JPH09209617A - 耐候安定化されたガラス長繊維強化ポリプロピレン樹脂組成物を使用したドアハンドル、ベゼルおよびグリップ - Google Patents

耐候安定化されたガラス長繊維強化ポリプロピレン樹脂組成物を使用したドアハンドル、ベゼルおよびグリップ

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JPH09209617A
JPH09209617A JP1797796A JP1797796A JPH09209617A JP H09209617 A JPH09209617 A JP H09209617A JP 1797796 A JP1797796 A JP 1797796A JP 1797796 A JP1797796 A JP 1797796A JP H09209617 A JPH09209617 A JP H09209617A
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JP
Japan
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glass fiber
polyolefin resin
resin
grip
door handle
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Application number
JP1797796A
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English (en)
Inventor
Norihide Enomoto
本 憲 秀 榎
Seiji Hanatani
谷 誠 二 花
Hiroshi Oshita
下 寛 大
Taichi Ogawa
川 太 一 小
Junichi Kasai
西 純 一 河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、強度等の諸特性に優れ、色等の外観
上の変化も極めて少ない、屋外での長期使用に対して信
頼性の高いドアハンドル、ベゼルおよびグリップを提供
する。 【解決手段】ドアハンドル、ベゼルおよびグリップの少
なくともその主要部を、(A)ポリオレフィン樹脂中
で、樹脂強化用連続ガラス繊維束を引抜きながら、該ガ
ラス繊維束に該樹脂を含浸し、切断して得られる繊維方
向の長さ2〜100mmのペレットであって、該ガラス
繊維が実質的にペレットと同一長さで平行に整列し、ガ
ラス繊維含有率が15〜75wt%のガラス長繊維強化
ポリオレフィン樹脂ペレット、(B)ポリオレフィン樹
脂、(C)酸化防止剤、(D)光安定剤、および(E)
紫外線吸収剤を含有するガラス長繊維強化ポリオレフィ
ン組成物から形成することにより、上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れ、耐
衝撃性、破壊強度、操作耐久性、その他の諸特性も良好
なドアハンドル、ベゼルおよびグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維強化ポリオレフィン、特にポ
リプロピレン樹脂は、機械的強度、耐熱性、成形性に優
れているため、各種工業部品に広く使われている。特
に、連続した繊維を引抜きながら樹脂を含浸する、いわ
ゆる引抜き法によって得られる長繊維強化ポリオレフィ
ン樹脂は、ガラス繊維のチョップドストランドと樹脂を
押出機あるいは成形機で混練して得られる短繊維強化ポ
リオレフィン樹脂にくらべて、衝撃強度、クリープ特
性、振動疲労特性に優れた長所がある。さらに、引抜き
法で製造された長繊維強化ポリオレフィン樹脂は、ガラ
ス繊維が同一方向に配列されているため、きわめて高密
度にガラス繊維を充填させることができる特徴がある。
このようなガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂の特性
を利用して、車輌部品、電気製品の部品などを溶融成形
して製造することが行われているが、長期間屋外で使用
されると、使用時の熱、酸素および光の作用により劣化
し、その機械的特性が著しく低下する場合がある。
【0003】一般にポリオレフィン樹脂は、汎用のプラ
スチックとして安価であり、しかも広く用いられている
ためプラスチックの材質を統一すればリサイクル性の向
上が期待されている。ところがポリオレフィン樹脂は、
使用時の熱、酸素、および光の作用により劣化し実用に
耐えなくなる欠点を有している。この点を改良するため
に従来より様々な努力がなされ、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定化剤等の耐候剤を添加する技術が開示され
ている。
【0004】特開昭60−124642号公報には、ポ
リオレフィン100重量部に、特定のヒンダードアミン
化合物、特定の高分子量フェノール系化合物および特定
の亜リン酸エステル系化合物をそれぞれ0.1〜1重量
部配合してなる安定化されたポリオレフィン組成物が記
載される。特開昭62−4733号公報には、ポリオレ
フィン100重量部および無機フィラー1〜100重量
部からなる組成物に、(1) ベンゾトリアゾール系または
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤0.01〜0.5重量
部、(2) ヒンダードアミン系またはフェニルベンゾエー
ド系光安定剤0.01〜1重量部および(3) 有機リン系
化合物0.01〜1重量部を含有する組成物が開示され
ている。特開平3−265638号公報には、特定のヒ
ンダードピペリジンを含有する安定化されたポリプロピ
レン樹脂組成物が開示されている。特開平6−2120
32号公報には、結晶性ポリオレフィン及び/又はオレ
フィン系エラストマーを含有するポリオレフィン樹脂1
00重量部に対して(a) ヒンダードフェノール系酸化防
止剤0.05〜0.20重量部と、(b) リン系酸化防止
剤0.05〜0.20重量部と、(c) 紫外線吸収剤0.
