JPH09217277A - 制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法 - Google Patents

制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09217277A
JPH09217277A JP8020155A JP2015596A JPH09217277A JP H09217277 A JPH09217277 A JP H09217277A JP 8020155 A JP8020155 A JP 8020155A JP 2015596 A JP2015596 A JP 2015596A JP H09217277 A JPH09217277 A JP H09217277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
hygroscopic
antistatic
polyester
fiber structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8020155A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Honda
秀信 本田
Toshiyuki Takahashi
利幸 高橋
Koichi Saito
公一 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP8020155A priority Critical patent/JPH09217277A/ja
Publication of JPH09217277A publication Critical patent/JPH09217277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性のある優れた制電・吸放湿性を有し、
しかも柔軟な風合いの具備を可能にする制電・吸湿性繊
維構造物と、その製造方法を提供する。 【解決手段】 吸湿性を有するポリエステル系繊維に、
一般式[1]で表わされる4級アンモニウム塩が0.0
2〜2%owf付与させてある制電・吸湿性繊維構造
物。また、製造方法は、吸湿性を有するポリエステル系
繊維を一般式[1]の4級アンモニウム塩水溶液で処理
し、それを乾熱処理する。 (ただし、R1 :炭素数8〜18のアルキル基、R2
4 :炭素数1〜2のアルキル基、R5 :−Hまたは−
CH3 、n:1または2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制電・吸湿性繊維
構造物およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、耐
久性に優れた制電・吸放湿性を有し、特に下着や裏地、
靴下、シャツ、ブラウスなど直接触れる用途に適した柔
軟な風合いを有する制電・吸湿性繊維構造物とその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルなどの合成繊維は、優れた
物理的および化学的特性を有しているため衣料用に広く
利用されているが、その反面で、制電・吸湿性が低いた
めに着用時に帯電したり、蒸れやすいという欠点があ
る。このような欠点の対策として制電性を付与するた
め、合成繊維に制電性加工剤または制電性樹脂を吸着さ
せるもの、グラフト重合させるもの、あるいはかかる物
質を合成繊維を構成するポリマーにブレンドするもの、
さらには金属繊維を混繊するものなどが提案されてい
る。
【0003】しかし、これらの対策技術のうち、金属繊
維を混繊するものは繊維の風合いを著しく低下させる欠
点がある。また、制電性物質を吸着させたものは、洗濯
に対する耐久性がなく、洗濯する毎に著しく性能が劣化
する欠点がある。また、グラフト重合するものは、グラ
フト重合可能な制電加工剤の性能に限界があると同時
に、繊維を粗硬化するという欠点がある。したがって、
いずれの手段もそれぞれ問題があった。
【0004】吸湿性を付与する技術としては、後加工面
からは、合成繊維にアクリル酸やメタクリル酸をグラフ
ト重合させたり(特公昭60−34979号公報)、セ
ルロース微粉末や特定のポリアミノ酸系樹脂などの吸湿
性物質を合成繊維に付与する方法(特開平2−8456
5号公報、特開平2−145872号公報)などが提案
されている。また、ポリアルキレングリコールセグメン
トを有する共重合体を浸漬処理によりポリエステル繊維
に付着させたり(特公昭53−46960号公報)、ラ
ジカル重合可能な親水性モノマーを付与した後、ポリエ
ステル繊維上で重合させる方法(特公昭58−4658
9号公報)も提案されている。
【0005】また、原糸面からは、紡糸前に特定のシュ
ウ酸塩を配合し、紡糸後の工程で一部溶出させて繊維表
面に毛細凝縮孔を形成したり(特公昭62−7285号
公報)、金属スルホネート化合物を含むポリエステル繊
維をアルカリ処理することにより、繊維表面に毛細凝縮
孔を形成したり(特開昭60−155770号公報)す
る方法が提案されている。
【0006】しかしながら、この吸湿性を付与する方法
の場合も、いずれの方法も吸放湿性の耐久性が不十分で
