にしますか」スイッチを操作した場合には上
述のように否認信号を送信し、「変わった旅行計画にし
ますか」スイッチを操作した場合には、否認信号と同時
にリバース信号を情報センタ２００に送信する。リバー
ス信号を受信した情報センタ２００では、抽出した旅行
計画のうち、最も採用頻度の低い旅行計画を車載機１０
０に送信するようにしてもよい。

【００１８】以上のようにして推奨旅行計画が出力さ
れ、旅行者が実際に推奨旅行計画を採用して旅行を完了
したとする。今回の旅行に満足できた場合等には、旅行
者は今回と同じ様な旅行を再び行いたいと欲する場合も
ある。そこで、情報センタ２００では、旅行完了を検知
すると、今回の推奨旅行計画に含まれる施設と同一また
は類似種類の施設をおすすめプランデータベース２２か
ら抽出し、その関連情報を車載機１００に送信する。旅
行完了を検知する方法としては種々考えられ、例えば車
載機１００にＧＰＳを搭載してその位置を刻々情報セン
タ２００に伝え、車載機１００の位置が目的地に一致し
た場合に旅行計画完了とする方法、あるいは旅行者が自
身で旅行完了を入力し情報センタ２００に送信する方
法、目的地の施設から旅行者が来たことを情報センタ２
００に伝える方法等がある。

【００１９】図５には旅行完了後の処理フローチャート
が示されている。まず、車載機１００から今回の旅行が
完了した旨の信号を情報センタ２００に送信する（Ｓ２
０１）。旅行完了信号を受信した情報センタ２００で
は、出力した推奨旅行計画の採用回数を１だけインクリ
メントして旅行パターンデータベース２０の内容を更新
するとともに、今回の推奨旅行計画に含まれる施設施設
を抽出し、その施設と同種類又は類似する施設に関連す
る情報をおすすめプランデータベース２２から読み出す
（Ｓ２０２）。図４に示された旅行計画で言えば、含ま
れる施設として「植物園」があり、情報センタ２００
は、他の植物園又は類似する施設として森林公園や園芸
施設等を検索する。車載機１００では、情報センタ２０
０から送信されたデータを受信し、ＣＲＴ１８上に表示
する（Ｓ２０３）。

【００２０】図６には、このようにして表示される次回
のおすすめプランの一例が示されている。この例は、今
回の推奨旅行計画に美術館が含まれていた場合の例であ
り、同種類の施設として他の美術館の展示品情報、及び
類似する施設として「彫刻の森」の展示品情報が表示さ
れている。この表示を見ることにより、旅行者は次回の
旅行計画の具体的なイメージを持つことができ、次回の
旅行計画の作成が容易となると考えられる。

【００２１】なお、本実施形態では人的情報として人
数、男女別、年齢を例示したが、子供の有無を人的情報
に加えることもできる。成人のみの旅行と子供連れの旅
行では、旅行形態が大きく相違するものと考えられるか
らである。

【００２２】また、施設の関連情報は旅行完了後に出力
したが、推奨旅行計画と同時に出力することも考えられ
る。推奨旅行計画のみが表示されても良否を判断できな
い場合もあり、この場合に各施設の関連情報を参照する
ことにより、判断が容易になるものと期待される。

【００２３】さらに、本実施形態では、特に端末を車載
とするシステムで説明したが、本発明の旅行計画出力装
置は、端末の形態に依存することなく任意のシステムで
適用可能である。例えば、個人の情報携帯端末を用いる
場合、自宅あるいはオフィスの端末を用いる場合等であ
る。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
旅行者に一層合致した旅行計画を出力することができ、
ユーザフレンドリなシステムを構築できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施形態のシステム構成図である。

【図２】 過去の旅行計画のデータベース説明図であ
る。

【図３】 推奨旅行計画出力処理フローチャートであ
る。

【図４】 推奨旅行計画出力例を示す図である。

【図５】 旅行完了時の処理フローチャートである。

【図６】 関連情報出力例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 入力装置、１２ カレンダー部、１４ 制御部、
１６ 通信部、１８ＣＲＴ、２０ 旅行パターンデータ
ベース、２２ おすすめプランデータベース、１００
車載機、２００ 情報センタ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端末側から要求された条件に適合する旅
   行計画を出力する旅行計画出力装置において、 人的情報に対応した旅行計画を記憶する記憶手段と、 前記端末側から要求された場合に、要求項目に含まれる
   人的情報に適合する旅行計画を前記記憶手段から読み出
   す検索手段と、 検索して得られた旅行計画を前記端末側に出力する出力
   手段と、 を有することを特徴とする旅行計画出力装置。
2. 【請求項２】 端末側から要求された条件に適合する旅
   行計画を出力する旅行計画出力装置において、 過去に出力され、かつ実際に採用された旅行計画をその
   採用者の人的情報及び採用頻度とともに記憶する記憶手
   段と、 前記端末側から要求された場合に、要求項目に含まれる
   人的情報に適合する旅行計画の内、採用頻度に従って旅
   行計画を前記記憶手段から読み出す検索手段と、 検索して得られた旅行計画を推奨旅行計画として前記端
   末側に出力する出力手段と、 を有することを特徴とする旅行計画出力装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載の旅行計画出力装置におい
   て、さらに、 前記推奨旅行計画が実際に採用された後に、この推奨旅
   行計画に含まれる施設と同一又は類似種類の他の施設の
   関連情報を出力する第２出力手段を有することを特徴と
   する旅行計画出力装置。