10〜0.50重量部と(d) N−O−R型又はN−CO
−R型のヒンダードアミン系光安定剤0.10〜0.5
0重量部とを含有する組成物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術では、色の変化を含めた外観上の変化が少なく、諸特
性も保持されるといった耐候性や、衝撃強度や操作耐久
性等の諸特性が不充分であり、ドアハンドル、ベゼルお
よびグリップ等の車輌用外装部品に要求される長期間の
使用や過酷な条件に耐えることができない。そのため添
加剤の量を増やそうとするとポリオレフィン樹脂の特性
が損なわれるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、従来技
術における問題点を解決し、耐候性に優れているので色
等の外観上の変化が少なく、強度等の諸特性が保持さ
れ、衝撃強度が高いので壊れにくく、しかも衝撃モード
がヒビが入るが、割れにくく、耐繰り返し疲労特性に優
れるので長期使用に対して信頼性の高いドアハンドル、
ベゼルおよびグリップを提供することにある。また、本
発明の他の目的は、収縮率が小さいために従来品である
短繊維強化エンジニアリングプラスチック用の成形金型
をそのまま使用することができるので設備コストを最小
限にすることができ、従来品に比して、低比重であるた
め低コストとすることができ、汎用プラスチックがベー
ス樹脂なのでリサイクル性を向上することができるドア
ハンドル、ベゼルおよびグリップを提供しようとする。
【0007】すなわち、本発明の第1の態様は、少なく
とも、使用時に手を掛ける把手部と、把手部を回動可能
に取り付けるための軸穴部と、前記把手部と前記軸穴部
とを連結する腕部とを有する車輌用ドアハンドルであっ
て、前記ドアハンドルは、少なくともその主要部が、
(A)ポリオレフィン樹脂中で、樹脂強化用連続ガラス
繊維束を引抜きながら、該ガラス繊維束に該樹脂を含浸
し、切断して得られる繊維方向の長さ2〜100mmの
ペレットであって、該ガラス繊維が実質的にペレットと
同一長さで平行に整列し、ガラス繊維含有率が15〜7
5wt%のガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレッ
ト、(B)ポリオレフィン樹脂、(C)酸化防止剤、
(D)光安定剤、および(E)紫外線吸収剤を含有する
ガラス長繊維強化ポリオレフィン組成物から形成される
ことを特徴とする車輌用ドアハンドルを提供する。ここ
で、前記ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物
に、さらに硫黄系化合物を含有させるが好ましい。ま
た、前記ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物
に、さらに、カーボンブラックと硫化亜鉛との両方また
はいずれか一方を含有し、前記酸化防止剤、前記光安定
剤、前記紫外線吸収剤、必要により硫黄系化合物、およ
びカーボンブラックと硫化亜鉛との両方またはいずれか
一方の総重量が、ポリオレフィン樹脂の100重量部に
対して1.0〜8.0重量部を含有させてもよい。
【0008】また、本発明の第2の態様は、少なくと
も、ドアハンドルを収容する受皿部と、前記ドアハンド
ルと軸を介して係合する係合部と、前記受皿部を自動車
本体に固定する接合部とを有する車輌用ベゼルであっ
て、前記ベゼルは、少なくともその主要部が、上記成分
(A)〜(E)を含有するガラス長繊維強化ポリオレフ
ィン組成物から形成されることを特徴とする車輌用ベゼ
ルを提供する。ここで、前記ガラス長繊維強化ポリオレ
フィン樹脂組成物に、さらに硫黄系化合物を含有させる
が好ましい。また、前記ガラス長繊維強化ポリオレフィ
ン樹脂組成物に、さらに、カーボンブラックと硫化亜鉛
との両方またはいずれか一方を含有し、前記酸化防止
剤、前記光安定剤、前記紫外線吸収剤、必要により硫黄
系化合物、およびカーボンブラックと硫化亜鉛との両方
またはいずれか一方の総重量が、ポリオレフィン樹脂の
100重量部に対して1.0〜8.0重量部を含有させ
てもよい。
【0009】また、本発明の第3の態様は、少なくと
も、使用時に手を掛ける把手部と、把手部を自動車車体
に固定する接合部とを有する車輌用グリップであって、
前記グリップは、少なくともその主要部が、上記成分
(A)〜(E)を含有するガラス長繊維強化ポリオレフ
ィン組成物から形成されることを特徴とする車輌用グリ
ップを提供する。ここで、前記ガラス長繊維強化ポリオ
レフィン樹脂組成物に、さらに硫黄系化合物を含有させ
るのが好ましい。また、前記ガラス長繊維強化ポリオレ
フィン樹脂組成物に、さらに、カーボンブラックと硫化
亜鉛との両方またはいずれか一方を含有し、前記酸化防
止剤、前記光安定剤、前記紫外線吸収剤、必要により硫
黄系化合物、およびカーボンブラックと硫化亜鉛との両
方またはいずれか一方の総重量が、ポリオレフィン樹脂
の100重量部に対して1.0〜8.0重量部を含有さ
せてもよい。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに、本発明は、以下に述べるガラス長繊維強化ポリプ
ロピレン樹脂組成物を少なくとも主要部に用いたドアハ
ンドル、ベゼルおよびグリップである。ここで、ドアハ
ンドルとは、自動車のドアを開く際に手を掛けて軽く操
作することにより、ドアロックを解除し、ドアを開くた
めの部材である。ベゼルとは、ドアハンドルとドア本体
との間に介在し、ドアハンドルを収納するとともに、ド
アハンドルに手を掛けるための空間を確保する部材であ
る。グリップとは、自動車のドアを開く際に、手で握
り、スイッチを押すことにより、ドアロックを解除し、
ドアを開くための部材、あるいは車体(例えば、キャブ
オーバートラックのフロントリッド)に固定された握り
部を掴み、清掃等の作業時に作業者の移動を容易にする
ための部材である。なお、グリップは、ドアを開くため
の部材として使用する際は、ドアハンドルと同様の機能
を有するが、自動車のドアから外部に突出して設けられ
るという点で、自動車のドアのベゼルによって形成され
たくぼみに設けられるドアハンドルと形態が異なるもの
である。
【0011】まず、本発明のドアハンドル、ベゼルおよ
びグリップの少なくとも主要部を構成するガラス長繊維
強化ポリプロピレン樹脂組成物について説明する。 (A)本発明に用いるガラス繊維強化ポリオレフィン樹
脂ペレット(A)は、少なくともポリオレフィン樹脂中
で、樹脂強化用連続ガラス繊維束を引抜きながら該繊維
束に該樹脂を含浸させ、切断して得られる繊維方向の長
さ2〜100、好ましくは3〜50mmのペレットであ
って、該ガラス繊維が実質的にペレットと同一長さで平
行に整列し、ガラス繊維含有率が15〜75wt%、好
ましくは30〜70wt%のガラス長繊維強化ポリオレ
フィン樹脂ペレットである。
【0012】本発明に用いる連続したガラス繊維は、E
−ガラス、S−ガラス、C−ガラス、AR−ガラス、T
−ガラス、D−ガラスおよびR−ガラス等であり、通常
は、複数のガラスフィラメントを集めた束を、コイル状
に巻きとった、いわゆるガラスロービングの形態をして
いる。ガラス繊維径は、3〜40μmのものが適してい
る。3μm未満では、同一ガラス含有量にする場合、相
対的にガラス繊維数が増すため樹脂の含浸が困難とな
り、40μmを越えると成形品の表面外観が著しく悪化
する。最適なガラス繊維径は9〜20μmである。
【0013】本発明に用いるガラス繊維は、カップリン
グ剤を含む表面処理剤で表面処理されていてもよい。カ
ップリング剤としては、アミノシラン、エポキシシラ
ン、アミドシラン、アジドシラン、アクリルシランのよ
うなシランカップリング剤、チタネート系カップリング
剤およびこれらの混合物が利用できる。これらのうち、
アミノシランとエポキシシランがよく、特にアミノシラ
ンカップリング剤が好ましい。
【0014】本発明に用いるポリオレフィン樹脂は、エ
チレン、プロピレン、ブテン、4−メチルペンテン等の
単独重合体並びに共重合体、さらには酢酸ビニル、アク
リル酸、アクリル酸エステル、無水マレイン酸等の極性
モノマーとのランダム、ブロックまたはグラフト共重合
体も含まれる。また、これらの重合体にエチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴム、イソプレンゴム、イソブチ