あったり、風合いが粗硬になるという欠点がある。した
がって、従来技術においては、少なくともポリエステル
繊維に関しては、制電性と吸湿性との両性能を同時に満
足する繊維構造物は得られていないのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐久
性のある優れた制電・吸放湿性を有し、しかも柔軟な風
合いの具備を可能にする制電・吸湿性繊維構造物と、そ
の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成する本発
明は、吸湿性を有するポリエステル系繊維に、一般式
[1]で表わされる4級アンモニウム塩が0.02〜2
%owf付与させてある制電・吸湿性繊維構造物とする
ことを特徴とするものである。
【0009】
【0010】(ただし、R1 :炭素数8〜18のアルキ
ル基、R2 〜R4 :炭素数1〜2のアルキル基、R5
−Hまたは−CH3 、n:1または2) また、この制電・吸湿性繊維構造物の製造方法は、吸湿
性を有するポリエステル繊維に、一般式[1]で表わさ
れる4級アンモニウム塩の水溶液を付与し、次いで該ポ
リエステル繊維を乾熱処理することを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、吸湿性を有する
ポリエステル繊維材料とは、JIS L0105で規定
するポリエステルの公定水分率0.4%よりも高い公定
水分率を有するポリエステル系繊維のことをいう。具体
的には、吸湿性のある成分を含有しているポリエステル
であれば特に限定されないが、製糸性、製織性、染色
性、糸の性能の耐久性などを考慮に入れると、次に記載
するような繊維を使用することが好ましい。
【0012】本発明において、吸湿性を有するポリエス
テル系繊維の好ましい例の一つは、親水性化合物(A)
を共重合した共重合ポリエステルであって、その中に極
性基含有化合物(B)および架橋剤(C)のうち少なく
ともいずれか一方を含有する共重合ポリエステル(D)
を5重量%以上含んでいる複合繊維またはブレンド繊維
である。
【0013】また、吸湿性を有するポリエステル系繊維
として好ましい他の例は、ポリエーテルエステルアミド
(E)もしくはポリエーテルエステルアミドと他の熱可
塑性樹脂(F)との混合物を5重量%以上含んでいる複
合繊維またはブレンド繊維である。上記2例の吸湿性ポ
リエステル系繊維を構成する吸湿性ポリマーのうち、ま
ず最初の共重合ポリエステル(D)の場合について説明
する。
【0014】共重合ポリエステル(D)の共重合成分と
しての親水性化合物(A)の分子量は、ポリエステルと
の相溶性およびポリエステル中における分散性の観点か
ら600〜20000、さらには2000〜6000で
あることが好ましい。親水性化合物(A)としては、エ
ステル形成基を1個以上含有する化合物であれば、特に
限定はされないが、代表的な化合物としては、ポリオキ
シアルキレン化合物、ポリオキサゾリン類、ポリアクリ
ルアミドとその誘導体などが挙げることができる。中で
も、ポリオキシアルキレン化合物、さらにはポリオキシ
エチレン化合物が好ましい。さらに、ポリオキシエチレ
ン化合物の中でもポリエチレングリコール化合物が好ま
しい。
【0015】さらにポリエチレングリコール化合物の中
でもポリエチレングリコール化合物が好ましく、結晶化
制御因子を含むポリエチレングリコールが特に好まし
い。ここで、結晶化制御因子とは、分子鎖中あるいは末
端に存在し、ポリエチレングリコールの繰り返し単位の
対称性を乱すような有機残基をいう。結晶化制御とは、
示差走査熱分析(DSC、昇温条件16℃/min)に
よって求めた融点が、同じ分子量のポリエチレングリコ
ールの融点より低くなることをいう。
【0016】また、親水性化合物(A)の共重合の割合
は特に限定されないが、紡糸性の観点から全ポリマー重
量に対して40〜99重量%であることが好ましい。こ
れらの化合物は、大部分がポリエステル中に共重合され
ているのが好ましいが、一部についてはポリマー中に分
散した状態で存在してもよい。共重合ポリエステル
(D)中に含有させる極性基含有化合物(B)として
は、特に限定しないが、下記一般式[2]で示される極
性基を有する化合物が好ましい。
【0017】
【0018】(ただし、Yi =アミノ基、スルホン基、
カルボキシル基、水酸基、アミド基、ホスホン基などの
誘導体の中から選ばれる1つ以上の極性基、i=1以上
の整数、R1 =有機残基、X=エステル形成性基、n=
1以上の整数である。) ここで、含有とは、ポリエステル中に分散または共重合
した状態をいうが、特に共重合していることが好まし
い。化合物としては、特にスルホン酸塩基を有する化合
物が好ましい。
【0019】このような極性基含有化合物を含有させる
ことにより、ポリマーの吸湿率がさらに高まるばかりで
なく、ポリマー中に水素結合やイオン性相互結合作用を
生じ、かつ繊維とした場合に経時的な物性の変化が生じ
にくくなるという効果が得られる。また、糸きれの発生
を防止し、かつ経時的な変化を生じにくくする観点か
ら、極性基含有化合物(B)の含有量は、全ポリマーを
構成する酸成分に対して0〜50モル%、さらには2〜
15モル%であることが好ましい。
【0020】また、共重合ポリエステル(D)中に含有
