JPH09207542A - 自動車用一体型空調装置 - Google Patents

自動車用一体型空調装置

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JPH09207542A
JPH09207542A JP8022417A JP2241796A JPH09207542A JP H09207542 A JPH09207542 A JP H09207542A JP 8022417 A JP8022417 A JP 8022417A JP 2241796 A JP2241796 A JP 2241796A JP H09207542 A JPH09207542 A JP H09207542A
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JP
Japan
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condensed water
condenser
evaporator
air conditioner
integrated air
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JP8022417A
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Inventor
Hideaki Yasuda
秀明 保田
Taisuke Ueno
泰典 植野
Minoru Kajitani
稔 梶谷
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NIPPON CLIMATE SYS KK
NIPPON CLIMATE SYST KK
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NIPPON CLIMATE SYS KK
NIPPON CLIMATE SYST KK
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量・小型で熱交換性能に優れ、発生する凝
縮水を有効利用する。 【解決手段】 冷房サイクル12、第1通風路13a、
第2通風路13b及び凝縮水供給手段14は同一ケース
11内に設けられている。冷房サイクル12は、コンプ
レッサ16、コンデンサ17、絞り弁18及びエバポレ
ータ19を備え、冷媒が循環して前記コンデンサ17で
放熱し、前記エバポレータ19で吸熱する。第1通風路
13aには前記エバポレータ19が配設され、通過する
空気を冷却して車内側に導く。一方、第2通風路13b
には前記コンデンサ17が配設され、通過する空気に放
熱して車室外に導く。前記凝縮水供給手段14は、前記
エバポレータ19で発生した凝縮水を前記コンデンサ1
7に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのケース内に
冷房サイクル及び通風路を備えた自動車用一体型空調装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用一体型空調装置として、
例えば図7に示すものが開示されている(米国特許第4,
641,502号参照)。この空調装置は、自動車の室外天井
部分に設けられる1つのケース1内に、冷房サイクル2
を収容すると共に通風路3を形成したものである。
【0003】冷房サイクル2の流路途中にはコンプレッ
サ4、コンデンサ5、エバポレータ6が設けられ、コン
プレッサ4から吐出された冷媒がコンデンサ5で放熱
し、エバポレータ6で吸熱した後、コンプレッサ4に戻
って循環するようになっている。
【0004】一方、通風路3は、前記コンデンサ5が設
けられた第1通風路3aと、前記エバポレータ6が設け
られた第2通風路3bとからなり、各通風路3a,3b
には同軸モータ7で駆動するブロア8a,8bがそれぞ
れ配設されている。第1通風路3aでは空気導入口9a
及び空気排出口9bがそれぞれ外気に連通している。ま
た、第2通風路3bでは空気導入口10a及び空気排出
