JPH09213443A - ヒンジ型コネクタ及びヒンジ型コネクタを備えた電子機器 - Google Patents

ヒンジ型コネクタ及びヒンジ型コネクタを備えた電子機器

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JPH09213443A
JPH09213443A JP8016850A JP1685096A JPH09213443A JP H09213443 A JPH09213443 A JP H09213443A JP 8016850 A JP8016850 A JP 8016850A JP 1685096 A JP1685096 A JP 1685096A JP H09213443 A JPH09213443 A JP H09213443A
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JP
Japan
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connector
electronic device
holder
main body
type connector
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JP8016850A
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English (en)
Inventor
Seiji Takahashi
橋 清 治 高
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ外部からの端子ピンに対する接触を
防止する。 【解決手段】 ヒンジ型コネクタ1Aは、一側コネクタ
20と、この一側コネクタ20に対して揺動軸線C回り
に揺動自在に連結された他側コネクタ40とを備えてい
る。一側コネクタ20は、その一側ホルダ21に複数の
一側端子ピン30が植設され、他側コネクタ40は、そ
の他側ホルダ41内部に一側端子ピン30に対応する他
側端子ピン50を保持している。一側端子ピン30の先
端部31と、他側端子ピン50の先端部51とは、揺動
軸線Cに略対応する位置において接触を保つ。他側ホル
ダ41は、その一側ホルダ21側の面が、一側ホルダ2
1の対向面23に近接する円筒形状の円筒面43をな
す。他側ホルダ41の円筒面43に、一側端子ピン30
に対応して揺動軸線Cに直交する方向に延びる複数のス
リット44が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの部材同士を
互いに電気的に接続可能かつ揺動自在に連結するための
ヒンジ型コネクタ、及びそのようなヒンジ型コネクタに
よって互いに連結される本体と蓋体とを備えたノート型
パーソナル・コンピュータ等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に、従来のヒンジ型コネクタを備
えた電子機器(例えばノート型パーソナル・コンピュー
タ又はワードプロセッサ)の一例が示されている。図1
2において、電子機器は、電子機器本体2と、この本体
2に対応する蓋体3と、この蓋体3を本体2に対して開
閉自在に連結するためのヒンジ型コネクタ100とを備
えている。このうち、電子機器本体2は、函体4と、こ
の函体4の上面に設けられたキーボード5とを有してい
る。一方、蓋体3は、函体6と、この函体6の上記キー
ボード5側に対応する面に設けられた液晶表示装置7と
を有している。
【0003】次に、図13乃至図15に、上記ヒンジ型
コネクタ100の部分が拡大して示されている。図13
乃至図15において、ヒンジ型コネクタ100は、一側
コネクタ80と、この一側コネクタ80に対して揺動軸
線C回りに揺動自在に連結された他側コネクタ90とを
備えている。このうち一側コネクタ80は、絶縁材から
なる一側ホルダ81と、この一側ホルダ81内部に互い
に間隔を置いて一列に埋設された複数の金属製の一側端
子ピン30とを有している。また、他側コネクタ90
は、絶縁材からなる他側ホルダ91と、この他側ホルダ
91内部に上記一側端子ピン30に対応して配置された
複数の金属製の他側端子ピン50とを有している。
【0004】上記一側ホルダ81の両側端部には一対の
側面板22が形成され、上記他側ホルダ91の両側端部
には、一側ホルダ91の一対の側面板42の内面に重な
り合う一対の側面板82が形成されている。そして、こ
れら一対の側面板22,82同士が、上記揺動軸線Cに
対応する位置において連結されている。
【0005】図14及び図15に示すように、上記一側
端子ピン30は、その上端部(先端部)31が一側ホル