させる架橋剤(C)としては、該ポリエステルと反応
し、架橋構造を形成する化合物であれば特に限定はされ
ないが、下記一般式[3]で示される多官能化合物を用
いることが好ましい。
【0021】
【0022】(ただし、R3 =水素あるいはアセチル
基、R2 =3〜6価の有機残基、R4 =水素あるいはア
ルキル基、3≦m+n≦6である。) ここで、含有とは、ポリエステル中に分散または共重合
した状態をいうが、特に共重合により架橋構造をとるこ
とが好ましい。
【0023】化合物としては、トリメリット酸、ピロメ
リット酸などの多官能カルボン酸、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポリオ
ールが好ましいが、特に好ましいのはトリメリット酸で
ある。このような架橋剤(C)を含有させることによ
り、ポリマーの吸湿率がさらに高まるばかりでなく、ポ
リマー中に架橋構造が形成されることにより、繊維とし
た場合に経時的な物性の変化が生じにくくなるという効
果が得られる。
【0024】架橋剤(C)の割合は、全ポリマーを構成
する酸成分に対して0〜30モル%、さらに好ましくは
2〜10モル%であることが好ましい。このような範囲
とすることにより、吸湿性を高く保持し、製糸性が良好
となり、強度等の繊維物性を向上するので好ましい。本
発明において、上記極性基含有化合物(B)と架橋剤
(C)とは、その少なくとも一方が共重合ポリエステル
(D)に含有されていればよい。勿論、極性基含有化合
物(B)と架橋剤(C)との両者を含んでいれば一層好
ましい。
【0025】また、共重合ポリエステル(D)には、本
発明の目的を損なわない範囲で、酸化チタン、カーボン
ブラックなどの顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩な
どの界面活性剤、各種の抗酸化剤、着色防止剤、耐光
剤、帯電防止剤などが添加されていても何等差し支えな
い。次に、上記2例の吸湿性ポリエステル系繊維を構成
する吸湿性ポリマーのうち、他の例として挙げたポリエ
ーテルエステルアミド(E)またはポリエーテルエステ
ルアミドと他の熱可塑性樹脂(F)との混合物について
説明する。
【0026】ポリエーテルエステルアミド(E)とは、
同一分子鎖内にエーテル結合、エステル結合をもつブロ
ック共重合体のことをいう。より具体的には、ラクタ
ム、アミノカルボン酸、ジアミンとジカルボン酸の塩か
ら選ばれた1種もしくは2種以上のポリアミド形成性成
分(G)およびジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコールからなるポリエーテルエステル形成性成
分(H)を重縮合反応させて得られるブロック共重合体
ポリマーを好ましく用いることができる。
【0027】ポリエーテルエステルアミドのポリアミド
形成性成分(G)としては、ラクタム類、ω−アミノカ
ルボン酸、ナイロン塩類などを用いることができ、これ
らを1種または2種以上混合して用いることができる。
好ましいポリアミド形成性成分(G)としては、ε−カ
プロラクタム、ナイロン66塩である。一方、ポリエー
テルエステルアミド(E)のソフトセグメントを構成す
るポリエーテルエステル形成性成分(H)としては、炭
素数4〜20のジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコールからなる。
【0028】炭素数4〜20のジカルボン酸としては、
脂肪族、芳香族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸など
を用い、これらを1種または2種以上混合して用いるこ
とができる。好ましいジカルボン酸としては、アジピン
酸、セバポリグリシンなどのポリアミド、ポリエステ
ル、ポリオレフィンなどの汎用熱可塑性樹脂シン酸、デ
カジ酸、テレフタル酸、イソフタル酸などである。
【0029】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2
−および1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポ
リテトラメチレンオキシドグリコール、ポリヘキサメチ
レンオキシドグリコール、エチレンオキシドとプロピレ
ンオキシドまたは、テトラヒドロフランとのランダムま
たはブロック共重合などを用いることができ、特にポリ
エチレングリコールが好ましい。ポリ(アルキレンオキ
シド)グリコールの数平均分子量は、300〜1000
0、好ましくは500〜4000の範囲で用いることが
できる。
【0030】ポリエーテルエステルアミドブロック共重
合体は、上記したポリアミド形成性成分(G)とポリエ
ーテルエステル形成性成分(H)を重縮合させることに
よって得られる。ポリエーテルエステルアミドと混合す
る熱可塑性樹脂(F)としては、例えば、ナイロン6
6、ナイロン6のようなポリアミド、ポリエステル、ポ
リオレフィンのうち1種または2種以上を用いることが
できる。特に、ナイロン66、ナイロン6、スルホネー
ト化合物を共重合した変性ポリエチレンテレフタレート
などがポリエーテルエステルアミドとの相溶性が良好
で、相互に微分散が可能であり、また熱水による膨潤が