レンゴム等の合成ゴムを半重量%未満添加した組成物も
含まれる。具体的には、高圧法エチレン単独重合体、同
エチレン−プロピレン共重合体、低圧法エチレン単独重
合体、同エチレン−プロピレン共重合体、同エチレン−
1−ブテン共重合体、同エチレン−1−ヘキセン共重合
体、中圧法エチレン共重合体、高圧法エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレン−エ
チレンのランダムまたはブロック共重合体などがある。
なかでも、結晶性プロピレン系重合体、特にポリプロピ
レンがより著しい効果を有する。
【0015】ポリプロピレンは、プロピレンの単独重合
体のほか、プロピレンを主体としてエチレン成分を含む
共重合体、例えばプロピレン−エチレンブロック共重合
体、プロピレンとエチレン−プロピレンゴムとのブロッ
ク共重合体などであってもよい。これらのなかでも後
者、特にエチレン成分を含むブロック共重合体が好まし
く用いられる。エチレン成分を含む共重合体を用いる場
合、エチレン成分は、共重合体の重量を基準として通常
20重量%以下の範囲で含まれる。本発明で対象とする
ポリプロピレン樹脂は、このようなポリプロピレンにさ
らにα−オレフィン系共重合体ゴムを含有してもよい。
ここでいうα−オレフィン系共重合体ゴムとは、2種以
上のα−オレフィンを共重合させて得られるゴム状高分
子であり、共重合成分となるα−オレフィンは、例えば
炭素数2〜12のものである。α−オレフィン系共重合
体ゴムのなかでも好ましいものは、エチレンと他のα−
オレフィンとの共重合体ゴムである。エチレンの共重合
相手となるα−オレフィンは、例えば炭素数3〜12の
ものであり、具体的にはプロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、
1−オクテン、およびそれらの混合物などが例示される
が、なかでもプロピレンまたは1−ブテンが好ましい。
【0016】引抜き法により製造されるガラス長繊維強
化ポリオレフィンは、数千〜数万本のフィラメントから
なるガラス繊維を引抜きながらポリオレフィン樹脂を完
全に含浸させ、親水性であるガラス繊維と、非極性であ
るポリオレフィン樹脂とのぬれ性を改善する方法は、米
国特許4479998号、4549920号、および4
559262号公報に記載され、本発明の成分(A)は
これらの方法で製造されたものであってもよい。また、
例えば、特開平5−17631号公報には溶融樹脂の含
浸を容易にするために、ASTM D−1238(荷
重:2.16kg、温度:230℃)の方法で測定した
メルトフローレート30g/10分以上の低粘度ポリプ
ロピレンを用いる方法、特公平3−25340号公報に
はきわめて低分子量の樹脂を含浸させる方法、および特
開平3−181528号公報にはぬれ性を改善するた
め、ガラス繊維を表面処理するとともに、変性ポリプロ
ピレン樹脂を使う方法があり、本発明の成分(A)はこ
れらの方法で製造されてもよい。
【0017】本発明に用いるガラス長繊維強化ポリオレ
フィン樹脂ペレット(A)は、強化用連続ガラス繊維を
引抜きながら、ポリオレフィン樹脂をガラス繊維に含浸
した後、繊維を引抜く方向と直角方向に切断することに
より得られる。樹脂を含浸する方法はいかなる方法を用
いても良い。例えば、ポリオレフィン樹脂のエマルジョ
ンをガラス繊維に含浸し被覆付着後、乾燥させる方法、
ポリオレフィン樹脂の粉末懸濁液をガラス繊維に付着さ
せ、乾燥後加熱溶融含浸させる方法、ガラス繊維を帯電
させて、ポリオレフィン樹脂粉末を付着させた後、加熱
溶融含浸させる方法、溶媒に溶かしたポリオレフィン樹
脂をガラス繊維に含浸後、溶媒を除去する方法、ポリオ
レフィンの連続繊維とガラスの連続繊維の混合繊維を加
熱し、溶融したポリオレフィン樹脂を含浸させる方法ま
たは加熱溶融したポリオレフィン樹脂を、バー、ロー
ル、ダイス上でガラス繊維を開繊させながら含浸させる
方法等のいずれでもよい。これらの方法のうち、装置お
よびプロセスの簡便さから、加熱溶融したポリオレフィ
ン樹脂を、バー、ロール、ダイス上でガラス繊維を開繊
させながら含浸する方法が最も好ましい。
【0018】こうして得られた切断後のペレット中に
は、ガラス繊維がペレットと同一長さで平行に整列した
状態で存在する。該ペレットには、ガラス繊維が15〜
75重量%含有され、またペレット長さは、繊維方向に
2〜100mmである。ガラス繊維含有率が15重量%
未満では、マスターバッチとしての利点を生かせないた
め、経済的に不利となる上、希釈後の成形品の製品適用
範囲が狭くなることから、工業的価値が減ずる。75重
量%を越えると、樹脂の含浸が十分に行えず、製造が極
めて困難となる。この好ましいガラス繊維含有率は、1
5〜75重量%である。ペレット長さは、2mm未満で
あると成形品中のガラス繊維長が短かくなり、強度、特
に衝撃強度が低下する。100mmを越えると長繊維強
化の特長である高強度、高衝撃、耐クリープ性、耐振動
疲労性がさらに改善されることはなく、かえって射出成
形、押出し成形時のホッパー内でのつまりや、ポリオレ
フィン樹脂との混合品で偏析が起こるので好ましくな
い。好ましいペレット長さは3〜50mmである。ペレ
ット形状は、長さが2〜100mmであればどのような
形状でも良く、例えば切断面が円形、だ円形、四角形で
もよい。また、切断面の長手方向の長さは、アスペクト
比(ペレット長さと切断面長さの比)が1〜10より好
ましくは2〜5になるのが好ましい。
【0019】(B)本発明のポリオレフィン樹脂(B)
は、樹脂強化用ガラス繊維を含まないものをいい、ガラ
ス長繊維強化ポリオレフィン樹脂のペレット(A)と混
合する希釈用ポリオレフィン樹脂(B)であり、構成単
位としてオレフィンを70重量%以上含むものをいい、
例示すると、成分(A)で説明したポリオレフィンの他
にプロピレンホモポリマー、プロピレンと共重合可能な
ビニル基含有モノマー30重量%未満とプロピレン70
重量%以上からなる共重合体およびこれらの混合物があ
る。共重合体の例としては、エチレン−プロピレンラン
ダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合
体、プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−EPD
M共重合体があげられる。
【0020】特に耐衝撃性が要求される場合は、エチレ
ン−プロピレン共重合体やプロピレン−EPDM共重合
体は溶融粘度が高く、ガラス繊維への含浸が困難なた
め、これらの樹脂のガラス長繊維強化溶融成形品の製造
が難しい。従って本発明の低粘度範囲のポリオレフィン
樹脂ペレット(A)とこれら高衝撃共重合体用のポリプ
ロピレン樹脂(B)との混合物を用いるとこれらの樹脂
のガラス長繊維強化成形品を製造するための有効な手段
である。
【0021】本発明に用いるガラス長繊維強化ポリオレ
フィン樹脂ペレット(A)と希釈用のポリオレフィン樹
脂(B)の混合比率は、マスターバッチペレット(A)
/ポリオレフィン樹脂(B)=10/90〜90/10
(重量比)である。マスターバッチの混合比率が5重量
%未満であると、希釈後の成形品中のガラス繊維含有率
が低過ぎるため長繊維強化成形品の、高強度、高衝撃性
の特長を十分に発揮できない。
【0022】希釈用ポリオレフィン樹脂(B)の形状
は、特に限定はないが、粉末状、ペレット状が好まし
い。さらに好ましくは、マスターバッチペレット(A)
の大きさ、形状に近いものが好ましい。両ペレットのサ
イズが極端に異なると、溶融成形時に、ホッパー内で分
離する欠点がある。好ましいポリオレフィン樹脂(B)
の形状は、2〜5mmの粒状または直径が1〜5mmで
長さ1〜10mmの円筒状である。
【0023】本発明に用いる酸化防止剤は、好ましく
は、フェノール系化合物またはリン系化合物であり、フ
ェノール系化合物として2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール、1,3,5−トリス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル〕メタ
ン等が挙げられ、中でもヒンダードフェノール系化合物