ダ81の上部から僅かに突出し、その下端部(基端部)
32が一側ホルダ81の底部から突出している。また、
上記他側端子ピン50は、その下端部(先端部)51が
他側ホルダ91の下端部から僅かに突出し、その上端部
(基端部)52が他側ホルダ91の上部に形成された凹
部45内に突出している。そして、一側端子ピン30の
先端部31と、他側端子ピン50の先端部51とが、揺
動軸線Cに略対応する位置において弾性的に接触を保つ
ようになっている。
【0006】次に、図15に示すように、電子機器本体
2の函体4内部にはプリント基板回路8が配設され、函
体4上部の一側コネクタ80に対応する部分にはコネク
タ取付孔9が形成されている。このコネクタ取付孔9
に、一側コネクタ80の一側ホルダ81下部が挿着さ
れ、各一側端子ピン30の基端部32が、函体4内部の
基板回路8に対してハンダ付けされている。一方、蓋体
3の函体6内部には、液晶表示装置7のプリント基板回
路12が配設されている。また、函体6の他側コネクタ
90に対応する部分には、基板回路12に対してハンダ
付けされた端子体14と、この端子体14を覆うホルダ
部13とを有するコネクタ部11が突設されている。そ
して、他側コネクタ90の凹部45内に蓋体3のコネク
タ部11が挿着され、他側コネクタ90の他側端子ピン
50の基端部52と、コネクタ部11の端子体14とが
接続されるようになっている。
【0007】このように、ヒンジ型コネクタ100は、
蓋体3を本体2に対して開閉自在に連結するとともに、
複数の他側端子ピン50の先端部51と対応する一側端
子ピン30の先端部31とが接触を保つことにより、本
体2の基板回路8と蓋体3の基板回路12との間の所定
の電気的接続を保つことができるようになっている。
【0008】次に、図13乃至図15に示すように、蓋
体3を本体2に対して閉じることができるように、一側
ホルダ81の前面側には斜面状の切欠部82が形成さ
れ、他側ホルダ91には、この切欠部82に対応する斜
面状の切欠部82が形成されている。図15に二点鎖線
で示すように、各切欠部82,93は、蓋体3を本体2
に対して閉じたとき、切欠部82,93同士が略重なり
合うように形成されている。すなわち、各切欠部82,
93は、それぞれ一側端子ピン30の先端部31と、他
側端子ピン50の先端部51に接近するような斜面状を
なしている。また、他側端子ピン50の先端部51と、
対応する一側端子ピン30の先端部31との接触が保た
れるよう、両者31,51の接触部において一側ホルダ
81と他側ホルダ91との間に隙間が設けられている
(図14参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
ヒンジ型コネクタを備えた電子機器には次のような問題
点がある。すなわち、図13、及び図15に実線で示す
ように、蓋体3を本体2に対して開いた状態において
は、上述した一側ホルダ81と他側ホルダ91との間の
隙間、及び切欠部82,93の存在のために、他側端子
ピン50と一側端子ピン30との先端部31,51が、
前方に直接露出してしまう。このため、ノート型パーソ
ナル・コンピュータ等の電子機器の周囲で使用されるペ
ンの先や事務用クリップ等の金属製品類が、端子ピン3
0,50の先端部31,51に接触してショートする可
能性がある。
【0010】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、コネクタ外部からの端子ピンに対する接触
を防止することのできるようなヒンジ型コネクタ及びヒ
ンジ型コネクタを備えた電子機器を提供することを主目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一側コネクタと、この一側コネクタに対して揺動軸線回
りに揺動自在に連結された他側コネクタとを備えたヒン
ジ型コネクタにおいて、前記一側コネクタは、絶縁材か
らなり前記揺動軸線に平行な対向面が形成された一側ホ
ルダと、この一側ホルダの対向面に互いに間隔を置いて
一列に植設されるとともにその先端部が前記揺動軸線に
略対応する複数の一側端子ピンとを有し、前記他側コネ
クタは、絶縁材からなる他側ホルダと、この他側ホルダ
内部に前記一側端子ピンに対応して配置されるとともに
その先端部がそれぞれ対応する一側端子ピンの先端部と
接触を保つ複数の他側端子ピンとを有し、前記他側ホル
ダは、その前記一側ホルダ側の面が、前記一側ホルダの
対向面に近接する略円筒形状の円筒面をなし、この他側
ホルダの円筒面に、前記一側端子ピンに対応して前記揺
動軸線に直交する方向に延びる複数のスリットが形成さ