小さいため好ましい。
【0031】ここで、変性ポリエステルの共重合成分と
して好ましいスルホネート化合物として、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、5−(テトラアルキル)ホスソ
ニウムスルホイソフタル酸およびそれらのエステル誘導
体、p−ヒドロキシエトキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、2,5−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンス
ルホン酸カリウムなどを用いることができる。
【0032】このスルホネート化合物の共重合量はポリ
エーテルエステルアミドとの相溶性と得られるブレンド
繊維の物性との兼ね合いから、酸成分に対して0.1〜
7モル%、さらには0.5〜5モル%が好ましい。ポリ
エーテルエステルアミドと熱可塑性樹脂(F)との混合
比率は、十分な吸湿特性を得ることや、染色加工工程の
ような熱水雰囲気下での膨潤による繊維表面の割れを防
ぐという観点から5〜50重量%、さらには10〜40
重量%が好ましい。
【0033】本発明において、上述した共重合ポリエス
テル(D)、あるいはポリエーテルエステルアミド
(E)またはポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑
性樹脂(F)との混合物を複合成分またはブレンド成分
として複合繊維またはブレンド繊維にするときに併用す
る繊維形成性重合体(X)としては、必ずしも限定され
ないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィンなどを用いることができ、ナイロン6、
ナイロン66などのポリアミドを用いることができ、さ
らにポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステルなどを用いることができ
る。これらのうちでも衣料用合成繊維として最も汎用性
の高いポリエチレンテレフタレートを主体とするポリエ
ステルを用いることは好ましい。
【0034】また、複合繊維の形態は特に限定されない
が、図1のように芯部1と鞘部2とからなる芯鞘型複合
繊維、図2のように芯部1と鞘部2と中空部3とからな
る芯鞘型複合中空繊維、図3のように島部1aと海部2
aとからなる海島型複合繊維、図4のように張り合わせ
部1b,2bを張り合わせた張り合わせ型複合繊維など
を用いることができる。
【0035】例えば、図1に示されるような芯鞘型複合
繊維および図2に示されるような芯鞘型複合中空繊維の
場合には、その芯部1に共重合ポリエステル(D)、ポ
リエーテルエステルアミド(E)またはポリエーテルエ
ステルアミドと他の熱可塑性樹脂(F)との混合物など
の吸湿性を有するポリマーを使用し、鞘部2に繊維形成
性重合体(X)を使用する。
【0036】この場合の複合比率(重量%)としては、
芯/鞘=5/95〜90/10が好ましく、さらには1
0/90〜30/70が好ましい。複合比率の下限は十
分な吸湿性を付与する目的から適宜設定され、上限は紡
糸性の低下や繊維物性の低下を防ぐ観点から適宜設定さ
れる。芯鞘型複合繊維の芯鞘断面形状は、同心円状や偏
心円状のいずれであってもよく、また繊維形状は円形で
も、あるいは多角形、H形などの各種の異形断面であっ
てもよい。
【0037】また、図3に示される海島型複合繊維およ
ず図4に示される張り合わせ型複合繊維の場合は、島部
1aまたは一方の張り合わせ部1bに、共重合ポリエス
テル(D)、ポリエーテルエステルアミド(E)または
ポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂(F)
との混合物などの吸湿性ポリマーを使用し、海部2aま
たは他方の張り合わせ部2bに繊維形成性重合体(X)
を使用する。
【0038】この場合の繊維形成性重合体(X)に対す
る共重合ポリエステル(D)、ポリエーテルエステルア
ミド(E)またはポリエーテルエステルアミドと他の熱
可塑性樹脂(F)との混合物などの吸湿性ポリマーの複
合比率は、5〜90重量%が好ましく、さらには10〜
30重量%が好ましい。複合比率の下限は十分な吸湿性
を付与する目的から適宜設定され、上限は紡糸性の低下
や繊維物性の低下を防ぐ観点から設定される。
【0039】また、ブレンド繊維の場合は、共重合ポリ
エステル(D)、ポリエーテルエステルアミド(E)ま
たはポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂
(F)との混合物などの吸湿性ポリマーの繊維形成性重
合体(X)に対する配合比率は、全ポリマー量に対して
3〜80重量%が好ましく、さらには7〜30重量%が
好ましい。配合比率の下限は十分な吸湿性を付与する目
的から適宜設定され、上限は紡糸性の低下や繊維物性の
低下を防ぐ観点から設定される。
【0040】上記共重合ポリエステル(D)には、その
吸湿性効果を損なわない範囲でポリオレフィン、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネートなどの他の樹脂
を含んでいてもよい。また、繊維形成性重合体(X)に