口(図示せず)がそれぞれ車内側に連通している。
【0005】したがって、ブロア8a,8bを駆動すれ
ば、外気が空気導入口9aから第1通風路3a内に導入
され、コンデンサ5を通過する際、内部を流動する冷媒
から熱を奪い、空気排出口9bからケース1の外へと排
気されると共に、内気が空気導入口10aから第2通風
路3b内に導入され、エバポレータ6を通過する際、内
部を流動する冷媒に熱を奪われて図示しない空気排出口
から車内に送風される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記自動車用一体型空
調装置は、自動車の天井部分に取り付けられるため、軽
量・小型であるのが望ましいが、冷房能力を向上させる
ためには大型化が避けられないという問題がある。ま
た、前記エバポレータ6には凝縮水が発生するが、前記
空調装置では、この凝縮水が周囲に飛散するという問題
がある。
【0007】そこで、本発明は、発生する凝縮水を飛散
させることなく有効利用することができ、軽量・小型で
冷房能力に優れた自動車用一体型空調装置を提供するこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明では、コンプレッサ、コンデンサ、絞り弁及
びエバポレータを備え、冷媒が循環して前記コンデンサ
で放熱し、前記エバポレータで吸熱する冷房サイクル
と、前記エバポレータが配設され、通過する空気を冷却
して車内に導く第1通風路と、前記コンデンサが配設さ
れ、通過する空気に放熱して車外に導く第2通風路とを
1つのケース内に設けてなる自動車用一体型空調装置に
おいて、前記エバポレータで発生した凝縮水を前記コン
デンサに供給する凝縮水供給手段を前記ケース内に設け
たものである(請求項1)。
【0009】エバポレータで発生した凝縮水は、ケース
によって周囲に飛散することを防止されながら、凝縮水
供給手段によってコンデンサの表面に供給される。コン
デンサに供給された凝縮水はそこで気化し、外部に排水
する必要がない。また、気化する際、コンデンサ内を通
過する冷媒から気化熱を奪う。これにより、単にコンデ
ンサの外部に外気を通過させるだけのものに比べて冷媒
から奪う熱量を大きくすることができる。この結果、エ
バポレータに十分に冷却された冷媒を流入させることが
でき、空調装置自体を小型化すると共に冷房能力を向上
させることが可能となる。
【0010】前記凝縮水供給手段は、エバポレータの下
方に配設される凝縮水回収部と、該凝縮水回収部からコ
ンデンサに凝縮水を導く導水部と、前記凝縮水回収部か
ら導水部を介してコンデンサに凝縮水を散布する凝縮水
散布手段とから構成すればよい(請求項2)。
【0011】前記凝縮水散布手段としては、導水部の途
中に設けたポンプと、導水部の先端側に設けた噴霧ノズ
ルとで構成するのが好ましく、ポンプを駆動することに
より凝縮水回収部内に貯溜された凝縮水がノズルを介し
て強制的にコンデンサに噴霧される。これにより、凝縮
水が気化しやすい霧状でコンデンサ全体に一様に吹き付
けられるので、コンデンサ内を流動する冷媒との効果的
な熱交換が可能である(請求項3)。
【0012】前記第2通風路はコンデンサの下方から上
方に向かって送風するように形成し、前記凝縮水散布手
段により凝縮水を上方から前記コンデンサに散布するの
が好ましい(請求項4)。
【0013】前記凝縮水散布手段は、コンデンサの下方
に配設される凝縮水貯溜部と、該凝縮水貯溜部に貯溜さ
れた凝縮水をコンデンサに供給する羽根車とから構成し
てもよい(請求項5)。前記羽根車はその一部を凝縮水
貯溜部に浸漬した状態で回転を開始することにより、コ
ンデンサに向かって凝縮水を飛散させる。
【0014】この場合、前記羽根車はコンデンサに送風
するためのブロアと同軸で設けるのが好ましい(請求項
6)。これによれば、車内冷房が開始されると、自動的
に凝縮水がコンデンサに散布される。これにより、駆動
制御のために他の機構を付加することが不要となり、装
置を安価に提供することが可能である。
【0015】また、冷凍サイクルの高圧側の圧力を検出
する圧力検出手段と、該圧力検出手段による検出圧力が
