JPH09210606A - ボール溝の測定装置 - Google Patents

ボール溝の測定装置

Info

Publication number
JPH09210606A
JPH09210606A JP1323596A JP1323596A JPH09210606A JP H09210606 A JPH09210606 A JP H09210606A JP 1323596 A JP1323596 A JP 1323596A JP 1323596 A JP1323596 A JP 1323596A JP H09210606 A JPH09210606 A JP H09210606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blank material
blank
measuring device
chuck mechanism
ball grooves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1323596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Kawai
和紀 河井
Hidehiro Kurono
英弘 黒野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP1323596A priority Critical patent/JPH09210606A/ja
Publication of JPH09210606A publication Critical patent/JPH09210606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブランク材の内周面または外周に形成された複
数のボール溝の角度間隔を簡単な構成で高精度に測定す
ることを可能とする。 【解決手段】第1ブランク材12aを把持して回転自在
なチャック機構30と、このチャック機構30と同軸的
に設けられ、前記第1ブランク材12aの回転角度を検
出するロータリエンコーダ32と、前記第1ブランク材
12aの軸方向に移動自在な位置決めユニット34とを
備える。位置決めユニット34は、第1ブランク材12
aの直径方向に進退自在な位置決めピン68を備え、こ
の位置決めピン68の端部には、該第1ブランク材12
aの第1ボール溝24a〜24cに嵌合自在な球状体7
2が固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブランク材に形成
された複数のボール溝を測定するためのボール溝の測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、2つの回転体を一体的に回転させ
るとともに、各回転体を互いに軸方向に相対移動可能に
構成するために、直動型ボール溝が広く採用されてい
る。すなわち、一方の回転体の内周面に複数条の第1ボ
ール溝を形成するとともに、他方の回転体の外周面に前
記第1ボール溝に対応する複数条の第2ボール溝を形成
し、前記第1および第2ボール溝に複数の球体を一体的
に介装して構成されている。
【0003】ところで、上記のように、回転体の内周面
や外周面に所定の角度間隔ずつ離間して複数条のボール
溝を形成する場合、各ボール溝同士の間隔が所望の角度
範囲内に設定される必要がある。例えば、回転体に等角
度間隔で3条のボール溝を形成する際、各ボール溝同士
の角度は、120°±数分の角度範囲内に形成されてい
ることが望まれている。
【0004】そこで、例えば、特公平3−59361号
公報に開示されている技術を用いることが考えられる。
すなわち、この従来技術では、玉軸受の複列軌道輪の軌
道溝面に4個の接触子を当接させるとともに、前記複列
軌道輪の軸方向に対峙するそれぞれ2個の接触子を上部
測定部と下部測定部とに固設し、この上部測定部および
下部測定部の相対変位を測定することによって該複列軌
道輪の軌道溝寸法の最適な代表特性値を求めることを特
徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、玉軸受の複列軌道輪を対象としており、
直動型のボール溝の測定に直接使用することができな
い。しかも、例えば、回転体の内周面に等角度間隔離間
して3条の直動型ボール溝を形成する場合、加工条件や
加工時の発熱等に起因して、前記各ボール溝同士の距離
が変化し易い。これにより、各ボール溝に球状接触子を
同時に配設し、各球状接触子同士の位置関係を検出した
としても、前記ボール溝の角度間隔を正確に測定するこ
とができないという問題が指摘されている。
【0006】さらに、上記の従来技術は、複列玉軸受完
成品の軌道溝面を測定するためのものであり、仕上げ加
工前の素材であるブランク材の状態で軌道溝寸法の測定
を行うものではない。しかしながら、ブランク材に切削
または精密鍛造によって加工されたボール溝に、許容範
囲を超えた角度誤差が生じていると、次工程におけるボ
ール溝研削加工で砥石の片当たりが発生してしまう。こ
のため、砥石の偏摩耗や黒皮残り等による不良品の発生