は、本発明の目的を損なわない範囲で酸化チタン、カー
ボンブラックなどの顔料、従来公知の抗酸化剤、着色防
止剤、耐光剤などが添加されていても何等差し支えな
い。
【0041】本発明の制電・吸湿性繊維構造体は、上述
した吸湿性ポリエステル系繊維に対し、一般式〔1〕で
表される4級アンモニウム塩が付与せしめられているこ
とを特徴としている。このように上記4級アンモニウム
塩を含む処理液で処理するときの吸湿性ポリエステル系
繊維の形態は、フィラメント、ステープルなどの原糸で
あってもよく、あるいは織編物、不織布などの布帛に代
表される繊維構造物であってもよい。
【0042】本発明において、吸湿性ポリエステル系繊
維の処理に使用する制電加工剤は一般式[1]に示すと
おりの化学構造を有する4級アンモニウム塩であり、R
1 をオクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシル、オクタデシル等の炭素数8〜18の
アルキル基とするものであって、特に炭素数19以上で
は抗菌力が不十分となる。
【0043】また、一般式[1]においてR2 〜R4
メチルまたはエチルの炭素数1または2のアルキル基と
するものである。炭素数を3以上とすると粘度が上がり
製造上好ましくなく、また水に対する溶解性が低くな
り、一方、炭素数が0すなわち−Hではアンモニアガス
となってアンモニア塩がなくなってしまう。また、一般
式[1]においてR5 は−Hまたは−CH3 とするもの
である。炭素数を2以上のものは一般に入手が困難であ
る。
【0044】nは1または2とするものである。すなわ
ち、リン原子が5価でありそのうち2価を酸素が占めて
いるので、残りの3価を水酸基と一般式中二重結合を有
する特定の有機基とで分けあうものである。nが0では
陰イオンがリン酸イオンとなり、二重結合を含む官能基
がなくなるため、ラジカル重合が起こりにくくなり耐久
性がなくなる。一方、nが3ではリン原子に結合する水
酸基がなくなり、4級アンモニウム塩がなくなるため、
制電性能が著しく低下する。4級アンモニウム塩基の中
に用いられる陰イオンとしては、下記一般式[4]で表
わされる化合物を用いるものである。
【0045】
【0046】本発明において、一般式[4]の化合物の
一部を、例えばポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、テトラ
メチロールメタンテトラアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート等の多官能モノマーで置換
することもできる。
【0047】本発明において、一般式[1]の4級アン
モニウム塩は、吸湿性ポリエステル系繊維またはその構
造物に対し、0.02%owf以上、2%owf未満、
好ましくは0.03%owfから0.5%owf含有さ
せるようにする。含有量が0.02%owf未満では、
優れた制電性能を付与することはできず、他方、2%o
wf以上では、制限性能が飽和してしまう。
【0048】本発明に使用する重合開始剤としては、通
常のラジカル重合開始剤を使用することができる。例え
ば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素
などの無機系重合開始剤や2,2′−アゾビス(2−ア
ミディノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2′−
アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチラミディン)
ジハイドロクロライド、2−(カルバモイラゾ)イソブ
チロニトリルなどの有機系重合開始剤を挙げることがで
きる。また、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニ
トリルなどの水不溶性重合開始剤をアニオン、ノニオン
などの界面活性剤で乳化させて用いてもよい。
【0049】かかる制電加工剤は両性反応物であり、相
溶性が高く、他の薬品との併用が可能で必要に応じて処
理浴中に柔軟剤、硬仕上剤、撥水剤、吸水剤などを併用
することもできる。また、メラミン系化合物やウレタン
樹脂との併用により、さらに耐久性に優れた制電性能を
付与することができる。特に低目付のものに対しては、
メラミン系化合物とウレタン樹脂を併用する方が好まし
い。メラミン系化合物の例としては、下記一般式[5]
で表わされるものを挙げることができる。
【0050】
【0051】式中R0 〜R2 :−H、−OH、−C6
5 、Cn2n+1(n=1〜10)、−COOCn
2n+1(n=1〜20)、−CONR34 、−NR34
(R3 、R4:−H、−OH)、−OCn2n+1、−CH
2OCn2n+1、−CH2COOCn2 n+1(n=1〜2
0)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CONH2
−CONHCH2OH、−O(X−O)n5 (X:−C
24 、−C36 、−C48、n=1〜1500、
5 :−H、−CH3 、−C25 、−C37) 上記一
般式[5]の中で最も好ましい化合物はR0 、R1 が−
NR34 である化合物であり、その中でもR2 が−C