が好ましく、例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフ
ェノール、ステアリル(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ホスホネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、ビス
〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェ
ニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4,
4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾー
ル)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−s
ec−ブチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チルフェニル)ブタン、ビス〔2−t−ブチル−4−メ
チル−6−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メ
チルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5
−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t
−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,
6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス
〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−t−ブ
チル−4−メチル−6−(2’−アクリロイルオキシ−
3’−t−ブチル−5’−メチルベンジル)フェノー
ル、3,9−ビス(1’,1’−ジメチル−2’−ヒド
ロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ〔5,5〕ウンデカン、ビス〔β−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト等が挙げられる。これらのうちでは、1,3,5−ト
リス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−t−ブ
チルベンジル)イソシアヌレート、テトラキス〔メチレ
ン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタンなどが好ましい。
【0024】リン系化合物としては、アルキルホスファ
イト、アルキルアリルホスファイト、アリルホスファイ
ト、アルキルホスフォナイト、アリルホスフォナイト等
のリン系安定剤を挙げることができ、具体的にはジステ
アリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、テ
トラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンホスフォナイト、ビス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリトール−ジホスファイト、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシルホスフ
ァイト−5−t−ブチルフェニル)ブタンなどを例示す
ることができる。
【0025】上記ヒンダードフェノール系化合物とリン
系化合物の配合量は、樹脂成分の合計100重量部に対
して0.2〜2.5重量部、好ましくは0.3〜2.0
重量部である。ヒンダードフェノールとリン系化合物の
重量比は、1/10〜10/1の範囲がよく、好ましく
は、1/5〜5/1の範囲がよい。
【0026】本発明に用いる光安定剤は、アミン系化合
物またはフェニルベンゾエート系光安定剤が挙げられ、
なかでもヒンダードアミン系またはフェニルベンゾエー
ト系光安定剤の例としては、例えばビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セパケート、コハ
ク酸とN−(2−ヒドロキシプロピル)−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとの縮合
物、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと1,
2−ジブロモエタンとの重縮合物、ビス(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジル)アジペート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)フマレート、ポ
リ〔〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イ
ミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕
〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ〕〕、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエート、4−オクチルフェニル−3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、n−ヘキ
サデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンゾエートなどが挙げられる。これらの添加量は樹脂成
分の合計100重量部に対して、0.2〜3.0重量部
である。これ未満では効果が発揮されず、上限を超える
と不経済であるほかにブリード等の問題を起こす。特に
好ましい配合量は0.3〜2.0重量部である。
【0027】本発明に用いる紫外線吸収剤としては、サ
リチル酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系、ベンゾエート系のもの等が挙げられる。これらの
中では、ベンゾトリアゾール系、およびベンゾエート系
のものが好ましい。ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収
剤としては、例えば2−(3−t−ブチル−5−メチル
−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾールなどを挙げることができる。ベ
ンゾエート系の紫外線吸収剤としては、例えば2,4−
ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどを挙げ
ることができる。
【0028】上記紫外線吸収剤の配合量は、樹脂成分の
合計100重量部に対して、0.05〜3.0重量部、
好ましくは0.1〜2.0重量部である。紫外線吸収剤
の配合量が0.05重量部未満では、耐候性が十分でな
く、また0.3重量部を超えてもそれに見合う効果の向
上が得られない。
【0029】本発明に用いてもよい硫黄系化合物は、好
ましくは含硫黄エステル系化合物であり、ペンタエリス
リトールテトラ(β−アルキルチオプロピオン酸エステ
ル)、ジラウリル、チオジプロピオネート、ペンタエリ
スリトールテトラキス(3−ドデシルチオプロピオネー
ト)が好ましい。
【0030】本発明のドアハンドル、ベゼルまたはグリ
ップを黒色に着色する場合は、カーボンブラックを添加
することにより行うことができ、塗装により行うよりも
耐候性並びにコスト的に優れている点で好ましい。配合
量は樹脂成分の合計100重量部に対して、0.2〜
2.5重量部、好ましくは0.3〜2.0重量部であ
る。カーボンブラックの配合量がこの範囲であると、耐
候性に効果がある。
【0031】本発明の組成物にカーボンブラックを用い
る場合は、(C)酸化防止剤、(D)光安定剤、(E)
紫外線吸収剤および場合により含有される硫黄系化合物
の合計の含有量は、カーボンブラックの量と合計して、
樹脂成分の合計100重量部に対して、好ましくは1.