が多くなるという問題がある。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、ブランク材の内周面または外周面に形成された複
数のボール溝の角度間隔を、簡単な構成で高精度に測定
することが可能なボール溝の測定装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、ブランク材がチャック機構に把持され
た状態で、このブランク材の周面に形成された複数のボ
ール溝の中、任意の1のボール溝に位置決めピンを挿通
させる。次に、位置決めピンをこの1のボール溝から離
脱させた後、チャック機構を回転させてブランク材の他
のボール溝を割り出し、この他のボール溝に前記位置決
めピンを挿入する。
【0009】このように、複数のボール溝に対し、順次
位置決めピンを挿入するとともに、前記位置決めピンが
挿入されたブランク材の各角度位置が回転角度検出機構
により検出される。これにより、簡単な構成で、各ボー
ル溝同士の角度間隔を容易かつ正確に検出することがで
きる。
【0010】さらに、ブランク材の状態でボール溝の角
度間隔が検出されるため、この検出された角度間隔が許
容範囲を超えている場合には、次工程であるボール溝研
削加工に進むことがなく、不良品のブランク材を確実に
排除することが可能になる。
【0011】また、ブランク材の内周面にボール溝を設
ける場合、チャック機構によりこのブランク材の外周側
を基準に把持し、テーパ状の先端を有するプッシュロッ
ドの押圧作用下に位置決めピンを介して前記ボール溝の
角度測定作業を行う。その際、位置決めピンは、ばね部
材に係合するプッシュロッドの押圧作用下にブランク材
の直径方向に進退するため、このブランク材の寸法が変
更されても容易に対応することができる。
【0012】さらにまた、ブランク材の外周面にボール
溝を設ける場合、チャック機構がこのブランク材の両端
を基準にして把持し、位置決めピンがばね部材の押圧作
用下に前記ボール溝に係合する。これにより、種々の寸
法の異なるブランク材の外周面に設けられたボール溝の
角度間隔を容易に検出することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、後述するブランク材に仕
上げ加工を施して形成されるシャフト10と可動プーリ
12の縦断面図である。シャフト10の外周面には、3
条の直動型ボール溝14a〜14cが等角度間隔離間し
て形成されるとともに、可動プーリ12の内周面には同
様に、3条の直動型ボール溝16a〜16cが形成され
る。各ボール溝14a〜14cと16a〜16cとの間
には、それぞれ複数の球体18が介装されている。
【0014】図2および図3には、可動プーリ12の仕
上げ加工前の素材である第1ブランク材12aが用いら
れる第1の実施形態に係る測定装置20が示されてい
る。第1ブランク材12aは、内周面22にそれぞれ等
角度間隔(120°間隔)離間して3条の第1ボール溝
24a〜24cが設けられており、この第1ブランク材
12aの外周26および外周端面28は、予め加工が施
されて基準面を構成している。この第1ボール溝24a
〜24cは、可動プーリ12のボール溝16a〜16c
に対応している。
【0015】測定装置20は、第1ブランク材12aを
把持して回転自在なチャック機構30と、このチャック
機構30と同軸的に設けられ、該チャック機構30に把
持された前記第1ブランク材12aの回転角度を検出す
る回転角度検出機構としてのロータリエンコーダ32
と、前記第1ブランク材12aの軸方向(矢印A方向)
に移動自在な位置決めユニット34とを備える。
【0016】チャック機構30は、基台36上に固着さ
れたハウジング38を備え、このハウジング38内にベ
アリング40を介してスピンドル42が回転自在に支持
される。スピンドル42の一端側にチャック部44が連
結されるとともに、このチャック部44は、第1ブラン
ク材12aの直径方向(矢印B方向)に進退自在な複数
のチャック爪46を有する。このチャック爪46の先端
側には、第1ブランク材12aの外周26および外周端
面28に係合する段状部48が形成されている。スピン
ドル42の他端には、継手49を介してロータリエンコ
ーダ32が連結されている。
【0017】基台36上には、ハウジング38に対向し
て矢印A方向に延在するガイドレール50が固着され、
このガイドレール50上に位置決めユニット34がリニ
アガイド52を介して進退自在に載置される。位置決め
ユニット34は、矢印A方向に指向してねじ穴54と第
1孔部56とを同軸的に貫通形成しており、この第1孔
部56の先端側に、鉛直下方向に指向して第2孔部58
が連通する。
【0018】図2に示すように、ねじ穴54には、調整
ねじ60が所定の深さまで螺合しており、第1孔部56
には、ばね部材62を介してプッシュロッド64が矢印
A方向に進退自在に配設される。プッシュロッド64の
先端には、テーパ状部66が形成されており、第2孔部
58に矢印B方向に進退自在に配設される位置決めピン
68の一端部には、前記テーパ状部66に係合するテー
パ面70が形成されるとともに、前記位置決めピン68
の他端部に球状体72が固着される。位置決めユニット
34の前進端位置は、基台36に固設されたストッパ7
4により規制されている。
