JPH09218132A - 光学素子の検査・測定装置 - Google Patents

光学素子の検査・測定装置

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JPH09218132A
JPH09218132A JP2798396A JP2798396A JPH09218132A JP H09218132 A JPH09218132 A JP H09218132A JP 2798396 A JP2798396 A JP 2798396A JP 2798396 A JP2798396 A JP 2798396A JP H09218132 A JPH09218132 A JP H09218132A
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illumination
light intensity
light
image
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JP2798396A
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English (en)
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Masahide Okazaki
雅英 岡崎
Kenji Endo
健次 遠藤
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Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の特性全般を定量的に検査・測定す
ることができる光学素子の検査・測定装置を提供する。 【解決手段】 微小黒点20が退避位置に移動して正レ
ンズOEが明視野照明され、正レンズOEの像全体の光
強度が求められる。また、微小黒点20が照明位置IP
に位置して正レンズOEがCCDカメラ60から見て暗
視野照明されて、正レンズOEの表面キズなどに起因す
る散乱光や、正レンズOEでの多重反射により発生する
ゴースト光が選択的にCCDカメラ60に導光され、散
乱光およびゴースト光の光強度が計測される。こうして
計測された両光強度の比が、正レンズOEの材料特性や
ゴースト特性を示す値として求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レンズやガラス
板などの光学素子の特性を検査・測定するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光学装置にはレンズやガラスなどの光学
素子が使用されており、これらの光学素子の特性が当該
光学装置の光学特性に大きな影響を与える。ここで、光
学素子の特性を決定する要因として、従来より、光学素
子の材料特性に関するものと、光学素子で発生するゴー
スト光(面間の多重反射)に関するものが知られてい
る。また、本願発明者による種々の検討の結果、光学装
置に大きな影響を与える要因として、上記した光学素子
の材料特性やゴースト特性の他に、周辺回折波の影響が
大きいことがわかった。以下、光学素子の材料特性、ゴ
ースト特性および周辺回折波の検査・測定に関する従来
の技術背景について説明する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
<光学素子の材料特性の検査・測定>レンズやガラスの
光学素子の材料特性に関するものとしては、光学素子の
表面の表面キズ,面粗さ、表面への異物の付着、コーテ
ィングムラ、光学素子内部での気泡や異物混入、および
脈理などが知られている。そこで、光学素子の材料特性
を定量的に検査・測定する方法として、触針を使った接
触式表面粗さ計や光学干渉を利用した非接触表面粗さ計
が従来より知られている。
【0004】これらのうち前者(接触式表面粗さ計)で
は、触針が光学素子の表面に直接触れるため、検査・測
定時に表面にキズがついてしまうという問題がある。
【0005】一方、後者(非接触表面粗さ計)では、非
接触で検査・測定するため、キズの発生を防ぐことがで
き、しかも数mm角の表面領域を一度に検査・測定する
ことができるという利点がある。しかしながら、その適
用範囲がかなり制約されており、非接触表面粗さ計によ
り検査・測定することができない光学素子も多く存在す
る。例えば、レンズ表面に多層膜をコーティングしてお
り反射率が極めて小さい光学素子については干渉縞が発
生せず、検査・測定が不可能である。
【0006】また、接触式および非接触式とも、測定の
ためにセッティングおよび測定処理にかなりの時間を要
するという問題を有している。さらに、両者とも光学素
子の表面に関する材料特性については検査・測定可能で
あるが、当然のことながら光学素子内部で発生している
気泡、光学素子内部への異物混入および脈理については
検査・測定不可能である。
【0007】なお、暗視野照明法を利用することで光学
素子の表面に関する材料特性以外に光学素子内部に関す
る材料特性(気泡,異物混入、脈理など)も検査・測定
可能である。すなわち、高輝度のハロゲンランプからの
照明光をコリメータレンズによりコリメートし、検査・
測定対象の光学素子に照射するとともに、検査者が暗室
内で光学素子からの散乱光のみを観察することで光学素
子の表面粗さや内部の気泡などを検査することができ
