JPH0920746A - 高収率の尿素合成方法 - Google Patents

高収率の尿素合成方法

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JPH0920746A
JPH0920746A JP8029546A JP2954696A JPH0920746A JP H0920746 A JPH0920746 A JP H0920746A JP 8029546 A JP8029546 A JP 8029546A JP 2954696 A JP2954696 A JP 2954696A JP H0920746 A JPH0920746 A JP H0920746A
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ammonia
urea
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carbon dioxide
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JP8029546A
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Carlo Rescalli
カルロ、レスカルリ
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SnamProgetti SpA
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C273/00Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C273/02Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds
    • C07C273/04Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds from carbon dioxide and ammonia
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】中間体カルバミン酸アンモニウムの形成を伴う
NH3 とCO2 からの尿素の合成方法を提供する。 【解決手段】a)NH3 とCO2 をそれ自体またはカル
バミン酸アンモニウムとして、モル比2.1〜10で1
個以上の反応器に供給し反応させ、尿素、カルバミン酸
アンモニウム、水、NH3 を含む第一混合液を形成し、
b)これを分解−ストリッピング工程に送り、反応器圧
力と実質的に同圧力で加熱し、カルバミン酸アンモニウ
ムの一部をNH3 とCO2 に分解し、同時にストリッピ
ングし、NH3 とCO2 を含む第一混合ガス、尿素、
水、NH3 、カルバミン酸アンモニウム未分解部分を含
む第二混合液を形成し、c)所望により排出器を通し
て、第一混合ガスを反応器圧力と実質的に同圧力で凝縮
させ、カルバミン酸アンモニウムとNH3 を含む第三混
合液を形成し、これを所望により排出器を通して工程a
の反応器に循環させ、d)1以上の分解/分離工程にお
いて混合液中の尿素を実質的に純粋な形で回収し、水、
NH3 、カルバミン酸アンモニウムを含む第四混合液、
および所望により実質的にアンモニアを含む第五の流れ
を形成する工程から成り、工程dの第四混合液の全部か
一部、好ましくは50〜100%を第一混合液と組み合
わせて第一分解−ストリッピング工程に送り、残りの部
分を反応器、または好ましくは凝縮工程に送る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、尿素の高収率合成方法に関す
る。特に、本発明は、高温、高圧条件下でアンモニアと
二酸化炭素を反応させ、続いて未反応物質を含む混合物
から尿素を分離し、未反応物質を反応器に循環させるこ
とを含んで成る、尿素合成の収率を改良した方法に関す
る。工業的な尿素合成方法はすべて、反応 2NH3 +CO2 ←−→CO(NH2 2 +H2 O (1) による直接合成に基づいている。この反応は、明確に異
なった反応工程 NH3 +CO2 ←−→(NH2 )COONH4 (1a) (NH2 )COONH4 ←−→CO(NH2 2 +H2 O (1b) にしたがって起こる。第一工程では室温で高反応速度を
有する発熱平衡反応が起こるが、この反応は、工程(1b)
により必要とされる高温条件下で望ましい平衡に達する
ためには、高圧を必要とする。第二工程の際、高温(>
150℃)でのみ妥当な速度に達する吸熱反応が起こ
り、平衡状態が得られるが、これは化学量論的な比率の
反応物質を含む反応混合物中で約53%のCO2 転化し
かもたらさない。この不十分な転化率は、NH3:CO
2 の比率を増加することにより、有利に向上させること
はできるが、水の存在によりさらに低下する。水は、製
法全体の反応速度にも好ましくない影響を及ぼす。上記
の両反応工程共、通常は反応器の個別の区域で行なわれ
ることはなく、反応混合物中で同時に起こり、したがっ
て、反応混合物は尿素、水、アンモニア、二酸化炭素お
よびカルバミン酸アンモニウムを含んで成り、様々な反
応器区域における相対的な濃度は、この製法に貢献する
幾つかの熱力学的および速度論的なファクターに応じて