【0019】このように構成される第1の実施形態に係
る測定装置20の動作について、以下に説明する。
【0020】先ず、図2に示すように、位置決めユニッ
ト34が二点鎖線の位置に配置された状態で、第1ブラ
ンク材12aの外周26および外周端面28がチャック
機構30を構成する各チャック爪46の段状部48によ
り押圧され、この第1ブランク材12aが位置決め保持
される。
【0021】そして、第1ブランク材12aの第1ボー
ル溝24a〜24cの中、例えば、第1ボール溝24a
が下方に位置決めされた後、位置決めユニット34がガ
イドレール50に沿って第1ブランク材12a側に移動
される。このため、位置決めピン68の球状体72は、
第1ブランク材12aの内周面22側から第1ボール溝
24aに挿入され(図4参照)、前記位置決めユニット
34がストッパ74に当接するまで移動される。
【0022】図2に示すように、位置決めユニット34
がストッパ74に当接し、位置決めピン68の球状体7
2が第1ブランク材12aの第1ボール溝24aに挿入
された角度位置を前記第1ブランク材12aの基準角度
位置とする。すなわち、この角度位置でロータリエンコ
ーダ32の出力が(0)に設定される。
【0023】次いで、位置決めユニット34がガイドレ
ール50に沿って後方に退避された後、チャック機構3
0がスピンドル42と一体的にベアリング40の案内作
用下に所定角度、すなわち、120°だけ回動される。
そして、位置決めユニット34がチャック機構30側に
移動されると、位置決めピン68の球状体72がこの第
1ブランク材12aの内周面22側から第1ボール溝2
4bに嵌合し、この第1ボール溝24bに沿ってチャッ
ク機構30側に移動する。ここで、第1ボール溝24b
が球状体72に対し左右いずれかに変位していると、こ
の球状体72の進出動作によって、あるいはチャック機
構30を回動させることによって、前記第1ボール溝2
4bに前記球状体72が一致する。
【0024】その際、チャック機構30が回動すると、
このチャック機構30を構成するスピンドル42に継手
49を介して同軸的に連結されているロータリエンコー
ダ32が回動する。従って、球状体72が第1ボール溝
24bに嵌挿された際の第1ブランク材12aの角度位
置が、ロータリエンコーダ32により検出される。
【0025】同様に、位置決めユニット34が一旦第1
ブランク材12aから離間された後、チャック機構30
がこの第1ブランク材12aと一体的に120°だけ回
動される。次に、位置決めユニット34が進出変位して
位置決めピン68の球状体72が第1ボール溝24cに
嵌合する。この状態で、ロータリエンコーダ32を介し
て第1ブランク材12aの角度位置が検出される。
【0026】この場合、第1の実施形態では、第1ブラ
ンク材12aがチャック機構30に把持された状態で所
定角度ずつ、例えば、120°ずつ回動されるととも
に、各角度位置で位置決めピン68の球状体72を第1
ボール溝24a〜24cに嵌挿し、その時の前記第1ブ
ランク材12aの角度位置をロータリエンコーダ32に
より検出している。このため、第1ボール溝24a〜2
4cの角度位置を極めて簡単な構成で容易かつ正確に測
定することができるという効果が得られる。
【0027】しかも、位置決めピン68の一端に設けら
れているテーパ面70は、ばね部材62に付勢されてい
るプッシュロッド64のテーパ状部66に係合してお
り、この位置決めピン68の矢印B方向への突出量を調
整することができる。従って、第1ブランク材12aの
内周面22の直径が種々変化しても、調整ねじ60の螺
回操作だけで容易に対応することが可能になり、汎用性
に優れるという利点がある。
【0028】さらに、可動プーリ12を形成する前に、
第1ブランク材12aの状態で第1ボール溝24a〜2
4cの角度間隔を測定している。これにより、ブランク
材12aの段階でボール溝16a〜16cの良否が、第
1ボール溝24a〜24cの測定作業から確実に判断す
ることができる。そして、不良と判断された第1ブラン
ク材12aを排除すれば、この不良の第1ブランク材1
2aにボール溝研削加工を行って砥石の片当たりによる
該砥石の偏摩耗や製品不良が発生することを阻止するこ
とが可能になる。結果的に、可動プーリ12を効率的に
製造し得るという利点がある。
【0029】図5および図6は、シャフト10の仕上げ
加工前の素材である第2ブランク材10aが用いられる
第2の実施形態に係る測定装置80が示されている。こ
の第2ブランク材10aの両端には、位置決め基準穴と
してのセンタ穴82a、82bが設けられるとともに、
その外周84には、3条の第2ボール溝86a〜86c
が軸方向(矢印A方向)に延在してかつ互いに120°
ずつ離間して設けられている。この第2ボール溝86a
〜86cは、シャフト10のボール溝14a〜14cに
対応している。
【0030】なお、第1の実施形態に係る測定装置20
と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0031】測定装置80は、第2ブランク材10aの
両端を基準にしてこの第2ブランク材10aを把持する
チャック機構88を備え、このチャック機構88は、前
記第2ブランク材10aのセンタ穴82aに係合する前