0〜8.0重量部、さらに好ましくは1.2〜6.0重
量部とする。この理由はカーボンブラックが、光を吸収
するため、耐候性が向上するためである。
【0032】また、本発明のドアハンドル、ベゼルまた
はグリップをグレイに着色する場合は、白色顔料として
硫化亜鉛を用いたカーボンブラック/硫化亜鉛から得ら
れたグレイ用顔料を用いると、衝撃強度の低下が小さい
ので好ましい。白色顔料として一般的な酸化チタンを用
いることもできるが、ガラス繊維に傷をつけ、耐衝撃性
が低下するので好ましいとはいえない。
【0033】本発明のドアハンドル、ベゼルおよびグリ
ップに用いる樹脂組成物の製造方法は、(A)ガラス長
繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレット、(B)ポリオレ
フィン樹脂、(C)酸化防止剤、(D)光安定剤、
(E)紫外線吸収剤およびその他の必要な添加剤をすべ
て同時に混練して製造してもよい。好ましくは成分
(C)、(D)、(E)はポリプロピレンや高密度ポリ
エチレン等のオレフィン樹脂をベースとしたマスターペ
レット中に混練しておき、これを任意のタイミングで本
発明の組成物の製造時に加える。成分(C)、(D)、
(E)を含有するマスターペレットは、予め成分(A)
と混練してから成分(B)と混練してもよいし、成分
(A)と成分(B)を混練する際に加えてもよい。
【0034】本発明の組成物には、さらに着色のための
染料・顔料、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪
酸のアミド、ワックス類等の滑剤などを添加することが
できる。
【0035】本発明の組成物を溶融成形して得られた成
形品中の残存繊維長は、平均長(メディアン長さ)が
0.8〜10、好ましくは1.0〜8.0mmである。
0.8mm未満では長繊維強化成形品の特徴である高強
度、高弾性率、優れたクリープ特性および振動疲労特性
を十分に発揮することができない。また10mmを越え
ると前記長繊維強化成形品の特長がさらに改善されるこ
ともなく、かえって表面外観が悪くなり好ましくない。
【0036】残存平均ガラス繊維長0.8〜10、好ま
しくは1.0〜8.0mmを維持するためには、本発明
の溶融成形用混合物は比較的緩い溶融成形条件、すなわ
ち混練力を弱くし、溶融樹脂に加わる剪断力を小さくす
る必要がある。例えば深溝のスクリューを使用し、スク
リューの背圧を0〜3kg/cm2 とできるだけ小さく
するか、スクリュー回転数を小さくするなどの工夫が必
要である。本発明の組成物は、このように混練力が弱く
ても、ガラス繊維は十分に分散する。
【0037】本発明の車輌用ドアハンドル、ベゼルまた
はグリップの製造方法は、本発明の特徴である前述のガ
ラス繊維強化ポリオレフィン組成物を用いて、一体で溶
融成形されるのが好ましい。なお、これらの部材は、例
えば図4に示す場合のように、その一部を別部材で構成
しても構わない。溶融成形の方法は特に限定されず、通
常の射出成形機、インジェクション−プレス成形機、単
軸押出機、2軸押出機、加熱プレス成形機等を用いるこ
とができる。各々適切な原料または原料混合物のペレッ
トを用いて溶融成形し、溶融成形と組成物の製造とを同
時に行ってもよい。溶融成形物は必要により表面研摩、
ネジ切り等の機械的加工を行うこともでき、また他の部
材に接着剤で接着して最終製品としてもよい。特に、本
発明に用いるガラス繊維強化ポリオレフィン組成物は、
収縮率が小さいために、従来、本発明のドアハンドル等
を製造するに際して、従来使用してきた金型を設計変更
する必要がないので、設備コストを低減することがで
き、極めて実用的である。
【0038】
【発明の実施の形態】上記ガラス長繊維樹脂組成物を適
用した本発明のドアハンドル、ベゼルおよびグリップの
一例について、図1、図2および図3に基づいて、以下
に具体的に説明する。図1(a)は、ドアハンドル10
の正面図である。ドアハンドル10は、基本的に、平板
状の把手部12と、把手部12の長尺方向端部近傍で、
かつ、把手部12の裏面に設けられ、平板上の把手部1
2に対して直角に突出した、板状の腕部14とを有す
る。腕部は図1(a)の14、14のように、把手部1
2の両端部に2個設けられるのが好ましい。
【0039】図1(b)はドアハンドル10の側面図で
あり、一方の腕部14を示すが、他方の腕部14の構造
も略同一であるので一方の腕部14のみ説明する。腕部
14は、把手部12に手を掛けて腕部14全体を回動す
る際に回動中心となる軸を設けるための軸穴16を有す
る。この回動中心軸は後に説明するベゼル20とドアハ
ンドル10とを係合する。軸穴16の半径方向端部に
は、腕部14が矢印aの方向に回動する際に自動車車体
の一部やベゼルの一部と接触しながら弧を描いて移動す
る回動部18を有する。回動部18には、好ましくは軸
穴18aが設けられ、車体側に固定して設けられる図示
しない遊動軸または遊動ガイドとこの軸穴18aが連動
して、ドアハンドル10がベゼル20内で安定に回動す
る。回動部18は、車体に設けられるドア開閉機構と連
動し、把手部12が押し上げられると、ドア開閉機構の
ロックを解除するように構成してもよい。
【0040】グリップの回動機構は、好ましくは、スプ
リングで付勢されていて、使用時に、手によって、把手
部12が押し上げられると、腕部14が図1(b)の矢
印a方向に回動され、手が離されると、スプリングの力
により、把手部12が定位置に戻るように構成される。
また、ドア開閉機構も、好ましくは、スプリングによっ
て付勢されていて、ドアを開くときは、グリップの把手
部12に手を掛けて上方に押し上げることにより、ドア
開閉機構のロックが解除され、スプリングでドアが容易
に開き、ドアを閉じる時は、スプリングの力に抗してド
ア全体を手で押し閉めると同時にロックが掛かる。図1
(c)は、ドアハンドル10の平面図である。2個の腕
部14、14の間には補強板19が連結して設けられる
のが好ましく、繰り返し使用により最も疲労が生じやす
い、把手部12と腕部14との接続部における高い強度
を確保することができる。
【0041】図2(a)は、ベゼル20の平面図である