異なる。
【0002】アンモニアおよび二酸化炭素から出発して
直接合成により尿素を得るための方法は、特にこの分野
に関する技術文献で広範囲に報告され、開示されてい
る。最も一般的な尿素製造方法は、例えば"Encyclopedi
a of Chemical Technology"Kirk-Othmer 編集、Wiley I
nterscience, 第3版(1983)、23巻、551〜
561頁に最も一般的に概観されている。尿素の工業的
製造方法では、一般的に反応器内部で合成を行なうが、
その際、反応器に、NH3 、CO2 および未転化反応体
の循環流からの炭酸アンモニウムおよび/またはカルバ
ミン酸アンモニウムの水溶液を、170〜200℃の温
度、少なくとも130気圧の圧力、総供給流について
2.5〜4.5のNH3 :CO2 のモル比で供給する。
反応器に供給されるH2 O:CO2 のモル比は、一般的
に0.5〜0.6の範囲内である。その様な条件下で、
反応器から放出される生成物は、供給したCO2 に対し
て50〜65%の転化率を示す。形成される水および過
剰の供給NH3 に加えて、反応器から排出される流れ
は、さらに大量のCO2 を主として未転化カルバミン酸
アンモニウムとして含む。これらの生成物から尿素を分
離する作業は、高温および減圧下で操作される複数の区
域で行なわれ、その中でカルバミン酸アンモニウムのN
3 およびCO2への分解(生成物は反応器に循環され
る)、および反応水の蒸発が起こり、最終的に高純度の
尿素が得られ、続いて噴射造粒工程に送られる。カルバ
ミン酸塩を分離し、循環させる区域には、設備投資が必
要であり、最終製品の原価が著しく増加する。
【0003】この区域から、同時に存在するために、す
べてのCO2 およびNH3 の一部がアンモニウム塩(温
度に応じて炭酸塩および/または炭酸水素塩および/ま
たはカルバミン酸塩)として循環されるが、この時、塩
が沈殿し、関連するラインが閉塞するのを防止するため
に、塩を循環させるための溶剤媒体として水を使用する
必要がある。このために幾つかの液体処理流および反応
器内部に含まれる水量が増加し、上記の様な転化に対す
る悪影響が生じる。上記の一般的な原理により操作され
る公知の製法は、例えば米国特許第4,092,358
号、米国特許第4,208,347号、米国特許第4,
801,745号、および米国特許第4,354,04
0号に記載されている。上記のことを分かり易くするた
めに、該処理のために反応器に循環される水の量は反応
中に生じる水の量に匹敵することを強調しておく価値が
あると考えられる。したがって、従来型の反応器は、工
程のまさに最初から、循環ラインから来る高濃度の水が
関与しているので特に不利である。さらに、反応器の最
終区域における水の濃度が最大になるが、そこでは反対
に、尿素濃度がすでに比較的高いので、(1b)工程におけ
る平衡を右方向に移行し易くするためには、水の濃度は
できるだけ低い方が有利なのである。上記の欠点を排除
し、従来の設備でCO2 から尿素への転化率をできるだ
け向上させるために、温度および圧力がさらに高い条件
下で操作する試みがなされているが、その様な操作によ
り投資および操作コストはさらに高くなる。残念なが
ら、その様にしても60〜65%の転化率を超えること
はできない。
【0004】ここで本発明者は、従来の工業的な方法に
影響を及ぼす上記の様な問題点および制限を排除し、7
0%を超えるCO2 からの尿素への転化率を達成できる
方法を開発した。そこで、本発明の目的は、(a)アン
モニアおよび二酸化炭素を、NH3 :CO2 のモル比
が、それ自体で、またはカルバミン酸アンモニウムとし
て、2.1〜10、好ましくは2.1〜6.0になる様
に、少なくとも1個の反応器に供給して互いに反応さ
せ、尿素、カルバミン酸アンモニウム、水およびアンモ
ニアを含む第一液体混合物を形成する工程、(b)該第
一液体混合物を分解−ストリッピング工程に送る工程、
(c)該反応器中に存在する圧力と実質的に同じ圧力下
で操作されている該分解−ストリッピング工程で該第一
液体混合物を加熱し、カルバミン酸アンモニウムの一部
をアンモニアおよび二酸化炭素に分解させ、同時に該液
体混合物をストリッピングに付し、アンモニアおよび二
酸化炭素を含む第一ガス混合物、および尿素、水、アン
モニア、およびカルバミン酸アンモニウムの未分解部分
を含む第二液体混合物を形成する工程、(d)所望によ
り排出器を通して、該第一ガス混合物を、反応器圧力と
実質的に同じ圧力下で操作される凝縮工程に送って該混
合物を凝縮させ、カルバミン酸アンモニウムおよびアン
モニアを含む第三の液体混合物を形成し、この第三の液
体混合物を、所望により排出器を通して、工程(a)の
反応器に循環させる工程、および(e)以上の次の分解
/分離工程において該液体混合物中に含まれる尿素を実
質的に純粋な尿素として回収し、水、アンモニアおよび
カルバミン酸アンモニウムを含む第四の液体混合物、お
よび所望により実質的にアンモニアを含む第五の流れを
形成する工程を含んで成り、中間体としてのカルバミン
酸アンモニウムの形成を伴う、アンモニアおよび二酸化
炭素からの改良された尿素合成方法であって、工程
(e)で形成される該第四の液体混合物の全部または一
部が、好ましくはその50〜100%が、該第一液体混
合物と組み合わされて該第一分解−ストリッピング工程