れていることを特徴とする。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、他側ホ
ルダは、その一側ホルダ側の面が一側ホルダの対向面に
近接する略円筒形状の円筒面をなしているので、他側ホ
ルダと一側ホルダとの間の隙間が極めて小さく保たれ
る。また、他側ホルダの円筒面に、一側端子ピンに対応
して揺動軸線に直交する方向に延びる複数のスリットが
形成されているので、他側コネクタの一側コネクタに対
する揺動を妨げることなく、複数の一側端子ピンがそれ
ぞれ対応する他側ホルダのスリット内に収納された状態
を保つことができる。
【0013】請求項2記載の発明は、電子機器本体と、
この電子機器本体に対応する蓋体と、請求項1記載のヒ
ンジ型コネクタとを備え、前記ヒンジ型コネクタの一側
コネクタと他側コネクタのうち、いずれか一方が前記電
子機器本体に接続され、いずれか他方が前記蓋体に接続
されていることを特徴とする電子機器である。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、本体に
対して蓋体が、請求項1記載のヒンジ型コネクタで開閉
自在に連結された電子機器を提供することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、電子機器本体と、
この電子機器本体に対応する蓋体と、請求項1記載のヒ
ンジ型コネクタとを備え、前記ヒンジ型コネクタの一側
コネクタは前記電子機器本体に接続され、前記ヒンジ型
コネクタの他側コネクタは、前記蓋体が前記電子機器本
体に対して所定の角度範囲内で開閉自在となるよう前記
蓋体に接続され、前記他側ホルダの円筒面に形成された
複数のスリットは、前記蓋体が前記本体に対して閉じら
れた状態において前記蓋体の上側に対応する部分が、前
記一側端子ピンとの干渉を避けて前記蓋体の開閉を確保
できる範囲で塞がれていることを特徴とする電子機器で
ある。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、他側ホ
ルダの円筒面に形成された複数のスリットは、蓋体が本
体に対して閉じられた状態において蓋体の上側に対応す
る部分が、一側端子ピンとの干渉を避けて蓋体の開閉を
確保できる範囲で塞がれているので、蓋体が本体に対し
て閉じられた状態において、スリットの蓋体の上側に対
応する部分からスリット内にゴミやホコリが侵入するこ
とを防ぐことができる。
【0017】請求項4記載の発明は、電子機器本体と、
この電子機器本体に対応する蓋体と、一側コネクタと、
この一側コネクタに対して揺動自在に連結された他側コ
ネクタとを有するヒンジ型コネクタとを備えた電子機器
において、前記ヒンジ型コネクタの一側コネクタと他側
コネクタのうち、いずれか一方が前記電子機器本体に接
続され、いずれか他方が前記蓋体に接続され、前記ヒン
ジ型コネクタの一側コネクタまたは他側コネクタは、前
記電子機器本体または前記蓋体に対して着脱自在となっ
ていることを特徴とする。
【0018】この請求項4記載の発明によれば、ヒンジ
型コネクタの一側コネクタまたは他側コネクタは、電子
機器本体または蓋体に対して着脱自在となっているの
で、電子機器の本体と蓋体とを分離自在とすることがで
きる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項2乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記蓋体には、液晶表
示装置が設けられているこことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、図1乃至図11に示
す本発明の実施の形態において、図12乃至図15に示
す従来例と同一の構成部分には同一符号を付して説明す
る。
【0021】図1乃至図6は本発明によるヒンジ型コネ
クタを備えた電子機器の一実施形態を示す図である。図
1において、電子機器(例えばノート型パーソナル・コ
ンピュータ又はワードプロセッサ)は、電子機器本体2
と、この本体2に対応する蓋体3と、この蓋体3を本体
2に対して開閉自在に連結するためのヒンジ型コネクタ
1Aとを備えている。このうち、電子機器本体2は、函
体4と、この函体4の上面に設けられたキーボード5と
を有している。一方、蓋体3は、函体6と、この函体6
の上記キーボード5側に対応する面に設けられた液晶表
示装置7とを有している。
【0022】次に、図2乃至図4により、上記ヒンジ型
コネクタ1Aについて詳細に説明する。図2乃至図4に
おいて、ヒンジ型コネクタ1Aは、一側コネクタ20
と、この一側コネクタ20に対して揺動軸線C(図3及
び図4参照)回りに揺動自在に連結された他側コネクタ