が、ドアハンドルを使用しないときは、ドアハンドルを
10を収容し、また、ドアハンドル10に手を掛けるた
めの空間を確保する、中央部がくぼんだ形状の受皿部2
2と、受皿部22の端から突出し、ドアハンドル10と
軸ピンを介して係合する係合部24とを有する。係合部
は図2(a)の24、24、24、24のように複数個
設けられるのが、強度を確保する上で好ましい。係合部
24には、軸穴26が設けられ、ドアハンドル10の軸
穴16と回動中心軸である軸ピンを介して係合される。
なお、ベゼル20は、上記のようにドアハンドル10と
の組合せにおいて使用されるのが好ましいが、これに限
定されるものではなく、いかなる構造・形状のドアハン
ドルと組み合わせてもよい。
【0042】図3にグリップ30の斜視図を示す。グリ
ップ30は、基本的に、コの字型の把手部32と、把手
部32の両端から平板状に突出し、把手部32を自動車
のドアに固定するための取付穴38等を有する接合部3
4とを有し、好ましくは、把手部32の一端の近傍に設
けられたドア開閉機構のロックを解除するスイッチを備
えるための設部36を有する。設部36内にはスイッチ
軸36aが挿入されていてこの軸を車体に挿入、引き出
すことによりスイッチの開閉を行う。なお、ドアの開閉
は、把手部32を握った状態で、スイッチ軸36aを押
してドアロックを解除し、同時に把手部32を握ってド
ア全体を開閉することにより行う。また、スイッチ軸3
6aは金属部材で構成されていてもよい。
【0043】図4にグリップの他の一例の斜視図とし
て、固定されたキャブオーバートラックのフロントリッ
ドのヒンジとして機能させた例を示す。これは、本発明
の部材が機械的強度等の優れた性能を発揮する用途に用
いられた形状を示す例である。図4(a)に示すよう
に、グリップ30’は、基本的に、コの字型の把手部3
2の一端の近傍にアルミのダイカスト製の回動部材42
を回動可能に取り付けるための凹部が設けられ、さらに
把手部32の両端には、接合部40が設けられ、把手部
32を自動車の車体に固定するための取付穴38’を有
している。回動部材42は、キャブオーバートラックの
フロントリッドの内面側に取付穴38”を介して、接合
されるダイカスト製の部材であり、ステンレス製のヒン
ジ軸36a’、設部36’を介してヒンジ軸36a’を
中心に回動可能に取り付けられる。このため、フロント
リッドが開く際には、車体に固定された把手部32に対
して、回動部材42のみがフロントリッドと共にヒンジ
軸36’を中心に回動する。なお、図1、図3、図4に
示される軸穴16、設部36および36’は、それぞれ
軸ピン、スイッチ軸36aおよびヒンジ軸36a’が挿
入されるため、厳密な寸法制御が必要とされるが、本発
明に用いるガラス長繊維強化ポリオレフィン組成物は機
械研摩に耐え得る十分な強度を有することから、機械研
摩を施してもよい。
【0044】以上、ドアハンドル、ベゼルおよびグリッ
プについて、形状とその機能の一例を具体的に説明した
が、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、当
業界で公知であるものまたは使用されているいかなる形
状または機能を有する物であっても、本発明で特定する
樹脂組成物で少なくともその主要部が形成されているド
アハンドル、ベゼルまたはグリップであればよい。
【0045】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例を挙げ
て具体的に説明する。本発明はこれらの具体例に限定さ
れない。
【0046】[実施例1〜4]VertonR MFX700-10 (5
0%ガラス長繊維含有ポリプロピレン樹脂:川崎製鉄
(株)製)50重量部と230℃、2.16kgfにお
けるMIが50のポリプロピレンペレット(直径3mm
の粒状)48重量部とカーボンブラックを30重量%含
有の低密度ポリエチレン2重量部、表1(実施例)に記
載の添加成分をポリオレフィン樹脂総量に対して、表1
に示すような添加量となるようにポリプロピレン樹脂ペ
レットに混合し、射出成形温度240℃、金型温度60
℃の条件で射出成形し、ASTM準拠の1号試験片を得
た。得られた成形品の曲げ強度(ASTM)と曲げ弾性
率(ASTM)を測定した。結果を表1に示す。
【0047】[実施例5〜10]VertonR MFX700-10
(50%ガラス長繊維含有ポリプロピレン樹脂:川崎製
鉄(株)製)50重量部とMIが45のポリプロピレン
ペレット(直径3mmの粒状)と、カーボンブラックを
30重量%含有の低密度ポリエチレン、ポリプロピレン
の総量に対し、表2に示すような添加量となるように添
加剤をポリプロピレン樹脂ペレットに混合し、射出成形
温度240℃、金型温度60℃の条件で射出成形し、A
STM準拠の1号試験を得た。表2で得られた実施例5
〜10の成形品は、下記の耐候性促進試験2000時間
の時点で、ガラスの浮きは観察されず、曲げ強度も促進
試験を開始する前のそれぞれの試験片と比べて2000
HR経過時において85%以上を保持していた。
【0048】測定は初期曲げ強度と曲げ弾性率を測定
し、ASTM G−53に準拠して紫外線蛍光ランプに
よる促進耐候性試験を500時間、1000時間、15
00時間それぞれ行った結果を示す。照射条件は8時
間、ブラックパネル温度が70℃で2.7w/m2 の紫
外線を照射し、次に4時間、ブラックパネル温度が50
℃のスチーム条件下に暗黒保持するサイクルを1サイク
ルとして繰り返した。保持率は促進耐候性試験後の強度
を初期強度で除し%表示した。GF浮きは、板材の表面
を200倍にした際にガラス繊維の浮きが認められるか
否かで判断した。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】なお、表1の組成物で用いた成分は以下の
ものである。 バイオソープ80は、住友化学(株)の商標。 それ以外は、旭電化(株)製の添加剤。
【0053】[実施例11]さらに、実施例1と同様の
材料を用いて、実施例1と同様にしてポリプロピレン樹
脂ペレットを混合し、この混合物から図1の形状のドア
ハンドルと図2の形状のベゼルを作製し、以下の基本的