設定圧力よりも大きい場合に、前記凝縮水散布手段を駆
動してコンデンサに凝縮水を供給する制御手段とを設け
るのが好ましい(請求項7)。すなわち、コンデンサの
内圧が上昇し、冷媒の冷却が不十分な場合、確実にコン
デンサに凝縮水を供給することができるので、十分に冷
却した凝縮水をエバポレータ内に流入させることが可能
となり、快適な車内冷房が実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0017】(第1の実施の形態) 図1は、第1の実
施の形態に係る自動車用一体型空調装置の概略図であ
る。この空調装置は、同一ケース11内に冷房サイクル
12、通風路13及び凝縮水供給部14を配設したもの
で、これらは空調制御装置15によって駆動制御される
ようになっている。
【0018】冷房サイクル12は、冷媒が流動する流路
途中に、コンプレッサ16、コンデンサ17、絞り弁1
8、エバポレータ19をそれぞれ配設したものである。
この冷房サイクル12では、コンプレッサ16から高温
・高圧状態で吐出された冷媒がコンデンサ17、絞り弁
18、エバポレータ19からコンプレッサ16に戻って
循環する。これにより、冷媒は、コンデンサ17で放熱
され、絞り弁18で気化しやすい状態にされた後、エバ
ポレータ19で気化して外部すなわち下記する第1通風
路13aを通過する内気から熱を奪うようになってい
る。
【0019】通風路13は、第1ブロア20及びエバポ
レータ19が上流側から順次配設される第1通風路13
aと、第2ブロア21及びコンデンサ17が上流側から
順次配設される第2通風路13bとから構成されてい
る。第1通風路13aは上流側の内気導入口22及び下
流側の内気排出口23が車内にそれぞれ連通し、第2通
風路13bは上流側の外気導入口24及び下流側の外気
排出口25が車外にそれぞれ連通している。第1通風路
13aの下流側には温度センサ26が配設され、その検
出温度(送風温度)は下記する空調制御装置15に入力
されるようになっている。前記第1ブロア20と第2ブ
ロア21とは同軸モータ27により同期して回転駆動す
るようになっている。
【0020】凝縮水供給部14は、凝縮水回収皿28、
導水管29及び噴霧ノズル30から構成されている。前
記凝縮水回収皿28はエバポレータ19の下方側に配設
され、その底面は導水管29に向かって徐々に低くなる
ように形成されている。これにより、凝縮水回収皿28
はエバポレータ19から落下あるいは飛散する凝縮水を
回収し、導水管29へと導くことができるようになって
いる。導水管29は凝縮水回収皿28からコンデンサ1
7の側方下端部に向かって徐々に低くなるように延び、
さらにその先端は上方から側方に屈曲してコンデンサ1
7の上方面に対して並行となっている。前記噴霧ノズル
30は、導水管29の先端側すなわちコンデンサ17の
上方面に並行となった部分に下方に向かって開口するよ
うに複数並設されている。そして、導水管29の途中に
設けたポンプ31を下記する空調制御装置15からの制
御信号に基づいてオン・オフすることにより、凝縮水回
収皿28に貯溜された凝縮水が導水管29を介して噴霧
ノズル30からコンデンサ17の上方に噴霧されるよう
になっている。
【0021】空調制御装置15は、冷房スイッチ32か
らの入力信号や圧力センサ33で検出される冷媒の圧力
等に基づいて同軸モータ27及びポンプ31を制御して
車内冷房を行う。なお、前記圧力センサ33は、冷房サ
イクル12の配管内、詳しくはコンプレッサ16とコン
デンサ17とを結ぶ配管途中に設けられている。
【0022】空調制御装置15では、図2のフローチャ
ートに従って次のようにして各部材を駆動制御して車内
冷房を行う。すなわち、図示しない内気センサ等の各種
センサから車内外諸条件を読み込み(ステップS1)、
従来周知の方法に従って目標値を算出する(ステップS
2)。本実施の形態では、算出する目標値は、車内側へ
の送風温度である目標送風温度と、車内側への送風量で
ある目標送風量である。
【0023】そして、算出した目標送風量が得られるよ
うに予め実験等で算出した所定回転数に同軸モータ27
の駆動回転数を調整する(ステップS3)。同軸モータ