ONR34、−NR34 であるものがより好ましい。
さらにR3 、R4 が−CH2OH、−CH2CH2OH、
−CONH2 、−CONHCH2OHである化合物が特
に好適である。かかるこれらの化合物は一例であり、上
記以外の化合物や誘導体も用い得ることはいうまでもな
い。メラミン系化合物は、重合性官能基を少なくとも2
個有するものが、繊維表面で形成される樹脂被膜の耐久
性を向上するので好適である。
【0052】ウレタン樹脂の例としては、各種性能、例
えば撥水性、撥油性、制電性、吸水性などのうち一種を
合成繊維に付与するために通常後加工において処理に共
される樹脂タイプとモノマータイプの2種のものがあ
る。これらのいずれも本発明には適用できるが、耐久性
の点からモノマータイプのものが好ましく適用される。
以下に、本発明のウレタン樹脂系加工剤の一例として、
制電性ウレタン樹脂加工剤を代表させて説明する。
【0053】制電性ウレタン樹脂加工剤とは制電性能を
有する官能基を有し、かつ少なくとも2個のイソシアネ
ート基を有する化合物からなる重合体である。かかる制
電性能を有する官能基としてはポリアルキレングリコー
ル単位(基)と4級アンモニウム塩基が挙げられる。本
発明において、上記4級アンモニウム塩を付与する方法
としては、浸漬処理、スプレー処理、泡処理、グラビア
処理など任意の方法を選択できる。いずれかの方法によ
り吸湿性ポリエステル繊維に含有させた後、通常の乾燥
工程を経て、100〜210℃の温度で乾熱処理を行う
ものである。
【0054】乾熱処理としては、乾燥とセットを同時に
行うテンター1段仕上を採用することも可能であるた
め、通常の仕上セット時に処理することが経済的にも好
ましい。100℃未満の熱処理でも処理上りにおいて十
分な制電性能を得ることができるが、洗濯耐久性の面で
十分でない。他方、210℃を越えると繊維の黄化、脆
化の問題があり実用的に好ましくない。
【0055】本発明の製造方法において、4級アンモニ
ウム塩を付与した後に、乾熱処理を実施するまでに50
℃以上、150℃以下の乾熱工程を組み入れたり、ある
いはスチーミング処理を実施することは本発明の効果を
奏する上で何ら支障とならない。
【0056】
【実施例】以下に説明する実施例で使用した性能評価
は、次の方法で行った。 A.洗濯 自動反転渦巻き式電気洗濯機(東芝(製);VH−11
50と同性能の物)に、45×45cmの試験布500g
と40±2℃の0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS
K 8371弱アルカリ性・第1種)液25リットル
とを入れ、強条件で25分間洗濯した。次に遠心脱水機
で30秒間脱水後、常温水をオーバーフローさせながら
10分間すすぎを行った。その後、再度30秒間脱水し
同条件で10分間すすいだ前記方法を5回とする。本発
明では、これを6回繰り返し洗濯30回とした。
【0057】 B.制電性:摩擦帯電圧および半減期 測定機:ロータリースタティックテスター(京大化研
式、興亜商会製) 対象布:木綿金幅3号 温湿度:20℃×30%RH 回転速度:400r.p.m 1分間回転後の帯電圧(摩擦帯電圧)を測定し、その帯
電圧が半分に下がるまでの時間(半減期)を測定した。
【0058】C.樹脂付着量 {(加工後の生地重量−加工前の生地重量)/(加工前
の生地重量)}×100[%] ここでいう、生地重量とは、20℃・65%RHの環境
下に24時間放置したときの重量をいう。
【0059】D.吸放湿性パラメーターΔMR 生地1〜3gを用い、絶乾時の重量と20℃×65%R
Hあるいは30℃×90%RHの雰囲気下に、市販の恒
温恒湿器中に24時間放置後の重量との重量変化から、
次式で吸湿率を計算し、この吸湿率から次式によりΔM
Rを求めた。
【0060】吸湿率=[(吸湿後の重量−絶乾時の重
量)/絶乾時の重量]×100 上記20℃×65%RHの条件での吸湿率MR1 および
30℃×90%RHの条件での吸湿率MR2 から、その
吸湿率差 ΔMR(%)=MR2 −MR1 を求めた。 E.風合い 生地を掴んだときの感触を非常に柔らかい、柔らかい、
やや硬い、硬い、非常に硬いの5段階で評価した。
【0061】なお、実施例中の供試生地として、次の5
種類を製作し、使用した。 供試生地A ジメチルテレフタル酸194部、エチレングリコール1
35部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル2
6.6部、トリメリット酸トリメチル7.5部、および
テトラブチルチタネート0.1部を加え、エステル交換
反応を行った後、分子量4000のポリエチレングリコ
ール328部を加え、重合を行い共重合ポリエステル
(D)を得た。
【0062】このようにして得られた共重合ポリエステ
ル(D)を芯成分、ポリエチレンテレフタレート(X)
を鞘成分として使用し、共重合ポリエステル(D)が繊
維全重量の20重量%となる50デニール,18フィラ
メント(タテ糸用)および75デニール,36フィラメ
ント(ヨコ糸用)の同心円芯鞘複合繊維を得た。この複
合繊維を用いて、タテ密度が106本/インチ、ヨコ密
度が84本/インチの平織物を製織し、それを精錬、乾
熱セット、染色、乾燥した。
【0063】供試生地B 供試生地Aにおいて、共重合ポリエステルを繊維全重量