る。しかしながら、この検査方法では、検査者の目視観
察により検査を行っているので検査に熟練を要するとい
う問題や、光学素子の材料特性を定量的に測定すること
ができないという問題がある。
【0008】<光学素子のゴースト特性の検査・測定>
光学素子に光が入射したとき、光学素子内で多重反射が
生じ、ゴースト光が発生することがある。特に、光学素
子が複数のレンズで構成されている場合に、ゴースト光
の発生確率は高くなる。従来、ゴースト光のみを直接測
定する方法は存在しておらず、日本工業規格(JIS)
に規定されているフレア計測方法にしたがって光学素子
のフレアを計測し、その計測値から間接的に光学素子の
ゴースト特性を類推しているにすぎない。このため、従
来より、光学素子のゴースト特性を直接測定することが
できる検査・測定装置が望まれていた。
【0009】<周辺回折波の検査・測定>例えば、図1
3において、従来より周知の撮像装置(光学装置)によ
り原稿1に形成された微小黒点2の濃度計測を行った場
合、図13(b)に示すような像面照度分布が得られる。
なお、ここでは、散乱光がないものと仮定している。
【0010】幾何光学の法則に従って伝播する入射光
(照明光)についてのみ考慮すると、その入射光の一部
は微小黒点2で遮光される一方、残りは微小黒点2以外
の原稿面で反射し、撮像素子側に進む。このため、撮像
素子における照度分布は、同図(b)の実線に示すよう
に、微小黒点2に完全に対応してゼロとなる一方、微小
黒点2以外の原稿面に対応する位置では比較的高い値を
とる。
【0011】しかしながら、撮像素子での像面照度は、
実際には同図(b)の1点鎖線に示すような分布をとる。
これは周辺回折波(=Boundary Diffraction Wave)の影
響によるものであり、撮像素子には幾何光学的な入射光
と周辺回折波との合成の結果である回折像が形成される
からである。
【0012】この「周辺回折波」とは、光が回折物体に
入射したときに、その端から生じる回折波のことであ
る。撮像装置に組み込まれた撮像レンズ(光学素子)の
絞りが回折物体に相当し、絞りの縁から周辺回折波が発
生する。ここで、撮像素子側より見ると、撮像レンズの
瞳の縁から周辺回折波が発生しているように見える。な
お、この周辺回折波に関しては、例えば「光学の原理I
I(マックス・ボルン&エミル・ウォルフ著、草川徹・
横田英嗣訳;東海大学出版会)」の第670頁において
詳細に説明されている。ただし、「光学の原理II」で
は、"Boundary Diffraction Wave"を「境界回折波」と
訳しているが、「周辺回折波」と同一のものである。
【0013】このように周辺回折波の影響により回折像
が形成されると、微小黒点2に対応する位置の像面照度
はゼロとならず、ΔRだけ上昇し、この場合のダイナミ
ックレンジRg+dは周辺回折波を無視した場合のダイナ
ミックレンジRgよりもΔRだけ狭くなる。また、周辺
回折波が発生しないときには微小黒点2の周辺部の像面
照度はゼロなるにもかかわらず、周辺回折波の存在によ
り比較的高い値をとってしまう。
【0014】このように、周辺回折波の存在により撮像
装置による濃度計測精度が低下してしまうため、撮像装
置に組み込まれた光学素子により、どの程度の周辺回折
波が発生するかを検査・測定することは重要である。し
かしながら、周辺回折波の光強度を検査・測定する装置
は従来存在していなかった。
【0015】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、光学素子の特性全般を定量的に
検査・測定することができる光学素子の検査・測定装置
を提供することを第1の目的とする。
【0016】また、この発明は、光学素子の材料特性を
正確に、しかも定量的に検査・測定することができる光
学素子の検査・測定装置を提供することを第2の目的と
する。
【0017】また、この発明は、光学素子のゴースト特
性を正確に、しかも定量的に検査・測定することができ
る光学素子の検査・測定装置を提供することを第3の目
的とする。
【0018】さらに、この発明は、光学素子において発
生する周辺回折波を定量的に検査・測定することができ
る光学素子の検査・測定装置を提供することを第4の目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
第1の目的を達成するため、照明光を所定の照明位置に
照射する照明光学系と、前記照明位置に位置することで
前記照明光を遮蔽する遮蔽物体と、前記照明位置に位置
する前記遮蔽物体の像を投影する第1投影手段と、前記
第1投影手段と検査・測定対象たる光学素子とを介して
第1投影位置に投影される前記遮蔽物体の像よりも小さ
な径を有するアパーチャを有し、前記投影位置に配置さ
れたアパーチャ板と、前記アパーチャを通過した光を受
け、前記光学素子の像を第2投影位置に投影する第2投
影手段と、前記第2投影位置に配置され、前記光学素子
の像の各部の光強度を計測する計測手段と、を備えてい
る。
【0020】請求項2の発明は、前記遮蔽物体が、前記
照明位置と、前記照明位置とは異なる退避位置との間を
移動自在に構成され、さらに、前記遮蔽物体を前記退避
位置に配置して前記光学素子を明視野照明したときに前
記計測手段により計測される光強度分布から像全体の光
強度を求める一方、前記遮蔽物体を前記照明位置に配置
して前記光学素子を暗視野照明したときに前記計測手段