に送られ、残りの部分(あるとして)は反応器に、また
は好ましくは該凝縮工程に送られることを特徴とする方
法を開示する。
【0005】通常、適当な設備で連続的に行なわれる本
発明の方法では、尿素に転化され、最終的な分離および
噴射造粒区域から放出される反応物の対応する量を補償
(つまり補給)するために、新しいアンモニアおよび新
しい二酸化炭素を設備に連続的に供給する。新しいアン
モニアおよび新しい二酸化炭素は反応器に直接供給する
ことができるが、少なくとも部分的に、(c)ストリッ
ピング工程から放出される該第一ガス流、および/また
は凝縮工程から来るカルバミン酸アンモニウムを循環さ
せるのに必要な推進力を与えるために、1個以上の排出
器用の駆動流体として使用するのが好ましい。アンモニ
アはその目的に使用するのに特に好ましい。別の方法で
は、あるいは排出器の使用と同時に、新しいアンモニア
または新しい二酸化炭素の全部または一部を、ストリッ
パーにおけるストリッピング流体として、および/また
は凝縮装置に直接送ることもできる。合成反応器は通
常、160〜215℃、好ましくは170〜205℃の
温度、90〜250絶対気圧、好ましくは120〜18
0絶対気圧の圧力下、アンモニア:二酸化炭素のモル比
2.1〜6.0、より好ましくは2.5〜4.5で操作
される。反応器は通常、所望により2相系の存在下で
も、栓流の最適条件を実現するために、この分野で公知
の様々な型から選択された型の、複数のトレーを備えて
いる。反応器も、適切に相互連通し、所望により異なっ
た供給流に接続された複数の反応区域を含んで成ること
ができる。発生する熱、より一般的には工程(a)にお
ける反応器の温度水準は、反応器に供給される二酸化炭
素および/またはアンモニア流の温度水準を調整するこ
とにより、および/またはストリッパー、凝縮装置およ
び反応器間の該供給流の小分割により、および/または
凝縮装置中で除去される熱の量により調整することがで
きる。
【0006】反応器は、アンモニアと二酸化炭素の反応
により形成されたカルバミン酸アンモニウムを凝縮工程
(d)および/または同じ反応器の内部で尿素に脱水さ
せるために、反応器内部の液体の滞留時間が数分〜数十
分になる様な、液体ホールドアップの値を示す必要があ
る。本発明の方法では、反応工程(a)において、第二
ガス流も、除去する必要がある不活性物質濃度が高い反
応器上部からの流出液として分離することができる。そ
の様なガス流は、その中に含まれるアンモニアおよび二
酸化炭素を回収し、次いで反応器に直接循環させるため
に、好ましくは凝縮工程に送られる。第二の実施態様で
は、その様なガス流を分解ストリッピング工程に送り、
次いで不活性物質を、反応器へ循環されるカルバミン酸
塩流から分離する。カルバミン酸アンモニウム、次いで
尿素を製造するのに必要な二酸化炭素に対する化学量論
的な比率(モルで2:1)を超える過剰のアンモニアで
操作する本発明の方法では、反応器を離れる流れおよ
び、一般的に、本製法で形成されるほとんどの液体流が
通常過剰のアンモニアを含む。ここでは、従来通り、す
べての二酸化炭素がカルバミン酸アンモニウムとして存
在し、過剰のアンモニアはすべて遊離のアンモニア、ま
たはより簡単にアンモニア、として存在すると仮定し
て、その様な液体(または2相も)流および混合物の組
成に関して説明する。さらに、本開示を簡潔にするため
に、用語「液体」は、本発明の方法の、単一の液相か
ら、あるいは混合された液体−蒸気相により構成される
流れまたは混合物に関して区別せずに使用する。反対
に、用語「ガス」は、液相が実質的に存在しない流れま
たは混合物に対して使用する。
【0007】分解−ストリッピング工程(c)は、通常
は間接的な高圧水蒸気により加熱されたストリッパー中
で行なわれるのが一般的である。ストリッパーの温度は
一般的に160〜220℃であり、推進手段として、所
望により、排出器のみを使用して分解生成物(第一ガス
流)を循環させるために、内部の圧力は反応器内部の圧
力と等しいか、またはそれより僅かに低い。上記の条件
下で、カルバミン酸アンモニウムは急速に分解し、アン
モニアおよび二酸化炭素を形成するが、反応器内部にす
でに形成された尿素は実質的に変化しない。ストリッピ
ングは、推進ガスとして新しいアンモニアまたは新しい
二酸化炭素を使用して行なう。技術文献からは、該原理
を使用する尿素合成方法の様々な例が開示されている。
例えば、STAMICARBON への米国特許第3,356,72
3号は、ストリッピングガスとして二酸化炭素の使用を
開示している。他方、SNAMPROGETTIへの英国特許第1,
016,220号は同じ目的を達成するためのアンモニ
アの使用を開示している。
【0008】本発明の好ましい実施態様では、分解−ス
トリッピング工程は、推進ガスとして、反応器を離れる
流れの中に過剰に存在する同じアンモニアを使用して行
なわれる。その様な好ましい技術に関しては、例えば、
ここにその内容を参考として含めるSNAMPROGETTIへの米
国特許第3,876,696号に、より詳細に記載され
ている。本発明により、分解−ストリッピング工程は、
例えばここにその内容を参考として含める英国特許第
1,581,505号に所望に記載されている様に、互
いに異なった型の、互いに異なった条件下で操作され