27の駆動により、第1ブロア20及び第2ブロア21
が同期して回転を開始し、第1通風路13aで内気を循
環させる一方、第2通風路13bで外気を取り入れ、車
外に排出する。また、算出した目標送風温度が得られる
ように予め実験等で算出した所定回転数にコンプレッサ
16の駆動回転数を調整する(ステップS4)。コンプ
レッサ16の駆動により、冷媒はコンデンサ17、絞り
弁18、エバポレータ19を介してコンプレッサ16に
戻って循環する。なお、目標送風量と同軸モータ27の
駆動回転数、目標送風温度とコンプレッサ16の駆動回
転数との関係は車種の違い等により相違する。
【0024】次に、所定時間待機することにより(ステ
ップS5)、冷媒の流動状態を安定させた後、前記圧力
センサ33での検出圧力が予め設定した設定圧力よりも
大きいか否かを判断する(ステップS6)。本実施の形
態では、前記設定圧力は、冷媒の圧力がこれ以上大きい
場合、コンデンサ17内の冷媒が冷却不十分な気化量の
多い状態で、エバポレータ19での冷房能力に支障を来
すと想定される値である。
【0025】前記圧力センサ33での検出圧力が設定圧
力以下である場合、冷房サイクル12での冷媒の流動状
態は良好であると判断されるので、前記温度センサ26
での検出温度が目標送風温度と一致しているか否かを判
断する(ステップS7)。検出温度が目標送風温度と一
致していなければ、ステップS4に戻って、検出温度の
方が高い場合にはコンプレッサ16の駆動回転数を抑
え、低い場合には高くする。この場合、検出温度と目標
送風温度とが完全に一致するとは考えにくいので、目標
送風温度にはある一定の幅を持たせるようにする。ま
た、検出温度と目標送風温度が一致していれば、コンプ
レッサ16の駆動回転数はそのままとし、ステップS1
に戻って車内外諸条件が変更されない限り、現時点での
制御状態を維持する。
【0026】一方、前記圧力センサ33での検出圧力が
設定圧力よりも大きい場合、コンデンサ17での冷媒の
冷却を促進すべく、ポンプ31の駆動回転数を調整する
ことにより、凝縮水回収皿28に貯溜した凝縮水を導水
管29を介して噴霧ノズル30からコンデンサ17の表
面に噴霧させる(ステップS8)。噴霧された凝縮水
は、コンデンサ17の表面で蒸発し、そのときに気化熱
を奪うことにより内部を流動する冷媒の放熱を促進す
る。これにより、コンデンサ17内を流動する冷媒を効
果的に冷却することができ、その後のエバポレータ19
での吸熱量を増大させることができる。つまり、エバポ
レータ19での冷却能力を高めることが可能となる。
【0027】このように、前記空調装置では、各部材が
全て同一ケース11内に収容されているため、エバポレ
ータ19で発生した凝縮水が周囲に飛散することない。
つまり、発生した凝縮水は全て凝縮水回収皿29に貯溜
され、導水管29、噴霧ノズル30を介してコンデンサ
17に供給される。この場合、凝縮水は噴霧ノズル30
によりコンデンサ17に向かって一様に広がる霧状とな
るので、コンデンサ17の表面にムラなく吹き付けら
れ、気化しやすい。このため、エバポレータ19で発生
した凝縮水を無駄なく使用することができると共に、コ
ンデンサ17内を流動する冷媒は効果的に冷却される。
【0028】(第2の実施の形態) 図3は第2の実施
の形態に係る自動車用一体型空調装置の概略図を示し、
前記第1の実施の形態とは噴霧ノズル30の配設位置が
異なる。すなわち、噴霧ノズル30はコンデンサ17の
上流側に配設され、そこから吹き出された凝縮水は第2
ブロア21の送風に乗ってコンデンサ17に吹き付けら
れるようになっている。ここでは、第2ブロア21の送
風速度の影響を考慮し、噴霧ノズル30から噴き出され
た凝縮水が広がる範囲を、コンデンサ17のほぼ全域が
カバーできるように設定してある。
【0029】前記空調装置では、凝縮水が噴霧ノズル3
0によってコンデンサ17の前面に吹き付けられ、その
一部が第2ブロア21によってコンデンサ17の背面側
に移動する。これにより、コンデンサ17に対して凝縮
水が一様に付着して気化することになり、内部の冷媒が
一様に冷却され、エバポレータ19に十分に冷却された