の3重量%としたものを得た。 供試生地C ε−カプロラクタム340部、テレフタル酸18部、分
子量が1000のポリエチレングリコール100部を加
え、重合を行いN6成分の割合が45wt%であるポリ
エーテルエステルアミドブロック共重合体(D)を得
た。
【0064】このようにして得られたポリエーテルエス
テルアミドブロック共重合体(D)を70重量部と、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸を2.0モル%共重合
した変性ポリエチレンテレフタレート30重量部とをチ
ップ状態でブレンドして芯成分にし、ポリエチレンテレ
フタレート(X)を鞘成分として使用し、ポリエーテル
エステルアミドブロック共重合体が繊維全重量の20重
量%となる50デニール,18フィラメント(タテ糸
用)および75デニール,36フィラメント(ヨコ糸
用)の同心同芯鞘複合繊維を得た。
【0065】この複合繊維を用いて、タテ密度が106
本/インチ、ヨコ密度が84本/インチの平織物を製織
し、精錬、乾熱セット、染色、乾燥した。 供試生地D 供試生地Cにおいて、ポリエーテルエステルアミドブロ
ック共重合体を繊維全重量の3重量%としたものを得
た。
【0066】供試生地E ポリエステル100%のマルチフィラメントを用いて、
タテ密度が106本/インチ、ヨコ密度が84本/イン
チの平織物を製織し、精錬、乾熱セット、染色、乾燥し
た。 実施例1 供試生地A、Cを、下記組成の処理液に浸漬後マングル
で絞り、ピンテンターで160℃×1分乾熱処理を行
い、評価に供した。
【0067】結果を表1に示す。 ・制電剤 一般式[1]で表される4級アンモニウム塩 1% 触媒:V−50(和光純薬工業(株)製) 0.05% ・メラミン系樹脂 スミテックスレジンM−3(Sumitex Resin M-3)(住友化学製)0.4% 触媒:スミテックスアクセラレーターACX(Sumitex Accelerator ACX) (住友化学製) 0.24% ・ウレタン系樹脂 エラストロンW−11(第一工業製薬(株)製) 1.5% 触媒:カタリスト64(第一工業製薬(株)製) 0.18% ・水 96.63% 計 100% 実施例2 供試生地Aを、あらかじめ染色、特に前処理としてTO
−SR−1(高松油脂(株)製)10%owfを同時吸
着させ、実施例1と全く同じ処理(160℃×1分乾熱
処理)を施して、評価に供した。
【0068】結果を表1に併せて示す。 比較例1 供試生地B、DおよびEを、それぞれ実施例1と全く同
じ処理を施して試料を作製した。結果を併せて表1に示
す。
【0069】比較例2 供試生地A、B、C、D、およびEを、下記組成の処理
液に浸漬後、マングルで絞りピンテンターで160℃×
1分乾熱処理を行い、評価に供した。結果を表1に示
す。 制電剤:エバファノールAS−47(日華化学(株)製) 3% 触媒 :NKカタリストCS(日華化学(株)製) 0.3% 水 : 96.7% 計 100%
【0070】
【表1】
【0071】表1の結果から、吸湿性ポリエステル系繊
維のみでは制電性は十分ではないが、さらに4級アンモ
ニウム塩で処理をした本発明の生地(繊維構造物)は、
柔軟な風合いを維持したまま、洗濯に対して十分な耐久
性を有する制電性を示すことが分かる。
【0072】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、耐久
性のある優れた制電・吸放湿性を有し、しかも柔軟な風
合いの具備を可能にする制電・吸湿性繊維構造物を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する芯鞘型複合繊維の横断面を例
示するモデル図である。
【図2】本発明に使用する芯鞘型複合中空繊維の横断面
を例示するモデル図である。
【図3】本発明に使用する海島型複合繊維の横断面を例
示するモデル図である。
【図4】本発明に使用する張り合わせ型複合繊維の横断
面を例示するモデル図である。
【符号の説明】
1 芯部 2 鞘部 1a 島部 2a 海部 1b,2b 張り合わせ部 3 中空部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/59 D06M 15/59 13/46 14/08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿性を有するポリエステル系繊維に、
    一般式[1]で表わされる4級アンモニウム塩が0.0
    2〜2%owf付与させてある制電・吸湿性繊維構造
    物。 (ただし、R1 :炭素数8〜18のアルキル基、R2
    4 :炭素数1〜2のアルキル基、R5 :−Hまたは−
    CH3 、n:1または2)
  2. 【請求項2】 前記吸湿性を有するポリエステル系繊維
    が、親水性化合物を共重合するとともに、極性基含有化
    合物および/または架橋剤を含有する共重合ポリエステ
    ルを5重量%以上含んだ複合繊維またはブレンド繊維で
    ある請求項1に記載の制電・吸湿性繊維構造物。
  3. 【請求項3】 前記吸湿性を有するポリエステルが、ポ
    リエーテルエステルアミドまたはポリエーテルエステル