40とを備えている。図3及び図4に示すように、一側
コネクタ20は、プラスチック等の絶縁材からなる一側
ホルダ21と、この一側ホルダ21に対して間隔を置い
て一列に取付けられた複数の金属製の一側端子ピン(固
定ピン)30とを有している。また、他側コネクタ40
は、プラスチック等の絶縁材からなる他側ホルダ41
と、この他側ホルダ41内部に上記一側端子ピン30に
対応して配置された複数の金属製の他側端子ピン(スプ
リングピン)50とを有している。
【0023】上記一側ホルダ21は、その両側端部に一
対の側面板22が形成され(図2及び図3参照)、この
一対の側面板22同士の間に、揺動軸線Cに平行な平面
をなす対向面23が形成されている(図4参照)。ま
た、上記他側ホルダ41は、その一側ホルダ20側の面
が、揺動軸線Cを軸心とし一側ホルダ20の対向面23
に近接する円筒形状の円筒面43をなしている(図4参
照)。そして、この他側ホルダ41の円筒面43に、各
一側端子ピン30に対応して揺動軸線Cに直交する方向
に延びる複数のスリット44が形成されている。図3、
及び図4に実線で示すように、このスリット44は、他
側コネクタ40が一側コネクタ20に対して垂直となっ
た状態において、円筒面43の下端部に対応する位置か
ら、揺動軸線Cの高さより僅かに高い位置まで延びてい
る。また、スリット44の幅t(図3参照)は一側端子
ピン30の直径より僅かに大きい寸法となっており、例
えば一側端子ピン30の直径が0.5mmである場合
は、スリット44の幅t=0.7mm程度である。
【0024】図2及び図3に示すように、一側ホルダ2
1の一対の側面板22と、他側ホルダ41の円筒面43
部分の両端部とが、上記揺動軸線Cに対応する位置にお
いて、一対の捩子Sによって連結されている。また、図
3乃び図4に示すように、上記一側端子ピン30は、そ
の先端部(上端部)31が一側ホルダ21上部の対向面
23から突出し、その基端部(下端部)32が一側ホル
ダ21の底部から突出している。また、上記他側端子ピ
ン50は、その先端部(下端部)51が他側ホルダ41
のスリット44内に突出している。また、他側ホルダ4
1の円筒面43とは反対の側には、他側端子ピン50に
対応して凹部45が形成され、この凹部45内に他側端
子ピン50の基端部(上端部)52が突出している。そ
して、一側端子ピン30の先端部31と、他側端子ピン
50の先端部51とは、揺動軸線Cに略対応する位置に
おいて接触するようになっている。
【0025】ここで、他側端子ピン50は、図6(a)
に示すように、円筒状の本体53と、この本体53の両
端部にそれぞれ軸方向に摺動自在に保持された先端側摺
動子(先端部)51及び基端側摺動子(基端部)52と
を有している。また、本体53内部には、先端側摺動子
51及び基端側摺動子52を本体53両端方向に付勢す
るためのコイルばね54が収納されている。そして、他
側端子ピン50がこのような構造を有することにより、
他側端子ピン50の先端部51が、一側端子ピン30の
先端部31に対して弾性的に接触を保つようになってい
る。なお、図6(b)に示すように、図6(a)に示す
他側端子ピン50の基端側摺動子52に代えて基端側固
定ピン56を有する、片側可動式の他側端子ピン55を
用いてもよい。
【0026】次に、図4に示すように、電子機器本体2
の函体4内部にはプリント基板回路8が配設され、函体
4上部の一側コネクタ20に対応する部分には、一側ホ
ルダ21の下部に対応するコネクタ取付孔9が形成され
ている。このコネクタ取付孔9に対して、一側コネクタ
20の一側ホルダ21下部が挿着され、各一側端子ピン
30の基端部32が、基板回路8に対してハンダ付け3
5されている。
【0027】また、図5に示すように、蓋体3の函体6
内部には、液晶表示装置7のプリント基板回路12が配
設されている。また、函体6の他側コネクタ40に対応
する部分には、孔部10が形成されるとともに、この孔
部10から外方へ突出するコネクタ部11が設けられて
いる。このコネクタ部11は、その基端部が基板回路1
2に対してハンダ付け16された金属製の端子体14
と、この端子体14の先端側を覆うとともに他側ホルダ
41の凹部45に対応する外形をなす絶縁体13とを有
している。そして、他側コネクタ40の凹部45内に蓋
体3のコネクタ部11が挿着され、他側コネクタ40の
他側端子ピン50の基端部52と、コネクタ部11の端
子体14の先端部15とが接続されるようになってい
る。
【0028】このように、ヒンジ型コネクタ1Aは、蓋
体3を本体2に対して開閉自在に連結するとともに、複
数の他側端子ピン50の先端部51と、対応する一側端
子ピン30の先端部31との接触を保つことにより、本