冷媒が流入することになり、良好な車内冷房が可能とな
る。
【0030】(第3の実施の形態) 図4は第3の実施
の形態に係る自動車用一体型空調装置の概略図を示し、
前記第1の実施の形態とは第2ブロア21がコンデンサ
17の下方に配設され、風の向きが下方から上方となる
ように第2ブロア21の回転方向を設定した構造となっ
ている点が相違する。
【0031】前記空調装置では、噴霧ノズル30から下
方に向かって噴霧された凝縮水が第2ブロア21からの
送風抵抗を受け、コンデンサ17からは容易に落下しな
い。したがって、コンデンサ17の外表面に於ける凝縮
水の気化量が増大し、内部を流動する冷媒と効果的に熱
交換され、前記第2の実施の形態に係る空調装置に比べ
てさらにエバポレータ19での冷房能力を向上させるこ
とが可能である。なお、風の向きを上方から下方にした
場合においても、前記第2の実施の形態に係る空調装置
と同様の効果を得ることが可能となる。
【0032】(第4の実施の形態) 図5は第4の実施
の形態に係る自動車用一体型空調装置の概略図を示し、
前記各実施の形態とは凝縮水の噴霧構造が異なる。すな
わち、本実施の形態では、前記噴霧ノズル30に代えて
凝縮水貯溜皿34と羽根車35を利用してコンデンサ1
7への凝縮水の供給を行うようにしている。前記凝縮水
貯溜皿34は、凝縮水回収皿28からケース11の底面
に形成した導水路36を介して流動する凝縮水を貯溜す
るもので、前記導水路36は凝縮水回収皿28側から徐
々に低くなるように形成されている。また、前記羽根車
35は、その一部が前記凝縮水貯溜皿34に浸かってお
り、モータ37の駆動により回転して凝縮水貯溜皿34
内の凝縮水をコンデンサ17に飛散させる。
【0033】前記空調装置では、ポンプ31が不要とな
り、モータ37によって羽根車35を回転させるだけの
安価な構成で、コンデンサ17に凝縮水を散布すること
ができる。また、羽根車35による散布方法であって
も、各部材はケース11内に収容されているので、周囲
に飛散することはない。
【0034】(第5の実施の形態) 図6は第5の実施
の形態に係る自動車用一体型空調装置の概略図を示し、
前記第4の実施の形態とは前記羽根車35と第2ブロア
21とを同軸で設け、同一の同軸モータ27で回転駆動
するようにした点が相違する。すなわち、同軸モータ2
7を駆動すれば、羽根車35の回転により凝縮水貯溜皿
34内の凝縮水が飛散する。飛散した凝縮水は第2ブロ
ア21によって生じた風に乗ってコンデンサ17に吹き
付けられる。
【0035】前記空調装置では、凝縮水貯溜皿34に凝
縮水が貯溜されている限り、車内冷房が開始されて第2
ブロア21を回転させれば、羽根車35も同期して回転
するので、必ず凝縮水をコンデンサ17に散布できる。
これにより、前記各実施の形態のように、空調制御装置
15によってポンプ31やモータ37を駆動制御する必
要がなくなり、その構成を簡略化してさらに安価に製作
することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る自動車用一体型空調装置によれば、エバポレータ
で発生した凝縮水をコンデンサに供給することにより、
コンデンサの内部を流動する冷媒の冷却に利用するよう
にしたので、小型であっても冷房能力を高めることがで
きる。したがって、自動車の天井やその他占有スペース
の抑制が望まれる場所での設置に適したものとすること
ができる。
【0037】特に、噴霧ノズルを使用したり、散布方向
を工夫することにより、よりコンデンサ内の冷媒の冷却
を効率的に行うことができるので、さらなる小型化が実
現できる。
【0038】また、羽根車を利用して凝縮水をコンデン
サに供給するようにすれば、組立精度等もそれ程問題と
ならず、安価に製作できる上、前記羽根車をブロアと同
軸に設ければ、さらに構成を簡素化して小型化すること
ができる。
【0039】さらに、冷房サイクルの高圧側の圧力に基
づいて凝縮水の供給を行うようにすれば、効率的で適切
な車内冷房を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る自動車用一体型空調