る、カスケード状の2基の装置(ストリッパー)の内部
で行なうこともできる。本発明により、分解−ストリッ
ピング工程(c)から、含水量が非常に低いアンモニア
と二酸化炭素の第一ガス混合物が得られる。含水量は、
ガス混合物の総重量に対して一般的に0.0〜10重量
%、好ましくは0.0〜5.0重量%である。その様な
小含水量は、上記の方法により行なわれる高圧ストリッ
ピング工程から一般的に得られる含水量である。一般的
に、分解−ストリッピング工程(c)は、液膜落下を伴
う管束装置の内側で行なわれる。反応器から来る流出液
混合物は、ストリッパーより下流の工程から来る第四液
体混合物と共に、好ましくは装置のヘッドに供給され、
管束の壁に沿って落下する被膜を形成する。しかし、本
方法には、意図する目的に適当な、他の良く知られた型
の装置も使用できる。
【0009】凝縮工程(d)は一般的に適当な凝縮装
置、例えば凝縮熱が他の流体流の加熱に使用される管束
または表面型の装置の内部で行なわれる。凝縮熱は好ま
しくは水蒸気の発生に使用されるが、後に続く媒体また
は低圧カルバミン酸アンモニウム分解工程の一つに熱を
供給するためにも使用できる。本発明により、凝縮工程
は、先行技術から公知の方法で使用される通常の条件
(温度、圧力および組成)下で、ただし、凝縮装置およ
び/またはそこからの出口ラインに固体のカルバミン酸
アンモニウムが形成されるのを阻止する様な条件下で行
なわれる。分解−ストリッピング工程から流出する第二
液体流中になお存在するアンモニアおよびカルバミン酸
アンモニウムから尿素を分離する作業は、本製法の工程
(e)により、後に続く中(15〜25絶対気圧)およ
び/または低(3〜8絶対気圧)圧力条件下で操作する
分解および分離区域で行なわれる。本発明の目的に関し
て、その様な分離工程(e)は、カルバミン酸アンモニ
ウムの水溶液を含む液体循環流、および実質的にアンモ
ニアからなる流れをも得ることができる、それぞれの分
野の文献に記載されている方法のいずれかを使用して実
行することができる。本発明の目的に適当な分離−精製
区域は、例えば上記の"Encyclopedia of Chemical Tech
nology" の図1〜5に図式的に示されている区域であ
る。その様にしてカルバミン酸アンモニウムおよびアン
モニアから分離される尿素は、一般的に水溶液として得
られるので、これを真空脱水(0.1絶対気圧まで)の
最終工程にかけ、一方で水が、他方で実質的に純粋な尿
素が得られ、次いでこの尿素は通常の噴射造粒工程、等
に送られる。
【0010】本発明により、尿素分離−精製工程(e)
は、最終的な脱水工程および合成設備から来る廃棄流出
水の精製区域も含む。本発明の好ましい実施態様では、
(e)工程(中圧および低圧カルバミン酸塩分解、カル
バミン酸塩の再凝縮、尿素脱水、廃液流精製)の幾つか
の小区域から来る、幾つかの、カルバミン酸アンモニウ
ムを含む液体または2相の流れは、該第四液体混合物を
構成する単一の循環流に統合され、次いでその全部また
は一部が第一分解−ストリッピング工程に送られる。し
かし、本発明の範囲内に含まれる尿素分離および精製の
一実施態様では、循環アンモニアおよび二酸化炭素は、
混合物の温度および圧力条件に応じて、アンモニウムの
炭酸塩、炭酸水素塩またはカルバミン酸塩またはそれら
の混合物として存在することができる。本発明の方法に
より、反応器に供給される水の量を、反応器の入り口で
2 O:CO2 のモル比が常に0.3より低くなる程度
に大幅に下げることができる(反応器内のCO2 は従
来、上記の様にカルバミン酸塩の形態であると考えられ
ている)。その様にして、反応区域内にある水の量も一
般的に著しく減少する。これによって、特に高い転化
率、好ましくは各サイクル毎に70〜75%、で尿素合
成を行なうことができ、その様な結果を達成するため
に、特に複雑で面倒な技術的な解決策の助けを借りる必
要がない。事実、ストリッパーより下流の区域から来る
カルバミン酸塩含有流の大部分を同じストリッパーに供
給し、分離されたガス流中の含水量を低くするための条
件下でストリッピングを行なう、という簡単な策を講じ
ることにより、驚くべきことに、本方法の多くの利点が
得られる。
【0011】本方法にはさらに、高圧ストリッピング工
程を備えていさえすれば、既存の従来型の設備に僅かな
簡単な修正を加えることにより、驚く程簡単に実行でき
る、という利点がある。特に、該ストリッピング工程
に、同じストリッパーより下流にある工程から来る循環
されたカルバミン酸塩含有流の全部または一部を送る様
に、設備を改良すれば十分である。したがって、本発明
のもう一つの目的は、少なくとも一つの(自己)ストリ
ッピング工程、およびそれに続く尿素精製および濃縮工
程を含んでなる高圧合成区域で操作され、そこからカル
バミン酸アンモニウム水溶液が得られる、既存の尿素製
造方法の収率を改良する方法であって、該水溶液の全部
または一部が、好ましくはその50〜100%が、前記
(自己)ストリッピング工程に供給されることを特徴と
する方法である。
【0012】本発明の改良方法を以下に、添付の2つの
図面によりさらに例示する。 図1において、破線は、
本発明の方法を実行するのに使用できる、互いに排除し
ない別の方法を示している。該図中、機能単位、例えば
ポンプ、バルブおよび他の、図式的に示す方法を十分に