体2の基板回路8と蓋体3の基板回路12との間の所定
の電気的接続を保つことができるようになっている(図
5参照)。図4において、例えば、他側コネクタ40を
一側コネクタ20に対してα=135゜の角度の範囲内
で揺動自在とすることにより、蓋体3を本体2に対して
閉じた状態から、本体2に対してα=135゜の角度を
なす状態まで開くようにすることができる。
【0029】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について、図3及び図4を参照して説明する。本
実施形態によれば、他側ホルダ41は、その一側ホルダ
21側の面が一側ホルダ21の対向面23に近接する円
筒形状の円筒面43をなしているので、他側ホルダ41
と一側ホルダ21との間の隙間が極めて小さく保たれ
る。また、他側ホルダ41の円筒面43に、一側端子ピ
ン30に対応して揺動軸線Cに直交する方向に延びる複
数のスリット44が形成されているので、他側コネクタ
40の一側コネクタ20に対する揺動を妨げることな
く、複数の一側端子ピン30がそれぞれ対応する他側ホ
ルダ41のスリット44内に収納された状態を保つこと
ができる。また、他側端子ピン50の先端部51も、一
側端子ピン30に対応してスリット44内の中央に突出
している。このため、外部からの一側端子ピン30と他
側端子ピン50の先端部51に対する金属製品類の接触
を効果的に防止することができ、少なくとも、スリット
44の幅tより大きい幅を有する金属製品類の接触は完
全に防止することができる。
【0030】次に、図7及び図8により、本実施形態の
ヒンジ型コネクタ1Aの改良例について説明する。図7
は、本改良例のヒンジ型コネクタ1Bを、図2に示すヒ
ンジ型コネクタ1Aとは反対の側から示す斜視図であ
り、図8は、同じく図4に対応する断面で示す図であ
る。図7及び図8において、ヒンジ型コネクタ1Bの他
側コネクタ60を構成する他側ホルダ61は、図4に示
す上記ヒンジ型コネクタ1Aの他側ホルダ41と同様、
その一側ホルダ20側の面が、揺動軸線Cを軸心とし一
側ホルダ20の対向面23に近接する円筒形状の円筒面
43をなしている(図8参照)。そして、この他側ホル
ダ61の円筒面43に、各一側端子ピン30に対応して
揺動軸線Cに直交する方向に延びる複数のスリット64
が形成されている点も、上記ヒンジ型コネクタ1Aの他
側ホルダ41と同様である。
【0031】本改良例のヒンジ型コネクタ1Bの特徴
は、蓋体3が電子機器本体2に対して閉じられた状態
(図8に他側コネクタ60を実線で示す状態)におい
て、複数のスリット64の蓋体3の上側3aに対応する
部分が、それぞれリブ体62によって塞がれている点に
ある。図8に二点鎖線で示すように、各リブ体62は、
他側ホルダ61と一側端子ピン30との干渉を避けて蓋
体3の開閉を確保できるような範囲内で、複数のスリッ
ト64を塞ぐようになっている。この改良例によれば、
蓋体3が本体2に対して閉じられた状態において、スリ
ット64の蓋体3の上側に対応する部分がリブ体62に
よって覆われているので、この部分からスリット内64
にゴミやホコリが侵入することを防ぐことができる。
【0032】次に、図9乃び図10により、本発明の他
の実施形態について説明する。なお、図9乃び図10に
示す本実施形態において、図1乃至図6に示す上記実施
形態と同一の構成部分には同一符号を付し、詳細な説明
は省略する。
【0033】図9において、ヒンジ型コネクタ1Cによ
って電子機器本体2と蓋体3とが連結されている。本体
2の基板回路8には、ヒンジ型コネクタ1Cの一側コネ
クタ70の各一側端子ピン72に対応するスプリングピ
ン75がそれぞれハンダ付け79されている。このスプ
リングピン75は、円筒状の本体76と、この本体76
の上端部に軸方向に摺動自在に保持された摺動子77と
を有している。また、スプリングピン75の本体76内
部には、摺動子7を上向に付勢するためのコイルばね7
8が収納されている。一方、ヒンジ型コネクタ1Cの一
側コネクタ70は、その一側ホルダ71の底部に各スプ
リングピン75に対応する挿着孔74が形成され、各挿
着孔74内に一側端子ピン(固定ピン)72の基端部
(下端部)73が突出している。
【0034】次に、図10に示すように、ヒンジ型コネ
クタ1Cの一側コネクタ70は、電子機器本体2の函体
4に形成されたコネクタ取付孔9に対して着脱自在とな
っている。そして、図9に示すように、一側コネクタ7
0を電子機器本体2のコネクタ取付孔9に対して挿着し
た場合、一側ホルダ71の各挿着孔74に、対応するス
プリングピン75上部が挿着され、各一側端子ピン72
の基端部73に対して、対応するスプリングピン75の
摺動子77が圧接するようになっている。