装置の概略図である。
【図2】 図1の空調制御装置に於ける空調制御を示す
フローチャートである。
【図3】 第2の実施の形態に係る自動車用一体型空調
装置の概略図である。
【図4】 第3の実施の形態に係る自動車用一体型空調
装置の概略図である。
【図5】 第4の実施の形態に係る自動車用一体型空調
装置の概略図である。
【図6】 第5の実施の形態に係る自動車用一体型空調
装置の概略図である。
【図7】 従来例に係る自動車用一体型空調装置の概略
図である。
【符号の説明】
11 ケース 12 冷房サイクル 13 通風路 13a 第1通風路 13b 第2通風路 14 凝縮水供給部 15 空調制御装置 16 コンプレッサ 17 コンデンサ 18 絞り弁 19 エバポレータ 28 凝縮水回収皿 29 導水管 30 噴霧ノズル 31 ポンプ 33 圧力センサ 34 凝縮水貯溜皿 35 羽根車

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ、コンデンサ、絞り弁及び
    エバポレータを備え、冷媒が循環して前記コンデンサで
    放熱し、前記エバポレータで吸熱する冷房サイクルと、
    前記エバポレータが配設され、通過する空気を冷却して
    車内に導く第1通風路と、前記コンデンサが配設され、
    通過する空気に放熱して車外に導く第2通風路とを1つ
    のケース内に設けてなる自動車用一体型空調装置におい
    て、 前記エバポレータで発生した凝縮水を前記コンデンサに
    供給する凝縮水供給手段を前記ケース内に設けたことを
    特徴とする自動車用一体型空調装置。
  2. 【請求項2】 前記凝縮水供給手段は、エバポレータの
    下方に配設される凝縮水回収部と、該凝縮水回収部から
    コンデンサに凝縮水を導く導水部と、前記凝縮水回収部
    から導水部を介してコンデンサに凝縮水を散布する凝縮
    水散布手段とから構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の自動車用一体型空調装置。
  3. 【請求項3】 前記凝縮水散布手段は、前記導水部の途
    中に設けられるポンプと、前記導水部の先端側に設けら
    れ、コンデンサに凝縮水を噴霧する噴霧ノズルとからな
    ることを特徴とする請求項2に記載の自動車用一体型空
    調装置。
  4. 【請求項4】 前記第2通風路はコンデンサの下方から
    上方に向かって送風するように形成されており、前記凝
    縮水散布手段により凝縮水を上方から前記コンデンサに
    散布することを特徴とする請求項2又は3に記載の自動
    車用一体型空調装置。
  5. 【請求項5】 前記凝縮水散布手段は、コンデンサの下
    方に配設される凝縮水貯溜部と、該凝縮水貯溜部に貯溜
    された凝縮水をコンデンサに飛散させる羽根車とからな
    ることを特徴とする請求項2に記載の自動車用一体型空
    調装置。
  6. 【請求項6】 前記羽根車は、コンデンサに送風するブ
    ロアと同軸で設けたことを特徴とする請求項5に記載の
    自動車用一体型空調装置。
  7. 【請求項7】 冷房サイクルの高圧側の圧力を検出する
    圧力検出手段と、該圧力検出手段による検出圧力が設定
    圧力よりも大きい場合に、前記凝縮水供給手段を駆動し
    てコンデンサに凝縮水を供給する制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の自動車用一体型空調装置。
JP8022417A 1996-02-08 1996-02-08 自動車用一体型空調装置 Pending JPH09207542A (ja)

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JP8022417A JPH09207542A (ja) 1996-02-08 1996-02-08 自動車用一体型空調装置

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