部センタ90と、センタ穴82bに係合する後部センタ
92とを有する。
【0032】前部センタ90は、スピンドル42に同軸
的に固着されており、この前部センタ90には、第2ブ
ランク材10aのセンタ穴82a側の端部外周を保持す
るチャック部94が固着されている。チャック部94
は、第2ブランク材10aの端部外周を押圧するための
複数のセットビス96およびねじ98を有する。
【0033】基台36上に本体部100が立設されてお
り、この本体部100の矢印A方向に形成された孔部1
02に後部センタ92が進退自在に配設されている。孔
部102の端部側に係止部材104が配置されており、
この係止部材104の先端と後部センタ92の穴部10
6とにばね108が介装され、前記後部センタ92がチ
ャック機構88側に常時押圧されている。後部センタ9
2には、外方に突出して取手110が設けられている。
【0034】本体部100は、第2ブランク材10aの
寸法に応じて位置変更可能であり、少なくとも2種類の
前記第2ブランク材10aの軸長に応じて基台36上の
2箇所に位置決め可能に構成されている。
【0035】測定装置80を構成する位置決めユニット
112は、基台36上に矢印A方向に指向して固定され
たガイドレール114上に進退自在に載置されている。
この位置決めユニット112の上部には、図6に示すよ
うに、第2ブランク材10aの直径方向(矢印B方向)
に延在して孔部116が形成され、この孔部116に、
直接、ばね部材118を介して進退可能な位置決めピン
120が配設される。位置決めピン120の先端には、
第2ブランク材10a側に突出する球状体122が設け
られるとともに、この位置決めピン120の後端には、
前記位置決めユニット112から外部に突出するロッド
124が連結される。
【0036】ハウジング38には、矢印A方向に指向し
てガイドレール126が設けられ、このガイドレール1
26にスライダ128が支持される。スライダ128は
矢印A方向に延在しており、その先端部には、ロッド1
24の端部に係合する深さ測定用ダイヤルゲージ130
が装着されている。
【0037】このように構成される測定装置80の動作
について、以下に説明する。
【0038】先ず、位置決めユニット112を所定の待
機位置に配置させた状態で、チャック機構88を構成す
る後部センタ92は、取手110が矢印C方向に引張さ
れることによってばね108に抗して前部センタ90か
ら離間する方向に変位する。そして、第2ブランク材1
0aがそれぞれのセンタ穴82a、82bを前部センタ
90と後部センタ92に対応して配置された後、取手1
10の引張力が解除される。このため、後部センタ92
がばね108を介して前部センタ90側に移動し、第2
ブランク材10aのセンタ穴82bに係合する。また、
第2ブランク材10aのセンタ穴82a側の端部外周
は、チャック部94により保持される。これにより、第
2ブランク材10aは、チャック機構88を介して位置
決め支持される。
【0039】次いで、チャック機構88に把持されてい
る第2ブランク材10aが回動され、第2ボール溝86
aが位置決めユニット112の位置決めピン120に対
向して配置され、この第2ボール溝86aに前記位置決
めピン120の球状体122が嵌合される。この角度位
置で、ロータリエンコーダ32の出力が(0)に設定さ
れる。
【0040】そこで、ロッド124が、図6中、矢印D
方向に引張されて球状体122を第2ボール溝86aか
ら離間させた状態で、第2ブランク材10aが所定角
度、すなわち、120°だけ回動される。次に、ロッド
124の引張を解除すれば、ばね部材118の弾発力を
介して位置決めピン120が第2ブランク材10a側に
移動し、球状体122が第2ボール溝86bに嵌合す
る。
【0041】ここで、第2ブランク材10aが回動する
と、前部センタ90に一体的に設けられているスピンド
ル42および継手49を介してロータリエンコーダ32
が回転し、位置決めピン120が第2ボール溝86bに
嵌合した時の前記第2ブランク材10aの角度位置が検
出される。さらに、第2ブランク材10aが120°だ
け回動され、第2ボール溝86cに位置決めピン120
の球状体122が嵌合した時の前記第2ブランク材10
aの角度位置がロータリエンコーダ32により検出され
る。
【0042】この場合、第2の実施形態では、位置決め
ピン120の球状体122が第2ボール溝86aに嵌合
する角度位置でロータリエンコーダ32の出力が(0)
に設定され、第2ブランク材10aが120°ずつ回転
されて第2ボール溝86b、86cに前記球状体122
が嵌合した時の該第2ブランク材10aの角度位置がロ
ータリエンコーダ32により順次検出される。従って、
第2ボール溝86a〜86cがそれぞれ所定の角度誤差
範囲内に形成されているか否かを、極めて簡単な構成で
容易かつ確実に検出することができ、前述した第1の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0043】さらに、測定装置80では、位置決めピン
120の深さ方向の位置がダイヤルゲージ130を介し
て常時検出される。これにより、位置決めピン120が
第2ブランク材10aの第2ボール溝86a〜86cに