な性能について試験および評価を行った。結果を表4に
示す。 (寸法)作製したドアハンドルについて、長尺方向およ
び短尺方向の長さを測定した。なお、上記と同様に作製
したベゼルについても長尺方向および短尺方向の長さを
測定した。 (破壊強度)作製したドアハンドルを、試験台にドアハ
ンドルの軸穴部をネジで固定し、ASTM準拠の曲げ試
験用クロスヘッドを用いて、10mm/minでドアハ
ンドルの把手部の裏面を加圧することにより、ドアハン
ドルが破壊に至るのに要する荷重(kgf)を測定し
た。 (13kgf操作耐久性)ドアハンドルを自動車での実
装状態に近い治具に取り付け、13kgfの力を加え、
ハンドルを引っ張り、これを緩和する操作を繰り返し行
い、ドアハンドルが破壊に至るまでの操作回数を測定し
た。
【0054】(熱変形性)変形の評価は、スキとしての
変形量が±2.0mm以内、段差としての変形量が±
1.5mm以内であれば欠陥が無いものと評価した。ま
た、収縮の評価は、収縮率が1.0%以内であれば欠陥
が無いものと評価した。 (耐熱劣化性)製品より100mm×150mmの試験
品を切り出し、雰囲気温度90±2℃×240時間暴露
した。その後、割れ、ふくれ、剥がれ、色および光沢の
変化について商品性を損なう程度の欠陥の有無を評価し
た。 (耐サーモサイクル性)製品を実車に取付け、以下の
〜を1サイクルとして、5サイクル繰り返した。 −30±2℃×7.5時間 室温 ×0.5時間以上 80±2℃×15.5時間 室温 ×0.5時間以上 −30±2℃×7.5時間 室温 ×0.5時間以上 49±1℃、相対湿度98%以上×15.5時間 室温 ×0.5時間以上 その後、クラッキング、変色、変形、収縮、光沢の変
化、ベタつき、硬度の変化、ふくれ、表面剥離、取付部
のガタ、緩みについて商品性を損なう程度の欠陥の有無
を評価した。なお、変形および収縮の評価は、前述の熱
変形性の試験と同様の基準により、評価を行った。
【0055】(耐候性A)製品から試験片を切り出し、
正南面35°、地上より500mm以上の高さで屋外に
おいて24か月間暴露した。その間6か月ごとに、クラ
ッキング、変色、変形、収縮、光沢の変化、ベタつき、
硬度の変化、ふくれ、表面剥離についての商品性を損な
う程度の欠陥の有無を評価した。なお、光沢の変化につ
いては、光沢保持率が40%以上を欠陥が無いものとし
て評価した。また、色差の評価は、ΔEが3NBS以内
を欠陥が無いものと評価した。 (耐候性B)ASTM G53に準拠して耐候性の試験
を行った。 (耐衝撃性)製品を実車に取付け、室温および−30±
2℃で、0.5kg、直径50mmの鋼球を300mm
の高さから垂直に自由落下させ、異常のない場合は落下
高さを100mmきざみで高め、最大2mまでとした。
その後、商品性を損なうクラッキング、変形、取付部の
ガタ、緩み、白化について商品性を損なう程度の欠陥の
有無を評価した。
【0056】[比較例1]実施例5において、ポリプロ
ピレン樹脂ペレットの代わりに、従来品の短繊維強化エ
ンジニアプラスチックであるGF10%PC/PET
(ガラス繊維10%含有ポリカーボネート/ポリエチレ
ンテレフタレート)(出光石化社製、タフロンSC30
0−G10)を用いた以外は実施例5と同様にして、図
1の形状のドアハンドルを作製した。作製したドアハン
ドルについて、実施例5と同様に、上述した試験方法
で、寸法、破壊強度、13kgf操作耐久性、熱変形
性、耐熱劣化性、耐サーモサイクル性、耐候性Aおよび
耐衝撃性について、試験および評価を行った。結果を表
4に示す。
【0057】
【表4】
【0058】(結果)表4に示すように、本発明のドア
ハンドルは、従来品のGF10%PC/PETと比べ
て、比重およびコストが低いにもかかわらず、耐衝撃
性、破壊強度、操作耐久性のいずれの点においても優れ
ている。また、熱変形性、耐熱劣化性、耐湿性、耐サー
モサイクル性、耐候性A、耐衝撃性、耐薬品性および耐
溶剤性のいずれの点においても、商品性を損なう程度の
欠陥は生じなかった。また、収縮率もGF10%PC/
PETと同程度であった。
【0059】
【発明の効果】本発明のドアハンドル、ベゼルおよびグ
リップは、衝撃強度が高いので壊れにくく、しかも衝撃
モードが、ヒビが入るが割れにくく、耐繰り返し疲労特
性および耐候性に優れているので、長期使用に対して信
頼性が高い。また、塗装によらないで着色することがで
き、かつ、耐候性に優れるため、色等の外観上の変化を
極めて少なくすることができる。さらに、成型時の収縮
率が従来品の短繊維強化エンジニアプラスチックと同程
度で小さいことから、従来の成形用金型をそのまま使用
することができ、しかも、従来品に比して低比重である
ため、低コスト化を実現することができる。また、汎用
プラスチックがベース樹脂なのでリサイクル性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るドアハンドルの一例を示す図で
ある。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面
図である。
【図2】 本発明に係るベゼルの一例を示す図である。
(a)は正面図、(b)はc−c断面図、(c)側面図
である。
【図3】 本発明に係るグリップの一例を示す斜視図で
ある。
【図4】 本発明に係るグリップの他の一例を示す斜視
図である。(a)は、グリップ全体を示し、(b)は、
ヒンジ軸周辺を拡大した図である。
【符号の説明】
10 ドアハンドル 12 把手部 14 腕部 16 軸穴 18 回動部 18a 軸穴 19 補強板 20 ベゼル 22 受皿部 24 係合部 26 軸穴 30,30’ グリップ 32 把手部 34,40 接合部 36,36’ 設部 36a スイッチ軸 36’a ヒンジ軸 38,38’,38” 取付穴 42 回動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花 谷 誠 二 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 大 下 寛 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 小 川 太 一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 河 西 純 一 神奈川県川崎市川崎区殿町3−25−1 い すゞ自動車株式会社川崎工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、使用時に手を掛ける把手部