【0035】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、ヒンジ
型コネクタ1Cの一側コネクタ70は、電子機器本体2
のコネクタ取付孔9に対して着脱自在となっているの
で、電子機器の蓋体3をヒンジ型コネクタ1Cととも
に、本体2に対して分離自在とすることができる。
【0036】次に、図11により、本実施形態の応用例
について説明する。図11には、図10に対応して、蓋
体3が電子機器本体2から分離された状態が示されてい
る。図11において、符号17で示すのは、ヒンジ型コ
ネクタ1Cの一側コネクタ70に接続可能となったコネ
クタ部18と、このコネクタ部18に一端19aが接続
されたケーブル19とを有するケーブルコネクタであ
る。このケーブルコネクタ17の他端19bは、電子機
器本体2に対して接続可能となっている。すなわち、電
子機器本体2と、本体2から分離された蓋体3とを、ケ
ーブルコネクタ17によって電気的に連結することがで
きるようになっている。
【0037】この応用例によれば、電子機器の本体2と
蓋体3とを分離して、両者2,3の位置関係を変えて使
用することができる。すなわち、例えば電子機器本体2
を机の上等に置いたまま、蓋体3を使用者の膝の上等に
載せて、蓋体3の液晶表示装置7をタッチペンPで操作
する、といった使い方が可能となる。また、電子機器の
種類によっては、ケーブルコネクタ17で本体2と連結
することなく、蓋体3を単独で操作することも可能とな
る。
【0038】なお、上述した各実施形態において、一側
コネクタ20,70が電子機器本体2に接続され、他側
コネクタ40,60が蓋体3に接続される場合について
説明したが、これと反対に、一側コネクタ20,70が
蓋体3に接続され、他側コネクタ40,60が本体2に
接続されるようになっていてもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、他側ホル
ダは、その一側ホルダ側の面が一側ホルダの対向面に近
接する略円筒形状の円筒面をなしているので、他側ホル
ダと一側ホルダとの間の隙間が極めて小さく保たれる。
また、他側ホルダの円筒面に、一側端子ピンに対応して
揺動軸線に直交する方向に延びる複数のスリットが形成
されているので、他側コネクタの一側コネクタに対する
揺動を妨げることなく、複数の一側端子ピンがそれぞれ
対応する他側ホルダのスリット内に収納された状態を保
つことができる。このため、外部からの一側端子ピンと
他側端子ピンに対する金属製品類の接触を効果的に防止
することができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、ヒンジ型コ
ネクタの一側コネクタまたは他側コネクタは、電子機器
本体または蓋体に対して着脱自在となっているので、電
子機器の本体と蓋体とを分離自在とすることができる。
このため、電子機器の本体と蓋体とを分離して、両者の
位置関係を変えたり、一方を単体で使用したりすること
により、電子機器の取扱いの自由度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒンジ型コネクタを備えた電子機
器の一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示す電子機器のヒンジ型コネクタを拡大
して示す斜視図。
【図3】図2に示すヒンジ型コネクタの(他側コネクタ
が一側コネクタに対して垂直になった状態における)立
面図。
【図4】図3のIV-IV 線方向断面における、ヒンジ型コ
ネクタと電子機器本体との関係を示す図。
【図5】図4と同様の断面における、ヒンジ型コネクタ
と電子機器の蓋体との関係を示す図。
【図6】(a)は、図3乃至図5に示す他側端子ピンの
構造を示す縦断面図、(b)は、(a)に示す他側端子
ピンの構造の変形例を示す縦断面図。
【図7】図2乃至図5に示すヒンジ型コネクタの改良例
を、図2とは反対の側から示す斜視図。
【図8】図7のVIII-VIII 線方向断面。
【図9】本発明によるヒンジ型コネクタを備えた電子機
器の他の実施形態を、図4及び図5と同様の断面におい
て示す図。
【図10】図9に示す電子機器において、電子機器本体
からヒンジ型コネクタ及び蓋体を取外した状態を示す
図。
【図11】図9及び図10に示す電子機器の応用例を示
す斜視図。
【図12】従来のヒンジ型コネクタを備えた電子機器の
例を示す斜視図。
【図13】図12に示す電子機器のヒンジ型コネクタを
拡大して示す斜視図。
【図14】図13に示すヒンジ型コネクタの(他側コネ
クタが一側コネクタに対して垂直になった状態におけ
る)立面図。
【図15】図14のXV-XV 線方向断面における、ヒンジ