により計測される光強度分布から像全体の光強度を求
め、さらに両光強度に基づき前記光学素子の特性を求め
る特性導出手段を、備えている。
【0021】請求項3の発明は、上記第2の目的を達成
するため、前記特性導出手段が、前記光学素子を明視野
照明したときに前記計測手段により計測される光強度分
布から像全体の光強度を求める一方、前記光学素子を暗
視野照明したときに前記計測手段により計測される光強
度分布から像全体の散乱光強度を求め、さらに両光強度
の比を前記光学素子の材料特性を示す定量値として求め
る定量化手段を、備えるように構成している。
【0022】請求項4の発明は、上記第3の目的を達成
するため、前記特性導出手段が、前記光学素子を明視野
照明したときに前記計測手段により計測される光強度分
布から像全体の光強度を求める一方、前記光学素子を暗
視野照明したときに前記計測手段により計測される光強
度分布から像全体の光強度から少なくともゴースト光の
光強度を求め、さらに両光強度の比を前記光学素子のゴ
ースト特性を示す定量値として求める定量化手段を、備
えるように構成している。
【0023】請求項5の発明は、前記照明位置に位置す
る前記遮蔽物体に対する前記照明光学系側および前記第
1投影手段側の開口数をそれぞれNAi,NAoとすると
き、次の不等式(NAi<NAo)を満足するように、前
記開口数NAi,NAoを設定している。
【0024】請求項6の発明は、上記第4の目的を達成
するため、照明光を所定の照明位置に照射する照明光学
系と、前記照明位置に位置して前記照明光を遮蔽する遮
蔽物体と、前記遮蔽物体の像を投影する第1投影手段
と、前記第1投影手段と検査・測定対象たる光学素子と
を介して第1投影位置に投影される前記遮蔽物体の像よ
りも小さな径を有するアパーチャを有し、前記投影位置
に配置されたアパーチャ板と、前記アパーチャを通過し
た光を受け、前記光学素子の像を第2投影位置に投影す
る第2投影手段と、前記第2投影位置に配置され、前記
光学素子の像の光強度分布を計測する計測手段と、を備
え、前記照明位置に位置する前記遮蔽物体に対する前記
照明光学系側および前記第1投影手段側の開口数をそれ
ぞれNAi,NAoとするとき、次の不等式(NAi≧N
Ao)を満足するように、前記開口数NAi,NAoを設
定することで前記計測手段により周辺回折波の光強度分
布を測定している。
【0025】
【発明の実施の形態】
A.第1の実施形態 図1は、この発明にかかる光学素子の検査・測定装置の
第1の実施形態を示す図である。この検査・測定装置
は、検査・測定の対象である正レンズ(光学素子)OE
の特性を検査・測定するための装置である。
【0026】この装置にはケーラー照明光学系10が設
けられている。このケーラー照明光学系10では、光源
ランプ11と、光源ランプ11からの光を取り込むコレ
クターレンズ12と、視野絞り13と、開口絞り14
と、コンデンサーレンズ15とがこの順序で配置されて
いる。光源ランプ11からの光はコレクターレンズ12
および視野絞り13を介して開口絞り14の配設位置に
集光される。この開口絞り14を通過した光がコンデン
サーレンズ15を介して光軸OA上の照明位置IPに位
置する微小黒点(遮蔽物体)20に照射される。なお、
この実施形態では、照明位置IPをケーラー照明法によ
り照明しているが、照明方法はこれに限定されるもので
はなく、例えば、クリティカル照明法により照明位置I
Pを照明するように、照明光学系10を構成してもよ
い。
【0027】微小黒点20は、光軸OAに対して直交す
るX方向に移動自在な透明平板21上に取り付けられて
おり、透明平板21に連結されて透明平板21をX方向
に往復駆動するX駆動機構(図示省略)を作動させるこ
とで、照明位置IPと、照明位置IPからX方向に離れ
た退避位置(図示省略)との間を往復移動する。
【0028】正レンズOEは照明位置IPに位置する微
小黒点20の像を所定の第1投影位置P1に投影する。
なお、この実施形態では、検査・測定の対象となる光学
素子OEを第1投影手段として機能させて微小黒点20
の像を第1投影位置P1に投影させているが、必要に応
じて光学素子OEとの異なる投影レンズ(第1投影手段
に相当する)を設け、追加した投影レンズと光学素子O
Eとで第1投影位置P1に投影するように構成してもよ
い。このように光学素子OE以外に投影レンズを設ける
実施形態については、後で詳述する。
【0029】この第1投影位置P1には、アパーチャ板
40が配置されている。アパーチャ板40には、上記の
ようにして形成される第1投影位置P1に投影される微
小黒点20の像(図2の右上がり斜線領域)I20よりも
小さな径を有するアパーチャ41が形成されている。な
お、図2において、符号I13は視野絞り13の像(図2
の右下がり斜線領域)であり、この像I13の内側が照明
光学系10により照明される領域の像である。また、こ
の照明領域の大きさは微少黒点20の像の大きさより十
分大きい。
【0030】図1に戻って、アパーチャ板40のアパー
チャ41の近傍には、撮像レンズ(第2投影手段)50
が配置されており、アパーチャ41を通過した光を所定
の第2投影位置P2に集光させて検査・測定の対象であ
る正レンズ(光学素子)OEの像を撮像手段としての2
次元のCCDカメラ60に投影する。このため、CCD
カメラ60により正レンズOEの像の各部の光強度を計
測することができる。なお、微小黒点20を同図に示す