嵌合しているか否かを高精度に検出することが可能にな
り、前記第2ボール溝86a〜86cの角度測定作業が
一層正確に遂行されるという効果がある。
【0044】また、後部センタ92側では、本体部10
0が基台36上で少なくとも2箇所に位置決め調整可能
に構成されている。従って、寸法の異なる種々の第2ブ
ランク材10aに容易に対応することができ、汎用性に
優れるという利点がある。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るボール溝の
測定装置では、チャック機構に把持されたブランク材が
回転されるとともに、このブランク材の周面に予め成形
された複数のボール溝に位置決めピンが嵌合する際の角
度位置が検出されることにより、前記ボール溝の角度間
隔を容易かつ高精度に検出することができる。しかも、
構成が極めて簡素化し、測定装置全体のコストが容易に
削減される。
【0046】さらに、不良と判断されたブランク材を排
除することにより、不良なブランク材が仕上げ加工であ
るボール溝研削加工に送られることがない。これによ
り、砥石の偏摩耗や製品不良の発生を有効に阻止でき、
効率的な製造工程が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定装置に適用されるブランク材から
製造されたシャフトおよび可動プーリの縦断面説明図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る測定装置の一部
断面側面図である。
【図3】前記第1の実施形態に係る測定装置の一部断面
平面図である。
【図4】図3中、IV−IV線断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る測定装置の一部
断面側面図である。
【図6】前記第2の実施形態に係る測定装置の一部断面
平面図である。
【図7】図6中、VII−VII線断面図である。
【符号の説明】
10…シャフト 12…可動プーリ 10a、12a…ブランク材 14a〜14c、16a〜16c、24a〜24c、8
6a〜86c…ボール溝 20、80…測定装置 22…内周面 26、84…外周 28…外周端面 30、88…チャック機構 32…ロータリエ
ンコーダ 34、112…位置決めユニット 42…スピンドル 44、94…チャック部 60…調整ねじ 62、118…ばね部材 64…プッシュロ
ッド 66…テーパ状部 68、120…位
置決めピン 72、122…球状体 74…ストッパ 82a、82b…センタ穴 90…前部センタ 92…後部センタ 100…本体部 108…ばね 124…ロッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブランク材を把持して回転自在なチャック
    機構と、 前記チャック機構と同軸的に設けられ、該チャック機構
    に把持された前記ブランク材の回転角度を検出する回転
    角度検出機構と、 前記ブランク材の周面に予め成形された複数のボール溝
    の一つに嵌入しばね部材を介して該ブランク材の直径方
    向に押圧される位置決めピンを有するとともに、前記ブ
    ランク材の軸方向に移動自在な位置決めユニットと、 を備えることを特徴とするボール溝の測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の測定装置において、前記ブ
    ランク材は、内周面に前記複数のボール溝が設けられて
    おり、 前記チャック機構は、前記ブランク材の外周および外周
    端面を基準にして把持するチャックを備え、 前記位置決めユニットは、前記チャックと同軸上に前記
    ばね部材を介して進退自在に配置されるとともに、先端
    がテーパ状を有するプッシュロッドと、 前記プッシュロッドに係合して前記ブランク材の直径方
    向に進退可能な前記位置決めピンと、 を備えることを特徴とするボール溝の測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の測定装置において、前記ブ
    ランク材は、外周面に前記複数のボール溝が設けられて
    おり、 前記チャック機構は、前記ブランク材の両端を基準にし
    て把持するチャックを備え、 前記位置決めユニットは、前記ばね部材に直接係合して
    前記ブランク材の直径方向に進退可能な前記位置決めピ
    ンを備えることを特徴とするボール溝の測定装置。
JP1323596A 1996-01-29 1996-01-29 ボール溝の測定装置 Pending JPH09210606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1323596A JPH09210606A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 ボール溝の測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1323596A JPH09210606A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 ボール溝の測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09210606A true JPH09210606A (ja) 1997-08-12

