JPH09210123A - 軽荷重用免震装置 - Google Patents

軽荷重用免震装置

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Publication number
JPH09210123A
JPH09210123A JP8018559A JP1855996A JPH09210123A JP H09210123 A JPH09210123 A JP H09210123A JP 8018559 A JP8018559 A JP 8018559A JP 1855996 A JP1855996 A JP 1855996A JP H09210123 A JPH09210123 A JP H09210123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isolator
isolation device
plate
seismic isolation
attached
Prior art date
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Pending
Application number
JP8018559A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Marui
勝之 丸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
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Publication of JPH09210123A publication Critical patent/JPH09210123A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動エネルギーを十分に緩和でき、座屈現象
が発生しない軽荷重用免震装置を提供すること。 【解決手段】 ゴム板10と金属板11とを交互に積層
固着してアイソレータ1を形成し、前記アイソレータ1
の上下部に取付板2,3を固着して構成された軽荷重用
免震装置であって、アイソレータ1内に中空部Kを設け
ると共に、前記中空部Kに、一端側を取付板2に、他端
を取付板3に、それぞれ取り付ける態様で変形抑制装置
4を設置してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軽荷重用免震装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】免震装置としては、例えば、図3に示す
ように、ゴム板90と金属板91とを交互に積層固着
(以下、この部分をアイソレータという)すると共にこ
れらの上下部に取付板93,94を固着して構成された
ものがある。この装置は、上側取付板93を構造物A
に、下側取付板94を地盤側基礎体Bに、それぞれ取り
付けるようにして設置される。
【0003】したがって、地盤側に水平方向の振動が発
生すると、アイソレータ部分が剪断変形し、これにより
地盤側基礎体Bから構造物A側に伝達される振動エネル
ギーが吸収されることとなる。
【0004】しかしながら、上記構成の免震装置を軽荷
重の構造物に採用した場合には、アイソレータ部分の剪
断バネ定数が大きいことから上記振動エネルギーの吸収
が十分でないという問題があり、また、アイソレータ部
分の剪断バネ定数を減少させるべく受圧面積を小さくす
る(縦長にする)と図4に示す如く座屈現象が発生し、
装置としての機能を全く果たさなくなるという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、振動エネルギーを十分に緩和でき、座屈現象が発生
しない軽荷重用免震装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ゴム板10
と金属板11とを交互に積層固着してアイソレータ1を
形成し、前記アイソレータ1の上下部に取付板2,3を
固着して構成された軽荷重用免震装置であって、アイソ
レータ1内に中空部Kを設けると共に、前記中空部K
に、一端側を取付板2に、他端を取付板3に、それぞれ
取り付ける態様で変形抑制装置4を設置してある。
【0007】なお、上記した変形抑制装置4は、粘性ダ
ンパーであってもコイルバネであってもよいが、前者の
場合には粘性ダンパーの各端部の取付板2,3への取り
付け態様を球面待遇にすることが必要である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。
【0009】この実施形態の軽荷重用免震装置は、図1
に示すように、戸建等の軽量の構造物Aと地盤側基礎体
Bとの間に設置され、基本的にはゴム板10と金属板1
1とを交互に積層固着してアイソレータ1を形成すると
共に前記アイソレータ1の上下部に取付板2,3を固着
して構成されている。そして、前記アイソレータ1内に
中空部Kを設けると共に、前記中空部Kに、一端側を取
付板2に、他端を取付板3に、それぞれ取り付ける態様
で粘性ダンパー40(手段の欄に記載した変形抑制装置
4と対応する)を設置してある。
【0010】ゴム板10は、図1に示すように、外径に
対して孔径が1/2程度の薄い円環状のゴム材により構
成されており、前記ゴム材としては、天然ゴム、イソプ
レンゴム、スチレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム
等が使用でき、更に所謂高減衰ゴム(ゴム分子が持つバ
ネ要素と、分子同志がこすれる摩擦要素と、粘性減衰要
素とを有しており、これら要素の相乗効果により振動エ
ネルギーの吸収率が高いゴム材)も使用できる。