ように照明位置IPに位置させると、正レンズOEがC
CDカメラ60から見ると暗視野照明される。一方、微
小黒点20を退避位置に移動させると、正レンズOEが
CCDカメラ60から見ると明視野照明される。
【0031】このCCDカメラ60には、CPU,メモ
リおよびディスプレイなどを備えたパーソナルコンピュ
ータ(以下「パソコン」という)70が電気的に接続さ
れている。このパソコン70は、CCDカメラ60から
出力される画像信号を受けて適切な画像処理を実行して
ディスプレイ上に正レンズOEの像を映し出すととも
に、正レンズOEの像に関連する画像情報(画像デー
タ)をメモリに一時的に記憶し、後述するようにして正
レンズOEの特性を定量的に求める。
【0032】次に、上記のように構成された検査・測定
装置による正レンズ(光学素子)OEの材料特性および
ゴースト特性の定量的な測定について、それぞれ分けて
説明する。
【0033】<正レンズOEの材料特性の検査・測定>
ここでは、説明の便宜から、正レンズOEでの多重反射
はなく、ゴーストは発生しないものと仮定する。
【0034】上記のように構成された検査・測定装置に
おいて、開口絞り14を比較的開くと、図3に示すよう
に、照明位置IPに位置する微小黒点20に対する照明
光学系10側の開口数NAiが正レンズOE側の開口数
NAo以上となる。この状態で、透明平板21をX方向
に移動させることで微小黒点20を退避位置に移動させ
ると、照明光学系10からの照明光が直接正レンズOE
に入射し、第2投影位置P2での正レンズOEの像IOE
は全面にわたって明るく(図4(a))、CCDカメラ6
0により検出される光強度分布は同図(b)に示すように
正レンズOEの像IOEの全面で比較的高い値をとる。そ
して、CCDカメラ60からの出力がパソコン70に入
力され、像IOE全体での光強度α、つまり像IOEの各部
での光強度を加算した値が演算された後、メモリに記憶
される。
【0035】次に、透明平板21を元に戻して微小黒点
20を照明位置IPに位置させると、照明光学系10か
らの照明光が微小黒点20で遮蔽され、正レンズOEが
CCDカメラ60から見ると暗視野照明される。その結
果、正レンズOEの表面キズや内部の気泡などにより散
乱された散乱光のみが第2投影位置P2に導かれ、第2
投影位置P2での像IOEには表面キズや気泡などに対応
する部分が明るくなる(同図(c))。しかも、同図(d)に
示すように、CCDカメラ60により検出される光強度
分布は正レンズOEの表面キズや内部の気泡などに対応
して変化する。このため、CCDカメラ60からの出力
がパソコン70に入力され、像IOE全体での光強度γ、
つまり像IOEの各部での散乱光強度を加算した値が演算
された後、メモリから光強度αを読み出し、両光強度の
比(=γ/α)を求めることで、正レンズ(光学素子)
OEの材料特性を定量的に求めることができる。
【0036】また、上記のように微小黒点20に対する
照明光学系10側の開口数NAiが正レンズOE側の開
口数NAo以上となるように設定している場合、図3に
示すように正レンズOEの絞りSの縁から周辺回折波B
DWが発生し、正レンズOEの投影像IOEの縁が明るく
なる(図4(c))。そして、この周辺回折波BDWの光
強度分布については、CCDカメラ60により計測する
ことができ、光強度分布から周辺回折波BDWの影響を
測定することができる。
【0037】ただし、例えば同図(d)に示すように、周
辺回折波BDWに起因する光強度IBDWが比較的高く、
逆に正レンズOEの表面キズや内部の気泡などに起因す
る光強度が周辺回折波BDWに起因する光強度よりも低
いレベルにある場合には、光強度の比(=γ/α)で示
される正レンズ(光学素子)OEの材料特性に対する信
頼性が低下する。
【0038】そこで、このような状況にある場合には、
開口絞り13を絞って微小黒点20に対する照明光学系
10側の開口数NAiが正レンズOE側の開口数NAoよ
りも小さくなるように設定することで周辺回折波BDW
の発生を防止して正レンズOEの材料特性をより正確に
測定することができる。
【0039】すなわち、上記のように設定した状態で微
小黒点20を退避位置に移動させると、正レンズOEは
CCDカメラ60から見ると明視野照明されて第2投影
位置P2での正レンズOEの像IOEは全面にわたって明
るくなる(図5(a))。なお、同図(a)および(c)におい
て、符号I14は開口絞り14の像である。したがって、
CCDカメラ60により計測される光強度分布は同図
(b)に示すように正レンズOEの像IOEの全面で比較的
高い値をとる。そして、CCDカメラ60からの出力が
パソコン70に入力され、像IOE全体での光強度α、つ
まり像IOEの各部での光強度を加算した値が演算された
後、メモリに記憶される。
【0040】次に、透明平板21を元に戻して微小黒点
20を照明位置IPに位置させると、照明光学系10か
らの照明光が微小黒点20で遮蔽され、正レンズOEが
CCDカメラ60から見ると暗視野照明される。その結
果、正レンズOEの表面キズや内部の気泡などにより散
乱された散乱光のみが第2投影位置P2に導かれ、第2
投影位置P2での像IOEには表面キズや気泡などに対応
する部分が明るくなる(同図(c))。しかも、同図(d)に
示すように、周辺回折波BDWの光強度のピークは現れ
ずCCDカメラ60により計測される光強度分布は正レ