    と、把手部を回動可能に取り付けるための軸穴部と、前
    記把手部と前記軸穴部とを連結する腕部とを有する車輌
    用ドアハンドルであって、 前記ドアハンドルは、少なくともその主要部が、 (A)ポリオレフィン樹脂中で、樹脂強化用連続ガラス
    繊維束を引抜きながら、該ガラス繊維束に該樹脂を含浸
    し、切断して得られる繊維方向の長さ2〜100mmの
    ペレットであって、該ガラス繊維が実質的にペレットと
    同一長さで平行に整列し、ガラス繊維含有率が15〜7
    5wt%のガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレッ
    ト、 (B)ポリオレフィン樹脂、 (C)酸化防止剤、 (D)光安定剤、および (E)紫外線吸収剤を含有するガラス長繊維強化ポリオ
    レフィン組成物から形成されることを特徴とする車輌用
    ドアハンドル。
  2. 【請求項2】少なくとも、ドアハンドルを収容する受皿
    部と、前記ドアハンドルと軸を介して係合する係合部
    と、前記受皿部を自動車本体に固定する接合部とを有す
    る車輌用ベゼルであって、 前記ベゼルは、少なくともその主要部が、 (A)ポリオレフィン樹脂中で、樹脂強化用連続ガラス
    繊維束を引抜きながら、該ガラス繊維束に該樹脂を含浸
    し、切断して得られる繊維方向の長さ2〜100mmの
    ペレットであって、該ガラス繊維が実質的にペレットと
    同一長さで平行に整列し、ガラス繊維含有率が15〜7
    5wt%のガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレッ
    ト、 (B)ポリオレフィン樹脂、 (C)酸化防止剤、 (D)光安定剤、および (E)紫外線吸収剤を含有するガラス長繊維強化ポリオ
    レフィン組成物から形成されることを特徴とする車輌用
    ベゼル。
  3. 【請求項3】少なくとも、使用時に手を掛ける把手部
    と、把手部を自動車車体に固定する接合部とを有する車
    輌用グリップであって、 前記グリップは、少なくともその主要部が、 (A)ポリオレフィン樹脂中で、樹脂強化用連続ガラス
    繊維束を引抜きながら、該ガラス繊維束に該樹脂を含浸
    し、切断して得られる繊維方向の長さ2〜100mmの
    ペレットであって、該ガラス繊維が実質的にペレットと
    同一長さで平行に整列し、ガラス繊維含有率が15〜7
    5wt%のガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレッ
    ト、 (B)ポリオレフィン樹脂、 (C)酸化防止剤、 (D)光安定剤、および (E)紫外線吸収剤を含有するガラス長繊維強化ポリオ
    レフィン組成物から形成されることを特徴とする車輌用
    グリップ。
  4. 【請求項4】前記ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂
    組成物に、さらに、カーボンブラックと硫化亜鉛との両
    方またはいずれか一方を含有し、前記酸化防止剤、前記
    光安定剤、前記紫外線吸収剤、必要により硫黄系化合
    物、およびカーボンブラックと硫化亜鉛との両方または
    いずれか一方の総重量が、ポリオレフィン樹脂の100
    重量部に対して1.0〜8.0重量部である請求項1に
    記載のドアハンドル。
  5. 【請求項5】前記ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂
    組成物に、さらに、カーボンブラックと硫化亜鉛との両
    方またはいずれか一方を含有し、前記酸化防止剤、前記
    光安定剤、前記紫外線吸収剤、必要により硫黄系化合
    物、およびカーボンブラックと硫化亜鉛との両方または
    いずれか一方の総重量が、ポリオレフィン樹脂の100
    重量部に対して1.0〜8.0重量部である請求項2に
    記載のベゼル。
  6. 【請求項6】前記ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂
    組成物に、さらに、カーボンブラックと硫化亜鉛との両
    方またはいずれか一方を含有し、前記酸化防止剤、前記
    光安定剤、前記紫外線吸収剤、必要により硫黄系化合
    物、およびカーボンブラックと硫化亜鉛との両方または
    いずれか一方の総重量が、ポリオレフィン樹脂の100
    重量部に対して1.0〜8.0重量部である請求項3に
    記載のグリップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186687A (ja) * 2005-12-14 2007-07-26 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリオレフィン樹脂組成物およびその成形品
WO2016012473A1 (de) * 2014-07-25 2016-01-28 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum betätigen eines beweglichen teils eines kraftfahrzeuges sowie verfahren zur herstellung einer vorrichtung zum betätigen eines beweglichen teils eines kraftfahrzeuges

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