    アミドと他の熱可塑性樹脂との混合物を5重量%以上含
    んだ複合繊維またはブレンド繊維である請求項1に記載
    の制電・吸湿性繊維構造物。
  4. 【請求項4】 吸湿性を有するポリエステル繊維に、一
    般式[1]で表わされる4級アンモニウム塩の水溶液を
    付与し、次いで該ポリエステル繊維を乾熱処理する制電
    ・吸湿性繊維構造物の製造方法。 (ただし、R1 :炭素数8〜18のアルキル基、R2
    4 :炭素数1〜2のアルキル基、R5 :−Hまたは−
    CH3 、n:1または2)
  5. 【請求項5】 前記乾熱処理における温度が100〜2
    10℃である請求項4に記載の制電・吸湿性繊維構造物
    の製造方法。
JP8020155A 1996-02-06 1996-02-06 制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法 Pending JPH09217277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8020155A JPH09217277A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8020155A JPH09217277A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09217277A true JPH09217277A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12019276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8020155A Pending JPH09217277A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09217277A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114456497A (zh) * 2022-03-23 2022-05-10 横店集团得邦工程塑料有限公司 一种抗静电高强度pp材料的制备方法
CN118007442A (zh) * 2024-02-04 2024-05-10 广东云蝶园内衣科技有限公司 一种单向导湿面料及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114456497A (zh) * 2022-03-23 2022-05-10 横店集团得邦工程塑料有限公司 一种抗静电高强度pp材料的制备方法
CN118007442A (zh) * 2024-02-04 2024-05-10 广东云蝶园内衣科技有限公司 一种单向导湿面料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4666764A (en) Antistatic polyester fabric having water repellency
US3557039A (en) Aqueous dispersion of block or graft polymer useful in surface modifying treatment of polyester shaped articles
US3679541A (en) Sheath/core bicomponent filaments and process of preparing same
JPS62282071A (ja) ポリエステル系合成繊維およびその製造方法
US4407848A (en) Process for durably modifying a shaped synthetic polymer article
JPH09217277A (ja) 制電・吸湿性繊維構造物およびその製造方法
EP0386256B1 (en) Aromatic polyester resin composition and fibers thereof
JPS6254811B2 (ja)
JPS59164342A (ja) 合成高分子成形品の処理法
JP3806965B2 (ja) 吸湿・撥水性繊維構造物
JP2842539B2 (ja) 制電性複合繊維
JPH05287671A (ja) ポリエステル系繊維構造物の製造方法
JPH09228246A (ja) 吸湿・抗菌防臭性繊維構造物
JPH09217228A (ja) 吸湿性繊維およびその繊維構造物
JPH09268476A (ja) ドレスシャツ
JP3684678B2 (ja) ポリエステル防塵衣
JPS6335824A (ja) 防汚性ポリエステル繊維
JP2931416B2 (ja) 共重合ポリエステル繊維
JPS6329037B2 (ja)
JPH1112925A (ja) ポリエステル布帛のアルカリ減量加工方法
JPS633078B2 (ja)
JPH06200473A (ja) 吸湿性に優れた合成繊維構造物
JPS6250598B2 (ja)
JP2507585B2 (ja) ポリエステル繊維の親水性改善方法
JPS58214549A (ja) 機能耐久性に優れた合成繊維マルチフイラメント布帛