ンズOEの表面キズや内部の気泡などにのみ対応して変
化する。このため、像IOE全体での光強度α,γの比
(=γ/α)を求めることで、正レンズ(光学素子)O
Eの材料特性をより正確に求めることができる。なお、
正レンズOEの表面キズや内部の気泡などの分布も定量
的に計測できる。
【0041】<正レンズOEのゴースト特性の検査・測
定>ここでは、正レンズOEに表面キズや内部の気泡な
どがほとんどなく優れた材料特性を有している場合と、
表面キズなどが比較的多く存在している場合とに分けて
説明する。また、周辺回折波BDWの影響を排除するた
めに、微小黒点20に対する照明光学系10側の開口数
NAiが正レンズOE側の開口数NAoよりも小さくなる
ように設定しているものとして説明する。ただし、開口
数NAi,NAoをこのように設定すること自体は、以下
の説明から明らかなように、正レンズ(光学素子)OE
のゴースト特性の検査・測定において必須の設定事項で
なく、開口数NAiが開口数NAoよりも同じ、あるいは
大きくなるように設定した状態で以下のようにして正レ
ンズ(光学素子)OEのゴースト特性の検査・測定して
もよい。
【0042】正レンズOEに表面キズなどが存在してい
ない反面、正レンズOEで多重反射が生じてゴースト光
が発生し、CCDカメラ60に導光されるが、微小黒点
20を退避位置に移動させて明視野照明すると、照明光
学系10からの照明光が直接正レンズOEに入射し、第
2投影位置P2での正レンズOEの像IOEは全面にわた
って明るくなり、ゴースト光の光強度のみを計測するこ
とができなくなる。なお、明視野照明した場合にCCD
カメラ60により検出される光強度分布は、図5(a)と
同様に、正レンズOEの像IOEの全面で比較的高い値を
とる。また、正レンズOEのゴースト特性の定量化のた
めに像IOE全体での光強度α、つまり像IOEの各部での
光強度を加算した値が演算され、メモリに記憶される。
【0043】次に、透明平板21を元に戻して微小黒点
20を照明位置IPに位置させて正レンズOEを暗視野
照明すると、ゴースト光のみがCCDカメラ60に入射
し、ゴースト光の光強度分布が直接計測される。そし
て、CCDカメラ60からの出力がパソコン70に入力
され、像IOE全体での光強度γ、つまりゴースト光の光
強度を加算した値が演算された後、メモリから光強度α
が読み出され、両光強度の比(=γ/α)を求めること
で、正レンズ(光学素子)OEのゴースト光が定量的に
求められる。
【0044】一方、正レンズOEに表面キズなどが比較
的多く存在している場合、微小黒点20を退避位置に移
動させて明視野照明すると、照明光学系10からの照明
光が直接正レンズOEに入射し、第2投影位置P2での
正レンズOEの像IOEは全面にわたって明るくなり(図
6(a))、同図(b)に示すように正レンズOEの像IOE
の全面で比較的高い値をとる。ここで、上記と同様に、
正レンズOEのゴースト特性の定量化のために像IOE
全体での光強度α、つまり像IOEの各部での光強度を加
算した値が演算され、メモリに記憶される。
【0045】次に、透明平板21を元に戻して微小黒点
20を照明位置IPに位置させて正レンズOEを暗視野
照明した時、正レンズOEの表面キズや内部の気泡など
により散乱された散乱光と、正レンズOEでの多重反射
により発生するゴースト光とがCCDカメラ60に入射
し、同図(d)に示すように像IOEでの光強度分布は散乱
光とゴースト光との重ね合わせになる。
【0046】ここで、上記のように単純に像IOE全体で
の光強度γを求め、光強度の比(=γ/α)を求めただ
けでは、ゴースト特性を正確に定量化できないという問
題が生じる。そこで、この実施形態にかかる装置では、
予め正レンズOEを傾けるなどによりゴースト光の影響
がない状態で暗視野照明での正レンズOEの光強度分布
を計測しておき、CCDカメラ60からの出力を受けた
パソコン70が、上記光強度分布と同図(d)の光強度分
布とからゴースト光の光強度のみを求め、像IOE全体で
のゴースト光の光強度の総和βを演算した後、メモリか
ら光強度αを読み出し、両光強度の比(=β/α)を求
めることで、正レンズ(光学素子)OEのゴースト光を
定量的に求めるように構成している。なお、正レンズO
Eで発生しているゴースト光の分布も定量的に計測でき
る。
【0047】以上のように、この実施形態にかかる検査
・測定装置によれば、微小黒点20を照明位置IPに位
置させて正レンズOEをCCDカメラ60から見て暗視
野照明することで、正レンズOEの表面キズなどに起因
する散乱光や、正レンズOEでの多重反射により発生す
るゴースト光を選択的にCCDカメラ60に導き、散乱
光およびゴースト光の光強度を計測することができるの
で、正レンズOEの材料特性やゴースト特性を検査する
ことができる。
【0048】また、明視野照明したときの光強度αと暗
視野照明したときの光強度γを求め、両光強度の比(=
γ/α)を演算して正レンズOEの材料特性を定量化す
ることができるようになっている。
【0049】また、ゴースト特性については、明視野照
明したときの光強度αと暗視野照明したときの光強度γ
(あるいはβ)を求め、両光強度の比(=γ/α、ある
いはβ/α)を演算することで正レンズOEのゴースト
特性を定量化することができるようになっている。
【0050】さらに、微小黒点20に対する照明光学系
10側の開口数NAiが正レンズOE側の開口数NAoよ