理解する上で必要のない装置類、は示していない。いか
なる場合でも、本発明の方法は、単なる例示目的で添付
した図面に示した実施態様に限定されるものではない。
図1に示すフローチャートで、反応器R1は、オーバー
フローTおよびライン4を通してストリッパーS1に接
続されている。ストリッパーは、その底部で、尿素の分
離−精製区域Pに接続され、そこから、ライン5を通し
てカルバミン酸塩(ライン5a)はライン4に循環さ
れ、所望により(ライン5bおよび5c)凝縮装置C2
に循環される。凝縮装置C2には、ライン7、排出器E
1およびライン7aおよび7bを通してストリッパーS
1が接続されている。凝縮装置の出口から来るライン8
は、排出器E2を通して反応器R1に接続され、その排
出器E2には、遊離のアンモニア(ライン2)および尿
素の分離および精製区域Pから来る循環アンモニア(ラ
イン9)を搬送するライン10も接続されている。新し
い二酸化炭素を供給するライン1も、反応器(ライン1
a)または凝縮装置(ライン1b)またはストリッパー
底部(ライン1c)に、あるいはその様な複数の装置に
接続することができる。反応器R1の上部から来るライ
ン3は、凝縮装置C1(ライン3a)および/またはス
トリッパーS1(ライン3b)または凝縮装置C2(ラ
イン3c)と接続している。図2に示すフローチャート
は、図1に示すフローチャートと実質的に同じ意味を有
する同じ構成要素を表し、従来型の尿素合成方法を示し
ている。図1との重要な違いは、ライン5aが存在しな
いこと、ライン5が、凝縮装置C2に向かうライン7−
7bに直接接続していること、ストリッパーS1上部か
ら来る出口ラインに排出器E1が存在しない(それに対
応して推進流10bが存在しない)こと、および新しい
CO2 がライン1を通して全部反応器に供給されること
である。
【0013】図1に関して、本発明の方法の幾つかの可
能な実施態様を説明するが、この説明は本発明の範囲を
制限するものではない。圧縮され、ライン2を通して供
給される新しいアンモニアは、区域Pから来る回収され
たアンモニア(ライン9)と混合され、その混合流は、
部分的にライン10および排出器E2を通って反応器R
1に送られ、部分的に排出器E1(ライン10b)を通
り、カルバミン酸塩凝縮装置C2に送られる。必要に応
じて別の方法では、アンモニアを全部または一部、ライ
ン10aを通してストリッパーS1に供給することがで
きるが、この場合、ライン10b(したがって排出器E
1)はなくてもよい。これは、ストリッピングをアンモ
ニアで行なう場合に当てはまる。しかし、ライン2およ
び9から来るアンモニアの30〜90%を10bを通し
て排出器E1に供給し、残りの部分をライン10を経由
して排出器E2に送るのが好ましい。本発明の方法の通
常の条件下では、これらの流れ10、10aおよび10
bは、主として液体状態のアンモニアを含む。新しいC
2 (ライン1)も、反応器R1のエンタルピー必要条
件に応じて、ライン1aおよび/または1bを通して同
様に送ることができるが、ライン1cを通してストリッ
パーS1に送ることもでき、その場合、二酸化炭素はス
トリッピング媒体としても使用される。好ましくは、新
しい二酸化炭素は、圧縮した後、大部分(50%を超え
る)が反応器に直接送られ、部分的に凝縮装置C2に送
られる。
【0014】反応器への全供給は流れ1aおよび11か
らなり、後者は含水量が非常に限られており、カルバミ
ン酸アンモニウム凝縮装置C2での可能な尿素形成に部
分的に由来する。この様にして、本発明により、反応器
は好ましくは水対CO2 のモル比が0.2未満である全
体的な原料供給で操作される。反応器R1からオーバー
フローTおよびライン4を通して放出される、尿素、
水、アンモニアおよびカルバミン酸アンモニウムを含む
液体流は、尿素分離および精製区域Pからライン5を経
由して来る水性回収流の少なくとも50%を含むライン
5aに送られ、ストリッパーS1に送られる(ライン4
a)。好ましくは、流れ5aは、回収流5の70〜10
0%を含む。所望により、その回収流の残りの部分は、
ライン5cを経由して直接、または5bを経由して間接
的に、凝縮装置C2に送られる。本発明の好ましい実施
態様では、ストリッパーS1への供給4aは、部分供給
流に小分割され、該ストリッパーへ異なった高さで供給
される。反応器上部にある気相は、ライン3および3a
を経由して凝縮装置C1に送られ、そこで、新しいNH
3 およびCO2 供給流中に存在する不活性成分が分離さ
れるが、別の方法では、該気相の一部を、ライン3bに
より、ストリッパーS1に送り、ストリッピング媒体と
して作用させるか、あるいは凝縮装置C2に直接送る
(ライン3c)こともできる。
【0015】ストリッパー上部から放出される、NH3
およびCO2 を含み、含水量が低い、好ましくは10重
量%未満、より好ましくは5重量%未満であるガス流7
は、NH3 を駆動流体として使用し、排出器E1を通し
て凝縮装置C2に循環される(ライン7aおよび7
b)。そのガス流は凝縮装置C2で、反応器中に存在す
る圧力に等しいか、またはそれより僅かに低い圧力下、
およびできるだけ高い、好ましくは150℃を超える温
度で凝縮され、主としてカルバミン酸アンモニウムおよ
びアンモニアおよび少量の水および場合により尿素を含
む液体流(第三の液体混合物)を得る。この液体流は凝