Family

ID=11827539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1323596A Pending JPH09210606A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 ボール溝の測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09210606A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000111306A (ja) * 1998-10-07 2000-04-18 Nsk Ltd 位相検出装置
KR100954761B1 (ko) * 2009-09-30 2010-04-28 (주)리모텍 캠 검사장치
CN105300211A (zh) * 2015-10-16 2016-02-03 重庆颖泉标准件有限公司 一种汽车换档摆杆波形面球槽位置检测装置
CN105387780A (zh) * 2015-10-16 2016-03-09 重庆颖泉标准件有限公司 换档摆杆波形面球槽位置的检测方法
KR102005091B1 (ko) * 2018-12-07 2019-07-30 정천교 샤프트 제품의 형상 측정장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000111306A (ja) * 1998-10-07 2000-04-18 Nsk Ltd 位相検出装置
KR100954761B1 (ko) * 2009-09-30 2010-04-28 (주)리모텍 캠 검사장치
CN105300211A (zh) * 2015-10-16 2016-02-03 重庆颖泉标准件有限公司 一种汽车换档摆杆波形面球槽位置检测装置
CN105387780A (zh) * 2015-10-16 2016-03-09 重庆颖泉标准件有限公司 换档摆杆波形面球槽位置的检测方法
KR102005091B1 (ko) * 2018-12-07 2019-07-30 정천교 샤프트 제품의 형상 측정장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1223465A (en) Adjustable machining system and implement therefore
US4802285A (en) Method and apparatus for ascertaining the radial location of a new wheel profile to be produced by a reprofiling operation
US6953383B2 (en) Method of determining current position data of a machining tool and apparatus therefor
JPH0683957B2 (ja) 円筒研磨装置
KR20010093805A (ko) 중심에 형상오차를 갖는 공작물의 연마방법과 장치
KR101610633B1 (ko) 서보제어를 이용한 선반 snap ring 홈가공 전용기 시스템
JPH09210606A (ja) ボール溝の測定装置
US6702649B2 (en) Method of determining current position data of a machining tool and apparatus therefor
JP5283079B2 (ja) 加工装置及び加工方法
JP2003300154A (ja) 円筒研削盤
US6401348B1 (en) Electrodynamic rotational axis acquisition tool
US4996758A (en) Method and apparatus for spur and helical gear manufacture
JPS59192457A (ja) 位置決め装置
JP2003019644A (ja) 工作機械および加工方法
JPH11320299A (ja) 整流子加工機における外径研磨仕上装置
JP4046490B2 (ja) 加工工具の心高測定方法
JP4296291B2 (ja) 円筒研削加工方法及び円筒研削盤
GB2269333A (en) A tool holder for precision depth drilling
KR0184723B1 (ko) 홈형성베어링부재의 가공장치
CN109262367B (zh) 一种对齿机构
CN216645300U (zh) 一种测量锥齿轮啮合节线交点与安装面距离的装置
JPS639370Y2 (ja)
JPH07246436A (ja) 軸受内径加工装置
JPH035403Y2 (ja)
JP2780404B2 (ja) 倣い加工装置におけるワーク素材のセット方法