りも大きくなるように設定することで、正レンズOEの
絞りSの縁から発生する周辺回折波BDWの光強度分布
をCCDカメラ60により計測することができるように
構成されており、周辺回折波BDWの影響を測定するこ
とができる。
【0051】なお、上記実施形態では、先に明視野照明
して光強度αを求めているが、先に暗視野照明して光強
度β,γを求めるようにしてもよい。
【0052】また、上記実施形態では、明視野照明およ
び暗視野照明における光強度分布から像全体の光強度
α、β、γを求め、それらの比に基づいて正レンズOE
の特性を求めているが、微少黒点20を照明位置IPに
固定配置して暗視野照明のみを採用し、CCDカメラ6
0により検出される光強度分布に基づいて正レンズOE
の特性を検査・測定することもできる。例えば、光強度
分布中のピークを解析することにより、散乱の要因(キ
ズ、ゴミ、面粗さ等)やその要因の発生箇所を特定した
り、光強度分布と基準閾値とを比較することにより、特
定要因に関する合否判定を行うことができる。さらに、
ゴースト光分布や脈理分布の測定も行うことができる。
【0053】また、CCDカメラ60により検出された
光強度分布から像全体の光強度を求め、その光強度に基
づいて正レンズOEの特性を検査・測定することもでき
る。この場合には、散乱の要因を特定することなく、総
合的な合否判定を行うことが好ましく、例えば、像全体
の光強度と基準閾値とを比較することにより合否を判定
する。
【0054】B.第2の実施形態 図7は、この発明にかかる光学素子の検査・測定装置の
第2の実施形態を示す図である。この検査・測定装置が
第1の実施形態と相違する点は、検査・測定の対象がガ
ラス板(光学素子)OEであり、第1投影手段として投
影レンズ30が設けられている点である。なお、その他
の構成は同一であるため、同一符号を付してそれらの説
明を省略する。
【0055】また、このように構成された装置では、上
記した構成上の相違点があるものの、基本的な動作は第
1の実施形態のそれと同一であり、第1の実施形態と同
様にしてガラス板(光学素子)OEの材料特性、ゴース
ト特性および周辺回折波の影響を測定することができ
る。
【0056】ところで、第1投影手段たる投影レンズ3
0と、検査・測定対象たるガラス板OEとを近接配置し
た場合、ガラス板OEのみならず投影レンズ30の面粗
さなども同時に観察されるため、優れた材料特性および
ゴースト特性を有する投影レンズ30を用いるか、パソ
コン70で次の画像処理を実行してガラス板OEによる
散乱光およびゴースト光に関連する情報を取り除き、ガ
ラス板OEによる散乱光およびゴースト光のみを抽出し
て材料特性およびゴースト特性を検査・測定する必要が
ある。
【0057】図8は、図7の検査・測定装置においてC
CDカメラ60で計測された画像から投影レンズ30に
よる散乱光による画像を取り除く手順を模式的に示した
図である。同図(a)は暗視野照明したときにCCDカメ
ラ60により撮像された像I(30+OE)を示しており、投
影レンズ30およびガラス板OEからの散乱光を含んで
いる(同図(b))。ここで、予め、第1の実施形態の装
置により投影レンズ30の材料特性を示す情報(同図
(c)の画像I30および(d)の散乱光の光強度分布を有する
情報)を求め、メモリに記憶しておく。そして、CCD
カメラ60により計測された実測情報から投影レンズ3
0の材料特性を示す情報を取り除くと、同図(e)および
(f)に示すように、ガラス板OEのみに関する情報(画
像IOEおよび散乱光の光強度分布)が得られる。そこ
で、このようにして得られた情報に基づき第1の実施形
態と同様にしてガラス板OEの材料特性を検査・測定す
ることができる。なお、ガラス板OEのゴースト特性の
検査・測定についても上記と同様である。
【0058】また、図7に示すように構成された検査・
測定装置では、第1投影手段たる投影レンズ30と、検
査・測定対象たるガラス板OEとの間での多重反射によ
りゴースト光が発生する場合があるが、ガラス板OEを
傾けることで当該ゴースト光を除去することができる。
【0059】C.その他の実施形態 第1および第2の実施形態では検査・測定対象物である
光学素子OEがそれぞれ正レンズおよびガラス板である
が、負レンズについても同様に検査・測定可能である。
図9は、この発明にかかる光学素子の検査・測定装置の
第3の実施形態を示す図である。この検査・測定装置が
第2の実施形態と相違する点は、検査・測定対象物であ
る光学素子が負レンズOEである点であり、その他の構
成は同一である。ただし、投影レンズ30のパワーを負
レンズOEよりも強くなるように設定する必要があり、
また第2の実施形態と同様にして投影レンズ30の材料
特性およびゴースト特性の影響を排除する必要がある。
【0060】また、図10に示すように、負レンズOE
と組み合わせることでパワーがゼロとなるような治具レ
ンズ(正レンズ)80を投影レンズ30と負レンズOE
の間に配置すると、平面として取り扱うことができる。
ただし、第2の実施形態と同様にして投影レンズ30お
よび治具レンズ80の材料特性およびゴースト特性の影
響を排除する必要がある。
【0061】また、検査・測定対象物がシリンドリカル
レンズOEである場合には、図11に示すように当該シ
リンドリカルレンズOEと組み合わせることでパワーが
ゼロとなるような治具レンズ90を投影レンズ30とシ