縮工程の際に形成されるが、その操作条件は上記の化学
平衡(1b)を右方向に部分的に移動させるのにすでに
好ましい。そうして得られた液体流はライン8および排
出器E2を通して反応器に供給される。ストリッパーS
1の底部から放出される、製造されたすべての尿素を含
む流れ6は、その後に続く、図1のフローチャートで図
式的にP区域として表わされている精製および濃縮工程
に送られる。ここから、すでに上に記載した回収NH3
およびカルバミン酸塩の流れが得られ、純粋な尿素およ
び水がそれぞれライン15および14から放出される。
【0016】本発明の目的および利点をより分かり易く
説明するために、以下に本発明の実施例を示すが、これ
らの実施例は特許請求の範囲を制限するものではない。
下記の実施例で、実質的にカルバミン酸アンモニウムの
形態でアンモニアを含む液体流中の二酸化炭素から独立
して、幾つかの流れの組成を、基本的な成分である尿
素、アンモニア、二酸化炭素および水に関して報告す
る。実施例1 ストリッパーに、尿素分離/精製区域から来る回収流を
供給することにより、尿素合成方法を実行する(本発明
による合成ループ)。図1に示すフローチャートを参照
する。ライン1a、1bおよび2から、総量636kg/h
の不活性成分を含む、それぞれ45,461kg/hおよび
8,573kg/hのCO2 、および41,753kg/hのN
3 の新しい流れを反応器R1に供給する。反応器は1
57絶対気圧および188℃で操作され、凝縮装置C2
は152絶対気圧および約155℃で操作される。スト
リッパーS1の下流にある精製/濃縮区域Pから、 H2 O=17,181kg/h CO2 = 9,415kg/h NH3 =19,401kg/h 合計流 45,997kg/h で構成されるカルバミン酸塩濃度が高い水性流5を回収
し、その全部を、ライン5aを通し、反応器から流出す
る液流4と混合した後、4aを通してストリッパーS1
に戻す。
【0017】同じ区域Pからは、純粋なNH3 がライン
9を通して同時に回収され、次いでライン2から来る新
しいアンモニアと混合される。こうして得られる総NH
3 流から、20,793kg/hがライン10bおよび排出
器E1を通して凝縮装置C2に送られ、41,753kg
/hがライン10および排出器E2を通して反応器に送ら
れる。ライン11を通して反応器R1に供給される流れ
全体は CO2 =72,973kg/h NH3 =96,241kg/h 尿素 = 960kg/h(C2中で形成され、それぞ
れ704および455kg/hのCO2 およびNH3 に等し
い) H2 O= 288kg/h 不活性成分= 636kg/h 合計流171,098kg/h 反応器オーバーフローTから放出される液体流4は、製
造されたすべての尿素を含み、 尿素 =73,682kg/h H2 O=22,105kg/h CO2 =19,643kg/h NH3 =55,032kg/h の組成を有する。反応器上部ガス流3は全部、75℃で
操作される凝縮装置C1に送られ、そこから、上記の収
支には考慮しない微量のNH3 およびCO2 の他に、反
応器に供給される原料中に本来含まれていた不活性成分
636kg/hを含む流れが放出される。
【0018】流れ4は、流れ5aと混合された後、ライ
ン4aを通してストリッパーS1に送られ、ストリッパ
ーは148絶対気圧、底部温度205℃で、ストリッピ
ングガスを供給せずに操作される(自己ストリッピン
グ)。ストリッパーS1の上部からは、実質的に水を含
まず、下記の組成 CO2 =19,643kg/h NH3 =34,239kg/h を有するガス流が放出される。ストリッパー底部から
は、 尿素 =73,682kg/h H2 O=39,286kg/h CO2 = 9,415kg/h NH3 =40,194kg/h 合計流162,532kg/h で構成される液体流6が放出され、続く尿素の精製およ
び濃縮工程に送られる。これらの工程は実質的に、この
特別な場合、一般的な中および低圧分離区域、および従
来型のSNAMPROGETTI尿素製法の特徴である濃縮区域によ
り構成されているが、その一般的な構成は、例えば上記
の"Encyclopedia of Chemical Technology”の561頁
に記載されている。上に例示する尿素合成方法の特徴
は、CO2 から尿素への転化率、すなわち(製造される
尿素):(供給される総CO2 )のモル比が0.73で
あることである。ストリッパーから放出され、それに続
く尿素分離/精製区域に送られる液体流は、尿素:CO
2 のモル比=5.74により特徴付けられる。
【0019】実施例2(比較例) 尿素分離/精製区域から来る回収流を高圧凝縮装置に供
給することにより操作される尿素合成方法(従来型の合
成ループ)。図2に示すフローチャートを参照する。反
応器R1、凝縮装置C2およびストリッパーS1(自己
ストリッパー)は、上記の実施例1の条件とまったく同
じ温度および圧力条件下で操作される。反応器R1に
(a)ライン1を通して新しいCO2 流、および(b)
ライン8を通して、尿素分離/精製区域Pから、および
ストリッパーS1から凝縮装置C2を通して回収され、
駆動流体としてNH3 を使用する排出器E2により推進
される、カルバミン酸塩およびアンモニアを含む水溶液