【0011】金属板11は、図1に示すように、外径に
対して孔径が1/2程度の円環状の鋼板が使用されてお
り、上記したゴム板と上面視が同形状のものを使用して
いる。
【0012】取付板2,3は、図1に示すように、外周
径を上記ゴム板10と同一にした厚肉の円形板により構
成されており、構造物Aや地盤側基礎体Bにボルト止め
する際に使用するボルト挿通孔(図示せず)を設けてあ
る。
【0013】中空部Kは、図1に示すように、ゴム板1
0及び金属板11の孔部分により構成され、その内部に
は上述した如く粘性ダンパー40を収容させてある。な
お、粘性ダンパー40は、図1に示す如く上端部40a
を取付板2の下面部に、下端部40bを取付板3の上面
部に、それぞれ球面対偶状態に取り付けるようにしてあ
る。
【0014】この免震装置は上記のような構成であるか
ら次の機能を有する。 地盤側基礎体Bに比較的小さな水平振動が作用した場
合には、粘性ダンパー40による変位抑制(運動工程中
の最大変位の抑制)機能はあまり働かず、このため、ア
イソレータ1の剪断変形をあまり妨げない。したがっ
て、アイソレータ1により振動エネルギーを十分に吸収
できることになる。なお、前記水平振動は比較的小さな
ものであるからアイソレータ1の剪断変形量が小さく、
このため座屈現象も発生しない。 地盤側基礎体Bに大きな水平振動が作用した場合に
は、粘性ダンパー40による運動抑制機能は大きく働く
こととなり、このため、アイソレータ1の剪断変形は大
きく抑制される(図2参照)。この場合、アイソレータ
1の剪断変形量は小さいものの粘性ダンパーと合わせた
装置全体としては振動エネルギーは十分に吸収できる。
なお、アイソレータ1自体の剪断変形量は小さいことか
ら、座屈現象は防止される。
【0015】このように、この軽荷重用免震装置を使用
した場合、地盤側基礎体Bに作用する水平振動の大小に
かかわらず振動エネルギーを十分に吸収でき、また、座
屈現象が発生しないものとなる。
【0016】なお、上記実施形態では、変形抑制装置4
として粘性ダンパーを使用したが、これに限定されるこ
となく、変形抑制装置4としてコイルバネ等の所謂変位
依存型のダンパーを使用することもできる。
【0017】
【発明の効果】この発明は上記構成を有するものである
から以下の効果を奏する。
【0018】発明の実施の形態の欄に記載したことから
も明らかなように、振動エネルギーを十分に緩和でき、
座屈現象が発生しない軽荷重用免震装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の軽荷重用免震装置を構造
物と地盤側基礎体との間に設置した状態を示す正面図。
【図2】地盤側基礎体に水平振動が作用した場合におけ
る前記軽荷重用免震装置の状態を示す正面図。
【図3】従来の軽荷重用免震装置を構造物と地盤側基礎
体との間に設置した状態を示す正面図。
【図4】地盤側基礎体に水平振動が作用した場合におけ
る従来の軽荷重用免震装置の状態を示す正面図。
【符号の説明】
K 中空部 1 アイソレータ 2 取付板 3 取付板 4 変形抑制装置 10 ゴム板 11 金属板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム板(10)と金属板(11)とを交
    互に積層固着してアイソレータ(1)を形成し、前記ア
    イソレータ(1)の上下部に取付板(2)(3)を固着
    して構成された軽荷重用免震装置であって、アイソレー
    タ(1)内に中空部(K)を設けると共に、前記中空部
    (K)に、一端側を取付板(2)に、他端を取付板
    (3)に、それぞれ取り付ける態様で変形抑制装置
    (4)を設置してあることを特徴とする軽荷重用免震装
    置。
  2. 【請求項2】 変形抑制装置(4)が粘性ダンパーであ
    り、粘性ダンパーの各端部の取付板(2)(3)への取
    り付け態様が球面待遇によるものであることを特徴とす
    る請求項1記載の軽荷重用免震装置。
  3. 【請求項3】 変形抑制装置(4)がコイルバネである
    ことを特徴とする請求項1記載の軽荷重用免震装置。
JP8018559A 1996-02-05 1996-02-05 軽荷重用免震装置 Pending JPH09210123A (ja)

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JP8018559A JPH09210123A (ja) 1996-02-05 1996-02-05 軽荷重用免震装置

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ID=11974992

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217425A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 株式会社東芝 免震装置及び方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01163062U (ja) * 1988-03-01 1989-11-14
JPH04337130A (ja) * 1991-05-11 1992-11-25 Sumitomo Rubber Ind Ltd 防振支承
JPH06101740A (ja) * 1992-08-07 1994-04-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 積層ゴム支承

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