リンドリカルレンズOEの間に配置することで、上記と
同様にしてシリンドリカルレンズOEの材料特性および
ゴースト特性を検査・測定することができる。
【0062】また、上記実施形態では、第2投影位置P
2に投影される光学素子(正レンズ、ガラス板、負レン
ズ、シリンドリカルレンズ)OEの像を2次元のCCD
カメラ60で撮像し、像各部の光強度を計測するように
構成されているが、CCDカメラ60の代わりに、図1
2に示すようにピンホール101を介して入射してくる
光を受光して光強度を計測する光電子増倍管(PMT)
102をXYステージ103によりXおよびY方向に2
次元走査することで光学素子OEの像各部の光強度分布
を計測するようにしてもよい。
【0063】さらに、上記実施形態では、光学素子OE
の像各部の光強度分布をパソコン70に与えて光学素子
OEの材料特性およびゴースト特性を定量化している
が、光強度の分布を表示し、その光強度分布から光学素
子OEの材料特性およびゴースト特性を検査する場合に
は、図12に示すように、光電子増倍管102のXおよ
びY方向における位置を検出するエンコーダ104を設
け、このエンコーダ104からの位置信号をX−Yレコ
ーダ105に与えるとともに、光電子増倍管102から
の光強度出力をアンプ106で増幅した後、X−Yレコ
ーダ105に与えて光強度分布を表示すればよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、計測手段により計測される像の光強度分布を求めて
おり、その光強度分布に基づき光学素子の特性を把握で
きるので、光学素子の特性全般を定量的に検査・測定す
ることができる。
【0065】請求項2の発明によれば、特性導出手段
が、遮蔽物体を退避位置に配置して光学素子を明視野照
明したときに計測手段により計測される光強度分布から
像全体の光強度を求める一方、遮蔽物体を照明位置に配
置して光学素子を暗視野照明したときに計測手段により
計測される光強度分布から像全体の光強度を求め、両光
強度に基づき光学素子の特性を求める構成としているの
で、光学素子の特性全般を定量的に検査・測定すること
ができる。
【0066】請求項3の発明によれば、特性導出手段
が、光学素子を明視野照明したときに計測手段により計
測される光強度分布から像全体の光強度を求める一方、
光学素子を暗視野照明したときに計測手段により計測さ
れる光強度分布から像全体の散乱光強度を求め、さらに
両光強度の比を光学素子の材料特性を示す定量値として
求める定量化手段を、備えるように構成しているので、
光学素子の材料特性を定量的に検査・測定することがで
きる。
【0067】請求項4の発明によれば、特性導出手段
が、光学素子を明視野照明したときに計測手段により計
測される光強度分布から像全体の光強度を求める一方、
光学素子を暗視野照明したときに計測手段により計測さ
れる光強度分布から像全体の光強度から少なくともゴー
スト光の光強度を求め、さらに両光強度の比を光学素子
のゴースト特性を示す定量値として求める定量化手段
を、備えるように構成しているので、光学素子のゴース
ト特性を定量的に検査・測定することができる。
【0068】請求項5の発明によれば、照明位置に位置
する遮蔽物体に対する照明光学系側および第1投影手段
側の開口数をそれぞれNAi,NAoとするとき、次の不
等式(NAi<NAo)を満足するように、開口数NA
i,NAoが設定されているので、周辺回折波の影響を排
除してより正確に光学素子の特性を検査・測定すること
ができる。
【0069】請求項6の発明によれば、照明位置に位置
する遮蔽物体に対する照明光学系側および第1投影手段
側の開口数をそれぞれNAi,NAoとするとき、次の不
等式(NAi≧NAo)を満足するように、開口数NA
i,NAoを設定することで計測手段により周辺回折波の
光強度分布を測定することができるので、光学素子にお
いて発生する周辺回折波を定量的に検査・測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる光学素子の検査・測定装置の
第1の実施形態を示す図である。
【図2】第1投影位置に投影される像を示す図である。
【図3】照明位置近傍の拡大図である。
【図4】照明位置に位置する微小黒点に対する照明光学
系側の開口数NAiが正レンズ側の開口数NAoよりも大
きい場合に、第2投影位置での像および散乱光の光強度
分布を示す図である。
【図5】照明位置に位置する微小黒点に対する照明光学
系側の開口数NAiが正レンズ側の開口数NAoよりも小
さい場合に、第2投影位置での像および散乱光の光強度
分布を示す図である。
【図6】照明位置に位置する微小黒点に対する照明光学
系側の開口数NAiが正レンズ側の開口数NAoよりも小
さい場合に、第2投影位置での像および光強度分布を示
す図である。
【図7】この発明にかかる光学素子の検査・測定装置の
第2の実施形態を示す図である。
【図8】図7の検査・測定装置においてCCDカメラで
計測された画像から投影レンズによる散乱光による画像
を取り除く手順を模式的に示した図である。
【図9】この発明にかかる光学素子の検査・測定装置の
第3の実施形態を示す図である。
【図10】この発明にかかる光学素子の検査・測定装置
のその他の実施形態を示す図である。
【図11】この発明にかかる光学素子の検査・測定装置
の別の実施形態を示す図である。
【図12】この発明にかかる光学素子の検査・測定装置