が供給される。反応器への総供給量は、 CO2 =73,677kg/h NH3 =96,785kg/h H2 O=17,181kg/h 不活性成分= 636kg/h 合計流188,279kg/h である。特に、(a)新しいCO2 流は45,461kg
/hであり、(b)新しいNH3 流は35,148kg/hで
あり、Pからそのまま回収されるNH3 流は23,57
3kg/hであり、(c)Pから回収される液体流は、 H2 O=17,181kg/h CO2 =28,216kg/h NH3 =38,064kg/h である。
【0020】したがって、凝縮装置C2および反応器R
1からなる系に、実施例1と等しいNH3 およびCO2
の総量が供給されるが、この場合、水性流5が凝縮装置
に循環されるために、H2 O:CO2 の比率は0.57
まで増加している。まとめると、反応器R1は、その場
合、凝縮装置C2から来る流れに由来する大量の水を除
いて、実施例1の条件と等しい条件下で操作されてい
る。該反応器からオーバーフローを通して放出される流
れは、 尿素 =62,291kg/h H2 O=35,868kg/h CO2 =27,797kg/h NH3 =61,487kg/h 不活性成分= 636kg/h 合計流188,279kg/h で構成される。この流れはライン4を通してストリッパ
ーS1に送られる。ストリッパーの上部から放出される
ガス流7は凝縮装置C2に直接送られる。ストリッパー
底部から放出され、製造された尿素のすべてを含む液体
流6は、後に続く精製/濃縮区域Pに送られるが、この
精製/濃縮区域Pは、同じ流れの中にまだ存在する過剰
のNH3 およびカルバミン酸塩をライン5および9を通
して循環させる。この比較例で考慮されている従来型の
合成ループは、CO2 から尿素への転化率、すなわち
(製造された尿素):(供給された総CO2 )のモル比
が0.62であるのが特徴である。ストリッパーから放
出され、後に続く分離/精製工程に送られる液体の流れ
は、尿素:CO2 のモル比=4.84である。
【0021】実施例1に記載する本発明の方法および代
表的な従来型の尿素合成方法の比較から、転化率の非常
に大きな増加が明らかであり(関与する他のファクター
はすべて同じにして)、その結果、設備の能力が約20
%増加している。さらに、本発明の凝縮装置−反応器ル
ープを通って循環する水の量が減少するために、同じ反
応の速度がより有利になるので、反応器の大きさを大幅
に縮小することができる。無論、上記の方法には多くの
変形および修正を加えることができるが、それらはすべ
て本発明の範囲内に入る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施態様を構成する、尿素
合成方法の反応および分解−ストリッピング工程(合成
ループ)を示す図である。
【図2】代表的な従来型製法による類似の合成ループを
示す図である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アンモニアおよび二酸化炭素を、N
    3 :CO2 のモル比が、それ自体で、またはカルバミ
    ン酸アンモニウムとして、2.1〜10になる様に、少
    なくとも1個の反応器に供給して互いに反応させ、尿
    素、カルバミン酸アンモニウム、水およびアンモニアを
    含む第一液体混合物を形成する工程、(b)前記第一液
    体混合物を分解−ストリッピング工程に送る工程、
    (c)前記反応器中に存在する圧力と実質的に同じ圧力
    下で操作されている前記分解−ストリッピング工程で前
    記第一液体混合物を加熱し、カルバミン酸アンモニウム
    の一部をアンモニアおよび二酸化炭素に分解させ、同時
    に前記液体混合物をストリッピングに付し、アンモニア
    および二酸化炭素を含む第一ガス混合物、および尿素、
    水、アンモニア、およびカルバミン酸アンモニウムの未
    分解部分を含む第二液体混合物を形成する工程、(d)
    所望により排出器を通して、前記第一ガス混合物を、反
    応器圧力と実質的に同じ圧力下で操作される凝縮工程に
    送って前記混合物を凝縮させ、カルバミン酸アンモニウ
    ムおよびアンモニアを含む第三の液体混合物を形成し、
    この第三の液体混合物を、所望により排出器ーを通し
    て、工程(a)の反応器に循環させる工程、および
    (e)1以上の次の分解/分離工程において前記液体混
    合物中に含まれる尿素を実質的に純粋な尿素として回収
    し、水、アンモニアおよびカルバミン酸アンモニウムを
    含む第四の液体混合物、および所望により実質的にアン
    モニアを含む第五の流れを形成する工程を含んで成り、
    中間体としてのカルバミン酸アンモニウムの形成を伴
    う、アンモニアおよび二酸化炭素からの尿素の合成方法
    であって、工程(e)で形成される前記第四の液体混合
    物の全部または一部が、好ましくはその50〜100%
    が、前記第一液体混合物と組み合わされて前記第一分解
    −ストリッピング工程に送られ、残りの部分(あるとし
    て)は反応器に、または好ましくは前記凝縮工程に送ら
    れることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】反応器内部のNH3 :CO2 の前記モル比