型コネクタと電子機器の本体及び蓋体との関係を示す
図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,100 ヒンジ型コネクタ 2 電子機器本体 3 蓋体 20,70,80 一側コネクタ 21,71,81 一側ホルダ 23 対向面 30,72 一側端子 31 一側端子の先端部 40,60,90 他側コネクタ 41,61,91 他側ホルダ 43 円筒面 44,64 スリット 50,55 他側端子 51 他側端子の先端部(先端側摺動子)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側コネクタと、この一側コネクタに対し
    て揺動軸線回りに揺動自在に連結された他側コネクタと
    を備えたヒンジ型コネクタにおいて、 前記一側コネクタは、絶縁材からなり前記揺動軸線に平
    行な対向面が形成された一側ホルダと、この一側ホルダ
    の対向面に互いに間隔を置いて一列に植設されるととも
    にその先端部が前記揺動軸線に略対応する複数の一側端
    子ピンとを有し、 前記他側コネクタは、絶縁材からなる他側ホルダと、こ
    の他側ホルダ内部に前記一側端子ピンに対応して配置さ
    れるとともにその先端部がそれぞれ対応する一側端子ピ
    ンの先端部と接触を保つ複数の他側端子ピンとを有し、 前記他側ホルダは、その前記一側ホルダ側の面が、前記
    一側ホルダの対向面に近接する略円筒形状の円筒面をな
    し、この他側ホルダの円筒面に、前記一側端子ピンに対
    応して前記揺動軸線に直交する方向に延びる複数のスリ
    ットが形成されていることを特徴とするヒンジ型コネク
    タ。
  2. 【請求項2】電子機器本体と、 この電子機器本体に対応する蓋体と、 請求項1記載のヒンジ型コネクタと、を備え、 前記ヒンジ型コネクタの一側コネクタと他側コネクタの
    うち、いずれか一方が前記電子機器本体に接続され、い
    ずれか他方が前記蓋体に接続されていることを特徴とす
    る電子機器。
  3. 【請求項3】電子機器本体と、 この電子機器本体に対応する蓋体と、 請求項1記載のヒンジ型コネクタと、を備え、 前記ヒンジ型コネクタの一側コネクタは前記電子機器本
    体に接続され、 前記ヒンジ型コネクタの他側コネクタは、前記蓋体が前
    記電子機器本体に対して所定の角度範囲内で開閉自在と
    なるよう前記蓋体に接続され、 前記他側ホルダの円筒面に形成された複数のスリット
    は、前記蓋体が前記本体に対して閉じられた状態におい
    て前記蓋体の上側に対応する部分が、前記一側端子ピン
    との干渉を避けて前記蓋体の開閉を確保できる範囲で塞
    がれていることを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】電子機器本体と、 この電子機器本体に対応する蓋体と、 一側コネクタと、この一側コネクタに対して揺動自在に
    連結された他側コネクタとを有するヒンジ型コネクタ
    と、を備え、 前記ヒンジ型コネクタの一側コネクタと他側コネクタの
    うち、いずれか一方が前記電子機器本体に接続され、い
    ずれか他方が前記蓋体に接続され、 前記ヒンジ型コネクタの一側コネクタまたは他側コネク
    タは、前記電子機器本体または前記蓋体に対して着脱自
    在となっていることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】前記蓋体には、液晶表示装置が設けられて
    いることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載
    の電子機器。
JP8016850A 1996-02-01 1996-02-01 ヒンジ型コネクタ及びヒンジ型コネクタを備えた電子機器 Pending JPH09213443A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355900B1 (ko) * 1998-12-10 2002-10-18 니혼 고꾸 덴시 고교 가부시끼가이샤 종방향으로 신장가능한 힌지 커넥터

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KR100355900B1 (ko) * 1998-12-10 2002-10-18 니혼 고꾸 덴시 고교 가부시끼가이샤 종방향으로 신장가능한 힌지 커넥터

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