のさらに別の実施形態を示す図である。
【図13】従来の撮像装置(光学装置)により微小黒点
を撮像した場合に得られる像面照度分布を示す図であ
る。
【符号の説明】 10 ケーラー照明光学系 20 微小黒点(遮蔽物体) 30 投影レンズ(第1投影手段) 40 アパーチャ板 41 アパーチャ 50 撮像レンズ(第2投影手段) 60 CCDカメラ(計測手段) 70 パーソナルコンピュータ(特性導出手段、定量化
手段) 102 光電子増倍管(計測手段) BDW 周辺回折波 OE 光学素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を所定の照明位置に照射する照明
    光学系と、 前記照明位置に位置することで前記照明光を遮蔽する遮
    蔽物体と、 前記照明位置に位置する前記遮蔽物体の像を投影する第
    1投影手段と、 前記第1投影手段と検査・測定対象たる光学素子とを介
    して第1投影位置に投影される前記遮蔽物体の像よりも
    小さな径を有するアパーチャを有し、前記投影位置に配
    置されたアパーチャ板と、 前記アパーチャを通過した光を受け、前記光学素子の像
    を第2投影位置に投影する第2投影手段と、 前記第2投影位置に配置され、前記光学素子の像の光強
    度分布を計測する計測手段と、を備えたことを特徴とす
    る光学素子の検査・測定装置。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽物体が、前記照明位置と、前記
    照明位置とは異なる退避位置との間を移動自在に構成さ
    れ、さらに、 前記遮蔽物体を前記退避位置に配置して前記光学素子を
    明視野照明したときに前記計測手段により計測される光
    強度分布から像全体の光強度を求める一方、前記遮蔽物
    体を前記照明位置に配置して前記光学素子を暗視野照明
    したときに前記計測手段により計測される光強度分布か
    ら像全体の光強度を求め、両光強度に基づき前記光学素
    子の特性を求める特性導出手段を、備えた請求項1記載
    の光学素子の検査・測定装置。
  3. 【請求項3】 前記特性導出手段が、 前記光学素子を明視野照明したときに前記計測手段によ
    り計測される光強度分布から像全体の光強度を求める一
    方、前記光学素子を暗視野照明したときに前記計測手段
    により計測される光強度分布から像全体の散乱光強度を
    求め、さらに両光強度の比を前記光学素子の材料特性を
    示す定量値として求める定量化手段を、備えた請求項2
    記載の光学素子の検査・測定装置。
  4. 【請求項4】 前記特性導出手段が、 前記光学素子を明視野照明したときに前記計測手段によ
    り計測される光強度分布から像全体の光強度を求める一
    方、前記光学素子を暗視野照明したときに前記計測手段
    により計測される光強度分布から像全体の光強度から少
    なくともゴースト光の光強度を求め、さらに両光強度の
    比を前記光学素子のゴースト特性を示す定量値として求
    める定量化手段と、を備えた請求項2記載の光学素子の
    検査・測定装置。
  5. 【請求項5】 前記照明位置に位置する前記遮蔽物体に
    対する前記照明光学系側および前記第1投影手段側の開
    口数をそれぞれNAi,NAoとするとき、次の不等式
    (NAi<NAo)を満足するように、前記開口数NA
    i,NAoが設定された請求項2、3または4記載の光学
    素子の検査・測定装置。
  6. 【請求項6】 照明光を所定の照明位置に照射する照明
    光学系と、 前記照明位置に位置して前記照明光を遮蔽する遮蔽物体
    と、 前記遮蔽物体の像を投影する第1投影手段と、 前記第1投影手段と検査・測定対象たる光学素子とを介
    して第1投影位置に投影される前記遮蔽物体の像よりも
    小さな径を有するアパーチャを有し、前記投影位置に配
    置されたアパーチャ板と、 前記アパーチャを通過した光を受け、前記光学素子の像
    を第2投影位置に投影する第2投影手段と、 前記第2投影位置に配置され、前記光学素子の像の光強
    度分布を計測する計測手段と、を備え、 前記照明位置に位置する前記遮蔽物体に対する前記照明
    光学系側および前記第1投影手段側の開口数をそれぞれ
    NAi,NAoとするとき、次の不等式(NAi≧NAo)
    を満足するように、前記開口数NAi,NAoを設定する
    ことで前記計測手段により周辺回折波の光強度分布を測
    定する光学素子の検査・測定装置。
JP2798396A 1996-02-15 1996-02-15 光学素子の検査・測定装置 Pending JPH09218132A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100507887B1 (ko) * 2001-08-29 2005-08-17 세이코 엡슨 가부시키가이샤 조명 광학 소자의 검사 장치 및 조명 광학 소자의 검사 방법
JP2016114362A (ja) * 2014-12-10 2016-06-23 株式会社オキサイド 二重像検査システム

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