    が2.5〜4.5である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記反応器が、トレーを備え、栓流状態条
    件下で操作される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記反応器が、適切に相互連通し、所望に
    より異なった供給流を有する複数の反応区域を含んで成
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記第三液体混合物を循環させるための工
    程(d)において所望により使用する排出器の駆動流体
    が、供給アンモニアの少なくとも一部である、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】アンモニアの少なくとも一部が前記分解−
    ストリッピング工程に直接供給される、請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】供給アンモニアの少なくとも一部が、前記
    第一ガス混合物を循環させるために使用される排出器中
    の駆動流体として使用される、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記分解−ストリッピング工程が自己スト
    リッピング条件下で操作される、請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】新しい二酸化炭素の少なくとも一部が、前
    記分解−ストリッピング工程に直接供給される、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】二酸化炭素の少なくとも一部が、前記凝
    縮工程(d)に供給される、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の方法。
  11. 【請求項11】(a)工程の反応器が170〜205℃
    の温度、および120〜180絶対気圧の圧力下で操作
    される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】分解−ストリッピング工程(c)が、1
    60〜220℃の温度で操作され、間接的な高圧蒸気で
    加熱されるストリッパーの内部で行なわれる、請求項1
    〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記分解−ストリッピング工程(c)
    が、所望により互いに異なったタイプの、互いに異なっ
    た条件下で操作される、カスケード状の2基の装置にて
    行なわれる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】前記第一ガス混合物の含水量が、混合物
    の総重量に対して0〜5.0重量%である、請求項1〜
    13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】(a)工程の前記反応器へ供給される原
    料中のH2 O:CO2 の平均モル比が0.3未満、好ま
    しくは0.2未満である、請求項1〜14のいずれか1
    項に記載の方法。
  16. 【請求項16】二酸化炭素転化率が各サイクルあたり7
    0〜75%である、請求項1〜15のいずれか1項に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】二酸化炭素から尿素への転化の少なくと
    も一部が、前記凝縮工程(d)中に起こる、請求項1〜
    16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】(e)工程で形成される前記第四液体混
    合物の70〜100%が前記第一液体混合物と混合さ
    れ、得られた混合物が前記第一分解−ストリッピング工
    程(c)に送られる、請求項1〜17のいずれか1項に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】前記分解−ストリッピング工程に供給さ
    れる原料が小分割され、得られた部分流がストリッパー
    の異なった高さにおいて供給される、請求項1〜18の
    いずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】(自己)ストリッピング工程、およびそ
    れに続く尿素精製および濃縮工程を含んでなる高圧合成
    区域で操作され、そこからカルバミン酸アンモニウム水
    溶液が得られる、既存の尿素製造方法の収率を改良する
    方法であって、前記水溶液の全部または一部が、好まし
    くはその50〜100%が、前記(自己)ストリッピン
    グ工程に供給されることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】前記水溶液の70〜100%が、前記
    (自己)ストリッピング工程に供給される、請求項14
    に記載の方法。
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